JP4427894B2 - 自動チルト式ステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動モータにより自動的にステアリングコラムをチルト傾動してステアリングホイールの傾斜角度を調整する自動チルト式ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動チルト式ステアリング装置では、運転者の手動操作によるのではなく、例えば電動モータにより自動的にステアリングコラムをチルト傾動して、ステアリングホイールの傾斜角度を調整している。
【0003】
図10は、本出願人による特願平11−156988号に係る電動チルトステアリング装置の側面図であり、図11は、図10に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最下位置を示し、図12は、図10に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最上位置を示し、図13は、図10に示した電動チルトステアリング装置に装着したチルト揺動部材の斜視図である。
【0004】
図10に示すように、車体には、アッパー・ロアー一体型の取付ブラケット1が設けてあり、この取付ブラケット1には、アッパー取付部1a、駆動部取付部1b、およびロアー取付部1cが形成してある。
【0005】
この取付ブラケット1のロアー取付部1cには、図示しないチルトピンによりステアリングコラム2の車両前方の下端部が揺動自在に支持してある。また、このステアリングコラム2内には、ステアリングホイール3に連結したステアリングシャフト4が回転自在に支持してあり、このステアリングシャフト4も、このチルト中心に対応して揺動できるように、その車両前方の下端部に図示しない自在継手が設けてあり、いわゆる腰振りタイプのステアリング装置として構成してある。
【0006】
取付ブラケット1の駆動部取付部1bには、図示しない電動モータを内蔵した駆動部5の基部が揺動自在に取り付けてある。この駆動部5には、図示しない電動モータにより図示しないギヤと送りねじ機構とを介して伸縮されるロッド6が設けてある。
【0007】
取付ブラケット1のアッパー取付部1aには、チルト揺動部材7が揺動自在に枢支してある。このチルト揺動部材7は、図13に示すように、一対でほぼ左右対称であって、下方からステアリングコラム2を包持するようなU字形状に形成してある。なお、このチルト揺動部材7は、板金プレスにより形成してあるが、より軽量化や高剛性化を求められる場合には、アルミニウムやマグネシウム合金等の軽合金鋳物により形成してもよい。
【0008】
このチルト揺動部材7には、ロッド6の先端部を係合した係合部8が形成してあると共に、ステアリングコラム2から突設したスライド片9をスライドさせるスライド枠部10が設けてあり、さらに、チルト揺動部材7には、チルト上昇時に、ステアリングコラム1に当接して持ち上げると共に、チルト降下時に、ステアリングコラム2を包持して支持する当接支持部11が形成してある。なお、スライド片9およびスライド枠部10の詳細は、図14で説明する。
【0009】
以上のように構成してあるため、チルト降下時には、図11に示すように、駆動部5により、ロッド6を収縮させて、チルト揺動部材7を時計回り方向に揺動して、スライド片9をスライド枠部10内をスライドしながら、ステアリングコラム2と共に揺動し、これにより、ステアリングコラム2を下方の所望の位置に傾動している。なお、図11に示すように、チルト最下位置の時には、上述した当接支持部11がステアリングコラム2を下方から包持して支持するように構成してあり、これにより、チルト降下限界点を実現していると共に、この当接支持部11の面と、ステアリングコラム2の面とを一致させて、荷重が分散するようにしてある。
【0010】
一方、チルト上昇時には、図12に示すように、駆動部5により、ロッド6を伸張させて、チルト揺動部材7を反時計回り方向に揺動して、スライド片9をスライド枠部10内をスライドしながら、ステアリングコラム2と共に揺動し、これにより、ステアリングコラム2を上方の所望の位置に傾動している。なお、チルトの上昇限界点を、当接支持部11をステアリングコラム2に当接させることにより実現している。この場合、点接触で当接しているため、強度的に考慮した構造にしておく。例えば、(a)当接支持部11が当接するステアリングコラム2の厚肉部2aの厚さを上げる、(b)当接支持部11が当接するステアリングコラム2の箇所にリブを設けて剛性を増す、(c)当接支持部11の角部の面取りを行う、(d)当接支持部11の側面(板厚方向の面)でステアリングコラム2に当接させる、といった対策である。
【0011】
