JP3799338B2 - 暗算能力強化用教材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、暗算能力強化用教材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
暗算能力の向上のためには、そろばんの訓練が有効であることはよく知られており、従来より小学生になると、そろばん塾や珠算教室に通わせる親も多かった。しかし、最近は、小学生でも高学年になると、中学受験に主力が移るため、そろばん塾等への入学時期がきわめて低年齢化しており、また、在籍期間も短期間化してきている。このため、せっかく、そろばんを習っても、従来のように、頭の中で算盤をイメージして仮想的に指と頭を使って算盤珠を動かして暗算をすることができない子供が増えてきている。
【0003】
一方、暗算練習に適したそろばん暗算練習機や暗算教育システムが提案され、公知となっている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
また、問題の記載個所に対して、ヒント及び解答の表示個所を工夫した学習帳や問題集用冊子が提案され、公知となっている(例えば、特許文献3及び4参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−305460号公報
【特許文献2】
特開2002−258737号公報
【特許文献3】
実公昭48−36823号公報
【特許文献4】
実開平1−68868号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の特許文献1のものは、算盤の代用品であるが、暗算練習時、テンキー操作や各種のファンクションキー操作等の余分な操作が必要であり、指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージさせつつ暗算をする練習にはならず、この種の暗算練習教材としては適切とはいえない。
また、特許文献2のものは、暗算や珠算の未経験者が実用的な級を早く取得できるようにすることを目的とした暗算教育(プログラム)システムであるが、これは、複雑な制御装置や映像表示手段を必要とし、それらの操作を先ず習得せねばならず、その上、これらの装置は高価であり、さらに、テンキー操作や各種のファンクションキー操作が余分に必要となり、指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かすことをイメージさせて暗算させる練習教材としては適切とはいえない。
【0006】
また、特許文献3及び4は、算盤の暗算能力強化用教材として提供されているものではなく、算盤の暗算能力強化用教材にそのまま適用し得るものではない。本発明は、余分な操作が要らず、指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かすことをイメージさせて暗算させる練習を安価に実施可能とした暗算能力強化用教材を提供することを課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、暗算の対象となる問題をそれぞれ縦型と横型とに分類し、縦型は前記問題の計算式の左辺各項の数値を加減乗除記号と共に筆算形式で記載し、横型は前記問題の計算式の左辺各項の数値を第1項から最終項まで加減乗除記号と共に左から右に並べて記載し、その際、加減算では当該計算式の第1項の数値を算盤珠で置換した算盤のイメージ図で記載し、乗算では当該問題の計算に必要な桁数分の算盤のイメージ図を当該問題の計算式の近傍に記載し、除算では被除数を算盤珠で置換した算盤のイメージ図で記載したことを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、問題の計算をするにあたり、記載された算盤のイメージ図を目で見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら暗算練習を行わせることができ、余分な操作が要らず、安価に暗算能力の強化が図れる。
また、本発明の前記加減算問題の計算式の縦型は、当該問題の計算式の第1項の数値を算盤珠で置換し、かつ当該問題の計算に必要な桁数分までの算盤珠を含めた算盤のイメージ図で記載し、第2項以降の左辺の数値を上記第1項の算盤珠で置換した数値の下に桁位置を揃えて加減算記号と共に記載し、その下にイコールバーを挟んで解答記載用空欄を記載配置したことを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、記載された算盤のイメージ図を見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら暗算練習を行わせることができ、桁の間違いも少なくして、正確かつ迅速に加減算問題の暗算を行わせることができる。
