JP3792753B2 - 情報読取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばバーコード等の所定のパターン化された情報標記を光学的にに読み取る情報読取り装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の情報を記号化し表示したもの(以下、情報標記と称する)に、例えば、幅の異なるバーとスペースとが複数組み合わされたパターン化やコード化されたバーコードシンボル記号(以下、バーコードと称する)がある。このバーコードは、この場合のバー及びスペース(下地)の光反射特性が異なることを利用している。
【0003】
このバーコードを物品やラベル等に印刷や貼付して、その物品等に関する情報を文字や数字の代わりに表記することができ、該バーコードは光学読み取り装置及び光学走査システムにより光学的に読み取られ、元の情報に復元されている。
【0004】
この情報読取り装置は、前記バーコードをレーザ光で横切るように走査させ、バー及びスペースの光反射特性に基づき得られた反射光を光電変換して電気信号を得る。これらの電気信号は、元の情報(文字や数字)に復元される。これらの情報は、一般にデジタルの形で表され、売場処理、在庫管理等に応用するためのデータ処理システムへの入力手段として利用される。
【0005】
この種タイプの情報読取り装置は、例えば、本出願人が提案した米国特許第4,251,798号、第4,369,361号、第4,387,297号、第4,409,470号、第4,760,248号、第4,896,026号に詳しく開示されている。
【0006】
これらの提案の中には、情報を読取る部位(光ビーム走査機構部)として、ユーザーが手で持ち操作を行うハンディタンプの携帯用レーザ走査ヘッドが提示されている。この読取り装置によれば、ユーザーがこのヘッドのレーザビームの出射口を読取ろうとする情報標記に狙いをつけて、レーザビームを出射し、その反射光により記載される情報を読み取っている。
【0007】
前記読取り装置に用いられる光源には、拡散しない光を用いており、例えば気体レーザ又は半導体レーザがある。読取り装置の光源は、サイズが小さく、低コスト及び、必要な電源電圧が低いため、半導体レーザ素子が好適している。レーザビームは、一般に集束光学組立体により、読取る情報標記までの距離によって所定径のビームスポットになるように光学的に修正される。つまり遠くなるほど、ビームを小径にする。標的距離におけるビームスポットの横断面は、情報標記に出射した際に、光反射率の異なる領域の間、即ち、記号のバーとスペースとの間の最小幅と概略同じであることが好ましい。
【0008】
バーコードのバー及びスペースの相対的な寸法は、使用するコード化のタイプによってバー及びスペースの実際寸法として決定される。バーコード記号によって表される1インチ当たりのパターン記号の数は記号密度と呼ばれる。このパターン記号により情報内容を記載し、その開始と終了を明確化するために、一意的な「スタート」及び「ストップ」を表記するバー記号が付与されている。
【0009】
また従来、一階層であったバーコード列(1次元バーコード)の情報量の増大を図るために、バーとスペースを水平に拡張する代りに複数のバーコード列を垂直に積み重ねた新規なバーコード(2次元バーコード)が提案されている。
【0010】
2次元バーコードの構造は、例えば、米国特許第4,794,239号に開示されている。一般的には、この2次元バーコードは、「PDF417」として知られている。このような2次元バーコードは、例えば、米国特許出願第461,881号、即ち、現在の米国特許第5,304,786号に開示されている。
【0011】
さらには、近年、他のパターン記号が提案されており、六角形、正方形、多角形や他の幾何学図形のマトリックスアレイで構成されるパターン記号である。
【0012】
図29,図30,図31には、既知のマトリックス及び、他のタイプの記号を示す。この種の記号については、例えば、米国特許第5,276,315号及び、第4,794,239号に開示されている。この種のマトリックス記号には、Vericode(商標)、Datacode(商標)、及び、UPSCODE
(商標)が含まれる。
【0013】
従来の情報読取り装置は、レーザビームの光源自体または光路に配置された鏡のような走査部品を回動させて、バーコード等の記号に出射され、その記号を横断する1本の線、または一連の線を反復的に走査させて、その反射光または散乱光を光検出器に取り込むことにより情報を読み取っている。前記走査部品は、記号を横断してビームスポットを掃引し、記号を横断する走査線またはパターンを追跡するか、読取り装置の視界を走査するか、或は、双方を実施可能である。 光検出器は、読み取るべき記号に反射されるか、或いは、散乱され、検出されてから、電気信号に変換される光の一部を、その視界が確実に捕捉するように、情報読取り装置内の光路上に配置される。前記光検出器により光電変換された読み取り信号は、電子回路またはソフトウェアにより、デジタル表現されるように電気信号に復号される。例えば、光検出器によって操作されたアナログ電気信号は、バー及びスペースの物理的な幅に対応する幅をもったパルス幅変調済みディジタル信号に変換可能である。このデジタル信号は、2進数データに変換され、予め定められた変換方法に基づいて、文字や数字による情報に解読される。
【0014】
従来のバーコードの情報読取り装置の読取り動作は次のように行われる。
【0015】
デコーダは、光学系により読み取られパルス幅変調されたデジタル信号をソフトウェアとして実現されたアルゴリズムにより、バーコードのパターンを復号しようと試みる。バーコードのスタート及びストップパターン及び、両パターン内側の内容が完全に読み取れた場合には、読み取りは終了し、読取り完了を所定の表示器、例えば青色灯や音声により提示される。読み取りが出来なかった場合には、再度繰り返し読み取り動作を行うが、それでも成功しなかった場合には、その旨の表示や警告を行う。
【0016】
次に、読み取られた信号は、情報をバーコードに変換した特定の記号論に基づいて、符号化された2進表現のデータに復号され、元の文字や数字により表記される情報に復号される。
【0017】
また、このような情報読取り装置の読み取り方式とは、別の読み取り方式を採用するタイプもある。例えば、バーコードからの反射光を電荷結合装置(CCD)からなる検出器により取り込むタイプがある。
【0018】
この情報読取り装置においては、検出器の前に対物レンズを配置させて、読み取った画像を縮小させて撮像している。一般に、この検出器として用いる電荷結合装置(CCD)の寸法は、読取るべきバーコードの面積よりも小さい。
【0019】
そして記号全体が画像として、CCDの受光面上に投影され、各CCDセルは、画像におけるバー若しくはスペースの存在を決定するために、順次読み取る。
この検出器のCCDバーコード読取り装置の作動範囲は、レーザビームを出射するタイプのものに比べると、制御し易い。CCDを検出器に使用する情報読取り装置の他の特徴としては、前述した従来技術の文献にも記載されており、2次元画像として読み取るCCD読取り装置の採用を提案したものには、特許出願第317,553号及び、第717,771号に記述されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来のレーザービームを出射してその反射光や拡散光で情報を読み取るタイプは、マトリックス記号のような複雑な情報標記を読み取ることができない。
【0021】
さらにCCD等の撮像素子で情報標記を撮像し、その画像から情報を読み取るタイプは、情報標記に正しく照準されたか否かの判断が難しく、よって、情報標記を読み取るまでに無駄な時間を費やしてしまう。
【0022】
そこで本発明は、走査レーザビームの読取り及び撮像素子による画像による読取りの機能を有し、照準可能または方向づけができ視界の結像が可能であり、複雑な情報標記及びバーコードの両方を読取り可能な小形化された情報読取り装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、異なる光反射率の情報標記を読取る情報読取り装置において、前記情報標記に照射し、その反射光から記載される情報を光学的に読取るための可視可能なビーム光を生成する第1の発光体と、前記情報標記に出射する可視可能なビーム光を生成する第2の発光体と、前記情報標記の周囲光のレベルを検出し、予め定めた閾値以下であれば、第2の発光体を発光させる照明手段と、前記第1の発光体が発光した可視ビーム光が前記情報標記を横断するように走査させる光学系と、前記第1の発光体が発生させ走査されるビーム光を前記情報標記に出射させ、その反射光から前記情報標記の光反射率に基づく変動を含む情報信号を検出し、及び/又は、前記照明手段による照明の有無に関わらず、前記情報標記を画像として撮像して情報信号を検出するセンサ手段と、前記センサ手段による検出を、走査、非走査若しくは、同時に両方を選択する選択手段とで構成される情報読取り装置を提供する。
【0024】
さらに、異なる光反射率の部分を有する情報標記を読取るための情報読取り方法において、前記情報標記上をビーム光を走査させ、その反射光から情報を読取る第1の読取り態様、及び/又は、前記情報標記を含む可視光を画像として撮像して、その画像から情報を読取る第2の読取り態様のいずれかを選択する過程と、前記情報標記が予め設定したカテゴリに含まれるか否か判定する過程と、前記カテゴリに含まれることを表す信号を生成する過程と、前記情報標記を読取るために前記信号に応答して、最適な読取り態様を選定する過程とで構成される情報読取り方法を提供する。
【0025】
【作用】
以上のような構成の情報読取り装置は、レーザ素子または発光ダイオードを光源として、所望する情報標記に向って走査して出射し、情報標記から反射される光を電荷結合された結像装置の線形アレイ若しくは、固体撮像素子の二次元アレイのようなセンサを光検出器として用いる。情報標記の部分から反射されたビーム光または周囲光からの光を同時に検出し、情報標記の部分からの反射光の光量に基づく電気信号を生成する。前記光検出器は、走査モードまたは非走査モードのいずれかに選択されて用いられる。非走査モードを選択した時の光検出器の動作は、単一光検出器で結像を形成するように動作する。一方、走査モードにおいて動作させる場合には、光検出器は、走査ビーム光よりも速いか若しくは、実質的に遅い速度において、光源が放出可能な範囲もしくは光検出器が反射光を検出可能な範囲(視野)走査する。また前記光検出器は、断続して定期的に走査するように制御され、レーザビーム走査部と読取るべき情報標記との間の距離を検出するための距離検出器として機能する。
【0026】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0027】
まず、実施例を説明するにあたり、ここで、本発明における情報読取り装置の概要について説明する。
【0028】
この情報読取り装置は、光学的に異なる光反射率を有する情報標記にレーザビームを出射して、その反射光もしくは拡散光を集光して、記載される情報を読取るレーザビーム走査部と、撮像素子より情報標記を画像として取り込み、その画像を走査して情報標記を読取る撮像部とを併せ持つ装置である。
【0029】
この情報読取り装置は、光源として、所望するバーコード又はマトリックスアレイのような情報標記に順次出射し、情報標記から反射される光を生成するための走査ビーム光を生成するために、単一発光を行う素子、例えばレーザ素子または発光ダイオードを備えている。
【0030】
また、光検出器としては、例えば電荷結合された結像装置の線形アレイ、或いは、固体撮像素子の二次元アレイのようなセンサが用いられ、情報標記の部分から反射されたビーム光または周囲光からの光を同時に検出し、情報標記の部分からの反射光の光量に基づく電気信号を生成する。
【0031】
前記光検出器は、走査モードまたは非走査モードのいずれかに選択されて用いられる。但し、個々にアレイ制御を行えば、同時に動作可能に用いることもできる。非走査モードにおける光検出器の動作は、単一光検出器の非走査モードにおける動作、若しくは、両方のモードにおける動作に類似する。一方、走査モードにおいて動作させる場合には、光検出器は、走査ビーム光よりも速いか、若しくは、実質的に遅い速度において視界を走査することが可能である。ここで、視界とは光源が放出可能な範囲もしくは光検出器が反射光を検出可能な範囲(読取り可能な情報標記の大きさ)を示すものとする。
【0032】
前記光検出器は、断続して定期的に走査するような制御も可能であり、レーザビーム走査部と読取るべき情報標記との間の距離を検出するための距離(レンジ)検出器(後述する)として機能することができる。
【0033】
前述した走査機能を有する光源と光検出器は、ハンディタイプの小型で携帯可能なハウジング内に収納されている。
【0034】
他の実施例においては、情報読取り装置は、視界における周囲光のレベルを検出し、その周囲光が閾値、即ち、情報標記から反射した追加的な光無しに、情報標記の満足な読取りに十分な周囲光が存在するような値以上であるか否か判別できるような周囲光センサを備えてもよい。この周囲光センサからの出力信号に応答して発光体を、好ましくは自動的に動作させるための起動装置(アクティベータ)を備えてもよい。
【0035】
更に、この起動装置は、他のセンサによって生成された電気信号に応答してもよい。この場合、例えば、センサが情報標記を確実に読取った後、発光体が動作され、発光体は、センサが次の情報標記を確実に読取るまでビーム光を出射し続ける。従来の技術によるバーコード読取り装置の場合と異なり、情報標記の解読に成功した後で、ビーム光を停止若しくは待機状態化する必要はない。更に詳細には、予め設定した時間が経過した後で解読が行われなかった場合に限り、ビーム光の出射を停止してもよい。
【0036】
電気信号を処理するためのプロセッサを備えることも好ましい。一般に、プロセッサは、電気信号を対応するデジタル信号に変換するためにA/Dコンバータを備え、情報標記内にコード化された情報を得るために、ディジタル信号を解読するためのデコーダを備える。デコーダは、読取るべき情報標記が線形記号か、若しくは、例えば、特定の形式や形状等のその情報標記の特徴を表す表記形式のタイプ(以下、記号タイプと称する)のバーコードである多次元記号のいずれであるかを判定するための弁別器を備えてもよい。読取るべき情報標記が多次元バーコードであると判定された場合に、発光体を停止するための選択装置を備えると有益である。弁別器は、異なる記号タイプの情報標記を更に一般的に弁別するように若しくは、任意の所要記号タイプの情報標記を弁別するように改造してもよい。例えば、弁別器は、UPSCODE(商標)に適合する情報標記を探索するために改造してもよい。センサは、読取るべき情報標記中心の印(マーク)を形成する情報標記の部分から反射された可視光を検出するように改造することが出来る。この種のマークは、例えば、UPSCODE(商標)の記号タイプに適合する図形のような幾何学図形のマトリックスアレイによって形成される情報標記と関連して頻繁に使用される。
【0037】
前記タイプの情報標記を読取るための本発明の第2の実施例において、レーザビーム走査装置は、情報標記を含む視界を有益に照射するように、例えばバーコードのような情報標記に向かう通路に沿って方向づけられるビーム光を生成する、例えば発光ダイオードのような第1の発光体を備える。例えば、レーザダイオードのような第2の発光体(エミッタ)は、情報標記から反射される光を生成するように、情報標記の部分を順次視覚的に照射するための走査ビーム光を生成する。線形の電荷結合された結像装置、若しくは、二次元の固体撮像素子であることが好ましいセンサは、反射された光を感知または結像し、情報標記を表す検出された光の応答する電気信号を生成する。従って、第1の発光体からの光は、レーザビーム走査装置を照準するか、若しくは、方向づけるためにのみ用いられる。必要に応じて、第1および第2の発光体は、同一ハウジング内に配置することが出来る。線形の電荷結合装置は、電荷結合装置の細長い方の次元が走査ビーム光に平行になるようにレーザビーム走査装置内に有利に配列される。
【0038】
この第2の実施例の他の態様によれば、機能において上記周囲光センサに同じ周囲光センサを装備してもよい。周囲光センサの出力信号に応答する一方又は両方の発光体を動作させるための起動装置は、レーザビーム走査装置の部分として有益に含まれる。第1の実施例に関連して既に述べたように、起動装置(アクティベータ)は、電気信号に応答可能に作成してもよい。レーザビーム走査装置は、コンバータ、デコーダ、弁別器、選択装置、及び、上記プロセッサの他の機能を含む既に述べたようなプロセッサを備えてもよい。同様に、センサは、読取るべき情報標記の中心のマーク(印)を形成する情報標記の部分から反射された可視光を検出するように改造してもよい。
