JP3800406B2 - 濃縮機及び濃縮機を用いた連続加圧脱水機並びに移動脱水車 - Google Patents

濃縮機及び濃縮機を用いた連続加圧脱水機並びに移動脱水車 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、下水汚泥あるいは浄水スラッジなどを多量に濃縮して減量させる濃縮機と、この濃縮汚泥をさらに脱水する脱水機の構造を簡素化、省力化した連続加圧脱水機と、連続加圧脱水機を積載した移動脱水車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、大都市の下水汚泥などの難ろ過性有機系汚泥あるいは浄水スラッジなどの無機系汚泥を多量に脱水する脱水装置としては、回分式よりも処理量が多い連続式脱水機が使用され、処理量が多い程、省動力化の重要度が高まる。実用化されている連続式脱水機としては、スクリュープレス、ベルトプレス、デカンター型遠心脱水機、あるいはドラム回転型真空脱水機などがある。下水汚泥などの難ろ過性有機系汚泥の脱水装置としては、省動力を満足し、さらに廃棄物となるろ布を使用していない最もシンプルな脱水機としてスクリュープレスが挙げられる(例えば、特公平06−13159号公報)。また、浄水スラッジの脱水装置としては、スクリュープレスや遠心脱水機ではスクリュー羽根の摩耗の問題があり、回分式のフイルタープレスが採用されている(例えば、特開2001−224910号公報)。そして、分散する小規模下水処理場などから発生する少量の汚泥を脱水する装置として、ベルトプレスを積載した移動脱水が利用されている(例えば、特開昭60−41599号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的にスクリュープレスは、低速回転のため動力が小さく、ろ材の目が比較的大きいので目詰まりが少なく、ベルトプレスに比べてろ材の洗浄水量が大幅に少ない利点があるが、スクリュープレスのろ過面は、外筒の片面ろ過であり、必要なろ過面積を確保するための占有スペースが大きくなる。汚泥中に無機質が多く含まれる浄水スラッジでは、排出口に背圧が加えられ、スクリュー羽根が摩耗して脱水性能が低下する欠点がある。そして、フイルタープレスは、大容量処理を可能とするが、間歇脱水のため雑時間が長くなり、大きい設置スペースも必要となる。また、ベルトプレス脱水機を積載した移動脱水車は、濃縮装置とケーキホッパー及び排出したケーキの圧送装置も必要で、積載重量とスペースが大きくなり、移動脱水車も大きくなる。この発明は、濃度の低い汚泥を濃縮して減量させる濃縮機と、この濃縮機の後段に摩耗の発生するスクリューを廃止して、せん断作用と、重力と背圧を利用した圧密作用で加圧脱水させる連続加圧脱水機と、連続加圧脱水機を積載した移動脱水車を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は従来の課題を解決するもので、濃縮機の要旨とするところは、立設したろ過筒の内部にスクリュー羽根を巻き掛けた送り軸を垂設してろ過室を形成し、ろ過筒と送り軸を回転自在に配設して、ろ過筒に洗浄管を対設すると共に、垂設した送り軸に汚泥の供給路を設け、この供給路の供給口をろ過室の上端部に開口し、ろ過筒の下端部の排出口に圧送ポンプを接続したもので、濃度の低い汚泥でも、垂直姿勢の重力とスクリュー羽根の搬送圧によりろ液が分離され、スクリュー羽根がろ材面を再生するので汚泥の大量処理が可能となる。汚泥濃度が低いのでスクリュー羽根の摩耗もない。そして、圧送ポンプの吐出口を曲管状の圧入管に連結し、この圧入管の後端に連結した脱水筒を垂設させ、脱水筒の内部に内筒を配設して脱水室を形成し、脱水筒の上端に曲管状の圧搾管を連結し、この圧搾管の後端部に背圧調整板を配設したもので、濃縮装置で汚泥重量とスクリュー羽根の押付圧でろ液を分離し、減量化された濃縮汚泥を、スクリュー羽根のない加圧脱水機に移送して、せん断作用と圧密作用を受けてケーキ中の水分が分離できる。