また、本発明の前記加減算問題の計算式の横型は、当該問題の計算式の第1項の数値を算盤珠で置換し、かつ当該問題の計算に必要な桁数分までの算盤珠を含めた算盤のイメージ図で記載し、第2項以降の左辺の数値を上記第1項の算盤のイメージ図の右側に加減算記号と共に並べて記載し、最終項の数値の右端にイコール記号と解答記載用空欄を記載配置したことを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、記載された算盤のイメージ図を見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら加減算問題の暗算練習を行わせることができる。
また、本発明の前記乗算問題の計算式の縦型は、当該問題の計算式の左辺各項の数値を上下に桁位置を揃えて乗算記号と共に記載し、その下に当該問題の計算に必要な桁数分の算盤珠を表示した算盤のイメージ図を上記数値に桁位置を揃えて記載し、その下に解答記載用空欄を配置したことを特徴としている。
【0011】
この構成によれば、記載された算盤のイメージ図を見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら乗算問題の暗算練習を行わせることができ、その際、筆算形式の数値と算盤のイメージ図とを桁位置を揃えて記載してあるため、計算間違いを少なくすることができる。
また、本発明の前記乗算問題の計算式の横型は、当該問題の計算式の左辺各項の数値を乗算記号と共に横方向に並べて記載し、その第1項の数値の下に当該問題の計算に必要な桁数分の算盤珠を表示した算盤のイメージ図を桁位置を第1項の数値と揃えて記載配置し、上記算盤のイメージ図の下にイコール記号と共に解答記載用空欄を記載配置したことを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、記載された算盤のイメージ図を見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら乗算問題の暗算練習を行わせることができ、その際、第1項の表示数値と算盤のイメージ図とを桁位置を揃えて記載してあるため、計算間違いを少なくすることができる。
また、本発明の前記除算問題の計算式の縦型は、当該問題の被除数を筆算型割り算記号内に算盤珠で置換した算盤のイメージ図で記載し、除数を該記号の左外側に記載し、解答記載用空欄を該記号の上部の商の記載位置に配置したことを特徴としている。
【0013】
この構成によれば、記載された算盤のイメージ図を見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら除算問題の暗算練習を行わせることができる。
また、本発明の前記除算問題の計算式の横型は、当該問題の被除数を算盤珠で置換した算盤のイメージ図で記載し、その右側に除算記号と共に除数を記載し、上記算盤のイメージ図の下にイコール記号と共に解答記載用空欄を記載配置したことを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、記載された算盤のイメージ図を見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら除算問題の暗算練習を行わせることができる。
また、本発明は、前記問題を加算、減算、乗算、除算に分けて、又は、適宜混合して縦型と横型として問題用紙に複数問を問題番号順に区画記載し、当該問題用紙を複数枚集めて冊子として綴じてあることを特徴としている。
この構成によれば、暗算問題の練習時、算盤のイメージ図が各問題中に記載されているため、指と頭を使って算盤珠を仮想的に動かして算盤をイメージしながら解答を求めさせることが習慣付けられ、余分な操作が要らず、安価に暗算能力の強化が図れ、この種の暗算能力強化用教材として優れたものである。
【0015】
また、本発明の前記問題用紙は、表裏面に前記問題が記載してあり、かつ、前記問題用紙を複数枚綴じた冊子に正解用紙を前記冊子から冊子の綴じてある辺と反対の辺から食み出して延長形成すると共に、該冊子内に折り畳み収納及び展開可能とし、この正解用紙の表裏面に複数枚の問題用紙の奇数頁分の正解と偶数頁分の正解とを分けて、しかも、答え合わせ時に前記正解用紙を冊子外に展開するか又は冊子内に折り畳むことによって、正解頁が左側で問題頁が右側になる関係に記載したことを特徴としている。
