JP3799405B2 - 作業車両の排気テールパイプ - Google Patents

作業車両の排気テールパイプ Download PDF

Info

Publication number
JP3799405B2
JP3799405B2 JP24896897A JP24896897A JP3799405B2 JP 3799405 B2 JP3799405 B2 JP 3799405B2 JP 24896897 A JP24896897 A JP 24896897A JP 24896897 A JP24896897 A JP 24896897A JP 3799405 B2 JP3799405 B2 JP 3799405B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
tail pipe
heat insulating
bracket
tail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24896897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1178547A (ja
Inventor
要造 大家
清英 吉川
広顕 綾部
晋 赤嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP24896897A priority Critical patent/JP3799405B2/ja
Publication of JPH1178547A publication Critical patent/JPH1178547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3799405B2 publication Critical patent/JP3799405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転部にキャビンを装着し、機体前部のボンネットにマフラー本体を内装したトラクタ等の作業車両における、排気マフラーのテールパイプ取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、運転部にキャビンを装着し、機体前部のボンネットにマフラー本体を内装したトラクタ等の作業車両は知られており、このような作業車両におけるマフラーのテールパイプには、ボンネット上面又は側面から突出して、立設されているものがあり、このようなテールパイプは、マフラー本体と直接接続されていた。例えば、実公昭62−1006に示す如くである。
また、テールパイプを固定するブラケットや、方向指示器及びバックミラー等を取付けるブラケットは個々に設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、マフラーのテールパイプがボンネットの上方に突出して配設されていると、運転席に座って機体を操作しているオペレーターの前方の視界を遮ることとなり、該テールパイプがマフラー本体と直接接続されていると、ボンネット内のエンジンの振動がテールパイプに伝達されてしまうこととなっていた。
また、テールパイプの固定用ブラケットや、方向指示器及びバックミラー等が取付けられるブラケットを個々に設けていたのでは、多数のブラケットが必要となって、コスト高となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、ボンネットB内に配置したマフラー本体1からの排気を機体外部へ放出するテールパイプ2を有した作業車両において、該テールパイプ2を三層構造に構成して、最内層であるテールパイプ2の垂直部2aにブラケット25を固設するとともに、該ブラケット25に最内層と一定の間隙を設けて断熱管21を取付け、該断熱管21には、断熱管21のブラケット25への固定と冷却管22の断熱管21への固定とを行なう固定具を用いて、断熱管21と一定の間隙を設けて冷却管22を取付け、断熱管21は板 状部材を略パイプ状に形成して構成し、冷却管22は多数の孔を穿設した板状部材を略パイプ状に形成して構成したものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載の作業車両の排気テールパイプにおいて、運転部にキャビンCBを装着し、キャビンCBの前部支柱11にテールパイプブラケット5を固設し、該テールパイプブラケット5に前記テールパイプ2を固定するとともに、ボンネットB内に配置したマフラー本体1とテールパイプ2との間にフレキシブルパイプ3を介装し、前記テールパイプブラケット5に方向指示器13及びバックミラー14を取付けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の作業車両の排気テールパイプの実施例であるトラクタを示す全体側面図、図2は機体前部におけるマフラーの配設状態を示す側面図、図3は同じく正面図、図4は運転部のシートに着座したオペレータの前方の視界範囲を示す平面図、図5はテールパイプを示す正面図、図6は同じく側面図である。
【0007】
図7はテールパイプの垂直部に固設するブラケットを示す平面図、図8は同じく側面図、図9は三層構造に構成したテールパイプの中間層である断熱管を形成する断熱板を示す側面図、図10は同じく断熱板を略半円状に湾曲させた状態を示す平面図である。