【0005】
濃縮機の排出口を圧送ポンプの圧送管に接続し、圧送管を貫通して排出口に配設した吸入弁と圧送管の終端に内設した吸入・輸送用の圧送ピストンを連動させて半脱水状のケーキを抜出して圧送させるものである。
【0006】
脱水筒のろ材面を再生させるために、脱水筒の外周面に外周面に沿って回転自在な外筒洗浄管を対設したもので、洗浄水を噴射すれば、脱水筒の目詰まりを解消できる。また、脱水筒の内筒に加熱流体の供給管を連結して加熱室とすれば、ケーキ水分の蒸発と汚泥性状を変化させ、脱水性の改善ができる。そして、脱水筒の外周部に吸引室を設け、脱水室を吸引すれば、脱水室のケーキが吸引されて、脱水性がよくなる。同時に、内筒にケーキの加熱装置を併設すれば、減圧により沸点が低下して、低温加熱状態でのケーキ中の水分が蒸発される。なお、内筒にろ材を張設し、内筒の内周面に回転自在な内筒洗浄管を対設すれば、脱水筒での両面ろ過が可能となり汚泥の処理量が増加する。
【0007】
ろ過筒と脱水筒あるいは内筒に張設するろ材をウエッジワイヤーで構成し、そのスリットを汚泥の供給側から脱水側に向って配設し、スリットを脱水室またはろ過室に向って縮少開口させれば、ケーキはスリット面に案内されて排出方向に移動され、摩擦抵抗となることがない。また、ろ過筒と脱水筒あるいは内筒に張設するろ材をパンチングメタルで構成し、パンチングメタルの開口を汚泥の供給側から脱水側に向って小さくすれば、圧力が高まる排出側のケーキがろ材面から漏れ出すことがない。
【0008】
第二の発明は、脱水装置がコンパクトとなるために、上記の濃縮機を圧送ポンプの吸込口に立設して吐出口に加圧脱水機を垂設して構成した連続加圧脱水機と、汚泥を貯留するサービスタンクと、凝集剤を溶解させる薬品溶解装置と、汚泥と凝集剤を攪拌混合して連続加圧脱水機に給泥する凝集剤混和槽を車両に積載した移動脱水車としてもよいものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明に係る装置は、上述のように構成してあり、汚泥は送り軸の供給口からろ過筒に向って圧入され、その圧入圧により外筒のろ過面からろ液が分離され、スクリュー羽根の回転により濃縮されながら移送される。汚泥はスクリュー羽根の間に供給されるので、凝集フロックを壊すことがない。ろ過室の排出口ではスクリュー羽根の搬送圧と垂直姿勢の重力でろ液が分離される。汚泥は圧密状に濃縮されて半流動状のケーキとなり、下端部の排出口を圧送ポンプに間歇的に排出される。ろ過筒のろ過性が悪くなった時には、ろ過筒を回転させながら適宜洗浄水管から洗浄水を噴射すれば、ろ材面を目詰まりさせた固形物を洗い流してろ過筒が再生できる。
【0010】
濃縮装置で減量された半流動状のケーキは、脱水筒のケーキを曲がり抵抗で支えながら曲管状の圧入管の内部を湾曲移動してケーキにせん断作用が与えられ、ケーキ中の水分を分離し易くする。脱水筒の下端に流入した半流動状のケーキは、垂設した脱水筒の脱水室で重力とろ過面との摩擦抵抗による圧密作用を受けながらろ液を分離してケーキを脱水させる。脱水筒のろ過性が悪くなった時には、汚泥圧入を停止させ、あるいは脱水運転を行いながら、洗浄管を脱水筒に沿って回転させながら洗浄水を脱水筒に向って噴射してろ過面の目詰まりを解消させる。
【0011】
