JP3793443B2 - 転写箔およびその製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂、金属、陶磁器、布繊維などの被転写物の表面にインクパターンを形成するために用いられる転写箔およびその製造装置に係り、特に、その表面に形成されているインクパターンを加温して被転写物に転写するために用いられる転写箔およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、携帯電話、コンピュータ機器、オーディオ機器、車載用品、雑貨品などの樹脂、金属、陶磁器などの被転写物におけるハウジングカバーやケース類の表面に、白、黒、カラーインキにより文字や絵柄を印刷することにより高い機能性や意匠性を発現させている。
【0003】
このため、従来から、あらかじめ一面に離型性処理を施した耐熱性シート基材を有する転写箔の離型処理面上にフィルムグラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷などの印刷方法によりインクパターンを形成し、この転写箔のインクパターンを加温して前記被転写物の表面に転写するようにしていた。
【0004】
前記転写箔の表面に形成されているインクパターンを加温して被転写物に転写するための方法としては、従来からホットスタンプ方式ならびにインモールド成形が知られている。
【0005】
まず、従来の転写箔を用いたホットスタンプ装置を図2により説明する。
【0006】
図2において、ホットスタンプ装置は、種々の印刷方法により離型処理面に種々の絵柄のインクパターンが形成されている転写箔ロール1bを有している。この転写箔ロール1bは繰出しコア8aに巻回されており、テンションロール9a、9bおよびヒートロール10を介して巻取りコア8bに巻取られる構造となっている。
【0007】
前記ヒートロール10は、金属製の芯金ロールの表面をEPDM(エチレンプロピレンジメチルラバー)、シリコンなどの耐熱性弾性エラストマーにより被覆された構造となっている。
【0008】
前記ヒートロール10の近傍には、ハロゲンランプ11が配設されており、前記ヒートロール10の表面を加熱することができるようになっている。また、前記ハロゲンランプ11は遮光カバー12により背部に向かう熱を遮蔽し得るようになっており、この遮蔽カバー12によりハロゲン光を高効率でヒートロール10の表面に輻射させることができるようになっている。なお、前記ヒートロール10のごく近傍には、温度センサ13が配設されており、この温度センサ13により前記ヒートロール10の表面温度を非接触で計測するようになっている。
【0009】
ホットスタンプの最終目的物である被転写物14が、台車15に固定されており、この台車15は、図示しない駆動動力源により左右に移動する駆動輪16によりベースプレート17の表面を移動されるようになっている。
【0010】
前記ベースプレート17の下方に便宜上記載されているハロゲン制御部Fは、前記ハロゲンランプ11を通電制御するようになっている。また、モータ制御部Gは、巻取りローラ8bおよびヒートローラ10を回転駆動するようになっている。さらに、被転写物駆動制御部Hは、駆動輪16を駆動して被転写物14が固定された台車15を移動するようになっている。
【0011】
前記ハロゲン制御部F、モータ制御部Gおよび被転写物制御部Hはそれぞれメカ制御部Eと接続されており、このメカ制御部Eは、前記ハロゲン制御部F、モータ制御部Gおよび被転写物制御部Hを統合的に駆動させるシーケンスを内蔵している。
【0012】
このような構成によれば、メカ制御部Eがハロゲン制御部Fに駆動指令を発することにより、このハロゲン制御部Fによりハロゲンランプ11が点灯し、ヒートロール10の表面が加熱される。このヒートロール10の表面温度は温度センサ13により検出されており、このヒートロール10の表面温度が所定の温度に到達したら、ハロゲンランプ11を点灯することにより常時一定の温度に制御される。
【0013】
つぎに、転写箔1bのインクパターンが形成されていない背面からヒートロール10を転写箔1bに押圧させた状態において、台車15を図2中W方向に移動させる。この結果、前記転写箔1b上のインクパターンは背面からヒートロール10により過熱された状態において被転写物14の表面に接触し、ヒートロール10の表面より加えられた熱エネルギにより熱溶融軟化して被転写物14の表面に転写される。
【0014】
インクパターンが転写された使用後の転写箔1bは被転写物14から剥離除去されて巻取りロール8bに巻取られて回収される。
【0015】
このようにして、転写箔1b上のインクパターンは被転写物14の表面に絵柄として固着される。
【0016】
