JP3797220B2 - 車両の自動変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の自動変速装置に係り、特に、車両の定速走行を実現する定速走行制御装置(所謂オートクルーズシステム)を備えた車両の自動変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近ではドライバの負担を軽減するため、トラクタや大型トラック等の比較的大型の車両においても自動クラッチや自動変速機を採用する例が多く見られ、また、アクセル操作無しに一定速での走行を実現するため、定速走行制御装置を装備する例も多く見られる。
【0003】
これらの協調制御を実行する場合、ドライバにより任意に定められた設定車速に対し実車速が一定値以上下回ったとき、自動変速機をシフトダウン制御するのがよい。これにより、登坂路等で駆動輪トルクが不足し実車速が設定車速に対し徐々に落ち込んでいくような場合でも、シフトダウンにより高い駆動輪トルクが得られ、車両を加速して実車速を設定車速付近に即座に復帰させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、大型車両においても燃費の向上を目的としてファイナルギヤの減速比が小さくなる傾向にあり、定速走行制御(オートクルーズ)中のエンジン回転数も低くなる傾向にある。従って、平坦路等それ程高い駆動輪トルクを必要としない場合は問題ないものの、登坂路等に差し掛かって比較的高い駆動輪トルクが必要になったとき、シフトダウンの車速条件が成立する前に、実車速の低下に伴ってエンジン回転数が著しく低下してしまい、現ギヤ段保持のまま半ば強制的に、燃料噴射量を増加してエンジントルクを増加し、車両を加速させようとする制御が行われてしまう。この場合、所謂エンジンノッキングのようなものが発生し、加速フィーリングが著しく悪いという問題がある。
【0005】
そこで、以上の問題点に鑑みて本発明は創案され、その目的は、定速走行制御中にエンジン回転数が著しく低下した場合に、良好な加速フィーリングを持って車両を加速することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両の自動変速装置は、実車速を設定車速に一致させるようにエンジンの燃料噴射量を制御することにより定速走行制御を実行する定速走行制御手段と、該定速走行制御手段による定速走行制御中にエンジン回転数が、車両の運転状況からみて十分な駆動輪トルクが得られないような所定回転数未満に落ち込んだとき、変速機のシフトダウン制御を実行するシフトダウン制御手段とを備え、該シフトダウン制御手段は、上記定速走行制御中に、実車速と設定車速との差に基づいて定められる定速走行制御用目標燃料噴射量と、アクセル開度とエンジン回転数から定められる通常の目標燃料噴射量とのいずれか大きい方が所定のしきい値を越えたことを条件に、上記変速機のシフトダウン制御を実行するものである。
【0007】
ここで、上記シフトダウン制御手段は、シフトダウン後のエンジン回転数を予測演算してその値が所定値以下であるとき、上記変速機のシフトダウン制御を実行するものであってもよい。
【0008】
また、上記所定回転数が、上記エンジンのアイドル回転数より若干高い回転数に設定されていてもよい。
【0009】
また、上記しきい値が、上記シフトダウン制御を実行するか否かを決定する際のエンジン回転数における最大燃料噴射量の所定%であってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0011】
図1に本実施形態に係る車両の自動変速装置を示す。ここでは車両がトレーラを牽引するトラクタであり、エンジン1が電子ガバナ1dを備えたディーゼルエンジンとなっている。図示するように、エンジン1にクラッチ2を介して変速機3が取り付けられ、変速機3の出力軸4(図2参照)がプロペラシャフト(図示せず)等を介して駆動輪である後輪(図示せず)に連結される。エンジン1はエンジンコントロールユニット(ECU)6によって電子制御される。即ち、ECU6は、主にエンジン回転センサ7とアクセル開度センサ8とによって検知されるエンジン回転数とアクセル開度との値に基づき、図8のマップに従って目標燃料噴射量を算出し、この目標燃料噴射量と等しい量の燃料噴射が実際に行われるように、燃料噴射ポンプ1aの電子ガバナ1dを制御する。
【0012】
図2に示すように、エンジンのクランク軸にフライホイール1bが取り付けられ、フライホイール1bの外周にリングギヤ1cが形成され、リングギヤ1cの歯が通過する度にエンジン回転センサ7がパルスを出力し、ECU6が単位時間当たりのパルス数をカウントしてエンジン回転数を算出する。
