JP3795125B2 - モデム装置及びその同期方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モデム等のデータ通信装置に関し、特に、網に同期するモデムに関する。
【0002】
【従来の技術】
非常に多くのユーザに対して、電話市内ループは、ユーザのデータ通信装置、即ちモデムと、及び公衆電話交換網(PSTN)の一部である市内電話交換局との間においていまだ主要な伝送媒体である。電話市内ループはアナログ伝送媒体であり、ここでは、モデム伝送信号は公称帯域幅3.5kHzで音声帯域に制限され、プロディジー(Prodigy)(登録商標)のようなデータ指向サービスの数や種類が増え、周知のインターネット経由での情報の簡単なアクセスが可能になったので、既成のモデムで現在得られるデータ通信速度以上のものを電話市内ループ上で得ることが、ユーザの願望となった。
【0003】
アヤノグル(Ayanoglu)他の米国特許出願「遠隔の符復号器と同期する高速モデム(A High-Speed Modem Synchronized for a Remote Codec)」(1992年10月20日受理、第07/963539号)、N.R.ダグデビレン(N.R. Dagdeviren)の「受信信号及び伝送信号が信号セットからなるモデム(A Modem with Received Signals and Transmitted Signals Comprising Signal Sets)」(1993年6月21日受理、第08/080161号)、及びアヤノグル他の「等化回路を配置した高速量子化レベルサンプリングモデム(High-Speed Quantization-Level-Sampling Modem with Equalization Arrangement)」(1994年1月3日受理、第08/176742号)において、電話市内ループ上で相当にデータ通信速度を増している高速モデム技術が開示してある。具体的には、これらの特許出願には、モデムが、PSTNのアナログからディジタル(A/D)、及びディジタルからアナログ(D/A)の変換器(即ち、量子化デバイス)と時間及び量子化レベルの両方で同期するような、高速モデム技術が記述してある。この同期は、量子化レベルのサブセットに信号アルファベットとして効果的に用いることができるようにし、それによっていかなる伝送データ信号上にもPSTNによって導入される量子化雑音を大いに減少させる。結果として、データ通信速度は大いに増加する。例えば、この同期によるアプローチは、PSTNクロック速度でモデムが動作することを可能にし、電話市内ループにおいて帯域制限なしであるような仮定の下では、理論的には毎秒64キロビット(kb/秒)のデータ速度が電話市内ループ上で達成できる。この高速モデム技術を使うモデムは、「量子化レベルサンプリング」(QLS)モデムとしてここで参照し、QLSデータ通信システムで伝達する信号は、「パルス」信号としてここで参照する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、上述のQLSモデムの変調がうまく動作するため、PSTNにおいてQLSモデム及び網サンプリングクロックの間に送信及び受信方向の両方に対してタイミング同期がされていなければならない。この同期は、PSTNの中で位置するいかなる量子化デバイスのサンプリング時点をも網サンプリングクロックが制御するから必要である。例えば、QLSモデムからその市内電話交換局まで送信されるデータ符号は、A/D変換器が各サンプルに読む瞬間ちょうどにその市内電話交換局のそのA/D変換器に届かなくてはならない。同様に、受信QLSモデムは、その市内電話交換局の網サンプリングクロックと同期する。残念ながら、タイミングジッタとして測定されるいかなるタイミングの狂いは、対応する受信データ信号に符号間干渉を導入してしまう。これらの高いデータ速度では、QLSデータ通信システムにおける最大許容タイミングジッタは典型的には非常に小さい。例えば、42キロビット/秒(kb/秒)より大きいデータ伝送速度の最大許容タイミングジッタは、70ナノ秒(n秒)以下である。本発明の目的は、これらの問題を解決して、アナログ伝送媒体である電話市内ループで高速なモデムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
我々は、QLSモデムをPSTNの網サンプリングクロックに同期させるタイミングシステムを開示し、ここで特に、タイミング信号は、PSTNから受信QLSモデムへと送信されるパルス信号上に重ね合わせられる(スーパーインポーズされる)。この受信タイミング信号に応答し、受信QLSモデムは網サンプリングクロックに同期する。
【0006】
本発明の実施例では、パルス信号は、遠端QLSモデム又は網内の供給源により供給されるデータ担持サンプルと、少なくとも1つの非ユーザデータ担持(NUDB:non-user-data-bearing)サンプルとを含む。ここで、このNUDBサンプルのレベルは、周期的に交替、即ち変化する。受信QLSモデムは、網サンプリングクロックにQLSモデムを同期させるために、この周期的に交替する信号レベルからタイミング情報を抽出する。さらに、受信QLSモデムは、抽出タイミング情報を用いて、受信QLS信号のデータ担持サンプル上に対するNUDBサンプルのいかなるひずみ作用をも消去(キャンセル)する。
【0007】
本発明により、我々は、PSTNのA/D及びD/A変換器両方が同じ網サンプリングクロックによって動作するので、下流側サンプリング周波数にQLSモデムを同期することは、上流側サンプリング周波数にQLSモデムを同期することに等しいことを認識した。この原理を利用すると、我々のタイミングシステムは、下流側パルス信号のみにタイミング情報の全てを入れ、受信QLSモデムは双方向の同期を得る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の概念を記述する前に、QLSデータ通信システムの全体的な動作を背景情報を提供するために記述する。所望するなら、さらなる情報は、前述の米国特許出願から得られる。図1は、QLSモデム203、PSTN309及びQLSモデム205を含むQLSデータ通信システムのブロック図である。単純のため、ただQLSモデム203からQLSモデム205への伝送方向のみを図1で示し、下に述べる。QLSモデム205からQLSモデム203への反対方向の伝送は、類似の方法で実現できる。発呼や呼接続等の既に存在するQLSモデム205及びQLSモデム203の間のデータ接続は、完了され、データがQLSモデム205及びQLSモデム203の間で伝達していることを想定できる。
