JP3800864B2 - 電動チルトステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動モータによりステアリングコラムを傾動してステアリングホイールの傾斜角度を調整する電動チルトステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動チルトステアリング装置では、運転者の手動操作によるのではなく、電動モータによってステアリングコラムを傾動してステアリングホイールの傾斜角度が調整できるようになっている。
【0003】
例えば、電動チルトステアリング装置では、一般的には、下部ステアリングコラムに配設された電動モータによりウオームギヤを介してロッドを伸縮し、このロッドの端部にブラケットを介して連結された上部ステアリングコラムを傾動し、これにより、ステアリングホイールの傾斜角度を所望の角度に調整している。
【0004】
例えば、実公平5−29979号公報に開示されたいわゆる首振りタイプの電動チルトステアリング装置では、上部ステアリングシャフトが自在継手を介して下部ステアリングシャフトに揺動自在に連結してあると共に、これに対応して、上部ステアリングコラムがチルトピンを介して下部ステアリングコラムに揺動自在に連結してある。下部ステアリングコラムには、ウオームギヤを介してロッドを伸縮する電動モータが取り付けてあると共に、上部ステアリングコラムに設けたブラケットに、このロッドの端部が連結してある。これにより、電動モータによりロッドを伸縮し、車体に固定した下部ステアリングコラムに対して上部ステアリングコラムを傾動して、ステアリングホイールの傾斜角度を調整している。
【0005】
また、特表平7−506308号公報に開示されたいわゆる腰振りタイプの電動チルトステアリング装置では、ステアリングコラムは、ステアリングシャフト下部に設けた自在継手の箇所をチルト時の中心として、一体的に傾動するようにしてあり、ステアリングコラムは、チルトピン等によるチルト中心を有しておらず、軸方向に若干移動できるようになっている。さらに、このステアリングコラムには、電動モータにより揺動されるベルクランクが連結してあり、これにより、電動モータを駆動してベルクランクを揺動し、ステアリングコラムを傾動している。このベルクランクの揺動時、ステアリングコラムを軸方向に移動させようとする軸方向の力が発生するが、ステアリングコラムが軸方向に自由に移動できるようにしているため、この軸方向の力を吸収することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記実公平5−29979号公報に開示されたいわゆる首振りタイプの電動チルトステアリング装置では、ステアリングシャフトもステアリングコラムも、それぞれ、上部と下部に分割してあるため、部品点数が多い分、製造コストの上で不利な面が有る。
【0007】
また、電動モータのロッドが、上部ステアリングコラムや上部ステアリングシャフトを支持する構造にしてあるため、ステアリングホイール側から車両前方で下方に向けて荷重(振動)の入力があると、この上下方向の荷重(振動)は、ロッドに直接作用し、ロッドがこの荷重(振動)の殆どを受け止める。そのため、ロッドの剛性を非常に高くする必要があり、また、ロッドの振動に対するガタ付き対策も十分に行わなければならないといったことがある。
【0008】
さらに、特表平7−506308号公報に開示されたいわゆる腰振りタイプの電動チルトステアリング装置では、ステアリングコラムは、チルトピン等によるチルト中心を有していないため、ステアリングホイール側から車両前方へ下方に向けて荷重(振動)の入力があると、この上下方向の荷重(振動)は、ステアリングシャフトのテレスコ部に直接作用し、このテレスコ部が荷重(振動)の殆どを受け止める。そのため、このテレスコ部のスムーズな作動を確保するため、また、テレスコ部の振動によるガタ付きを防止するため、テレスコ部に十分な対策を施さなければならないといったことがある。
【0009】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、製造コストの高騰を招来せず、ロッドの剛性やガタ付き対策に対する要求の低い電動チルトステアリング装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る電動チルトステアリング装置は、電動モータによりステアリングコラムを傾動してステアリングホイールの傾斜角度を調整する電動チルトステアリング装置において、