【0008】
図11は三層構造に構成したテールパイプの最外層である冷却管を形成する冷却板を示す側面図、図12は同じく冷却板を略半円状に湾曲させた状態を示す平面図、図13はテールパイプの垂直部への断熱管及び冷却管の取付状態を示す側面断面図、図14は特殊ボルトを示す側面図、図15はPTO軸Pの回転数表示機構を示すブロック図、図16は運転部前部に配設するインストルメントパネルを示す図である。
【0009】
まず、本発明の作業車両の実施例であるトラクタの全体構成について、図1により説明する。
前後に前輪FW、後輪RWを懸架する本機の前部にボンネットBを配設し、該ボンネットBにはエンジンEを内蔵しており、該エンジンEの上部にはマフラー本体1が付設されている。ボンネットBの後方にはステアリングハンドルSTを設けて、該ステアリングハンドルSTの後方にはシートSEを配設している。ステアリングハンドルST及びシートSEは、キャビンCBによって覆われている。該キャビンCB前部一側方の支柱近傍には、マフラーのテールパイプ2が立設され、マフラー本体1から排出された排気を機体外部へ放出するように構成している。
そして、キャビンCBは、例えば防震ゴム等の弾性部材を介して機体に固定されており、機体の振動が該キャビンCBに伝達されにくく、また、キャビンCB内の騒音を低減するように構成されている。所謂フローティング構造のキャビンに構成しているのである。
【0010】
エンジンEの後方にはクラッチハウジングCHを、該クラッチハウジングCHの後方にはミッションケースMを連結し、エンジンEからの動力を後輪RWに伝達して駆動している。
また、エンジンEの駆動力は、ミッションケースM後端から突出した動力取出し軸Pに伝達されて該動力取出し軸(以降PTO軸と記す)Pを駆動し、機体後端に接続した作業機を駆動するように構成している。
【0011】
次に、機体前部に配設されたマフラーについて説明する。
図2乃至図4において、機体前部のボンネットBにはエンジンEが内装され、該エンジンEの上部には、マフラー本体1が付設されている。運転部を覆うキャビンCB前面右側部には、マフラー本体1から排出された排気を機体外部へ放出するマフラーのテールパイプ2が配設されている。該テールパイプ2は正面視略L字状に形成され、その下端の水平部2bは、キャビンCB前面右側部の下端に固設されたブラケット4に支持されている。また、該水平部2bの外側端からはテールパイプ2の垂直部2aが上方に立設している。
【0012】
キャビンCBの前部支柱11・12は、途中部で屈曲して側面視略「く」字状に形成されており、該垂直部2aの下部は、該支柱11の屈曲部よりも下方の部分に沿って配置されている。そして、該垂直部2aにおける、前部支柱11の屈曲部よりも上方の部分は、立設されている。
また、キャビンCBの前部支柱11における、屈曲部よりも上方の部分には、テールパイプブラケット5が固設され、該テールパイプブラケット5によって、テールパイプ2の垂直部2aが、該前部支柱11に固定されている。
【0013】
テールパイプ2の水平部2bの内側端にはフレキシブルパイプ3の一端が接続され、他端はマフラー本体1と接続して、該フレキシブルパイプ3によりマフラー本体1とテールパイプ2とが連結されている。
フレキシブルパイプ3は可撓性部材により形成され、他端部に接続したマフラー本体1からの振動を、一端部に接続したテールパイプ2の水平部2bへ伝達しないように構成している。本実施例においては、フレキシブルパイプ3は、伸縮可能に形成され、可撓性を有したアルミニウム部材により構成している。
【0014】
また、テールパイプ2を前部支柱11に位置固定する前記テールパイプブラケット5には、方向支持器13及びバックミラー14を取付けている。即ち、テールパイプブラケット5は、テールパイプ2の位置固定するブラケットと、方向支持器13を取付けるブラケットと、バックミラー14を取付けるブラケットとを兼ねているのである。
そして、前部支柱11と左右方向反対側の前部支柱12には、ブラケット5’を固設して、該ブラケット5’には、方向支持器13’及びバックミラー14’を取付けている。
【0015】
図4において、キャビンCBの前部支柱11の近傍に配設されたテールパイプ2の垂直部2aは、運転部のシートSEに着座したオペレータの前方の視界を遮らない位置に配置されている。即ち、シートSEに着座したオペレータの視線からは、垂直部2aが前部支柱11の先方に位置し、該垂直部2aが該前部支柱11と重なって見えない位置に配置されているのである。
これにより、オペレータの前方の視界は、テールパイプ2を機体前方へ立設しない場合と同様に、左右前部支柱11・12の間全域に渡って確保されることとなり、図4に示す視界限界線L1から視界限界線L2までの範囲が該オペレータの視界となる。
【0016】
次に、テールパイプ2の構成について説明する。
図2乃至図4において、前記テールパイプ2の垂直部2aの外周部には断熱管21が外嵌され、該断熱管21の外周部には冷却管22が外嵌されている。即ち、該テールパイプ2は、垂直部2aを最内層、断熱管21を中間層、冷却管22を最外層とした三層構造に構成されているのである。
