JPH0527445U - エンジニアリングプラスチツク製ボールバルブ - Google Patents

エンジニアリングプラスチツク製ボールバルブ

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JPH0527445U
JPH0527445U JP8385591U JP8385591U JPH0527445U JP H0527445 U JPH0527445 U JP H0527445U JP 8385591 U JP8385591 U JP 8385591U JP 8385591 U JP8385591 U JP 8385591U JP H0527445 U JPH0527445 U JP H0527445U
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valve body
engineering plastic
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center
spherical
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JP8385591U
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徹也 奥
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三幸金属株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超純水、純薬品、清浄空気あるいはガス等に
適用可能なエンジニアリングプラスチック製ボールバル
ブの提供。 【構成】 中心に流通孔11を備えたエンジニアリング
プラスチック製球状弁体10の装填可能な開口2を有す
るエンジニアリングプラスチック製バルブ本体1の流通
開口3の内周縁に、前記球状弁体10の外周面と合致す
る弁座4を直接形成し、このバルブ本体1の中心部に前
記球状弁体10を装填し、前記弁体の開口2に、内側開
口縁に前記球状弁体10の外周面と合致する座面21を
有するエンジニアリングプラスチック製のシートリング
20を嵌め込み、バルブ本体1の前記開口2の外面に、
流通用開口26を中央部に有するエンジニアリングプラ
スチック製のカバー25を固定して、前記シートリング
の座面21を球状弁体10に圧接したことを特徴とする
エンジニアリングプラスチック製ボールバルブ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、超純水、純薬品、清浄空気あるいはガス等に適用可能なエンジニア リングプラスチックス(以下「エンプラ」と略称する)製のボールバルブに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属製の他、塩化ビニル(PVC)等による合成樹脂製のボールバルブ も開発され一部で使用されている。これら従来の合成樹脂製のボールバルブは、 金属製のボールバルブに比し、軽量で耐薬品性に優れたものではあったが、構造 的には、シール用リングやパッキン等を必要とし金属製のボールバルブと基本的 に変るものではなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の金属製ボールバルブにおいては、各種の構造のものが存在するが、金属 イオンが発生するため、近時、洗浄剤として使用が規制されているフロンに代っ て使用されている超純水や純薬品等には適用できなかった。 また、従来の合成樹脂製ボールバルブにおけるシール用リングやパッキン等は 、バルブ本体や弁体を形成する合成樹脂自体に必要な強度がなく、強力な締め付 け力が得られないため必須のものであった。なお、通常シール用リングには四弗 化樹脂製のリングが用いられているが、この四弗化樹脂製リングは、弁体の開閉 の繰り返しにより微細な磨耗粉が発生するため超純水や純薬品用には好ましいも のでなかった。
【0004】 さらに、バルブ本体の中心底部には通常ヌスミ(凹部)が設けられており、一 方、弁体は球状で、その中心部に貫通状の流通孔が水平状に設けられているため 、弁閉止時にはバルブ本体底部のヌスミが弁体下面により塞がれて密閉状のポケ ットとなることになり、このポケットに流通物体が密閉状態にて滞留することに なるので、流通物の性質によっては好ましいものではなかった。そこで、この弁 体の底面に吸出穴を設けて流通時にエアポケットに溜った流通物を吸い出す形態 のものも存在するが、弁閉止時には完全な密閉状のポケットになるものであった 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記の諸課題を解決したもので、近時、耐熱性、耐薬品性等をはじめ 耐磨耗性や耐衝撃性等の機械的強度の極めて高いエンプラ〔例えば、代表的なも のとしてポリエーテルエーテルケトン(略称PEEK)樹脂〕が開発され成型性 や加工性にも優れていることから各種用途に利用され始めたことに着目し、この エンプラの性質を種々の点から検討した上、ボールバルブ業界としては他社に先 がけて、ボールバルブの本体や弁体をはじめボール圧着用のシートリングやステ ム等を全てエンプラ製とすることにより、従来のシール用リングやパッキンを省 略し、また、弁体の形状をC型に形成すると共にその底面に吸出穴を設けること により、弁体閉止時においてもバルブ本体底部のヌスミを密閉状のポケットにし ないようにしたものである。