【0016】
この構成によれば、暗算問題の練習後の答え合わせの時、問題の記載されている頁に対して正解が記載されている頁が常に左側にくる関係とすることができ、従って、採点者は、左手で左側の正解を探し求めて指しつつ、右手で赤鉛筆等を持って右側の問題用紙に記載された解答と照合し、正解であるか否かを判断してして○×を付けることができ、答え合わせを容易に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る暗算能力強化用教材の加減乗除問題の計算式の縦型及び横型の記載例を示す説明図であって、(A)は加算問題を縦型記載し、(B)は減算問題を縦型記載し、(C)は乗算問題を縦型記載し、(D)は除算問題を縦型記載し、(E)は加算問題を横型記載し、(F)は減算問題を横型記載し、(G)は乗算問題を横型記載し、(H)は除算問題を横型記載している。
【0018】
本発明では、図1の(A)〜(H)に示すように、暗算の対象となる問題をそれぞれ縦型(図1の(A)〜(D))と横型(図1の(E)〜(H))とに分類して記載している。
そして、縦型は問題の計算式の左辺各項の数値を加減乗除記号と共に筆算形式で記載している。
また、横型は問題の計算式の左辺各項の数値を第1項から最終項まで加減乗除記号と共に左から右に並べて記載している。
【0019】
その際、加減算では図1の(A)、(B)、(E)、(F)に示すように、当該計算式の第1項の数値を算盤珠で置換した算盤のイメージ図aで記載している。
また、乗算では図1の(C)及び(G)に示すように、当該問題の計算に必要な桁数分の算盤のイメージ図aを当該問題の計算式の近傍に記載している。
さらに、除算では図1の(D)及び(H)に示すように、被除数を算盤珠で置換した算盤のイメージ図aで記載している。
【0020】
上記算盤のイメージ図aは、図1の(A)に代表的に符号を付与して記載しているように、外枠bと、外枠内上部に横方向に配置した梁材cと、この梁材に直交して縦方向に配置した複数の桁棒dと、この桁棒の梁材より上に1つ(五珠)、下に四つ(一珠)の算盤珠eを配置した四つ珠式の算盤を必要桁分だけ記載したものを意味するもので、以下、同様である。
以下、さらに具体的に説明すると、前記加減算問題の計算式の縦型は、図1の(A)(B)に示すように、当該問題の計算式の第1項の数値(82と158を例示)を算盤珠eで置換し、かつ当該問題の計算に必要な桁数分(3桁分を例示)までの算盤珠を含めた算盤のイメージ図aで記載し、第2項以降の左辺の数値fを上記第1項の算盤珠で置換した数値の下に桁位置を揃えて加減算記号gと共に記載し、その下にイコールバーhを挟んで解答記載用空欄iを記載配置している。
【0021】
このようにしておけば、記載された算盤のイメージ図aを見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠eを仮想的に弾き動かして、加算の場合では上位桁からの解答数値をイメージ図a上で算盤珠eに置き換えて順次記憶しながら解答を求めさせ、減算の場合も上位桁からの解答数値をイメージ図a上で算盤珠eに置き換えて順次記憶しながら解答を求めさせることができ、これによって、算盤をイメージさせて暗算練習を行わせて解答記載用空欄iに解答数値を記載させることができ、桁の間違いも少なくして、正確かつ迅速に加減算問題の計算を行わせることができる。
【0022】
また、前記加減算問題の計算式の横型は、図1の(E)(F)に示すように、当該問題の計算式の第1項の数値(98と145を例示)を算盤珠eで置換し、かつ当該問題の計算に必要な桁数分(3桁分を例示)までの算盤珠を含めた算盤のイメージ図aで記載し、第2項以降の左辺の数値fを上記第1項の算盤のイメージ図aの右側に加減算記号gと共に並べて記載し、最終項の数値の右端にイコール記号jと解答記載用空欄iを記載配置している。
このようにしておけば、記載された算盤のイメージ図aを見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠eを仮想的に動かして前記と同様に算盤をイメージしながら加減算問題の暗算練習を行わせることができる。
【0023】