ステアリングコラムの車両前方の下端部に、チルト中心を設けて、ステアリングコラムが一体的に傾動するようにしてあると共に、ステアリングシャフトもこのチルト中心に対応して傾動できるように、その車両前方の下端部に自在継手が設けてあり、
ブラケットを介して車体に揺動自在に設けたチルト揺動部材に、一端を車体又はステアリングコラムに揺動自在に取付けた電動モータ駆動部により長さ方向に移動するロッドを係合すると共に、このチルト揺動部材に、前記ステアリングコラムから突設したスライド片をスライドさせるスライド枠部が設けてあり、
これにより、前記駆動部のロッドが移動し、前記チルト揺動部材が揺動すると、前記スライド片がスライド枠部内をスライドしながら、前記ステアリングコラムと共に揺動して、このステアリングコラムを傾動させ、そして前記チルト揺動部材には前記ステアリングコラムに当接可能な当接支持部が形成してあり、該当接支持部は該ステアリングコラムの降下限界点では該ステアリングコラムを下方から包持し、そして上昇限界点では該ステアリングコラムに接触して該ステアリングコラムのチルト範囲を規制することを特徴とする。
【0011】
このように、本発明によれば、ステアリングコラムの車両前方の下端部に、チルト中心を設けて、ステアリングコラムが一体的に傾動するようにしてあると共に、ステアリングシャフトもこのチルト中心に対応して傾動できるように、その車両前方の下端部に自在継手が設けてあり、いわゆる腰振りタイプのステアリング装置として構成してある。
【0012】
また、ブラケットを介して車体に揺動自在に設けたチルト揺動部材に、駆動部により伸縮されるロッドを係合すると共に、このチルト揺動部材に、前記ステアリングコラムから突設したスライド片をスライドさせるスライド枠部が設けてある。そのため、チルト調整時には、駆動部のロッドを伸縮することにより、チルト揺動部材を揺動し、これにより、スライド片をスライド枠部内をスライドさせながら、ステアリングコラムと共に揺動して、このステアリングコラムを傾動させている。
【0013】
したがって、いわゆる首振りタイプでないため、ステアリングシャフトやステアリングコラムを上部と下部に分割する必要がなく、部品点数を削減して、製造コストの低減を図ることができる。
【0014】
また、ステアリングホイール側から車両前方で下方に向けて荷重(振動)の入力があった場合、この上下方向の荷重(振動)は、チルト揺動部材を介して一定のレバー比でロッドに間接的に作用するため、ロッドの剛性をそれ程高くする必要がなく、また、振動によるガタ付き対策にもそれ程高度なものが要求されない。
【0015】
さらに、上記特表平7−506308号公報では、チルト調整時、ベルクランクを揺動させて、ステアリングコラムを傾動しているが、この時、ベルクランクは、揺動するだけでなく、軸方向にも移動するため、ステアリングコラムを軸方向に自由に移動する構成により、このベルクランクの軸方向の移動を吸収している。しかし、これでは、ステアリングコラムに、チルトピン等によるチルト中心を設けることができないと共に、ステアリングコラムがステアリングホイールからの軸方向の荷重や振動を受けることができないといったことがある。
【0016】
これに対して、本発明では、チルト調整時、チルト揺動部材が揺動して、スライド片がスライド枠部内をスライドしながら、ステアリングコラムと共に揺動するように構成し、チルト揺動部材に生じる軸方向の移動を、スライド片がスライド枠部内をスライドすることにより吸収している。そのため、ステアリングコラムの下端部に、チルトピン等によるチルト中心を設けることができると共に、ステアリングコラムがステアリングホイールからの軸方向の荷重や振動を受けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る電動チルトステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1は、本発明の第1実施の形態に係る電動チルトステアリング装置の側面図であり、図2は、図1に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最下位置を示し、図3は、図1に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最上位置を示し、図4は、図1に示した電動チルトステアリング装置に装着したチルト揺動部材の斜視図である。
【0019】
本第1実施の形態では、図1に示すように、車体には、アッパー・ロアー一体型の取付ブラケット1が設けてあり、この取付ブラケット1には、アッパー取付部1a、駆動部取付部1b、およびロアー取付部1cが形成してある。
【0020】