【0039】
更に、本発明の他の実施例に従い、異なる光反射率の部分を有する、例えば既に述べたような情報標記を読取るためのレーザビーム走査装置は、可視ビーム光を生成するために、例えばレーザ又は発光ダイオードのような光源を有する。鏡等からなる光学エレメントは、情報標記を横断して走査線が形成されるように、可視のビーム光を方向づけする。
【0040】
電荷結合又は他の固体撮像素子であることが好ましい一連の検出エレメントを有するセンサは、例えば、可視ビーム光又は周囲光からの可視光、或は、これら両者の組み合わせであるような情報標記からの反射光を結像し、情報標記からの反射光、換言すれば、情報標記の空間強度の変動を表す電気信号を生成する。個々の検出エレメントは、必要に応じて、可変走査速度(レート)において走査されることが可能である。必要に応じてエレメントの走査速度を変えるために、起動可能なコントローラを装備することが出来る。更に、レーザビーム走査装置は、単一出力信号を生成するために、個々の検出エレメントの出力を処理するための積分器を備えてもよい。
【0041】
反射された光を受け取り、検出エレメントのアレイ上のイメージの焦点を調節するために、オートフォーカスの光学部品が装備されることが好ましい。センサによって生成された電気信号を処理するための処理回路を装備してもよい。この回路は、読取るべき情報標記がマトリックスコード又はバーコード、若しくは、例えば線形または多次元の記号のような他の異なる記号タイプのいずれであるかを決定する決定手段を装備してもよい。情報標記が、例えば、特定の情報標記を示すカテゴリのバーコードのような特定の記号タイプであることが決定手段によって決定された場合には、選択手段は、発光体、及び/又は、センサを停止若しくは待機状態化する。
【0042】
この実施例は、レーザビーム走査装置の走査ヘッドから約10.1cm〜25.4cm(4インチ〜10インチ)の範囲内に位置する例えばバーコードのような情報標記を読取るために特に適切である。光源、光学エレメント、及び、センサは、軽量で携帯用のハウジング内に有利に収納可能である。ハウジングには、情報を遠隔受信機に伝送するために起動可能なコントローラ並びに無線送信機を装備してもよい。
【0043】
直ぐ前に述べた実施例に基づくレーザビーム走査装置は、本発明の他の開示済み実施例に関連して既に述べたように任意の他の機能又は全ての他の機能を備えるか、若しくは、任意の他の機能又は全ての他の機能を遂行するように改造してもよい。更に、直ぐ前の実施例の他の態様(アスペクト)に従い、情報標記からの可視のビーム光の反射光を検出するために、例えばフォトダイオードのような光検出器を装備してもよい。レーザビーム走査装置に光検出器を組み込むことにより、センサは、周囲光、又は、情報標記の一部分から反射されたビーム光からの光のいずれかを検出するために有益に利用されるか、若しくは、半径と読取るべき情報標記との間の距離またはレンジを推測するために利用され、他方において、光検出器は、情報標記の他の部分から反射された走査ビーム光からの光を検出するために用いられる。この種の配置体(アレンジメント)は、情報標記が2つの隣接又は近接配置された情報標記によって構成される場合に特に有利である。例えば、センサは、おそらくUPSCODE(商標)に適合する情報標記としてのマトリックスアレイ記号からの反射光を検出するために使用可能であり、光検出器は、一次元のバーコードを検出するために使用できる。直ぐ前の実施例の更に別の態様(アスペクト)によれば、走査装置は、2つ又はそれ以上の別々のモードにおいて起動するように改造することが出来る。この場合、一方のモードは、例えば、積み重ねるか、又は、他の方法によって隣接配置された線形バーコードの列のような1つの記号タイプの情報標記を読取るためであり、いま一方のモードは、例えばマトリックスコードのような異なる記号タイプの情報標記を読取るためである。
【0044】
2つのモードを用いて読取りを行う場合には、読取り装置は2つの弁別器を有することが好ましく、一方の弁別器は、情報標記が予め設定したカテゴリ又は記号タイプにのみ応答し、他方の弁別器はその情報標記が他の予め設定したカテゴリにのみ応答する。センサによって結像される情報標記が一方の記号タイプに適合しない場合には、一方の弁別器によって信号が生成される。センサは、この信号に応答して停止される。光検出器によって検出される情報標記がもう一方の記号タイプに適合しない場合には、もう一方の弁別器によって信号が生成される。光検出器は、この信号に応答して停止される。
【0045】
弁別器と関連した検出器を停止するための信号を生成する弁別器に受け入れられる予め設定した記号タイプに情報標記が必ず適合するのでセンサ及び光検出器の両方を目標とされる同一情報標記に向けることにより、目標とされる情報標記のカテゴリが指示される。両方の弁別器が信号を生成する場合には、目標とされる信号のカテゴリは、必ず、当該走査装置に対して予め設定したカテゴリに含まれない。従って、2つのモードのどちらでも、2つの弁別器のうちの1つから受信された信号に応答して自動的に選定される。従って、例えば、一方のモードにおいて、CCD等の撮像装置は、画像としてマトリックスコードを読取り、もう一方のモードにおいて、情報標記で反射された反射光またはレーザビームからの光を用いることにより、バーコードを読取るように、フォトダイオードが起動される。
【0046】
前記実施例の他の態様(アスペクト)として、同一のセンサ若しくは、第2のセンサが、距離測定のために装備される。このセンサは、走査された可視ビーム光によって生成されるイメージであるスポットの位置、及び、走査線の方向に実質的に垂直であるような方向において情報標記と走査装置との間の分離距離の増大又は減少にともなう走査線方向に実質的に垂直な方向における運動を感知する。更に、センサは、分離距離を表す電気信号を生成する。センサは、位置感応センサ、または、一連の光検出器であることが好ましい。
【0047】
本発明の走査方法に従い、可視レーザビームであることが好ましい走査ビーム光は、情報標記から反射される光を生成するために、情報標記の部分を順次視覚的に照射するように、単一光源によって生成される。情報標記の部分から反射された光は、周囲光またはビーム光からの光のどちらの光であっても、好ましくは結像技法を用いて同時に感知される。感知作用には、読取るべき情報標記の中心マークとしての情報標記の部分から反射された可視光の検出作用が含まれる。感知作用は、定期的にのみ実施可能である。更に、情報標記までの距離を決定するために、距離測定を実施することが出来る。情報標記の部分から反射された検出済みの光を表す電気信号が生成される。
【0048】
本発明の他の態様によれば、視界内における周囲光のレベルが検出され、周囲の光が閾値以上である場合には、出力信号が生成される。ビーム光は出力信号に応答して生成される。同様に、電気信号に応答してビーム光が有利に生成される。
【0049】
走査される情報標記のタイプの指示を得るために、電気信号を処理することが可能である。従って、この処理は、情報標記が線形の情報標記であるか、若しくは、例えば特定の記号タイプのバーコードのような多次元の情報標記であるかを決定し、バーコードが線形のバーコードであることが決定された場合に限り、走査ビーム光を生成するための第1の閾値(スレショルド)を含むことが可能である。同様に、この処理は、電気信号に対応するディジタル化された信号の生成および処理を含むことが可能である。この処理は、異なる記号タイプの情報標記、線形バー、二次元又は積み重ねられた線形バーコード、マトリックスコード、または、他のタイプの情報標記パターンの弁別を含むことが可能である。
【0050】
本発明の他の方法によれば、2つのビーム光が生成される。一方のビームは、情報標記全体を同時に照射し、情報標記から反射される第1の光を生成するように方向づけられる。レーザビームであることが好ましいもう一方のビームは、視界を走査するように、即ち、情報標記の部分を空間的に順次視覚的に照射し、情報標記から反射された第2の光を生成するように方向づけられる。
【0051】
2つのビーム光は、それぞれ異なる部分からの反射光を区別することが出来るように、情報標記の異なる部分に向けることが可能である。その代りに、情報標記の面積が小さい場合には、2つのビームは、一時に一方のビームだけが起動されるように時分割多重化することが可能である。
【0052】
第1の反射光は、結像技法によって感知されることが好ましく、感知された光を表す電気信号が生成される。感知は、情報標記の中心マークの形としての情報標記の部分から反射された可視光の検出を含むことが可能である。第2のビーム、即ち走査されたビームからの光は、1つの単一検出器によって検出可能であるか、若しくは、第1のビーム光線を検出するために使用された同じセンサを使用することが可能である。ただし、センサが走査モードでは操作されない。
【0053】
この第2の方法の他の有利な態様によれば、視界内における周囲光のレベルが検出され、検出された周囲光レベルが閾値以上である場合には、出力信号が生成される。どちらか又は双方のビーム光は、その出力信号に応答して、生成又は、修正される。電気信号は、情報標記によって表される情報を獲得するために、処理可能である。更に、電気信号に応答してビーム光が生成されることが、望ましい場合も有り得る。一般に、処理にはアナログ電気信号を対応するディジタル信号に変換すること及び、ディジタル信号を解読することを含む。解読は、必要に応じて、異なる記号タイプの情報標記の間を区別することを含む。
【0054】
本発明の第3の方法に基づき、レーザビームであることが好ましい可視ビーム光は、前記情報標記を横断して走査線を形成するように生成および方向付けされる。情報標記は、情報標記からの反射光を結像により感知するように結像技法を用いて感知される。例えば、検出された光は、反射された周囲光または、ビーム光からの可視光であってもよい。感知は、情報標記の中心マークの形としての情報標記の部分から反射された光度検出を含んでもよい。情報標記からの反射光を表す1つ又はそれ以上の電気信号が生成される。多重電気信号が生成される場合には、単一出力信号を生成するために、これらの信号を処理することが望まれることもあり得る。情報標記から反射された光を、感知以前に、自動的に集束することが有利である場合があり得る。この方法は、走査装置から約10.1cm〜25.4cm(4インチ〜10インチ)の近接範囲内に配置された情報標記を読取るために特に適切である。電気信号、若しくは、出力信号に対応する信号は、無線送信機またはトランシーバにより、遠隔受信機またはトランシーバに伝達されることが好ましい。
【0055】
本発明の第3の方法の他の態様(アスペクト)によれば、視界内における周囲光のいレベルが検出され、検出された周囲光が閾値以上である場合には、出力信号が生成され、出力信号に応答してビーム光が生成される。電気信号は一般的に処理される。処理過程は、アナログ電気信号を対応するディジタル信号に変換し、情報標記によって表された光学的に符号化された情報を得るためにディジタル信号を解読する過程を含むことが出来る。
【0056】
解読過程は、例えば、バーコード、及び、UPSCODE(商標)のような幾何学図形のマトリックスアレイのような異なる記号タイプの情報標記の間の弁別を行う過程を含んでもよい。
【0057】
更に、読取りを獲得するために必要かつ適切である場合に限り起動されるように電気信号応答してビーム光を生成することが有利である場合もあり得る。更に、本発明の第3の方法の別の態様(アスペクト)によれば、可視ビーム光からの光が情報標記の部分から反射された光は光検出され、他方、周囲光またはビーム光からの光のいずれかが情報標記の他の部分から反射された光は感知される。この方法は、相互に隣接または近接して配置された例えばバーコード及びマトリックスアレイのような2つの情報標記を含む情報標記と共に使用する場合に特に有利である。
【0058】
本発明の第3の方法の更に別の態様によれば、走査装置又は読取り装置は、2つの異なったモードにおいて動作する。この場合、一方は、例えばバーコードのような1つの記号タイプまたはカテゴリの情報標記を読取るために動作し、もう一方は、例えばマトリックスコードのような異なる記号タイプまたはカテゴリの情報標記を読取るために動作する。読取り装置は、読取るべき情報標記が予め設定したカテゴリまたは記号タイプの1つであるか否かを決定する。読取るべき情報標記のカテゴリを指示する信号が生成される。
【0059】
そして続いて信号を読取るために生成された信号に応答してモードが選定される。2つ又はそれ以上のモードのうちのどちらのモードでも、生成された信号に応答して選択可能である。一方のモードにおいて、撮像装置は、結像されたマトリックスコードにより読取ることが可能であり、もう一方のモードにおいては、情報標記または情報標記から反射されたビーム光又はレーザラインからの光を用いて線形バーコードの隣接列を含む、例えば、積み重ねられた2次元バーコードと称されるバーコードを読むことが可能である。
【0060】
この第3の方法の更に別のアスペクトによれば、距離測定が行われる。距離測定は、情報標記と走査装置との間の分離距離の増大若しくは減少に伴う走査線の方向に実質的に垂直な方向における可視ビーム光によって生成されたイメージの動きを感知することにより達成される。次に、分離距離を表す電気信号が生成可能である。
【0061】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0062】
図1乃至図3には、本発明による実施例としての情報読取り装置の構成例を示し説明する。
【0063】
ここで、図1は、本実施例の情報読取り装置としてのレーザチューブを基調とする携帯用レーザ走査ヘッドの銃形細身双ウィンドゥ付き構成例の側断面図、図2は、図1に示したレーザチューブ及び光学トレーンの部分を示す上面図、図3(a)は、図1に示す線分IC−ICに沿った後部切断図、図3(b)は、レーザチューブ及び光学トレーンの部分を示す上面平面図、図3(c)は、図1に示す情報読取り装置の正面立面図である。
【0064】
この情報読取り装置は、2つのウィンドウを持つ双ウインドウ式レーザ走査ヘッド(以下、ヘッド部と称する)10を有し、線形アレイ型CCD若しくは2次元アレイ型撮像素子による、非走査モードの撮像による非走査読取りと、レーザービームを走査させて、その反射光による走査読取りとの2つの読み取り機能を有するものである。
【0065】
図4に示すようなデコード部68及びパーソナルコンピュータ70を接続してシステム化させることにより、光学的に符号化された記号やその他のインデックスの読取り、解読するシステムを構築することができる。以下、前記記号やインデックスなど含め、情報を所定のパターンで表記するものを情報標記と称する。この場合の情報標記は、例えば、幅が変化する一連のライン(線)とスペース (空間)で構成されるバーコード等や、幾何学図形の任意な配列(アレイ)で構成されてもよく、これら構成要素のパターンは、情報標記が添付される物品に関する情報により基づく、多重数字により表現される。
【0066】
前記ヘッド部10は、把持部(ハンドル)12及び細長く細身の銃身(バレル)本体部14を備えた全体的には、拳銃の形状をしたハウジングにより構成される。
【0067】
前記ハンドル部12は、ユーザーが持ち易い形状及びサイズとなっている。
【0068】
本体部及びハンドルの両部分は、例えば合成プラスチック原料のような、軽量で弾性を備え、耐衝撃性および自持性(セルフサポート)を持つ材料により形成される。プラスチックハウジングは、注入成型された物であることが好ましいが、真空形成或いはブロー成型を用いて、内部が空洞であり、その内部空間を約820cm3 (50立方インチ)程度の値未満に制限するような薄いシェル(殻)で形成されたものでもよい。また、内部空間が約820cm3 に限定されるものでなく、ヘッド部10全体の概略最大容積および寸法を規定するために提示されたに過ぎない。全内部空間容積は約820cm3 未満であっても差し支えなく、用途においては、内部空間が約410cm3 (25立方インチ)程度でも実現できる。
【0069】
本体部14は、全体として、長軸方向に水平に細長く、前方部16と、盛り上がった後方部18及び、これらの前方部と後方部との間に伸延する中間ボディ20が設けられる。本体部14は、上面(トップ)壁11、その上に突出した盛り上がった後方部18、上面壁の下の底部壁13、前以て決定済みの所定幅寸法だけ相互に横方向に離れた対面する一対の側壁15、17を有する。そして前部壁またはノーズ部19及び、前方部16から後方に間隔を保った後部壁21を有する。情報標記に読み取るためのレーザビームを出射するための光源は、陽極または出力端部28及び、陰極または非出力端部25を備えたレーザチューブ22からなり、本体部14内に長さ方向に沿って取付けられ、所定方向にレーザビームを発生する。また、レーザビームを走査及び受光する光路を形成する光学系も同様に本体部内に取付けられている。そしてこれらの光源と光学系により、図1に示すように、ノーズ部19の近傍の基準面にビームを導くことができる。この様な配置によるレーザビームは、基準面の近傍、即ち、後述するように出射ビームの焦点深度内の任意の場所に配置された情報標記に出射され、その情報標記で反射した反射光が所定の光の通路に沿って、光検出器側に戻り、情報を読み取ることができる。