脱水筒の上部に上昇してきたケーキは、脱水筒の上端に連結した圧搾管の背圧調整板による背圧と圧送ポンプの搬送圧とで圧密脱水されて、圧搾管に低含水率のケーキが押し出される。ケーキは圧搾管で曲管状にせん断作用を受けながら含水率のバラツキが均一化され、圧搾管の後端から背圧調整を受けながら排出口の背圧調整板を押し上げてケーキが排出される。なお、脱水筒へのケーキの圧入初期には、圧搾筒の背圧装置を閉止して、ろ過室のケーキが所望のケーキとなってから、背圧装置の開度を調節し、運転に移行する。
【0012】
脱水筒の内筒から加熱流体を供給すれば、移送されるケーキの内側から加熱して、有機物の性状を変化させて脱水性の向上と水分を蒸発させて減量化やコンポストのための高温加熱殺菌や水分調整が行える。また、外筒の周部の吸引室からケーキ中の水分を真空吸引させれば、ケーキ中の水分が分離され、沸点の低い温度でケーキが乾燥されて、低温乾燥のための放熱ロスが少なくなる。そして、ろ材を張設した内筒に回転自在な洗浄管を設ければ、ろ過面の目詰まりを解消できる。
【0013】
濃縮機のろ過筒と脱水機の脱水筒に使用するろ材をウエッジワイヤーとすれば、水分を分離したケーキが、ウエッジワイヤーのスリットに沿って排出されるので、ろ材抵抗がなく、スリットへの押込みが防止される。また、排出側の開口を小さくしたパンチングメタルをろ材として使用すれば、順次脱水されて内圧が高くなるケーキの目抜けを防止できる。
【0014】
移動脱水車として濃縮機を用いた連続加圧脱水機を車両に積載すれば、従来のベルトプレスの移動脱水車と比較して、濃縮機で減量させた半流動状のケーキをスクリュー羽根を廃止した脱水筒で脱水するので、装置の簡素化と省力化が図れる装置となり、車両に積載重量とスペースの小さいコンパクトな移動脱水車となる。
【0015】
【実施例】
この発明の実施例を図面に基づき詳述すると、図1は濃縮機を用いた連続加圧脱水機であって、連続加圧脱水機1は、立設した濃縮機2が圧送ポンプ3の吸込口18に接続してあり、圧送ポンプ3の吐出口25に垂設した加圧脱水機6が連結してある。図2は濃縮機の拡大図であって、濃縮機2の円筒状のろ過筒7が上端部をフレーム8に吊設して、その下端部をフレーム8に止着した支持フランジ9に摺接してある。このろ過筒7を外筒駆動機10に連動連結して回転自在に立設してある。このろ過筒7の内部にスクリュー羽根11を巻き掛けた送り軸12が同筒状に垂設してあり、ろ過筒7と送り軸12の間にろ過室13が形成してある。送り軸12はろ過筒7の上端部に回転可能に吊設されてスクリュー駆動機45に連動連結してあり、ろ過筒7の内部で送り軸12を回転させるようにしてある。
【0016】
図2に示すように、垂下させた送り軸12に汚泥の供給路14が設けてあり、この供給路14の供給口14aをろ過室13の上端部に開口してある。ろ過室13に圧入された汚泥は、スクリュー羽根11の搬送圧と垂直姿勢の重力が加えられ、濃度の低い汚泥でもろ過筒7からろ液を多量に排出させる。送り軸12に汚泥の供給路14を設けた濃縮機2は、スクリュー羽根11の間から供給されるので、汚泥中の凝集フロックがスクリュー羽根11の回転に影響されることがなく、脱水性が損なわれることがない。回転するスクリュー羽根11がろ過筒7に摺接され、目詰まりさせるケーキ層を掻き取ってろ材面を常に再生し、ろ液排出を促進させるので濃度の低い大容量の汚泥を濃縮させて、減量化させることができる。ろ過室13の下端の排出口16に移送された汚泥は圧密状に濃縮されて半流動状のケーキとなる。
【0017】
