JP3799742B2 - レンジフード - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所の調理器具の上方に取付けられて調理時に発生する煙、オイルミスト等を捕集して屋外に排出するレンジフードに関する。
【0002】
【従来の技術】
フード体内に送風機を取付け、送風機を駆動することで調理時に発生する煙、オイルミスト等を吸い込み、排出ダクトで屋外に排出するレンジフードが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のレンジフードのフード体は送風機を取付けるスペースと煙、オイルミスト等(つまり、空気)を捕集するスペースを有するので、そのフード体が大きい。このように、従来のレンジフードでは調理器具の上方に大きなフード体が設けられているから、調理器具の上方のスペースが狭く、調理しづらいし、フード体が目立つから見栄えが悪い。
【0004】
また、フード体の形状は送風機の形状によって制約を受け、任意形状のフード体とすることができず、使用者の好み等に合致したフード体とすることができない。
【0005】
また、送風機は電動モータでファンを回転駆動するものである。この送風機は調理時に発生した煙、オイルミスト等を屋外に確実に排出するために大風量が必要であり、電動モータでファンを高速回転して大風量としている。このために、電動モータ、ファンの騒音が大きく、その大きな電動モータ、ファンの騒音が調理者、台所内の人に直接的に伝わるので、調理者、台所内の人が不快を感じる。
【0006】
そこで、本発明は前述の課題を解決できるようにしたレンジフードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、天井裏4に取付けられ送風機12を備えた排気装置10と、台所の調理器具の上方に取付けられるフード体15と、この排気装置10の主吸込口13とフード体15を連通するレンジフード用ダクト14と、前記排気装置10の主吐出口16に接続した排気用ダクト17と、前記排気装置10の換気用ダクト接続口40に接続し、かつ部屋の換気口65に接続する換気用ダクト42を備え、
前記排気装置10を、装置本体11と、この装置本体11内の空気を吸い込んで排気用ダクト17に吐出する送風機12で構成し、
その装置本体11は、下面が開口した箱体20と、上面に送風機12が取付けられ下面に主吸込口13を有し、かつ箱体20内の下部に取付けられるチャンバーボックス23で相互に連通した上部室24と下部室25を有し、この下部室25を送風機12の吸込側に連通し、送風機12の吐出口38を前記主吐出口16に連通し、
前記箱体20に複数のハーフカット部39を形成し、このハーフカット部39を打ち抜くことで前記上部室24に開口した換気用ダクト接続口40となるようにし、
前記レンジフード用ダクト14を天井パネル2の開口部2aを挿通して調理器具の上方まで垂下させ、このレンジフード用ダクト14の下端部にフード体15を上下動自在に取付けたことを特徴とするレンジフードである。
【0012】
の発明は、第の発明において、主吸込口13を開閉するレンジフード用ダンパー30と、排気用ダクト17と装置本体11内を開・閉する換気用ダンパー45を設けたレンジフードである。
【0013】
の発明は、第の発明における換気用ダクト42に風量調節弁70をそれぞれ設けたレンジフードである。
【0014】
【作 用】
第1の発明によれば、送風機12を備えた排気装置10を天井裏4に設置されるので、フード体15は空気を捕集するスペースを有するだけであり、フード体15が小型となる。
【0015】
これによって、調理器具の上方のスペースが広くなり、調理し易くなるし、フード体15が目立つことがなく見栄えが良い。
【0016】
また、フード体15の形状は送風機の形状に関係なく任意の形状とすることができ、使用者の好み等に合致したフード体15とすることができる。
【0017】
また、送風機12の発生する大きな騒音は天井パネル2等で減衰され、調理者、台所内の人に伝わる送風機12の騒音が低減するので、調理者、台所内の人が不快を感じることがない。
【0018】
