JP2010236683A - 流路開閉弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁体の密閉性能を保ち、耐久性に富む流路開閉弁を提供する。
【解決手段】EGRバルブ20は、ボディ本体22と、ボールバルブ30と、シャフト軸90と、前記ボールバルブ30が接するバルブ押さえ32と、バルブシート37とを含み、ボールバルブ30、バルブ押さえ32、ボディ本体22のいずれかに、長孔202、溝部302、切欠402か小径な通路502、604を設け、排気ガスが長孔202へ導出されることにより、排気ガスに含まれる炭素の微粒子等がボディ本体22の内部に堆積したり固着することを回避する。
【選択図】図4

Description

本発明は、流路開閉弁に関し、一層詳細には、内燃機関から排出される排気ガスが流通する流路等に介装されて該流路の開成閉成を行う流路開閉弁に関する。
この種の流路開閉弁には、排気ガスを再循環させるための流路開閉弁として用いられるものがある。特開2003−172211号公報(特許文献1)には、この種の排気流路開閉弁として球状の弁体を有する「ボールバルブ」構造が開示されている。「ボールバルブ」構造は、流路の断面積を大きくすることが可能であり、弁体と弁座とでチャタリングを起こすことが少ない。
特開昭57−114068号公報(特許文献2)は「ボール弁」に関するものであって、弁体の熱膨張に対しても流路の密閉性を保つために可動部材を備える。可動部材は弾性部材の弾発力により弁体に当接する方向に付勢されており、前記当接部は弁体を保持する機能を有するとともに、シート機能も有する。一方、当接部が弁体を保護する機能を達成するのみでシート機能を有しない場合もある。
ところで、特許文献1の従来技術によれば、前記ボールバルブの開閉機構には間隙が生じやすく、このため、弁体と弁座の密閉性を向上するために両者の摺接する部位の一部又は全体を弾性変形する部材で構成したり、あるいは、シールリングを弁体又は弁座に装着したりしている。しかしながら、前記摺接する部位は、ボールバルブの開成閉成時に回動する部位であるため、弁体と弁座との間を完全に密閉することは出来ない。特に、流体が排気ガスの場合、この間隙には予期せぬ燃焼生成物の堆積が生じてしまうため、弾性部材の弾発力が十分に発揮されることなく徐々に弱まり、密閉機能が損なわれる不都合がある。
特許文献2の従来技術によれば、メタルタッチタイプのボールバルブのボディ内に組み込まれたボールに金属製シートリングを当接し、螺旋ばねの弾力によってボディの内面に圧接し、ボールが熱膨張すると、シートリングはその膨張に追随してスライドする。しかしながら、この特許文献2の従来技術ではシートリングを配設する間隙は密閉性を有していないため、特許文献1と同様に、予期せぬ燃焼生成物の堆積が生じてしまう。そして、このような構造によれば、進入した燃焼生成物のほとんどが弾性部材を収容する空間に直接堆積してしまう。そのため、弾性部材の円滑な動作を阻害するという難点が顕在化する。
特開2003−172211号公報 特開昭57−114068号公報
本発明は、前記の従来技術を克服するためになされたものであって、ボディ本体に形成された流体流入口に臨むボールバルブに対し、変位自在にバルブ押さえを設け、このバルブ押さえを弾性的にボールバルブに圧接して流体口の開閉を行なう流路開閉弁において、流体口から流入する流体を本来の流路に対し別途設けられている流路に通過させることにより、バルブ押さえ周辺に不要物、例えば、燃焼生成物が堆積しないようにし、このために、バルブ押さえの耐久性が向上し、且つ密閉性能に優れた、しかも長期間にわたって使用可能な流路開閉弁を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本願の請求項1で特定される発明は、貫通孔が設けられたボールバルブと、前記ボールバルブを回転自在に収容する室が設けられ且つ前記室の上流側と下流側に第1の流体口と第2の流体口とがそれぞれ設けられたボディ本体と、前記ボールバルブを前記室内で回動させて、前記第1と第2の流体口とを連通遮断するシャフト軸と、前記第2の流体口に設けられ前記ボールバルブが着座するバルブシートと、前記第1の流体口側に設けられ、前記ボールバルブに変位自在に摺接するバルブ押さえと、前記シャフト軸を回動するアクチュエータとを備え、前記バルブ押さえは、前記ボールバルブを前記バルブシート側へ押圧する弾性部材を有し、前記バルブ押さえ又は前記ボディ本体のいずれかに前記室に連通する補助連通手段が配設されていることを特徴とする。