図2に示すように、ろ過筒7の外周面に対設して洗浄管15が配設してあり、ろ過筒7のろ過性が悪くなった時に、あるいは所定時間ごとに、ろ過筒7を回転させて洗浄水管15からろ過筒7に適宜洗浄水を噴射させる。ろ過筒7の洗浄はろ過運転を行ないながら実施できるものである。なお、濃縮装置2のろ過運転は、ろ過筒7の洗浄時にろ過筒7を回転させてもよいが、ろ過筒7と送り軸12を反対方向に回転させ、あるいは、同方向に回転させてもよいものである。ろ過操作中にスクリュー羽根11をろ過筒7の反対方向に回転させれば、スクリュー羽根11のろ材面への摺接回数が増加して、スクリュー羽根11の搬送圧も高められ、汚泥の処理量が増加する。
【0018】
図3は濃縮機の下端に接続した圧送ポンプであって、圧送ポンプ3の圧送管17に吸入口18が設けてあり、この吸入口18にフレーム8に止着した支持フランジ9が嵌着してある。支持フランジ9に開口が設けてあり、支持フランジ9に支持させたろ過筒7の排出口16が圧送管17の吸入口18に連通させてある。圧送管17の吸込口18に吸込弁シリンダー19の吸込弁20が圧送管17を貫通させて対設してあり、圧送管17の後端に圧送シリンダー21の圧送ピストン22が配設してある。なお、符号23は圧送管17の排出側に設けた逆流防止用の逆止弁、符号24は逆止弁23の開口度を調節するストッパーである。吸込弁シリンダー19と圧送シリンダー21が連動させてあり、吸込弁シリンダー19の吸込弁20を後退させて吸込口18を解放する時に、圧送シリンダー21の圧送ピストン22を後退させて、濃縮機2のろ過室13で固液分離した半流動状のケーキを吸引する。圧送シリンダー21の圧送ピストン22を前進させてケーキを吐出口25に圧送する時に、吸込弁シリンダー19の吸込弁20を前進させて圧送ポンプ3の吸込口18を閉止して、濃縮機2のろ過室13への逆流を防止する。
【0019】
図4は加圧脱水装置であって、圧送ポンプ3の吐出口25に加圧脱水装置6の曲管状の圧入管26が連接してある。圧入管26の内部に同心状に案内管27が内設してあり、この案内管27の先端部を円錐状として吐出口25に突出させてある。圧送ポンプ3の吐出口25から間歇的に排出される半流動状のケーキを曲管状の圧入管26に圧入する。濃縮機2で減量された半流動状のケーキは、曲管状の圧入管26の内部を湾曲移動してケーキにせん断作用を与える。
【0020】
圧入管26の後端にろ材を張設した脱水筒28が垂設してあり、脱水筒28の内部に圧入管26の案内管27に連設した内筒29が同心状に配設してある。脱水筒28と内筒29の間に脱水室30が形成してあり、脱水筒28の下端に流入した半流動状のケーキは、垂設した脱水筒28の脱水室30で重力とろ過面との摩擦抵抗による圧密作用を受けながら、脱水筒28からろ液を分離してケーキを脱水させる。圧入管26は脱水筒28の垂直姿勢のケーキを曲管部の曲がり抵抗で支えながら、圧送ポンプ3の吐出口25から移送された半流動状のケーキを湾曲移動させながらせん断作用が加えられ、ケーキ中の水分を分離し易くする。
【0021】
図4に示すように、洗浄管駆動機31に連動連結した外筒洗浄管32が脱水筒28に対設してあり、脱水筒28に張設したろ材が目詰まりしてろ過性が悪くなった時には、汚泥圧入を停止させ、あるいは脱水運転を行いながら、外筒洗浄管32を脱水筒28に沿って自転と公転をさせながら洗浄水を噴射して脱水筒28ろ過面の目詰まりを解消させる。脱水筒28の上端に内部を中空とした曲管状の圧搾管33が連結してあり、この圧搾管33の後端側にエアーシリンダー34で排出口35を開閉させる背圧調整板36が配設してある。脱水筒28の脱水室30を上昇してきたケーキを圧搾管33の後端から背圧調整板36で背圧を加えながら更に脱水し、中空とした圧搾管33で曲管状にせん断作用を与えケーキ含水のバラツキを均一化させて、排出口35から脱水ケーキを排出する。
【0022】