【0013】
図1に示すように、ここではクラッチ2と変速機3とがトランスミッションコントロールユニット(TMCU)9の制御信号に基づいて自動制御される。ECU6とTMCU9とは互いにバスケーブル等を介して接続され、相互に連絡可能である。
【0014】
図1、図2、図3に示すように、クラッチ2は機械式摩擦クラッチであり、入力側をなすフライホイール1b、出力側をなすドリブンプレート2a、及びドリブンプレート2aをフライホイール1aに押圧接触又は離反させるプレッシャプレート2bから構成される。そしてクラッチ2は、クラッチブースタ10によりプレッシャプレート2bを軸方向に操作し、基本的には自動断接され、ドライバの負担を軽減し得るものとなっている。一方、微低速バックに際しての微妙なクラッチワークや、非常時のクラッチ急断を可能とするため、ここではクラッチペダル11によるマニュアル断接も可能となっている。所謂セレクティブオートクラッチの構成である。クラッチ自体のストローク(即ちプレッシャプレート2bの位置)を検知するクラッチストロークセンサ14と、クラッチペダル11の踏込みストロークを検知するクラッチペダルストロークセンサ16とが設けられ、それぞれTMCU9に接続される。
【0015】
図3に示すように、クラッチブースタ10は実線で示す二系統の空圧通路a,bを通じてエアタンク5に接続され、エアタンク5から供給される空圧で作動する。一方の通路aがクラッチ自動断接用、他方の通路bがクラッチマニュアル断接用である。一方の通路aが二股状に分岐され、そのうちの一方に自動断接用の電磁弁MVC1,MVC2が直列に設けられ、他方に非常用の電磁弁MVCEが設けられる。分岐合流部にダブルチェックバルブDCV1が設けられる。他方の通路bに、クラッチブースタ10に付設される油圧作動弁12が設けられる。両通路a,bの合流部にもダブルチェックバルブDCV2が設けられる。ダブルチェックバルブDCV1,DCV2は差圧作動型の三方弁である。
【0016】
上記電磁弁MVC1,MVC2,MVCEはTMCU9によりON/OFF制御され、ONのとき上流側を下流側に連通し、OFF のとき上流側を遮断して下流側を大気開放する。まず自動側を説明すると、電磁弁MVC1は単にイグニッションキーのON/OFFに合わせてON/OFFされるだけである。イグニッションキーOFF 、つまり停車中はOFF となり、エアタンク5からの空圧を遮断する。電磁弁MVC2は比例制御弁で、供給又は排出エア量を自由にコントロールできる。これはクラッチの断接速度制御を行うためである。電磁弁MVC1,MVC2がともにONだとエアタンク5の空圧がダブルチェックバルブDCV1,DCV2をそれぞれ切り換えてクラッチブースタ10に供給される。これによりクラッチが分断される。クラッチを接続するときはMVC2のみがOFF され、これによりクラッチブースタ10の空圧がMVC2から排出されてクラッチが接続される。
【0017】
ところでもし仮にクラッチ分断中に電磁弁MVC1又はMVC2に異常が生じ、いずれかがOFF となると、ドライバの意思に反してクラッチが急接されてしまう。そこでこのような異常がTMCU9の異常診断回路で検知されたら、即座に電磁弁MVCEをONする。すると電磁弁MVCEを通過した空圧がダブルチェックバルブDCV1を逆に切り換えてクラッチブースタ10に供給され、クラッチ分断状態が維持され、クラッチ急接が防止される。
【0018】
次にマニュアル側を説明する。クラッチペダル11の踏込み・戻し操作に応じてマスタシリンダ13から油圧が給排され、この油圧が破線で示す油圧通路13aを介して油圧作動弁12に供給される。これによって油圧作動弁12が開閉され、クラッチブースタ10への空圧の給排が行われ、クラッチ2のマニュアル断接が実行される。油圧作動弁12が開くと、これを通過した空圧がダブルチェックバルブDCV2を切り換えてクラッチブースタ10に至る。なお、クラッチの自動断接とマニュアル断接とが干渉した場合はマニュアル断接を優先させるようになっている。
【0019】
図2に詳細に示すように、変速機3は基本的に常時噛み合い式のいわゆる多段変速機となっており、前進16段、後進2段に変速可能である。また変速機3自体は手動変速機と同様の構成をなす。変速機3は入力側と出力側とにそれぞれ副変速機としてのスプリッタ17及びレンジギヤ19を備え、これらの間にメインギヤ段18を備えている。そして、入力軸15に伝達されてきたエンジン動力をスプリッタ17、メインギヤ段18、レンジギヤ19へと順に送って出力軸4に出力する。
【0020】