本願の請求項1で特定される発明によれば、第1の流体口から送出される不要物が、ボールバルブの閉成時には、前記第1の流体口に連通する補助連通手段へと流入する。前記補助連通手段の開口断面積が所定の大きさであるために、不要物、例えば、燃焼生成物(例えば炭素等の微粒子)はバルブ押さえの周辺に堆積することなく、前記補助連通手段へ侵入する。このため、バルブ押さえ自体又はその周辺に不要物が堆積したり固着されないため、バルブ押さえを構成する弾性部材の弾発力は長期にわたって損なわれることはないという効果が得られる。
本願の請求項2で特定される発明は、前記補助連通手段の開口断面積が、前記バルブ押さえを通過し前記シャフト軸側に漏洩する流体の通路の開口断面積よりも大なることを特徴とする。
本願の請求項2の発明によれば、第1の流体口から送出される不要物は、ボールバルブの閉成時には、流路抵抗の小さい補助連通手段へより多く流入する。このため、不要物のバルブ押さえ周辺への堆積をなお一層削減するという効果が得られる。
本願の請求項3で特定される発明は、請求項1記載の流路開閉弁において、
前記補助連通手段の開口断面積は、前記バルブ押さえとボディ本体との間隙の開口断面積よりも大なることを特徴とする。
本願の請求項3で特定される発明によれば、第1の流体口から送出される不要物は、ボールバルブの閉成時には、前記バルブ押さえとボディ本体との間隙よりも開口断面積の大きい補助連通手段へと確実に送出可能となる。このため、不要物のバルブ押さえ周辺、特に弾性部材周辺への堆積や固着を確実に削減することが可能となる。
本願の請求項4で特定される発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の流路開閉弁において、前記補助連通手段は、前記ボールバルブに形成された第1の流体口に連通する開口部であって、第1の流体口と第2の流体口の連通を遮断した際に、前記開口部はその開口断面積よりも大きい開口断面積を有する領域に連通していることを特徴とする。
本願の請求項4で特定される発明によれば、補助連通手段の下流が該補助連通手段よりさらに開口断面積の大なる領域、例えば、ボールバルブ内の領域と連通しているため、第1の流体口から送出される不要物は、ボールバルブの閉成時には、補助連通手段から開口断面積の大なる領域に確実に送出可能となる。従って、バルブ押さえ、特に不要物の弾性部材周辺への堆積や固着を確実に削減するという優れた効果が得られる。
本願の請求項5で特定される発明は、前記補助連通手段がボールバルブの貫通孔に直交して該ボールバルブに形成されることを特徴とする。
本願の請求項5の発明によれば、第1の流体口から送出される不要物は、ボールバルブの閉成時には、補助連通手段から貫通孔を通ってボールバルブ内へと流入する。これにより、不要物のバルブ押さえ、特に弾性部材周辺への堆積や固着を可及的に回避することが可能となる。
本願の請求項6で特定される発明は、前記補助連通手段が、バルブ押さえやボディ本体に設けられることを特徴とする。
本願の請求項6で特定される発明によれば、このように、補助連通手段をボールバルブ以外に設けているのでボールバルブの密閉性が損なわれることはない。
本願の請求項7で特定される発明は、前記補助連通手段が、孔部、溝、切欠又は通路であることを特徴とする。
本願の請求項7で特定される発明によれば、簡単な構造の、孔部、溝、切欠又は通路を設けるだけで不要物をバルブ押さえ側へ導出させることがない。
本願の請求項8で特定される発明は、該流路開閉弁はEGRバルブであり、前記第1の流体口は排気ガス流入口であり、第2の流体口は排気ガス流体口であることを特徴とする。
本願の請求項8で特定される発明によれば、流路開閉弁をEGRバルブとして用いるので排気ガス流入口から排出される排気ガス中の炭素の微粒子をバルブ押さえ側へ送出することなく補足することができる。