最内層である垂直部2aは、図5、図6に示すように、水平部2bの一端部から上方に立設されている。該垂直部2aには複数のブラケット25が嵌装され、該ブラケット25により、断熱管21を垂直部2aの外周部に取付固定可能としている。
【0017】
図7、図8に示すように、ブラケット25は略リング状に形成され、垂直部2aに嵌装したブラケット25は、該ブラケット25の内周部25aと該垂直部2aの外周部とを溶接等することにより、該垂直部2aに固設される。
また、ブラケット25の外周部には、下方に突出する中間層取付部25b・25b・・・が複数形成され、該中間層取付部25b・25b・・・に形成した螺子孔25cにより、断熱管21を垂直部2aの外周部に取付固定するように構成している。
【0018】
断熱管21は、図9に示す断熱板21aを二枚合わせて構成している。断熱板21aは板状部材で、短手方向の両端部に固定用孔21b・21b・・・が複数(本実施例においては四個)形成されている。
この断熱板21aを図10に示すように平面視略半円状に湾曲させ、二枚の断熱板21aを対向して配置して平面視略円状に形成するとともに、両者の固定用孔21b・21b・・・の位置を合わせることで断熱管21を構成している。
そして、該断熱管21の該固定用孔21b・21bと、前記ブラケット25の中間層取付部25bに形成した固定孔25cとを、後述する特殊ボルト26にて連結して、断熱管21を垂直部2aに取付けている。
【0019】
また、断熱管21の外周部に配設する前記冷却管22は、図11に示す冷却板22aを二枚合わせて構成している。冷却板22aは板状部材で、短手方向の両端部に固定用孔22b・22b・・・が複数(本実施例においては四個)形成されている。そして、該冷却板22aの板面には略全域に、多数の長孔22c・22c・・・が穿設され、所謂パンチングメタルに構成されている。
この冷却板22aを図12に示すように平面視略半円状に湾曲させ、二枚の断熱板22aを対向して配置して平面視略円状に形成するとともに、両者の固定用孔22b・22b・・・の位置を合わせることで冷却管22を構成している。
そして、該冷却管22の固定用孔22b・22b・・・に、前記特殊ボルト26を挿入して冷却管22を垂直部2aに取付けている。
【0020】
即ち、このように構成した断熱管21及び冷却管22を、テールパイプ2の垂直部2aへ、以下の如く取付けているのである。
図13に示すように、垂直部2aに嵌装したブラケット25の中間層取付部25bと、断熱管21とが特殊ボルト26により連結されている。
特殊ボルト26は、図14に示すように、頭部26aの両側に螺子部26b・26bを有したボルトであり、一方の螺子部26bをブラケット25における中間層取付部25bの固定孔25c、及び、断熱管21の固定用孔21bに挿入して、ブラケット25と断熱管21とを連結している。
また、特殊ボルト26の他方の螺子部26bを、冷却管22の固定用孔22bに挿入して、該螺子部26bの先端部からナット27を螺合して、冷却管22を断熱管21の外周部に取付固定している。
【0021】
そして、垂直部2aと断熱管21との間には、ブラケット25により一定の間隙D1が形成され、断熱管21と冷却管22との間には、特殊ボルト26の頭部26aの厚み分だけの間隙D2が形成されている。
この、間隙D1を設けることにより、垂直部2aと断熱管21との間に空気層が形成されるので、垂直部2a内の排気熱が断熱管21へ伝達しにくくなっている。また、間隙D2を設けることにより、冷却管22の長孔22c・22c・・・からの、断熱管21と冷却管22との間への冷却風の流入が活発になって、排気熱により加熱された断熱管21の冷却が促進される。
尚、前記間隙D1は、ブラケット25の大きさを変えることにより変化させることができ、間隔D2は、特殊ボルト26の頭部26aの厚みを変えることで変化させることができる。
【0022】
以上の如くマフラーを構成し、マフラー本体1とテールパイプ2とをフレキシブルパイプ3で連結したので、エンジンE及びマフラー本体1等の振動がテールパイプ2に伝達されることを防止することができた。
また、フローティング構造に構成されたキャビンCBが機体に対して変位した場合でも、キャビンCBに固定されたテールパイプ2がその動きに追従することができることとなった。
【0023】
そして、テールパイプ2を、キャビンCBの近傍に立設したので、シートSEに着座したオペレータの前方への視界に、該テールパイプ2の姿が侵入することがなく、該オペレータの視界を遮らないので、視界性を向上することができる。
【0024】
また、テールパイプ2をキャビンCBに固定するテールパイプブラケット5に、方向支持器13及びバックミラー14を取付けたので、ブラケットの数を減少することができて、コストダウンを図ることができる。
【0025】
さらに、テールパイプ2を、垂直部2a、断熱管21、及び、冷却管22から構成される三層構造に構成したので、垂直部2a内の排気熱を、断熱管21によって外部へ放出されないよう遮断するとともに、冷却管22の長孔22c・22c・・・から該冷却管22内に侵入する冷却風により冷却することができて、排気熱がオペレータ等に伝達されることを防ぐことができることとなり、オペレータ等の快適性及び安全性を向上することができた。
【0026】
