JP2001225576A - 観点別評価用テスト問題集 - Google Patents

観点別評価用テスト問題集

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JP2001225576A
JP2001225576A JP2000036538A JP2000036538A JP2001225576A JP 2001225576 A JP2001225576 A JP 2001225576A JP 2000036538 A JP2000036538 A JP 2000036538A JP 2000036538 A JP2000036538 A JP 2000036538A JP 2001225576 A JP2001225576 A JP 2001225576A
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space
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JP2000036538A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Nagase
俊幸 長瀬
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BUNKEIDOU KK
Bunkeido Co Ltd
Original Assignee
BUNKEIDOU KK
Bunkeido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】そのテスト用紙が相対応する学習単元の最重要
な主要評価観点が何であるかを容易に把握できる観点別
評価用テスト問題集を提供する。 【解決手段】B4拡大の紙からなる縦長のテスト用紙1
1の表側紙面には設問配設用スペース16が設けられて
おり、同スペース16が上下方向へ延びる一本の仕切線
17により左右に二分されている。左側の第1のスペー
ス18には当該テスト用紙11が相対応する学習単元に
おいて最重要な主要評価観点である「知識・理解」とい
う観点に基づく設問が配設され、右側の第2のスペース
19にはその他の主要評価観点である「観察・実験の技
能・表現」という観点及び「科学的な思考」という観点
に基づく各設問が上下に分けて配設されている。また、
各主要評価観点に対応する観点別得点記入欄23〜25
では「知識・理解」という観点に対応する第1の観点別
得点記入欄23の割付面積が一番大きくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小学校児童の学習
到達度を評価するためのテスト用紙を複数枚綴じ込んで
なる観点別評価用テスト問題集に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、小学校児童の学習到達度を評
価するに際しては、各学習科目毎に、正答率を把握でき
る認知領域の場合、主要な三つの評価観点から行うこと
が文部省で定められている。例えば、算数の場合は「知
識・理解」「表現・処理」及び「数学的な考え方」とい
う三つの観点、理科の場合は「知識・理解」「観察・実
験の技能・表現」及び「科学的な思考」という三つの観
点、社会の場合は「知識・理解」「観察・資料活用の技
能・表現」及び「社会的な思考・判断」という三つの観
点が予め定められている。そのため、小学校で実施され
るテストでは、上記した三つの主要評価観点から児童の
学習到達度を評価できるように、例えば、各学習単元毎
に相対応したテスト用紙上に各観点別にそれぞれ設問を
配設した問題集が多く使用されている。
【0003】従来から、このような問題集として、特開
平11−208156号公報に記載の問題集が知られて
いる。この問題集は、小学校3年用算数の観点別評価用
テスト問題集であり、図4に示すように、横長のテスト
用紙51が用いられている。図4に示すテスト用紙51
は「かけ算」の学習単元に相対応するものであり、その
表側紙面におけるテスト欄用(設問配設用)スペースは
上下方向へ延びる二本の仕切線52,53により三つの
観点別テスト欄54,55,56に区分されている。そ
して、一番左側の観点別テスト欄54の上端位置には
「知識・理解」という観点名57が表示され、その下側
には「かけ算」に関する学習到達度を「知識・理解」の
観点から評価するための設問が配設されている。又、中
央の観点別テスト欄55の上端位置には「表現・処理」
という観点名58が表示され、その下側には「かけ算」
に関する学習到達度を「表現・処理」の観点から評価す
るための設問が配設されている。又、一番右側の観点別
テスト欄56の上端位置には「数学的な考え方」という