ボディ本体に形成された室に収容されるボールバルブが開閉する際、一方の流体口から導出される不要物を補助連通手段を通して導出するので、前記流体口近傍のボールバルブに対しバルブ押さえを弾性作用下に圧接させる構成において、該バルブ押さえに不要物が堆積したり固着することを抑制することが可能となる。
図1は、本実施の形態に係るEGRバルブの一部切断縦断面図である。 図2は、図1に示すEGRバルブの一部分解切欠縦断面図である。 図3は、図1に示すEGRバルブの概略縦断説明図である。 図4は、図1に示すEGRバルブのボールバルブとシャフト軸先端の係合状態を示し且つボールバルブが閉成状態の一部省略縦断斜視説明図である。 図5は、図4に対応してEGRバルブが排気ガス導入口と排気ガス導出口とを連通させた状態の概略縦断面図である。 図6は、ボールバルブとシャフト軸の係合状態の一部省略拡大斜視説明図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態に係るボールバルブの概略斜視説明図である。 図8は、本発明の第3の実施の形態に係るEGRバルブの一部縦断説明図である。 図9は、本発明の第4の実施の形態に係るEGRバルブの一部縦断説明図である。 図10は、本発明の第5の実施の形態に係るEGRバルブの一部縦断説明図である。 図11は、本発明の第6の実施の形態に係るEGRバルブの一部縦断説図である。 図12はボールバルブとバルブ押さえの通路の開口断面積との関係を示すグラフであって、図12Aは補助連通手段のない場合を示し、図12Bはボールバルブに補助連通手段を設けた場合を示し、図12Cはバルブ押さえ又はボディ本体に補助連通手段を設けた場合を示す。
本発明に係る流路開閉弁に関し、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号20は流路開閉弁の一つの実施の形態としての排気流路バルブ(以下、EGRバルブと称する)を示す。EGRバルブ20は、アルミニウム等からなるボディ本体22を有し、このボディ本体22の下側には、比較的小径な排気ガス流入口24(第1の流体口)と、その反対側に前記排気ガス流入口24に連通する比較的大径な排気ガス流出口26(第2の流体口)が設けられている。実際、前記排気ガス流入口24と排気ガス流出口26の間に室28が形成され、この室28の内部に変形した球状のボールバルブ30が回動自在に配設される。排気ガス流入口24側には、バルブ押さえ32が配設される。図4から容易に了解されるように、排気ガス流入口24と室28との間には、小径な段差29と大径な段差35が形成され、前記大径な段差35は室28の直径と同一の直径である。
バルブ押さえ32は、図1、図2から容易に了解されるように、小径な段差29に臨む小径部34と、この小径部34と一体的で同軸な、しかも大径な段差35に臨む大径部36とからなり、前記小径部34は排気ガス流入口24に臨み、大径部36は前記ボールバルブ30に臨むように配設されている。小径部34から大径部36にわたってその軸線に沿って通路51が形成される。大径部36には、ウエーブワッシャ38が設けられ、従って、このウエーブワッシャ38の弾発力によってバルブ押さえ32は常時排気ガス流出口26側へと弾発付勢されている。図3〜図5に示されるとおり、バルブ押さえ32の外周にはシール部材は設けられていない。ボールバルブ30が頻繁にその開閉動作を行なうためであり、且つシール部材を設けたとしても、排気ガスに煩雑にさらされるために耐久性が保証されず、維持管理も煩雑であるからである。
この場合、前記ウエーブワッシャ38に対して、図2に示すように、小径部34側にプレーンワッシャ39を設けてもよい。このプレーンワッシャ39の介装によって大径部36をさらにボールバルブ30側に押し付けることにより、ウエーブワッシャ38とボディ本体22との間隔の調整をより一層容易に行うことができる。さらに、ウエーブワッシャ38が直接ボディ本体22に接触しなくなることから、ボディ本体22の損傷を回避することができる。
排気ガス流出口26側には、バルブシート37が配設される。このバルブシート37は比較的分厚い円環状であって、ボディ本体22に設けられた円形状の溝41にしっかりと固定される。ボールバルブ30は、図2から容易に了解されるように、中心軸に直交するように一方の曲面と他方の曲面が取り除かれて、該中心軸に沿って一方の面から他方の面へと貫通孔40が形成された球体である。そして、この貫通孔40に直交する頂部には、平面長方形状の凹部42が形成される。図4及び図6から容易に了解されるように、前記凹部42は、湾曲する底面44とその両側の平行な第1の側面46と第2の側面48とを有する。