次に、前記PTO軸Pの回転数表示機構について説明する。
図15には、PTO軸Pの回転数表示機構のブロック図を示している。
前記PTO軸Pは、PTO軸Pの変速段数を切り換えるスイッチであるPTO1速スイッチ32、又は、PTO2速スイッチ33の何れかがONされて、PTOスイッチ31がONされると、PTO軸Pの変速段数に応じた回転数で、回転するように構成しており、このPTO軸Pの回転により、PTO作業を行なうこととしている。
【0027】
図15において、電子ガバナコントローラ34から、エンジンEの回転数が演算装置35に入力されるとともに、PTOスイッチ31のON・OFF信号、PTO1速スイッチ32、及び、PTO2速スイッチ33のON・OFF信号が該演算装置35に入力される。
そして、これらの入力信号を演算装置35で演算して、その演算結果に基づいて、PTO軸Pの回転数を、表示手段である液晶表示器(LCD)36によって、表示、又は、非表示される。
即ち、演算装置35に、PTOスイッチ31からON信号が入力され、且つ、PTO1速スイッチ32、又は、PTO2速スイッチ33の何れか一方からON信号が入力された場合に、液晶表示器(LCD)36によってPTO軸Pの回転数を表示し、これ以外の場合には、PTO軸Pの回転数は表示しないように構成している。
尚、電子ガバナコントローラ34は後述のタコメータ42に接続されており、該電子ガバナコントローラ34で検出されたエンジンEの回転数を、該タコメータ42にて表示するように構成している。
【0028】
そして、演算装置35へのPTO1速スイッチ32からのON信号の入力、及び、演算装置35へのPTO2速スイッチ33からのON信号の入力に対して、それぞれ対応した一定値が該演算装置35内に設定されており、電子ガバナコントローラ34からのエンジンEの回転数の入力信号と、これらの一定値とを演算することによって、液晶表示器(LCD)36に表示するPTO軸Pの回転数が決定されるように構成している。
即ち、液晶表示器(LCD)36に表示するPTO軸Pの回転数は、エンジンEの回転数とPTO軸Pの変速段数とによって算出されるのである。
【0029】
このようにして、PTO作業時のPTO軸Pの回転数を算出して表示するのである。
また、液晶表示器(LCD)36にPTO軸Pの回転数を表示しない場合、即ち、PTO作業時でない場合には、該液晶表示器(LCD)36には、稼働時間の積算値を表示するように構成して、液晶表示器(LCD)36をアワーメーターとして使用している。
【0030】
図16には、運転部前部に配設するインストルメントパネル41を示しており、該インストルメントパネル41の中央部には、エンジンEの回転数を表示するタコメータ42を配置している。そして、該タコメータ42の下部には、PTO軸Pの回転数、及び、稼働時間の積算値を表示する前記液晶表示器(LCD)36が配置されている。これにより、作業中のオペレーターが、容易にPTO軸Pの回転数を認識することができることとなる。
【0031】
以上のように、PTO軸Pの回転数を演算装置35への入力信号により算出し、このPTO軸Pの回転数、及び、稼働時間の積算値を液晶表示器(LCD)36に表示させ、該液晶表示器(LCD)36をインストルメントパネル41の中央部に配置したので、PTO軸Pの回転数を表示する表示器と、稼働時間の積算値を表示する表示器とを、一つの表示器36で兼用することができてコストダウンを図ることができ、作業中においても、容易にPTO軸Pの回転数を認識することができることとなる。
また、PTO軸Pの回転数は、エンジンEの回転数の演算装置35への入力信号と、PTOスイッチ31、PTO1速スイッチ32、及び、PTO2速スイッチ33の演算装置35への入力信号とによって算出するので、ミッション内部に電磁ピックアップ等の回転数検出手段を設置する必要がなく、防水性や防塵性等を考慮する必要もないので、機体の設計が容易になって、コストダウンを図ることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1記載の如く、マフラー本体1からの排気を機体外部へ放出するテールパイプ2を有した作業車両において、該テールパイプ2を三層構造に構成して、最内層であるテールパイプ2の垂直部2aにブラケット25を固設するとともに、該ブラケット25に最内層と一定の間隙を設けて断熱管21を取付け、該断熱管21には、断熱管21のブラケット25への固定と冷却管22の断熱管21への固定とを行なう固定具を用いて、断熱管21と一定の間隙を設けて冷却管22を取付け、断熱管21は板状部材を略パイプ状に形成して構成し、冷却管22は多数の孔を穿設した板状部材を略パイプ状に形成して構成したので、最内層内の排気熱を、中間層によって外部へ放出されないよう遮断するとともに、最外層の長孔から該最外層内に侵入する冷却風により冷却することができて、排気熱がオペレータ等に伝達されることを防ぐことができることとなり、オペレータ等の快適性及び安全性を向上することができた。
【0033】