以上から、いわゆる首振りタイプでないため、ステアリングシャフト4やステアリングコラム2を上部と下部に分割する必要がなく、部品点数を削減して、製造コストの低減を図ることができる。また、ステアリングホイール3側から車両前方へ下方に向けて荷重(振動)の入力があった場合、この上下方向の荷重(振動)は、チルト揺動部材7を介して一定のレバー比でロッド6に間接的に作用するため、ロッド6の剛性をそれ程高くする必要がなく、また、振動によるガタ付き対策にもそれ程高度なものが要求されない。さらに、チルト調整時、チルト揺動部材7が揺動して、スライド片9がスライド枠部10内をスライドしながら、ステアリングコラム2と共に揺動するように構成し、チルト揺動部材7に生じる軸方向の移動を、スライド片9がスライド枠部10内をスライドすることにより吸収している。したがって、従来と異なり、ステアリングコラム2の下端部に、チルトピン等によるチルト中心を設けることができると共に、ステアリングコラム2がステアリングホイール3からの軸方向の荷重や振動を受けることができる。なお、ステアリングコラム2が外筒であり、これの内側に、テレスコ内筒12が摺動自在に嵌合してあり、上述したチルト駆動機構と同様の構成により、テレスコ駆動機構を構成してもよい。
【0012】
次に、図14を参照して、スライド片9とスライド枠部10の詳細を説明する。図14は、スライド片とスライド枠部の拡大断面図である。
【0013】
スライダ枠部10側としては、チルト揺動部材7に、略四角形状の長孔15が形成してあり、この長孔15に、一対の樹脂製ガイド16a,16bが装着してある。
【0014】
一方、スライド片9側としては、樹脂製ガイド16a,16bの内側をスライドする樹脂製のスライダー17が設けてあり、このスライダー17に当接する当接板18が設けてある。このスライダー17の貫通孔17aに、薄い樹脂製のブッシュ19を介してピン20が挿入してあり、このピン20は、当接板18を取り付けた後、ステアリングコラム2の貫通孔2bに圧入してある。
【0015】
したがって、チルト揺動時、スライド片9がスライド枠部10内をスライドする時、スライダー17が樹脂製ガイド16a,16bの内側をスライドする構成であるため、スムーズにスライドすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、チルト揺動部材7のステアリングコラム2への組付時には、略U字状のチルト揺動部材7の内側(即ち、ステアリングコラム2側)で、一方の樹脂製ガイド16bと当接板18をその位置に保持しながら、チルト揺動部材7の外側(即ち、ステアリングコラム2の反対側)で、他方の樹脂製ガイド16aとスライダー17を組付け、その上で、スライダー17の貫通孔17a及びステアリングコラム2の貫通孔2bに、ピン20を圧入している。
【0017】
このように、略U字状のチルト揺動部材7の内側(即ち、ステアリングコラム2側)で樹脂製ガイド16b等を保持しながら、その外側(即ち、ステアリングコラム2の反対側)でスライダー17等の組付・圧入作業をしなければならないことから、チルト揺動部材7のステアリングコラム2への組立作業が煩雑であるといったことがある。
【0018】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付作業を容易にした自動チルト式ステアリング装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る自動チルト式ステアリング装置は、ブラケットを介して車体に揺動自在に設けたチルト揺動部材の一端に、駆動部により伸縮するロッドの先端部を枢着すると共に、チルト揺動部材に形成した長孔内にスライダーと樹脂ガイドを介してピンを通挿して、このピンの先端部をステアリングコラムに装着し、これにより、駆動部のロッドを伸縮してチルト揺動部材を揺動すると、チルト揺動部材は、ピンをスライダーと共に長孔の樹脂ガイド内をスライドさせながら、ステアリングコラムと共に揺動して、ステアリングコラムをチルト傾動させる自動チルト式ステアリング装置において、
チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付時には、ステアリングコラム側からスライダーと樹脂ガイドをチルト揺動部材の長孔内に圧入して仮保持すると共に、チルト揺動部材からステアリングコラム側に押圧力が発生するように設定して、この押圧力によりチルト揺動部材をステアリングコラムに仮保持することを特徴とする。
【0020】
このように、本発明によれば、チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付時には、ステアリングコラム側(即ち、チルト揺動部材の内側)からスライダーと樹脂ガイドをチルト揺動部材の長孔内に圧入して、スライダーと樹脂ガイドが脱落しないように仮保持し、さらに、チルト揺動部材からステアリングコラム側に押圧力が発生するように設定してあり(具体的には、図13に示す略U字状のチルト揺動部材の間隔がステアリングコラムの横幅より若干小さく設定してあり)、この押圧力によりチルト揺動部材をステアリングコラムに仮保持している。
【0021】