観点名59が表示され、その下側には「かけ算」に関す
る学習到達度を「数学的な考え方」の観点から評価する
ための設問が配設されている。
【0004】さらに、前記各観点別テスト欄54,5
5,56のうち「数学的な考え方」の観点別テスト欄5
6の上方位置には得点記入欄60が設けられている。こ
の得点記入欄60は、前記各観点別テスト欄54,5
5,56に個別対応する三つの観点別得点記入欄61,
62,63とそれらの総合得点記入欄64とからなり、
各観点別得点記入欄61,62,63には「/40」
「/40」「/30」というように配点割合が表示され
ている。
【0005】一方、テスト用紙51の裏側紙面には「は
てな算数」と題する学習欄64が設けられ、同学習欄6
4には表側紙面に配設された各設問よりも学習内容に拡
がりや深まりを持たせた問題(正答あり)が配設されて
いる。そして、前記学習欄64の右側には表側紙面の設
問を計算する際に使用可能な計算スペース65が設けら
れ、前記学習欄64と計算スペース65の間にはテスト
用紙51を折り曲げて使用するための山折り線66が設
けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述した従
来の観点別評価用テスト問題集では、次のような問題が
あった。即ち、この観点別評価用テスト問題集は、その
学習単元における三つの主要評価観点に基づく設問の全
てがテスト用紙51の表側紙面に配設された条件下にお
いて教師による各観点別の採点や観点別得点の集計等の
作業を容易にすることが目的とされている。そのため、
各学習単元と相対応する各テスト用紙51の表側紙面に
おいて、各主要評価観点に対応した各観点別テスト欄5
4,55,56の配設位置は全てのテスト用紙51にお
いて共通した同じ配設位置に割付けられている。
【0007】しかし、各学習単元毎に三つの主要評価観
点相互の重要度をそれぞれ検討してみると、各学習単元
における学習内容により最重要とされる主要評価観点は
単元毎に異なる場合もあり得る。また、各観点別テスト
欄54,55,56の配設位置が左右方向へ順番を固定
して並ぶように決められた従来の問題集では、児童は一
番左側のテスト欄54に配設された観点の設問から解答
し始めるのが通常であるから、一番右側のテスト欄56
に配設された設問については時間切れでテスト時間内に
解答できないこともあり得る。
【0008】そのため、学習単元が互いに異なる各テス
ト用紙51において各観点別テスト欄54,55,56
の配設位置等を全単元共通で同じくする従来の問題集で
は、そのテスト用紙51において評価しようとする三つ
の主要評価観点のうち何が最重要な観点であるのか容易
に把握できないという問題があった。又、仮に、テスト
用紙51の表側紙面において一番右側のテスト欄56に
配設された設問の観点が当該学習単元における最重要な
主要評価観点であるとした場合は、その学習単元におけ
る学習到達度の評価において最重要な評価が欠落してし
まい、本来的に意図した評価を的確に行えないという問
題もあった。
【0009】さらに、従来の問題集にあっては、テスト
用紙51の表側紙面に配設された各観点別テスト欄5
4,55,56の設問のみならず、テスト用紙51の裏
側紙面に配設された学習欄64の問題についても、予め
決められた正答のある設問(問題)で構成されている。
そのため、かかる正答のある設問(問題)を評価の手段
としている限りは、各学習単元における学習到達度こそ
顕在的に把握できるものの、その児童が潜在的に保有す
る学習内容に対する考え方の良さ等という本来は育てた
い(育って欲しい)能力でありながら見えない学力を見
取り(評価)できないという問題があった。
【0010】本発明は、このような各問題を解決するべ
くなされたものであり、そのテスト用紙が相対応する学
習単元の最重要な主要評価観点が何であるかを容易に把
握できることを目的の一つとしている。又、そのテスト
用紙が相対応する学習単元における学習到達度の評価を
的確に行えることを目的の一つとしている。さらに、従
来のテスト問題構成では把握し難かった児童一人一人の
学習内容に対する考え方の良さ等という見えない学力に
ついても見取り(評価)できるようにすることを目的の
一つとしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記各目的を達成するた
めに、本願請求項1の発明は、所定の学習単元に相対応
するテスト用紙を複数枚綴じ込んでなり、各テスト用紙
には当該テスト用紙が相対応する学習単元において評価
する複数の主要評価観点に基づいた設問を配設してなる
観点別評価用テスト問題集において、テスト用紙におけ
る表側紙面の設問配設用スペースが第1のスペースと第