【0006】 すなわち本考案の第1は、中心に流通孔11を備えたエンプラ製球状弁体10 の装填可能な開口2を有するエンプラ製バルブ本体1の流通開口3の内周縁に、 前記球状弁体10の外周面と合致する弁座4を直接形成し、このバルブ本体1の 中心部に前記球状のエンプラ製弁体10を装填し、前記弁体の開口2に、内側開 口縁に前記球状弁体10の外周面と合致する座面21を有するエンプラ製のシー トリング20を嵌め込み、バルブ本体1の前記開口2の外面に、流通用開口26 を中央部に有するエンプラ製のカバー25を固定して、前記シートリングの座面 21を球状弁体10に圧接するようにしたものである。
【0007】 また、本考案の第2は、上記エンプラ製の球状弁体10の中心下面に吸出穴1 2を貫通状に設けたものである。
【0008】 さらに、本考案の第3は、前記球状のエンプラ製弁体10の該流通孔11の側 部を切り欠いてC型弁体15とし、該弁体の頂部に平行スリット16を設けてそ の下面中心に小孔17を設け、一方、バルブ本体1上方のステム孔5の内周下縁 を円錐面6に形成し、このステム孔5に、下面に平行突起7を備えその上部に円 錐鍔8を設けたステム9の該平行突起7を前記C型弁体頂部の平行スリット16 に嵌めると共に円錐鍔8を前記バルブ本体1の円錐面6に常時圧接するように挿 入したものである。
【0009】
【実施例】
実施例1 図1は本考案の第1の実施例を示すもので、図中1は、エンプラ製〔住友化学 工業(株)製のPEEK樹脂(商標名VICTREX)−以下本考案の実施例に おいては同じ〕のバルブ本体で、このバルブ本体は直径35mmの球状弁体10が装 填可能な開口2が一側面に設けられており、他側面には直径20mmの流通開口3を 有するもので、この流通開口3の内周縁には前記球状弁体10の外周面と合致す る弁座4がバルブ本体と一体に直接形成されている。
【0010】 10は、中心に流通孔11を備えたエンプラ製の球状弁体で、前記バルブ本体 1の中心部に装填されている。 20は、エンプラ製のシートリングで、内側開口縁に前記球状弁体10の外周 面と合致する座面21を備えており、このシートリング20が前記バルブ本体1 の開口2に嵌め込まれ、その外面に、流通用開口26を中央部に有するエンプラ 製のカバー25がバルブ本体に対し固定され、前記シートリング20の座面を球 状弁体10の外面に圧接させている。
【0011】 22は、前記シートリング20の後面外周部に設けられた弾性リングで、カバ ー25によりシートリングの座面21を球状弁体10に圧接する際の弾力性を得 ると共にバルブ本体の開口2およびカバー25とのシール性を確保する役割を果 たす。なお、バルブ本体、弁体はいずれもエンプラ製であるため、この弾性リン グ22は必ずしも必要なものではない。
【0012】 9は、球状弁体回転用のエンプラ製ステムで、下端に平行突起7を備え、この 平行突起7を球状弁体10の頂面に形成した平行スリット16に嵌め込んだ状態 でステム孔5にOリング18を介して通され、バルブ本体1の外部からのハンド ル19の操作により球状弁体10を回転させ、ボールバルブの開閉を行なうもの である。 この実施例の場合、ステム9は図示のように従来のボールバルブにおいて採用 されているOリングを利用したものでもよいが、後記する図2のような円錐鍔を 有するものにしてもよく、この場合にはOリングは不要となる。なお、図中27 は、前記カバー25に設けられた配管のためのフロントフルール、28はバック フルール、29はジョイントナットで、これらによりパイプに締め付けて連結さ れる。
【0013】 実施例2 上記実施例1の構成において、エンプラ製の球状弁体10の中心下面に、図1 に二点鎖線にて示すような吸出穴12を形成したものである。 この吸出穴12の形成により、ボールバルブの開弁時に、バルブ本体1の底部 と球状弁体10の底面の間に形成されたヌスミ13に滞留していた流通物が、図 4に示すように開弁時の流通物の速い流れに引き込まれ、吸い出されるようにし て共に送り出されることになる。
【0014】 実施例3 図2、図3は本考案の別の実施例を示すもので、バルブ本体の基本的な構造は 図1のものと同一であるが、弁体の形状を新規な構造にすると共にステムの構造 およびバルブ本体上方のステム孔の形状に変更を加えたものである。 すなわち、図2におけるC型弁体15は、中心部に流通孔11を備え底面に吸 出穴12を有する前記エンプラ製球状弁体10の該流通孔11の側部を水平方向 に切り欠いて形成したもので、該C型弁体の頂部には前記と同様の平行スリット 16を設けると共にその下面中心に前記流通孔11に通じる小孔17を設けたも のである。 また、ステム9は、下面に前記C型弁体頂部の平行スリット16に嵌る平行突 起7を備え、その上部に円錐鍔8を設けたエンプラ製のものである。
【0015】 この実施例におけるバルブ本体1においては、バルブ本体上方のステム孔5の 内周下縁部が、前記ステム9の円錐鍔8と当接するように同一角度の円錐面6に 形成されている。 従って、このステム9は、その下面の平行突起7をC型弁体頂部の平行スリッ ト16に嵌め、ステム孔5に通してその上端部をバルブ本体1の上部に突出させ 、この突出部にハンドルシート30、ハンドル19、皿バネ31を介してこれら をセットナット32にてバルブ本体に締め付けることにより、ステムの円錐鍔8 の上面がバルブ本体上部内面の円錐面6に所定圧力にて圧接させるようにしたも のである。
【0016】
【作用】
実施例1の構造のボールバルブにおいては、バルブ本体1と球状弁体10、シ ールリング20、カバー25等との接触部にシール用リングやパッキン等を使用 しなくてもカバー25のバルブ本体1への締め付け力によりボールバルブとして の充分な気密性が得られ、超純水による20kg/cm2 の圧力試験においても全く 漏洩は生じなかった。