通常、前述した転写箔の作成方法の具体例としては、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷などの印刷方法がよく用いられている。また、近年においては金銀色に代表されるメタリック調のホットスタンプ用転写箔も実用に供されている。このメタリック調のホットスタンプ用転写箔は、真空成膜装置により所定のマスキングパターンを用いて金属アルミニウムを蒸着させることにより作成されている。
【0017】
つぎに、従来の転写箔を用いたインモールド成形方法および装置を図3により説明する。
【0018】
図3において、インモールド成形方法は、主に、転写箔送り・位置決め、型閉め、射出成形・冷却、型開き・成型品取りだしという4工程からなっている。
【0019】
まず、第1段階の転写箔送り・位置決め工程について説明する。
【0020】
図3(A)に示すように、固定盤21の表面側には、相互に開閉可能な3枚の金型22a,22b,22cが配置されており、このうちの固定盤21に固定されている金型22cは固定金型とされている。また、前記金型22a,22bは可動金型とされており、このうち、金型22aは、図示しない駆動源により往復動される可動盤23に固定されている。さらに、前記固定盤21の背面側には樹脂注入ノズル24が配設されている。
【0021】
そして、金型22a,22b,22cが相互に開いた状態において転写箔1bを所定の位置に挿入する。なお、この転写箔1bの表面には、あらかじめ印刷により作成された絵柄1cが形成されている。
【0022】
つぎに、第2段階の型閉め工程について説明する。
【0023】
図3(B)に示すように、可動盤8を図2中右方向に移動させることにより所定の圧力で金型22a,22b,22cを閉める。
【0024】
さらに、第3段階の射出成形・冷却工程について説明する。
【0025】
図3(C)に示すように、樹脂注入ノズル24より、図示しない溶融槽内においてあらかじめ溶融させた樹脂25を所定の圧力により金型22a,22b,22c内に注入する。
【0026】
この際、溶融した樹脂25は、金型22a,22b,22c内に設けたスプルー26を経由して、図2中斜線部で示す金型形状27に従って充填される。樹脂25を充填したら、金型22a,22b,22cを冷却し、溶融樹脂25を液体状から固体状に変化させる。
【0027】
最後に、最終段階である型開き・成形品取りだしについて説明する。
【0028】
図3(D)に示すように、所定時間後に金型22a,22b,22cを開き、表面に絵柄1cが転写された成形品28を取り出す。 転写使用後の転写箔1bは、図示しない巻取りロールに巻取られる。
【0029】
前述した4工程を繰り返すことにより、表面に絵柄1cが印刷された成形品28が連続して製造することができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法では、転写箔を作成する際に、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷などの印刷方法を用いるため、再生不可能な印刷製版や人体に有害な有機溶剤が必要となっていた。そのため、印刷製版を作成するための時間と作成費用、インク廃液の処理費用が必要となるなどの課題があった。さらに、少量多品種の転写箔を作成する場合は製版数に対する転写箔の使用量の比率が小さくなるため、著しくコスト高となるほか、図柄変更をしたい場合は再度製版の作成工程から行わなければならないため、製版コストがさらに増大するという課題があった。
【0031】
また、金銀メタリック調の転写箔を作成する場合、金属材料を真空装置内において蒸着させる複雑な工程が必要となり、製造コストが増大するほか、印刷工程とは別な工程により作成するため、輸送上の課題として、ゴミ、粉塵、異物などが付着する課題などがあった。
【0032】
本発明は、前述した従来のものにおける問題点を克服し、少量多品種に適した転写箔を提供することを目的としている。
【0033】
また、本発明は、このような少量多品種に適した転写箔を簡単に製造することができる転写箔の製造装置を提供することを目的としている。
【0034】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本発明の転写箔の特徴は、一面を離型性処理が施されている離型処理面とされている膜厚25μm以上の樹脂製シートからなるシート基材を有し、このシート基材の前記離型処理面に、インクリボンのリボン機材上に積層された少なくとも熱軟化温度が180℃以上のエポキシ樹脂と着色剤とからなるインクが熱記録手段により転写され前記離型処理面にインクパターンが形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、複雑な印刷工程を必要としないで少量多品種に適した転写箔とすることができる。
【0037】
本発明の他の転写箔の特徴は、前記シート基材が、膜厚38μm以上の樹脂製シートからなり、このシート基材の前記離型処理面に3μm以上の耐擦傷性保護層が形成され、インモールド成形に適用可能とされている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、インモールド成形により得られる被転写物の表面には、磨耗や擦り傷、粘着剤の付着に対して強い強度を有する被膜を得ることができる。
【0040】
本発明の転写箔の製造装置の特徴は、複数の発熱素子を整列配置した熱記録手段と、少なくとも熱軟化温度が180℃以上のエポキシ樹脂と着色剤とからなるインクをリボン基材上に形成してなるインクリボンとを有し、一面を離型性処理が施されている膜厚25μm以上の樹脂製シートからなるシート基材の前記離型処理面に、前記インクリボンのインクを前記熱記録手段により転写するようにした転写箔の製造装置の特徴は、前記熱記録手段が、デジタル信号により通電制御され、各発熱素子を独立して加熱する点にある。そして、これらの構成を採用したことにより、印刷製版および有機溶剤を全く使用せずに転写箔を作成することが可能であり、製作ロット数の大小に影響されずに転写箔を作成することが可能で、短納期でも転写箔を作成することが可能となり、必要に応じて1枚のみの転写箔を作成することも可能である。したがって、転写箔を安価かつ短納期で、無駄なく作成することが可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】
まず、本発明によるホットスタンプ用転写箔および転写箔製造装置を図1に示す実施形態により説明する。
【0042】
図1は転写箔製造装置を模式化した図である。
【0043】
図1において、符号1aは、表面を離型性処理された転写箔の原反である。この転写箔原反1aは繰出しコア2aに巻回されており、この転写箔原反1aは、テンションロール4a、4bおよびプラテンロール5を介して巻取りロール3aに巻取られる構造となっている。なお、前記転写箔原反1aのシート基材は膜厚25μm以上の樹脂シート(フィルム)からなり、インクリボン6に対向する面は、離型性処理を施された離型処理面とされており、この離型処理面上には3μm以上の耐擦傷性保護層が形成されている。
【0044】
また、前記インクリボン6が、前記転写箔原反1aと同様に他の繰出しコア2bに巻回されており、このインクリボン6は、テンションロール4c、4dおよび熱記録手段としてのサーマルヘッド7を介して巻取りローラ3bに巻取られる構造となっている。前記インクリボン6は、少なくとも熱軟化温度が160℃以上の熱可塑性樹脂と着色剤とからなるインクをインク基材上に形成して構成されている。
【0045】
なお、サーマルヘッド7は、その表面に図示しない数百個ないしは数千個の発熱素子が所定の間隔をもって配列された構造となっており、制御信号に応じて各発熱素子に電圧を印加することにより各発熱素子の表面が発熱する構造となっている。
【0046】
前記各巻取りコア3a,3bには、それぞれモータ制御部D,D’が接続されており、これらのモータ制御部D,D’は、対応する巻取りコア3a,3bを任意の方向に任意の速度で回転するようになっている。また、前記サーマルヘッド7には駆動回路Cが接続されており、この駆動回路Cによりサーマルヘッド7の各発熱素子にデジタル信号により独立して通電するようになっている。
【0047】
また、駆動回路Cおよび前記モータ制御部D,D’は、メカ制御部Bと接続されており、このメカ制御部Bは、駆動回路Cとモータ制御部D,D’を統合的に駆動させるシーケンスを内蔵している。
【0048】
さらに、前記メカ制御部Bには、ホストコンピュータAが接続されており、このホストコンピュータAの汎用の画像処理ソフトにより任意の画像をデジタルデータに変換するようになっている。
【0049】
つぎに、前述した構成からなる転写箔製造装置の作用について説明する。
【0050】
まず、ホストコンピュータAを用いて任意の画像を編集し、デジタルデータに変換する。変換されたデジタルデータはメカ制御部Bに転送される。そして、このメカ制御部Bにおいては、あらかじめプログラミングされたシーケンスにより画像データとモータ制御信号をそれぞれ駆動回路Cとモータ制御部D、D‘に出力する。
【0051】
駆動回路Cに出力された制御信号に従って、サーマルヘッド7はプラテンロール5に接触し、インクリボン6の表面は転写箔原反1aの表面に押圧される。
【0052】
つぎに、転写箔原反1aはモータ制御部Dにより図中X方向に搬送され、また、インクリボン6はモータ制御部D’により図中Y方向に搬送される。なお、通常転写箔原反1aとインクリボン6の搬送速度は等速とされている。
【0053】
さらに、転写箔原反1aとインクリボン6の搬送中には画像データに対応したサーマルヘッド7の発熱素子が発熱し、転写箔原反1aの表面に転写されたインクパターンが形成される。
【0054】
このようにして、ホストコンピュータAの制御信号に応じて転写箔原反1aの離型性処理が施された離型処理面にインクリボン6によるインクパターンが形成されて転写箔が作成される。
【0055】
このように本実施形態の転写箔の製造装置によれば、印刷製版および有機溶剤を全く使用せずに転写箔を作成することが可能であり、製作ロット数の大小に影響されずに転写箔を作成することが可能で、短納期でも転写箔を作成することが可能となり、必要に応じて1枚のみの転写箔を作成することも可能である。したがって、転写箔を安価かつ短納期で、無駄なく作成することが可能となる。
【0056】
また、本実施形態の転写箔は、一面を離型処理面とされているシート基材を有し、このシート基材の前記離型処理面に、少なくとも熱可塑性樹脂と着色剤とからなるインクをリボン基材上に積層してなるインクリボン6のインクがサーマルヘッド7により転写され、前記離型処理面にインクパターンが形成されているので、複雑な印刷工程を必要としないで少量多品種に適した転写箔とすることができる。
【0057】
また、前記シート基材が、膜厚12μm以上の樹脂製シートからなり、このシート基材の前記離型処理面に3μm以上の耐擦傷性保護層が形成され、ホットスタンプに適用可能とされているので、ホットスタンプにより得られる被転写物の表面には、磨耗や擦り傷、粘着剤の付着に対して強い強度を有する被膜を得ることができる。
【0058】
さらに、前記インクリボン6が、少なくとも熱軟化温度が160℃以上の熱可塑性樹脂と着色剤とからなるインクをインク基材上に形成したものとされているので、ホットスタンプで得られる被転写物の表面には、耐熱性に優れた被膜となるとともに、磨耗や擦り傷、粘着剤の付着に対して強い強度を有する被膜を得ることができる。
【0059】
以下、本発明を適用した具体的な実施例について詳細に説明する。
【0060】
実施例1
膜厚25μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施して離型処理面を形成し、乾燥後に約3μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0061】
つぎに、エポキシ樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面に膜厚0.5μmのインク被膜を形成することによりカラーインクリボンを作成した。
【0062】
解像度300DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔とカラーインクリボンをセットした。
【0063】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上にシアン、マジェンタ、イエローの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、ホットスタンプ後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0064】
そして、得られた転写箔のインク転写面を被転写物(アクリル製の乳白色平板)に密着固定し、転写箔の背面にシリコン系ゴム製ローラを3MPaの圧力で押し当てた。ローラ表面を230℃に加熱し、表面温度が均一になった時点でローラを毎秒3cmの速度で輪転させた。
【0065】
冷却後の被転写物を取り出し、被転写物の表面から転写箔を剥離した。すると、被転写物上にはホットスタンプされた鮮明なカラー画像が得られた。
【0066】
さらに、木綿繊維にアルコールを含ませ、被転写物上の絵柄に荷重2Kgで摺擦させたところ、200回後にも絵柄が剥がれたり消失したりすることはなかった。
【0067】
実施例2
膜厚38μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施して離型処理面を形成し、乾燥後に約8μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0068】
つぎに、エポキシ樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面にシアン、マジェンタ、イエローはそれぞれ膜厚0.5μm、ホワイトは膜厚4μmのインク被膜を形成することによりカラーインクリボンを作成した。
【0069】
解像度600DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔とカラーインクリボンをセットした。
【0070】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上にシアン、マジェンタ、イエロー、ホワイトの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、ホットスタンプ後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0071】
そして、得られた転写箔のインク転写面を被転写物(アクリル製の透明平板)に密着固定し、転写箔の背面にシリコン系ゴムローラを3MPaの圧力で押し当てた。ローラ表面を230℃に加熱し、表面温度が均一になった時点でローラを毎秒3cmの速度で輪転させた。
【0072】
冷却後の被転写物を取り出し、被転写物の表面から転写箔を剥離した。すると、被転写物上にはホワイトインクを下地にするホットスタンプされた鮮明なカラー画像が得られた。
【0073】
さらに、木綿繊維にアルコールを含ませ、被転写物上の絵柄に荷重2Kgで摺擦させたところ、200回後にも絵柄が剥がれたり消失したりすることはなかった。
【0085】
比較例1
膜厚6μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施し、乾燥後に約8μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0086】
つぎに、エポキシ樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面にシアン、マジェンタ、イエローはそれぞれ膜厚0.5μm、ホワイトは膜厚4μmのインク被膜を形成することによりカラーインクリボンを作成した。
【0087】
そして、解像度600DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔とカラーインクリボンをセットした。
【0088】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上にシアン、マジェンタ、イエロー、ホワイトの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、ホットスタンプ後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0089】
得られた転写箔を観察したところ、サーマルヘッドによる熱収縮変形が発生し、転写箔上の画像は大きく歪んだものであることが判った。
【0090】
比較例2
膜厚12μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施し、乾燥後に約3μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0091】
つぎに、エポキシ樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面にシアン、マジェンタ、イエローはそれぞれ膜厚0.5μm、ホワイトは膜厚4μmのインク被膜を形成することによりカラーインクリボンを作成した。
【0092】
そして、解像度600DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔とカラーインクリボンをセットした。
【0093】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上にシアン、マジェンタ、イエロー、ホワイトの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、ホットスタンプ後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0094】
そして、冷却後の被転写物を取り出し、被転写物の表面から転写箔を剥離した。すると、被転写物上にはホットスタンプされた鮮明なカラー画像が得られた。
【0095】
しかしながら、木綿繊維にアルコールを含ませ、被転写物上の絵柄に荷重2Kgで摺擦させたところ、10回程度で絵柄が部分的に剥がれたり一部が消失したりする現象が発生した。
【0096】
比較例3
膜厚38μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施し、乾燥後に約8μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0097】
つぎに、エチレンビニルアセテート樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面に膜厚1μmのインク被膜を形成することによりカラーインクリボンを作成した。
【0098】
そして、解像度300DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔とカラーインクリボンをセットした。
【0099】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上にシアン、マジェンタ、イエローの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、ホットスタンプ後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0100】
そして、得られた転写箔のインク転写面を被転写物(アクリル製の乳白色平板)に密着固定し、転写箔の背面にシリコン系ゴムローラを3MPaの圧力で押し当てた。さらに、ローラ表面を230℃に加熱し、表面温度が均一になった時点でローラを毎秒3cmの速度で輪転させた。
【0101】
冷却後の被転写物を取り出し、被転写物の表面から転写箔を剥離した。しかしながら、インクが転写箔に融着したため転写箔上に一部が残存し、被転写物上には鮮明なカラー画像が得られなかった。
【0102】
つぎに、本発明によるインモールド成形用転写箔および転写箔製造装置を説明する。なお、この転写箔製造装置の構成は前述した図1とほぼ同様なので、前述したホットスタンプ用転写箔およびその転写箔製造装置と異なる構成のみについて説明し、同様の構成についてはその説明は省略する。したがって、以下の説明において符号を付した構成要件は、図1に基づくものである。
【0103】
本実施形態において転写箔原反1aのシート基材は膜厚38μm以上の樹脂シート(フィルム)からなり、インクリボン6に対向する面は、離型性処理を施された離型処理面とされており、この離型処理面上には3μm以上の耐擦傷性保護層が形成されている。
【0104】
また、本実施形態において、前記インクリボン6は、少なくとも熱軟化温度が180℃以上の熱可塑性樹脂と着色剤とからなるインクをインク基材上に形成して構成されている。
【0105】
このような構成のインモールド成形用転写箔製造装置によってもホットスタンプ用転写箔について説明した図1の作用と同様の動作によりインモールド成形用転写箔を製造することができる。
【0106】
このように本実施形態の転写箔の製造装置によれば、印刷製版および有機溶剤を全く使用せずに転写箔を作成することが可能であり、製作ロット数の大小に影響されずに転写箔を作成することが可能で、短納期でも転写箔を作成することが可能となり、必要に応じて1枚のみの転写箔を作成することも可能である。したがって、転写箔を安価かつ短納期で、無駄なく作成することが可能となる。
【0107】
また、本実施形態の転写箔は、一面を離型処理面とされているシート基材を有し、このシート基材の前記離型処理面に、少なくとも熱可塑性樹脂と着色剤とからなるインクをリボン基材上に積層してなるインクリボン6のインクがサーマルヘッド7により転写され、前記離型処理面にインクパターンが形成されているので、複雑な印刷工程を必要としないで少量多品種に適した転写箔とすることができる。
【0108】
また、前記シート基材が、膜厚38μm以上の樹脂製シートからなり、このシート基材の前記離型処理面に3μm以上の耐擦傷性保護層が形成され、インモールド成形成形に適用可能とされているので、インモールド成形により得られる被転写物の表面には、磨耗や擦り傷、粘着剤の付着に対して強い強度を有する被膜を得ることができる。
【0109】
さらに、前記インクリボン6が、少なくとも熱軟化温度が180℃以上の熱可塑性樹脂と着色剤とからなるインクをインク基材上に形成したものとされているので、インモールド成形によってもインクが流れてしまうことがないし、また、インモールド成形で得られる被転写物の表面には、耐熱性に優れた被膜となるとともに、磨耗や擦り傷、粘着剤の付着に対して強い強度を有する被膜を得ることができる。
【0110】
以下、本発明を適用した具体的な実施例について詳細に説明する。
【0111】
実施例4
膜厚38μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施し、乾燥後に約8μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0112】
つぎに、エポキシ樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面に膜厚0.5μmのインク被膜を形成することによりカラーインクリボンを作成した。
【0113】
解像度300DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔とカラーインクリボンをセットした。
【0114】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上にシアン、マジェンタ、イエローの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、インモールド成形後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0115】
そして、得られた転写箔のインク転写面が溶融樹脂に接触するように金型内にセットし、アクリル樹脂を用いて射出成形した。成形条件は、射出温度230℃、最大射出圧力1200Kg/cm2 、サイクルタイム40秒とした。
【0116】
使用後の転写箔は自動的に巻取ることにより、表面にインクパターンが転写された成形品が得られた。
【0117】
得られた成形品の表面には鮮明なカラー画像が得られた。
【0118】
さらに、木綿繊維にアルコールを含ませ、成形品の絵柄に荷重2Kgで摺擦させたところ、200回後にも絵柄が剥がれたり消失したりすることはなかった。
【0119】
実施例5
膜厚38クロンのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施し、乾燥後に約8μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0120】
つぎに、エポキシ樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面に膜厚0.5μmのインク被膜を形成することによりインクリボン原反を作成した。インクリボン原反は可視光透過率で80%以上の特性が得られた。
【0121】
乾燥後に、インクリボン原反の離型材料膜の上に真空蒸着法により金属アルミニウム膜を膜厚500オングストロームになるように成膜した。
【0122】
最後に、粘着性の高いアクリル系材料に平均粒径1μm以下の無機粉末タルクを2%添加した接着材料を3本ロールミルで粉砕混練した後、グラビア印刷方法によりアルミニウム蒸着膜上に印刷成膜した。成膜後の膜厚は約1μmであった。
【0123】
以上のようにして、シルバーメタリック色のインクリボンを作成した。
【0124】
解像度600DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔と前述のシアン、マジェンタ、イエローインクリボンをセットした。
【0125】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上に前述のシアン、マジェンタ、イエローの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、インモールド成形後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0126】
そして、得られた転写箔のインク転写面が溶融樹脂に接触するように金型内にセットし、アクリル樹脂を用いて射出成形した。成形条件は、射出温度230℃、最大射出圧力1200Kg/cm2 、サイクルタイム40秒とした。
【0127】
使用後の転写箔は自動的に巻取ることにより、表面にインクパターンが転写された成形品が得られた。
【0128】
そして、得られた成形品の表面には鮮明なカラー画像が得られた。
【0129】
さらに、木綿繊維にアルコールを含ませ、成形品の絵柄に荷重2Kgで摺擦させたところ、200回後にも絵柄が剥がれたり消失したりすることはなかった。
【0130】
比較例4
膜厚10μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムの表面にシリコーンコーティング剤を用いて離型性処理を施し、乾燥後に約8μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)樹脂を主原料とする耐擦傷性保護膜を積層形成することにより転写箔を作成した。
【0131】
つぎに、エポキシ樹脂に着色剤を20重量部添加した熱可塑性インクを有機溶剤に溶解したインク塗液(固形分比率30%)を作成し、グラビア印刷機により膜厚4.8μmのPETフィルムの表面に膜厚0.5μmのインク被膜を形成することによりカラーインクリボンを作成した。
【0132】
解像度300DPIのサーマルヘッドを搭載したアルプス電気株式会社製MDプリンタを用い、作成した転写箔とカラーインクリボンをセットした。
【0133】
ホストコンピュータから画像データを送信し、転写箔上に前述のシアン、マジェンタ、イエローの順でそれぞれのインクを順次転写させ、カラー画像を形成した。なお、送信する画像データは、インモールド成形後に正規の画像になるように、左右を反転させた鏡像印刷データとした。
【0134】
そして、得られた転写箔のインク転写面が溶融樹脂に接触するように金型内にセットし、アクリル樹脂を用いて射出成形した。成形条件は、射出温度230℃、最大射出圧力1200Kg/cm2 、サイクルタイム40秒とした。
【0135】
使用後の転写箔は自動的に巻取ったところ、転写箔上のインクが熱流動し、成形品の表面には鮮明なカラー画像を得ることができなかった。
【0136】
成形品の表面に流動したインクを観察すると、成形品のゲートと呼ばれる樹脂の注入口から流動経路に従って、インクが流動していることが判った。
【0137】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0138】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、少量多品種に適した転写箔を提供することができるし、また、このような少量多品種に適した転写箔を簡単に製造することができる。
【0139】
すなわち、本発明の転写箔は、一面を離型性処理が施されている離型処理面とされている膜厚25μm以上の樹脂製シートからなるシート基材を有し、このシート基材の前記離型処理面に、インクリボンのリボン機材上に積層された少なくとも熱軟化温度が180℃以上のエポキシ樹脂と着色剤とからなるインクが熱記録手段により転写され前記離型処理面にインクパターンが形成されている一面を離型性処理が施されている離型処理面とされているので、複雑な製版と印刷工程を必要としないで少量多品種に適した転写箔とすることができる。また、ホットスタンプで得られる被転写物の表面には、耐熱性に優れた被膜となるとともに、磨耗や擦り傷、粘着剤の付着に対して強い強度を有する被膜を得ることができる。
【0142】
一方、転写箔のシート基材が、膜厚38μm以上の樹脂製シートからなり、このシート基材の前記離型処理面に3μm以上の耐擦傷性保護層が形成され、インモールド成形に適用可能とすれば、インモールド成形により得られる被転写物の表面には、磨耗や擦り傷、粘着剤の付着に対して強い強度を有する被膜を得ることができる。
【0145】
他方、本発明の転写箔の製造装置は、複数の発熱素子を整列配置した熱記録手段と、少なくとも熱軟化温度が180℃以上のエポキシ樹脂と着色剤とからなるインクをリボン基材上に形成してなるインクリボンとを有し、一面を離型性処理が施されている膜厚25μm以上の樹脂製シートからなるシート基材の前記離型処理面に、前記インクリボンのインクを前記熱記録手段により転写するようにし、また、本発明の他の転写箔の製造装置は、前記熱記録手段が、デジタル信号により通電制御され、各発熱素子を独立して昇温させるようにしたので、印刷製版および有機溶剤を全く使用せずに転写箔を作成することが可能であり、製作ロット数の大小に影響されずに転写箔を作成することが可能で、短納期でも転写箔を作成することが可能となり、必要に応じて1枚のみの転写箔を作成することも可能で、転写箔を安価かつ短納期で、無駄なく作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るホットスタンプ用あるいはインモールド成形用転写箔の製造装置の実施形態を示す模式図
【図2】 従来の転写箔を用いたホットスタンプ装置の動作原理を示す概略図
【図3】 従来の転写箔を用いたインモールド成形装置の動作原理を示す概略図
【符号の説明】
1a 転写箔原反
1b 転写箔ロール
1c 絵柄
2a、2b 繰出しコア
3a、3b 巻取りコア
4a、4b テンションロール
4c、4d テンションロール
5 プラテンロール
6 インクリボン
7 サーマルヘッド
8a 繰出しコア
8b 巻取りコア
9a、9b テンションロール
10 ヒートロール
11 ハロゲンランプ
12 遮光カバー
13 温度センサ
14 被転写物(被転写物)
15 台車
16 駆動輪
17 ベースプレート
21 固定盤
22a,22b,22c 金型
23 可動盤
24 樹脂注入ノズル
25 溶融樹脂
26 スプルー
27 金型形状
28 成形品
A ホストコンピュータ
B メカコントローラ制御部
C 駆動回路
D、D’ モータ制御部
E メカ制御部
F ハロゲン制御部
G モータ制御部
H 被転写物駆動制御部
Claims (4)
- 一面を離型性処理が施されている離型処理面とされている膜厚25μm以上の樹脂製シートからなるシート基材を有し、このシート基材の前記離型処理面に、インクリボンのリボン機材上に積層された少なくとも熱軟化温度が180℃以上のエポキシ樹脂と着色剤とからなるインクが熱記録手段により転写され前記離型処理面にインクパターンが形成されていることを特徴とする転写箔。
- 前記シート基材は、膜厚38μm以上の樹脂製シートからなり、このシート基材の前記離型処理面に3μm以上の耐擦傷性保護層が形成され、インモールド成形に適用可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の転写箔。
- 複数の発熱素子を整列配置した熱記録手段と、少なくとも熱軟化温度が180℃以上のエポキシ樹脂と着色剤とからなるインクをリボン基材上に形成してなるインクリボンとを有し、一面を離型性処理が施されている膜厚25μm以上の樹脂製シートからなるシート基材の前記離型処理面に、前記インクリボンのインクを前記熱記録手段により転写するようにしたことを特徴とする転写箔の製造装置。
- 前記熱記録手段は、デジタル信号により通電制御され、各発熱素子を独立して加熱することを特徴とする請求項3に記載の転写箔の製造装置。
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