2のスペースに二分され、第1のスペースに前記各主要
評価観点における一つの主要評価観点に基づいた設問が
配設される一方、第2のスペースには他の全ての主要評
価観点に基づいた設問が配設されてなるテスト用紙を含
んで綴じ込んだことを要旨としている。
【0012】なお、本明細書において使用する「主要評
価観点」とは、小学校の各学習科目における児童の学習
到達度を評価する際の観点として各学習科目毎に文部省
で定められている主要な三つの評価観点のことをいう。
従って、ここでいう主要評価観点の中には、「関心・意
欲・態度」などという観点は含まれない。
【0013】また、本願請求項2の発明は、請求項1に
記載の発明において、前記第1のスペースは、テスト用
紙における表側紙面の設問配設用スペースが左右に二分
される場合には紙面の左側に割付けされ、前記設問配設
用スペースが上下に二分される場合には紙面の上側に割
付けされることを要旨としている。
【0014】また、本願請求項3の発明は、請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記テスト用紙にお
ける裏面側紙面には、当該テスト用紙が相対応する学習
単元の学習内容に基づき、学習する児童が自由記述形式
で答えられる問題が設けられていることを要旨としてい
る。
【0015】また、本願請求項4の発明は、所定の学習
単元に相対応するテスト用紙を複数枚綴じ込んでなり、
各テスト用紙には当該テスト用紙が相対応する学習単元
において評価する複数の主要評価観点に基づいた設問を
配設してなる観点別評価用テスト問題集において、テス
ト用紙の紙面上における所定部位に、前記各主要評価観
点毎に個別対応する観点別得点記入欄をそれぞれ区分し
て割付配置し、前記各主要評価観点における一つの主要
評価観点に対応する観点別得点記入欄の割付面積をその
他の主要評価観点に各々対応する各観点別得点記入欄の
割付面積よりも大きくしたことを要旨としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を小学校4年用の理
科の観点別評価用テスト問題集に具体化した一実施形態
を図面に基づき説明する。
【0017】さて、図1は本実施形態に係る観点別評価
用テスト問題集に綴じ込まれている「季節と生きもの
(夏)」という学習単元に相対応するテスト用紙11の
表側紙面を示したものである。この図1に示すように、
前記テスト用紙11は、例えばB4拡大の紙を縦長にし
て用いられている。そして、その紙面の上端に沿って
「理科」という学習科目名の表示欄12、「4.季節と
生きもの(夏)」という学習単元名の表示欄13、児童
の氏名記入欄14、及び得点記入欄15が左から順に一
列に設けられている。
【0018】また、前記テスト用紙11の表側紙面にお
いて前記各欄12〜15の下側には設問配設用スペース
16が設けられ、同スペース16は上下方向へ延びる一
本の仕切線17により左側の第1のスペース18と右側
の第2のスペース19に二分されている。この第1及び
第2の両スペース18,19のうち、左側の第1のスペ
ース18は最重要な主要評価観点の設問を配設するため
のスペースとされ、同スペース18の上端位置には「知
識・理解」という観点名20が例えば青地に白抜き文字
で表示されている。そして、前記観点名20の下側に
は、学習単元「季節と生きもの(夏)」に関する学習到
達度を「知識・理解」という観点から評価するためのい
くつかの設問(正答あり)が第1のスペース18の下端
まで配設されている。
【0019】一方、右側の第2のスペース19はその他
の主要評価観点の設問を配設するためのスペースとさ
れ、同スペース19の上端位置には残り二つの主要評価
観点のうち「観察・実験の技能・表現」という観点名2
1が例えば橙色地に白抜き文字で表示されている。そし
て、前記観点名21の下側には、前記学習単元「季節と
生きもの(夏)」に関する学習到達度を「観察・実験の
技能・表現」という観点から評価するためのいくつかの
設問(正答あり)が第2のスペース19の略中段まで配
設されている。
【0020】また、右側の第2のスペース19において
「観察・実験の技能・表現」という観点に基づく各設問
の配設位置よりも下側位置には残る一つの主要評価観点
である「科学的な思考」という観点名22が例えば緑色
地に白抜き文字で表示されている。そして、前記観点名
22の下側には、前記学習単元「季節と生きもの
(夏)」に関する学習到達度を「科学的な思考」という
観点から評価するためのいくつかの設問(正答あり)が
第2のスペース19の下端まで設けられている。
【0021】従って、前記テスト用紙11にあっては、
そのテスト用紙11が相対応する学習単元における全て