【0009】
PSTN網309が8000サンプル/秒のサンプリング速度で動作し、電話市内ループ217及び219の応答を300Hz〜3.3kHzの公称周波数範囲に制限する帯域制限フィルタを有するμ則(μ−law)符復号器301及び315を採用しているものと仮定する。従って、市内ループ217及び219は、6kHzの2方向帯域幅が得られると考えられる。μ則符復号器301及び315は、符号器-復号器であり、μ則符号化を利用し、アナログ信号からディジタル表現への変換及びその逆を行う。データ伝送は、網レベルQLSモデム305(下に記述)を通ってPSTN309に渡ってディジタル形式でされる。μ則符復号器301及び315がA則(A−law)符号器-復号器に代わること以外は、類似する設定が、欧州の電話網で存在する。欧州のA則符号化は、完全に対応する米国のμ則に類似しているので、この特許で記述される全てのプロセスは両方にも同様に適用できる。
【0010】
QLSモデムの基礎となる概念は、QLSモデムが時間及び量子化レベルの両方で、PSTNのA/D及びD/A変換器(即ち、量子化デバイス)に同期させられることただ1つである。この同期は、いかなる伝送データ信号上にでもPSTNによって導入される量子化雑音を大いに減少させ、結果として、大いにデータ通信速度を増加させる。
【0011】
量子化レベルでの同期は、各QLSモデムでμ則量子化レベルそれ自身を信号アルファベットとして利用することによって達せられる。結果として、各データ符号は、255のμ則量子化レベル(サンプルレベル)のうちの1つと等しく、従って、約8ビットのユーザデータを表す。このようにして、伝送データ符号シーケンスは、明確にディジタル形式で網に渡って輸送される。
【0012】
基本ナイキスト(Nyquist)理論から、W Hzの2方向帯域幅のチャネルは、W符号/秒以下の速度で低ひずみ信号伝送を行う能力があることはわかっている。従って、得られる2方向市内ループ帯域幅が約6kHzであれば、最大符号速度は約6000符号/秒である。μ則サンプルレベルが信号アルファベットとして用いられるので、この最大符号速度は同じく、6000サンプル/秒とされる。
【0013】
対照的に、PSTN309は、8000サンプル/秒でサンプリングする能力があると想定される。結果として、PSTN309によって受信された8つのサンプルのうち高々6つは、任意に選択できる。換言すれば、モデムの出力が6000サンプル/秒に帯域制限されているときに、毎秒独立な8000サンプルを選択し、これらをモデムを通してを渡すことはできない。このため、この例では、これら6000サンプル/秒のそれぞれが8ビットを表すので、48kbpsまでの伝送速度が、実際の帯域幅を考えたとしても、電話市内ループ上で実行可能である。
【0014】
一般に述べると、結果するQLSモデム203からのアナログ信号は、「パルス信号」としてここで参照し、ここで、アナログサンプルは、フレームのシーケンスとしてM個の符号(即ちサンプル)の群で送られる。各フレームは、Nクロック周期からなり、ここで、各クロック周期は、PSTN309の網サンリングクロックTSの周期に等しい。フレームの周期Tpは、従って、NTSに等しい。パルス信号の各フレームでは、M個のサンプルの群は、「ユーザデータ担持」(UDB)サンプルとし、 (N−M)サンプルの群は、「非ユーザデータ担持」(NUDB)サンプルとする。 この例では、M=6のサンプルは、N=8のクロック周期からなるフレームで送られる。ここで、8000サンプル/秒に対しては、網サンプリングクロックTの周期は、125μ秒に等しく、従って、Tp=1m秒である。従って、出力サンプルの8つのうち6つは、送信量子化レベルにされ、即ちUDBサンプルであり、残っている2つのサンプルは、NUDBサンプルである。ナイキスト理論の下では、NUDBサンプルは、任意には選択できないので、QLSモデム203及び網レベルQLSモデム305(下に記述する)によってゼロにセットされる。
【0015】
QLSモデム203が市内ループ217上で6000サンプル/秒のデータ速度を提供するために、設計上のさらなる考察をしなくてはならない。前述のアヤノグル他著の「等化回路を配置した高速量子化レベルサンプリングモデム(High-Speed Quantization-Level-Sampling Modem with Equalization Arrangement)」と題する米国特許出願で記述したように、もし信号h(t)が、2方向非消失スペクトル支持集合(two sided non-vanishing spectral support)を、少なくともM個のナイキスト周波数翻訳、|f|≦ 1/(2T)の全てのfに対して、(f+(l/T)),l=0,±1,±2,...、において有するなら、 送信器及び受信器フィルタを特定し、MユーザからのMデータストリームのそれぞれが他のデータストリームからの干渉無しで回復させることは可能である。この状況を実現する送信器及び受信器フィルタのセットは、既知の一般化ゼロ強制(GZF:generalized zero-forcing)判定基準を満たすとされる。前述のアヤノグル他の米国特許出願で指摘されるように、この分析は拡張でき、もし送信器フィルタのセット又は受信器フィルタのセットのいずれかが固定してあると、この固定されたセットが特定のスペクトル要求事項を満足するなら、他のセットを選択する柔軟性を有することになる。特に、もし固定フィルタセットの要素が純粋に遅延素子であり、いかなる遅延値の組が同一でなければ、これらのスペクトルの要求事項はほとんど常に満足し、GZF判定基準を実現するように他のフィルタセットを選択することが可能である。この考えはQLSモデムの設計の基礎を形成する。ここで、単一ユーザは、速度M/Tの符号シーケンスであるが、符号の間には非同一な時間間隔で送信する。