図5は加熱装置を配設した脱水筒の他の実施例であって、脱水筒28の内筒29に蒸気または熱風などの加熱流体の供給管37が連結してあり、内筒29を加熱室29aとしてある。内筒29の内周部から脱水室30のケーキを加熱して、加熱後の温湯や廃熱を内筒29の下端に連結したドレーン38から排出させる。脱水筒28の周面からケーキ中の水分を蒸発させ、ケーキ中の有機物を加熱して難ろ過性の性状を変化させて脱水性を改善し、ケーキの含水率を低下させる。図6は真空吸引装置を配設した脱水筒の他の実施例であって、脱水筒28の外周部に吸引室39を設け、この吸引室39に真空源に連通させた吸引管40が連結してあり、吸引室39から脱水室30のケーキ中の水分を吸引する。また、内筒29には、加熱流体の供給管37とドレーン38が連結してあり、図5に示す加熱装置と同様に、脱水室30のケーキを内筒29の内側から加熱しながら、ケーキの外側から真空吸引させるようにしてある。減圧により沸点を低下させ、低温状態でのケーキ中の水分を蒸発させる。低温乾燥による放熱ロスが少なくなって乾燥効率が高くなり、ランニングコストの低減が図れる。
【0023】
図7は洗浄装置を配設した脱水筒の他の実施例であって、脱水筒28と内筒29にろ材が張設してあり、脱水筒28の外周面と内筒29の内周面に向って外筒洗浄管32と内筒洗浄管41が配設してあり、外筒洗浄管32と内筒洗浄管41がチエーン42を介して洗浄管駆動機31に連動連結してある。外筒洗浄管32を脱水筒28の外周面に沿って自転と公転をさせ、内筒洗浄管41を内筒29の中心部で自転させる。脱水筒28と内筒29のろ材が目詰まりした時には、脱水筒28にケーキを滞留させたままで汚泥供給を停止し,あるいは脱水を行いながら、脱水筒28と内筒29に洗浄水を噴射すれば、ろ材のろ過目を閉塞させた固形分を洗い流し、ろ材の目詰まりが解消される。
【0024】
図8は脱水筒に張設するろ材であって、脱水筒28の脱水室30に向って縮少開口したスリット43aを脱水筒28の軸心方向に沿って配設したウエッジワイヤー43で構成すれば、ウエッジワイヤー43のスリット43aに沿ってケーキが排出され、スリット43aの目にケーキの押込みが防止され、ろ材による過大な摩擦抵抗の発生を防止できる。また、図9に示すように、脱水筒28に張設するろ材をパンチングメタル44で構成し、脱水筒28の下端から上端に向ってパンチングメタル44の開口44a、44b、44c、44dを順次小さくすれば、脱水されて順次ケーキによる内圧が高くなる脱水室30の排出側ほどろ材の開口を小さくして、ケーキの目抜けを防止してもよいものである。なお、濃縮機2のろ過筒7に張設するろ材もウエッジワイヤー43あるいはパンチングメタル44とし、供給側から排出側に向って、脱水筒28に張設する方法で使用すればよいものである。
【0025】
図10及び図11は移動脱水車であって、移動脱水車56の荷台に連続加圧脱水機1と、下水処理場などの汚泥を貯留するサービスタンク57と、凝集剤を溶解させる薬品溶解装置58と、薬品溶解装置58に薬剤を供給する薬品供給ポンプ59と、汚泥と凝集剤を攪拌混合する凝集剤混和槽60と、凝集汚泥を給泥する給泥圧入ポンプ61と、シリンダーを作動させる空気圧縮機62と、これらの機器類の操作盤63がそれぞれ載置してあり、濃縮機2で減量させた半流動状のケーキをスクリュー羽根を廃止した脱水筒で脱水するので、脱水装置の簡素化と省力化が図れる装置となり、車両に積載して重量とスペースのコンパクトな移動脱水車56となる。
【0026】
【発明の効果】
この発明に係る濃縮機及び濃縮機を用いた連続加圧脱水機並びに移動脱水車は上記のように構成してあり、この発明に係る濃縮機が、立設したろ過筒と送り軸を回転自在に配設してろ過筒に洗浄管を対設し、送り軸に設けた汚泥の供給口をろ過室の上端部に開口して、ろ過筒の下端部の排出口を圧送ポンプに接続したもので、スクリュー羽根の搬送圧と垂直姿勢の重力でろ液が分離され、汚泥の大量処理が可能となる。また、汚泥はスクリュー羽根の間に供給されるので凝集フロックを壊すことがなく、汚泥濃度は低くスクリュー羽根の摩耗もない。そして、圧送ポンプで半流動状のケーキを間歇的に抜出すことができる。
