JP7337548B2 - 防災機器 - Google Patents
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Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、防災機器に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る感知器の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態における感知器の斜視図であり、図2は、感知器の平面図であり、図3は、感知器の側面図であり、図4は、図2のA‐A断面図である。なお、各図では、Z軸が垂直方向を示しており、Z軸と直交するX軸及びY軸が水平方向を示していることとして説明する。各図の感知器1は、防災機器であり、具体的には、熱を検出する熱感知器であり、例えば、天井等の取付対象900に対して図3の感知器100の取付部101(詳細構造の図示は省略)を介して取り付けられるものであり、一例としては、図1の外カバー11、保護部12、防止部13、図4のサーミスタ14、発光部15を備える。
図1の外カバー11は、感知器100の構成要素の少なくとも一部を覆うものである。この外カバー11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、図3に示すように、取付部101から離れても同径の円筒状の部分と、取付部101から離れるにつれて小径となるテーパー形状の部分とを備えるものであり、また、特記する部分を除いて遮光性を有するものであり、また、図2の導光部111を備えるものである。なお、「遮光性」とは、光を遮る性能であり、例えば、外カバー11における内側から外側に対して光を通さない性能等を示す概念である。
図1の保護部12は、前述の検出素子保護手段である。この保護部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、外カバー11の一部に形成されているものであり、また、光を導いて発光するライトガイドとして機能するために任意の材料にて形成されるものであり、また、外カバー11における遮光性を有する部分とは別体として形成されているものであり、また、外カバー11における内側から外側に対して光を通すものである。また、保護部12は、例えば、図4のサーミスタ14を保護する、所謂サーミスタガードであり、また、当該サーミスタ14を収容するための中空部を有するものであり、外カバー11から取付部101の反対側(-Z方向)に向かって突出しているものであり、また、外カバー11が広がっている方向(XY平面に平行な方向)において当該外カバー11の中央に設けられているものであり、また、導光部111と一体的に形成されているものである。また、保護部12は、例えば、図1のフレーム部121、開口部122、及び図4の分光部123を備えるものである。
図1の防止部13は、保護部12に収容されているサーミスタ14に対して接触対象であるユーザの指が接触することを防止する防止手段である。この防止部13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、開口部122に設けられている突起であり、また、図5に示すように、外カバー11側から突出しているものであり、また、開口部122の縁部における中央寄りの位置に設けられているものであり、また、図2に示すように、各開口部122に対して1個ずつ合計6個設けられているものである。また、図5の防止部13の外面131は、湾曲しており、詳細には、外カバー11が広がっている方向(XY平面に平行な方向)において感知器1の外側から内側に向かうにつれて、高さ方向(Z軸方向)において円形部材121A側(-Z方向)に近付く(つまり、外カバー11からの距離が離れる)ように、湾曲している。
図4のサーミスタ14は、前述の検出素子である。このサーミスタ14の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、熱又は熱気流による温度を検出するものであり、また、外カバー11が広がっている方向に対して直交する方向(Z軸方向)において突出しているものであり、保護部12に収容されているものである。
図4の発光部15は、前述の発光手段である。この発光部15の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、導光部111、及び保護部12を発光させるものであり、また、分光部123に向かって光を出力するものであり、また、発光ダイオード等を用いて構成することができるものである。
次に、このように構成される感知器100のサーミスタ14に対するユーザの指の接触の防止について説明する。感知器100の施工時等の任意のタイミングでユーザが感知器100を手で持って作業を行うことが想定されるが、この場合、ユーザの指が図5の開口部122を介して保護部12の中空部に入り込もうとした場合、開口部122に設けられている防止部13に当接することになるので、当該ユーザの指が防止部13によって止められて、サーミスタ14に対して当該ユーザの指が接触することが防止される。従って、サーミスタ14について接触による損傷を防止することが可能となる。また、当該ユーザの指がサーミスタに近接することによる静電気破壊を防止することが可能となる。