【0016】
図1には、線217上にパルス信号を提供するQLSモデム203の送信器部分の説明のブロック図を示す。ユーザデータ229は、もし量子化の使用において制約が課されないなら、約48kbpsの速度で送信QLSモデム203に与えられる。符号化器233は、6つの並列な1000符号/秒のチャネル符号ストリーム235〜240へとユーザデータ229を符号化する。即ち、符号化器233は、実際にM=6、1/T=1kHzである速度M/Tのサンプルストリームを提供する。上述のように、符号化器233は、μ則量子化レベル自身を信号アルファベットとして利用する。送信器構成部分221は、6つの送信器フィルタ251〜256を含み、これらのフィルタ(又は送信器等化器)のそれぞれは、チャネル符号ストリームの1つとして動作する。送信器フィルタ出力261〜266は、送信器加算器270で加えられ、加算器出力信号272は、D/A変換器279によってアナログ形式に変換され、ろ波される。このD/A変換器279は、加入者回線(市内ループ)217を渡ってPSTN309の市内電話交換局(図示せず)へと伝送するためのパルス信号を提供する。
【0017】
PSTN309の電話交換局(図示せず)において、符復号器301は、8000サンプル/秒の速度でパルス信号をろ波、サンプリングして、これらのサンプルの電圧をDS0ディジタルシーケンスへと量子化、符号化する。これは、網レベルモデム305(下述する)を通って符復号器315へと渡し、PSTN309を通って輸送される。図2には、この変更したDS0ディジタルシーケンスの説明が示してある。DS0の部分302は、フレーム303及びフレーム307にまたがる線217上のパルス信号のディジタル表現である。UDBサンプルは、di(i=1から12)によって表され、NUDBサンプルはゼロにセットされる。
【0018】
送信QLSモデム203からの信号伝送を完了するために、符復号器315は、受信QLSモデム205へと加入者回線219上で伝送される、別のパルス信号へとDS0シーケンスを変換する。このパルス信号は、QLSモデム205の受信器構成部分223によって受信される。受信パルス信号は、8000サンプル/秒の速度でサンプリングするA/D変換器281によってディジタル形式に変換される。結果するディジタル信号283は、6つの並列な受信器フィルタ291〜296により動作し続ける。k番目の受信器フィルタ(又は受信器等化器)RXk294は、1000サンプル/秒の速度でディジタルサンプル454のストリームを作る。ここで、これらのサンプルは、QLSモデム203のk番目の送信器等化器Txk254への入力である対応する送信サンプルストリーム238の評価結果である。サンプルストリーム451〜456は、255の可能なμ則サンプルレベルの最近隣の1つに対応する8ビット語に各サンプルをマッピングするスライサ461〜466によって動作し続けられる。6つのスライサ出力符号ストリーム471〜476は、6つの1000符号/秒のチャネル符号ストリームを48kbpsまでの速度で単一ユーザデータ出力ストリーム230の中へとマッピングする復号器480によって動作し続ける。
【0019】
QLSデータ通信システムの動作を大まかに記述したが、網レベルQLSモデム305をこれから記述する。網レベルQLSモデム305は、PSTN309によって提供される高速データサービス提供の一部である、このような網レベルQLSモデムのプールを象徴する。このプールは、例えば、この高速データサービスと関係づけられた所定の電話番号による方法のような、いかなる数の方法でもアクセスできる。1度このプールがアクセスされると、次のデータ接続は網レベルQLSモデム305を通して交換される。後者は、前述のN.R.ダグデビレンの「受信信号及び伝送信号が信号セットからなるモデム(A Modem with Received Signals and Transmitted Signals Comprising Signal Sets)」と題する米国特許出願で記述されるように符号変換プロセスを導入する。この符号変換プロセスは、PSTN309の中で起こる混成漏えいを補償し、NUDBサンプルがゼロにセットされることを保証する。この例のため、各網レベルQLSモデムは、パルス信号のディジタル表現を単に受信し、送信すると想定できる。
【0020】
図3には、網レベルQLSモデムの実施例の説明が示してある。網レベルQLSモデム305は、ディジタル信号プロセッサ(DSP)及び関連する回路とからなり、エコー消去及び符号変換の仕事を処理する。線304及び306は、既に、ディジタルDS0形式であり、ろ波されていて、市内交換電話局のA/D変換器で量子化されていると想定できる。網レベルQLSモデム305は、線304及び306経由でQLSデータ接続へと結合する。特に、ディジタル信号301は、線302のエコーを評価するためにエコーキャンセラ70によって使われる。 符号変換器60は、線303上のデータ担持サンプルを受信配置から送信配置へと変換し、 これらを市内回線業者への線306へと送る。この記載のため、符号変換器60及び65によって行われる符号変換は重要ではない。
【0021】
QLS網レベルモデム305等のいかなる網QLSデータ通信装置のタイミングの回復は、いかなる網におけるデバイスも網の中で必ずクリアなタイミング信号を受信するので心配とはならない。しかしながら、上記の通り、上述のQLSモデムの変調スキームがうまくいくために、QLSモデム及びPSTNの網サンプリングクロックの間の送信及び受信の両方の方向のタイミング同期がなければならない。この同期は、網サンプリングクロックがPSTNの中で位置するいかなる量子化デバイスのサンプリング時点においても制御するから、必要である。例えば、QLSモデムからその市内電話交換局まで送信されたデータ符号は、A/D変換器が各サンプルを読む正確な瞬間において市内電話交換局のそのA/D変換器に到達しなくてはならない。同様に、受信QLSモデムは、その市内電話交換局の網サンプリングクロックに同期させられなくてはならない。残念ながら、タイミングのいかなる狂いは、タイミングジッタとして測定し、量子化デバイスが他のパルスのゼロの信号をもうサンプリングしていないので、対応する受信データ信号に符号間干渉を導入してしまう。これらの高いデータ速度において、QLSデータ通信システムでの最大許容タイミングジッタは非常に小さい。例えば、42キロビット/秒(kb/s)より大きいデータ伝送速度の最大許容タイミングジッタは、70n秒(ns)以下である。