請求項2の如く、請求項1記載の作業車両の排気テールパイプにおいて、運転部にキャビンCBを装着し、キャビンCBの前部支柱11にテールパイプブラケット5を固設し、該テールパイプブラケット5に前記テールパイプ2を固定するとともに、ボンネットB内に配置したマフラー本体1とテールパイプ2との間にフレキシブルパイプ3を介装し、前記テールパイプブラケット5に方向指示器13及びバックミラー14を取付けたので、マフラー本体からの排気を機体外部へ放出するテールパイプを、キャビンの支柱近傍に立設したので、シートに着座したオペレータの前方への視界に、該テールパイプの姿が侵入することがなく、該オペレータの視界を遮らないので、視界性を向上することができた。
また、ブラケットの数を減少することができて、コストダウンを図ることができた。
さらに、エンジン及びマフラー本体等の振動がテールパイプへ伝達されることを防止でき、該テールパイプ、及び、テールパイプを固定するキャビン及び方向指示器13やバックミラー14の防振効果を向上することができた。
また、フローティング構造に構成されたキャビンが機体に対して変位した場合でも、キャビンに固定されたテールパイプが、その動きに追従することができることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の作業車両の実施例であるトラクタを示す全体側面図である。
【図2】 機体前部におけるマフラーの配設状態を示す側面図である。
【図3】 同じく正面図である。
【図4】 運転部のシートに着座したオペレータの前方の視界範囲を示す平面図である。
【図5】 テールパイプを示す正面図である。
【図6】 同じく側面図である。
【図7】 テールパイプの垂直部に固設するブラケットを示す平面図である。
【図8】 同じく側面図である。
【図9】 三層構造に構成したテールパイプの中間層である断熱管を形成する断熱板を示す側面図である。
【図10】 同じく断熱板を略半円状に湾曲させた状態を示す平面図である。
【図11】 三層構造に構成したテールパイプの最外層である冷却管を形成する冷却板を示す側面図である。
【図12】 同じく冷却板を略半円状に湾曲させた状態を示す平面図である。
【図13】 テールパイプの垂直部への断熱管及び冷却管の取付状態を示す側面断面図である。
【図14】 特殊ボルトを示す側面図である。
【図15】 PTO軸Pの回転数表示機構を示すブロック図である。
【図16】 運転部前部に配設するインストルメントパネルを示す図である。
【符号の説明】
B ボンネット
E エンジン
M ミッションケース
動力取出し軸(PTO軸)
L1・L2 視界限界線
CB キャビン
FW 前輪
RW 後輪
SE シート
ST ステアリングハンドル
1 マフラー本体
2 テールパイプ
2a 垂直部
2b 水平部
3 フレキシブルパイプ
4 ブラケット
5 テールパイプブラケット
11・12 (キャビンの)前部支柱
13・13’ 方向指示器
14・14’ バックミラー
21 断熱管(中間層)
21a 断熱板
22 冷却管(最外層)
22a 冷却板
25 ブラケット
26 特殊ボルト
31 PTOスイッチ
32 PTO1速スイッチ
33 PTO2速スイッチ
34 電子ガバナコントローラ
35 演算装置
36 液晶表示器(LCD)
41 インストルメントパネル

Claims (2)

  1. ボンネットB内に配置したマフラー本体1からの排気を機体外部へ放出するテールパイプ2を有した作業車両において、該テールパイプ2を三層構造に構成して、最内層であるテールパイプ2の垂直部2aにブラケット25を固設するとともに、該ブラケット25に最内層と一定の間隙を設けて断熱管21を取付け、該断熱管21には、断熱管21のブラケット25への固定と冷却管22の断熱管21への固定とを行なう固定具を用いて、断熱管21と一定の間隙を設けて冷却管22を取付け、断熱管21は板状部材を略パイプ状に形成して構成し、冷却管22は多数の孔を穿設した板状部材を略パイプ状に形成して構成したことを特徴とする作業車両の排気テールパイプ
  2. 請求項1記載の作業車両の排気テールパイプにおいて、運転部にキャビンCBを装着し、キャビンCBの前部支柱11にテールパイプブラケット5を固設し、該テールパイプブラケット5に前記テールパイプ2を固定するとともに、ボンネットB内に配置したマフラー本体1とテールパイプ2との間にフレキシブルパイプ3を介装し、前記テールパイプブラケット5に方向指示器13及びバックミラー14を取付けたことを特徴とする作業車両の排気テールパイプ
JP24896897A 1997-09-12 1997-09-12 作業車両の排気テールパイプ Expired - Fee Related JP3799405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24896897A JP3799405B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 作業車両の排気テールパイプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24896897A JP3799405B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 作業車両の排気テールパイプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1178547A JPH1178547A (ja) 1999-03-23