前記ボールバルブ30は、前記貫通孔40の軸線方向に略直交するように、前記貫通孔40よりも開口断面積が小さい孔部50(以下、補助連通手段という)を形成する。前記孔部50は、排気ガス流入口24と貫通孔40とを通路51を介して連通させる孔部であり、ボールバルブ30の閉成時にのみ、排気ガス流入口24と貫通孔40とを連通せしめる孔部である。また、変形例として、場合によって前記貫通孔40及び孔部50に直交する孔部52を設けるとよい(図1、図3及び図4参照)。
前記ボールバルブ30は、後述するシャフト軸90によって回動されると、その貫通孔40がバルブ押さえ32に形成された通路51に連通するとともに、バルブシート37に形成された通路56と連通する。前記孔部50は排気ガス流入口24から送出される所定圧力の排気ガスを他の部位に迂回することのないように受け入れるためのものであり、孔部52はボールバルブ30の貫通孔40の内部に蓄積する炭素の微粒子を受容するためのものである。この場合、孔部50の開口断面積はバルブ押さえ32の小径部34の外周部からプレーンワッシャ39、ウエーブワッシャ38を経て大径部36の外周部に至る流路(以下、漏洩通路31ということもある)の流体抵抗よりも極めて小さな流体抵抗を示す大きさであることが好ましく、これによって排気ガス流入口24からの排気ガスが殆ど全て孔部50側へと流すように意図されている(図4の矢印参照)。
なお、前記孔部52に対応して、ボディ本体22の前記孔部52の直下には、盲栓60を嵌合する孔部61を設けておく。ボールバルブ30の貫通孔40内に堆積する前記炭素の微粒子等を必要に応じて除去するためのものである。
次に、以上のように構成されるボールバルブ30を回動させるためのアクチュエータ側の構造について説明する。
ボディ本体22の上方には、小径な第1の環状溝70と、この第1環状溝70に連通する大径な第2の環状溝72が互いに連通して同軸的に形成され、前記第2環状溝72は外方に開放された状態にある。第1環状溝70から第2環状溝72にかけて、コイルスプリング74が設けられ、このコイルスプリング74の上端部に回転力伝達プレート76が配設される。回転力伝達プレート76は、その中心部分に下方へと開口する室78と、この室78と同軸で且つ狭径な上方へと開口する室80が設けられている。前記室80を構成する肉厚な環状の壁部82に連結ピン84が等間隔で複数本植設される。各々の連結ピン84の上部に金属製の円環状チューブ85が被嵌される。前記壁部82を囲繞してロータ押さえ86が嵌合し、このロータ押さえ86の上面に金属板からなるロータ88が設けられている。前記ロータ88は、後述するアクチュエータ110からの回動動作によって回転力伝達プレート76がどの程度回動したかを検出するためのセンサの一部を構成する。
一方、室80の中心部には、シャフト軸90が前記ボールバルブ30側へと延在するようにナット92によって締め付けられている。実際、シャフト軸90はボディ本体22に設けられた転がり軸受け94によって、その回動動作が円滑に行えるように構成され、さらに、前記転がり軸受け94と同軸的に且つその下方に排気ガスが外部に漏出しないようにシール96が設けられている。さらに、シール96の下方には、軸受け98が前記シール96から所定間隔離間して設けられている。
そこで、シャフト軸90の先端は、図2乃至図6から容易に了解されるように、二つの平行な側面100aと100bを有し、且つこの側面100a、100bが終端する下方は互いに外方へと膨出する曲面102a、102bとして形成されている。前記曲面102a、102bの下端部は、該曲面102a、102bの膨出方向に直交するように延在する円弧状の膨出部104に繋がっている。前記膨出部104、曲面102a、102b、側面100a、100bはシャフト軸90が組みつけられたとき、ボールバルブ30の凹部42に嵌合する。この場合、前記円弧状の膨出部104に代えて、図6に示すように屈曲する平面膨出部としてもよい。