変速機3を自動変速すべくギヤシフトユニットGSUが設けられ、これはスプリッタ17、メインギヤ段18、レンジギヤ19それぞれの変速を担当するスプリッタアクチュエータ20、メインアクチュエータ21及びレンジアクチュエータ22から構成される。これらアクチュエータもクラッチブースタ10同様空圧作動され、TMCU9によって制御される。変速機3の現ギヤ段はギヤポジションスイッチ23(図1参照)によって検知される。カウンタシャフト32の回転速度がカウンタシャフト回転センサ26で検知され、出力軸4の回転速度が出力軸回転センサ28で検知される。これら検知信号はTMCU9に送られる。
【0021】
この自動変速機ではマニュアルモードが設定され、ドライバのシフトチェンジ操作に基づくマニュアル変速も可能となっている。この場合、図1に示すように、クラッチ2の断接制御及び変速機3の変速制御は運転席に設けられたシフトレバー装置29からの信号を合図に行われる。即ち、シフトレバー装置29には、シフトレバー29aのマニュアル操作に応じて信号を出力するシフトスイッチ(図示せず)が内蔵されており、ドライバがシフトレバー29aをシフト操作すると、信号がTMCU9に送られ、これを基にTMCU9はクラッチブースタ10、スプリッタアクチュエータ20、メインアクチュエータ21及びレンジアクチュエータ22を適宜作動させ、一連の変速操作を実行する。なおTMCU9は現ギヤ段をモニター31に表示する。このようにマニュアルモードに限って言えば、かかる自動変速機は、シフトスイッチの出力信号に基づいてTMCU9により変速制御される遠隔操作型の手動変速機となっている。つまりシフトケーブル等機械的連結手段を介すことなく、アクチュエータにより、ドライバの指示段に手動変速機を自動変速するものとなっている。
【0022】
図1に示すシフトレバー装置29において、Rはリバース、Nはニュートラル、Dはドライブ、UPはシフトアップ、DOWNはシフトダウンをそれぞれ意味し、各ポジションにシフトレバー29aが操作されると、それらポジションに応じた信号が出力される。また運転席に、変速モードを自動とマニュアルに切り換えるモードスイッチ24と、変速を1段ずつ行うか1段飛ばしで行うかを切り換えるスキップスイッチ25とが設けられる。
【0023】
自動変速モードのとき、シフトレバー29aをDレンジに入れておけば車速等に応じて自動的に変速が行われる。またこの自動変速モードでも、ドライバがシフトレバー29aをUP又はDOWNに操作すれば、マニュアルでのシフトアップ又はシフトダウンが可能である。この自動変速モードにおいて、スキップスイッチ25がOFF (通常モード)なら変速は1段ずつ行われる。これはトレーラ牽引時等、積載荷重が比較的大きいときに有効である。またスキップスイッチ25がON(スキップモード)なら変速は1段飛ばしで行われる。これはトレーラを牽引してないときや荷が軽いときなどに有効である。
【0024】
一方、マニュアル変速モードのときは、変速は完全にドライバの意思に従う。シフトレバー29aがDレンジのときは変速は行われず、現在ギヤが保持され、ドライバの積極的な意思でシフトレバー29aをUP又はDOWNに操作したときのみ、シフトアップ又はシフトダウンがなされる。このときも前記同様、スキップスイッチ25がOFF なら変速は1段ずつ行われ、スキップスイッチ25がONなら変速は1段飛ばしで行われる。
【0025】
なお、運転席に非常用変速スイッチ27が設けられ、GSUの電磁弁等が故障したときはスイッチ27の手動切換により変速できるようになっている。
【0026】
図2に示すように、変速機3にあっては、入力軸15、メインシャフト33及び出力軸4が同軸上に配置され、カウンタシャフト32がそれらの下方に平行配置される。入力軸15がクラッチ2のドリブンプレート2aに接続され、入力軸15とメインシャフト33とが相対回転可能に支持される。
【0027】
まずスプリッタ17とメインギヤ段18の構成を説明する。入力軸15にスプリットハイギヤSHが回転可能に取り付けられる。またメインシャフト33にも前方から順にメインギヤM4,M3,M2,M1,MRが回転可能に取り付けられる。MRを除くギヤSH,M4,M3,M2,M1は、それぞれカウンタシャフト32に固設されたカウンタギヤCH,C4,C3,C2,C1に常時噛合される。ギヤMRはアイドルリバースギヤIRに常時噛合され、アイドルリバースギヤIRはカウンタシャフト32に固設されたカウンタギヤCRに常時噛合される。
【0028】