また、フード体15がレンジフード用ダクト14に対して上下動自在であるから、フード体15の取付け高さを調節できる。これによって、調理器具の高さに応じてフード体15を上下に移動して取付けて調理器具からフード体15下端までの距離を消防法の規制により定められた距離以上に確保できる。
【0019】
また、レンジフードの排気装置10を利用して部屋を換気できるし、排気装置10が天井裏4に取付けてあるからその換気用ダクト42も天井裏4に配設できる。
【0020】
また、レンジフードを運転して台所内の空気を送風機12で大風量排気する際には、排気用ダクト42で部屋内の空気が吸い込みされて前述の送風機12で排出されるので、高気密化した住宅でレンジフード運転により室内が負圧の状態となっても、換気する部屋の空気が台所等に逆流することがない。
【0021】
これによって、便所の臭気が台所等に洩れることがない。
【0022】
また、ハーフカット部39を打ち抜くことで換気用ダクト接続口40を形成できるから、取付け現場で簡単に換気用ダクト42を接続できるし、その換気用ダクト42の本数を任意に変更できる。
【0023】
また、箱体20内の下部にチャンバーボックス23を取付けることで排気装置10を組み立てできるから、取付現場において箱体20を天井裏4に配設して換気用ダクト42を接続し、その後に送風機12とともにチャンバーボックス23を取付けることができる。
【0024】
これにより、ダクト接続時に作業者が箱体20のみを支え、ダクト接続後に送風機12を取付けするので、そのダクト接続作業が容易となるし、箱体20が落下する等の危険が少なくなる。
【0025】
の発明によれば、レンジフード用ダンパー30で主吸込口13を全閉、全開、半開できるし、各換気用ダンパー45で換気用ダクト42を開・閉できる。
【0026】
これにより、レンジフード運転時には主吸込口13を全開すると共に、各換気用ダクト42を閉として送風機12の全風量を煙、オイルミスト等の排出に利用できる。また、レンジフード休止時に換気する場合には、主吸込口13を全閉することで送風機12の全風量を換気に利用できる。
また、レンジフード休止時には主吸込口13を半開とすると共に、換気用ダクト42を開として各部屋の換気と調理器具近傍の換気ができるから、調理時に発生した残臭等を排出できる。
【0027】
したがって、レンジフード用ダンパー30、換気用ダンパー45を適宜開閉することで、種々の使い方ができる。
【0028】
の発明によれば、各換気用ダクト42に設けた風量調節弁70によって換気用ダクト42に流通する空気の抵抗を調整できる。
【0029】
これにより、各換気用ダクト42の空気流通抵抗を同一として、複数の部屋を同一の換気風量として換気できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、はり等の天井構造物1に天井パネル2を間隔を置いて取付けて天井3としてあり、その天井裏4、例えば天井構造物1にレンジフード用の排気装置10が取付けてある。
【0031】
前記排気装置10は中空の装置本体11内に送風機12を取付けたもので、その主吸込口13にレンジフード用ダクト14が接続し、このレンジフード用ダクト14は天井パネル2の開口部2aから台所内に突出し、そのレンジフード用ダクト14の下部にフード体15が取付けてある。このフード体15は図示しない調理器具の上方に位置している。
【0032】
前記排気装置10の主吐出口16に排気用ダクト17が接続用筒体18を介して接続している。これによって、排気装置10、レンジフード用ダクト14、フード体15、排気用ダクト17でレンジフードを構成している。
【0033】
前述のように、送風機12を備えた排気装置10を天井裏4に設置したので、フード体15は空気を捕集するスペースを有するだけであり、フード体15が小型となる。
【0034】
これによって、調理器具の上方のスペースが広くなり、調理し易くなるし、フード体15が目立つことがなく見栄えが良い。
【0035】
また、フード体15の形状は送風機の形状に関係なく任意の形状とすることができ、使用者の好み等に合致したフード体15とすることができる。
【0036】