(三つ)の主要評価観点に基づく全設問がテスト用紙1
1の表側紙面だけで表示されることになる。そして、各
設問の配置構成は、「知識・理解」という観点名20に
関する設問が第1のスペース18の全域、即ち、前記設
問配設用スペース16の左側半分の全域を占める配置構
成とされる一方、「観察・実験の技能・表現」という観
点名21に関する設問が第2のスペース19の上側半分
の領域を占める配置構成とされ、「科学的な思考」とい
う観点名22に関する設問が第2のスペース19の下側
半分の領域を占める配置構成とされている。従って、か
かる配置構成に基づく設問配設用の割付面積の相違か
ら、このテスト用紙11が相対応する学習単元における
三つの主要評価観点のうちでは「知識・理解」という観
点が最重要な主要評価観点であることが示されている。
【0022】また、この表側紙面における各設問の配置
構成は、テスト用紙11の上端右寄りに配設された前記
得点記入欄15における各観点別得点記入欄23,2
4,25の配置構成にも反映されている。即ち、前記得
点記入欄15は、最重要な主要評価観点とされる「知識
・理解」に関する設問に対応した第1の観点別得点記入
欄23と、その他の主要評価観点とされる「観察・実験
の技能・表現」及び「科学的な思考」に関する各設問に
対応した第2の観点別得点記入欄24及び第3の観点別
得点記入欄25、並びにそれらの総合得点記入欄26に
より構成されている。
【0023】そして、前記第1〜第3の各観点別得点記
入欄23〜25相互の配置構成は、図1に示すように、
第1の観点別得点記入欄23が左側半分の全域を占める
配置構成とされる一方、第2及び第3の各観点別得点記
入欄24,25が右側半分の全域を上下に二分して占め
る配置構成とされている。即ち、設問配設用スペース1
6において前記第1及び第2のスペース18,19に三
つの主要評価観点に関する設問が割付された配置構成と
相似したものになっており、第1の観点別得点記入欄2
3の割付面積が、他の各観点別得点記入欄24,25の
割付面積よりも大きく確保された構成になっている。ま
た、前記各観点別得点記入欄23〜25にはそれぞれ
「/50」「/20」「/30」という配点割合が示さ
れており、このような割付面積の相違及び配点割合の相
違からも第1の観点別得点記入欄23が対応する「知識
・理解」という観点が当該学習単元で最重要な主要評価
観点であることを示している。
【0024】次に、図2は前記テスト用紙11の裏面側
紙面を示したものであり、その上端位置には「楽しく考
えられるワーク」という問題名27が表示されている。
そして、同問題名27の下側には「夏の生きものカルタ
を作ろう」という作業命題28が表示されている。因み
に、この作業命題28は、テスト用紙11の表側紙面に
配設された各主要評価観点に基づく各設問で学習したこ
とを元に、児童が自由に楽しく考えられる問題を自由記
述形式で答えられるように構成されている。
【0025】即ち、テスト用紙11の裏面側紙面におい
て、前記作業命題28の下側には、「あなたが見つけた
夏の生きもののようすを、カルタにしてみましょう。」
という具体的な作業指示29が表示され、その下側に
は、生きものカルタの作成見本例30と作成手順31が
示されている。そして、その作成手順31の下側には、
「読みふだ」作成用の自由記述欄32と、「絵ふだ」作
成用の自由記述欄33が配設されている。従って、児童
は前記作成見本例30や作成手順31を参考にして、前
記各自由記述欄32,33に当該児童個人が思いついた
又は考え出した生きものカルタの「読み」と「絵」を記
述することにより、その児童の生きものに対する視点と
考え方を窺わせるオリジナルな生き物カルタを作れるよ
うになっている。
【0026】次に、以上のように構成した本実施形態の
観点別評価用テスト問題集の作用について説明する。こ
こでは、例えば「理科」の授業で教師が学習単元「季節
と生きもの(夏)」についてテストを実施する場合を例
にして説明する。さて、教師が当該学習単元に相対応し
て観点別評価用テスト問題集に綴じ込まれた図1及び図
2に示すテスト用紙11を用いてテストを行うことを児
童に告げると、児童はテスト用紙11の表側紙面に向か
い、まず各自の氏名を氏名記入欄14に記入する。そし
て、記入が終了すると、各児童は設問配設用スペース1
6に表示された各設問に取り組み始める。
【0027】ここで、本実施形態のように設問配設用ス
ペース16が左右に二分されている場合には、通常、左
側のスペース(即ち、第1のスペース18)において一
番上に配設されている設問から取り組み始めるのが一般
的なやり方である。従って、この場合、各児童は第1及
び第2の両スペース18,19のうち第1のスペース1