【0070】
図3(b),(c)に示すように、光学系は、光学架台24、該光学架台24の円筒形ボア35a内に設けられた凹レンズ26、光学架台の傾斜面29上に固定された光反射ミラー26a、取付けネジ31によって光学架台24に調節可能に取付けられた凸レンズ30、さらに折り曲げ可能な金属製ブラケット33に調節可能に取付けられた光反射ミラー32が設けられている。光学架台24は、小径のボア25と導通する大径の円筒形凹部35を有する。
【0071】
前記レーザチューブ22は、円筒形支持スリーブ34内に篏合され、さらに該円筒形支持スリーブ34はボア25に篏合されている。
【0072】
そして、電気伝導性を持つエレメント若しくはワッシャ36は、凹部35bと前記円筒形ボア35aとの間のショルダ部に介在するように配置される。ワッシャ36は、チューブの出力端部23にボンディング接着のような非はんだ付けで接続される。他の電気伝導性エレメント、即ち、好ましくは弾力性のあるワイヤ38は、チューブの非出力端部25に取付けられる。
【0073】
このワイヤ38は、非出力端部25の外周を1回巻いたリング状の端部と、チューブの長さ方向に伸延する中間の緊張したワイヤ部分とを有し、取り付けネジ37によって光学架台24に固着される他方の端部とに形成されている。そしてワイヤ38は、弾力性のあるばね用材料で形成するのが好ましく、その緊張性は、出力端部23をワッシャ36と確実に電気機械的に接触させるためにばね又はバイアス手段に極めて類似した機能を提供する。
【0074】
前記非出力端部25は、ワイヤ38を介して接地され、ハンドル部分12に取り付けられた電力供給部品40からの高い電圧電源ワイヤ(図示せず)は、光学架台24内に形成されたもう一つのボア内に取り付けられたバラスト抵抗器42に電気的に接続される。バラスト抵抗器は、図示されないワイヤによってワッシャ36に電気的に接続される。このようにチューブの出力端部側も非出力端部側も、チューブ交換を容易に行えるようにするため、どちらの電線もはんだ付け等の直接的に固定される接続方式は用いない。
【0075】
そしてスリーブ支持されたチューブ及び出力端部が、凹部35及びボア25に挿入するのみで、レーザ出力ビームが光学系に直線的に所定位置に出射できるように構成されている。
【0076】
光学架台24は、例えばデルリン(Delrin:登録商標)、またはガラス充填ノリール(Noryl:登録商標)等の高い絶縁性(耐圧性)、例えば、約1.25V/cm(500V/mil )程度を持ち、形状が熱膨張変化及び経時変化しない難燃性材料を使用して形成される。また、光学架台24は、一般的な機械工作や成型により、大量生産された低コストの単体軽量部品でよい。
【0077】
さらに、チューブの個別差及び、チューブ自体やボア25や凹部35によって生じるビームアライメント(ビームの直線配列)の変動を考慮して、−24mm程度のベリーウェイク・ネガティブ・レンズ(very weak negative lens)26がチューブの出力端部に非常に接近して取付けられる。
【0078】
そして、光学通路上に配置される部位は、レーザービームが各部位の中心位置をずれた場合であっても、支障なく通過できるように充分大きく作成するものとする。また前記レンズ26の近接配置及び、該レンズ26とレンズ30との間の短い光学通路(約38mm)は、ビーム通路の残りの部分における光学的な許容限度は、システムの性能を低下させることなしに、約1/2だけ片寄せることが可能であることを意味する。これにより、実用的な許容限度を備えた光学架台が安価に大量生産可能であるという利点が提供される。
【0079】
このように、出力端部23から発射されたレーザービームは、先ず、初期的に視準されたビームを発散させる機能を備えたレンズ26を通過する。
【0080】
次に、発散されたレーザビームは、鏡26aに衝突し、横方向に反射されて鏡28に入光して上向きに反射され、さらに、前記基準面で直径約0.020〜0.025mm(8mil 〜10mil )の円形状のスポットになるように、レンズ30で収束される。
【0081】
この時のレーザビームのスポットサイズは、基準面の手前側、奥側のどちらの側においても、焦点深度全体に亙って、ほぼ一定の状態を維持する。
【0082】
前記レンズ30で収束されたレーザービームは、反射角度が調節可能な鏡32に入光し、後述する走査部の一部の走査ミラー44に向かって横方向に反射される。
【0083】
前記走査部は、本出願人に譲渡された米国特許出願番号第125,768号 「携帯用レーザー走査システム、及び、走査方法」に詳細に開示されている形式の高速の走査モータ46であることが好ましく、また詳細な構成は、米国特許第4,387,297号に開示されている。この構成においては、走査モータ46が支持プレート43に堅固に取付けられた出力シャフト41を有することを指摘すれば充分である。
【0084】
前記走査鏡44は、プレート43に固定される。前記走査モータ46は駆動して、毎秒数回、シャフトを所定の振れ角度で回動させる。本実施例においては、走査鏡44及びシャフトを毎秒約40回の角距離Aまたは約25度で一体的に回動させて、出射させるレーザービームを反復的に掃引させる。
【0085】
次に回動を制限する部位、即ち、接合部(アバットメント)48は、ブラケット49に取付けられ、該ブラケット49は、光学架台24に取付けられる。また輸送中に走査鏡44が360度回転してしまうことを防止するために、接合部48は走査鏡44を支持するプレート43の振動運動の通路内に配置される。この構成により走査中に接合部が鏡に接触することが防止でき、且つ走査鏡44がヘッドの正面に常に向くように保持される。
【0086】
前記走査モータ46の軸は、方向的に長さ方向軸からわずかにずれて光学架台24上に取付けられる。他の小型走査エレメントを使用しても差し支えない。例えば、モータによって駆動される小型の多角形体を使用してもよく、或は、米国特許第4,251,798号に開示されているような種々のバイモルフ走査振動エレメントを使用してもよい。さらには前述した先願の実施例に記載されるペンタバイモルフエレメントを使用してもよい。本出願人が提案する米国特許出願番号第133,945号「知能データ収集端末装置用ポータブル自立型卓上レーザー走査ワークステーション、及び、走査方法」に開示される小型多角形体エレメントを用いてもよい。
【0087】
さらに、出射されるレーザービームを、所望の情報標記を横断するように周期的に走査させるために、前記長さ方向に対してx軸方向に走査させる1つの単一方向にのみ回動する走査部位の他に、y軸方向にレーザービームを振るための別個の走査部位を設けて組み合わせてもよい。このようにレーザービームをx軸とy軸の方向に振らせることにより、多重ライン走査が実現できる。勿論、1つの単一走査部位のみを用いて、走査部位自体を走査方向と直交する方向に移動可能にする部位を組合わせて、x軸及びy軸方向の走査を実現するしてもよい。さらに、ラスタのx及びy走査を用いて、全方向または他の走査パターンを必要に応じて、形成することが出来る。
【0088】
次に再度、図1乃至図4を参照して本実施例の構成について説明する。
【0089】
走査鏡44は、ヘッドの後部領域におけるビーム光通路内に配置され、モータ46は、基準面の周辺に配置された情報標記を横断する視界内の角距離Aに亙りレーザービームを周期的に掃引する。レーザ光透過性走査ウィンドウ(出光用窓)50は、盛り上がった後部領域18に走査鏡44に接近隣接して形成された開口部51の背後に設置される。ここで、以下の実施例の説明において、「近接配置」とは、1つの部品が別の部品に対して、相互に2.5cm未満離れて位置に配置されている状態を表すものとする。
【0090】
図1及び図4に示すように、走査鏡44からの出射レーザービームは、後部側の一段盛り上がった後方部18内の2.5cm未満の距離を通って、レーザービームの光通路内に配置される走査ウィンドウ50を透過し、ハウジングの中間ボディ領域20及び前方部16の外側を通過し、図示する参考水平面に沿って出射され、図1に示すような基準面或いは、その近傍に配置された情報標記にレーザービームが照射される。
【0091】
前記走査鏡44が走査ウィンドウ50に近い程、出射されるレーザービームの振れ角は大きくできる。すなわち、走査ウィンドウ50の幅を越えて走査鏡44が回動してレーザービームを走査させても、走査ウィンドウ50の回りのハウジングの壁によって阻止されるため、実際に出射される振れ角は、走査ウィンドウ50の幅により制限されることになる。従って、前記走査鏡44を走査ウィンドウ50に近付けるほど、走査鏡44の回動する幅が大きくとれ、また、反射光を受光する場合にも、近い程、多くの反射レーザービームの光量が得られる。
【0092】
図6に示されるように、出射するレーザービームの幅及び得ることができる反射レーザービームは、本体部14の幅には実質的に影響されない。即ち、走査されるレーザービームの横方向のビーム幅は、中間ボディ20の前方部16および前方セクションにおける本体部14の幅より実際に大きい。勿論、出射されたレーザービームが、ハウジングの前部および中間のボディ領域の外側にまで伝達されているものとする。図3に示す側壁15、17は、光通路内には所在せず、走査された出射レーザービームは阻止されない。そのため、走査ウィンドウ50は、光通路を妨害されないようにするため、水平な上面部11よりも上に張り出した後方部18に設置される。
【0093】
本実施例において、例えば、本体部14の幅は、約4.4cm(1.75インチ)程度とすると、基準面における視界は、約8.75cm(3.5インチ)程度になる。前述した先行技術によるボディ設計の例では、一定の走査角度に対して約8.75cmの視界を得るために、ハウジングの幅が約8.75cmより大きく設計されていた。従って、走査される出射レーザービームを装置内部の通過を最小限にとどめて、外部伝達することにより、本実施例では、ヘッドの本体の幅を狭めた流線型にすることができる。
【0094】
従って、本体の側壁15、17は、従来のように、先端側を走査されたレーザービームの通路を確保するための扇形状に、外側に向かって広げる必要はなく、図4に示すように実質的に平行に配列するか、或は、他の所望する形状にすることが出来る。
【0095】
また実施例において、基準面は、ヘッドの前部壁19から約5cm(2インチ)離れて配置され、正レンズ30から直線距離約24.1cm(約9.5インチ)離れて設置されている。基準面における視界深度は、基準面のどちらの側においても、約7cm(約2.75インチ)である。但し、これらの数値は、限定されるものではなく、単に一例を示すに過ぎない。
【0096】
図1に示すレーザビーム透過性の非走査ウィンドウ52a,52bは、前方部16の後方に後述するセンサ部54a,54bが配置され、前方部16の下側には前部壁19上に設置される。
【0097】
このセンサ部54a,54bは、前述したように線形アレイ型CCD若しくは2次元アレイ型撮像素子からなり、情報標記に反射された光や、出射し反射されたレーザービームの光強度を検出し、その光強度により情報標記に記載され情報をアナログ信号として生成する。このセンサ部の信頼性を高めるために、一対のセンサエレメント又はフォトダイオードを参考水平面に対して平行に配置する。
【0098】
同様に、前部壁19は図4に示すように、一対の傾斜した壁部分19a、19bから成り、それぞれ開口部が設けられ、後方に非走査ウィンドウ52a,52bが配置される。これらの非走査ウィンドウ52a,52bの後方には、各センサ部54a,54bが近接して設置される。
【0099】
この構成において、非走査ウィンドウ52a,52bは、情報標記で反射されたレーザビーム等を通過させて、光通路内に配置される各センサ部54a,54bに到達させる。
【0100】
ここで、2つのウィンドウを用いたのは、大きいウィンドウ1つの場合には周囲の長さが2つの小さいウィンドウの場合より大きくなる。従って、2つの小さなウィンドウの方が、1つのウィンドウの場合よりも、必然的に構造上丈夫であるので、1つの単一非走査ウィンドウよりも2つの小さい非走査ウィンドウ部分を用いる方が好ましい。
【0101】
走査ウィンドウ50及び非走査ウィンドウ52は、基準面からの距離と前部壁19からの距離とが異なる。既に説明したように、走査ウィンドウ50は、非走査ウィンドウ52よりも位置が高い。
【0102】
図1に示すようにプリント回路ボード59は、本体部14内に配置され、プリント回路ボード59上に種々の電気回路55、56、57、58が装備されている。これらの電気回路の内、信号処理回路55は、センサ部54a,54bにより得られたアナログ信号をディジタル化処理し、情報標記に記載されるデータを生成する。このような信号処理回路は、詳しくは、米国特許番号No.4,251,798号に開示されており、ここでの説明は省略する。
【0103】
さらに電気回路には、走査モータ46用ドライブ回路56と、レーザチューブ用の安全回路57と、電圧調整器回路58が設けられており、詳しくは、本出願人が提案する米国特許出願番号第125,768号に開示されている。
【0104】
衝撃吸収部は、本体部内の光源、光学系、走査系等を構成する部品に加わる外部からの衝撃による損傷を防止するものである。この衝撃吸収部の各部位は、ゴム材料等の弾性体であることが望ましく、本体内の前部および後部領域に取付けられる。
【0105】
環状吸収部60は、チューブ22の前方の端部を囲み、底壁13および回路ボード59の下側と接触する。ボード支持エレメント61a、61bは、回路ボード59を堅固に支持するために、最上(トップ)壁部分11の下方に向かって伸延する。一対のショックマウント62は、光学架台24の各反対側に堅固に取付けられ、ハウジングの後部領域18における側壁15、17と接触する。ショックマウント62及び環状吸収部60は、長さ方向に相互に間隔を保って配置され、そして、ハウジングの捩れをレーザ、光学、及び、走査部品から分離するために、間隔を保った3つの位置において、薄い壁で囲まれたハウジングと接触する。
【0106】
次に、レーザチューブ22への電源は、ハンドル部分12内に設置された電源部40により供給される。12V直流バッテリ電圧から1kV以上の電圧を発生する電源部は、ヘッド内で最も重い部位であるため、ヘッドのバランスをよくするために、ヘッドの重心を低くしてハンドル部分内に設置される。
【0107】
図4に示すように、ヘッド10は、折り畳み可能なコイル状ケーブル66により、バッテリを電源とするデコードモジュール68に接続され、さらにデコードモジュール68の出力端は、ホストコンピュータ70に接続されて、走査システムを構築する。前記コイル状ケーブル66は、全てが比較的に細くて柔軟性を持った導電性ワイヤ(通信線)からなり容易に曲げることができ、ユーザーは容易且つ自在に、読取った情報標記から次の情報標記へ移動・操作することができる。前記ケーブル66は、例えば、デコードモジュール68内のバッテリから電力部品40に接続され、12V直流電圧を供給し、また、A/D信号処理回路55から解読用デコードモジュール68まで、ディジタル信号を伝達し、他にも、低電圧の制御および通信信号を伝達する。
【0108】
前記ケーブル66の端末には、共通のプラグタイプコネクタ72が設けられており、ヘッド内に設置されたコネクタ74に嵌め込まれる。コネクタ72、74の使用により、現場におけるケーブルの迅速な交換が可能になる。なお、図面を見易くするために、コネクタ74とヘッド内の各部品との間の電気接続は省略してある。
【0109】
前記デコードモジュール68は、ヘッドにおいて生成された情報に関するディジタル信号を処理し、そして、所要のデータ、例えば、情報標記の複合的な数字表現またはコードを、ソフトウェアプログラムに含まれるアルゴリズムに従って、算定する。デコードモジュール68は、制御プログラムを保持するためのPROM、一時的なデータ記憶のためのRAM、及び、PROM及びRAMを制御し、所要の計算を行うマイクロプロセッサが設けられている。デコードモジュール68は、ヘッド内の作動化可能な部品を制御するための制御回路、ヘッド、及びホストコンピュータ70と通信するための2方向交信回路を有する。
【0110】
ホストコンピュータ70は、本質的に大型データベースであり、そして、復号された情報標記に関する情報を提供する。例えば、ホストコンピュータは、復号された情報標記に対応する販売価格等の情報を提供することができる。
【0111】