【0017】 また、実施例2の構造のボールバルブにおいては、上記実施例1と同じ作用に 加えて、球状弁体10の中心下面に吸出穴12を貫通状に設けたため、図4に示 すように開弁時の流通物の流れAに追従し、吸い出されるようにしてバルブ本体 底部のヌスミ13内の滞留流体が矢印Bのように共に送り出される作用があり、 同じ流通物が長期間ヌスミ内に滞留する弊害がない。
【0018】 さらに実施例3の構造のボールバルブにおいては、弁体をC型に形成し、中心 下面に吸出穴12を設けたため、閉弁時においてもバルブ本体底部のヌスミ部は 密閉状のポケットにならない。また、C型弁体15の上部中央にも小孔17を設 けたため閉弁時C型弁体の上部から弁体頂部の平行スリット16内に入り込んだ 滞留流体についても、開弁時の流通物の流れと共に送り出される。
【0019】 さらに、バルブ本体1のステム孔15とステム9との気密保持については、ス テム9を皿バネ31にて常時引き上げて、ステム下部の円錐鍔8をステム孔5の 内周下縁部の円錐面6に圧接させているため、ステムの外周部に従来のような複 数のOリングを設ける必要はない。 この実施例においても超純水にて20kg/cm2 の圧力試験をしたところ漏洩は 全くみられず、弁体の1000回の開閉操作によっても超純水にエンプラの磨耗 粉が混入することはなかった。
【0020】
【考案の効果】
本考案は上述のように、ボールバルブのバルブ本体をはじめ弁体やシートリン グ、カバー、ステム等を全て耐化学性および耐機械性能の高いエンプラ製とした ため、各部材間を必要な圧力にて締め付けることができ、従って、気密性が良好 で、シール用リングやパッキンなしでも高圧に耐え得るボールバルブが得られた 。 また、弁体の繰返し開閉作動においても摺接部分に磨耗粉は全く生じず、操作 性も良好なものである。従って、半導体製品の洗浄水としての超純水はもとより 純薬品、清浄空気、あるいはガス等の開閉制御にも充分適用し得るもので産業利 用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断側面図
【図2】本考案の別実施例の縦断側面図
【図3】図2の半縦断正面図
【図4】図2の開弁時の縦断側面図
【符号の説明】
1 バルブ本体 2 開口 3 流通開口 4 弁座 5 ステム孔 6 円錐
面 7 平行突起 8 円錐
鍔 9 ステム 10 球状
弁体 11 流通孔 12 吸出
穴 13 ヌスミ 15 C型
弁体 16 平行スリット 17 小孔 19 ハンドル 20 シー
トリング 21 座面 22 弾性
リング 25 カバー 31 皿バ
ネ 32 セットナット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に流通孔11を備えたエンジニアリ
    ングプラスチック製球状弁体10の装填可能な開口2を
    有するエンジニアリングプラスチック製バルブ本体1の
    流通開口3の内周縁に、前記球状弁体10の外周面と合
    致する弁座4を直接形成し、このバルブ本体1の中心部
    に前記球状弁体10を装填し、前記弁体の開口2に、内
    側開口縁に前記球状弁体10の外周面と合致する座面2
    1を有するエンジニアリングプラスチック製のシートリ
    ング20を嵌め込み、バルブ本体1の前記開口2の外面
    に、流通用開口26を中央部に有するエンジニアリング
    プラスチック製のカバー25を固定して、前記シートリ
    ングの座面21を球状弁体10に圧接したことを特徴と
    するエンジニアリングプラスチック製ボールバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のボールバルブにおいて、
    球状弁体10の中心下面に吸出穴12を貫通状に設けた
    ことを特徴とするエンジニアリングプラスチック製ボー
    ルバルブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のボールバルブに
    おいて、球状弁体中心の流通孔11の側部を切り欠いて
    C型弁体15とし、該C型弁体15の頂部に平行スリッ
    ト16を設けてその下面中心に小孔17を設け、一方、
    バルブ本体1上方のステム孔5の内周下縁を円錐面6に
    形成し、このステム孔5に、下面に平行突起7を備えそ
    の上部に円錐鍔8を設けたステム9の該平行突起7を前
    記C型弁体頂部の平行スリット16に嵌めると共に円錐
    鍔8を前記バルブ本体1の円錐面6に常時圧接するよう
    に挿入したことを特徴とするエンジニアリングプラスチ
    ック製ボールバルブ。
JP8385591U 1991-09-17 1991-09-17 エンジニアリングプラスチツク製ボールバルブ Withdrawn JPH0527445U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236683A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Keihin Corp 流路開閉弁

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010236683A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Keihin Corp 流路開閉弁

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Legal Events

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Effective date: 19951130