【0022】
前述のアヤノグル他著の「遠隔の符復号器に同期する高速モデム」と題する米国特許出願で記述されるように、多くの同期方法が提案されている。これら全ての技術は、QLSデータ接続の開始部分の間に訓練信号を等化する受信QLSモデムに一般に焦点を合わせている。この等化から、タイミング遅延は、既知の方法で調節できる。その後、従来の適応等化のアプローチがタイミングの保持に利用できる。QLSモデムでの同期が送信及び受信の両方の方向で必要とされるので、この等化は送信路及び受信路の両方で行われる。
【0023】
上述の等化アプローチは、QLSモデムを網サンプルクロックに同期させることに用いられるので、我々は代替のタイミングシステムを提示する。本発明に従うと、タイミング信号は、PSTNから受信QLSモデムまで送信されるパルス信号上に重ね合わせられる。この受信タイミング信号に応答して、受信QLSモデムは網サンプリングクロック周波数に同期する。
【0024】
以下の記載では、いかなる内部の網タイミングジッタは、サンプル間の相違が激しくないように(例えば10乃至20nsのオーダー)、非常に小さい高周波ジッタであるか、又はこのジッタは長期であって、位相同期ループ(PLL)によってトラックでき、PSTN309から受信QLSモデムまでの路及びその帰路で蓄積されたラウンドクリップ遅れによって起こされる小さい劣化だけが起きることかのいずれかを厳密に想定する。
【0025】
上述のように、パルス信号において、NUDBサンプルは、電話市内ループ上で使用可能な帯域幅6kHzに対する6000サンプル/sのナイキスト制限を破るので、任意のデータを輸送するのに使えない。特に、M=6及びN=8に対して、任意のデータを送信するのに2つのNUDBサンプルを用いようとすることは、いかなる線形受信等化器によっても和らげることができない符号間干渉の導入をもたらしてしまう。しかしながら我々は、受信器での緩和不能な干渉を誘発しないで受信モデムを網サンプリングクロックに同期させるために、非ゼロ級のNUDBサンプルが使えることを認識した。特に、我々が提案する方法は、純音(及び随伴する調波)を、網から受信QLSモデムへの下流側伝送ストリーム上へと重ね合わせる(ありのまま加算する)。この音は、情報を運搬するデータサンプルのいずれの数値をも変えないように、各フレームでの未使用サンプルの1つの操作によってのみ挿入される。
【0026】
上の実施例を続けると、8のうちの6つの(6-out-of-8)パルス信号のスキーム(方法)を使うものとする。これにより、6つのサンプル(UDBサンプル)がデータを送り、2つの未使用の時間帯が続く。連続的であるとして記述したが、フレーム中のNUDBサンプル又はUDBサンプルが連続的であることは要求されない。本発明の実施例では、通常ゼロに保たれる各8サンプルフレームの最後のサンプルは、代わりに連続するフレームで+A及び−Aのレベルにセットされる。即ち、フレーム周期Tpで、パルス信号はデータ担持サンプルを含む。これは、遠端QLSモデムにより提供され、レベルが交替する少なくとも1つの非ユーザデータ担持(NUDB)サンプルによって提供される。このことは、図4に、フレーム11及び12によって示され、ここでは、受信QLSモデムに送信されるパルス信号に重ね合わせられるタイミングパターンを表す。一般に、全2重伝送では、Aは、モデムにおける強い受信音、及び混成を通っての低い漏話との間の妥協で選択される。例えばPSTN網304から受信QLSモデムへの、下流側方向では、Aは、レベル64、即ち最大4015.5のユニットのうちの247.5のユニットであるように選ばれる。これらのユニットは、図5に示される周知のμ則符号化に従う。
【0027】
この重ね合わせられたパターン「・・・−A0000000A0000000−A・・・」は、個別音の集団を作るが、帯域内音(≦4kHz)は、500、1500、2500、及び3500Hzである。この例では、1500Hz音がタイミング参照として用いられる。他の音は余分であるが、ただ1つの音だけを作るのに、6つのUDBサンプルに信号を加えることを必要とする。これはすることはできるが、2つの理由により望ましくない。即ち、第1に、下流側信号サンプルは、離散値のアルファベットから選択されるので(μ則レベル)、完ぺきな音を作ることは不可能であり、第2に、データ担持サンプルがタイミング情報とダイナミックレンジを「共有する」ことを必要とすることは、実際のデータに用いることができるダイナミックレンジを実効的に減らすことである。
【0028】
実際は、より一般的な周期パターン「・・・−A0000000B0000000 −A・・・」もまた使える。この例に対して、1000Hzの倍数の音もまた、もしA≠Bであるなら、作られる 。
【0029】
下流側伝送は、電話交換局のD/A変換器によって完全に刻時されるので、4つの重ね合わせられた帯域内音は、網デバイスの周波数によって正確に決められた周波数を有して受信QLSモデムに到着する。受信QLSモデムは、この周期的に交替する信号レベルからタイミング情報を抽出して、網サンプリングクロックにQLSモデムの同期させ、かつ、受信QLS信号のデータ担持サンプル上のNUDBサンプルのいかなるひずみ作用をキャンセルする。
【0030】
この例では、タイミング信号は、網レベルQLSモデムによって送信パルス信号に重ね合わせられると想定できる。図6は、本発明の原理を具体化する網レベルQLSモデムのブロック図である。図6の網レベルQLSモデム405は、図1及び図3の網レベルQLSモデム305を置き換わる。網レベルQLSモデム405は、タイミング手続き80、85、90、及び95の付加以外は、網レベルQLSモデム305に類似している。図3のように、線304及び306は、市内交換電話局とディジタルDS0情報を交換し合うと考えられる。エコーキャンセラ70及び75は、混成を横断するエコーに対して相対的な免疫を与え、符号変換器60及び65は、受信配置及び送信配置との間をとりなす。 さらに、プロセス90及び95は、符号間干渉及び近混成エコーの集合によって起こされたNUDBサンプルのエネルギーを完全にゼロにする。プロセス80及び85は、信号304及び306が市内交換電話局に送り返される前に、完全にゼロにされたばかりのNUDBサンプルに挿入されるタイミングサンプルを生成する。