本体部14に結合されるハンドル部12には、本体部14に結合される手動により作動化可能なトリガ(引金)スイッチ76が設けられる。このトリガスイッチ76を引くと、デコードモジュール68のマイクロプロセッサをオンにする。トリガスイッチを放すと、ばね78によって、スイッチはその初期位置に復元し、マイクロプロセッサはオフにされる。その結果として、マイクロプロセッサは、ケーブル66を介して、ヘッド内の作動化可能な部品に電気的に接続され、トリガスイッチによってマイクロプロセッサがオン・オフにより、各構成部位は動作若しくは停止(待機状態)となる。
【0112】
前述した先行技術におけるトリガスイッチは、レーザチューブや走査モータをオン・オフするためにのみ作動させていたが、本実施例では、トリガスイッチのオン・オフにより、マイクロプロセッサをオン・オフし、その結果として、ヘッド内の作動化可能な全ての部品をオン・オフする。
【0113】
前記マイクロプロセッサは、デコードモジュールに組み込まれたバッテリ上の大型パワードレーンである。従って、情報標記が読み取られる場合、即ち、トリガスイッチが圧し下げられた場合に限り、マイクロプロセッサのオンタイム(オン状態である時間)を制御することにより、駆動系は実質的に(消費電力が)節減され、バッテリの寿命が実質的に延長される(5時間以上)。
【0114】
本実施例においては、ヘッド10から遠隔設置されたホストコンピュータ70によってマイクロプロセッサをオン・オフすることができる。前記コンピュータ70は、通常、キーボード及びディスプレイを備える。ユーザーが、例えば、解読しようとするコードの識別(アイデンティティ)を入力することにより、入力(エントリー)を実施すると、コンピュータは、マイクロプロセッサに、マイクロプロセッサ自身をオンにし、情報を記憶し、マイクロプロセッサ自身をオフにするように要求する。即ち、マイクロプロセッサは、コンピュータの制御に従うことが必要である場合に限りオンになる。トリガスイッチとキーボードコンピュータエントリーは、マイクロプロセッサを直接制御し、そして、ヘッド内の作動化可能な部品を間接制御する。
【0115】
前記レーザチューブ22の駆動は、トリガスイッチのオン・オフにはよらず、マイクロプロセッサが直接制御するため、管理上の記録保持のためにレーザのオンタイムが適正に行われる。このように、マイクロプロセッサによる制御を用いた場合、1つの情報標記を確実に読取った後、次の情報標記が正しく読取られるまで、レーザチューブ22を稼働しておいても、間違った読み込みを防止できる。
【0116】
従って、トリガスイッチを動作させなくとも、連続的に読み取ることができる。また、予め定めた所定期間が経過するまで、読取りをしなくとも、レーザチューブを稼働したままにしておくことも可能である。
【0117】
前記ヘッド10の上面11には、開口部が設けられて、その中に回路ボード59上に設けられた視覚的インジケータとなるランプ80、82、84が配置される。各ランプは、走査システムの動作状態をユーザーに視覚的に告知するものであり、例えば、レーザチューブ22に電力供給されている場合には、常にランプ80が点灯し、それによって、現在レーザチューブ22がオン・オフのいずれの状態となっているかをユーザーに告知している。
【0118】
またランプ82は、解読に成功した場合に点灯する。出射されたレーザービームは、1秒間に約40回の走査速度で情報標記を走査すると仮定すると、その反射されたレーザービームは、第1回目の走査に関して解読に成功するか、或いは、連続走査のうちのいずれかの走査に関して解読に成功することが可能である。成功した走査が得られた場合には、必ず、マイクロプロセッサによってランプ84が点灯され、次の情報標記を読取る準備が整っていることを、ユーザーに知らせる。
【0119】
次に、トリガスイッチを引くと、マイクロプロセッサが駆動し、レーザチューブ22、走査モータ46、センサ部54a,54b及び、プリント回路ボード59上の全ての電子回路に電源が供給される。レーザチューブ22はレーザービームを生成し、前述したように光学系及び走査部により走査されてヘッドの前方側に出射する。出射されたレーザービームは、情報標記で反射し、反射されたビームは、非走査ウィンドウ52を経てセンサ部54a,54bに入射し、信号処理回路により処理される。処理された信号は、符号解読のためにデコードモジュールに導かれる。解読に成功した場合には、マイクロプロセッサによりランプ82が点灯され、必要であれば、ヘッドを非作動化することが可能であり、この段階において、ランプ84の点灯により、ヘッドが別の情報標記を狙う準備が整っていることが、ユーザーに通知される。
【0120】
前記コイル状ケーブル66は比較的に柔軟性を持ち、ヘッドの重心が比較的低いことから読取った情報標記から次の情報標記にヘッドを移動させることが容易に行える。このようなヘッド総重量は450グラム未満で実現できる。この重量は、携帯型の小型化されたレーザ走査ヘッドの重要な要素である。
【0121】
次に、図4及び図5を参照して、非走査モードによる情報標記の読取りについて説明する。この例は、第1実施例におけるヘッド10に類似した銃形のヘッド130を有し、レーザビームを走査出射せずに画像として読取る双ウィンドウ付きヘッドの情報読取り装置である。ここで、前述した第1実施例の構成部位と同等の部位には同じ参照符号を付し、その説明を省略する。
【0122】
このヘッド130は、基準面近傍に配置された情報標記に走査されたレーザービームを出射するのではなく、ヘッドの前方部からランプによる発光により、情報標記から反射された反射光をセンサ部の線形配列された(リニアアレイ)電荷結合ディバイス(CCD)、または二次元配列された固体撮像素子に画像として視野全体を結像するものである。
【0123】
但し、必要に応じて走査モード及び非走査モードの一方または両方のモードにおいて、例えば、読み取り、周囲光の検出、センサの対象とされる対象範囲の探知のような特定の機能に適合するように選定可能な動作によって作動可能なセンサを使用できる。前述した走査モードで読取り動作している場合に、センサ部は、走査する光線の走査速度よりも速いか、又は、実質的に遅い速度(レート)において視界を走査可能である。このセンサ部は、視界を定期的に走査するように制御可能である。ハウジングの前部及び中間ボディ上を通って、何等障害がなく、反射されたビームを読取ることができる。
【0124】
ヘッド130は、光源として、前方部に図示するような一対の光源エレメント132a、132bを配置する。各光源エレメント132a、132bは、光線を放射するように、前方、上方の両方向、および横方向に向いている。
【0125】
これらの光源エレメントは、任意のタイプの光線を生成する、強力LED(30−100mW)又は小型の水晶ハロゲンバルブにより構成可能である。
【0126】
この様な構成により、まず、光源エレメント132a、132bが発光した読取り用ビーム光線は、前方の光透過性の非走査ウィンドウ152を通過し、基準面の近傍に配置された情報標記に照射される。非走査ウィンドウ152は、前述した非走査ウィンドウ52の変形ウィンドウであり、ヘッドの前方部壁に沿い、部分的にはヘッドの側壁に沿って横方向に伸延するラップアラウンド(重なり)ウィンドウであってもよい。光源エレメント132a、132bは、前方に向かって放射方向をわずかに上向きにすることが好ましい。
【0127】
情報標記で反射されたビーム光線は、図示する方向で本体上方を通って、後方の走査ウィンドウ150を通過して、走査鏡44に入射される。走査鏡44は、走査モータ46によって反復的に振動させられており、反射した後、センサオプティクチューブ138の折り曲げ可能な取付けブラケット136に調節可能に取付けられた光反射鏡134方向に向けられる。
【0128】
この光反射鏡134は、反射光をセンサオプチックチューブ138を経て、鏡44からヘッドの後部領域18におけるボディ部分14内に設置されたセンサ部140方向に向けるために、反射ビームの光通路内に配置される。
【0129】
図6に示されるように、反射されたビーム光は、ボディ部分の幅より大きい横方向のビーム寸法に亙って掃引される。つまり、走査鏡44に掃引された反射ビームの幅は、実質的にバレル幅と無関係である。
【0130】
次に図7乃至図9には、第2実施例の情報読取り装置の構成例を示し説明する。
【0131】
この情報読取り装置は、全体的に細身で約450グラム(1ポンド)未満に軽量化された、手で握って操作する完全携帯型のレーザ走査システムである。
【0132】
ヘッド910は、横断面が矩形形状に形成され、全体的にハンドル軸に沿って垂直に細長いハンドル部912及び、全体的に水平方向に細長く、細身のバレル又はボディ部914を備えた全体的に銃の形をしたハウジングを有している。前記ハンドル部912の断面寸法および全体寸法は、ユーザーの手に具合よく適合し、把持が容易な寸法になっている。
【0133】
またボディ部914及びハンドル部912は、例えば、合成のプラスチック材料のような軽量、弾力性および耐衝撃性を持った自立性材料により形成される。プラスチック製ハウジングは注入成型されることが好ましいが、容積が約820cm3 (50立方インチ)程度未満、そして、用途によっては、容積が約410cm3 (25立方インチ)程度未満の内部空間を形成する薄い中空のシェル(殻)を形成するために真空形成、或いは、ブロー成型してもよい。但し、これらの数値に限定されるものではなく、ヘッド910の全体的な最大寸法および容積の一例にすぎない。
【0134】
図7乃至図9に示すように、ボディ部914の形状は、上側前部壁916と下側前部壁918が前方に突出するように交わりヘッドの最先端部分となるノーズ部920を形成する。同様に、ボディ部914は、前部壁916,918の後方に間隔を保って配置された後部壁922を備えた後部領域を有する。更に、ボディ部914は、最上壁924、最上壁924の下の底壁部926、及び、最上壁と底壁部との間に相互に平行に配置されて、反対位置を占める一対の側壁928、930に囲まれる。ハンドル部912の上部で、通常にユーザーがハンドル部分を握った場合に人さし指がくる位置でヘッドのピボット軸934の回りにピボット運動可能であるようにトリガスイッチ932が設けられている。
【0135】
また、底部壁926は、ハンドル部に沿ってカラー部938まで延び、矩形形状を成し、下端には管状のネック部936を有する。
【0136】
ハンドル部912は、トリガ32及び前向きのスロットを有した矩形に形成され、上端にフック940を有する。このフック940は、弾力性を持ち、撓むことができる。フック940がネック部936に挿入されると、該フック940はカラー部938に引っ掛かりストッパとして機能する。ハンドル部912をボディ部912から取り外すには、フック940を押し込み、引っ掛かりを外すことによって引き出すことが出来る。これによりハンドル部912とボディ部914が容易に脱着することができる。この様な構造により、ユーザーは、レーザ走査等が異なる所望する機能のヘッド910を交換して取り付けることができる。
【0137】
前記ヘッド910を構成する複数の部位の内の少なくとも幾つかは、制御マイクロプロセッサを介して直接或いは間接的に、トリガ932によって動作制御される。
【0138】
前記ヘッド910内には、例えば、半導体レーザダイオード942からなるレーザ光源が設けられており、トリガスイッチ932により、駆動されて視覚しにくく、横断面が卵形の波長7000オングストローム以上、例えば、約7800オングストローム程度の入射レーザビームを生成する。このダイオード942は、例えば、LT020MC(シャープ社製)等が好適する。また、ダイオードの発光特性は、連続的な波またはパルスのタイプであってもよい。ダイオード942は、ヘッド内に装備可能なバッテリ(DC)電源により、或は、取り外し可能にヘッドに設置された再充電可能なパックアクセサリにより、、或いは、直流電源のような外部電源からヘッドに接続されるケーブル946(図7参照)の電力導体によって供給される。例えば12v直流又はそれ以下の低い電圧を必要とする。
【0139】
次にアパーチャストップ956は、p−n接合、即ち、ダイオードのエミッタに垂直および平行な両平面内において光強度がほぼ均一であるようにレーザダイオードビームの中心に配置される。レーザダイオードビームは、放射非対称性であるため、p−n接合に垂直な平面内における光強度は、ビームの中心において最も明るく、半径方向に外側に向かって低下する。このようなp−n接合に平行な平面においても同様であるが、光強度の低下レート(率)が異なる。
【0140】
従って、楕円形で大きい横断面を持つレーザダイオードビームの中心に好ましくは円形の小さいアパーチャ(小孔)を配置することにより、アパーチャにおける卵形ビームの横断面は、全体的に円形であるように修正される。そして、p−n接合に垂直および平行な双方の平面における光強度は、ほぼ一定となる。アパーチャストップは、光学組立体の開口数を0.05以下に低下させ、単レンズ958により、レーザビームが基準面に焦点合わせられる。
【0141】
本実施例においては、レーザダイオードのエミッタとアパーチャストップ956との間の概略距離は、約9.7mm以上である。レンズ958の焦点距離は、約9.5mmから約9.7mmまでの範囲である。アパーチャストップ956は円形であり、その直径は、約1.2mmである。アパーチャストップ956が矩形である場合には、その寸法は、約1mm〜約2mmである。ビームの横断面は、アパーチャストップ956を通過する直前において約9.3mm〜約3.0mmである。これらの距離は単に一例に過ぎないので、光学組立体にレーザダイオードの修正を可能にする。
【0142】
図11に示すように、基準面周辺に情報標記9100として、長さ方向に沿って間隔を有する一連の垂直バーで構成されるバーコードを置いた場合について説明する。バーコードの長さ方向の外側にレーザスポット9106が表示される。但し、このレーザスポット9106は、円形状をしているが目に見えない。
【0143】
また図10において、走査鏡966は、線形走査に際して情報標記の全てのバーを長さ方向に横断して、出射レーザビームを走査するために、往復かつ反復して横方向に振動させられ、レーザスポット9106は瞬間的に示される。
【0144】
図10におけるレーザスポット9106a及び9106bは、線形走査の瞬間的な端部位置を表示する。全てのバーが掃引される場合、線形走査は、バーの高さに沿った任意の場所に位置決めすることができる。線形走査の長さは、読取ろうとする最も長い情報標記の長さよりも長く、線形走査は基準面において12.7cm(5インチ)程度である。
【0145】
前記走査鏡966は、高速走査モータ970に設置される。この走査モータ970上で出力シャフト972を介して支持ブラケット974が取り付けられている。前記ブラケット974には、走査鏡966が取付けられる前記走査モータ970は、1秒間に複数の振動数程度の速度で回動し、シャフト972を往復かつ反復的に振動させる。
【0146】
本実施例において、走査鏡966及びシャフト972は、一体的に毎秒約40回の走査または20回の振動を行い、走査鏡966に入射する出射レーザビームを反復的に掃引し、基準面において、約32度の角距離またはアーク(弧)長に出射する。
【0147】
図8に示すように、情報標記9100は部分により、光反射特性が異なるため反射されたレーザ光の折り返し部分の光強度は、走査中における情報標記全体に亙って可変である。反射されたレーザ光の折り返し部分は、全体的に凹球形集光鏡976によって収集された、図8に示すように上側および下側境界線9108、9110により、図9に示すように、相互に反対位置を占める寸法境界線9112、9114によって形成された円錐形の集光体内の広い円錐形の光のストリーム(流れ)である。
【0148】
集光鏡976は、集光された円錐形の光を図9に示すように、光軸9116に沿ってヘッド内に反射し、第2の光学通路に沿い、レーザ光透過エレメントを通って、センサ部、例えば、フォトセンサ980まで反射する。フォトセンサ980に向けられた集光済み円錐形のレーザ光は、図8に示すように上側および下側境界線9118、9120、及び、図9に示すように反対側の境界線9122、9124によって、制限される。
【0149】
フォトセンサ980は、線形電荷結合ディバイス或いは、二次元固体撮像素子又は、フォトダイオードであってもよい。フォトセンサ980は、線形走査に沿い、線形走査を越えて伸延する視界全体に亙って収集されたレーザ光の可変強度を感知または結像することによって、レーザ光の可変強度を検出し、検出された可変光強度を表す電気アナログ信号を生成する。線形電荷結合ディバイスは、電荷結合ディバイスの長さ方向が走査ビームに平行になるように走査ハウジング内に配列される。
【0150】
図10に示すように、参照番号9126は、バーコード9100によって境界が規制された瞬間的な収集ゾーンを表し、瞬間的なレーザスポット9106は