また、送風機12の発生する大きな騒音は天井パネル2等で減衰され、調理者、台所内の人に伝わる送風機12の騒音が低減するので、調理者、台所内の人が不快を感じることがない。
【0037】
なお、フード体15をレンジフード用ダクト14に連結して吊り下げるように取付けしたが、フード体15を壁に取付け、そのフード体にレンジフード用ダクト14を接続しても良い。
【0038】
また、装置本体11に送風機12を取付けて排気装置10としたのは、後述するように他の部屋の換気を兼用するためであって、レンジフードのみとして用いる場合には送風機12のみで換気装置10とすることが可能である。
【0039】
次に、レンジフード用ダクト14とフード体15の連結について説明する。
前記レンジフード用ダクト14は円筒形状で、その上端部が図1に示すように主吸込口13の接続用筒体50に嵌合してビス51で連結してある。このレンジフード用ダクト14は天井パネル2の開口部2aを閉塞するカバー体52を貫通して下方にほぼ垂直に突出し、そのレンジフード用ダクト14の下部にフード体15が上下方向の位置を調節可能に取付けてある。
【0040】
このレンジフード用ダクト14は天井パネル2に開口部2aを形成し、排気装置10を取付けた後に、そのレンジフード用ダクト14をカバー体52に挿通して接続用筒体50に連結する。この後にカバー体52を天井パネル2に取付けて開口部2aを閉塞する。これによって、開口部2aの大きさが多少異なってもカバー体52で開口部2aを閉塞できる。
【0041】
なお、レンジフード用ダクト14の上端部に取付用フランジを設け、この取付用フランジを主吸込口13の開口縁にボルトで直接取付けても良い。
【0042】
前記フード体15は図2に示すように下面を開口した箱状で、その上面板15aの中央部に開口部53が形成され、その開口部53と対向してフィルター54がブラケット55で取付けてある。前記上面板15aの開口部53の周縁には筒状体56が固定してあり、この筒状体56にレンジフード用ダクト14の下端部が上下スライド可能に嵌まり込んでいる。
【0043】
前記レンジフード用ダクト14の下端部には複数の固定ねじ穴57が上下方向に間隔を置いて形成され、筒状体56から固定ねじ58をいずれか1つの固定ねじ穴57にねじ込むことでレンジフード用ダクト14と筒状体56を連結している。前記筒状体56、固定ねじ58はカバー59で見えないようにしてある。
【0044】
前述のようであるから、固定ねじ58を異なる固定ねじ穴57にねじ込むことでフード体15の取付け高さを調節できる。これによって、調理器具の高さに応じてフード体15を上下に移動して取付けて調理器具からフード体15下端までの距離を消防法の規制により定められた距離以上に確保できる。
【0045】
しかも、レンジフード用ダクト14の下部をフード体15の筒状体56に嵌め込み、固定ねじ58で固定した構造によって、フード体15の取付け高さを調節できるので、そのフード体15の取付け高さを調節する構造が簡単である。
【0046】
次に排気装置10を各部屋の換気兼用とするための各部材の具体構造を説明する。
排気装置10の装置本体11は図3と図4に示すように、下面を開口した正方形の箱体20と、下面を開口した正方形の箱状のチャンバーボックス本体21の開口縁にチャンバーボックス板22を取付けた正方形の中空のチャンバーボックス23を備え、チャンバーボックス23を箱体20の下部に嵌合して取付け、上部室24と下部室25を有している。
【0047】
前記チャンバーボックス本体21の上面板21aの平面中央部には円形の開口部26が形成され、その上面板21aの一側寄りに矩形状の流入口27が形成してある。この流入口27で上部室24と下部室25が連通している。前記箱体20の上面には取付金具28が取付けてある。
【0048】
前記チャンバーボックス板22には主吸込口13が形成してあり、その主吸込口13の周縁に沿って前述の接続用筒体50が一体的に設けてある。接続用筒体50は別体としてビスで固着しても良い。
【0049】
前記チャンバーボックス板22には主吸込口13を開閉するレンジフード用ダンパー30が取付けてある。このレンジフード用ダンパー30はダンパー用電動モータ31で回転駆動される回転軸32に弁33を取付けたものである。