8に配設された「知識・理解」という最重要な主要評価
観点に基づく設問に取り組み始める。そして、それらの
設問に対する解答作業が終了すると、次に右側半分の第
2のスペース19に配設された各設問の取り組み作業に
移行する。
【0028】なお、この第2のスペース19に配設され
た各設問に対しても、設問が上下にいくつか配設されて
いる場合には、上側の設問から取り組み始めるのが一般
的であることから、各児童は上側の「観察・実験の技能
・表現」という主要評価観点に基づく設問に対して取り
組んだ後、次に下側の「科学的な思考」という主要評価
観点に基づく設問に取り組む。このようにして児童は表
側紙面における全ての設問に対して順次取り組むことに
なる。そして、テスト開始から所定時間(例えば、20
分)が経過すると、学習到達度評価のためのテストは終
了する。
【0029】このとき、児童によっては、全て(三つ)
の主要評価観点に関する各設問について時間切れのため
取り組めず、右側の第2のスペース19において下側半
分の領域に配設された「科学的な思考」という主要評価
観点に関する設問については未着手でテストが終了して
しまうという場合もあり得る。しかし、当該テスト用紙
11が相対応する「季節と生きもの(夏)」という学習
単元で最重要な主要評価観点である「知識・理解」とい
う観点に基づく設問については各児童共に最初に取り組
んでいることから、着手したが未回答という場合はあっ
ても、未着手ということはほとんどない。
【0030】さて、テストが終了すると、教師は各児童
のテスト用紙11を回収し、それらの採点作業を行う。
その際、教師は表側紙面の第1及び第2の両スペース1
8,19に配設された全ての設問についてだけ採点を行
い、各主要評価観点毎の得点を各観点別得点記入欄23
〜25に記入すると共に、それらの総合得点を総合得点
記入欄26に記入する。そして、全ての児童のテスト用
紙11について採点作業が終了すると、教師は各児童に
おける学習到達度を得点記入欄15に記入された得点に
基づき評価する。
【0031】このとき、教師は、設問配設用スペース1
6における各主要評価観点に基づく各設問の配置構成
(スペース占有割合)及び得点記入欄15における各観
点別得点記入欄23〜25の割付配置構成から「知識・
理解」という観点が当該学習単元において最重要な主要
評価観点であると判断する。そして、かかる最重要な主
要評価観点(「知識・理解」)の設問について各児童が
どのような得点を取っているかを見ることで、各児童が
当該学習単元における学習内容の根幹を理解しているか
否かの大略を判断する。
【0032】一方、テスト用紙11の表側紙面を用いた
前記テスト作業を終了した後、教師においては「季節と
生きもの(夏)」という学習単元で学習したことを元に
してテスト用紙11の裏側紙面の作業問題を児童にさせ
ることがある。その場合には前記採点済みのテスト用紙
11が各児童に返却される。そして、教師から裏側紙面
の作業問題への取り組みを指示されると、各児童はテス
ト用紙11の裏側紙面に向かい、作業命題28を読んで
当該作業問題に取り組み始める。
【0033】即ち、各児童は作業命題28に従い、紙面
上に示されている作成見本例30と作成手順31を参考
にして、各自が思いついた「生きもの」の絵、及びその
絵の生きものに関するカルタ文をそれぞれの自由記述欄
32,33に記入して生きものカルタを完成させる。そ
れらのカルタが完成すると、教師は各児童が作成した生
きものカルタの絵や文章内容から当該カルタを作成した
児童が「生きもの」に関してどのような視点を持ってい
るのかを見取り、その思いの良さが感じられるときには
児童にその旨を話して聞かせ、児童の能力育成につなげ
る。
【0034】従って、本実施形態によれば次のような効
果を奏し得る。 (1)テスト用紙11の表側紙面における設問配設用ス
ペース16において、「知識・理解」という主要評価観
点に関する設問が左側半分を占める第1のスペース18
の全域に配設され、他の二つの主要評価観点に関する各
設問が右側半分の第2のスペース19に上下半分ずつ領
域を分けて配設されていることから、この設問配設用ス
ペース16における各観点に関する設問の配置構成に基
づき教師は(及び判断力のある児童は)、そのテスト用
紙11が相対応する学習単元におけける最重要な主要評
価観点が「知識・理解」という観点であることを一目見
ただけで容易に把握できる。
【0035】(2)テスト用紙11の表側紙面における
得点記入欄15において、「知識・理解」という主要評
価観点に対応する第1の観点別得点記入欄23が他の二
つの主要評価観点に各々対応する第2の観点別得点記入
欄24や第3の観点別得点記入欄25よりも大きく割付
配置されていることから、この得点記入欄15における