、このゾーンから反射される。他方、フォトセンサ980はレーザスポット9106がバーコードに照射された場合、集光ゾーン9126を感知する。集光鏡976は、支持ブラケット974に設置され、そして、走査モータ970がトリガ932によって動作した場合、集光鏡976は、往復かつ反復的に横方向に振動させられ、線形走査内の情報標記を長さ方向に横断してフォトダイオードの視界を掃引する。集光ゾーン9126a、9126bは、視界の線形走査の瞬間的な端部位置を表している。
【0151】
図9に示す走査鏡966と集光鏡976は、一体化された光反射層または所定の被覆が塗布されたガラス等の光透過材料からなる平凸面レンズである。このレンズは、銀メッキされた凹面集光鏡976の内側に所定の角度を保って平面走査鏡966を設けたものであり、実質的に平らな第1外側表面と、全体的に球形をした第2外側表面とで構成される。
【0152】
凹面集光鏡976は、情報標記から反射して入光したレーザ光を集光し、集光したレーザ光をフォトダイオード980上に結像させる。さらに、平面走査鏡966は回動して、外側の情報標記に向かって、レーザ光を走査させて出射させる。
【0153】
同様に、ヘッド内には、プリント回路基板984、986が設置され、プリント回路基板上には種々の電気回路が設けられている。例えば、プリント回路基板984上には、信号処理部983及び985は、センサ980によって生成されたアナログ電気信号を処理し、ディジタル化されたビデオ信号を生成する。読み取った情報に基づくデータは、ビデオ信号から復元できる。プリント回路基板986上には走査モータ970用の駆動回路987及び989が設けられる。
【0154】
プリント回路基板986上には、後述する照準光コントローラサブ回路991が設けられている。その上のダイオード及びセンサ980が設置されているプリント回路基板基板948上には電圧コンバータ993が設けられ、適正な電圧に変換した電源電圧をレーザダイオードに供給する。
【0155】
前記ディジタル化されたビデオ信号は、ボディ部914に備えられたソケット988と、ソケット988と篏合するハンドル部912に装備されたプラグ990を介して、伝達される。このプラグ990は、ハンドル部がボディ部に取付けられた場合、ソケット988と自動的にかみ合う。
【0156】
更に、図7に示すように、ハンドル部912内には、その上に種々の部品が設置された1対の回路基板992、994が収納される。図8に示すように例えば、部品995、997、及び、他の部品で構成される復号/制御部は、ソフトウェア制御プログラムに含まれるアルゴリズムに従って、ディジタル化されたビデオ信号を、情報標記に基づく所要データが得られるディジタル化された復号済み信号に復号する。この復号/制御部は、制御プログラムを保持するためのPROM、一時的にデータを記憶するためのRAM、及び、PROM及びRAMを制御するための制御マイクロプロセッサを有する
前記復号/制御部は、情報標記の読取り及び解読の完了を決定し、該解読の完了に伴い、読み取り動作を終了させる。
【0157】
そして読み取り開始は、トリガ932のオン動作により開始される。更に、復号/制御部は、トリガによって開始されるヘッド内の各部位の動作を制御し、例えば、インジケータランプを点灯させるためにインジケータランプ996に制御信号を送ることによって読み取りが自動的に完了したことをユーザーに告知するための制御回路を有する。
【0158】
この第2実施例の変形例としては、復号された信号をケーブル946を介して遠隔のホストコンピュータ9128に送り、大きいデータベースとして機能させることもできる。このようなデータベースを構築することにより、復号された信号を記憶させて、場合によっては、その復号させた信号に関する情報を提供させることもできる。例えば、ホストコンピュータは、復号された情報標記によって識別した物体の販売価格等の情報を提供できる。
【0159】
さらに、例えば、回路基板992上に設けられたローカルデータ記憶部995は、読取られた復号済み複合信号を記憶する。記憶れた復号済み信号は、その後で直ちに、前記遠隔ホストコンピュータに伝送することができる。ローカルなデータ記憶部を装備させて、一時的にデータを記憶させておくことにより、情報標記の読取り中に、ケーブル946を使用しなくても良く、ヘッドの走査がより自由、且つ、読み取ったデータの安全が図れ、非常に望ましい機能である。
【0160】
前述したように、ハンドル部912は、ユーザーの使用形態によって、他の機能のものと交換可能であり、適正なものを選択して使用してもよい。ハンドル部分は空き状態にしておいても差し支えない。
【0161】
この場合には、ビデオ信号は、遠隔復号/制御部において符号解読するためにケーブル946に沿って導かれる。他の実施例においては、復号/制御部のみをハンドル部内に設置しても差し支えない。この場合には、復号済み信号は、遠隔ホストコンピュータに記憶するために、ケーブル946に沿って導かれる。更に別の変形においては、復号/制御部およびローカルデータ記憶部が、ハンドル部内に設置されてもよく、複数の読み取り動作から得られた記憶されている復号済み信号は、その後で直ちに、遠隔ホストコンピュータにアンロード可能であり、ケーブル946は、記憶済み信号をアンロードするためにのみ接続されているに過ぎない。
【0162】
その代りに、1組の取外し可能なハンドルを装備することなく、1つの単一ハンドルをヘッドに固定することが出来る。この場合には、取り外し可能なハンドル端部9128を取り外した後でこれを置き換えることにより、必要に応じて、単一ハンドル内において、取外し可能な回路基板992及び994に種々の異なる部品を装備することが可能である。
【0163】
レーザダイオード及び電力を必要とするヘッド内の各部品は、ケーブル946により電力供給され、必要があれば、電圧値に変換するためのコンバータ993を用いてもよい。
【0164】
また、読取り中、ケーブル946が外された場合には、再充電可能なバッテリパック等をハンドル部912内に脱着可能にとりつけてもよい。
【0165】
更に、図11に示すように、順番に読取られるべき各情報標記にレーザビームを照準させる場合、特に、ユーザーに容易に識別(認識)できない情報標記に対しては、レーザビームが出射される位置を認識できるように援助するために、照準光アレンジメント(配列体)をヘッドに設置する。この照準光アレンジメントは、トリガ932の動作に伴い動作できるように構成され、例えば、可視光放射ダイオード(LED)のような作動化可能な照準光源9130、白熱の白色光源、キセノンフラッシュチューブ等を利用する。トリガ932の動作により直接もしくは、復号/制御部により間接的のいずれかの方法によって、動作した場合、照準光9130は、発散照準光線を伝播および生成し、ユーザーにとって容易に可視できる波長が約6600オングストロームの光を用いる。照準光線は一般に赤色であるので、情報標記が配置されている環境の周囲の白色光と対称的である。
【0166】
このような照準部は、照準光線を読み取るべき情報標記の一部に可視的に照射するように方向付けるためにヘッドに取付けられる。、
詳細には図9に示すように、照準光源9130は、全体的に円錐形の照準光線を光学エレメント978に向けるために、傾斜した支持物9132に取付けられる。そして円錐形の照準光線は、上側及び下側境界線、及び、光学エレメント978への経路内の反対側に位置する境界線によって境界が決定される。前述したように光学エレメント978は、集光されたレーザ光がエレメントを通ってフォトセンサ980まで通過し、到達するフォトセンサの環境から周囲光ノイズを濾過することを可能にする。
【0167】
更に、光学エレメント978は、その上に衝突する照準光線を反射する。光学エレメントは、事実上、照準光線の波長範囲の光は反射するが、レーザ光の波長範囲の光は伝達するような、いわゆるコールドミラーである。照準光線は、コールドミラー978から、集光鏡976とフォトセンサ980との間の収集されたレーザ光の光軸9116と実質的に同一直線上に位置する光軸に沿って反射され、集光されたレーザ光の光軸と実質的に同一直線上に位置する凹面鏡976と情報標記9100との間の光軸に沿って照準光線を集束し、集束鏡976に照射される。
【0168】
そして照準光線に対して集束鏡として作用する集束鏡976は、ヘッドのノース部20から約20.3cmから約25.4cmまでの範囲内における約1.27cmの円形スポットに照準光線を集束する。照準光通路のヘッドの外部に所在する部分は、集光されたレーザ光通路のヘッドの外部に所在する部分と合致し、その結果、フォトセンサ980には、照準光線によって照射されたか、或は、見える状態にされた情報標記の当該部分から反射された見えにくいレーザ光が「見える」ことになる。他の変形例において、第1の光学通路にコールドミラーを置き、そして、照準光線をコールドミラーに向けることによって、出て行く入射レーザビームと合致し、その結果、照準光線の光軸が、出て行く入射レーザビームの光軸と合致するように、照準光線を情報標記に向けることが可能であった。
【0169】
図9に示すように、第1の静的な単一ビーム照準の実施例において、照準発光ダイオード(LED)9130は、例えば、集束レンズのように、ヘッド内の照準光通路内に固定され設置された方向付けエレメント9142に対して配置してもよい。レンズ9142は、照準光線を集束し、図12に示すように、視界内において、その上のスポット領域9150を可視的に照射するそれぞれの情報標記9100に向ける。スポット領域9150は、情報標記の中心近辺においては円形であることが望ましく、該情報標記の読取り前にその位置を特定する目的で走査する以前に照射されることが好ましい。また、読み取りし中であっても照射することはできる。
【0170】
近い位置にある情報標記および遠い位置にある情報標記は共に、図11に示すような静的な単一ビームを照準する例では、位置の特定が可能であり、また、見ることができる。遠い位置の情報標記は、ヘッドからの距離が比較的大きいので、比較的小さい強度まで照射されるが、ユーザーには見える。ただし、前述したように、固定したスポット9150は、情報標記を横断して走査を追跡するとろこまでは機能しない。
【0171】
次に、図13に示す第2の静的な双(ツイン)ビーム照準例においては、各々が照準LED9130と同様な一対の照準LED9130a、9130bは、固定集束レンズ9142に対して角度的に位置決めされる。その結果、この集束レンズは、双方のLED9130a、9130bの照準光線をそれぞれの情報標記に向けるようにでき、前記照準光線は、図12に示すように、内側に所在し、視界に沿って相互に直線的に間隔を保つ1対のスポット領域9152及び9154を可視的に照射する。
【0172】
スポット領域9152及び9154は、走査の端部の近くにおいて円形であることが好ましく、それぞれの情報標記の位置を特定する。そして走査されるビームを追跡するために、走査の前および走査中の両方、及び、情報標記読取りの前及びその期間中の両方において、照射されることが好ましい。
【0173】
近い位置にある情報標記および遠い位置の情報標記は共に、図13に示す静的な双(ツイン)ビーム照準実施例によって、位置を特定し、そして、見ることができる。遠い位置の情報標記は、ヘッドからの距離が比較的に大きいので、比較的小さい強度まで照射されるが、ユーザーにとっては可視である(見える)。前述したように、固定した一対のスポット9152及び9154は、情報標記を横断して走査を追跡することができ有用である。
【0174】
次に、第3の動的単一ビーム照準例について説明する。図12に示すようにヘッド内に集束レンズ9142を固定して設置し、固定した一対のスポット9152及び9154のように照射するのでなく、レンズ9142は、それぞれの情報標記を横断して、図14に示すように、線領域9156をスキャン照射し、情報を得られる範囲(視界)に沿って伸延する照準光線を照射することができる。
【0175】
この線領域9156は、情報標記の読み取り期間中にそれぞれの情報標記を追跡するために走査期間中照射される。近い位置にある情報標記は、毎秒40走査の速度(レート)で走査が実施される場合であっても、線領域9156によって良好に照射される。しかし、遠い位置の情報標記に関しては、ヘッドからの距離が大きければ大きい程、また、走査速度が速ければ速い程、線領域9156は見え難くなる。
【0176】
次に、図7乃至図9を参照して、トリガ32が引かれた(押し下げられた)後の読取り動作について説明する。
【0177】
図8は、オフ状態のトリガ932を示す。この時、各構成部材は停止状態(初期状態)となっている。一対のスイッチ9158及び9160は、基板984の下側に取付けられる。各スイッチ9158、9160は、オフ状態において、スイッチから伸延し、そして、トリガ932の後部延長部9170上のピボット点9168において中心‐偏心(オフセット)位置にピボットされるレバー9166の反対の端部領域に接触するばねによりバイアスされたアーマチュア又はボタン9162、9164を有する。
【0178】
最初に、トリガ932が第1の初期範囲まで押下られると、レバー9166は、ボタン9162のみを押し下げ、その押し下げられたスイッチ9158は、第1の作動状態を設定する。この状態においては、図9に示すように、トリガ932は照準光9130のみを動作させる。その後、照準光線はコールドミラー978から後方に反射され、そして、固定される集束鏡976から情報標記に向かって前方に反射される。
【0179】
前記第1の作動状態において、トリガは、集束鏡976を予め設定された静止位置に位置決めする。集束鏡976から照準光線が情報標記方向に向けて照射され、読み取るべき情報標記の位置の特定に利用される。視界内において、図12に示すような中央スポット領域9150と同様なスポット領域が照射される。集束鏡976の固定位置調整は、走査モータ970を駆動させて行い、出力シャフト及びこれに取り付けられた集束鏡976が中央基準位置まで回転する。
【0180】
その後で、トリガ932が第2の範囲まで更に押し下げられると、レバー9166は、ボタン9162ばかりでなくボタン9164も押し下げられて第2の動作状態が設定される。前記第2の動作状態において、トリガは、例えばレーザダイオード942、集束鏡976を振動させる走査モータ970の制御回路及び、フォトダイオード980のようなヘッド内の残りの構成部位を稼働させて、信号処理回路並びに、ヘッド内のもう一方の回路に、情報標記の読み取りを開始させる。そして集束鏡976が回動し、照準光線が情報標記を横断して動的に掃引され、図14に示すような線領域9156と同様に視界に沿って伸延する線領域を照射する。従って、走査期間中、所望する情報標記に狙いつけることが容易になる。この種の情報標記の追跡において、近い位置にある情報標記に関しては非常によく見えるが、遠い位置の情報標記に関してはよく見えない。
【0181】
また、前記トリガスイッチを用いずに、組込み式順次作動接点を備えた1つの単一2極スイッチを用いても同様に実現できる。
【0182】
図8に示すレーザ走査ヘッドは、逆反射タイプであり、この場合、出射されるレーザビームによりセンサ部で情報を取り込む範囲が走査される。同様に、例えば、出射されるレーザビームを、ヘッドに設けられた1つのウィンドウを通過させて、読取るべき情報標記方向に向けること及び、情報標記を横切って走査させることができ、同時に情報を取り込む範囲までは走査されず、その反射したレーザビームは、別のウィンドウを経て集光される。更に、センサ部で情報を取り込む範囲が走査されている場合には、同時に、出射されるレーザービームは、情報標記に向けることは出来るが、情報標記を横切って走査することは出来ない。例えば、美学、環境、サイズ、機械および電子部品の選択および配置、ハウジング内外における所要の耐衝撃性のような考察事項によって規定される様々なスタイル及び形状のハウジングを、添付図面に示すハウジングの代わりに使用しても差し支えない。
【0183】
本実施例の情報読取り装置は、手に持ち携帯および使用する方式に限定されないが、好ましくは、出射されたレーザビームが方向付けられる、オーバーヘッドウィンドウ又はポート下に設置される卓上、自立ワークステーション方式として組込むことが出来る。ワークステーション自体は据え置きされているが、少なくとも情報標記の走査期間中は、情報標記は、ワークステーションに対して可動であり、出ビームによって登録されなければならず、そのためには、ここに記述される照準光アレンジメント(配列体)が特に有利である。
【0184】
本実施例の情報読取り装置は、高密度、中密度、及び、低密度のバーコード又は他の情報標記をそれぞれ作動距離2.5cmから15.2cm、2.5cmから30.4cm及び、2.5cmから50.8cmの概略範囲内において、読取ることができる。また、このバーコード又は他の情報標記は、最小幅がそれぞれ0.19mm(7.5ミル)、0.38〜0.51mm(15−20ミル)及び、0.76〜0.1.02mm(30−40ミル)のバーやスペースを有する。本実施例において、密度が既知である情報標記に対する基準面の位置は、当該情報標記に対する最大作動距離に対して最適化される。
【0185】
図15には、前述した情報読取り装置の具体的なブロック構成例を示し、説明する。
【0186】
この情報読取り装置200は、携帯型走査装置として、或いは、卓上ワークステーションとして、或いは、設置型走査装置として実現できる。本実施例において、情報読取り装置の外形は、で形成される。
【0187】
この情報読取り装置200は、軽量プラスチック製ハウジング201からなり、形状としては、ピストルグリップ型のハンドルを備えた拳銃形を一例としてた携帯型のユニットである。
【0188】
情報標記から情報を読取る場合に、まず、読取るべき情報標記に狙いをつけるために、前述したような目印となるビームスポットを出射させるためにトリガスイッチを引く。また前述した別の手法により情報標記に照準させてもよい。
【0189】
図15に示す出光線203は、情報読取り装置200において、レーザダイオード等が用いられるレーザ光源207によってレーザー光が生成される。生成されたレーザー光は、光学系208によって所定特性のレーザービームに変換される。この光学系208により寸法決定および整形されたレーザービームは、走査ユニット209に供給される。ここでレーザー光線は、特定の走査パターン、即ち、単線、線形ラスタ走査パターン、または、更に複雑なパターンを形成するために、走査ユニット209により偏向される。
【0190】
次に、走査済みビーム203は、走査ユニット209から出口ウィンドウ202を経て、読取り装置の前方、5〜8cm(2、3インチ)離れた標的上に配置されたバーコード又は他の情報標記204に照射するように、方向付けされる。
【0191】
携帯型の読取り装置200の場合には、ユーザーは、読取るべき情報標記204を横切るような走査パターンとなるように、携帯型走査ユニット209を照準させ若しくは、位置決めを行う。情報標記からの反射され散乱された反射ビーム205は、読取り装置内の光検出器206によって検出され、情報標記に記載される情報に基づいたデータ信号を生成する。以下、反射光は、反射されたビーム若しくは散乱された光を意味するものとする。
【0192】
各光学部品207、208及び、209の特性は、それぞれドライブユニット210、211及び、212によって、それぞれ独立して制御される。これらのドライブユニット210、211及び、212は、制御バス226を介して中央処理装置219により送信されたデジタル制御信号によって操作される。この場合、中央処理装置は、ハウジング201に収容されたマイクロプロセッサによって実現できる。
【0193】
情報読取り装置において、例えば、LEDアレイのような第2の任意の光源240を搭載し、ドライブユニット210によって制御を行う。光検出器206の出力は、そのゲイン及びバンド幅が調節可能又は選択可能であるアナログ増幅器213に供給される。増幅器制御ユニット214は、制御バス226を介して制御ユニット214に供給される制御信号に応答して、アナログ増幅器213内の回路値を適切に調整するためにアナログ増幅器213に接続される。周囲光センサ241は、制御バス226に出力を供給する。前記アナログ増幅器213の1つの出力は、A/Dコンバータ215に供給され、サンプルされたアナログ信号をディジタル信号に変換し、制御バス226を介してCPU219により処理するために、そのディジタル信号を転送する。
【0194】
アナログ増幅器213の他の出力となるアナログ信号は、パルス幅変調されたディジタル信号に変換するディジタル変換器216に入力される。このようなディジタル変換器の一例としては、米国特許第4,360,798号に開示されている。例えばディジタル変換器216には、適切に設定できる閾値を有する回路を有している。
【0195】
ディジタル変換器制御ユニット217は、ディジタル変換器216に接続され、制御バス226を介してDPU219により制御ユニット217に供給される制御信号に応答してディジタル変換器216における閾値の適切な調整を実施するように機能する。ディジタル変換器216の出力は、エッジ検出器218に供給される。このエッジ検出器218は、デコーダ220に接続され、このデコーダは、従来技術で説明した方法において機能する。
【0196】
更に、デコーダ220は、以下のように動作する。
【0197】
先ず、タイマ/カウンタレジスタ(CPUマイクロプロセッサ219内に含まれても差し支えない)は、全て“0”にリセットされる。タイマとして作動するレジスタは、他のディジタルバーパターン(DBP)遷移が起きるまで、マシンサイクル毎にインクレメントされる。
【0198】
DBP遷移が起きると、必ず、カウンタの値、或いは、オーバフローが発生済みであれば値255が他のレジスタへ転送され、次に、メモリへ転送される。レジスタの値は、DBP遷移間、即ち、パルス幅におけるマシンサイクル数を表す。レジスタの値が転送された後で、レジスタはもう一度、“0”にリセットされ、そして、インクレメントされ、次の遷移処理に移行する。
【0199】
バー又はスペースは、常に、255カウントサイクル以上の期間に亙って継続可能である。この継続が起きた場合には、タイマオーバフロー中断が生成される。CPU219は、中断に応答して、中断サービスルーチンをランさせることが可能である。このルーチンは、オーバフローが発生したことを示すために、次のDBP遷移において使用されるフラグをセットする。更に、中断サービスルーチンは、走査開始(SOS)信号が、この走査データ収集過程の初めにおけるその状態から変化したか否かをチェックする。SOSが変化している場合には、255の値が、最後のエレメントの幅として記入され、そして、データ収集過程は終了する。終了結果として、一連のワードがメモリに記憶され、この場合における各16ビットワードは、例えば、バーコード読取り装置によって検出された連続するバーとスペースを表すパルス幅を表す。
【0200】
デコードアルゴリズムは、次の例に示すように、メモリ内のデータに作用する。先ず、近隣のデータエレメントと比較して大きいスペースに関してメモリ内のデータを検索することにより左右の平静ゾーンが発見される。次に、エレメントから始まって左平静ゾーンの右まで各キャラクタの解読が進行する。各キャラクタに関する解読過程は、各情報標記論に特有である。従って、デコーダが自動識別コードタイプにセットされた場合には、異なるキャラクタ解読アルゴリズムが適用されることが有り得る。一般に、復号化は、各エレメント内に符号化されたユニットモジュール数を計算するために数学的演算に適用されるか、或いは、例えばコード129及びUPCのように、いわゆる「デルタコード」に関する対を構成するエレメントに適用される。例えばコード39のようないわゆる「2進」コードに関しては、デコーダは、広いエレメントと狭いエレメントとの間の閾値を計算するために、数学的演算を適用し、その次に、各エレメントと該閾値との間の相対的な比較を実施する。閾値はエレメントにより異なっている。
【0201】
復号されたデータは、データバス222に接続されたラッチ221に記憶される。ラッチ221も、同じくCPU219に接続された制御バス226に接続される。
【0202】
本実施例において、パルス幅データ又は復号済みデータのいずれかの処理は、CPU219の制御の下にソフトウェアにおいて実行される。情報読取り装置内のコンピュータプログラムにおいて実行可能なアルゴリズムの例について述べる。
【0203】
図16に示すフローチャートは、1D(次元)又は2D(2次元)のいずれかのバーコード情報標記の部分が読取られたか、使用されるべき走査タイプが修正されるべきか、或いは、例えば視界における光レベルのような走査システムによって制御される他のパラメータが調節されるべきか、を決定するために機能するアルゴリズムのフローチャートである。予め設定された初期化パラメータは、情報読取り装置が起動されると、自動的に設定される(ステップS1)。次に情報読取り装置は、「翻訳」モード(「読取り」モードと対照して)に置かれる。そしてレーザビームを出射して、画像若しくは反射ビームとして得ることができる範囲(視界)を走査し、図15に示した検出器206を用いて反射光を検出する(ステップS2)。
【0204】
次に、二次元バーコードが走査されたか否かチェックする(ステップS3)。二次元バーコードが走査されたならば(YES)、走査を停止する(ステップS4)。
【0205】
次に周囲光のレベルを検出し、予め設定した閾値と比較する(ステップS5)。前記閾値を越え、十分な周囲光のレベルで情報読取りが実行できるのであれば(YES)、走査により得られたデータをデコーダで処理する(ステップS6)。しかし、周囲光のレベルが不十分であれば(NO)、LEDが点灯され(ステップS7)、ステップS6において、デコーダにより処理を行う。
【0206】
前記ステップS3において、二次元バーコードが走査されていない、即ち、一次元バーコードが走査されていた場合(NO)、走査により得られたデータはデコード処理される(ステップS8)。
【0207】
次にデコーダ処理された結果は、情報読取り装置に伝達され、該当する場合には、結果に応答して走査パラメータが修正される(ステップS9)。
【0208】
本実施例では、読取る際に周囲光のレベルのチェックが望まれる場合には、一次元バーコードの走査を行うことによりに周囲光のレベルチェックを実施することが出来る。
【0209】
次に図17は、本発明による第3実施例としての情報読取り装置に基づくハイブリッド走査装置の透視図を示す。図18(s),(b)はその立面図を示す。
【0210】
このハイブリッド走査装置においては、レーザダイオードと走査駆動部とからなる走査レーザービーム出射部401は、レーザービーム(光可視光線)を反射ミラー403に出射する。反射ミラー403から、情報標記に向かって反射され、出射される。情報標記は、一次元バーコード若しくは、例えば幾何学様のマトリックスアレイのような更に複雑な情報標記であってもよい。
【0211】
前記レーザービーム出射部401により出射された可視光線は、読取るべき情報標記を横断する走査線を形成する。そして、検出器となる電荷結合素子(CCD)やその他の固体撮像素子404は、情報標記で反射した反射レーザービームを検出または結像する。自動的に自己焦点合わせする周知な光学装置408は、反射レーザービームを受け取り、検出部上における結像の焦点を調節する。
【0212】
従って、可視光線の調整により、出射されるレーザービームの照準を合わせることができる。固体撮像素子404を用いた場合には、反射された周囲光または可視光束からの反射光のいずれか、若しくは、これら両者を用いて情報標記を読み取る。
【0213】
個々の検出器は、走査レートを変えるためにトグルスイッチ417によって作動化可能なコントローラ415の制御下に可変走査レート(速度)において走査することができる。
【0214】
図に示すように、固体撮像素子404は、二次元のCCDカメラである。走査駆動部は、例えば、シンボルテクノロジー社製のSE−1000の走査駆動部のように、小さいことが好ましい。前記CCDは、500×500画素で構成された1/3インチの二次元アレイが好適する。CCDが結像できる範囲(視界)は、30度より大きく、一次元レーザ情報読取り装置に対しては、+20度〜―20度である。図示する構成では、走査幅は、マックスコードまたは、一次元UPSコードに対して、約10.1cm〜25.4cm(4〜10インチ)である。
【0215】
従来のデコーダ420a及び標記弁別器420bを含むプロセッサ420は、読取り中の情報標記がハイブリッド走査装置が読むように設計された、例えば、UPSCODE(商標)の情報標記タイプ(以下、記号タイプと称する)のマトリックスコードのような特定の記号タイプであるかどうかを決定するために提供される。
【0216】
プロセッサは、感知された反射光に対応してCCDによって生成された電気信号を受け取る。電気信号は処理され、そして、復号された信号は、デコーダ420aから標記弁別器420bに伝達される。例えば、コンパレータ回路または他の従来の手段を用いて実現可能な標記弁別器420bは、情報標記が該当する記号タイプに適合するかどうかを決定する。標的が適合する情報標記であることが決定された場合には、情報標記弁別器420bは、復号済み信号を、例えば、記憶ディバイス、ディスプレイ、または、他の処理回路に伝送する。
【0217】
読取るべき情報標記が不適合なものであることが弁別器420bによって決定された場合には、弁別器420bは、読取るべき情報標記の不適合特性を示す信号を停止装置422に信号を送り、固体撮像素子404の駆動を停止させ、必要に応じて、レーザービーム出射部401の駆動を停止させる。
【0218】
図17に示す情報読取り装置は、図18(a),(b)に示すように走査ヘッドウィンドウ407から約10.1cm〜25.4cm(4〜10インチ)の範囲内に配置された情報標記を読むことが可能である。この実施例では、レーザダイオードを用いているが、発光ダイオードを使用してもよい。また情報標記を適切に読取るに十分な周囲光があることを保証するために周囲光検出器405が用いられる。
【0219】
この周囲光検出器405は、固体撮像素子の視界内の周囲光を検出する。固体撮像素子が反射周囲光を読まねばならない場合には、可視光線は、照準または方向づけにのみ使用される。このような場合において、読取りに十分な周囲光に関する予め設定した閾値が適合する場合には、レーザダイオードは、情報標記に照準させるために、起動装置406によって起動される。起動されない場合には、情報標記を検出するために、起動装置406は、固体撮像素子を同様に起動させる。代りに、出射された光束からの反射された可視光が検出された場合には、周囲光検出器405及び起動装置406は、不必要になることもあり得る。
【0220】
第3の変形例としては、固体撮像素子が、取り込んだ周囲光、或いは、反射して受光したレーザビーム光のいずれかを感知可能であってもよい。この場合、周囲光の閾値に到達せず、そして、適切な読取りを達成するために獲得するために周囲光のレベルが不十分である場合に限り、走査装置は起動する。周囲光検出器405及び起動装置406は、周知な構成のものでよい。
【0221】
図17に示す情報読取り装置の基本的な構成部材は、これまで前述した実施例において記述した処理、電力供給、及び、走査機構のような機能を備えてもよい。図19を参照して、センサがレンジファインダ(距離計)としても機能することについて説明する。
【0222】
図20は、図17に示したハイブリッド走査装置の変形例である。図20に示す構成は、1つの単一パッケージに関する異なる記号タイプ(表記方式)の2種類の情報標記の読み取りに最適する。例えば、図20に示すように、UPC情報標記411は、UPSコード情報標記413に隣接して位置される。例えば、UPCコード411は、パッケージの内容に関する情報を符号化可能であるが、一方、UPSコード413は、顧客、及び/又は、宛先に関する情報を含んでも差し支えない。図20に示す構成は、次の項目を除けば、図17に示す構成と同じである。即ち、例えば、フォトダイオードのような光検出器(フォトディテクタ)409は、同様に構成に含まれ、そして、UPC情報標記411の走査光束からの光の反射を検出するために使われる。
【0223】
1つの単一パッケージに関する2つの情報標記を読むために、固体撮像素子404は、UPSコード情報標記413からの反射された周囲光を別々に検出する。情報標記は、従来の方法により別々に処理される。処理は、走査ユニット内において、適用可能な用途の場合に要望されるように、全体的若しくは、部分的に実施される。
【0224】
走査されるレーザービームは、情報標記411及び413を横切って走査し、該情報標記411から反射され検出された光は、走査ビームの照準や方向づけ、に使用される。従って、光線は、情報標記413に関して、照準/方向づけのためにのみ用いられる。光検出器409は、情報標記411を読取るために使用されず、距離測定のためのみに用いられる。これについて以下に述べる。
【0225】
図17に記載したプロセッサと同じプロセッサ(弁別器)420は、従来のデコーダ420a及び弁別器420bを有する。
【0226】
このプロセッサ420は、固体撮像素子により画像として読取られた情報標記413が、例えば、UPSCODE(商標)の記号タイプのマトリックスコードのような特定の記号タイプであるか否か判定する。更に、フォトダイオード409によって読取られる情報標記411が、例えば、UPCコード情報標記の表記方式に適合するバーコード等の特定の情報標記論タイプであるか否か判定するために、従来のデコーダ424a及び弁別器424bを有するプロセッサ424が装備される。
【0227】
図17に示す情報読取り装置のように、プロセッサ420は、情報標記413から反射されて結像した光に対応する固体撮像素子404によって生成された電気信号を受け取る。電気信号は処理され、そして、復号された信号は、デコーダ420aから弁別器420bに伝達される。
【0228】
この弁別器420bは、情報標記が該当する記号タイプに適合するか否かを判定する。読取るべき情報標記が適合情報標記であると判定された場合には、弁別器420bは、復号された信号を、例えば、記憶ディバイス、ディスプレイ又は、他の処理回路に送る。弁別器420bによって読取るべき情報標記が異なったタイプの情報標記タイプであったと判定された場合には、読取るべき情報標記が適合しなかった特性を起動装置/停止装置426に信号を送る。そして、起動装置/停止装置426は、固体撮像素子404を停止若しくは待機状態にするために駆動信号を送り、必要に応じて、フォトダイオード409にもその旨の信号を送る。起動装置/停止装置426は図17に示す情報読取り装置の停止装置4226と同じであるが、前者は、CCD404及びフォトダイオード409の両方を稼働させ、または停止させる機能を備える。
【0229】
プロセッサ424は、フォトダイオード409によって生成された電気信号を受け取る。この電気信号は、情報標記411から反射されて検出された光に対応する。電気信号は処理され復号された信号は、デコーダ420aから標記弁別器424bに伝達される。プロセッサ420に同じ標記弁別器424bは、コンパレータ回路または他の従来の手段を用いて実現可能であり、該当する標記論タイプに当該情報標記が適合するか否かを決定する。
【0230】
読取るべき情報標記が所定の記号タイプと適合していると判定された場合には、標記弁別器424bは、復号された信号を、例えば、記憶ディバイス、ディスプレイまたは、他の処理回路に送る。読取るべき情報標記が、不適合であると標記弁別器424bによって判定された場合には、該弁別器424bは、適合しないことを起動装置/停止装置426に信号を送り、起動装置/停止装置426は、フォトダイオード409を稼働を停止させ、必要に応じて固体撮像素子404も停止させる。
【0231】
図21に示す情報読取り装置は、図20に示した装置の変形例であり、その動作は、双モード性を備えた1つの単一情報読取り装置として用いる場合には有用である。例えば、それぞれの物品を管理するための情報の読取りが必要であり、2つの記号タイプのうちのどちらか1つが読取れるラベルが貼付された物品を倉庫やトレーラ、または小売り販売店のような類似した場所に配置するような場合や、1つの単一コンベヤに沿って移動させられる物品を区別する場合に、この種の必要性が起きる場合がある。
【0232】
このような場合、例えば、UPS又は他のマトリックスコードのような1つに纏まった記号タイプは、固体撮像素子404により画像として取り入れることが適当である。例えば、バーコードのような別の記号タイプは、光検出器409による検出に更に適当である。情報標記の周囲光の反射は結像のために使用可能であるが、レーザダイオード及び走査駆動部401によって生成されたフライング・スポット光束からの光の反射は、光検出のために使用できる。
【0233】
図21に示すように、固体撮像素子404及びフォトダイオード409は、両方とも、UPCコード又はUPSコードのいずれかであれば差し支えない1つの単一情報標記430、或いは、異なる記号タイプに適合する他のタイプの情報標記を走査するように方向づけられる。固体撮像素子404は、情報標記430の可視周囲光の反射を感知する。フォトダイオード409は、情報標記430からエミッタ401によって放射された飛行スポット光線の反射を同時に検出する。
【0234】
プロセッサ420及び424は、それぞれ固体撮像素子404及びフォトダイオード409から受信した電気信号を処理して復号する。復号された信号は、復号された信号が適合記号タイプの情報標記かどうかを弁別器420b及び424bによって分析され判定される。この場合、デコーダ420aによって復号された信号が、UPSCODE(商標)記号タイプに適合することが、弁別器420bによって判定された場合、復号された信号は記憶され、次の処理を施し、表示若しくはその他の動作のために伝達される。
【0235】
一方、結像した情報標記がUPSCODE(商標)に適合しないことが判定された場合には、停止装置426に信号が送られる。その後、停止装置426は、固体撮像素子を停止させる。またフォトダイオード409を停止させる。停止させるまで固体撮像素子は停止状態を維持する。
【0236】
停止装置426に信号が送られると同様に、起動装置/停止装置426は、同様に、固体撮像素子404を作動化する信号を送る。続いて情報読取り装置によって標的とされた情報標記がUPCコード情報標記論でなくてUPSCODE (商標)に適合する場合には、フォトダイオード409の起動させ及び固体撮像素子404を停止させる。
【0237】
同様に、デコーダ424aによって復号化された信号が、UPCコード記号タイプに適合することが弁別器424bによって判定された場合には、記憶、更なる処理、ディスプレイ、または、該当する他のオペレーションのために、復号された信号が弁別器424bから伝達される。
【0238】
他方、検出された情報標記が、UPCコードに適合しないことが判定された場合には、停止装置426に信号が送られ、続いて停止装置は、フォトダイオード409を停止させる。固体撮像素子404を停止するための信号が起動装置/停止装置426から伝達される時まで、フォトダイオードは停止状態を維持する。信号は送られた時点において、起動装置/停止装置426は、同様に、フォトダイオード409を起動させる信号を送る。
【0239】
以上の説明したように、続いて読み出すべき情報標記が、UPSCODE(商標)記号タイプでなくて、UPCコード記号タイプに適応することが判定された場合、フォトダイオード409の起動され、固体撮像素子404は停止される。
【0240】
そして、必要に応じて、1つの単一検出器のみ、すなわち、固体撮像素子又はフォトダイオードのいずれかを、最初に起動させることができる。固体撮像素子又は、フォトダイオードが作動化状態であるか、或いは、駆動されているか停止状態にあるかをユーザーに告知するために、1つ又は複数のインジケータを装備してもよい。
【0241】
一般に、各プロセッサは、適用可能であれば、固体撮像素子またはフォトダイオードによって生成された電気信号に対応する信号を符号解読以前にディジタル(数字)化するために、1つ又は複数のディジタル変換器を有する。
【0242】
付加的モード性(態様性)、及び、3つ又はそれ以上の記号タイプのなかの任意の1つである個々の情報標記の読み取りに更なる融通性を与えるために、起動装置/停止装置426を僅かに改造することにより、付加的な光検出器、固体撮像素子、及び、プロセッサを付加しても差し支えない。
【0243】
図21に示す情報読取り装置を用いて、2つの明白に異なる記号タイプにおいて読取り動作させる。一方のモードは、バーコード情報標記を読むためであり、他方のモードはマトリックスコードを読むためである。
【0244】
弁別器420b及び424bは、読取るべき情報標記430が、予め設定されたカテゴリ又は記号タイプであるか否かを判定する。前記弁別器420b及び424bのうちの一方だけによって信号が生成される場合には、読取るべき記号タイプのカテゴリが、もう一方の弁別器にとって受け入れ可能な予め定めた記号タイプに必ず適合することを示す。これらの弁別器420b及び424bの両方が信号を生成する場合には、判定する信号のカテゴリは、情報読取り装置に対して予め設定されたカテゴリの必ず外側にある。
【0245】
従って、2つのモードのいずれかが、2つの弁別器の一方から受信した信号に応答して選定される。一方のモードにおいては、反射された周囲光を結像することによって情報標記(マトリックスコード)を読むために、固体撮像素子を起動させ、もう一方のモードにおいては、例えば、線形バーコードのような隣接した列のパターンからなる情報標記から反射された飛行スポット光束を読むためにフォトダイオードが起動される。
【0246】
図22は、図17及び図20に示す情報読取り装置の1つの単一走査線によって読出される幾何学図形のマトリックスアレイを用いて形成されたUPS情報標記を示す。
【0247】
図19(a)乃至図19(d)は、前述した実施例のうちの任意の実施例に含まれる距離計の種々の態様(アスペクト)を示す。
【0248】
一般に、距離計は、例えばオートフォーカスタイプのカメラのようなディバイスに搭載される。図示するように、センサアレイ1600及びレンズ1602は、読取る際の情報標記と情報読取り装置との間の距離が増大若しくは、減少する毎に、読取るための走査レーザービーム1604の反射光によって作られる結像の動き及び位置を感知する。本実施例において、距離の測定には、第2の光源は不要である。要望に応じて、センサアレイ1600の代わりに、位置センサを使用することが出来る。
【0249】
この測距の結果は、図16を参照して説明したように、情報標記と情報読取り装置の間の距離が予め定めた閾値に到達した場合に、走査パラメータを修正するためのアルゴリズムに使用できる。例えば、閾値を超えた場合、周囲光レベルが、満足な読取りを実施するために十分であるように思われる場合であっても、さらにLED(発光ダイオード)を駆動させることは有用である。
【0250】
図19(a)乃至図19(d)を参照し、測距について説明する。
【0251】
図示するように、情報読取り装置1650は、読取ることができる範囲、すなわち視界(FOV)を持つ。読取るべき情報標記1660が情報読取り装置1650から距離d1に所在する場合、固体撮像素子1600によって検出される走査線像(イメージ)の長さはd3となる。他方、情報標記1660が距離d1よりも大きい距離d2だけ、情報読取り装置1650から離れて所在する場合、固体撮像素子1600によって検出される走査線イメージの長さはd3よりも大きいd4である。
【0252】
従って、固体撮像素子によって検出される走査線イメージ長さは、読取るべき情報標記から情報読取り装置までの距離を決定するために使用できる。イメージの長さが決定されると、検出されたイメージの長さを情報標記の距離又はレンジと関連付けるために、イメージの長さを、例えば、コンパレータ回路において、或いは、他の従来の手段を用いて、予め定めたパラメータに対して比較することができる。
【0253】
次に図23は、図17及び図20に示す構成のハイブリッド情報読取り装置に関して、銃の形状をしたハウジングの簡素化された側断面図を示す。銃形ハウジング500は、細いボディ501及び単一ウィンドウ502を有し、このウィンドウを通って、レーザ光線が放射され、そして、読取るべき目標物からの反射光は、銃ハウジング500に入る。
【0254】
発光体(エミッタ)および1つ又は複数のディテクタ(検出器)、及び、ハウジング内の他の部品を起動するためのトリガスイッチ503を備える。ハウジングは、これらが装備されている場合には、コントローラ415及びアクチュエータ417を搭載する。トリガ503を引いた場合に、バッテリ504は、発光部品及び検出部品に電力を供給する。
【0255】
そして、検出器409と共に装備された従来の処理回路512は、センサ404によって生成された電気信号を対応するアナログ又はディジタル信号に変換する。この信号は、無線送信機514によって、例えば、中央処理装置または電子式データ記憶ディバイス518に設置された遠隔受信機516に伝送可能である。必要い応じて、送信機はトランシーバであっても差し支えなく、そして、無線周波数または伝送を達成するために適した他の周波数で動作させてよい。処理回路512は、伝送に先立って、個々の検出エレメントの出力を1つの単一出力信号に処理する積分器512aを有する。
【0256】
図24は、柔軟に屈曲するケーブル506によって、デコードモジュール505に接続された図23に示した銃形情報読取り装置の透視図である。固体撮像素子404及び、図示されていないフォトダイオードによって生成された電気信号、若しくは、これに対応する信号は、前記ケーブル506を介して、銃形ハウジング500からデコードモジュール505に送信される。
【0257】
さらにデコードモジュールは、受信された信号を処理する。この場合の処理は、受信された信号をディジタル化信号に変換し、そして、標的の空間強度の変動を表す情報を得るために当該信号を復号することが好ましい。次に、復号された情報は、通信ケーブル507により、ベースコンピュータ508に伝送可能であり、ここにおいて、復号された情報は、記憶され、更に別の処理が施される。
【0258】
モジュール505及びコンピュータ508には、復号された情報および他の情報を伝送するための無線通信を可能にするために、結線接続されることなく、送信機またはトランシーバ509、及び受信機またはトランシーバ510を搭載して利用することが出来る。トランシーバを装備した場合には、コンピュータ508からの情報および命令(インストラクション)を更に復号モジュール505に伝送できるように2方向通信リンクが設立可能である。
【0259】
次に図25には、安定化ベース522に一方の端を固定した柔軟な部分521を有し、図17又は図20に示すハイブリッド情報読取り装置を収容するハイブリッド情報読取り装置のハウジング部分523を備えた静止マウント520の一例を示す。
【0260】
この構成例において、一方の端を固定された柔軟な支持部材521は、ハウジング523と読取るべき情報標記との間の距離を変化させることができる。前記の支持部材は、放射された光を任意の所要方向に向けることができる。ハウジング523は、ベース522の周りに、完全に、即ち360度、回転可能である。当業者であれば周知な様に、ハウジング523は、その上にベース522が搭載されている支持構造体524に対して実質的に平行または垂直な光線を出射するように方向づけすることが可能である。
【0261】
図25には、特定の形のハウジング523が示されているが、周囲光および読取るべき情報標記からの反射光が通過できるウィンドウが配置されていれば、ウィンドウの数や形状に関係なく、ハウジングはどのような形状であってもよい。さらに、図23及び図24に示す銃形ハウジングのハンドル部分を装着するために、固定された柔軟な部材521の端部にマウント用部位を装備してもよい。
【0262】
このような構成にすれば、特定の必要性に応じて携帯用情報読取り装置及び据置型情報読取り装置の両用として使用できるように、銃形ハウジング内にハイブリッド情報読取り装置を装着することが出来る。
【0263】
図26(a)乃至(c)は、トンネル走査システムの一部として配置された図17若しくは図20に示したハイブリッド情報読取り装置を示す。
【0264】
この情報読取り装置において、支持構造体530には多重ハイブリッド情報読取り装置531が取り付けられる。
【0265】
情報読取り装置は、コンベヤベルト532に沿って移動する物品上に貼付された情報標記がどのような方向に向けられた場合であっても、読取りできるように配置される。図26(b),(c)に示されるように、情報標記がコンベヤベルトの面側を向いた場合(図において下側)にも、読取りできるようにコンベヤベルト下側に、上方を向けた情報読取り装置を配置し、コンベヤベルトを光の透過性をもつ材料によって作製する。
【0266】
さらに、情報標記がトンネル走査システムを通過する際に、1つの物品の移動方向及びその反対方向からも情報標記を読取るように、ハイブリッド情報読取り装置が設けられる。
【0267】
その応用例として、図27には、例えば、流通機構の中で、貨物自動車等に輸送中のある物品の現在の所在を明確化し、所在や経路を認識するために用いられる別のトンネル情報読取り装置の変形例について説明する。
【0268】
この走査システムのハイブリッド情報読取り装置531は、トラック540の貨物室541の開口部(オープニング)の周辺に取り付けられ、貨物室541の後部ドアを開くと同時に、読取り動作が起動するように設定される。
【0269】
このように構成により、ハイブリッド情報読取り装置は、開口部を囲み、読取り方向がそれぞれ内側を向くように取り付けられ、情報標記が開口部を通過する際に情報標記がどの方向を向いていたとしても、情報標記の読み取りが可能となる。
【0270】
このようなハイブリッド情報読取り装置は、CCDまたは光検出器によって生成された電気信号に対応する信号を処理するため、プロセッサ543及び、無線送信機またはトランシーバ544を貨物室入り口や貨物自動車内の他の場所に設置することが出来る。
【0271】
そして、読取られた信号は、必要に応じて、無線送信機/トランシーバ544により基地局へ通信され、記憶することが可能である。このような情報は、輸送中の物品の所有者に、出荷が開始されたこと、或いは、納品が開始されたことを通知するために利用される。プロセッサ543は、必要に応じて、復号された情報を記憶するための記憶装置を備えてもよい。