したがって、本出願人の先の出願に係る発明の場合のように、チルト揺動部材の両側で組付作業をしなければならないといったことがなく、その片側のみで組付作業を行うことができ、チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付作業を容易することができる。また、部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る自動チルト式ステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る自動チルト式ステアリング装置におけるチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。図2は、チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付前の状態を示す断面図である。
【0023】
図1に示すように、チルト揺動部材7に、略四角形状の長孔15が形成してあり、この長孔15に、鍔部を有する筒状の樹脂製ガイド21が装着してある。この樹脂製ガイド21の内側には、鍔部を有する筒状で樹脂製のスライダー22が装着してある。このスライダー22の貫通孔22aに、薄い樹脂製のブッシュ19を介してピン20が挿入してあり、このピン20の先端部は、ステアリングコラム2の貫通孔2bに圧入してある。したがって、チルト揺動時、ピン20がスライダー22と共に樹脂ガイド21内をスライドする構成であるため、スムーズにスライドすることができる。
【0024】
チルト揺動部材7のステアリングコラム2への組付時には、スライダー22と樹脂ガイド21をステアリングコラム2側(即ち、チルト揺動部材7の内側)からチルト揺動部材7の長孔15内に圧入して、スライダー22と樹脂ガイド21が脱落しないように仮保持するようになっている。
【0025】
さらに、図2に示すように、チルト揺動部材7からステアリングコラム2側に押圧力が発生するように、図13に示す略U字状のチルト揺動部材7の間隔がステアリングコラム2の横幅より若干(図2の△αだけ)小さく設定してあり、この押圧力によりチルト揺動部材7をステアリングコラム2に仮保持するようになっている。
【0026】
したがって、チルト揺動部材7のステアリングコラム2への組付時には、スライダー22と樹脂ガイド21をチルト揺動部材7の長孔15内に圧入して仮保持し、略U字状のチルト揺動部材7を若干拡げて押圧力によりチルト揺動部材7をステアリングコラム2に仮保持している。その上で、ピン20の圧入作業を行っている。
【0027】
以上から、本出願人の先の出願に係る発明の場合のように、チルト揺動部材7の両側で組付作業をしなければならないといったことがなく、その片側のみで組付作業(ピン20の圧入作業)を行うことができ、チルト揺動部材7のステアリングコラム2への組付作業を容易することができる。また、チルト揺動部材7の押圧力により、チルト揺動部材7を横剛性上ガタ付きなく支持することができる。さらに、図14に示す場合に比べて、部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
(第2実施の形態)
図3は、本発明の第2実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。図4は、第2実施の形態の変形例に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【0028】
図3に示すように、本実施の形態では、ピン20が段違いの圧入ピンであり、先端部が縮径してステアリングコラム2のの貫通孔2bに圧入してある。その他の構成・作用は、上記第1実施の形態と同様である。
【0029】
また、変形例では、図4に示すように、ピン20が段違いのネジピンであり、先端部が縮径してステアリングコラム2のの貫通孔2bに螺合してある。
(第3実施の形態)
図5は、本発明の第3実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【0030】
本実施の形態では、樹脂ガイド21の先端に、止め爪23が形成してあり、この止め爪23により、確実に仮保持できるようになっている。その他の構成・作用は、上記第1実施の形態と同様である。
(第4実施の形態)
図6は、本発明の第4実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【0031】
本実施の形態では、ピン20の鍔と、樹脂ガイド21及びスライダー22との間に、当て板24が設けてあり、これにより、この当て板24と、樹脂ガイド21の鍔部とにより、チルト揺動部材7を両側から挟み込むようになっている。
【0032】
また、樹脂ガイド21の先端に、ブッシュ19より△βだけ突出した突出部25が形成してあり、ピン20の圧入により、この突出部25をつぶし、より有効にチルト揺動部材7を挟み込むようになっている。
(第5実施の形態)
図7は、本発明の第5実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【0033】
本実施の形態では、ピン20の鍔と、樹脂ガイド21及びスライダー22との間に、当て板24が設けてあり、この当て板24の外周部がチルト揺動部材7の側面に押圧してある。これにより、この当て板24の外周部と、樹脂ガイド21の鍔部とにより、チルト揺動部材7を両側から押さえ込むようになっている。その他の構成・作用は、上記第1実施の形態と同様である。