入力軸15及びメインシャフト33に取り付けられた各ギヤSH,M4…に、当該ギヤを選択し得るようスプライン36が一体的に設けられ、これらスプライン36に隣接して入力軸15及びメインシャフト33に第1〜第4スプライン37〜40が固設される。第1〜第4スプライン37〜40に常時係合して第1〜第4スリーブ42〜45が前後(シフト方向)にスライド可能に設けられる。第1〜第4スリーブ42〜45を適宜選択してスライド移動させ、ギヤ側スプライン36と係合・離脱させることによりギヤ入れ・ギヤ抜きを行える。第1スリーブ42の移動をスプリッタアクチュエータ20で行い、第2〜第4スリーブ43〜45の移動をメインアクチュエータ21で行う。
【0029】
このように、スプリッタ17とメインギヤ段18とは各アクチュエータ20,21によって自動変速され得る常時噛み合い式の構成とされる。特に、スプリッタ17のスプライン部には通常の機械的なシンクロ機構が存在するものの、メインギヤ段18のスプライン部にはシンクロ機構が存在しない。このため、メインギヤ段18の変速を行うときにはシンクロ制御なるものを行ってエンジン回転とギヤ速度とを調速し、シンクロ機構なしで同期できるようになっている。ここではメインギヤ段18以外にスプリッタ17にもニュートラルポジションが設けられ、所謂ガラ音対策がなされている(特願平11-319915 号参照)。
【0030】
次にレンジギヤ19の構成を説明する。レンジギヤ19は遊星歯車機構34を採用しており、ハイ・ローいずれかのポジションに切り替えることができる。遊星歯車機構34は、メインシャフト33の最後端に固設されたサンギヤ65と、その外周に噛合される複数のプラネタリギヤ66と、プラネタリギヤ66の外周に噛合される内歯を有したリングギヤ67とからなる。各プラネタリギヤ66は共通のキャリア68に回転可能に支持され、キャリア68は出力軸4に連結される。リングギヤ67は管部69を一体的に有し、管部69は出力軸4の外周に相対回転可能に嵌め込まれて出力軸4とともに二重軸を構成する。
【0031】
第5スプライン41が管部69に一体的に設けられる。また第5スプライン41の後方に隣接して、出力軸4に出力軸スプライン70が一体的に設けられる。第5スプライン41の前方に隣接して、ミッションケース側に固定された固定スプライン71が設けられる。第5スプライン41に常時係合して第5スリーブ46が前後スライド可能に設けられる。第5スリーブ46の移動がレンジアクチュエータ22で行われる。レンジギヤ19の各スプライン部にはシンクロ機構が存在する。
【0032】
第5スリーブ46が前方に移動するとこれが固定スプライン71に係合し、第5スプライン41と固定スプライン71とが連結される。これによりリングギヤ67がミッションケース側に固定され、出力軸4が1より大きい減速比で回転駆動されるようになる。これがローのポジションである。
【0033】
一方、第5スリーブ46が後方に移動するとこれが出力軸スプライン70に係合し、第5スプライン41と出力軸スプライン70とが連結される。これによりリングギヤ67とキャリア68とが互いに固定され、出力軸4が1の減速比で直結駆動されるようになる。これがハイのポジションである。
【0034】
このように、この変速機3では、前進側において、スプリッタ17でハイ・ローの2段、メインギヤ段18で4段、レンジギヤ19でハイ・ローの2段に変速可能であり、計2×4×2=16段に変速することができる。また後進側では、スプリッタ17のみでハイ・ローを切り替えて2段に変速することができる。
【0035】
次に、各アクチュエータ20,21,22について説明する。これらアクチュエータはエアタンク5の空圧で作動する空圧シリンダと、空圧シリンダへの空圧の給排を切り替える電磁弁とで構成される。そしてこれら電磁弁がTMCU9で選択的に切り替えられ、空圧シリンダを選択的に作動させるようになっている。
【0036】
スプリッタアクチュエータ20は、ダブルピストンを有した空圧シリンダ47と三つの電磁弁MVH,MVF,MVGとで構成される。スプリッタ17をニュートラルにするときはMVH/ON,MVF/OFF,MVG/ONとされる。スプリッタ17をハイにするときはMVH/OFF,MVF/OFF,MVG/ONとされる。スプリッタ17をローにするときはMVH/OFF,MVF/ON,MVG/OFFとされる。
【0037】
メインアクチュエータ21は、ダブルピストンを有しセレクト側の動作を担当する空圧シリンダ48と、シングルピストンを有しシフト側の動作を担当する空圧シリンダ49とを備える。各空圧シリンダに対し三つずつ電磁弁MVC,MVD,MVE及びMVB,MVAが設けられる。
【0038】
セレクト側空圧シリンダ48は、MVC/OFF,MVD/ON,MVE/OFFのとき図の下方に移動し、メインギヤの3rd、4th又はN3を選択可能とし、MVC/ON,MVD/OFF,MVE/ONのとき図示の如き中立となり、メインギヤの1st、2nd又はN2を選択可能とし、MVC/ON,MVD/OFF,MVE/OFFのとき図の上方に移動し、メインギヤのRev又はN1を選択可能とする。