【0031】
図7は、本発明のQLSモデムの一部のブロック図である。単純化のため、QLSモデム505の受信器部分だけが記述される。上述のように、網レベルQLSモデム405は、タイミング音(±A)で交互に挟まれたデータストリーム(di)を、データ構成[...d1d2d3d4d5d6 0 A d7d8d9d10d11d12 0 −A...]のように送る。このデータストリームは、符復号器フィルタ、電話市内ループ、そして受信フィルタを通る。このデータストリームの縦続は、素子500によって表されるように、チャネル応答関数C(ω)によって表され、線501経由で受信QLSモデム505において到来する。ここで、A/D変換器575により、ディジタル形式に変換される。
【0032】
受信信号は、QLSモデム505の音キャンセラ580に課される。このQLSモデム505は、タイミング応答フィルタ565及び加算器510を含む。タイミング応答フィルタ565は、受信タイミング信号それ自身にサンプリングされた評価を表す信号を提供する。タイミング信号へのチャネル応答の評価は、下述する開始位相で決められるC^ 2によってここで表す。加算器510は、受信パルス信号からタイミング応答フィルタ565の出力信号を引き、これにより、受信パルス信号からタイミング信号を除去又は消去する。結果的に、線511経由で加算器510によって供給された信号は、理想的に、データのみの信号になる。このデータのみの信号は、線546に供給されるデータ信号の回復のため、エコーキャンセラ560、等化器550及びスライサ545に課される。
【0033】
回復データ信号はまた、データキャンセラ585に課される。このデータキャンセラ585は、再フレーム素子570、チャネルモデルフィルタ530、遅延素子520及び加算器525を含む。データ信号は、回復した後、再フレーム素子570によって、8つのブロック(6つのデータ符号、2つのゼロと続く)へと再フレーム化され、チャネルモデルフィルタ530を通って戻される。このチャネルモデルフィルタ530は、データ信号にチャネル応答の評価を提供する。この評価はここで、下述する開始段階で決められるC^(ω)で表す。最後に、加算器525は、遅延素子520(下述する)によって供給される原始到来信号の遅延されたバージョンから、チャネルモデルフィルタ530の出力信号を引き、これにより、データ信号を消去し、線526経由でタイミング信号の評価を提供する。タイミング回復は、位相同期ループ(PLL)535によって行われる。これは、受信1500Hz音にロックし、タイミング参照555を制御して、線556にこの音を作ったものと同じ8000Hzサンプルクロックを表す参照タイミング信号T^ Sを提供する。特に、タイミング参照555は、線556上に参照タイミング信号T^ Sを提供し、また、線554上に供給されるT^ Sから1500Hz信号を得る。PLL535は、受信1500Hz音にタイミング参照555によって生成された1500Hz信号を比較し、タイミング参照555を調節して、2つの1500Hz信号を同期させる。これにより、T^ Sを網クロックに同期させている。実験では、帯域幅0.1HzのPLLを用いた。さらに、参照タイミング信号T^ Sは次に、再フレーム素子570のようにタイミングパターンを再生する変換器540に課される。このタイミングパターンは、タイミング応答フィルタ565に線541経由で課される。この再生タイミングパターンに応答して、タイミング応答フィルタ565は、上述のタイミング信号にチャネル応答の評価を提供する。
【0034】
この技術の利点の1つとして、音の周期性によるタイミング応答フィルタ565の単純な性質がある。即ち、タップの数は、フレームの中のサンプルの数のちょうど2倍である。この例では、8の中の6のパルス信号スキームが使われるので、タイミング応答フィルタ565は16タップの長さだけあればよい。さらに、最後の8タップは、最初の8タップに、単純な関係、C^ 2(i)=−C^ 2(i−8)(ここで、8≦i≦15)によって関連づけられるので、メモリの8つの位置だけを、タイミング応答フィルタ565で記憶する必要がある。
【0035】
例えば、+Aのシーケンスは、T=16TSにて配置される。音の周波数スペクトルが、
【数1】
(ここで、f0=1/Tである)で表せることは、基本的な性質である。この状況では、f0=500Hzである。−Aのパルスに対して、類似の表現があり、T/2で置き換えている。特に、
【数2】
である。数式(1)及び(2)を加えることにより、
【数3】
を得る。(ここで、奇数(odd)のmに対して和が求められる。)従って、数式(3)から、生成タイミング信号(tones(t)とする)の時間変域式は、
【数4】
である。
【0036】
上述のチャネル応答関数C2(ω)によって表されるように線形チャネルを通りすぎた後、QLSモデムは、
【数5】
と等しい音信号(received tones(t))を受信する。ここで、am及びφmは、周波数mf0のC2(ω)の減衰及び位相ずれ構成部分を表す。おそらく、m>7に対して、amは、チャネル及びフィルタ減衰のために無視できる。
【0037】
数式(5)に戻って、周波数mf0の個々の成分の音のそれぞれは、Tの約数である周期を有し、各音はT/2の時間の置き換えの符号を変える。それ故、
【数6】
【数7】
である。
【0038】
従って、帯域外音を無視できると想定すると、帯域内音は、値が音信号の16TSの間隔を置かれた値である、刻時された16タップ遅延線の出力を減算することによって、キャンセルされる。これは図7の音キャンセラ580の機能である。下述するように、これらの値を、データが送られていない時に、初期訓練ステップの間に覚える。さらに、数式(7)から、8つの連続値だけを覚える必要がある。他の8つはこれらの逆の符号の値である。