また、前記乗算問題の計算式の縦型は、図1の(C)に示すように、当該問題の計算式の左辺各項の数値faを上下に桁位置を揃えて乗算記号gaと共に記載し、その下に当該問題の計算に必要な桁数分の算盤珠を表示した算盤のイメージ図aを上記数値faに桁位置を揃えて記載し、その下に解答記載用空欄iを配置している。この場合のイメージ図aは、1位桁の積に相当する数値(この場合は48)を算盤珠で表示した場合を例示しているが、ご破算状態で表示しておいてもよい。
【0024】
このようにしておけば、記載された算盤のイメージ図aを見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠eを仮想的に動かして算盤をイメージしながら下位桁から順次九九計算して解答数値を求めさせて解答記載用空欄iに記載させ、乗算問題の暗算練習を行わせることができ、その際、筆算形式の数値faと算盤のイメージ図aとを桁位置を揃えて記載してあるため、計算間違いを少なくすることができる。
また、前記乗算問題の計算式の横型は、図1の(G)に示すように、当該問題の計算式の左辺各項の数値fa1、fa2を乗算記号gaと共に横方向に並べて記載し、その第1項の数値fa1の下に当該問題の計算に必要な桁数分(4桁分を例示)の算盤珠eを表示した算盤のイメージ図aを桁位置を第1項の数値fa1と揃えて記載配置し、上記算盤のイメージ図aの下にイコール記号jと共に解答記載用空欄iを記載配置している。この場合のイメージ図aは、上位桁の積(63を例示)を算盤珠で表示した場合を例示しているが、ご破算状態で表示しておいてもよい。
【0025】
このようにしておけば、記載された算盤のイメージ図aを見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠eを仮想的に動かして算盤をイメージしながら上位桁から順次九九計算して解答数値を求めさせて解答記載用空欄iに記載させ、乗算問題の暗算練習を行わせることができ、その際、第1項の数値fa1と算盤のイメージ図aとを桁位置を揃えて記載してあるため、計算間違いを少なくすることができる。
また、前記除算問題の計算式の縦型は、図1の(D)に示すように、当該問題の被除数fb(3744を例示)を筆算型除算記号gb内に算盤珠eで置換した算盤のイメージ図aで記載し、除数fc(6を例示)を該記号gbの左外側に記載し、解答記載用空欄iを該記号gbの上部の商の記載位置に配置している。
【0026】
このようにしておけば、記載された算盤のイメージ図aを見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠eを仮想的に動かして算盤をイメージしながら被除数fbの上位桁から順次除数fcと組み合わされる約数が何かを求めさせて解答数値(割り切れる場合は、商のみ、割り切れない場合は、商と余り)を解答記載用空欄iに記載させ、除算問題の暗算練習を行わせることができる。
また、前記除算問題の計算式の横型は、図1の(H)に示すように、当該問題の被除数fb(1653を例示)を算盤珠eで置換した算盤のイメージ図aで記載し、その右側に除算記号gcと共に除数fc(9を例示)を記載し、上記算盤のイメージ図aの下にイコール記号jと共に解答記載用空欄iを記載配置している。この場合、余りが「6」であることを表示した場合を例示しているが、空欄としておいてもよい。
【0027】
このようにしておけば、記載された算盤のイメージ図aを見ながら指と頭を使って頭の中で算盤珠eを仮想的に動かして前記と同様にして算盤をイメージしながら除算問題の暗算練習を行わせることができる。
上記した問題を加算、減算、乗算、除算に分けて、又は、適宜混合して図2〜図4に示すように、縦型と横型として問題用紙kに複数問(20問を例示)を問題番号順に区画記載し、当該問題用紙kを複数枚集めて、図5の(A)〜(D)に示すように、冊子mとして綴じて教材とする。
【0028】
上記問題用紙kは、表裏面に図2〜図4に示すような問題が記載してあり、かつ、この問題用紙kを複数枚綴じた冊子mに正解用紙kaを前記冊子mから冊子mの綴じてある辺と反対の辺から食み出して延長形成すると共に、該冊子m内に折り畳み収納及び展開可能とし、この正解用紙kaの表裏面に複数枚の問題用紙kの奇数頁分の正解と偶数頁分の正解とを分けて、しかも、答え合わせ時に前記正解用紙kaを冊子m外に展開するか又は冊子m内に折り畳むことによって、正解頁が左側で問題頁が右側になる関係に記載している。図5の(A)〜(D)では、冊子mが左綴じであるため、第1頁目に正解用紙kaを延長形成した場合を例示している。
【0029】