【0050】
前記送風機12はケーシング34内にファン35を設け、そのファン35を送風機用電動モータ36で回転駆動するものである。前記ケーシング34は吸込口37と吐出口38を有している。このケーシング34がチャンバーボックス本体21の上面に取付けられ、その吸込口37が開口部26と連通し、吐出口38は主吐出口16と連通する。
【0051】
前記箱体20の各側面板20aにおける上部寄りに矩形状のハーフカット部39がそれぞれ形成してあり、いずれか1つのハーフカット部39を打ち抜くことで主吐出口16とし、他のハーフカット部39を打ち抜くことで換気用ダクト接続口40とする。この換気用ダクト接続口40には接続用筒体41を介して換気用ダクト42が接続される。この換気用ダクト42には電動モータ43で弁44を回転して開閉する換気用ダンパー45が取付けてある。なお、主吐出口16はあらかじめ形成しても良い。
【0052】
前述の構造であるから、各換気用ダンパー45を閉じてレンジフード用ダンパー30を全開として送風機12を駆動すると、送風機12の吸込口37、開口部26、下部室25、主吸込口13、レンジフード用ダクト14を経てフード体15内の空気を吸込み、その吸込んだ空気は送風機12の吐出口38、主吐出口16、排気用ダクト17を経て屋外に排出される。
【0053】
これによって、調理時に発生した煙、オイルミスト等をフード体15で捕集して屋外に排出できる。
【0054】
また、送風機12の空気吸い込み力は下部室25、流入口27、上部室24、換気用ダクト接続口40に作用するが、換気用ダクト42は換気用ダンパー45で全閉されているから各部屋から空気を吸い込むことがない。これによって、送風機12の全風量がレンジフード用として利用されるので、送風機12の最大風量を大きくせずに調理時に発生した煙、オイルミスト等を確実に屋外に排出できる。
【0055】
レンジフード用ダンパー30を全閉し、換気用ダンパー45を全開として送風機12を駆動すると、送風機12の吸込口37、開口部26、下部室25、流入口27、上部室25、換気用ダクト接続口40、換気用ダクト42を経て各部屋の空気を吸い込んで、送風機12の吐出口38、主吐出口16、排気ダクト17から屋外に排出される。
【0056】
これによって、各部屋内の空気を屋外に排出して各部屋を換気できる。
【0057】
また、レンジフード用ダンパー30が全閉しているからフード体15から空気を吸い込むことがなく、送風機12の全風量を部屋の換気に利用される。
【0058】
これによって、送風機12を最大風量とした場合に1つの部屋の必要換気風量が少ないことによって、多くの部屋を換気できる。
【0059】
また、換気する部屋の数が少なく必要換気全風量が送風機12の最大風量よりも少ない場合には、送風機12の風量(電動モータ36の回転数)を少なくできる。
【0060】
この場合には、送風機12を小風量とすると共に、換気用ダンパー45を全開として24時間連続駆動して常時各部屋を換気し、レンジフードを運転する時に送風機12を最大風量とし、換気用ダンパー45を全閉、レンジフード用ダンパー30を全開とすれば良い。
【0061】
また、レンジフードを停止して各部屋を換気する時にレンジフード用ダンパー30を半開として、台所周囲を換気(例えば、残臭除去)するようにしても良い。
【0062】
なお、前記レンジフード用ダンバー30、各換気用ダンパー45は、異常温度を検知して全閉する温度過昇防止装置付きダンパーとしても良い。
【0063】
このようにすれば、火災、または調理で発生した炎が他の部屋に回らないようにできる。
【0064】
また、装置本体11の箱体20の各側面にハーフカット部39をそれぞれ形成し、そのハーフカット部39を打ち抜いて換気用ダクト接続口40とする構成としたので、換気用ダクト42の接続本数をハーフカット部39の数内で任意に選択できるし、1本又は2本の換気用ダクト42を接続する場合には、その換気用ダクト42の接続位置(向き)を任意に選択できる。
【0065】