なお、図中、参照符号106、107は、前記EGRバルブ20を強制的に冷却するための図示しない冷却水供給用パイプに連通する孔部を示し、参照符号108はシール96と転がり軸受94との間に設けられた金属製の押さえ板を示す。さらに、参照符号110は、前記シャフト軸90を開動するためのアクチュエータを示す。前記アクチュエータ110は、ボディ本体22の上部にロータ88を包被するように固着される。
本実施の形態に係るEGRバルブ20は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用並びに効果について説明する。
実際、アクチュエータ110は、ロータリーアクチュエータからなり、このアクチュエータ110が付勢されると、その回転力は、金属製の円環状チューブ85が被嵌された連結ピン84に伝達される。前記のように連結ピン84には、金属製の円環状チューブ85が被嵌されているために、アクチュエータ110が長期間に渡ってその回動動作を繰り返しても連結ピン84がその摩擦によって損耗することはない。このように連結ピン84に回転力が伝達されると、前記連結ピン84を植設している回転力伝達プレート76が回動し、その回動量はロータ88によって検出されるとともに、ナット92によってその一端部が緊締されたシャフト軸90にその回転力が伝達される。シャフト軸90の先端部は前記のように平行な側面100a、100bと、曲面102a、102b及び膨出部104がしっかりとボールバルブ30の凹部42に密着嵌合しているため、時間的遅れを生じることなく前記ボールバルブ30がその回転力に応じて即時に回転するに至る。すなわち、バルブ押さえ32の通路51と、バルブシート37の通路56に密着して両通路51、56の連通を遮断している状態(図3参照)から、ボールバルブ30を図5の状態に回転すれば、排気ガス流入口24側の通路51がボールバルブ30の貫通孔40と連通し、さらにこの貫通孔40はバルブシート37側の通路56と連通して排気ガス流出口26に至る。従って、図示しないエンジンからの排気ガスが前記排気ガス流入口24に到達すると、通路54、貫通孔40、そして通路56を経て排気ガス流出口26から導出される。
本実施の形態によれば、EGRバルブ20を閉成しようとするとき、前記と同様にアクチュエータ110からの回転力が連結ピン84に伝達され、ロータ88によってその位置が確認されるとともに、回転力伝達プレート76が回動し、シャフト軸90を経て、ボールバルブ30を図3に示す位置に回動せしめる。これによって、バルブシート37の通路56は完全に閉成されることから、図示しないエンジンからの排気ガスが排気ガス流出口26に至ることはない。しかしながら、ボールバルブ30の閉成後にも、エンジンからの排気ガスは排気ガス流入口24から、通路51に到達する。この排気ガスは、ボールバルブ30に形成された孔部50から貫通孔40に至るが、この貫通孔40内に留まる。この場合、図4の実線矢印で示すように、排気ガス流入口24に至った排気ガスは、バルブ押さえ32の小径部34の外周と段差29、大径部36の外周と段差35との間のシール部材の存在しない流路、すなわち、排気ガスの漏洩流路31に沿ってバルブ押さえ32の小径部34の外周、ウエーブワッシャ38、大径部36の外周を経てシャフト軸90の先端部近傍の空間に至ろうとするが、その流体抵抗よりも孔部50を通過する排気ガスの流体抵抗の方が極めて小さい。従って、実質的には前記空間に排気ガスが到達することなく、前記の通り、貫通孔40内に滞留する。従って、孔部50よりも開口断面積が小さい、バルブ押さえ32とボディ本体22との漏洩通路31への前記排気ガスの漏出は抑制され、すなわち、該漏洩通路31内への炭素の微粒子の堆積は抑制される。このため、ウエーブワッシャ38の弾発力は長期間にわたって正常に保たれ、該ウエーブワッシャ38によって、ボールバルブ30の閉成時の該ボールバルブ30と排気ガス流出口26との密閉性能を良好に保つことが可能となる。
場合によって、ボールバルブ30の貫通孔40内に蓄積された排気ガス中に含まれる炭素等の微粒子は、孔部52に堆積することがある。この場合、必要に応じて盲栓60を取り外して、ボールバルブ30の内部に蓄積された炭素の微粒子を外部に取り出すことができる。