各観点別得点記入欄23〜25の割付配置構成に基づき
教師は(及び判断力のある児童は)、そのテスト用紙1
1が相対応する学習単元における最重要な主要評価観点
が「知識・理解」という観点であることを一目見ただけ
で容易に把握できる。
【0036】(3)テスト用紙11の表側紙面における
設問配設用スペース16において、最重要な主要評価観
点である「知識・理解」に関する設問は各児童が最初に
設問と取り組み始めるであろう左側のスペース(即ち、
第1のスペース18)に配設されていることから、当該
観点の設問に関してはテスト終了時に各児童が未着手の
状態を極力回避でき、当該学習単元における学習到達度
の評価において最重要な評価観点に基づく評価が欠落す
るという事態をなくすことができる。
【0037】(4)テスト用紙11の裏側紙面に表示さ
れた作業問題は予め決まった正答がない問題であり、且
つ各児童個々の思いや考え方を反映した自由記述により
答えられる問題であるため、その作業問題の出来映えか
ら教師は当該児童の考え方や思いの良さ等という本来は
育てたい(育って欲しい)能力でありながら見えない学
力を見取り(評価)することができる。
【0038】(5)テスト用紙11には縦長の紙が用い
られているため、各児童がテストを行っているとき、テ
スト用紙11が机上を左右(横)方向へ位置ズレして隣
席の児童の邪魔になったりすることを防止できる。
【0039】(6)全ての主要評価観点に基づく設問が
テスト用紙11の表側紙面に盛り込み配設されており、
裏側紙面にまで主要評価観点の設問が配設されることは
ないので、設問に対する取り組み忘れや採点忘れという
ミスを防止できる。
【0040】なお、前記実施形態は次のような別例に変
更して具体化してもよい。 ・ 前記実施形態ではテスト用紙11が縦長の紙を用い
て構成されていたが、テスト用紙11の形状は横長ある
いは正方形などどのような形状でもよく、又、その材質
は児童が設問に対する解答を記入できる材質ならば紙に
限定されない。
【0041】・ 前記実施形態では設問配設用スペース
16における各主要評価観点に関する設問の配置構成と
得点記入欄15における各観点別得点記入欄23〜25
の配置構成が相似したものになっていたが、得点記入欄
15における各観点別得点記入欄23〜25は同一面積
の割付配置構成にしてもよく、必ずしも相似した構成に
は限定されない。
【0042】・ 前記実施形態ではテスト用紙11の裏
側紙面に自由記述形式で児童の考え方等を見取り(評
価)できる作業問題のみを配設した構成になっていた
が、裏側紙面には主要評価観点以外の例えば「関心・意
欲・態度」などに基づく問題や、読み物等を配設しても
よい。また、必ずしも前記自由記述形式の作業問題は配
設してなくてよい。
【0043】・ 前記実施形態ではテスト用紙11の表
側紙面において左側に位置する第1のスペース18の全
域に最重要な主要評価観点(「知識・理解」)に関する
設問を配設したが、右側の第2のスペース19の全域に
最重要な主要評価観点(「知識・理解」)に関する設問
を配設して左側の第1のスペース19にその他全ての主
要評価観点に関する各設問を配設するようにしてもよ
い。
【0044】・ 前記実施形態ではテスト用紙11の表
側紙面における設問配設用スペース16を左右に二分し
て第1及び第2の両スペース18,19を左右半分ずつ
に分けていたが、設問配設用スペース16は上下に二分
して第1及び第2の両スペース18,19を上下半分ず
つに分けてもよい。なお、この場合には上側半分のスペ
ースが第1のスペース18となり、下側半分のスペース
が第2のスペース19となる。
【0045】・ 前記実施形態では第1及び第2の両ス
ペース18,19が設問配設用スペース16を等分する
構成とされていたが、必ずしも両スペース18,19は
同じ占有面積(配設スペースの大きさ)でなくてもよ
い。
【0046】・ 前記実施形態では先ずテスト用紙11
の表側紙面の主要評価観点に基づくテストを実施して回
収採点した後、返却された採点済みテスト用紙11の裏
側紙面を用いて作業問題を各児童にさせていたが、各児
童には所定時間内に表側紙面及び裏側紙面の各設問及び
作業問題を連続して全て行わせるようにしてもよい。
【0047】・ 前記実施形態では小学校4年用の理科
の観点別評価用テスト問題集を例にして、その中の「季
節と生きもの(夏)」という学習単元に相対応したテス
ト用紙11で具体化したが、その他の学習単元に相対応
するテスト用紙に具体化してもよく、又、理科に限らず
算数や社会の観点別評価用テスト問題集に具体化しても
よい。
【0048】次に、上記実施形態及び別例から把握でき
る請求項に記載した発明以外の技術的思想について、そ
れらの効果と共に記載する。前記テスト用紙の表側紙面
