JP3794172B2 - アクティブマトリクス基板およびその製造方法 - Google Patents

アクティブマトリクス基板およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ(以下、TFTという。)および容量素子を有する液晶表示装置用あるいは電流駆動制御型表示装置用のアクティブマトリクス基板およびその製造方法に関するものである。更に詳しくは、アクティブマトリクス基板上にTFTおよび容量素子を形成する工程を簡略化するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置の駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板、あるいは電流駆動制御型表示装置用のアクティブマトリクス基板において、画素スイッチング素子、あるいは駆動回路を構成するスイッチング素子としてはTFTが用いられている。このTFTは、ゲート電極にゲート絶縁膜を介して対峙するチャネル領域、および該チャネル領域に接続するソース・ドレイン領域を備えている。また、アクティブマトリクス基板上にはTFTとともに容量素子が形成されることがある。たとえば、液晶表示装置のアクティブマトリクス基板上には保持容量(容量素子)が形成される。このような容量素子はTFTの製造工程を最大限、援用して形成される。すなわち、容量素子を構成する誘電体膜および第2電極はそれぞれ、TFTのゲート絶縁膜およびゲート電極の形成工程を援用して形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
但し、TFTのソース・ドレイン領域と容量素子の第1電極とは同一の層間にあって、しかも半導体膜に不純物を注入して形成できるという点で共通するものの、従来は、第1電極をソース・ドレイン領域の形成工程を援用して形成する方法は採用されていない。その理由は、TFTにおいては、ゲート電極をマスクとして不純物を注入すれば半導体膜の所定領域に選択的に不純物を注入できるという利点があるので、ゲート電極を形成した後にチャネル領域を避けるように半導体膜に不純物を注入してソース・ドレイン領域を形成しているのに対して、保持容量においては、第2電極の真下に位置する第1電極に不純物を注入する必要があるので、ゲート電極や第2電極を形成した後では第1電極を形成できないからである。
【0004】
また、液晶表示装置においては、画素スイッチング用のTFTのオフリーク電流を低減することを目的に、ソース・ドレイン領域についてはLDD構造とすることがある。このようなLDD構造のソース・ドレイン領域を形成するに際には、従来、ゲート電極の側端部にサイドウォールを形成し、このサイドウォールをマスクとして利用しながら高濃度の不純物を注入する。従って、LDD構造のソース・ドレイン領域を形成するのにサイドウォールを利用する以上、従来は、ゲート電極を形成した後に不純物を注入せざるを得ないという制約がある。
【0005】
それ故、従来は、ソース・ドレイン領域と第1電極とはプロセス面からみれば共通点があるにもかかわらず、それらを同一の工程で形成することができないので、製造工程数の削減を図れないという問題点がある。
【0006】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、TFTのソース・ドレイン領域と容量素子とを同時形成することにより、製造工程数を削減することのできるアクティブマトリクス基板およびその製造方法を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のアクティブマトリクス基板は、マトリクス状に形成された複数の画素電極と、該複数の画素電極に接続された薄膜トランジスタと、該薄膜トランジスタに接続されたデータ線および走査線と、容量素子とを有するアクティブマトリクス基板において、前記容量素子は、前記薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域と同一の層により形成された第1電極、該第1電極を覆うように形成された誘電体膜、および該誘電体膜を介して前記第1電極に対向するように形成された第2電極を備え、前記第1電極は、前記ソース・ドレイン領域の少なくとも一部と同一の不純物がドープされた半導体膜から形成されていることを特徴とする。
【0008】
なお、前記誘電体膜は前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と同一の層により形成されてなり、前記第2電極は前記薄膜トランジスタのゲート電極と同一の層により形成されてなる。
【0009】
また、前記第1電極と前記ソース・ドレイン領域の少なくとも一部とは不純物濃度が同等であることを特徴とする。
【0010】
さらに、前記TFTは、前記ソース・ドレイン領域が前記ゲート電極の端部に前記ゲート絶縁膜を介して対峙する低濃度ソース・ドレイン領域、および該低濃度ソース・ドレイン領域に隣接する高濃度ソース・ドレイン領域を具備するLDD構造を備え、前記第1電極は、前記低濃度ソース・ドレイン領域と同一の不純物が同等の濃度でドープされた半導体膜から形成されていることを特徴とする。
【0012】
このような構造のアクティブマトリクス基板はそれぞれ、以下に製造方法を説明するように、TFTのソース・ドレイン領域を形成するための不純物の注入と、容量素子の第1電極を形成するための不純物の注入とを同時に行って製造するので、製造工程数を減らすことができる。
【0013】
すなわち、前述に規定するアクティブマトリクス基板の製造方法であって、前記TFTのチャネル領域、前記ソース・ドレイン領域、および前記第1電極を形成するための半導体膜を形成した以降、該半導体膜の上層側に前記ゲート電極および前記第2電極を形成する前に、前記ソース・ドレイン領域および前記第1電極を形成するための不純物をレジストマスクなどを利用して前記半導体膜の所定領域に選択的に注入する不純物注入工程を行うことを特徴とする。
【0014】
また、アクティブマトリクス基板の製造方法であって、前記TFTのチャネル領域、前記ソース・ドレイン領域、および前記第1電極を形成するための半導体膜を形成した以降、該半導体膜の上層側に前記ゲート電極および前記第2電極を形成する前に、前記低濃度ソース・ドレイン領域および前記第1電極を形成するための不純物をレジストマスクなどを利用して前記半導体膜の所定領域に選択的に注入する不純物注入工程を行うことを特徴とする。
【0015】
また、アクティブマトリクス基板の製造方法であって、前記TFTのチャネル領域、前記ソース・ドレイン領域、および前記第1電極を形成するための半導体膜を形成した以降、該半導体膜の上層側に前記ゲート電極および前記第2電極を形成する前に、前記低濃度ソース・ドレイン領域および前記第1電極を形成するための不純物をレジストマスクなどを利用して前記半導体膜の所定領域に選択的に注入する不純物注入工程を行うことを特徴とする。
【0016】
また、前記不純物注入工程を、前記半導体膜の表面に前記ゲート絶縁膜を形成した後に行うことを特徴とする。
【0017】
前記不純物注入工程を、前記半導体膜の表面に前記ゲート絶縁膜を形成する前に行うことを特徴とする。このように構成すると、ゲート電極直下のゲート絶縁膜や容量素子の誘電体膜は、不純物に晒されないので、TFTや容量素子の電気的特性が向上する。すなわち、ゲート絶縁膜や誘電体膜には不純物が注入されないので、不純物注入による欠陥に起因する耐電圧低下やショート、あるいは容量素子の充電・放電特性におけるヒステリシスなどが発生しない。
【0018】
前記不純物注入工程をゲート絶縁膜を形成する前に行うとともに、前記不純物注入工程を行った以降、前記ソース・ドレイン領域の上層側に形成した層間絶縁膜にコンタクトホールを形成するためのコンタクトホール形成工程では、少なくとも当該コンタクトホールの底部で前記ソース・ドレイン領域の表面が露出するときのエッチングとして、ウエットエッチングなど前記半導体膜と前記層間絶縁膜との間でのエッチング選択性の高いエッチングを行うことを特徴とする。このように、不純物注入工程をゲート絶縁膜を形成する前に行うと、ゲート絶縁膜や誘電体膜に不純物が注入されないという利点がある代わりに、不純物注入時に障壁層がないので、不純物が半導体膜の表面に集中するおそれがある。このような状態になったにもかかわらず、ソース・ドレイン領域とソース・ドレイン電極とのコンタクトを図るためのコンタクトホールを層間絶縁膜に形成する際に従来どおりのドライエッチングを行うと、ソース・ドレイン領域において不純物が集中している表面がエッチングされ、ソース・ドレイン領域とソース・ドレイン電極との接続抵抗が増大してしまうおそれがある。しかるに、本形態では、少なくとも当該コンタクトホールの底部で前記ソース・ドレイン領域の表面が露出するときのエッチングとして、選択性の高いエッチング、たとえばウエットエッチングを行うので、ソース・ドレイン領域において不純物が集中している表面がエッチングされてしまうことがない。それ故、ソース・ドレイン領域とソース・ドレイン電極との接続抵抗の増大を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
[アクティブマトリクス基板の全体構成]
図1は、液晶表示装置の構成を模式的に示すブロック図、図2は、本例の液晶表示装置における駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板の構造を模式的に示す断面図である。
【0021】
図1に示すように、液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板AM上には、データ線90および走査線91が形成されている。走査線91には各画素において画素電極(後述する。)に接続する画素用TFT10のゲートが接続し、データ線90には画素用TFT10のソースが接続している。各画素には画素用TFT10を介して画像信号が入力される液晶セル94が存在する。データ線90に対しては、シフトレジスタ84、レベルシフタ85、ビデオライン87、アナログスイッチ86を備えるデータ線駆動回路60がアクティブマトリクス基板AM上に形成されている。走査線91に対しては、シフトレジスタ88およびレベルシフタ89を備える走査線駆動回路70がアクティブマトリクス基板AM上に形成されている。
【0022】
各画素には、容量線98との間に保持容量40(容量素子)が形成され、この保持容量40は、液晶セル94での電荷の保持特性を高める機能を有している。なお、保持容量40は前段の走査線91との間に形成されることもある。
【0023】
いずれの場合でも、図2に一部の画素を抜き出して示すように、保持容量40は、画素用TFT10を形成するためのシリコン膜10a(半導体膜/図2に斜線を付した領域)の延設部分に相当するシリコン膜40aを導電化したものを第1電極41とし、この第1電極41に対して容量線98が第2電極45として重なった構造になっている。なお、前段の走査線91との間に保持容量40を形成する場合には、走査線91からの張り出し部分が第2電極45として第1電極41に重なった構造になる。なお、図2において、画素用TFT10のゲート電極15は、走査線91のうちシリコン膜10aと重なる部分であり、ソース電極16はデータ線90の一部である。また、画素用TFT10のドレイン電極17はITO膜からなる画素電極である。
【0024】
[第1の実施形態]
(アクティブマトリクス基板上の素子の構成例)
このようにして画素領域に形成した画素用TFT10および保持容量40のA−A′線における断面を図3の右側領域に示す。なお、液晶表示装置のアクティブマトリクス基板AMには、同一の基板上に、駆動回路においてシレフトレジスタなどを構成するP型の駆動回路用TFT30、およびN型の駆動回路用TFT20も形成されるので、これらの駆動回路用TFT30、20については図3の左側領域に示してある。
【0025】
このようなN型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、およびP型の駆動回路用TFT30は、いずれも、ソース・ドレイン領域11、12、21、22、31、32の間にチャネルを形成するためのチャネル領域13、23、33を有している。これらのチャネル領域13、23、33は、低濃度のボロンイオンによってチャネルドープしてある場合には、不純物濃度が約1×1017cm-3の低濃度P型領域などとして構成される。このようチャネルドープを行うと、N型の駆動回路用TFT20およびP型の駆動回路用TFT30のスレッショルド電圧(Vth)を所定の値に設定できる。一般に、正孔の移動度は電子の移動度に比して小さいため、P型の駆動回路用TFTのオン電流はN型の駆動回路用TFTのオン電流に比して著しく小さい傾向にあるが、かかる問題点は、チャネルドープによってVthを調整することにより、ほぼ解消できる。それ故、本例のアクティブマトリクス基板AMでは、CMOS回路を構成するTFT間におけるオン電流のバランスがよい。
【0026】
N型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、およびP型の駆動回路用TFT30は、チャネル領域13、23、33の表面側に対して、ゲート絶縁膜14、24、34(厚さが約300オングストローム〜約2000オングストローム、好ましくは約1000オングストロームのシリコン酸化膜)を介して対峙するゲート電極15、25、35を有する。
【0027】
ここで、各TFTのソース・ドレイン領域は、ゲート電極15、25、35に対してセルフアライン的、あるいはオフセットゲート構造に形成される場合があるが、本形態ではLDD構造に構成されている。従って、ソース・ドレイン領域11、12、21、22、31、32は、ゲート電極15、25、35の端部に対してゲート絶縁膜14、24、34を介して対峙する部分に低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221、311、321を有している。従って、いずれのTFTにおいてもドレイン端における電界強度が緩和された状態にあるので、オフリーク電流が著しく小さい。また、LDD構造のTFTは、セルフアライン構造のTFTに比較して、ソース・ドレイン間の耐電圧が高いので、チャネル長を短くすることができる。
【0028】
なお、N型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、およびP型の駆動回路用TFT30のソース・ドレイン領域11、12、21、22、31、32のうち、低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221、311、321を除く領域は、不純物濃度が約1×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222、312、322である。これらの高濃度領域に対して、走査線、データ線や画素電極などのソース・ドレイン電極16、17、26、27、36、37がそれぞれ、下層側層間絶縁膜401または上層側層間絶縁膜402からなる層間絶縁膜4のコンタクトホール51、52、53、54、54、55、56を介して電気的に接続している。
【0029】
(TFTの製造方法1−1)
このような構造のアクティブマトリクス基板AMは、たとえば、以下の方法により製造できる。なお、以下の説明において、不純物濃度はいずれも、活性化アニール後の不純物濃度で表してある。
【0030】
まず、図4(a)に示すように、石英基板やガラス基板などの絶縁基板2の表面に、LPCVD法、プラズマCVD法などを用いてアモルファスシリコン膜を形成した後、レーザアニール法または急速加熱法により結晶粒を成長させてポリシリコン膜とする。次に、ポリシリコン膜をフォトリソグラフィ法によってパターニングして、画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、P型の駆動回路用TFT30、および保持容量40の各形成領域にシリコン膜10a、20a、30a、40aを残す(シリコン膜形成工程)。
【0031】
次に、TEOS−CVD法、LPCVD法、プラズマCVD法、熱酸化法などにより、シリコン膜10a、20a、30a、40aの表面に厚さが約300オングストローム〜約2000オングストロームのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜14、24、34、および誘電体膜44を同時に形成する(ゲート絶縁膜形成工程)。ここで、熱酸化法を利用してゲート絶縁膜14、24、34、および誘電体膜44を形成する際には、シリコン膜10a、20a、30a、40aの結晶化も行い、これらのシリコン膜をポリシリコン膜とすることができる。
【0032】
チャネルドープを行う場合には、次に約1×1012cm-2のドーズ量でボロンイオン(P型不純物/第2導電型不純物)を打ち込む(チャネルドープ工程/1回目の不純物注入工程)。その結果、シリコン膜10a、20a、30a、40aは、不純物濃度が約1×1017cm-3の低濃度P型のシリコン膜となる。
【0033】
次に、図4(b)に示すように、P型の駆動回路用TFT30の形成領域を覆うとともに、ゲート電極15、25の形成予定領域をわずか広めに覆うレジストマスク101、あるいは金属マスクを形成する(1回目のマスク形成工程)。
【0034】
続いて、たとえば、リンイオン(N型不純物/第1導電型不純物)を約3×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(2回目の不純物注入工程/低濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0035】
その結果、低濃度P型のシリコン膜10a、20aのうち、リンイオンが打ち込まれた領域は、導電型が反転して不純物濃度が約2.9×1018cm-3の低濃度N型領域11a、12a、21a、22aとなる。また、低濃度P型のシリコン膜40aは、導電型が反転して不純物濃度が約2.9×1018cm-3の低濃度N型の第1電極41となる。また、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域13、23となる。しかる後に、レジストマスク101を除去する。
【0036】
次に、図4(c)に示すように、ゲート絶縁膜14、24、34の表面に、ドープドシリコン、シリサイド膜やアルミニウム膜、クロム膜、タンタル膜などの金属膜からなるゲート電極15、25、35を形成する。同時に、誘電体膜44の表面には、第2電極45を形成する(ゲート電極形成工程)。この第2電極45は、前記の容量線あるいは前段のデータ線の一部である。このようにして、第1電極41と第2電極45とが誘電体膜44を介して対向する保持容量40を形成する。
【0037】
次に、N型の画素用TFT10の形成領域、N型の駆動回路用TFT20の形成領域、および保持容量40を覆うレジストマスク102、あるいは金属マスクを形成する(2回目のマスク形成工程)。
【0038】
続いて、ボロンイオンを約1×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(3回目の不純物注入工程/低濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0039】
その結果、低濃度P型のシリコン膜30aには、ゲート電極35に対してセルフアライン的に不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度P型領域31a、32aが形成される。なお、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域33となる。しかる後に、レジストマスク102を除去する。
【0040】
次に、図4(d)に示すように、N型の画素用TFT10の形成領域、N型の駆動回路用TFT20の形成領域、および保持容量40を覆うとともに、ゲート電極35をやや広めに覆うレジストマスク103、あるいは金属マスクを形成する(3回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク103の端部と、ゲート電極35の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0041】
続いて、ボロンイオンを約1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(4回目の不純物注入工程/高濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0042】
その結果、低濃度P型領域31a、32aには、不純物濃度が1×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域312、322が形成される。また、低濃度P型領域31a、32aのうち、レジストマスク103で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域311、321となる。
【0043】
このようにして、P型の駆動回路用TFT30を形成する。しかる後に、レジストマスク103を除去する。
【0044】
次に、図4(e)に示すように、P型の駆動回路用TFT30に加えて、ゲート電極15、25をも広めに覆うレジストマスク104、あるいは金属マスクを形成する(4回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク104の端部と、ゲート電極15、25の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0045】
続いて、リンイオンを1.5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(5回目の不純物注入工程/高濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0046】
その結果、低濃度N型領域11a、12a、21a、22aには、不純物濃度が1.5×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域112、122、221、222が形成される。また、低濃度N型領域11a、12a、21a、22aのうち、レジストマスク104で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約約2.9×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221となる。
【0047】
このようにして、N型の画素用TFT10、およびN型の駆動回路用TFT20を形成する。しかる後に、レジストマスク104を除去する。
【0048】
以降、図3に示すように、層間絶縁膜4を形成した後、活性化のためのアニールを行い、しかる後に、コンタクトホール51、52、53、54、55、56およびソース・ドレイン電極16、17、26、27、36、37を形成すれば、レジストマスク101〜104を形成するための4回のマスク形成工程と、5回の不純物注入工程によって、アクティブマトリクス基板AMを製造できる。
【0049】
このように、本例のアクティブマトリクス基板AMの製造方法では、図4(b)に示したように、ゲート電極15、25、35、および第2電極45を形成する前に、低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221を形成するための低濃度第1導電型不純物注入工程を行い、この工程を援用して、第1電極41を形成している。従って、低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221および第1電極41を別々の工程で製造する場合に比較して、マスク形成工程の数および不純物注入工程の数を1回ずつ減らすことが可能である。
【0050】
なお、図4(c)に示す低濃度第2導電型不純物注入工程、図4(d)に示す高濃度第2導電型不純物注入工程、および図4(e)に示す高濃度第1導電型不純物注入工程の間でその順序を入れ換えるなど、ゲート電極15、25、35、および第2電極45を形成する前に、低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221および第1電極41を形成するための低濃度第1導電型不純物注入工程を行うのであれば、いずれの工程順序であってもよい。また、不純物濃度についても、求めるTFT特性に応じて最適な条件に設定すればよい。
【0051】
(TFTの製造方法1−2)
このような構造のアクティブマトリクス基板AMは、たとえば、図5を参照して説明する以下の方法によっても製造できる。なお、以下の説明において、不純物注入条件などについては図4を参照して説明した製造方法と同様であるので、共通する部分については詳細な説明を省略する。
【0052】
まず、図5(a)に示すように、石英基板やガラス基板などの絶縁基板2の表面のうち、画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、P型の駆動回路用TFT30、および保持容量40の各形成領域にシリコン膜10a、20a、30a、40aを形成する(シリコン膜形成工程)。
【0053】
チャネルドープを行う場合には、ゲート絶縁膜を形成する前に、約1×1012cm-2のドーズ量でボロンイオン(P型不純物/第2導電型不純物)を打ち込んでシリコン膜10a、20a、30a、40aを不純物濃度が約1×1017cm-3の低濃度P型のシリコン膜とする(チャネルドープ工程/1回目の不純物注入工程)。
【0054】
次に、図5(b)に示すように、P型の駆動回路用TFT30の形成領域を覆うとともに、ゲート電極15、25の形成予定領域をわずか広めに覆うレジストマスク201、あるいは金属マスクを形成する(1回目のマスク形成工程)。
【0055】
続いて、ゲート絶縁膜を形成する前に、たとえば、リンイオン(N型不純物/第1導電型不純物)を約3×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(2回目の不純物注入工程/低濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0056】
その結果、低濃度P型のシリコン膜10a、20aのうち、リンイオンが打ち込まれた領域は、導電型が反転して不純物濃度が約2.9×1018cm-3の低濃度N型領域11a、12a、21a、22aとなる。また、低濃度P型のシリコン膜40aは、導電型が反転して不純物濃度が約2.9×1018cm-3の低濃度N型の第1電極41となる。また、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域13、23となる。しかる後に、レジストマスク201を除去する。
【0057】
次に、図5(c)に示すように、TEOS−CVD法、LPCVD法、プラズマCVD法、熱酸化法などによりシリコン膜10a、20a、30a、40aの表面に厚さが約300オングストローム〜約2000オングストロームのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜14、24、34、および誘電体膜44を同時に形成する(ゲート絶縁膜形成工程)。
【0058】
以降は、図4を参照して説明した製造方法と同様、図5(d)に示すように、ゲート絶縁膜14、24、34の表面に、ドープドシリコン、シリサイド膜やアルミニウム膜、クロム膜、タンタル膜などの金属膜からなるゲート電極15、25、35を形成する。同時に、誘電体膜44の表面には第2電極45を形成する(ゲート電極形成工程)。このようにして、第1電極41と第2電極45とが誘電体膜44を介して対向する保持容量40を形成する。
【0059】
次に、N型の画素用TFT10の形成領域、N型の駆動回路用TFT20の形成領域、および保持容量40を覆うレジストマスク202、あるいは金属マスクを形成する(2回目のマスク形成工程)。
【0060】
続いて、ボロンイオンを約1×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(3回目の不純物注入工程/低濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0061】
その結果、低濃度P型のシリコン膜30aには、ゲート電極35に対してセルフアライン的に不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度P型領域31a、32aが形成される。なお、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域33となる。しかる後に、レジストマスク202を除去する。
【0062】
次に、図5(e)に示すように、N型の画素用TFT10の形成領域、N型の駆動回路用TFT20の形成領域、および保持容量40を覆うとともに、ゲート電極35を広めに覆うレジストマスク203、あるいは金属マスクを形成する(3回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク203の端部と、ゲート電極35の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0063】
続いて、ボロンイオンを約1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(4回目の不純物注入工程/高濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0064】
その結果、低濃度P型領域31a、32aには、不純物濃度が1×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域312、322が形成される。また、低濃度P型領域31a、32aのうち、レジストマスク203で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域311、321となる。
【0065】
このようにして、P型の駆動回路用TFT30を形成する。しかる後に、レジストマスク103を除去する。
【0066】
次に、図5(f)に示すように、P型の駆動回路用TFT30に加えて、ゲート電極15、25をも広めに覆うレジストマスク204を形成する(4回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク204の端部と、ゲート電極15、25の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0067】
続いて、リンイオンを1.5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(5回目の不純物注入工程/高濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0068】
その結果、低濃度N型領域11a、12a、21a、22aには、不純物濃度が1.5×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域112、122、221、222が形成される。また、低濃度N型領域11a、12a、21a、22aのうち、レジストマスク104で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約2.9×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221となる。
【0069】
このようにして、N型の画素用TFT10、およびN型の駆動回路用TFT20を形成する。しかる後に、レジストマスク204を除去する。
【0070】
以降、図3に示すように、層間絶縁膜4を形成した後、活性化のためのアニールを行い、しかる後に、コンタクトホール51、52、53、54、55、56およびソース・ドレイン電極16、17、26、27、36、37を形成すれば、レジストマスク201〜204を形成するための4回のマスク形成工程と、5回の不純物注入工程によって、アクティブマトリクス基板AMを製造できる。
【0071】
このように、本例のアクティブマトリクス基板AMの製造方法では、図5(b)に示したように、ゲート電極15、25、35、および第2電極45を形成する前に、低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221を形成するための低濃度第1導電型不純物注入工程を行い、この工程を援用して、第1電極41を形成している。従って、低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221および第1電極41を別々の工程で製造する場合に比較して、マスク形成工程の数および不純物注入工程の数を1回ずつ減らすことが可能である。
【0072】
また、低濃度第1導電型不純物注入工程をゲート絶縁膜14、24、および誘電体膜44を形成する前に行うので、ゲート絶縁膜14、24、および誘電体膜44のうち、ゲート電極15、25、および第2電極45の真下に位置する部分は不純物に晒されない。従って、ゲート絶縁膜14、24、および誘電体膜44への不純物侵入に起因する耐電圧低下やショート、あるいは容量素子の充電・放電特性におけるヒステリシスなどが発生しない。
【0073】
なお、本形態でも、図5(d)に示す低濃度第2導電型不純物注入工程、図5(e)に示す高濃度第2導電型不純物注入工程、および図5(f)に示す高濃度第1導電型不純物注入工程の間でその順序を入れ換えるなど、ゲート電極15、25、35、および第2電極45を形成する前に、低濃度ソース・ドレイン領域111、121、211、221および第1電極41を形成するための低濃度第1導電型不純物注入工程を行うのであれば、いずれの工程順序であってもよい。また、不純物濃度についても、求めるTFT特性に応じて最適な条件に設定すればよい。
【0074】
[第2の実施形態]
(アクティブマトリクス基板の構成)
図6は、本形態の液晶表示装置における駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板AMの構造を模式的に示す断面図である。なお、本例のアクティブマトリクス基板では、各TFTの基本的な構造が、図3に示したアクティブマトリクス基板AMと略同じであるため、以下の説明において、対応する機能を有する部分には、同じ符号を付してある。
【0075】
図6において、本例の液晶表示装置の駆動回路内蔵型のアクティブマトリクス基板AMでも、P型の駆動回路用TFT30、N型の駆動回路用TFT20、N型の画素用TFT10、および保持容量402が同一の絶縁基板2の上に形成されている。N型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、およびP型の駆動回路用TFT30は、いずれもLDD構造を有し、いずれのTFTにおいても、チャネル領域13、23、33は、低濃度のボロンイオンによってチャネルドープしてあるため、不純物濃度が約1×1017cm-3の低濃度P型領域である。
【0076】
本例では、保持容量40の第1電極41は、N型の画素用TFT10、およびN型の駆動回路用TFT20の高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222と同時形成された不純物濃度が1×1020cm-3の高濃度N型領域である。その他の構成は、図3に示したアクティブマトリクス基板と同様なので、対向する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
【0077】
(アクティブマトリクス基板の製造方法2−1)
このような構造のアクティブマトリクス基板AMは、たとえば、以下の方法により製造できる。なお、以下の説明において、不純物注入条件などについては図4を参照して説明した製造方法と同様であるので、共通する部分については詳細な説明を省略する。
【0078】
まず、図7(a)に示すように、絶縁基板2の表面にポリシリコン膜を形成した後、ポリシリコン膜をフォトリソグラフィ法によってパターニングして、それを島状のシリコン膜10a、20a、30a、40aにする(シリコン膜形成工程)。
【0079】
次に、島状のシリコン膜10a、20a、30a、40aに対して厚さが約300オングストローム〜約2000オングストロームのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜14、24、34、および誘電体膜44を同時に形成する(ゲート絶縁膜形成工程)。
【0080】
チャネルドープを行う場合には、次に約1×1012cm-2のドーズ量でボロンイオン(P型不純物/第2導電型不純物)を打ち込む(チャネルドープ工程/1回目の不純物注入工程)。
【0081】
次に、図7(b)に示すように、P型の駆動回路用TFT30の形成領域を覆うとともに、後に形成するゲート電極15、25の形成予定領域を広めに覆うレジストマスク501、あるいは金属マスクを形成する(1回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク501の端部と、後に形成するゲート電極15、25の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0082】
続いて、たとえば、リンイオン(N型不純物/第1導電型不純物)を約1.5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(2回目の不純物注入工程/高濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0083】
その結果、低濃度P型のシリコン膜10a、20aのうち、リンイオンが打ち込まれた領域は、導電型が反転して不純物濃度が約1.5×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222となる。また、低濃度P型のシリコン膜40aも、導電型が反転して不純物濃度が約1.5×1020cm-3の高濃度N型の第1電極41となる。しかる後に、レジストマスク501を除去する。
【0084】
次に、図7(c)に示すように、ゲート絶縁膜14、24、34の表面に、ドープドシリコンやシリサイド膜などからなるゲート電極15、25、35を形成する。同時に、誘電体膜44の表面には第2電極45を形成する(ゲート電極形成工程)。このようにして、第1電極41と第2電極45とが誘電体膜44を介して対向する保持容量40を形成する。
【0085】
次に、N型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、および保持容量40の形成領域を覆うレジストマスク502、あるいは金属マスクを形成する(2回目のマスク形成工程)。
【0086】
続いて、ボロンイオンを約1×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(3回目の不純物注入工程/低濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0087】
その結果、低濃度P型のシリコン膜30aには、ゲート電極35に対して自己整合的に不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度P型領域31a、32aが形成される。なお、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域33となる。しかる後に、レジストマスク502を除去する。
【0088】
次に、図7(d)に示すように、P型の駆動回路用TFT30の形成領域を覆うレジストマスク503、あるいは金属マスクを形成する(3回目のマスク形成工程)。
【0089】
続いて、リンイオンを約3×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(4回目の不純物注入工程/低濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0090】
その結果、高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222に挟まれた低濃度P型のシリコン膜10a、20aには、ゲート電極15、25に対して自己整合的に不純物濃度が約2.9×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域211、221が形成される。なお、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域13、23となる。このようにして、N型の画素用TFT10、およびN型の駆動回路用TFT20を形成する。しかる後に、レジストマスク503を除去する。
【0091】
次に、図7(e)に示すように、N型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、および保持容量40の形成領域を覆うとともに、ゲート電極35を広めに覆うレジストマスク504、あるいは金属マスクを形成する(4回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク504の端部と、ゲート電極35の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0092】
続いて、ボロンイオンを約1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(5回目の不純物注入工程/高濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0093】
その結果、低濃度P型領域31a、32aには、不純物濃度が1×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域312、322が形成される。また、低濃度P型領域31a、32aのうち、レジストマスク504で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域311、321となる。
【0094】
このようにして、P型の駆動回路用TFT30を形成する。しかる後に、レジストマスク504を除去する。
【0095】
以降、図6に示すように、層間絶縁膜4を形成した後、活性化のためのアニールを行い、しかる後に、コンタクトホール51、52、53、54、55、56およびソース・ドレイン電極16、17、26、27、36、37を形成すれば、レジストマスク501〜504を形成するための4回のマスク形成工程と、5回の不純物注入工程によって、アクティブマトリクス基板AMを製造できる。
【0096】
なお、本形態でも、図7(c)に示す低濃度第2導電型不純物注入工程、図7(d)に示す低濃度第1導電型不純物注入工程、および図5(e)に示す高濃度第2導電型不純物注入工程の間でその順序を入れ換えるなど、ゲート電極15、25、35、および第2電極45を形成する前に、高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222および第1電極41を形成するための高濃度第1導電型不純物注入工程を行うのであればいずれの工程順序であってもよい。また、不純物濃度についても、求めるTFT特性に応じて最適な条件に設定すればよい。
【0097】
(アクティブマトリクス基板の製造方法2−2)
このような構造のアクティブマトリクス基板AMは、たとえば、以下の方法により製造できる。なお、以下の説明において、不純物注入条件などについては図4を参照して説明した製造方法と同様であるので、共通する部分については詳細な説明を省略する。
【0098】
まず、図8(a)に示すように、絶縁基板2の表面のうち、画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、P型の駆動回路用TFT30、保持容量40の各形成予定領域にシリコン膜10a、20a、30a、40aを形成する(シリコン膜形成工程)。
【0099】
チャネルドープを行う場合には、ゲート絶縁膜を形成する前に、約1×1012cm-2のドーズ量でボロンイオン(P型不純物/第2導電型不純物)を打ち込む(チャネルドープ工程/1回目の不純物注入工程)。
【0100】
次に、図8(b)に示すように、P型の駆動回路用TFT30の形成領域を覆うとともに、後に形成するゲート電極15、25の形成予定領域を広めに覆うレジストマスク601、あるいは金属マスクを形成する(1回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク601の端部と、後に形成するゲート電極15、25の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0101】
続いて、ゲート絶縁膜を形成する前に、たとえば、リンイオン(N型不純物/第1導電型不純物)を約1.5×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(2回目の不純物注入工程/高濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0102】
その結果、低濃度P型のシリコン膜10a、20aのうち、リンイオンが打ち込まれた領域は、導電型が反転して不純物濃度が約1.5×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222となる。また、低濃度P型のシリコン膜40aも、導電型が反転して不純物濃度が約1.5×1020cm-3の高濃度N型の第1電極41となる。しかる後にレジストマスク601を除去する。
【0103】
次に、図8(c)に示すように、島状のシリコン膜10a、20a、30a、40aに対して厚さが約300オングストローム〜約2000オングストロームのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜14、24、34、および誘電体膜44を同時に形成する(ゲート絶縁膜形成工程)。
【0104】
以降は、図7を参照して説明した製造方法と同様、図8(d)に示すように、ゲート絶縁膜14、24、34の表面に、ドープドシリコンやシリサイド膜などからなるゲート電極15、25、35を形成する。同時に、誘電体膜44の表面には、第2電極45を形成する(ゲート電極形成工程)。このようにして、第1電極41と第2電極45とが誘電体膜44を介して対向する保持容量40を形成する。
【0105】
次に、N型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、および保持容量40の形成領域を覆うレジストマスク602、あるいは金属マスクを形成する(2回目のマスク形成工程)。
【0106】
続いて、ボロンイオンを約1×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(3回目の不純物注入工程/低濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0107】
その結果、低濃度P型のシリコン膜30aには、ゲート電極35に対して自己整合的に不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度P型領域31a、32aが形成される。なお、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域33となる。しかる後に、レジストマスク602を除去する。
【0108】
次に、図8(e)に示すように、P型の駆動回路用TFT30の形成領域を覆うレジストマスク603、あるいは金属マスクを形成する(3回目のマスク形成工程)。
【0109】
続いて、リンイオンを約3×1013cm-2のドーズ量でイオン注入する(4回目の不純物注入工程/低濃度第1導電型不純物注入工程)。
【0110】
その結果、高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222に挟まれた低濃度P型のシリコン膜10a、20aには、ゲート電極15、25に対して自己整合的に不純物濃度が約2.9×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域211、221が形成される。なお、不純物が注入されなかった部分がチャネル領域13、23となる。このようにして、N型の画素用TFT10、およびN型の駆動回路用TFT20を形成する。しかる後に、レジストマスク503を除去する。
【0111】
次に、図8(f)に示すように、N型の画素用TFT10、N型の駆動回路用TFT20、および保持容量40の形成領域を覆うとともに、ゲート電極35を広めに覆うレジストマスク604、あるいは金属マスクを形成する(4回目のマスク形成工程)。ここで、レジストマスク604の端部と、ゲート電極35の端部との距離は、0.5μm〜2μm程度が適している。
【0112】
続いて、ボロンイオンを約1×1015cm-2のドーズ量でイオン注入する(5回目の不純物注入工程/高濃度第2導電型不純物注入工程)。
【0113】
その結果、低濃度P型領域31a、32aには、不純物濃度が1×1020cm-3の高濃度ソース・ドレイン領域312、322が形成される。また、低濃度P型領域31a、32aのうち、レジストマスク604で覆われていた部分は、そのまま不純物濃度が約1.1×1018cm-3の低濃度ソース・ドレイン領域311、321となる。
【0114】
このようにして、P型の駆動回路用TFT30を形成する。しかる後に、レジストマスク604を除去する。
【0115】
以降、図6に示すように、層間絶縁膜4を形成した後、活性化のためのアニールを行い、しかる後に、コンタクトホール51、52、53、54、55、56およびソース・ドレイン電極16、17、26、27、36、37を形成すれば、レジストマスク101〜104を形成するための4回のマスク形成工程と、5回の不純物注入工程によって、アクティブマトリクス基板AMを製造できる。