上記正解用紙kaの表裏面には、複数枚の問題用紙kiの表裏面の各問題の正解を、前記1枚の正解用紙kaの表裏面に問題用紙kiの偶数頁分と奇数頁分とに分けて、各頁毎に問題番号順に記載している(図6及び図7参照)。
以下、冊子mの具体的な実施形態例を詳細に説明すると、表紙maの表面には教材の題名や問題の等級、対象者、適宜のイラスト等を記載し、表紙maの裏面には、当該教材の特徴や学習の進め方等の要点を記載する(図5の(A)参照)。教材の特徴には、例えば、
「・本教材は、珠算式暗算で算数計算ができるように問題が作成されています。
【0030】
・いろいろな形[縦型(筆算型)・横型・あまり等]で出題されても、珠算式暗算で計算できることにより、速くしかも正確にできるようになります。
・この算数暗算を毎日少しづつ学習することにより、算数の苦手な人も自然と計算の力がつき算数が得意科目になります。」
等の文言を記載する。
また、学習の進め方には、例えば、
「・4頁の計算の仕方を読み、練習問題で練習して下さい。
【0031】
・第1回からは制限時間3分、ただし制限時間までにできたひとは、返事をして先生の言われた時間(所要時間)を書いて下さい。
・1題5点で採点して下さい。80点以上を合格とします。
・テストは、3分以内で80点以上を合格とします。」
等の文言を記載する。
そして、第1頁にはテスト問題を記載する。この第1頁の用紙k1を、図5の(A)(B)(C)に示すように、2倍の大きさに延長して、中央で折り畳み可能とし、延長部分を第2頁とし、その裏を第3頁とし、前記第1頁の裏面を第4頁とする。そして、第2頁と第3頁とを正解用紙kaとする。
【0032】
第4頁(第1頁の裏面)には計算の仕方や練習問題等を記載する(図8及び図9参照)。計算の仕方には、その教材で扱う問題を縦型(筆算型)と横型とについて、算盤のイメージ図を使って問題の計算の仕方の説明文を記載する。練習問題には、その教材で扱う問題の例題を記載する。
前記正解用紙kaは、冊子m内に折り畳み収納及び展開可能にしておく。
第5頁には第1回目の問題(図2〜図4参照:以下、同様)を記載し、第6頁(第5頁の裏面)には第2回目の問題を記載し、第7頁目以降の各頁には第(n−4)回目の問題を記載する(但し、nは頁数である)。
【0033】
裏表紙mbには、練習者の名前記載欄や教材発行所、その他、適宜の事項及びイラストを記載し、裏表紙mbの見返り部分には、図5の(D)及び図10に示すように、第1回から最終回(20回を例示)までの成績表を記載する。
正解用紙kaの表裏面には奇数回の問題の正解と偶数回の問題の正解とを分けて記載する(図6、図7参照)。その際、各回の問題毎に区分して正解を記載する。この場合、冊子mが左綴じであり、正解用紙kaを第1頁に延長形成しているため、正解用紙kaの表面(第2頁)に奇数回の問題の正解を記載し、裏面(第3頁)に偶数回の問題の正解を記載している(図6、図7参照)。
【0034】
また、成績表には、図10に示すように、毎回の回数毎に練習した月日、所要時間(分秒)、正解点数、合・否を記載する一覧表部分を設け、担当教員の認定印欄及び保護者の認定印欄等を設ける。
各回の問題用紙kiには20問を記載し、制限時間を3分として暗算練習を実行させる。なお、珠算検定における暗算試験の制限時間は、20問を4分で解答するよう設定されているが、これよりも厳しい制限時間を設定することにより、検定合格率を高めることができる。
【0035】
問題用紙kiの上部には、図2〜図4に示すように、練習した月日、所要時間(分秒)、正解点数、合・否の記載欄を設ける。
本発明の実施形態例は以上であって、このようにしておけば、暗算問題の練習時、算盤のイメージ図aが各問題の中に記載されているため、指と頭を使って頭の中で算盤珠eを仮想的に動かして算盤をイメージしながら解答を求めさせることが習慣付けられ、余分な操作が要らず、安価に暗算能力の強化が図れる。
そして、暗算問題の練習後、偶数回の問題の答え合わせの時は正解用紙kaを展開して、また、奇数頁の問題の答え合わせの時は正解用紙kaを折り畳んむことにより、答え合わせをする問題の頁を右側とし、正解が記載してある頁を左側に隣り合わせにして答え合わせを行うことができる。
【0036】
以上、本発明の実施形態例を述べてきたが、本発明は、上記実施形態例に限定されるものではない。
