JP3796186B2 - 感知器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は感知器に関し、特には、センサを保護するガードにより、センサに到達する空気の流れが妨げられてしまうのを抑制することができる感知器に関する。本発明の感知器は熱感知器、煙感知器、ガス漏れ感知器など様々な感知器に適用可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来、センサと、そのセンサを保護するガードとを具備する感知器が知られている。この種の感知器の例としては、例えば特開2002−49976号公報に記載されたものがある。特開2002−49976号公報に記載された感知器では、センサを保護するガードが、センサの周囲を環状に延びている複数の環状部分と、それらの環状部分を連結するためにセンサの周囲からセンサに向かって直線状に延びている直線状部分とによって形成されている。特開2002−49976号公報に記載された感知器では、空気の流れが、隣接する環状部分と、隣接する直線状部分とによって画定される隙間を通過してセンサに到達するようになっている。
【0003】
近年、感知器の小型化の要請が大きくなっている。しかしながら、感知器を小型化すると、ガードによって画定される隙間が小さくなり、その結果、空気がその隙間を通過しづらくなり、センサの感度が低下するという問題点が生じてしまう。この問題点を解決するために、本願発明者は、ガードによって画定される隙間を小さくしても、その隙間を通過する空気の流れがあまり妨げられないガードの形状を得るための研究を行った。この研究の結果、センサの周囲を環状に延びているガードをセンサの近くに配置した場合や、センサの周囲からセンサに向かって直線状に延びているガードをセンサの近くに配置した場合よりも、センサの周囲からセンサ側に渦巻き状に延びているガードをセンサの近くに配置した場合の方が空気の流れが良いことがわかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記問題点に鑑み、本発明はセンサを保護するガードにより、センサに到達する空気の流れが妨げられてしまうのを抑制することができる感知器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、センサと、そのセンサを保護するガードとを具備する感知器において、センサの周囲に環状に延びている環状部分と、前記環状部分からセンサ側に渦巻き状で且つ片持ち形状で延びている渦巻き状部分とをガードに設けたことを特徴とする感知器が提供される。
【0006】
請求項1に記載の感知器では、センサの周囲からセンサ側に渦巻き状に延びている渦巻き状部分が、センサを保護するガードに設けられている。詳細には、センサを保護するガードのうちセンサに最も近い部分が、センサの周囲からセンサ側に渦巻き状に延びている渦巻き状部分によって形成されている。そのため、センサを保護するガードのうちセンサに最も近い部分が、特開2002−49976号公報に記載された感知器のようにセンサの周囲を環状に延びている環状部分によって形成されている場合や、センサの周囲からセンサに向かって直線状に延びている直線状部分によって形成されている場合よりも、センサに到達する空気の流れを良くすることができる。つまり、センサを保護するガードにより、センサに到達する空気の流れが妨げられてしまうのを抑制することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、前記環状部分をガードに一つ又は複数設け、センサに最も近い環状部分からセンサ側に渦巻き状部分を延ばしたことを特徴とする請求項1に記載の感知器が提供される。
【0008】
請求項2に記載の感知器では、センサに最も近い環状部分からセンサ側に渦巻き状部分が片持ち形状で延ばされている。つまり、環状部分からセンサ側に延びている渦巻き状部分の先端が、更なる環状部分によって連結されるのではなく、片持ち形状のまま残されている。そのため、渦巻き状部分の先端を連結する環状部分により、センサに到達する空気の流れが妨げられてしまうのを回避することができる。すなわち、渦巻き状部分の先端を環状部分によって連結する場合よりも、センサに到達する空気の流れを良くすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1は本発明の感知器の一実施形態の平面図、図2は図1に示した感知器の正面図、図3は図1に示した感知器の左側面図、図4は図1に示した感知器のA−A断面図、図5は図1に示した感知器の底面図である。図1〜図5において、1は感熱センサである。本実施形態では、感知器内に感熱センサ1が配置されているが、他の実施形態では、感熱センサの代わりに煙感知センサ、COセンサ、炭酸水素ガスセンサ等、任意のセンサを配置することができる。2は感熱センサ1を外部の衝撃から保護するためのガード、3は本体カバーである。