【0039】
シフト側空圧シリンダ49は、MVA/ON,MVB/ONのとき中立となり、メインギヤのN1、N2又はN3を選択可能とし、MVA/ON,MVB/OFFのとき図の左側に移動し、メインギヤの2nd,4th又はRevを選択可能とし、MVA/OFF,MVB/ONのとき図の右側に移動し、メインギヤの1st又は3rdを選択可能とする。
【0040】
レンジアクチュエータ22は、シングルピストンを有した空圧シリンダ50と二つの電磁弁MVI,MVJとで構成される。空圧シリンダ50は、MVI/ON,MVJ/OFFのとき図の右側に移動し、レンジギヤをハイとし、MVI/OFF,MVJ/ONのとき図の左側に移動し、レンジギヤをローとする。
【0041】
ところで、上記シンクロ制御に際してカウンタシャフト32を制動するため、カウンタシャフト32にはカウンタシャフトブレーキ27が設けられる。カウンタシャフトブレーキ27は湿式多板ブレーキであって、エアタンク5の空圧で作動する。この空圧の給排を切り替えるため電磁弁MV BRKが設けられる。電磁弁MV BRKがONのときカウンタシャフトブレーキ27に空圧が供給され、カウンタシャフトブレーキ27が作動状態となる。電磁弁MV BRKがOFFのときにはカウンタシャフトブレーキ27から空圧が排出され、カウンタシャフトブレーキ27が非作動となる。
【0042】
次に、自動変速制御の内容を説明する。TMCU9には図4に示すシフトアップマップと図5に示すシフトダウンマップとがメモリされており、TMCU9は、自動変速モードの場合において、これらマップに従って自動変速を実行する。例えば図4のシフトアップマップにおいて、ギヤ段n(nは1から15までの整数)からn+1へのシフトアップ線図がアクセル開度(%)と出力軸(アウトプットシャフト)回転数(rpm )との関数で決められている。そしてマップ上では現在のアクセル開度(%)と出力軸回転数(rpm )とからただ1点が定まる。車両加速中は、駆動輪に連結された出力軸4の回転数が次第に増加していく。そこで通常の自動変速モードでは、現在の1点が各線図を越える度に1段ずつシフトアップを行うこととなる。このときスキップモードであれば線図を交互に1本ずつ飛ばして2段ずつシフトアップを行う。
【0043】
図5のシフトダウンマップにおいても同様に、ギヤ段n+1(nは1から15までの整数)からnへのシフトダウン線図がアクセル開度(%)と出力軸回転数(rpm )との関数で決められている。そしてマップ上では現在のアクセル開度 (%)と出力軸回転数(rpm )とからただ1点が定まる。車両減速中は出力軸4の回転数が次第に減少していくので、通常の自動変速モードでは、現在の1点が各線図を越える度に1段ずつシフトダウンを行う。スキップモードであれば線図を交互に1本ずつ飛ばして2段ずつシフトダウンする。
【0044】
一方、マニュアルモードのときは、これらマップと無関係にドライバが自由にシフトアップ・ダウンを行える。通常モードなら1回のシフトチェンジ操作で1段変速でき、スキップモードなら1回のシフトチェンジ操作で2段変速できる。
【0045】
現在のアクセル開度はアクセル開度センサ8により検知され、現在の出力軸回転数は出力軸回転センサ28により検知される。特に、TMCU9は、現在の出力軸回転数の値から現在の車速を換算し、これをスピードメータに表示する。つまり車速が出力軸回転数から間接的に検知され、出力軸回転数と車速とは相互に対応している。
【0046】
次に、本装置には車両の定速走行を実現するための定速走行制御装置が装備されている。ここでは制御を司るクルーズコントローラ6aがECU6と兼用される。
【0047】
まず定速走行制御の基本制御の内容を図10により説明する。ドライバにより設定車速が設定されると、この設定車速に実車速が一致するようにエンジンの燃料噴射量が制御される。
【0048】
即ち、図9に示すように、実車速Vrと設定車速Vsとの差Vr−Vsが計算され、この差に基づき、比例項と積分ゲインとが各々に対応したマップ等から求められ、比例項×差と、積分ゲイン×差の積算値との和Vtにより、図8に示したマップとは別のマップから、定速走行制御用目標燃料噴射量(以下「クルーズQ」という)が算出される。このクルーズQに等しい燃料噴射が実際に行われるように電子ガバナ1dが制御される。このようなクルーズQの算出は所定時間(例えば32msec)毎に繰り返し行われる。
【0049】