また、箱体20内に送風機12を備えたチャンバー23を嵌合して取付けることで排気装置10としたので、施工時にはまず箱体20に排気用ダクト17、換気用ダクト42をそれぞれ接続し、その後に送風機12を備えたチャンバー23を取付けて排気装置10を組み立てできる。
【0066】
これにより、ダクト接続時に作業者が箱体20のみを支え、ダクト接続後に送風機12を取付けするので、そのダクト接続作業が容易となるし、箱体20が落下する等の危険が少なくなる。
【0067】
つまり、排気装置10は送風機12のために大重量であり、排気装置10全体を支えながらダクトを接続するのは大変であるし、誤って排気装置10が落下することがあって危険である。
【0068】
次に、排気装置10で部屋を換気する具体例を説明する。
前記換気用ダクト42は図5に示すように、浴室60、便所61、脱衣場62、台所63、複数の居室64の各換気口65に接続している。
また、前記各換気用ダクト42には流通する風量を調節する風量調節弁70がそれぞれ設けてある。例えば各換気口65の近くにそれぞれ設けてある。
【0069】
前記風量調節弁70は図6に示すように、筒体71の内部に開口部72を有するプレート73を取付け、このプレート73にネジ杆74を螺合し、そのネジ杆74にプレート75を取付け、ネジ杆74を正転、逆転してプレート75をプレート73に対して接近、離隔させてプレート73とプレート75との間隔を調整することで風量を調節する。
【0070】
つまり、プレート73とプレート75の間隔を大きくすれば両者間の空気流通面積が大きくなって流通抵抗が小さく大風量が流れ、プレート73とプレート75の間隔を小さくすれば両者間の空気流通面積が小さくなって流通抵抗が大きく小風量が流れる。すなわち、風量調節弁70は空気流通抵抗を増減するものである。
【0071】
前記各風量調節弁70は、換気口65から送風機12の吸込口(上部室24)までの距離(換気用ダクト42の長さ)等による吸気抵抗の大きさに応じて空気流通面積を調整して送風機12の吸込力が各換気口65に等しく作用するようにする。具体的には、吸気抵抗の大きな換気用ダクト42に設けた風量調節弁70の空気流通面積を大きく、吸気抵抗の小さな換気用ダクト42に設けた風量調節弁70の空気流通面積を小さくして各換気用ダクト42の吸気抵抗を同一とする。
【0072】
これによって、各換気口65から均一に空気を吸い込みできるから、複数の部屋を同時に同一風量だけ換気できる。つまり、換気用ダクト42の長さ、換気口形状、部屋の気密度によって各換気用ダクト42に流通する空気の流通抵抗が異なり、1つの送風機12で換気すると、流通抵抗の小さな換気用ダクト42からの吸気量(換気量)が多くなって換気のかたよりが生じるので、前述のように施工時に換気用ダクト長さ、換気口形状等から流通抵抗値を算出し、それに応じて風量調節弁70の風量を調節する。
【0073】
前述のように風量調節弁70で各換気用ダクト42の流通抵抗を同一に調節して各部屋の換気量を同一とした場合に、換気する部屋の数に応じて送風機12の風量を調整するようにしても良い。
【0074】
例えば、浴室60、便所61、脱衣場62(第1の部屋)、又は2つの居室64,64(第2の部屋)、1つの居室64と台所63(第3の部屋)をそれぞれ単独に換気する場合には送風機12を弱運転して風量を小とし、第1の部屋と第2の部屋又は第1の部屋と第3の部屋等のように2つの部屋を同時に換気する場合には送風機12を中運転して風量を中とする。各部屋を同時に換気する場合には送風機12を強運転して風量を大とする。
【0075】
また、送風機用電動モータ36を無段階変速のインバータ制御モータとし、送風機12の風量を無段階に設定可能とし、各部屋の必要換気量をあらかじめ設定する。そして、換気する部屋の全ての必要換気量を応じて送風機12の風量を設定するようにしても良い。
【0076】
次に操作装置について説明する。
図7に示すように、操作パネル80にはレンジフード運転スイッチ81、第1・第2・第3換気スイッチ82,83,84、レンジフード換気運転スイッチ85が設けてある。これらのスイッチの信号はコントローラ86に送られる。コントローラ86は各電動モータ36,31,43,43,43を駆動制御する。