図7から図10に本発明の別の実施の形態を示す。この実施の形態は漏洩通路31に関連する補助連通手段の構造に関する。なお、これらの実施の形態において、前記実施の形態の構成要素と同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略し、以下、同様とする。
図7は、第2の実施の形態の流路開閉弁を構成するボールバルブ200を示す。この実施の形態では、ボールバルブ200の軸線方向に沿って長孔202が形成され、前記長孔202は貫通孔40と連通している。前記第1の実施の形態では孔部50は真円形状であったが、この第2の実施の形態では、長孔202として孔部50よりも開口断面積を大きくした。これによって、排気ガス流入口24からの排気ガスを一層多く孔部50側へと導くことが可能となる。
図8は、第3の実施の形態のボールバルブ300の一部縦断説明図である。この実施の形態では、ボールバルブ300の軸線方向に沿って形成された溝部302は、ボールバルブの閉成時に、前記排気ガス流入口24と前記室28とを連通せしめる(図8参照)。このため、ボールバルブ300の閉成時には、排気ガスは前記室28へと流入し、漏洩通路31側への侵入は回避される。
図9は、第4の実施の形態である流路開閉弁を構成するボールバルブ400の一部縦断説明図である。この実施の形態では、ボールバルブ400の孔部52の側方にあってバルブ押さえ32の大径部36に切欠402を設けている。図8から容易に了解されるように、前記ボールバルブ400の閉塞時に排気ガス流入口24から導出された排気ガスは通路51を通過して該切欠402を通り盲栓60側へと到達する。このように排気ガスを切欠402を介して逃すため、漏洩通路31へと侵入することは可及的に回避される。
なお、この場合、前記切欠402をボールバルブ400に設けることに代えて、図10に示すように第5の実施の形態として、ボールバルブ500には前記切欠を設けることなくバルブ押さえ32の大径部36に小径な通路502を設けてもよい。ボールバルブ400に切欠402を設けたことと同様の効果が得られる。
図11は、第6の実施の形態である流路開閉弁を構成するボディ本体602に、一方の端部が排気ガス流入口24に臨み、バルブ押さえ32を迂回して他方の端部が室28の盲栓60側に臨む小径な通路604を設けたものである。ボールバルブ600の開閉動作に拘りなく、排気ガスを排気ガス流入口24から直接室28に導くことができ、従って、漏洩通路31側へ排気ガスを導出することが回避可能である。換言すれば、漏洩通路31側に排気ガス中に含まれる炭素の微粒子等が載積したり、固着することなくウエーブワッシャ38の弾発力が劣化することもない。
因みに、図12A〜図12CはEGRバルブ20において、ボールバルブ30の回転角と排気ガス流入口24に連通するバルブ押さえ32の通路51の開口断面積との相関関係を示すグラフである。ここで、一般的には、バルブ押さえ32の小径部34と小径な段差29との間隙、或いは大径部36と大径な段部35との間の間隙は、極めて小さく、従って、排気ガスの流路抵抗は極めて大きい。これを前提として以下説明する。
この場合、図12Aは、EGRバルブには孔部50の如き補助連通手段は設けられていない構造であり、ボールバルブ30の回転角が大きくなるにつれて、通路51の開口断面積は徐々に増加するが、漏洩通路31の開口断面積は一定であることを示している。ボールバルブ30の回転角Aまでは、ボールバルブ30の回転で形成される上流側の開口断面積が、漏洩通路31の開口断面積より小さいため、排気ガスは漏洩通路31側へ漏れてしまう。
そこで、図12Bのように、ボールバルブ300に連通補助手段として、例えば、長孔202を設けると、回転角Aに至るまでは、常に漏洩通路31の開口断面積よりも補助連通手段の開口断面積の方が大きいので、ボールバルブ300が排気ガス流入口24を密封していても補助連通手段としての長孔202側に排気ガスが流れ、漏洩通路31側へ洩れることはない。
図12Cは、ボールバルブ400、500、600には特に補助連通手段を設けることなく、寧ろ、バルブ押さえ32あるいはボディ本体22に補助連通手段として切欠や小径な通路を設けた場合のボールバルブの回転角と補助連通手段の開口断面積との関係を示す。特に、ボールバルブ30の回転角の大きさに関わりなく、補助連通手段の開口断面積が一定であることを示している。補助連通手段よりも前記切欠や小径な通路の開口断面積が大なるため、排気ガスはこれら切欠又は小径な通路に流れる。