一方、定速走行制御中にも図8に示したマップにより通常通り目標燃料噴射量が計算されている。そしてこの値(「アクセルQ」という)がクルーズQを上回った場合はアクセルQが最終的な目標燃料噴射量となる。アクセルQとクルーズQのいずれか大きい方が最終的な目標燃料噴射量となるのである。定速走行制御中は通常はアクセルが踏み込まれていないのでクルーズQに基づく制御となるが、ドライバが加速しようとしてアクセルを踏み込んだ場合、アクセルQがクルーズQを上回ればアクセルQに基づく制御となる。
【0050】
そして、図10に示すように、定速走行制御中に登坂路に差し掛かるなどして実車速が設定車速に対し所定値以上下回ったら、変速機の1段のシフトダウン制御を行う。最初のシフトダウン条件は、設定車速Vs>(実車速Vr+所定値Vsd1(ここでは3km/h))が成立することである。このシフトダウンによってより大きな駆動輪トルクが得られるので、通常は実車速が上昇していく。そしてシフトアップ条件:設定車速Vs≦(実車速Vr+所定値Vsu(ここでは0.5km/h))が成立したら変速機の1段のシフトアップ制御を行い、変速機を車速設定時の元のギヤ段に戻す。
【0051】
なお、最初のシフトダウンによっても駆動輪トルクが不足し、さらに実車速が落ち込んでいくような場合、次のシフトダウン条件:設定車速Vs>(実車速Vr+所定値Vsd2(ここでは8km/h))が成立したら、さらなる変速機の1段のシフトダウン制御を行う。このように、実車速と設定車速との速度差に基づき変速機の自動シフトダウン・シフトアップを行うものである。
【0052】
このような定速走行制御中の変速制御は変速モードが自動変速モードのとき行われ、マニュアルモードのときは行われない。また、スキップモードであっても通常モードであっても、シフトダウン・アップは1段ずつ行われる。
【0053】
なお、定速走行制御中は図4,図5のマップを用いず、専ら実車速と設定車速との差に基づいてシフトダウン・アップを行っている。これは、図4,図5のマップを用いると変速点(マップの各線図)の近傍で車速が設定されたときに、僅かの車速変化でシフトダウンが行われてしまい、フィーリングが良くないからである。特に本実施形態ではギヤ段が多段であり、段間差が小さく、変速点近傍で車速設定される可能性が通常のギヤ段数の車両より高いので、このような方法が好適である。
【0054】
次に、図6に定速走行制御装置の構成を示す。定速走行制御装置80はECU6(クルーズコントローラ6a)と、これに接続される各スイッチ81〜85及び各ランプ81a,81bで構成される。
【0055】
81はメインスイッチで、これがドライバによりONされることで定速走行制御スタンバイ状態となり、運転室のメインランプ81aが点灯される。なおスタンバイ状態の解除はメインスイッチ81のOFF又はキースイッチのOFFにより行われ、解除と同時にメインランプ81aが消灯される。82はセットスイッチで、これがドライバによりONされると同時に設定車速が設定され、定速走行制御開始となり、運転室のセットランプ82aが点灯される。83はキャンセルスイッチで、これがドライバによりONされると定速走行制御解除となる。定速走行制御解除と同時にセットランプ82aが消灯される。84はコーストスイッチで、これがドライバによりONされている間はクルーズQ=0となり、車両が惰行状態となる。この状態からドライバによりコーストスイッチ85がOFFされると、その時の実車速が新たな設定車速として更新設定される。85はリジュームスイッチで、これがドライバによりONされると、設定車速がセットスイッチON時の最初の値に復帰される。
【0056】
なお、周知のように、定速走行制御の解除は、他にもメインスイッチ81のOFF、ブレーキペダルの踏み込み(ブレーキスイッチON)、又はクラッチペダル11の踏み込み(クラッチペダルストロークセンサ16の値が所定値以上)によって行われる。
【0057】
ところで、定速走行制御中に登坂路等に差し掛かって最初のシフトダウン条件:設定車速Vs>(実車速Vr+所定値Vsd1)が成立する前に、エンジン回転数が車両の運転状況からみて十分な駆動輪トルクを得られないような回転数まで落ち込んでしまうと、現ギヤ段保持のままクルーズQを増加して半ば強制的に車両を加速させようとする制御が行われてしまうため、所謂エンジンノッキングのようなものが発生し、加速フィーリングが著しく悪いという問題がある。
【0058】
そこで、これを防止するため本実施形態では以下のシフトダウン制御を実行するようにしている。
【0059】
図11にかかるシフトダウン制御のフローチャートを示す。このフローはTMCU9により所定時間(例えば32msec)毎に実行される。
【0060】
まずTMCU9は、ステップ101において、定速走行制御中であるか否かを判断する。定速走行制御中である場合はステップ102に進み、定速走行制御中でない場合は本フローを終える。