(第6実施の形態)
図8は、本発明の第6実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【0034】
本実施の形態では、ピン20の鍔の径が大きくしてあり、この大径の鍔がチルト揺動部材7の側面に押圧してある。これにより、このピン20の大径の鍔と、樹脂ガイド21の鍔部とにより、チルト揺動部材7を両側から押さえ込むようになっている。その他の構成・作用は、上記第1実施の形態と同様である。
(第7実施の形態)
図9は、本発明の第7実施の形態に係るチルト揺動部材に組付ける樹脂ガイドの斜視図である。
【0035】
樹脂ガイド21の筒状部の上下面に、多数の凹凸26が形成してあり、この凹凸26の凸部は、鋭角状に形成してある。これにより、樹脂ガイド21をチルト揺動部材7の長孔15内に圧入する際の安定を図っている。
【0036】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付時には、ステアリングコラム側からスライダーと樹脂ガイドをチルト揺動部材の長孔内に圧入して、スライダーと樹脂ガイドが脱落しないように仮保持し、さらに、チルト揺動部材からステアリングコラム側に押圧力が発生するように設定してあり、この押圧力によりチルト揺動部材をステアリングコラムに仮保持している。
【0038】
したがって、本出願人の先の出願に係る発明の場合のように、チルト揺動部材の両側で組付作業をしなければならないといったことがなく、その片側のみで組付作業を行うことができ、チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付作業を容易することができる。また、部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る自動チルト式ステアリング装置におけるチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【図2】チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付前の状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【図4】第2実施の形態の変形例に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第4実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第5実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第6実施の形態に係るチルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第7実施の形態に係るチルト揺動部材に組付ける樹脂ガイドの斜視図である。
【図10】本出願人による特願平11−156988号に係る電動チルトステアリング装置の側面図である。
【図11】図10に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最下位置を示す。
【図12】図10に示した電動チルトステアリング装置の側面図であって、チルト最上位置を示す。
【図13】図10に示した電動チルトステアリング装置に装着したチルト揺動部材の斜視図である。
【図14】チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 取付ブラケット
2 ステアリングコラム
3 ステアリングホイール
4 ステアリングホイール
5 駆動部
6 ロッド
7 チルト揺動部材
8 係合部
9 スライド片
10 スライド枠部
11 当接支持部
12 テレスコ内筒
13 ブラケット
14 ブラケット
15 長孔
19 ブッシュ
20 ピン
21 樹脂ガイド
22 スライダー
23 止め爪
24 当て板
25 突出部
26 凹凸

Claims (1)

  1. ブラケットを介して車体に揺動自在に設けたチルト揺動部材の一端に、駆動部により伸縮するロッドの先端部を枢着すると共に、チルト揺動部材に形成した長孔内にスライダーと樹脂ガイドを介してピンを通挿して、このピンの先端部をステアリングコラムに装着し、これにより、駆動部のロッドを伸縮してチルト揺動部材を揺動すると、チルト揺動部材は、ピンをスライダーと共に長孔の樹脂ガイド内をスライドさせながら、ステアリングコラムと共に揺動して、ステアリングコラムをチルト傾動させる自動チルト式ステアリング装置において、
    チルト揺動部材のステアリングコラムへの組付時には、ステアリングコラム側からスライダーと樹脂ガイドをチルト揺動部材の長孔内に圧入して仮保持すると共に、チルト揺動部材からステアリングコラム側に押圧力が発生するように設定して、この押圧力によりチルト揺動部材をステアリングコラムに仮保持することを特徴とする自動チルト式ステアリング装置。
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