以上のように、第1〜6の全ての実施の形態において、孔部50、長孔202、溝部302、切欠402、通路502、602、702を設けたので、バルブ押さえ32とボディ本体22との漏洩通路31への排気ガスの漏出は抑制され、すなわち、該漏洩通路31内での排気ガス中に含まれる炭素等の微粒子の堆積は抑制される。また、ボディ本体22の内壁にこれらが固着することもない。この結果、ウエーブワッシャ38の弾発力は正常に保たれ、ボールバルブ30の閉成時に該ボールバルブ30と排気ガス流出口26との密閉性能を良好に保つことが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。特に、EGRバルブは排気ガス専用の流路開閉弁であるが、本実施の形態に係る流路開閉弁は、前記EGRバルブに限定されるものではなく、種々の流体の流路を開閉する弁として多くの用途に活用できることは言うまでもない。
20…EGRバルブ
22…ボディ本体
24…排気ガス流入口
26…排気ガス流出口
28…室
30…ボールバルブ
32…バルブ押さえ
37…バルブシート
40…貫通孔
42…凹部
46…第1の側面
48…第2の側面
50…孔部(補助連通部)
74…コイルスプリング
76…回転力伝達プレート
84…連結ピン
86…ロータ押さえ
88…ロータ
90…シャフト軸

Claims (8)

  1. 貫通孔が設けられたボールバルブと、
    前記ボールバルブを回転自在に収容する室が設けられ且つ前記室の上流側と下流側に第1の流体口と第2の流体口とがそれぞれ設けられたボディ本体と、
    前記ボールバルブを前記室内で回動させて、前記第1と第2の流体口とを連通遮断するシャフト軸と、
    前記第2の流体口に設けられ前記ボールバルブが着座するバルブシートと、
    前記第1の流体口側に設けられ、前記ボールバルブに変位自在に摺接するバルブ押さえと、
    前記シャフト軸を回動するアクチュエータとを備え、
    前記バルブ押さえは、前記ボールバルブを前記バルブシート側へ押圧する弾性部材を有し、
    前記ボールバルブ、前記バルブ押さえ又は前記ボディ本体のいずれかに前記室に連通する補助連通手段が配設されている
    ことを特徴とする流路開閉弁。
  2. 請求項1記載の流路開閉弁において、
    前記補助連通手段の開口断面積は前記バルブ押さえを通過し前記シャフト軸側に漏洩する流体の通路の開口断面積よりも大なる
    ことを特徴とする流路開閉弁。
  3. 請求項1記載の流路開閉弁において、
    前記補助連通手段の開口断面積は、前記バルブ押さえとボディ本体との間隙の開口断面積よりも大なる
    ことを特徴とする流路開閉弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の流路開閉弁において、
    前記補助連通手段は、前記ボールバルブが第1の流体口と第2の流体口の連通を遮断した際に、前記第1の流体口の開口断面積よりも大きい開口断面積を有する領域に連通している
    ことを特徴とする流路開閉弁。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の流路開閉弁において、
    前記補助連通手段は前記ボールバルブの貫通孔に直交して該ボールバルブに形成される
    ことを特徴とする流路開閉弁。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の流路開閉弁において、
    補助連通手段は、前記バルブ押さえ又はボディ本体に設けられる
    ことを特徴とする流路開閉弁。
  7. 請求項6に記載の流路開閉弁において、補助連通手段は孔部、溝、切欠又は通路であることを特徴とする流路開閉弁。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の流路開閉弁において、該流路開閉弁はEGRバルブであり、前記第1の流体口は排気ガス流入口であり、第2の流体口は排気ガス流体口であることを特徴とする流路開閉弁。
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