【0061】
ステップ102では、最終的な目標燃料噴射量(クルーズQとアクセルQのうちいずれか大きい方)Qtfnlが、予め設定された所定値Qsより大きいか否かを判断する。即ち、このステップ102では実質的に車両を加速させようとしている状態であるか否かを判断しており、所定値Qsはその状態を示す最小値である。本実施形態では所定値Qsをエンジン回転数毎の最大燃料噴射量(フルQ)のPq%(本実施形態では30%)としている。
【0062】
これをより詳しく説明すると次の通りである。図7は、エンジン回転数とその回転数毎の最大トルクとの関係を示した線図であるが、最大トルク線図(実線)上では、各回転数毎の目標燃料噴射量(アクセルQ)がアクセル開度100%のときの値、即ち最大燃料噴射量(フルQ)となっている。よって制御上は、検出された実際のエンジン回転数Neから図8のマップに従ってその回転数Neにおける最大燃料噴射量を読込み、これにPqを乗じてしきい値Qsを決定し、このしきい値Qsと最終目標燃料噴射量Qtfnlとを比較する。そしてQtfnl>Qsのときは車両を加速させようとしている状態とみなしてステップ103に進み、Qtfnl≦Qsのときはそのような状態ではないとみなして本フローを終える。
【0063】
ステップ103では、現ギヤ段が所定段Gsより大きいか否かを判断する。本実施形態ではGs=10速である。現ギヤ段が10速より大きければステップ104に進み、現ギヤ段が10速以下ならば本フローを終える。
【0064】
ステップ104は本発明に係る最も特徴的な部分で、このステップでは、現在の実際のエンジン回転数Neが所定のしきい値Nes未満か否かを判断している。本実施形態ではNes=700(rpm)で、アイドル回転数=500(rpm)より若干高い一定の値である。Ne<Nesならステップ105に進み、Ne≧Nesなら本フローを終える。
【0065】
即ち、エンジン回転数がアイドリング回転数に近いNes未満まで落ち込んでいるときは、もはや定速走行を維持するのに十分な駆動輪トルクが得られず、現ギヤ段保持のまま燃料噴射量を増加することによって車両を加速させようとすると、前述の問題が生じるので、変速機の自動シフトダウンを実行するものである。これによりエンジン回転数が高まり、十分な駆動輪トルクが得られ、良好なフィーリングを持って車両を加速することができる。
【0066】
ステップ105では、シフトダウン後のエンジン回転数Neasdを予測演算する。即ち、現在の出力軸4の回転数に、シフトダウン後のギヤ段における変速機全体のギヤ比を乗じて、これをシフトダウン後のエンジン回転数の予測値Neasdとする。
【0067】
次に、ステップ106において、この予測値Neasdを所定のしきい値Neasdsと比較する。本実施形態ではNeasds=1800(rpm)である。Neasd<Neasdsのときはステップ107に進み、Neasd≧Neasdsのときは本フローを終える。このような判断を行っているのは、シフトダウン後のエンジン回転数があまりに高いとエンジンがオーバーラン状態となり好ましくないからである。
【0068】
ステップ107では、目標ギヤ段を現ギヤ段より1速低い値に設定する。これによって本フローは終了し、この後図示しない別フローに従って実際の自動シフトダウンが実行される。
【0069】
なお、以上のシフトダウン制御においては、ECU6とTMCU9との間における双方向のデータ通信が適宜行われる。例えば、ステップ101における定速走行制御中であるか否かのデータ、ステップ102における最終目標燃料噴射量Qtfnlのデータ、及び図8のマップに基づく最大燃料噴射量のデータは、ECU6からTMCU9に取り込まれるものである。
【0070】
このように、かかるシフトダウン制御によれば、車両が登坂路等に差し掛かってエンジン回転数が著しく低下したような場合には、シフトダウンの車速条件成立の有無に拘わらず即座にシフトダウンを実行できるので、半ば強制的に燃料噴射量を増加し車両を加速させようとする制御が防止され、所謂エンジンノッキングのような状態を回避することができる。こうして、良好な加速フィーリングを持って車両を加速することができる。特にこのシフトダウン制御は、ファイナルギヤの減速比が小さくなり且つ定速走行制御中のエンジン回転数が低くなる傾向にある近年の大型車両に対して非常に有効であり、逆にいえば本制御により減速比を小さくすることができるので燃費向上に貢献できる。
【0071】
ここで、本実施形態では、エンジン回転数のしきい値Nesを、アイドル回転数(500rpm)付近の値、より正確にはそれより若干高い一定値(700rpm)に設定している。これは、エンジン回転数がそのような値となった場合は常に駆動輪トルクが不足すると考えられるからであり、またこのような一定値とすることによって簡易な制御で十分な効果が得られるからである。
