JP6649844B2 - サニタリー用ボールバルブ - Google Patents
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Description
流体通路201aを有するバルブ本体201内に、流体通過孔202aが形成されたボールディスク202が設けられており、
ボールディスク202は、流体通路203aを有する本体キャップ203により、バルブ本体201に向けて押圧されており、
ボールディスク202のバルブ本体201側及び本体キャップ203側には、それぞれ、リング状のボールシート204、205が設けられており、
ボールディスク202は、ステム206を介して回動自在に設けられ、流体通過孔202aを、バルブ本体201の流体通路201a及び本体キャップ203の流体通路203aと一致または交叉させることにより流体の流動を制御・調整するものである。
〇バルブ本体201に設けたバルブ本体締結部201bと、本体キャップ203に設けた本体キャップ締結部203bとを、隙間207を隔てて、クランプバンド208により締め付けて締結すると共に、
〇バルブ本体201と本体キャップ203との締結面に対し、先細となる傾斜面を形成したバルブ本体締結部201b及び本体キャップ締結部203bに、これらの傾斜に対応する凹部208gを有するクランプバンド208を嵌め、クランプバンド208を締め付けることによる楔作用により締結している。
〇作業者が工具を用いずに分解・洗浄・組立が行える構造であるため、頻繁に行われる洗浄等の作業を効率的に行うことができる、
〇バルブ本体201と本体キャップ203との締結を、クランプバンド208を用いた楔作用により行うため、ボールディスク202の両側に設けたリング状のボールシート204、205が摩耗したり、弾力性が低下したりしても、クランプバンド208による締付力・締め幅を増加し、バルブ本体締結部201bと本体キャップ締結部203bとの間の隙間207を小さくすることにより、ボールディスク202のシールを確保することができる、といった特長を有するものである。
〇ボールシート204、205の摩耗、弾力性低下に伴う反力の低下、配管振動等によって、クランプバンド208の手で回動させ締付力・締め幅を調整する部材(図3ではスライド部材8e、以下「スライド部材」という。)が緩みやすく、バルブ本体201からと本体キャップ203が離脱し、流体が流出するおそれがある。
〇サニタリー配管等の伸び・縮み(以下、「配管影響」という。)により、バルブ本体201に対して本体キャップ203が傾きやすく、流体が流出するおそれがある。また、これに対処するために、クランプバンド208の締付力・締め幅を増加すると、ボールディスクの回動・開閉に大きな力を要するようになり、さらに、ボールシートの摩耗も大きくなる。
〇配管影響により、バルブ本体201に対して本体キャップ203が傾いた状態で運転を続けると、ボールシート204、205が不均一・不均等に摩耗してしまい、ボールバルブの分解・洗浄・組立を行う際には、ボールシート204、205を分解前の位置に正確に戻さないと、ボールディスク202のシールを十分に確保できないおそれがある。また、これに対処するために、ボールシート204、205を分解前の配置に正確に戻すようにすると作業効率が低下し、新品のボールシート204、205を用いるようにすると経済性が低下する。
〇クランプバンド208による締付力・締め幅を精密に設定するという難易度の高い作業が必要となる。
〇ボールシート204、205の摩耗に伴い、上記の難易度の高い設定作業を頻繁に行う必要がある。
(1)流体通路を有するバルブ本体内に、流体通過孔が形成されたボールディスクが設けられており、
前記ボールディスクは、流体通路を有する本体キャップにより、前記バルブ本体に向けて押圧されており、
前記ボールディスクの前記バルブ本体側及び前記本体キャップ側には、それぞれ、リング状のボールシートが設けられており、
前記ボールディスクは、ステムを介して回動自在に設けられ、前記流体通過孔を、前記バルブ本体の流体通路及び前記本体キャップの流体通路と一致または交叉させることにより流体の流動を制御・調整する、サニタリー用ボールバルブであって、
前記バルブ本体と前記本体キャップとは、前記バルブ本体に設けたバルブ本体締結部と、前記本体キャップに設けた本体キャップ締結部とを、シムリングを介して、クランプバンドにより締め付けて締結されており、
前記バルブ本体側に配置されたボールシートの前記バルブ本体側の面、及び、前記本体キャップ側に配置されたボールシートの前記本体キャップ側の面に、それぞれ、Oリングが設けられていることを特徴とする、サニタリー用ボールバルブ。