次に、このように構成される感知器100による発光について説明する。なお、感知器100が発光するタイミングは任意であり、例えば、感知器100の状態を報知する場合、あるいは、感知器100がサーミスタ14で検出した熱の温度に基づいて火災を判定した場合等の任意のタイミングが想定される。なお、感知器100が火災を判定する処理は、従来と同様の処理を適用することができるので、その説明は省略する。図6は、図4において光路を例示した図である。
このように本実施の形態によれば、開口部122に設けられている防止部13を備えており、当該防止部13は突起であることにより、例えば、開口部122のサイズを比較的大きくした場合であっても、当該開口部122を介して進入しようとする指に対して突起が当接することになるので、サーミスタ14に対する検出対象である熱気流の流入特性を向上させつつ、サーミスタ14への接触対象であるユーザの指の接触を防止することが可能となる。また、当該ユーザの指がサーミスタ14に近接することによる静電気破壊を防止することが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
また、図2の防止部13の構成を任意に変更してもよい。例えば、防止部13を各開口部122に対して2個以上ずつ設けてもよいし、また、6個の開口部122のうちの一部のみの開口部122に対して防止部13を設けてもよい。また、例えば、開口部122における防止部を設ける位置を任意に変更してもよく、一例としては、図5における円形部材121A又は支持部材121Bに対して防止部13を設けてもよい。
また、上記実施の形態の構成、及び変形例の特徴を、任意に組み合わせてもよい。
付記1の防災機器は、外カバーと、検出対象の物理量を検出するための検出素子と、前記検出素子を収容する検出素子保護手段であり、前記外カバーに設けられている前記検出素子保護手段であって、前記検出対象を前記検出素子に対して流入又は流出させる開口部を有する前記検出素子保護手段と、前記検出素子に対して接触対象が接触することを防止する防止手段であって、前記開口部に設けられている前記防止手段と、を備え、前記防止手段は、突起である。
付記1に記載の防災機器によれば、開口部に設けられている防止手段を備えており、当該防止手段は突起であることにより、例えば、開口部のサイズを比較的大きくした場合であっても、当該開口部を介して進入しようとする指に対して突起が当接することになるので、検出素子に対する検出対象の流入特性を向上させつつ、検出素子への接触対象の接触を防止することが可能となる。また、接触対象が検出素子等の内部構成部品に近接することによる静電気破壊を防止することが可能になる。
12 保護部
13 防止部
14 サーミスタ
15 発光部
100 感知器
101 取付部
111 導光部
121 フレーム部
121A 円形部材
121B 支持部材
122 開口部
123 分光部
131 外面
900 取付対象
Claims (3)
- 防災機器であって、
外カバーと、
検出対象の物理量を検出するための検出素子であって、前記防災機器の平面視略中央部に立設して設けられた前記検出素子と、
前記検出素子を収容する検出素子保護手段であり、前記外カバーに設けられている前記検出素子保護手段であって、前記検出対象を前記検出素子に対して流入又は流出させる開口部を有する前記検出素子保護手段と、を備え、
前記検出素子保護手段は、
前記検出素子が立設している方向において前記外カバーから離れた位置に設けられている円形部材であって、前記検出素子の先端と対向している前記円形部材と、
前記外カバー側から前記円形部材へ接続される複数の支持部材であって、前記防災機器における前記検出素子を側方側から取り囲むように周方向に並べて設けられている前記複数の支持部材と、を有しており、
前記開口部は、前記複数の支持部材と、前記円形部材とによって仕切られており、
前記防災機器の外部からの前記検出対象は、前記防災機器の側方側から前記開口部を介して前記検出素子側へ流入し、
前記防災機器は、前記開口部を介して前記検出対象の前記検出素子側への流入を可能としつつ、前記開口部を介して前記検出素子に対して接触対象が侵入して接触することを防止する防止手段、を更に備え、
前記防止手段は、前記外カバー側から突出しており、
前記防止手段は、前記円形部材へは接続されておらず、
前記防止手段は、前記周方向において前記複数の支持部材へは接続されておらず、
前記防止手段は、当該防止手段が設けられていない場合には前記開口部からの前記接触対象の侵入が可能となり、当該防止手段が設けられた場合には前記接触対象の侵入が防止される突起である、
防災機器。 - 前記開口部は、複数個設けられており、
前記防止手段は、複数の前記開口部の各々に対して少なくとも1個設けられている、
請求項1に記載に防災機器。 - 前記防災機器は、熱感知器であって、
前記検出素子は、前記物理量として熱を検出する、
請求項1又は2に記載の防災機器。
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-
2023
- 2023-08-23 JP JP2023135473A patent/JP2023156508A/ja active Pending
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