例えば、冊子mが右綴じであれば、正解用紙kaは、最終頁の用紙に延長して形成するのがよく(この場合では、答え合わせは、前記実施形態例と逆関係となる)、その他、正解用紙kaは複数枚としてもよく、その場合には、問題の頁と正解の頁とを容易に区別できるようにしておけばよい。例えば、複数の動物の絵を印刷しておいて同じ動物の絵同士を合わせることで問題の頁と正解の頁とを容易に整合できるようにする。また、問題の難易度や編集方法等は、珠算検定協会等の段級別の難易度や編集方法に準じて作成するのが望ましい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、余分な操作が要らず、頭の中で算盤珠を動かすことをイメージさせて暗算させることを安価に実施可能とした暗算能力強化用教材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(H)は本発明に係る教材の加減乗除計算問題の記載例図である。
【図2】本発明に係る問題用紙の加減算計算問題の記載例図である。
【図3】本発明に係る問題用紙の乗算計算問題の記載例図である。
【図4】本発明に係る問題用紙の除算計算問題の記載例図である。
【図5】(A)は本発明に係る教材の表紙を捲った状態の概略斜視図、(B)は正解用紙を捲った状態の概略斜視図、(C)は正解用紙の展開状態の概略斜視図、(D)は裏表紙を捲った状態の概略斜視図である。
【図6】本発明に係る教材の正解用紙表面の解答記載例図である。
【図7】本発明に係る教材の正解用紙裏面の解答記載例図である。
【図8】本発明に係る教材の乗算問題の計算の仕方及び練習問題の記載例図である。
【図9】本発明に係る教材の除算問題の計算の仕方及び練習問題の記載例図である。
【図10】本発明に係る教材の成績表の記載例図である。
【符号の説明】
a 算盤のイメージ図
e 算盤珠
f 加減算計算式における左辺第2項以降の数値
fa 除算数値
fb 被除数
fc 除数
g 加減算記号
i 解答記載用空欄
k 問題用紙
ka 正解用紙
m 冊子
ma 表紙
mb 裏表紙
Claims (1)
- 暗算の対象となる問題を、加減算問題・乗算問題・除算問題ごとにそれぞれ縦型と横型とに分類し、
加減算問題の計算式の縦型は、当該問題の計算式の第1項の数値を算盤珠で置換し、かつ当該問題の計算に必要な桁数分までの算盤珠を含めた算盤のイメージ図で記載し、第2項以降の左辺の数値を上記第1項の算盤珠で置換した数値の下に桁位置を揃えて加減算記号と共に記載し、その下にイコールバーを挟んで解答記載用空欄を配置し、
加減算問題の計算式の横型は、当該問題の計算式の第1項の数値を算盤珠で置換し、かつ当該問題の計算に必要な桁数分までの算盤珠を含めた算盤のイメージ図で記載し、第2項以降の左辺の数値を上記第1項の算盤のイメージ図の右側に加減算記号と共に並べて記載し、最終項の数値の右端にイコール記号と解答記載用空欄を記載配置し、
乗算問題の計算式の縦型は、当該問題の計算式の第1項の数値と第2項の数値を上下に桁位置を揃えて乗算記号と共に記載し、その下に当該問題の計算に必要な桁数分の算盤珠を表示した算盤のイメージ図を上記数値に桁位置を揃えて記載し、その下に解答記載用空欄を配置し、
乗算問題の計算式の横型は、当該問題の計算式の第1項の数値と第2項の数値を間に乗算記号を挟んで横方向に並べて記載し、その第1項の数値の下に当該問題の計算に必要な桁数分の算盤珠を表示した算盤のイメージ図を桁位置を第1項の数値と揃えて記載配置し、上記算盤のイメージ図の下にイコール記号と共に解答記載用空欄を記載配置し、
除算問題の計算式の縦型は、当該問題の被除数を筆算型割り算記号内に算盤珠で置換した算盤のイメージ図で記載し、除数を該記号の左外側に記載し、解答記載用空欄を該記号の上部の商の記載位置に配置し、
除算問題の計算式の横型は、当該問題の被除数を算盤珠で置換した算盤のイメージ図で記載し、その右側に除算記号を挟んで除数を記載し、上記算盤のイメージ図の下にイコール記号と共に解答記載用空欄を記載配置し、
前記問題を加算、減算、乗算、除算に分けて、又は、適宜混合して縦型と横型として問題用紙に複数問を問題番号順に区画記載し、当該問題用紙を複数枚集めて冊子として綴じ、
前記問題用紙は、表裏面に前記問題が記載してあり、かつ、前記問題用紙を複数枚綴じた冊子に正解用紙を前記冊子から冊子の綴じてある辺と反対の辺から食み出して延長形成すると共に、該冊子内に折り畳み収納及び展開可能とし、この正解用紙の表裏面に複数枚の問題用紙の奇数頁分の正解と偶数頁分の正解とを分けて、しかも、答え合わせ時に前記正解用紙を冊子外に展開するか又は冊子内に折り畳むことによって、正解頁が左側で問題頁が右側になる関係に記載したことを特徴とする暗算能力強化用教材。
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