【0011】
図6は図1〜図4に示したガードの平面図、図7は図6に示したガードの正面図、図8は図6に示したガードの左側面図、図9は図6に示したガードの斜視図である。図6〜図9において、11は感知器が組み立てられた時にセンサ1の周囲を環状に延びるように配置される環状部分である。12は外側の環状部分11と内側の環状部分11とを連結するための直線状部分である。この直線状部分12は、感知器が組み立てられた時にセンサ1の周囲からセンサ1に向かって直線状に延びるように配置される。13は内側の環状部分11から更に内側に向かって渦巻き状に延びている渦巻き状部分である。この渦巻き状部分13は、感知器が組み立てられた時にセンサ1の周囲からセンサ1の側に渦巻き状に延びるように配置される。また、渦巻き状部分13は、内側の環状部分11から更に内側に向かって片持ち形状で延びている。
【0012】
上述した実施形態によれば、感知器が組み立てられた時にセンサ1の周囲からセンサ1の側に渦巻き状に延びるように配置される渦巻き状部分13がガード2に設けられている。詳細には、ガード2のうち、感知器が組み立てられた時にセンサ1の最も近くに位置する部分が、センサ1の周囲からセンサ1の側に渦巻き状に延びている渦巻き状部分13によって形成されている。そのため、ガードのうちセンサに最も近い部分が、センサの周囲を環状に延びている環状部分によって形成されている場合や、センサの周囲からセンサに向かって直線状に延びている直線状部分によって形成されている場合よりも、センサ1に到達する空気の流れを良くすることができる。つまり、センサ1を保護するガード2により、センサ1に到達する空気の流れが妨げられてしまうのを抑制することができる。
【0013】
更に、上述した実施形態によれば、内側及び外側の二つの環状部分11のうち、感知器が組み立てられた時にセンサ1の最も近くに位置する内側の環状部分11からセンサ1の側に渦巻き状部分13が片持ち形状で延ばされている。つまり、内側の環状部分11からセンサ1の側に延びている渦巻き状部分13の先端が、更なる環状部分によって連結されるのではなく、片持ち形状のまま残されている。そのため、渦巻き状部分の先端を連結する環状部分により、センサに到達する空気の流れが妨げられてしまうのを回避することができる。すなわち、渦巻き状部分の先端を環状部分によって連結する場合よりも、センサ1に到達する空気の流れを良くすることができる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、センサを保護するガードにより、センサに到達する空気の流れが妨げられてしまうのを抑制することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、渦巻き状部分の先端を環状部分によって連結する場合よりも、センサに到達する空気の流れを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感知器の一実施形態の平面図である。
【図2】図1に示した感知器の正面図である。
【図3】図1に示した感知器の左側面図である。
【図4】図1に示した感知器のA−A断面図である。
【図5】図1に示した感知器の底面図である。
【図6】図1〜図4に示したガードの平面図である。
【図7】図6に示したガードの正面図である。
【図8】図6に示したガードの左側面図である。
【図9】図6に示したガードの斜視図である。
【符号の説明】
1 感熱センサ
2 ガード
3 本体カバー
11 環状部分
12 直線状部分
13 渦巻き状部分

Claims (2)

  1. センサと、そのセンサを保護するガードとを具備する感知器において、センサの周囲に環状に延びている環状部分と、前記環状部分からセンサ側に渦巻き状で且つ片持ち形状で延びている渦巻き状部分とをガードに設けたことを特徴とする感知器
  2. 前記環状部分をガードに一つ又は複数設け、センサに最も近い環状部分からセンサ側に渦巻き状部分延ばしたことを特徴とする請求項1に記載の感知器。
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