【0039】
上述により、それを想定した。対応するチャネル応答関数C^ 2及びC^(ω)は、それぞれタイミング応答フィルタ565及びチャネルモデルフィルタ530によって使われ、開始(訓練)段階で決められる。開始段階の説明が図8で示される。データ速度折衝等の訓練段階の他の要素は図示していない。
【0040】
図8のステップ605では、網レベルQLSモデム405は、図4に示すようにただタイミング信号だけをQLSモデム505に送信する。この参照クロックから、QLSモデム505は、ステップ610で線541上にタイミング信号を生成する。特に、遅延素子520は、Nタップの大きな遅延をもたらし、等化器550による伝搬遅延を表す。Nの値は、等化器の半分の長さであるべきである。等化器は、100タップ程度であり得るので、Nは50タップの遅延に等しくする。データ信号は、現在送信されていないので、加算器525は、直接PLL535に遅延素子520からの出力信号を提供する。このPLL535は、1500Hz音にロックし、8000HzのサンプリングクロックTSの評価を得る。この評価は、タイミング応答フィルタ565に課される。
【0041】
PLL535がロックし、TSが評価された後、ステップ615では、QLSモデム505は、タイミング信号を考慮してチャネル応答を評価する。即ち、QLSモデム505はC^ 2を決める。このステップでは、タイミング応答フィルタ565は、T^ S秒ごとにサンプリングし、ただのタイミング信号だけである受信信号を平均化して、タイミング信号への16サンプルのチャネル応答を正確に覚える。(前に述べたように、ただ16タップだけがチャネル応答をタイミング信号にするために必要とされる。)これらの学習したサンプルは次に、タイミング応答フィルタ565の16タップとして、タイミング応答フィルタ565のメモリ(図示せず)に記憶される。
【0042】
ステップ615の後に、網レベルQLSモデム405は、ステップ620でタイミング信号をオフにし、ステップ625で所定の訓練信号を送信し始める。この訓練信号は、2進数であってもよい所定の疑似ランダムシーケンスakである。これは、速度1/TSで、全ての時間帯を使って網レベルQLSモデム405から送られる。ステップ630では、チャネル評価C^(ω)は、QLSモデム505によって形成される。(C(ω)を実際には知らないので、これは、帯域幅全体に渡るチャネル応答の近似であるC^(ω)で評価される。)受信訓練信号は、遅延素子520によって遅延され、加算器525に課される。さらに、プロセッサ590は、再フォーマッタ570経由でチャネルモデル530に同じシーケンスakのNで遅延されたバージョンを課する。チャネルモデル530は、チャネル及びチャネルモデル出力の間の誤りを適応的にゼロに調節する適応フィルタである。この誤り信号は加算器出力526によって供給される。ステップ630は、PLL535がドリフトし始めないように、十分に速く行われる。即ち、PLL535は、このステップの間に自由に動く。結果として生じるC^(ω)はチャネル遅延を含む。
【0043】
チャネルモデル適応が完了すると、網レベルQLSモデム405は、ステップ635で疑似ランダムデータ信号をオフにし、QLSモデム505のPLL535を再度ロックするために、ステップ640でタイミング信号上に戻す。さらに、評価されたチャネルモデルC^(ω)は、ステップ635で速く等化器550に訓練するため、QLSモデム505によってオフラインで用いる。より多くの情報には、前述のアヤノグル他著の「等化配置の高速量子化レベルサンプリングモデム」と題する米国特許出願を参照するとよい。代りに、等化器550は、別の訓練信号から直接訓練できるが、実時間の遅さ及びわずかな瞬間のタイミング調整誤りから起こる不可避な雑音は、望ましい選択肢とはしない。
【0044】
最後に、ステップ645で定常状態動作が始まる。音キャンセルが導入され、等化器550はオンラインにされ、それらの出力データ評価はチャネルモデル530を通ってデータバックグラウンドを減算する。ここで、比較的クリーンな(高い信号対雑音比(SNR))タイミング信号を最終的なロックのために、PLL535へと供給する。
【0045】
上記のセットアップ段階では、全体的なチャネル応答C^(ω)及びタイミング信号へのチャネル応答C^ 2は、変化しないと想定され、又は、もし変化するなら、それらはそれぞれ非常にゆっくりと変化する。もしデータ通信の間であるなら、誤り率は所定の限界を越えて増加する。これらのチャネル応答を新たに評価するために再訓練される。
【0046】
本発明に従って、我々は、PSTNでのA/D及びD/A両方の変換器が同じ網サンプリングクロックから動作するので、下流側サンプリング周波数にQLSモデムを同期させることは、上流側サンプリング周波数にQLSモデムを同期させることに等しいことを認識した。即ち、送信QLSモデムによって「見られた」網のA/D変換器が同じ網クロックを使うので、送信QLSモデムは、同様に、網A/Dサンプリング周波数を知っている。網及び送信QLSモデムの間のいかなる固定した相対的な位相ずれをも、上流側方向でそれをチャネル特性の一部として包含することによって考えられる。実例として、網レベルQLSモデムは、最初に上述の開始段階で「チャネルを覚える」。この開始段階で、網レベルQLSモデムは、疑似ランダムデータシーケンスを受信し、これは、QLSモデムによって供給され、チャネル応答を計算する。このチャネル応答は、いかなる時間遅れをも含む。網レベルQLSモデムは次に、計算されたチャネル応答をQLSモデムに送り返す。この原理を利用して、我々のタイミングシステムは、もっぱら下流側のパルス信号のみにタイミング情報の全てを投入し、QLSモデムの受信部分は双方の方向に対して同期を得る。
【0047】