上には各主要評価観点に個別対応する観点別得点記入欄
がそれぞれ設けられ、各観点別得点記入欄相互の配置構
成は設問配設用スペースにおける各主要評価観点の設問
相互の配置構成と相似した構成とされている請求項1〜
請求項3のうちいずれか一項に記載の観点別評価用テス
ト問題集。
【0049】
【発明の効果】本願請求項1及び請求項4の発明によれ
ば、そのテスト用紙が相対応する学習単元の最重要な主
要評価観点が何であるかを容易に把握することができ
る。
【0050】また本願請求項2の発明によれば、前記請
求項1の発明の効果に加えて、そのテスト用紙が相対応
する学習単元における学習到達度の評価を的確に行え
る。また本願請求項3の発明によれば、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明の効果に加えて、従来のテスト
問題構成では把握し難かった児童一人一人の学習内容に
対する考え方の良さ等という見えない学力についても見
取り(評価)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る観点別評価用テスト問題集
に綴じ込まれたテスト用紙の表側紙面を示す説明図。
【図2】 上記テスト用紙の裏側紙面を示す説明図。
【図3】 従来の観点別評価用テスト問題集におけるテ
スト用紙の表側紙面を示す説明図。
【図4】 上記従来のテスト用紙の裏側紙面を示す説明
図。
【符号の説明】
11…テスト用紙、 16…設問配設用スペース、 1
8…第1のスペース、19…第2のスペース、 23〜
25…第1〜第3の観点別得点記入欄。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の学習単元に相対応するテスト用紙
    を複数枚綴じ込んでなり、各テスト用紙には当該テスト
    用紙が相対応する学習単元において評価する複数の主要
    評価観点に基づいた設問を配設してなる観点別評価用テ
    スト問題集において、 テスト用紙における表側紙面の設問配設用スペースが第
    1のスペースと第2のスペースに二分され、第1のスペ
    ースに前記各主要評価観点における一つの主要評価観点
    に基づいた設問が配設される一方、第2のスペースには
    他の全ての主要評価観点に基づいた設問が配設されてな
    るテスト用紙を含んで綴じ込んだ観点別評価用テスト問
    題集。
  2. 【請求項2】 前記第1のスペースは、テスト用紙にお
    ける表側紙面の設問配設用スペースが左右に二分される
    場合には紙面の左側に割付けされ、前記設問配設用スペ
    ースが上下に二分される場合には紙面の上側に割付けさ
    れる請求項1に記載の観点別評価用テスト問題集。
  3. 【請求項3】 前記テスト用紙における裏面側紙面に
    は、当該テスト用紙が相対応する学習単元の学習内容に
    基づき、学習する児童が自由記述形式で答えられる問題
    が設けられている請求項1又は請求項2に記載の観点別
    評価用テスト問題集。
  4. 【請求項4】 所定の学習単元に相対応するテスト用紙
    を複数枚綴じ込んでなり、各テスト用紙には当該テスト
    用紙が相対応する学習単元において評価する複数の主要
    評価観点に基づいた設問を配設してなる観点別評価用テ
    スト問題集において、 テスト用紙の紙面上における所定部位に、前記各主要評
    価観点毎に個別対応する観点別得点記入欄をそれぞれ区
    分して割付配置し、前記各主要評価観点における一つの
    主要評価観点に対応する観点別得点記入欄の割付面積を
    その他の主要評価観点に各々対応する各観点別得点記入
    欄の各割付面積よりも大きくした観点別評価用テスト問
    題集。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006142614A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Shingakusha Co Ltd 問題用紙、ワーク教材、ドリル教材、テスト教材、学習教材、および目標構造図
JP2007298606A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Hiroshima Univ 到達目標型教育プログラム及び到達目標型教育システム
CN103853852A (zh) * 2014-03-31 2014-06-11 广州视源电子科技股份有限公司 电子试卷的导入方法

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