(2)前記クランプバンドによる、前記バルブ本体と前記本体キャップとの締結が、前記シムリングを介した両者の締結面に対し、前記バルブ本体締結部に形成された先細となる傾斜面及び前記本体キャップ締結部に形成された先細となる傾斜面に、これらの傾斜面に対応する凹部を有する前記クランプバンドを嵌め、前記クランプバンドを締め付けることによる楔作用により行われることを特徴とする、(1)に記載のサニタリー用ボールバルブ。
まず、図1に示した一例を用いて、本発明のサニタリー用ボールバルブの特徴について説明する。本発明のサニタリー用ボールバルブの特徴は、
1)バルブ本体1と本体キャップ3との締結を、バルブ本体1に設けたバルブ本体締結部1cと、本体キャップ3に設けた本体キャップ締結部3bとを、シムリング7を介して、クランプバンド8により締め付けて行うこと、及び
2)バルブ本体1側に配置されたボールシート4のバルブ本体1側の面、及び、本体キャップ3側に配置されたボールシート5の本体キャップ3側の面に、それぞれ、Oリング9、10を設けること、にある。
〇クランプバンド208のスライド部材が緩みやすく、バルブ本体201からと本体キャップ203が離脱し、流体が流出するおそれがある、
〇配管影響により、バルブ本体201に対して本体キャップ203が傾きやすく、流体が流出するおそれがある、
〇配管影響により、バルブ本体201に対して本体キャップ203が傾いた状態で運転を続けると、ボールシート204、205が不均一・不均等に摩耗してしまう、
等の問題が生じていたが、本発明のサニタリー用ボールバルブでは、バルブ本体締結部1cと本体キャップ締結部3bとの間にシムリング7を介在させて、本体キャップ3をバルブ本体1に完全に固定することにより、これらの問題の発生を防止したものである。
〇クランプバンド208による締付力・締め幅を適切に設定するという難易度の高い作業が必要となる。
〇ボールシート204、205の摩耗に伴い、上記の難易度の高い設定作業を頻繁に行う必要がある。
等の問題が生じていたが、本発明のサニタリー用ボールバルブでは、バルブ本体1側に配置されたボールシート4のバルブ本体1側の面、及び、本体キャップ3側に配置されたボールシート5の本体キャップ3側の面に、それぞれ、Oリング9、10を設けることにより、Oリング9、10の潰し反力により、リング状のボールシート4、5をボールディスク2に押しつける力を一定に保つことにより、これらの問題の発生を防止したものである。
〇Oリング9、10が、それぞれリング状のボールシート4、5から離脱することがない、
〇Oリング9、10が、ボールバルブ中を流れる流体により、汚染、腐食されることがない、
〇リング状のボールシート4、5をボールディスク2に押しつける力を一定に保ちやすくできる、
ことから好ましい。
図1は、サニタリー用ボールバルブが開となった状態を示しており、バルブ本体1の流体通路(A)1aと本体キャップ3の流体通路3aが、ボールディスク2の流体通過孔2aにより連通している。ボールディスク2は、ステム6を介して回動自在に設けられており、流体通過孔2aを、バルブ本体1の流体通路(A)1a及び本体キャップ3の流体通路3aと一致または交叉させることにより流体の流動を制御・調整することができる。
〇クランプバンド208のスライド部材が緩みやすく、バルブ本体201からと本体キャップ203が離脱し、流体が流出するおそれがある、
〇配管影響により、バルブ本体201に対して本体キャップ203が傾きやすく、流体が流出するおそれがある、
〇配管影響により、バルブ本体201に対して本体キャップ203が傾いた状態で運転を続けると、ボールシート204、205が不均一・不均等に摩耗してしまう、
等の従来のサニタリー用ボールバルブにおける問題の発生を、より一層防止することができる。
図3に示すクランプバンド8は、第1円弧部8a、第2円弧部8bを有し、この2つの円弧部8a、8bの端部同士を締緩手段8cで締めたり、緩めたりする構成となっている。締緩手段8cは、ねじ棒8dと、そのねじ棒8dに螺着されていて、回動するとねじ棒8dに沿ってスライドするスライド部材8eとを有する。8fは、第1円弧部8aと第2円弧部8bとの間に設けたヒンジ部である。
ボールディスク2は、例えば、ステンレス鋼製とすることができる。
シムリング7は、例えば、真鍮、ステンレス鋼等の金属で形成することができるが、比較的柔らかい金属を用いた場合には、ボールシート4、5の摩耗に応じ、シムリング7を圧縮して、本体キャップ3をバルブ本体1に向けて押し込み、ボールディスク2のシールを確保することもできる。シムリングの厚さは、0.6〜1.0mmとするのが好ましい。
1a (バルブ本体の)流体通路(A)
1b (バルブ本体の)流体通路(B)
1c バルブ本体締結部
1d (バルブ本体締結部に形成された)先細となる傾斜面
2 ボールディスク
2a (ボールディスクの)流体通過孔
3 本体キャップ
3a (本体キャップの)流体通路
3b 本体キャップ締結部