JP3799405B2 true JP3799405B2 (ja) 2006-07-19

Family

ID=17186076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24896897A Expired - Fee Related JP3799405B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 作業車両の排気テールパイプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3799405B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130233431A1 (en) * 2011-11-30 2013-09-12 Kubota Corporation Exhaust Device for Work Vehicle
US8631895B2 (en) 2011-11-30 2014-01-21 Kubota Corporation Exhaust device for work vehicle

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4598192B2 (ja) * 2005-08-30 2010-12-15 日立建機株式会社 建設機械
GB2466483A (en) * 2008-12-19 2010-06-30 Agco Gmbh & Co A vertical exhaust system for a vehicle
JP5883324B2 (ja) * 2012-03-27 2016-03-15 日立建機株式会社 作業機械
JP5673775B1 (ja) 2013-10-25 2015-02-18 井関農機株式会社 作業車両
JP5706557B2 (ja) * 2014-04-08 2015-04-22 ヤンマー株式会社 作業車両
DE102014106789A1 (de) * 2014-05-14 2015-11-19 CLAAS Tractor S.A.S Landwirtschaftliches Fahrzeug
JP6398896B2 (ja) * 2015-07-14 2018-10-03 井関農機株式会社 トラクター
JP7084865B2 (ja) * 2018-12-27 2022-06-15 株式会社クボタ 排気管の支持部材及び排気管の支持構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130233431A1 (en) * 2011-11-30 2013-09-12 Kubota Corporation Exhaust Device for Work Vehicle
US8631895B2 (en) 2011-11-30 2014-01-21 Kubota Corporation Exhaust device for work vehicle
US8887858B2 (en) * 2011-11-30 2014-11-18 Kubota Corporation Exhaust device for work vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1178547A (ja) 1999-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3799405B2 (ja) 作業車両の排気テールパイプ
JP4104198B2 (ja) 自動2輪車のヘッドライト及びスピードメータ取付装置
JP2000515454A (ja) ステアリングホイール表面上の車両用情報ディスプレイ
JPS61150867A (ja) 車両用ステアリング支持構造
KR102011583B1 (ko) 작업 차량
JP2016078826A (ja) 作業車両
KR20000075398A (ko) 작업기의 운전부 구조
JPWO2019180939A1 (ja) 鞍乗型車両
JP2002356184A (ja) 作業車両の消音装置
JPH11342752A (ja) 自動車用安全装置
JP2639458B2 (ja) 自動車用表示装置
JP3654368B2 (ja) 車室内のこもり音低減構造
JP6755617B2 (ja) インストルメントパネル構造
JP2800120B2 (ja) 自動二輪車の走行情報表示器支持構造
JPH09118261A (ja) 自動車用前部車体構造
JPH0732322Y2 (ja) ステアリング防振装置
KR0128838Y1 (ko) 자동차의 인스트루먼트 판넬 브라켓 취부구조
JPS6015692Y2 (ja) 車両の車室構造
JPH01275286A (ja) 自動二輪車用計器の配設構造
JPH0534298Y2 (ja)
JP2021084518A (ja) 車両
JP2000168573A (ja) 車両のステアリング
JPS63305038A (ja) 車載用表示装置
JP2002120601A (ja) 産業用車両
JP2023179943A (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees