JP3794436B2 - 鍵保管装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば複数のテナントが利用しているビルにおいて、各室の鍵を1箇所に保管する鍵保管装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の鍵保管装置の一例を示す斜視図である。図において、1は保管装置本体、2は鍵(図示せず)が取り付けられているキーカセット、3は保管装置本体1に並べて設けられ、それぞれキーカセット2を収納する複数のキーカセット収納部、4は保管装置本体1に設けられているカードリーダである。
【0003】
図7は図6のキーカセット2の断面図、図8は図6のキーカセット収納部3の断面図であり、例えば特開平4−247178号公報に示されているものと同様である。図7において、5はキーカセット2に設けられた鍵取付軸であり、この鍵取付軸5には鍵が回動自在に取り付けられる。6はキーカセット2に設けられた鍵収納溝、7はキーカセット2に設けられた係合部である。
【0004】
図8において、8は保管装置本体1の表板、9はキーカセット2を収納するホルダ、10はばね付蝶番11を介して表板8に取り付けられ、ホルダ9の前面の開口部を開閉する開閉扉、12はホルダ9内の奥部に設けられ、キーカセット2をホルダ9外へ押し出す押し出しばね、13は支点14を中心に回動自在に設けられているL字形の連結部材である。
【0005】
15は連結部材13の一端部に回動自在に連結され、上下動することによりホルダ9内に出没する係合ピンであり、この係合ピン15は、突出時にキーカセット2の係合部7に係合してキーカセット2の取り出し方向への移動を規制する。16はホルダ9の下部に取り付けられているソレノイドであり、このソレノイド16には、先端部が連結部材13の他端部に回動自在に連結され図の左右方向へ往復動するプランジャ17が設けられている。18はソレノイド16から突出する方向へプランジャ17を付勢するプランジャ用ばねである。
【0006】
次に、動作について説明する。押し出しばね12に逆らってキーカセット2をホルダ9内に押し込むと、係合ピン15が係合部7に係合し、キーカセット2がホルダ9から引き出せなくなる。この状態から、キーカセット2を取り出したい場合には、カードリーダ4で所定のカード操作を行う。これにより、ソレノイド16が励磁され、プランジャ用ばね18に逆らってプランジャ17がソレノイド16側へ引き込まれる。このプランジャ17の移動により、連結部材13が回動し、係合ピン15が下方へ没する。この結果、係合ピン15の係合部7への係合状態が解除され、押し出しばね12によりキーカセット2がホルダ9から押し出される。キーカセット2を抜き出すと、開閉扉10によりホルダ9の開口部が自動的に閉じられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来の鍵保管装置においては、プランジャ17が例えば10g以下の軽量なものであるため、例えば装置前面から強い衝撃力が加えられ、図8の右方向への衝撃力や振動がプランジャ17に伝達された場合に、ソレノイド16が励磁されていないにも拘わらず、プランジャ17が容易に右方向へ移動して、係合ピン15が引っ込んでしまう。即ち、カード操作をしなくてもキーカセット2を取り出せてしまうことがあるというセキュリティ性の問題点があった。
【0008】
これに対し、係合ピン15と係合部7との係合深さを大きくしたり、プランジャ用ばね18のばね力を上げたりする方法も考えられるが、これらの方法では、プランジャ17のストロークを大きくしたり、ソレノイド16の力を強めたりしなければならず、かつ大形の電源が必要となるなど、小形化の妨げとなってしまう。
【0009】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、装置の大形化を防止しつつ、衝撃力等による係合ピンの誤動作を防止することができ、セキュリティ性を向上させることができる鍵保管装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る鍵保管装置は、鍵が取り付けられているキーカセットを収納するホルダと、このホルダに対して支点を中心に回動自在に設けられている連結部材と、連結部材に設けられ、連結部材の回動によりホルダ内に出没するとともに、突出時にキーカセットの係合部に係合してキーカセットの取り出し方向への移動を規制する係合ピンと、連結部材に連結されたプランジャを有し、励磁時に係合ピンが没する方向へ連結部材を回動させるソレノイドと、連結部材に設けられ、ソレノイドの非励磁時における連結部材の回動を防止する釣合重りとを備えたものである。
【0011】
請求項2の発明に係る鍵保管装置は、連結部材の支点を中心とするモーメントがプランジャと釣り合うように連結部材に設けられている釣合重りを用いたものである。
【0012】
請求項3の発明に係る鍵保管装置は、支点がホルダの側面に設けられているものである。
【0013】
請求項4の発明に係る鍵保管装置は、釣合重りの形状が、支点を中心とする円弧状になっているものである。
【0014】
請求項5の発明に係る鍵保管装置は、連結部材、係合ピン及び釣合重りが、ろう材を鋳造することにより一体的に設けられているものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による鍵保管装置のキーカセット収納部を示す側面図であり、図6ないし図8と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0016】
図において、21は連結部材13に設けられている釣合重りであり、この釣合重り21は、支点14を中心とするモーメントがプランジャ17と釣り合うように、支点14に対してプランジャ17とは反対側に設けられている。他の構成は、図8の従来例と同様である。
【0017】
このような鍵保管装置では、通常のキーカセット2(図7)の出し入れ動作は、従来例と同様である。しかし、図の右方向への衝撃力や振動が加えられた場合、各キーカセット収納部3にそれぞれ釣合重り21が設けられているため、連結部材13にはこれを回動させようとするモーメントが作用せず、従って係合ピン15が下動することはない。即ち、衝撃力等による係合ピン15の誤動作が防止され、セキュリティ性が向上する。
【0018】
また、例えばソレノイド16の駆動力が250g前後であるとすると、プランジャ17の重さは6g程度であり、これに同様の6g程度の釣合重り21を付加しても、駆動力を上げる必要はなく、装置の大形化は防止される。
【0019】
実施の形態2.
次に、図2はこの発明の実施の形態2による鍵保管装置のキーカセット収納部を示す側面図、図3は図2の要部平面図、図4は図3の側面図である。上記実施の形態1では、支点14,連結部材13及び釣合重り21がホルダ9の下方に位置していたが、この実施の形態2では、連結部材31の支点32がホルダ9の側面に取り付けられている。この連結部材31は、図3及び図4に示すような形状で、係合ピン33が設けられている。また、連結部材31の上部には、支点32を中心とするモーメントがプランジャ17と釣り合うように釣合重り34が設けられている。従って、釣合重り34は、ホルダ9の下方ではなく、ホルダ9の側方に配置されている。また、連結部材31、係合ピン33及び釣合重り34は、ろう材により一体的に鋳造されている。
【0020】
このような鍵保管装置によれば、支点32をホルダ9の側方に位置させたので、釣合重り34もホルダ9の側方に配置することができ、衝撃力等による係合ピン33の誤動作を防止するだけでなく、装置の上下方向の寸法を小さくして、一層の小形化を図ることができる。
【0021】
実施の形態3.
なお、釣合重りの形状は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば図5に示すように、支点41を中心とする円弧状の釣合重り42としてもよい。この場合、支点41を中心とするトルク力方向に沿った形状であるため、衝撃力等による係合ピンの誤動作を効率よく防止することができる。
【0022】
また、上記の例では支点14回りのモーメントがプランジャ17と釣り合うように釣合重り21を設けたが、完全に釣り合わせなくてもよい。即ち、連結部材13を回動させようとするモーメントをある程度でも打ち消すことができれば、ある程度の効果は得られる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の鍵保管装置は、ソレノイドの非励磁時における連結部材の回動を防止する釣合重りを連結部材に設けたので、装置の大形化を防止しつつ、衝撃力等による係合ピンの誤動作を防止することができ、セキュリティ性を向上させることができる。
【0024】
請求項2の発明の鍵保管装置は、連結部材の支点を中心とするモーメントがプランジャと釣り合うように連結部材に設けられている釣合重りを用いたので、係合ピンの誤動作をより効果的に防止することができる。
【0025】
請求項3の発明の鍵保管装置は、支点がホルダの側面に設けられているので、装置の上下方向の寸法を小さくして、一層の小形化を図ることができる。
【0026】
請求項4の発明の鍵保管装置は、釣合重りの形状が、支点を中心とする円弧状になっているので、衝撃力等による係合ピンの誤動作を効率よく防止することができる。
【0027】
請求項5の発明の鍵保管装置は、連結部材、係合ピン及び釣合重りが、ろう材を鋳造することにより一体的に設けられているので、製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による鍵保管装置のキーカセット収納部を示す側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による鍵保管装置のキーカセット収納部を示す側面図である。
【図3】 図2の要部平面図である。
【図4】 図3の側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による鍵保管装置の釣合重りを示す正面図である。
【図6】 従来の鍵保管装置の一例を示す斜視図である。
【図7】 図6のキーカセットの断面図である。
【図8】 図6のキーカセット収納部の断面図である。
【符号の説明】
2 キーカセット、9 ホルダ、13,31 連結部材、14,32,41 支点、15,33 係合ピン、16 ソレノイド、17 プランジャ、21,34,42 釣合重り。
Claims (5)
- 鍵が取り付けられているキーカセットを収納するホルダと、 このホルダに対して支点を中心に回動自在に設けられている連結部材と、
上記連結部材に設けられ、上記連結部材の回動により上記ホルダ内に出没するとともに、突出時に上記キーカセットの係合部に係合して上記キーカセットの取り出し方向への移動を規制する係合ピンと、
上記連結部材に連結されたプランジャを有し、励磁時に上記係合ピンが没する方向へ上記連結部材を回動させるソレノイドと、
上記連結部材に設けられるとともに、上記支点に対して上記プランジャと反対側に配置され、上記ソレノイドの非励磁時における上記連結部材の回動を防止する釣合重りと
を備えていることを特徴とする鍵保管装置。 - 釣合重りは、連結部材の支点を中心とするモーメントがプランジャと釣り合うように上記連結部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の鍵保管装置。
- 支点がホルダの側面に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鍵保管装置。
- 釣合重りの形状が支点を中心とする円弧状であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の鍵保管装置。
- 連結部材、係合ピン及び釣合重りは、ろう材を鋳造することにより一体的に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の鍵保管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05333996A JP3794436B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 鍵保管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05333996A JP3794436B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 鍵保管装置 |
Publications (2)
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JPH09242392A JPH09242392A (ja) | 1997-09-16 |
JP3794436B2 true JP3794436B2 (ja) | 2006-07-05 |
Family
ID=12940010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05333996A Expired - Lifetime JP3794436B2 (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 鍵保管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3794436B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5043973B2 (ja) * | 2010-03-19 | 2012-10-10 | キング通信工業株式会社 | 誤動作防止機構を備えたソレノイド装置、およびこれを用いた鍵管理システム |
-
1996
- 1996-03-11 JP JP05333996A patent/JP3794436B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH09242392A (ja) | 1997-09-16 |
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