上流側方向の半2重伝送に対してさえ、タイミング信号がQLSモデムに下流側に送られる。しかしながら、PSTNの電話交換局の混成のために、このタイミング信号は上流側方向のアナログ部分に漏話を起こす。即ち、このタイミング信号のエコーが上流側伝送に現われる。このエコーは、全2重伝送で遭遇する混成によって誘発されたよくある漏話のように扱える。例えば、このエコーは上述の網レベルQLSモデムのエコーキャンセラで排除できる。しかしながら、このタイミング信号のエコーを上流側伝送の間に送信QLSモデムにおいて適当なアナログサンプルを加えることによって消去できることを認識した。他の方法として、送信QLSモデムは網の混成によって起こる送信タイミング信号のエコーを消去するために、ここで付加アナログ信号を加える。このことは、エコー信号の対応する増加には関係なく、送信タイミング信号がパワーを増加することを許す。これは、エコーがその後に付加アナログ信号の伝送によって消去されることによる。タイミング信号の送信パワーが高ければ高いほど、受信QLSモデムトラックする能力は良くなる。
【0048】
図9には、PSTNから受信QLSモデムまでのタイミング信号の伝送によって生成するエコー信号を消去する方法の説明を示す。この方法は、ステップ805、810及び815の付加以外は、図8と同じである。ステップ805では、網レベルQLSモデム405は、セットアップ段階の間のタイミング信号からQLSモデム505への伝送の結果として受信するエコー信号の量を測定する。この測定は、いろんな方法でも行える。例えば、データ信号が送信されていないので、上流側方向でのフレームでのいかなるサンプルも、理想的にはゼロである。従って、いかなる測定信号レベルも送信タイミング信号のエコーに等しい。セットアップ段階での後半では、ステップ815で、測定エコー信号の逆(符号)の値がQLSモデム505に送信される。QLSモデム815は次にステップ820で、この逆の値に等しい付加アナログ信号を、いずれの送信パルス信号にも加える。結果として本発明に従って、続く、PSTNの混成による送信信号へのエコー信号の加算は、エコー信号の消去をもたらす。
【0049】
図10には、QLSモデム505の送信器の一部が示してある。これは、プロセッサ905の付加以外は、図1の送信器221に類似している。この図10では、加算器270による送信パルス信号への加算のため、逆の値のアナログ信号を生成する。この逆の値のアナログ信号は、全てのフレームのサンプルに渡って加えられる。結果的に、ここでの内在するデータ信号のダイナミックレンジは相応して減らされる。
【0050】
概念少なくとも1つの交替するNUDBサンプルの使用を通してパルス信号上にタイミング信号を重ね合わせる方法により、本発明を記述したが、いかなるタイミング信号もまた、少なくとも1つのUDBサンプルに重ね合わせられる。この場合、タイミング信号は網レベルデバイスから生成されなくてもよい。実際、タイミング信号の供給源はどこでもよい。例えば、送信QLSモデムをする。しかしながら、前述のように、UDBサンプルの使用は、このUDBサンプルが内在するデータ信号及びタイミング信号の付加を表すので、内在するデータ信号のダイナミックレンジを制限する。さらに、もし対応する市内電話交換局の中に位置する量子化デバイスがあまりにも低品質であれば、タイミング信号のいくらかはデータと解釈され、又はデータ信号のいくらかはタイミング信号と解釈される。同様に、NUDB及びUDBのサンプルの組合せは、タイミング信号を輸送できる。
【0051】
本発明は、位相同期ループ等の離散的な機能のブロックで作られているが、これらはいずれも単独又は複数で、ディジタル信号プロセッサ等のより適当なプログラムドプロセッサによって機能させることができる。さらに、パルス信号が、各フレームで8つのサンプルのうち6つ(8つの中の6つスキーム)のUDBサンプルを有しているものとして述べたが、他の組合せは可能である。例えば、各フレームでの5つのサンプルのうち4つのUDBサンプル、各フレームでの7つのサンプルのうち6つのUDBサンプル等が考えられる。パルス信号の形式を変えることは、生成された対応する音を変えることになる。例えば、5つの中の4つスキーム、又は7つの中の6つスキームでは、基本周波数f0はそれぞれ、8000/10=800Hz、及び8000/14=571.4286Hzになる。これら後者のサンプルの場合には、これらの周波数の両方は、4000Hzで奇数の倍数を有し、この周波数成分のキャンセルは難しくなる。しかしながら、4000Hzでのチャネル減衰は、この周波数成分を抑圧するために効果的になる。
【0052】
最後に、本発明は、2つのユーザのQLSモデムの間の接続の例を用いて記述したが、これは必要ではない。例えば、データ接続の1つの端点は、ディジタル対アナログであるデータサーバーアプリケーションであってもよい。このデータサーバーアプリケーションは、ディジタル設備や網レベルQLSモデムによってユーザのQLS互換データ通信装置と通信する。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明のモデム装置及びその同期方法により、公衆電話交換網(PSTN)からQLSモデムまで送信される下流側パルス信号にタイミング情報を入れる量子化レベルサンプリング(QLS)モデムのタイミングを回復することができ、このタイミング情報に応答して、QLSモデムはPSTNの網サンプリングクロックに同期する。特に、パルス信号は、遠端QLSモデムにより供給されたデータ担持サンプル(UDB)と、及びレベルが周期的に交替する少なくとも1つの非ユーザデータ担持(NUDB)サンプルを含む。QLSモデムは、網サンプリングクロックにQLSモデムを同期させるために、この周期的に交替する信号レベルからタイミング情報を抽出する。このようにして、アナログ伝送媒体である電話市内ループで高速なモデムが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】量子化レベルサンプリング(QLS)データ通信システムの部分のブロック図である。
【図2】QLSモデムからのパルス信号のDS0表現の説明図である。
【図3】網レベルQLSモデムのブロック図である。
【図4】QLSデータ通信システムで用いる本発明のタイミングパターンの説明図である。
【図5】代表的なμ則符号化表である。
【図6】本発明の網レベルQLSモデムの部分のブロック図である。
【図7】本発明のQLSモデムの部分のブロック図である。
【図8】本発明の開始段階の説明の流れ図である。
【図9】タイミング信号のエコー信号を消去する方法の説明の流れ図である。