この取付ブラケット1のロアー取付部1cには、図示しないチルトピンによりステアリングコラム2の車両前方の下端部が揺動自在に支持してある。また、このステアリングコラム2内には、ステアリングホイール3に連結したステアリングシャフト4が回転自在に支持してあり、このステアリングシャフト4も、このチルト中心に対応して揺動できるように、その車両前方の下端部に図示しない自在継手が設けてあり、いわゆる腰振りタイプのステアリング装置として構成してある。
【0021】
取付ブラケット1の駆動部取付部1bには、図示しない電動モータを内蔵した駆動部5の基部が揺動自在に取り付けてある。この駆動部5には、図示しない電動モータにより図示しないギヤと送りねじ機構とを介して伸縮されるロッド6が設けてある。
【0022】
取付ブラケット1のアッパー取付部1aには、チルト揺動部材7が揺動自在に枢支してある。このチルト揺動部材7は、図4に示すように、一対でほぼ左右対称であって、下方からステアリングコラム2を包持するようなU字形状に形成してある。なお、このチルト揺動部材7は、板金プレスにより形成してあるが、より高剛性を求められる場合には、アルミニウムやマグネシウム合金等の軽合金鋳物により形成してもよい。
【0023】
このチルト揺動部材7には、ロッド6の先端部を係合した係合部8が形成してあると共に、ステアリングコラム2から突設したスライド片9をスライドさせるスライド枠部10が設けてあり、さらに、チルト揺動部材7には、チルト上昇時に、ステアリングコラム1に当接して持ち上げると共に、チルト降下時に、ステアリングコラム2を包持して支持する当接支持部11が形成してある。なお、スライド片9およびスライド枠部10の詳細は、図8以降で説明する。
【0024】
以上のように構成してあるため、チルト降下時には、図2に示すように、駆動部5により、ロッド6を収縮させて、チルト揺動部材7を時計回り方向に揺動して、スライド片9をスライド枠部10内をスライドしながら、ステアリングコラム2と共に揺動し、これにより、ステアリングコラム2を下方の所望の位置に傾動している。
【0025】
なお、図2に示すように、チルト最下位置の時には、上述した当接支持部11がステアリングコラム2を下方から包持して支持するように構成してあり、これにより、チルト降下限界点を実現していると共に、この当接支持部11の面と、ステアリングコラム2の面とを一致させて、荷重が分散するようにしてある。
【0026】
一方、チルト上昇時には、図3に示すように、駆動部5により、ロッド6を伸長させて、チルト揺動部材7を反時計回り方向に揺動して、スライド片9をスライド枠部10内をスライドしながら、ステアリングコラム2と共に揺動し、これにより、ステアリングコラム2を上方の所望の位置に傾動している。
【0027】
なお、チルトの上昇限界点を、当接支持部11をステアリングコラム2に当接させることにより実現している。この場合、点接触で当接しているため、強度的に考慮した構造にしておく。例えば、(a)当接支持部11が当接するステアリングコラム2の厚肉部2aの厚さを上げる、(b)当接支持部11が当接するステアリングコラム2の箇所にリブを設けて剛性を増す、(c)当接支持部11の角部の面取りを行う、(d)当接支持部11の側面(板厚方向の面)でステアリングコラム2に当接させる、といった対策である。
【0028】
以上から、本実施の形態は、いわゆる首振りタイプでないため、ステアリングシャフト4やステアリングコラム2を上部と下部に分割する必要がなく、部品点数を削減して、製造コストの低減を図ることができる。
【0029】
また、ステアリングホイール3側から車両前方へ下方に向けて荷重(振動)の入力があった場合、この上下方向の荷重(振動)は、チルト揺動部材7を介して一定のレバー比でロッド6に間接的に作用するため、ロッド6の剛性をそれ程高くする必要がなく、また、振動によるガタ付き対策にもそれ程高度なものが要求されない。
【0030】
さらに、チルト調整時、チルト揺動部材7が揺動して、スライド片9がスライド枠部10内をスライドしながら、ステアリングコラム2と共に揺動するように構成し、チルト揺動部材7に生じる軸方向の移動を、スライド片9がスライド枠部10内をスライドすることにより吸収している。したがって、従来と異なり、ステアリングコラム2の下端部に、チルトピン等によるチルト中心を設けることができると共に、ステアリングコラム2がステアリングホイール3からの軸方向の荷重や振動を受けることができる。
【0031】
なお、本実施の形態では、ステアリングコラム2が外筒であり、これの内側に、テレスコ内筒12が摺動自在に嵌合してあり、上述したチルト駆動機構と同様の構成により、テレスコ駆動機構を構成してもよい。
【0032】