【0077】
前記操作パネル80はフード体15に取付けても良いし、台所壁面の調理器具近くに取付けても良い。また、換気スイッチを別々とし各部屋の出入口等にそれぞれ取付けても良い。
【0078】
前記コントローラ86は、レンジフード運転信号が入力されると、送風機用電動モータ36とレンジフード用ダンパー30のダンパー用電動モータ31を運転制御して送風機12を高速回転駆動すると共に、レンジフード用ダンパー30を全開とする。この時、各換気用ダンパー45は全閉となっている。
【0079】
前記コントローラ86は、レンジフード換気運転信号が入力されると、各電動モータを運転制御して送風機12を高速回転駆動(強運転)すると共に、レンジフード用ダンパー30を半開とし、各換気用ダンパー45を全開とする。なお、各換気用ダンパー45を全閉として送風機12を低速回転駆動(弱運転)しても良い。
【0080】
前記コントローラ86は、いずれか1つの換気運転信号が入力されると、いずれか1つの電動モータ43と送風機用電動モータ36を駆動して送風機12を低速回転駆動(弱運転)すると共に、1つの換気用ダンパー45を全開とする。この時、レンジフード用ダンパー30は全閉でも半開でも良い。
【0081】
前記コントローラ86は、2つの換気運転信号が入力されると、2つの電動モータ43と送風機用電動モータ36を駆動して送風機12を中速回転駆動(中運転)すると共に、2つの換気用ダンパー45を全開とする。この時、レンジフード用ダンパー30は全閉でも半開でも良い。
【0082】
前記コントローラ86は、3つの換気運転信号が入力されると、3つの電動モータ43と送風機用電動モータ36を駆動して送風機12を高速回転駆動(強運転)すると共に、3つの換気用ダンパー45を全開とする。この時、レンジフード用ダンパー30は全閉でも半開でも良い。
【0086】
【発明の効果】
第1の発明によれば、送風機12を備えた排気装置10を天井裏4に設置されるので、フード体15は空気を捕集するスペースを有するだけであり、フード体15が小型となる。
【0087】
これによって、調理器具の上方のスペースが広くなり、調理し易くなるし、フード体15が目立つことがなく見栄えが良い。
【0088】
また、フード体15の形状は送風機の形状に関係なく任意の形状とすることができ、使用者の好み等に合致したフード体15とすることができる。
【0089】
また、送風機12の発生する大きな騒音は天井パネル2等で減衰され、調理者、台所内の人に伝わる送風機12の騒音が低減するので、調理者、台所内の人が不快を感じることがない。
【0090】
また、フード体15がレンジフード用ダクト14に対して上下動自在であるから、フード体15の取付け高さを調節できる。これによって、調理器具の高さに応じてフード体15を上下に移動して取付けて調理器具からフード体15下端までの距離を消防法の規制により定められた距離以上に確保できる。
【0091】
また、レンジフードの排気装置10を利用して部屋を換気できるし、排気装置10が天井裏4に取付けてあるからその換気用ダクト42も天井裏4に配設できる。
【0092】
また、レンジフードを運転して台所内の空気を送風機12で大風量排気する際には、排気用ダクト42で部屋内の空気が吸い込みされて前述の送風機12で排出されるので、高気密化した住宅でレンジフード運転により室内が負圧の状態となっても、換気する部屋の空気が台所等に逆流することがない。
【0093】
これによって、便所の臭気が台所等に洩れることがない。
【0094】
また、ハーフカット部39を打ち抜くことで換気用ダクト接続口40を形成できるから、取付け現場で簡単に換気用ダクト42を接続できるし、その換気用ダクト42の本数を任意に変更できる。
【0095】
また、箱体20内の下部にチャンバーボックス23を取付けることで排気装置10を組み立てできるから、取付現場において箱体20を天井裏4に配設して換気用ダクト42を接続し、その後に送風機12とともにチャンバーボックス23を取付けることができる。
【0096】
これにより、ダクト接続時に作業者が箱体20のみを支え、ダクト接続後に送風機12を取付けするので、そのダクト接続作業が容易となるし、箱体20が落下する等の危険が少なくなる。