【図10】図9の方法で用いるQLSモデムの送信器の部分のブロック図である。
【符号の説明】
60 符号変換
65 符号変換
70、75、80 エコーキャンセラ
85 タイミングサンプル生成
90、95 NUDBサンプルをゼロにする
203 QLSモデム
217、219 市内ループ
221 送信器構成部分
223 受信器構成部分
229 ユーザ1データ入力
230 ユーザ2データ出力
233 符号化器
235、236、238、240 チャネル符号ストリーム
251、252、254、256 送信器フィルタ
261、262、264、266 送信器フィルタ出力
270 送信器加算器
272 加算器出力信号
279 D/A変換器
281 A/D変換器
283 変換器出力ディジタル信号
291、292、294、296 受信器フィルタ
301 符復号器1
302(図2) DS0の部分
302(図3)、303、304、306 線
303、307 フレーム
305 網レベルQLSモデム
309 ディジタル電話網(PSTN)
315 符復号器2
405 網レベルQLSモデム
451、452、454、456 サンプルストリーム
461、462、464、466 スライサ
471、472、473、476 スライサ出力符号ストリーム
480 復号器
499 di及びタイミング信号
500 C(ω)
501、511、526、541、546、554(図7)、556 線
505 QLSモデム
510、525 加算器
520 遅延素子
530 チャネルモデルフィルタ
533 符号化器
535 PLL
540 変換器
545 スライサ
550 等化器
555 タイミング参照
560 エコーキャンセラ
565 タイミング応答フィルタ
570 再フレーム
580 音キャンセラ
585 データキャンセラ
590 プロセッサ
605 網レベルQLSモデムがタイミング信号のみを送信
610 受信QLSモデムが受信タイミング信号から参照タイミング信号を生成する
615 受信QLSモデムがタイミング信号からチャネル応答を評価
620 網レベルQLSモデムがタイミング信号をオフにする
625 網レベルQLSモデムが所定の疑似ランダムデータ信号をオンにする
630 受信QLSモデムが疑似ランダムデータ信号からチャネル応答を評価
635 網レベルQLSモデムが所定の疑似ランダムデータ信号をオフにする
640 網レベルQLSモデムがタイミング信号をオンにする
645 定常状態動作が開始する
605 網レベルQLSモデムがタイミング信号のみを送信
610 受信QLSモデムが受信タイミング信号から参照タイミング信号を生成する
615 受信QLSモデムがタイミング信号からチャネル応答を評価
620 網レベルQLSモデムがタイミング信号をオフにする
625 網レベルQLSモデムが所定の疑似ランダムデータ信号をオンにする
630 受信QLSモデムが疑似ランダムデータ信号からチャネル応答を評価
635 網レベルQLSモデムが所定の疑似ランダムデータ信号をオフにする
805 網レベルQLSモデムが送信タイミング信号により起こるエコーの量を測定する
810 網レベルQLSモデムがQLSモデムへ測定タイミング信号エコーの逆の値を送信
640 網レベルQLSモデムがタイミング信号をオンにする
645 定常状態動作が開始する
815 QLSモデムが等化の前に付加アナログ信号を送信パルス信号に加える。ここで、この付加アナログ信号のレベルは、網レベルA/D変換の前に正確にキャンセルされるように、ステップ810で受信した値と等しくされる
905 プロセッサ
Claims (6)
- モデム装置であって、
単一もしくは複数のトーンであるタイミング信号が重畳されたパルス信号を受信する手段であって、該パルス信号が、各々のフレームが複数のサンプルを含む複数のフレームのシーケンスを表わし、および該タイミング信号が該サンプルの少なくとも1つに加えられているものである手段と、
受信された該重畳されたタイミング信号に応答して、該モデムのクロック周波数を電気通信網の網サンプリングクロックに同期させるための手段とを備えることを特徴とするモデム装置。 - 請求項1に記載のモデム装置において、
該複数のサンプルが、幾つかのユーザデータ担持サンプル及び少なくとも1つの非ユーザデータ担持サンプルを含み、及び
該タイミング信号が、該非ユーザデータ担持サンプルの周期的に交番する信号のレベルによって表されるものであり、ならびに該応答する手段が、該周期的に交番する信号のレベルから前記タイミング信号をとり出す手段を含むものであるモデム装置。 - 請求項1に記載のモデム装置において、
該複数のサンプルが、幾つかのユーザデータ担持サンプル及び少なくとも1つの非ユーザデータ担持サンプルを含み、及び該タイミング信号が、ユーザデータ担持サンプルの少なくとも1つに加えられるものであるモデム装置。 - 受信データ通信設備を、網クロックに同期させる方法であって、
送信データ通信設備からデータ信号を受信するステップであって、該データ信号が、各フレームが複数のサンプルを含む複数フレームのシーケンスを表わすものであるステップと、
該タイミング信号を該複数のサンプルのうちの少なくとも1つに加えることにより、該データ信号上にタイミング信号を重畳して、組み合わされた信号を提供するステップと、
該組み合わされた信号を、該受信データ通信設備に対して送信するステップとを含み、
該タイミング信号は、該網クロックのタイミングを表わす1つもしくは2つ以上のトーンであることを特徴とする方法。 - 請求項4に記載の方法において、
該複数のサンプルが、幾つかのユーザデータ担持サンプル及び少なくとも1つの非ユーザデータ担持サンプルを含み、及び
該重畳するステップが、タイミング信号として該非ユーザデータ担持サンプルの1つに周期的に交番する信号のレベルを加えるステップを含む方法。 - 請求項4に記載の方法において、
該複数のサンプルが、幾つかのユーザデータ担持サンプル及び少なくとも1つの非ユーザデータ担持サンプルを含み、及び
該重畳するステップが、該ユーザデータ担持サンプルの少なくとも1つに該タイミング信号を加えるステップを含む方法。
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