次に、図5ないし図7を参照して、本発明の第2実施の形態を説明する。図5は、本発明の第2実施の形態に係る電動チルトステアリング装置の側面図であり、図6は、図5に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最下位置を示し、図7は、図5に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最上位置を示す。
【0033】
本第2実施の形態は、取付ブラケットの点を除き、全て第1実施の形態と全く同様に構成してある。第1実施の形態では、アッパー取付部1a、駆動部取付部1b、およびロアー取付部1cからなる取付ブラケット1が設けてあるのに対し、本第2実施の形態では、ステアリングコラム2の下端部が、別体の単体のブラケット13により車体に取り付けてあり、チルト揺動部材7が、同様に、別体の単体のブラケット14により車体に揺動自在に取り付けてあり、駆動部の基端は、ステアリングコラム2の側面に揺動自在に取り付けてある。
【0034】
次に、図8ないし図10を参照して、スライド片9とスライド枠部10の詳細を説明する。図8は、スライド片とスライド枠部の拡大断面図であり、図9は、スライド片とスライド枠部をそれぞれ分解して示す分解斜視図であり、図10は、(a)(b)(c)(d)それぞれ、スライダーと当接板の斜視図である。
【0035】
図8および図9に示すように、スライダ枠部10側としては、チルト揺動部材7に、略四角形状の長孔15が形成してあり、この長孔15に、一対の樹脂製ガイド16a,16bが装着してある。
【0036】
一方、スライド片9側としては、樹脂製ガイド16a,16bの内側をスライドする樹脂製のスライダー17が設けてあり、このスライダー17に当接する当接板18が設けてある。このスライダー17の貫通孔17aに、ピン20が薄い樹脂製のブッシュ19を介して挿入してあり、このピン20は、当接板18を取り付けた後、ステアリングコラム2の貫通孔2bに圧入してある。
【0037】
したがって、チルト揺動時、スライド片9がスライド枠部10内をスライドする時、スライダー17が樹脂製ガイド16a,16bの内側をスライドする構成であるため、スムーズにスライドすることができる。
【0038】
なお、組立時には、スライダー枠部10側では、一対の樹脂製ガイド16a,16bを長孔15に装着する一方、ピン20に、ブッシュ19を介してスライダー17と当接板18を挿入し、このピン20をステアリングコラム2の貫通孔2bに圧入してある。このように、容易に組み立てることができる。また、チルト揺動部材7の長孔の面は、樹脂製ガイド16a,16bがガタ無く入ればよいため、加工精度は高くなくてもよい。さらに、図8に示すように、一対の樹脂製ガイド16a,16bは、その両当接部をスキマ設定にしておくと、ピン20を圧入する組立時に、チルト揺動ブラケット7を堅固に挟持することができる。また、樹脂製ガイド16a,16bを長孔15に装着する方法としては、チルト揺動部材7の長孔15に、最初から樹脂製ガイド16a,16bを密着するように一体に成形してしまう方法や、樹脂製ガイド16a,16bを2分割型の二部品構成とせずに一体品として成形し、その柔軟性を利用して後から長孔15に嵌め込む方法も良い。さらに、図10(a)に示すように、スライダー17に、ズレ防止用の突出部21aが形成してあり、当接板18には、これに嵌合する溝22aが形成してあってもよい。さらに、形状を変更して、図10(b)に示すように、スライダー17に、ズレ防止用の突出部21bが形成してあり、当接板18には、これに嵌合する溝22bが形成してあってもよい。さらに、形状を変更して、図10(c)に示すように、スライダー17に、ズレ防止用の突出部21cが形成してあり、当接板18には、これに嵌合する溝22cが形成してあってもよい。さらに、形状を変更して、図10(d)に示すようにスライダー17に、ズレ防止用の突出部21dが形成してあり、当接板18にはこれに嵌合する孔22dが形成してあってもよい。
【0039】
また、上述した薄い樹脂製のブッシュ19は、図11に示すように、方向違いに嵌合してあってもよい。さらに、図12に示すように、ピン20の先端部を小径にすると共に、ステアリングコラム2の貫通孔2bを小径にして、圧入するようにしてもよい。さらに、図13に示すように、ピン20の先端を螺軸にして、ステアリングコラム2の雌ねじ貫通孔2bに螺合するようにしてもよい。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、いわゆる首振りタイプでないため、ステアリングシャフトやステアリングコラムを上部と下部に分割する必要がなく、部品点数を削減して、製造コストの低減を図ることができる。