【0116】
また、高濃度第1導電型不純物注入工程をゲート絶縁膜14、24、および誘電体膜44を形成する前に行うので、ゲート絶縁膜14、24、および誘電体膜44のうち、ゲート電極15、25、および第2電極45の真下に位置する部分は不純物に晒されない。従って、ゲート絶縁膜14、24、および誘電体膜44への不純物侵入に起因する耐電圧低下やショート、あるいは容量素子の充電・放電特性におけるヒステリシスなどが発生しない。
【0117】
なお、本形態でも、図8(c)に示す低濃度第2導電型不純物注入工程、図8(d)に示す低濃度第1導電型不純物注入工程、および図5(e)に示す高濃度第2導電型不純物注入工程の間でその順序を入れ換えるなど、ゲート電極15、25、35、および第2電極45を形成する前に、高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222および第1電極41を形成するための高濃度第1導電型不純物注入工程を行うのであれば、いずれの工程順序であってもよい。また、不純物濃度についても、求めるTFT特性に応じて最適な条件に設定すればよい。
【0118】
ここで、不純物注入工程をゲート絶縁膜14、24を形成する前に行うと、ゲート絶縁膜14、24や誘電体膜44に不純物が注入されないという利点がある代わりに、不純物注入時に障壁層がないので、不純物がシリコン膜の表面に集中するおそれがある。このような状態になったにもかかわらず、高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222とソース・ドレイン電極16、17、26、27とのコンタクトを図るためのコンタクトホール53、54、55、56を層間絶縁膜4に形成する際に従来どおりのドライエッチングを行うと、高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222において不純物が集中している表面がエッチングされ、高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222とソース・ドレイン電極16、17、26、27との接続抵抗が増大してしまうおそれがある。
【0119】
そこで、本形態では、コンタクトホール53、54、55、56の底部で高濃度ソース・ドレイン領域112、122、212、222が露出するときのエッチングとして、選択性の高いウエットエッチングを行うことが好ましい。すなわち、コンタクトホール53、54、55、56をウエットエッチングだけで形成する。あるいは、コンタクトホール54、56を形成する場合で説明するが、図9(a)に示すように、コンタクトホール54、56の途中まではドライエッチングで形成し、コンタクトホール54、56の底部で高濃度ソース・ドレイン領域122、222が露出する直前からはウエットエッチングを行う。このような方法によれば、図9(b)に示すように、コンタクトホール54、56の底部で高濃度ソース・ドレイン領域122、222が露出するときのエッチングとしては、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜4を選択的にエッチングし、シリコン膜からなる高濃度ソース・ドレイン領域122、222についてはエッチングしないウエットエッチングを行うことになる。それ故、ゲート絶縁膜14、24、および誘電体膜44がない状態で不純物の注入を行っても、高濃度ソース・ドレイン領域122、222において不純物が集中している表面がエッチングされてしまうことがないので、高濃度ソース・ドレイン領域122、222とソース・ドレイン電極17、27との接続抵抗が増大するのを防止することができる。なお、高濃度ソース・ドレイン領域112、212とソース・ドレイン電極16、26とを接続するためのコンタクトホール53、55を形成する場合も同様である。なお、このようにしてコンタクトホール53、54、55、56を形成する場合には、P型の駆動回路用TFT30の側でコンタクトホール51、52が同時形成されることになる。
【0120】
[その他の実施例]
なお、上記いずれの形態においても、TFTをLDD構造とした場合を例に説明したが、TFTをセルフアライン構造とした場合でも本発明を適用できる。すなわち、チャネル領域、ソース・ドレイン領域、および第1電極を形成するためのシリコン膜を形成した以降、このシリコン膜の上層側にゲート電極および第2電極を形成する前に、ソース・ドレイン領域および第1電極を形成するための不純物をレジストマスクを利用してシリコン膜の所定領域に選択的に注入すればよい。このように製造すると、保持容量の第1電極は、TFTのース・ドレイン領域と導電型が同じで該導電型の不純物の濃度が同等のシリコン膜から構成されることになる。
【0121】
なお、本例では、第1導電型をN型とし、第2導電型をP型としたが、逆にしてもよい。すなわち、画素用TFTをP型で構成してもよい。また、ここでは画素に注目して、保持容量について説明したが、本発明の適用範囲は保持容量に限らず、たとえば駆動回路において必要とされる容量素子を形成する場合や他の目的で利用される容量素子を形成する場合にも本発明を適用することができる。
【0122】
[アクティブマトリクス基板の使用例]
このように構成したアクティブマトリクス基板AMは、図10および図11に示すようにして液晶表示パネルを構成する。
【0123】
図10および図11はそれぞれ、液晶表示パネルの平面図およびそのH−H′線における断面図である。
【0124】
これらの図において、液晶表示パネルLPは、前記のアクティブマトリクス基板AMと、石英基板や高耐熱ガラス基板などの透明な絶縁基板200に対向電極71およびマトリクス状に遮光膜BM1が形成された対向基板OPと、これらの基板間に封入、挟持されている液晶LCとから概略構成されている。アクティブマトリクス基板AMと対向基板OPとはギャップ材含有のシール材を用いたシール層80によって所定の間隙を介して貼り合わされ、これらの基板間に液晶LCが封入されている。シール層80には、エポキシ樹脂や各種の紫外線硬化樹脂などを用いることができる。また、ギャップ材としては、約2μm〜約10μmの無機あるいは有機質のファイバ若しくは球を用いることができる。対向基板OPはアクティブマトリクス基板AMよりも小さく、アクティブマトリクス基板AMの周辺部分は、対向基板OPの外周縁よりはみ出た状態に貼り合わされる。従って、アクティブマトリクス基板AMの走査線駆動回路60およびデータ線駆動回路70は、対向基板OPの外側に位置している。また、アクティブマトリクス基板AMの入出力端子81も対向基板OPの外側に位置しているので、入出力端子81にはフレキシブルプリント配線基板FPCを配線接続することができる。ここで、シール層80は部分的に途切れているので、この途切れ部分によって、液晶注入口83が構成されている。このため、対向基板OPとアクティブマトリクス基板AMとを貼り合わせた後、シール層80の内側領域を減圧状態にすれば、液晶注入口83から液晶LCを減圧注入でき、液晶LCを封入した後、液晶注入口83を封止剤82で塞げばよい。なお、対向基板OPには、シール層80の内側に表示領域を見切りするための遮光膜BM2も形成されている。
【0125】
[液晶表示パネルの使用例]
図10および図11に示す液晶表示パネルを透過型で構成した場合の電子機器への使用例を、図12ないし図13を参照して説明する。
【0126】
上記形態の液晶表示パネルを用いて構成される電子機器(液晶表示装置)は、図12のブロック図に示すように、表示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、表示駆動装置1004、液晶表示パネル1006、クロック発生回路1008、および電源回路1010を含んで構成される。表示情報出力源1000は、ROM、RAMなどのメモリ、テレビ信号などを同調して出力する同調回路などを含んで構成され、クロック発生回路1008からのクロックに基づいて表示情報を処理して出力する。この表示情報出力回路1002は、たとえば増幅・極性反転回路、相展開回路。ローテーション回路、ガンマ補正回路、あるいはクランプ回路等を含んで構成され、液晶表示パネル1006を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に電力を供給する。