3c (本体キャップ締結部に形成された)先細となる傾斜面
4 (バルブ本体側の)ボールシート
5 (本体キャップ側の)ボールシート
6 ステム
7 シムリング
8 クランプバンド
8a 第1円弧部
8b 第2円弧部
8c 締緩手段
8d ねじ棒
8e スライド部材
8f ヒンジ部
8g 凹部
9 (ゴム製の)Oリング
10 (ゴム製の)Oリング
11 栓
12 レバー
A (ボールディスクとボールシートとの間の)シール部
B (バルブ本体とバルブ本体側のボールシートとの間、または本体キャップと本体キャップ側のボールシートと間の)シール部
101’ 本体(バルブ本体)
104’ ボール形状の弁体(ボールディスク)
106’ リング状のパッキン(ボールシート)
108’ 蓋(本体キャップ)
201 バルブ本体
201a (バルブ本体の)流体通路
201b バルブ本体締結部
202 ボールディスク
202a (ボールディスクの)流体通過孔
203 本体キャップ
203a (本体キャップの)流体通路
203b 本体キャップ締結部
204 (バルブ本体側の)ボールシート
205 (本体キャップ側の)ボールシート
206 ステム
207 隙間
208 クランプバンド
208g 凹部
Claims (2)
- 流体通路を有するバルブ本体内に、流体通過孔が形成されたボールディスクが設けられており、
前記ボールディスクは、流体通路を有する本体キャップにより、前記バルブ本体に向けて押圧されており、
前記ボールディスクの前記バルブ本体側及び前記本体キャップ側には、それぞれ、リング状のボールシートが設けられており、
前記ボールディスクは、ステムを介して回動自在に設けられ、前記流体通過孔を、前記バルブ本体の流体通路及び前記本体キャップの流体通路と一致または交叉させることにより流体の流動を制御・調整する、サニタリー用ボールバルブであって、
前記バルブ本体と前記本体キャップとは、前記バルブ本体に設けたバルブ本体締結部と、前記本体キャップに設けた本体キャップ締結部とを、シムリングを介して、クランプバンドにより締め付けて締結されており、
前記バルブ本体側に配置されたボールシートの前記バルブ本体側の面、及び、前記本体キャップ側に配置されたボールシートの前記本体キャップ側の面に、それぞれ、ゴム製のOリングが設けられていることを特徴とする、サニタリー用ボールバルブ。 - 前記クランプバンドによる、前記バルブ本体と前記本体キャップとの締結が、前記シムリングを介した両者の締結面に対し、前記バルブ本体締結部に形成された先細となる傾斜面及び前記本体キャップ締結部に形成された先細となる傾斜面に、これらの傾斜面に対応する凹部を有する前記クランプバンドを嵌め、前記クランプバンドを締め付けることによる楔作用により行われることを特徴とする、請求項1に記載のサニタリー用ボールバルブ。
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JP2016102444A JP6649844B2 (ja) | 2016-05-23 | 2016-05-23 | サニタリー用ボールバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016102444A JP6649844B2 (ja) | 2016-05-23 | 2016-05-23 | サニタリー用ボールバルブ |
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JP2017210972A JP2017210972A (ja) | 2017-11-30 |
JP6649844B2 true JP6649844B2 (ja) | 2020-02-19 |
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Family Applications (1)
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JP2016102444A Active JP6649844B2 (ja) | 2016-05-23 | 2016-05-23 | サニタリー用ボールバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6649844B2 (ja) |
-
2016
- 2016-05-23 JP JP2016102444A patent/JP6649844B2/ja active Active
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JP2017210972A (ja) | 2017-11-30 |
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