【0042】
また、ステアリングホイール側から車両前方で下方に向けて荷重(振動)の入力があった場合、この上下方向の荷重(振動)は、チルト揺動部材を介して一定のレバー比でロッドに間接的に作用するため、ロッドの剛性をそれ程高くする必要がなく、また、振動によるガタ付き対策にもそれ程高度なものが要求されない。
【0043】
さらに、チルト調整時、チルト揺動部材が揺動して、スライド片がスライド枠部内をスライドしながら、ステアリングコラムと共に揺動するように構成し、チルト揺動部材に生じる軸方向の移動を、スライド片がスライド枠部内をスライドすることにより吸収している。したがって、従来公報と異なり、ステアリングコラムの下端部に、チルトピン等によるチルト中心を設けることができると共に、ステアリングコラムがステアリングホイールからの軸方向の荷重や振動を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る電動チルトステアリング装置の側面図。
【図2】図1に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最下位置を示す。
【図3】図1に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最上位置を示す。
【図4】図1に示した電動チルトステアリング装置に装着したチルト揺動部材の斜視図。
【図5】本発明の第2実施の形態に係る電動チルトステアリング装置の側面図。
【図6】図5に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最下位置を示す。
【図7】図5に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最上位置を示す。
【図8】スライド片とスライド枠部の拡大断面図。
【図9】スライド片とスライド枠部をそれぞれ分解して示す分解斜視図。
【図10】(a)(b)(c)(d)それぞれ、スライダーと当接板の斜視図である。
【図11】スライド片とスライド枠部の拡大断面図。
【図12】スライド片とスライド枠部の拡大断面図。
【図13】スライド片とスライド枠部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 取付ブラケット
2 ステアリングコラム
3 ステアリングホイール
4 ステアリングホイール
5 駆動部
6 ロッド
7 チルト揺動部材
8 係合部
9 スライド片
10 スライド枠部
11 当接支持部
12 テレスコ内筒
13 ブラケット
14 ブラケット
15 長孔
16a、16b 樹脂製ガイド
17 スライダー
18 当接板
19 ブッシュ
20 ピン
21a,21b、21c 突出部
22a,22b,22c 溝

Claims (3)

  1. 電動モータによりステアリングコラムを傾動してステアリングホイールの傾斜角度を調整する電動チルトステアリング装置において、
    ステアリングコラムの車両前方の下端部に、チルト中心を設けて、ステアリングコラムが一体的に傾動するようにしてあると共に、ステアリングシャフトもこのチルト中心に対応して傾動できるように、その車両前方の下端部に自在継手が設けてあり、
    ブラケットを介して車体に揺動自在に設けたチルト揺動部材に、一端を車体又はステアリングコラムに揺動自在に取付けた電動モータ駆動部により長さ方向に移動するロッドを係合すると共に、このチルト揺動部材に、前記ステアリングコラムから突設したスライド片をスライドさせるスライド枠部が設けてあり、
    これにより、前記駆動部のロッドが移動し、前記チルト揺動部材が揺動すると、前記スライド片がスライド枠部内をスライドしながら、前記ステアリングコラムと共に揺動して、このステアリングコラムを傾動させ、そして前記チルト揺動部材には前記ステアリングコラムに当接可能な当接支持部が形成してあり、該当接支持部は該ステアリングコラムの降下限界点では該ステアリングコラムを下方から包持し、そして上昇限界点では該ステアリングコラムに接触して該ステアリングコラムのチルト範囲を規制することを特徴とす電動チルトステアリング装置。
  2. 前記チルト揺動部材は前記ステアリングコラムを間にして左右対称のU字形状断面を有することを特徴とする請求項1に記載の電動チルトステアリング装置。
  3. 前記チルト揺動部材は板金プレス部材で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動チルトステアリング装置。
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