【0127】
このような構成の電子機器としては、図13を参照して後述する投写型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)、およびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、あるいは携帯電話、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルなどを挙げることができる。
【0128】
図13に示す投写型表示装置は、液晶表示パネルをライトバルブとして用いた投写型プロジェクタであり、たとえば3枚プリズム方式の光学系を用いている。図13において、液晶プロジェクタ1100では、白色光源のランプユニット1102から出射された投写光がライトガイド1104の内部で、複数のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの3原色に分離され(光分離手段)、それぞれの色の画像を表示する3枚の液晶表示パネル1110R、1110G、1110Bに導かれる。そして、それぞれの液晶表示パネル1110R、1110G、1110Bによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112(光合成手段)に3方向から入射される。ダイクロイックプリズム1112では、レッドRおよびブルーBの光が90°曲げられ、グリーンGの光は直進するので、各色の光が合成され、投写レンズ1114を通してスクリーンなどにカラー画像が投写される。
【0129】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明では、半導体膜の上層に容量素子の第2電極を形成する前に、TFTのソース・ドレイン領域を形成するための不純物注入工程を行うとともに、この工程を利用して、容量素子を形成するための半導体膜に不純物を注入し、容量素子の第1電極を構成することに特徴を有する。従って、本発明によれば、従来の製造方法に比較して、容量素子の第1電極をTFTの製造工程の中で形成できるので、別の工程で形成した場合と比較して、マスク形成工程の数および不純物注入工程の数を減らすことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶表示装置用のアクティブマトリクス基板の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すアクティブマトリクス基板に形成した画素領域の一部を抜き出して示す平面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るアクティブマトリクス基板の断面図である。
【図4】(a)〜(e)は、図3に示すアクティブマトリクス基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図5】(a)〜(f)は、図3に示すアクティブマトリクス基板の別の製造方法を示す工程断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るアクティブマトリクス基板の断面図である。
【図7】(a)〜(e)は、図6に示すアクティブマトリクス基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】(a)〜(f)は、図6に示すアクティブマトリクス基板の別の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】(a)、(b)は、図8に示す工程に続いて行うコンタクトホール形成工程を示す工程断面図である。
【図10】アクティブマトリクス基板の使用例を示す液晶表示パネルの平面図である。
【図11】図10に示す液晶表示パネルのH−H′線における断面図である。
【図12】図10に示す液晶表示パネルの使用例を示す液晶表示装置の回路構成を示すブロック図である。
【図13】図10に示す液晶表示パネルの使用例を示す投写型液晶表示装置の全体構成図である。
【符号の説明】
4 層間絶縁膜
10 N型の画素用TFT
11、12、21、22、31、32 ソース・ドレイン領域
13、23、33 チャネル領域
14、24、34 ゲート絶縁膜
15、25、35 ゲート電極
20 N型の駆動回路用TFT
30 P型の駆動回路用TFT
40 保持容量(容量素子)
41 第1電極
44 誘電体膜
45 第2電極
51〜56 コンタクトホール
88 容量線
90 データ線
91 走査線
101〜104、201〜204、501〜504、601〜604 レジストマスク
111、121、211、221、311、321 低濃度ソース・ドレイン領域
AM アクティブマトリクス基板
LP 液晶表示パネル
OP 対向基板

Claims (7)

  1. マトリクス状に形成された複数の画素電極と、該複数の画素電極に接続された薄膜トランジスタと、該薄膜トランジスタに接続されたデータ線および走査線と、容量素子とを有するアクティブマトリクス基板において、
    前記薄膜トランジスタは、ソース・ドレイン領域がゲート電極の端部にゲート絶縁膜を介して対峙する低濃度ソース・ドレイン領域、および該低濃度ソース・ドレイン領域に隣接する高濃度ソース・ドレイン領域を具備するLDD構造を備え、
    前記容量素子は、前記薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域と同一の層により形成された第1電極、該第1電極を覆うように形成された誘電体膜、および該誘電体膜を介して前記第1電極に対向するように形成された第2電極を備え、
    前記第1電極は、前記低濃度ソース・ドレイン領域と同一の不純物が同等の濃度でドープされた半導体膜から形成されていることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  2. 請求項1において、前記誘電体膜は前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と同一の層により形成されてなることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  3. 請求項1において、前記第2電極は前記薄膜トランジスタのゲート電極と同一の層により形成されてなることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  4. 請求項1に規定するアクティブマトリクス基板の製造方法であって、
    前記薄膜トランジスタのチャネル領域、前記ソース・ドレイン領域、および前記第1電極を形成するための半導体膜を形成した以降、該半導体膜の上層側に前記ゲート電極および前記第2電極を形成する前に、前記低濃度ソース・ドレイン領域および前記第1電極を形成するための不純物を前記半導体膜の所定領域に選択的に注入する不純物注入工程を行うことを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。
  5. 請求項4において、前記不純物注入工程を、前記半導体膜の表面に前記ゲート絶縁膜を形成した後に行うことを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。
  6. 請求項4において、前記不純物注入工程を、前記半導体膜の表面に前記ゲート絶縁膜を形成する前に行うことを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。
  7. 請求項4において、前記不純物注入工程を、前記半導体膜の表面に前記ゲート絶縁膜を形成する前に行うとともに、前記不純物注入工程を行った以降、前記ソース・ドレイン領域の上層側に形成した層間絶縁膜にコンタクトホールを形成するためのコンタクトホール形成工程では、少なくとも当該コンタクトホールの底部で前記ソース・ドレイン領域の表面が露出するときのエッチングとして前記半導体膜と前記層間絶縁膜との間でのエッチング選択性の高いエッチングを行うことを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造方法。
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