【0027】
この発明に係る連続加圧脱水機は、圧送ポンプの吸込口に濃縮機を立設し、圧送ポンプの吐出口に曲管状の圧入管を連結して、この圧入管の後端に垂設させ脱水筒と、脱水筒の上端に背圧調整板を配設した曲管状の圧搾管を連結したもので、濃縮装置で減量された半流動状のケーキをスクリュー羽根のない加圧脱水機に移送して、圧入管の曲がり抵抗で脱水筒のケーキを支えながらケーキにせん断作用を与え、脱水筒で重力と圧送ポンプの搬送圧による圧密作用と圧搾管からの背圧とで圧密脱水し、圧搾管でせん断作用を加えて含水率のバラツキを均一化させるものである。したがって、従来のスクリュープレスと比較して、スクリュー羽根の摩耗も減少され、下水汚泥や浄水スラッジの大量処理が可能となり、装置の簡素化と省力化が図れる。
【0028】
ろ過筒と脱水筒に外筒洗浄管を対設したので、ろ過性が悪くなった時には、適宜洗浄水を噴射すれば、ろ過面の目詰まりを解消することができる。また、脱水筒の内筒に加熱流体の供給管を連結すれば、水分が蒸発してケーキの含水率と粘性が低下して脱水性が改善される。乾燥ケーキはコンポスト化のための高温加熱殺菌も可能となる。そして、脱水筒の外周部に吸引室を設ければ、ケーキ中の水分が吸引されて脱水性がよくなる。同時に、内筒に加熱装置を併設すれば、沸点の低い温度で水分が蒸発して放熱ロスが少なくなる。
【0029】
内筒にろ材を張設し、内筒の内周面に回転自在な内筒洗浄管を対設すれば、脱水筒での両面ろ過が可能となり汚泥の処理量が増加する。ろ過筒と脱水筒あるいは内筒に張設するろ材をウエッジワイヤーで構成し、そのスリットを汚泥の脱水側に向って配設すれば、ケーキはウエッジワイヤーのスリットに沿って排出され、ろ材抵抗がなくスリットへの押込みが防止される。また、パンチングメタルをろ材とし、排出側のろ材の開口を小さくすれば、順次脱水されて内圧が高くなるケーキの目抜けを防止することができる。
【0030】
この発明に係る連続加圧脱水機を移動脱水車に載置すれば、従来のスクリュープレスや遠心分離機などを用いた移動脱水車と比較して、濃縮機で減量させた半流動状のケーキをスクリュー羽根を廃止した脱水筒で脱水するので、脱水装置の簡素化と省力化が図れ、車両に積載して重量とスペースのコンパクトな移動脱水車となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る濃縮機を用いた連続加圧脱水機の縦断側面図である。
【図2】 この発明に係る濃縮機の縦断側面図である。
【図3】 この発明に係る濃縮機に接続した圧送ポンプの縦断面図である。
【図4】 この発明に係る加圧脱水機の縦断面図である。
【図5】 同じく、加圧脱水機の内筒を加熱室とした他の実施例の縦断側面図である。
【図6】 同じく、加圧脱水機の脱水筒の周部に吸引室を設けた他の実施例の縦断側面図である。
【図7】 同じく、加圧脱水機の内筒にろ材を張設して、内筒洗浄管とした他の実施例の縦断側面図である。
【図8】 同じく、脱水筒に用いるろ材をウエッジワイヤーとした実施例の一部斜視図である。
【図9】 同じく、脱水筒に用いるろ材をパンチングメタルとした実施例の一部斜視図である。
【図10】 この発明に係る移動脱水車の側面図である。
【図11】 同じく、移動脱水車の平面図である。
【符号の説明】
1 連続加圧脱水機
2 濃縮機
3 圧送ポンプ
6 加圧脱水機
7 ろ過筒
11 スクリュー羽根
12 送り軸
13 ろ過室
14 供給路
14a 供給口