【0072】
一方、実際上は、登坂路といった路面状況の他、積載荷重、車速、風の影響などによっても駆動輪トルクが不足することが考えられる。従ってしきい値Nesはこれらのパラメータに基づく関数とすることが可能である。
【0073】
本発明は他にも様々な実施形態を採ることができる。例えばエンジンはディーゼル、ガソリン等の種別を問わない。ディーゼルならコモンレール式等が考えられ、ガソリンなら定速走行制御中スロットル又はアクセルアクチュエータによりスロットル開度又はアクセル開度を制御するものが考えられる。また別マップによるクルーズQを用いず、疑似的なアクセル開度と図8に示したような通常マップとを用いて定速走行制御中の燃料噴射制御を実行するものも可能である。この場合、図11のステップ102における条件を、疑似アクセル開度が所定値より大きいときとしてもよい。自動変速機も上述のものに限られず、少なくとも自動変速可能なものであれば、マニュアル変速モードの無いものやスキップモードの無いのものも可能である。車両も大型車両に限らず、小型トラック、乗用車等が可能である。上記各数値は代表例であり、適宜変更が可能である。
【0074】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、定速走行制御中にエンジン回転数が著しく低下した場合でも、良好な加速フィーリングを持って車両を加速することができるという、優れた効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る車両の自動変速装置を示す構成図である。
【図2】同スケルトン図である。
【図3】自動クラッチ装置を示す構成図である。
【図4】シフトアップマップである。
【図5】シフトダウンマップである。
【図6】定速走行制御装置の構成図である。
【図7】最終目標燃料噴射量と燃料噴射量しきい値との比較方法を示す図である。
【図8】目標燃料噴射量(アクセルQ)算出マップである。
【図9】定速走行制御中の目標燃料噴射量(クルーズQ)の算出方法を示すブロック図である。
【図10】定速走行制御の基本制御の内容を示すタイムチャートである。
【図11】本発明に係るシフトダウン制御の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 変速機
6 エンジンコントロールユニット(ECU)
6a クルーズコントローラ
7 エンジン回転センサ
8 アクセル開度センサ
9 トランスミッションコントロールユニット(TMCU)
20 スプリッタアクチュエータ
21 メインアクチュエータ
22 レンジアクチュエータ
28 出力軸回転センサ
80 定速走行制御装置
GSU ギヤシフトユニット
Vr 実車速
Vs 設定車速
Vsd1、Vsd2、Vsu 所定値(速度差)
Ne エンジン回転数
Nes エンジン回転数のしきい値
Qtfnl 最終目標燃料噴射量
Qs 燃料噴射量のしきい値
Neasd エンジン回転数の予測値
Neasds 予測値のしきい値

Claims (4)

  1. 実車速を設定車速に一致させるようにエンジンの燃料噴射量を制御することにより定速走行制御を実行する定速走行制御手段と、該定速走行制御手段による定速走行制御中にエンジン回転数が、車両の運転状況からみて十分な駆動輪トルクが得られないような所定回転数未満に落ち込んだとき、変速機のシフトダウン制御を実行するシフトダウン制御手段とを備え
    該シフトダウン制御手段は、上記定速走行制御中に、実車速と設定車速との差に基づいて定められる定速走行制御用目標燃料噴射量と、アクセル開度とエンジン回転数から定められる通常の目標燃料噴射量とのいずれか大きい方が所定のしきい値を越えたことを条件に、上記変速機のシフトダウン制御を実行するものであることを特徴とする車両の自動変速装置。
  2. 上記シフトダウン制御手段は、シフトダウン後のエンジン回転数を予測演算してその値が所定値以下であるとき、上記変速機のシフトダウン制御を実行する請求項1記載の車両の自動変速装置。
  3. 上記所定回転数が、上記エンジンのアイドル回転数より若干高い回転数に設定された請求項1又は2記載の車両の自動変速装置。
  4. 上記しきい値が、上記シフトダウン制御を実行するか否かを決定する際のエンジン回転数における最大燃料噴射量の所定%である請求項13いずれかに記載の車両の自動変速装置。
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