【0097】
の発明によれば、レンジフード用ダンパー30で主吸込口13を全閉、全開、半開できるし、各換気用ダンパー45で換気用ダクト42を開・閉できる。
【0098】
これにより、レンジフード運転時には主吸込口13を全開すると共に、各換気用ダクト42を閉として送風機12の全風量を煙、オイルミスト等の排出に利用できる。また、レンジフード休止時に換気する場合には、主吸込口13を全閉することで送風機12の全風量を換気に利用できる。
また、レンジフード休止時には主吸込口13を半開とすると共に、換気用ダクト42を開として各部屋の換気と調理器具近傍の換気ができるから、調理時に発生した残臭等を排出できる。
【0099】
したがって、レンジフード用ダンパー30、換気用ダンパー45を適宜開閉することで、種々の使い方ができる。
【0100】
の発明によれば、各換気用ダクト42に設けた風量調節弁70によって換気用ダクト42に流通する空気の抵抗を調整できる。
【0101】
これにより、各換気用ダクト42の空気流通抵抗を同一として、複数の部屋を同一の換気風量として換気できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すレンジフードの全体正面図である。
【図2】 レンジフード用ダクトとフード体の連結部の一部破断正面図である。
【図3】 排気装置の断面図である。
【図4】 排気装置の分解斜視図である。
【図5】 部屋の換気構造を示す概略平面図である。
【図6】 風量調節弁の斜視図である。
【図7】 制御回路図である。
【符号の説明】
2…天井パネル、2a…開口部、4…天井裏、10…排気装置、11…装置本体、12…送風機、13…主吸込口、14…レンジフード用ダクト、15…フード体、16…主吐出口、17…排気用ダクト、20…箱体、23…チャンバーボックス、30…レンジフード用ダンパー、31…ダンパー用電動モータ、36…送風機用電動モータ、39…ハーフカット部、42…換気用ダクト、43…電動モータ、45…換気用ダンパー、53…開口部、54…フィルター、56…筒状体、57…固定ねじ穴、58…固定ねじ、65…換気口、70…風量調節弁、80…操作パネル、81…レンジフード運転スイッチ、82…第1換気スイッチ、83…第2換気スイッチ、84……第3換気スイッチ、85…レンジフード換気運転スイッチ、86…コントローラ。

Claims (3)

  1. 天井裏4に取付けられ送風機12を備えた排気装置10と、台所の調理器具の上方に取付けられるフード体15と、この排気装置10の主吸込口13とフード体15を連通するレンジフード用ダクト14と、前記排気装置10の主吐出口16に接続した排気用ダクト17と、前記排気装置10の換気用ダクト接続口40に接続し、かつ部屋の換気口65に接続する換気用ダクト42を備え、
    前記排気装置10を、装置本体11と、この装置本体11内の空気を吸い込んで排気用ダクト17に吐出する送風機12で構成し、
    その装置本体11は、下面が開口した箱体20と、上面に送風機12が取付けられ下面に主吸込口13を有し、かつ箱体20内の下部に取付けられるチャンバーボックス23で相互に連通した上部室24と下部室25を有し、この下部室25を送風機12の吸込側に連通し、送風機12の吐出口38を前記主吐出口16に連通し、
    前記箱体20に複数のハーフカット部39を形成し、このハーフカット部39を打ち抜くことで前記上部室24に開口した換気用ダクト接続口40となるようにし、
    前記レンジフード用ダクト14を天井パネル2の開口部2aを挿通して調理器具の上方まで垂下させ、このレンジフード用ダクト14の下端部にフード体15を上下動自在に取付けたことを特徴とするレンジフード。
  2. 主吸込口13を開閉するレンジフード用ダンパー30と、排気用ダクト17と装置本体11内を開・閉する換気用ダンパー45を設けた請求項記載のレンジフード。
  3. 換気用ダクト42に風量調節弁70をそれぞれ設けた請求項記載のレンジフード。
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