15 洗浄管
16 排出口
17 圧送管
18 吸込口
20 吸入弁
22 圧送ピストン
25 吐出口
26 圧入管
28 脱水筒
29 内筒
29a 加熱室
30 脱水室
32 外筒洗浄管
33 圧搾管
36 背圧調整板
37 供給管
39 吸引室
41 内筒洗浄管
43 ウエッジワイヤー
43a スリット
44 パンチングメタル
44a、44b、44c、44d 開口
57 サービスタンク
58 薬品溶解装置
60 凝集剤混和槽

Claims (9)

  1. 立設したろ過筒(7)の内部にスクリュー羽根(11)を巻き掛けた送り軸(12)を垂設してろ過室(13)を形成し、ろ過筒(7)と送り軸(12)を回転自在に配設して、ろ過筒(7)に洗浄管(15)を対設し、送り軸(12)に設けた汚泥の供給路(14)の供給口(14a)をろ過室(13)の上端部に開口し、ろ過室(13)の下端部の排出口(16)を圧送ポンプ(3)に接続すると共に、圧送ポンプ(3)の吐出口(25)を曲管状の圧入管(26)に連結し、この圧入管(26)の後端に連結した脱水筒(28)を垂設させ、脱水筒(28)の内部に内筒(29)を配設して脱水室(30)を形成し、脱水筒(28)の上端に曲管状の圧搾管(33)を連結し、この圧搾管(33)の後端部に背圧調整板(36)を配設したことを特徴とする濃縮機を用いた連続加圧脱水機。
  2. 上記排出口(16)を圧送ポンプ(3)の圧送管(17)に接続し、圧送管(17)を貫通して排出口(16)に配設した吸入弁(20)と圧送管(17)の終端に内設した吸入・輸送用の圧送ピストン(22)を連動させて半脱水状のケーキを圧送させることを特徴とする請求項1記載の濃縮機を用いた連続加圧脱水機
  3. 上記脱水筒(28)の外周面に沿って回転自在な外筒洗浄管(32)を対設したことを特徴とする請求項1記載の濃縮機を用いた連続加圧脱水機。
  4. 上記脱水筒(28)の内筒(29)に加熱流体の供給管(37)を連結して加熱室(29a)としたことを特徴とする請求項1または3に記載の濃縮機を用いた連続加圧脱水機。
  5. 上記脱水筒(28)の外周部に吸引室(39)を設け、脱水室(30)を吸引させることを特徴とする請求項1、3、4の何れか1項に記載の濃縮機を用いた連続加圧脱水機。
  6. 上記内筒(29)にろ材を張設し、内筒(29)の内周面に回転自在な内筒洗浄管(41)を対設したことを特徴とする請求項1記載の濃縮機を用いた連続加圧脱水機。
  7. 上記ろ過筒(7)と脱水筒(28)、あるいは内筒(29)に張設するろ材をウエッジワイヤー(43)で構成し、そのスリット(43a)を汚泥の供給側から脱水側に向って配設し、スリット(43a)をろ過室(13)または脱水室(30)に向って縮少開口させたことを特徴とする請求項1、3乃至6の何れか1項に記載の濃縮機を用いた連続加圧脱水機。
  8. 上記ろ過筒(7)と脱水筒(28)、あるいは内筒(29)に張設するろ材をパンチングメタル(44)で構成し、パンチングメタル(44)の開口(44a、44b、44c、44d)を汚泥の供給側から脱水側に向って小さくしたことを特徴とする請求項1、3乃至6の何れか1項に記載の濃縮機を用いた連続加圧脱水機。
  9. 請求項1に記載の濃縮機(2)を圧送ポンプ(3)の吸込口(18)に立設して吐出口(25)に加圧脱水機(6)を垂設して構成した連続加圧脱水機(1)と、汚泥を貯留するサービスタンク(57)と、凝集剤を溶解させる薬品溶解装置(58)と、汚泥と凝集剤を攪拌混合して連続加圧脱水機(1)に給泥する凝集剤混和槽(60)を車両に積載したことを特徴とする移動脱水車。
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