【0272】
図28は、図17又は図20に示したハイブリッド情報読取り装置を利用するトンネルタイプの走査システムの使用例を示す。図27に示した走査システムと同様に、ハイブリッド情報読取り装置531は、航空機550の開口部の周辺に取り付けられる。物品がトンネル走査システムを経て移動する際に、物品に貼付された情報標記の向きがどの方向であっても、読取りできるように情報読取り装置は多方向に取り付けられる。必要に応じて、図27に示したプロセッサ543及び、無線送信機またはトランシーバ544を装備してもよい。
【0273】
前述した各実施例においては、携帯可能な情報読取り装置及び、トンネルタイプの情報読取り装置システムを対象とするものである。前述した各実施例においては、情報読取り装置のハウジング、トリガ(引き金)機構は、様々なハウジング形状やトリガ機構を採用することもでき、本実施例に示した形状以外であっても使用することが可能である。トンネルタイプの情報読取り装置システムは、携帯可能な情報読取り装置を多方向で読取りできるように多数を配置したものである。
【0274】
さらに従来から用いられている技術を本実施例に搭載することもでき、その効果も得られる。本発明は、携帯用ハンドヘルド(手で握って操作する)走査ディバイス、及び、トンネルタイプの情報読取り装置システムを主要対象とする。
【0275】
本発明の情報読取装置は、本実施例に開示されるか若しくは、当該技術分野において周知の小型化された部品を用いて実現することもできる。
【0276】
但し本実施例の情報読取り装置は、携帯用ディバイス、又は、トンネルタイプの情報読取り装置システムにおける使用にのみ制限されるものではなく、その上に情報標記が記載されている品目が情報読取り装置ヘッドを横切る方向に移動するような据置き型ハウジングに用いることが可能である。
【0277】
更に本実施例では、一次元または二次元のバーコード及び、マトリックスアレイ情報標記の読み取りに関して説明したが、本実施例は、更に複雑な情報標記の読取りまたは、データ収集用としても適用可能である。また本実施例による読取り方法は、種々の機械用視野(マシンビジョン)用、または、光学的文字認識用として、例えば、プリントされたキャラクタ又は情報標記から、或は、走査されつつある物品の表面または構成的特性から情報が得られる応用分野を見出すものと推測される。前述した種々の実施例の全ての場合において、情報読取り装置のエレメントは、非常にコンパクトな組立体、或いは、1つの単一プリント回路基板または集積モジュールのようなパッケージとして実現可能である。この種の基板またはモジュールは、種々異なる作動態様性およびタイプのデータ収集システムに対する専用走査エレメントとして互換可能に使用できる。例えば、モジュールは、ハンドヘルド(手で握って操作する)方式、フレキシブル(柔軟な)アームに取り付けられた卓上グースネック情報読取り装置、若しくは、テーブル表面上に伸延するか、若しくは、テーブルの下側に取り付ける設置方式、或いは、例えばトンネル情報読取り装置システムのような更に洗練されたデータ収集システムのサブコンポーネント又はサブアセンブリとして取り付ける方式において代替的に使用可能である。
【0278】
これらの構成例は、それぞれ、バーコード又は他の情報標記の読取において態様(モード)が異なることと関連する。従って、例えば、携帯型(手で握って操作する)情報読取り装置は、一般に、ユーザーが情報読取り装置を読取るべき情報標記に照準させ、読取りを行い、また、据置き型情報読取り装置は、スキャンフィールドを通って迅速に移動する情報標記を読取るか、若しくは、センサ上に結像される走査パターンに読取るべき情報標記を「呈示」することによって操作される。
【0279】
更に、他の実施形態として、異なる方向に向けられた複数の走査モジュールを通って物品が移動し、少なくとも当該視界により、物品上に任意に配置された情報標記の1回の走査が可能であることが構想される。モジュールは、支持物に設置された光学サブアセンブリ、及び、光検波器部品を有利に有する。この種の部品と関連した制御ライン又はデータラインは、データ収集システムの他のエレメントと関連したはめ合いコネクタにモジュールを電気的に接続可能にするためにモジュールの縁または外部表面上に取り付けられた電気コネクタに接続可能である。
【0280】
そして個々のモジュールは、当該モジュールと関連した特定の走査または符号解読特性、例えば、特定の作動距離における作動可能性、或いは、1つ又は複数の特定の情報標記論、または、印字密度と関連した作動可能性を持つ。これらの特性は、当該モジュールと関連した制御スイッチを手動によって設定することによっても規定することが出来る。1個の簡単な電気コネクタを使用して、データ収集システムのモジュールを置き換えることにより、異なるタイプの部品を走査するように、ユーザーがデータ収集システムを改造するか、或いは、異なる用途に応じてシステムを改造することが可能である。
【0281】
前述した走査モジュールは、1つ又は複数の、例えば、キーボードディスプレイ、プリンタ、データ記憶装置、アプリケーションソフトウェア、及び、データベースのような部品を有する独立データ収集システム内においても実現可能である。この種のシステムは、モデム又はISDNインタフェースのいずれかを介して、或いは、携帯用端末装置から静止受信機への低出力ラジオ放送により、データ収集システムを局所又は広域ネットワークの他の部品、或いは、電話交換ネットワークと通信可能にするために、通信インタフェースを備えることも可能である。
【0282】
以上に説明した特徴は、単独で、又は、2つ、或いは、それ以上が一緒になって、既に述べたタイプと異なるタイプの情報読取り装置及びリーダにおいて有用に利用可能であることを理解されたい。
【0283】
既に述べたように、先行技術による読取り装置の場合のような制限条件が適用されることのない改良された情報読取り装置が提供される。情報読取り装置は、情報読取り装置ヘッドに近接して配置された情報標記を横断する細長い走査線を提供することが可能である。読取り装置は、二次元、或いは、更に複雑な情報標記を読むことができる。更に、読取り装置は、情報標記を結像しながら、同時に、照準または方向づけすることが可能である。CCD結像を伴ったレーザ走査が提供される。読取り装置は、例えばUPSCODE(商標)のような幾何学的組図形のマトリックスアレイによって構成される情報標記を含む異なる記号タイプの情報標記を読むことが可能である。
【0284】
以上説明したように、本実施例によれば、従来の情報読取り装置で問題となった制限を受けずに、走査させて出射したレーザービームの反射光から情報を読取る読取り装置と、情報を撮像して画像として読取る読取り装置の両方の特徴を持ち、手で握って操作可能な携帯型の単一ユニットに収納された情報読取り装置を提供する。
【0285】
本実施例の情報読取り装置は、照準可能または方向づけを行い、二次元バーコードや、より複雑な情報標記及び線形バーコードの両方を読取ることができ、同時に、交互に、又は時分割多重化ベースのいずれかによりレーザビームの走査および撮像の両方を実施でき、空間的に近接して配置された例えば、UPSCODE(商標)のような幾何学図形のマトリックスアレイで構成された情報標記を含む記号タイプを自動的かつ適応可能に読み取り可能である。
【0286】
以上の実施例に基づいて説明したが、本明細書には、以下のような発明も含まれる。
【0287】
(1) 異なる光反射率を有する情報標記を読取るための走査装置において、
前記情報標記上を視覚的に順次、出射するための走査光束を生成するための発光体と、
前記情報標記から反射された光を検出し、前記情報標記の一部分の空間的強度変動を表す電気信号を生成するためのセンサと、
を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0288】
(2) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記単一発光体がレーザダイオードを含むことを特徴とする情報読取り装置。
【0289】
(3) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記センサが電荷結合された線形アレイの固体撮像素子であることを特徴とする情報読取り装置。
【0290】
(4) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記センサが固体撮像素子の二次元アレイであることを特徴とする情報読取り装置。
【0291】
(5) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
視界内の周囲光のレベルを検出し、周囲光レベルが閾値以上である場合に出力信号を生成するための周囲光センサを更に有することを特徴とする情報読取り装置。
【0292】
(6) 前記(5)項記載の情報読取り装置において、
更に、前記出力信号に応答して前記単一発光体を起動させる手段を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0293】
(7) 前記(6)項記載の情報読取り装置において、
前記単一発光体を起動させる手段が、同様に、情報標記の一部分の空間的強度変動を表す電気信号に応答することを特徴とする情報読取り装置。
【0294】
(8) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記情報標記が二次元パターンにコード化された情報を含むマトリックスコード又はバーコードであることを特徴とする情報読取り装置。
【0295】
(9) 前記(1)記載に情報読取り装置において、
更に、前記情報標記が線形記号又は多次元記号のいずれであるかを決定するために前記電気信号を処理するための手段を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0296】
(10) 前記(9)項記載の情報読取り装置において、
更に、前記処理するための手段によって、前記情報標記が予め設定されたカテゴリのバーコードと判定された場合に、前記単一発光体を停止若しくは待機状態になるように指示する選択手段を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0297】
(11) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記電気信号が、前記情報標記から反射された前記単一発光体によって生成された光を表すことを特徴とする情報読取り装置。
【0298】
(12) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記電気信号が、前記情報標記から反射された周囲光を表すことを特徴とする情報読取り装置。
【0299】
(13) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記センサが、前記走査光束の走査速度よりも速い走査速度で該センサが読取ることができる範囲内を走査することを特徴とする情報読取り装置。
【0300】
(14) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記センサが、前記走査光束の走査速度よりも実質的に遅い走査速度で、該センサが読取ることができる範囲内を走査することを特徴とする情報読取り装置。
【0301】
(15) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記センサが該センサが読取ることができる範囲内を定期的に走査し、次に読取ることができる範囲内の走査を、予め設定した期間は中止することを特徴とする情報読取り装置。
【0302】
(16) 前記(9)項記載の情報読取り装置において、
前記処理手段が、タイプの異なる記号の情報標記の間を弁別するための弁別器を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0303】
(17) 前記(16)項記載の情報読取り装置において、
前記情報標記のタイプの1つが幾何学図形のマトリックスアレイであることを特徴とする情報読取り装置。
【0304】
(18) 前記(17)項記載の情報読取り装置において、
前記単一発光体が、前記処理手段がマトリックスアレイを検出すると同時に停止若しくは待機状態にされることを特徴とする情報読取り装置。
【0305】
(19) 前記(1)項記載の情報読取り装置において、
前記単一発光体および前記センサが、携帯され、手で握って操作するハウジング内に配置されることを特徴とする情報読取り装置。
【0306】
(20) 異なる光反射率の情報標記を読むための走査情報読取り装置において、
前記走査情報読取り装置が情報を読取れる範囲を照射するための光束を生成するための第1の発光体と、
前記情報標記の部分を順次に可視的に照射し、該情報標記から反射する光を得るための走査光束を生成するための第2の発光体と、
前記反射光を結像し、前記情報標記を表す前記結像された光に応答する電気信号を生成するためのセンサと、
を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0307】
(21) 前記(20)項記載の情報読取り装置において、
前記第1の発光体が発光ダイオードを有し、前記発光ダイオード及び前記第2の発光体が1つの単一ハウジング内に配置されることを特徴とする情報読取り装置。
【0308】
(22) 前記(20)項記載の情報読取り装置において、
前記第2の発光体がレーザダイオードを有することを特徴とする情報読取り装置。
【0309】
(23) 前記(20)項記載の情報読取り装置において、
前記センサが、前記電荷結合した情報読取り装置の細長い次元が走査光束の細長い次元に平行であるように前記情報読取り装置内に配置された線形電荷結合情報読取り装置であることを特徴とする情報読取り装置。
【0310】
(24) 前記(20)項記載の情報読取り装置において、
前記センサが、二次元の固体撮像素子であることを特徴とする情報読取り装置。
【0311】
(25) 前記(20)項記載の情報読取り装置において、
更に、前記情報読取り装置が情報を読取ることができる範囲内における周囲光のレベルを検出し、周囲光レベルが閾値以上である場合に出力信号を生成するための周囲光センサを有することを特徴とする情報読取り装置。
【0312】
(26) 前記(25)項記載の情報読取り装置において、
更に、前記第1の発光体を起動するための手段を有し、前記第1の発光体を作動化するための前記手段が前記出力信号に応答することを特徴とする情報読取り装置。
【0313】
(27) 前記(25)項記載の情報読取り装置において、
更に、前記第1,前記第2の発光体を起動するための手段を有し、そして、前記第1,前記第2の発光体を起動するための前記手段が前記出力信号に応答することを特徴とする情報読取り装置。
【0314】
(28) 前記(20)項記載の情報読取り装置において、前記センサが、情報標記の距離(レンジ)を決定するために、センサ上の走査線イメージの細長い次元を測定するための手段を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0315】
(29) 異なる光反射率の部分を有する情報標記を読取るための走査情報読取り装置において、
可視光束を生成するための光源と、
前記可視光束が前記情報標記を横断する走査線を形成するように前記可視光束を方向づけるための光学エレメントと、
前記情報標記から反射された光を検出し、前記情報標記の空間強度の変動を表す電気信号を生成するための一連の個別検出エレメントを有するセンサと、
を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0316】
(30) 前記(29)項記載の走査情報読取り装置において、
更に、単一出力信号を生成するために、個々の検出エレメントの各々の出力を処理するための統合手段を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0317】
(31) 前記(30)項記載の走査情報読取り装置において、
前記個別検出エレメントが、可変走査速度で走査されることを特徴とする情報読取り装置。
【0318】
(32) 前記(29)項記載の走査情報読取り装置において、
更に、反射された光を受け取り、センサアレイ上のイメージの焦点を調節するためのオートフォーカス光学部品を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0319】
(33) 前記(29)項記載の走査情報読取り装置において、
更に、前記光源、前記光学エレメント及び、前記センサを収容する手持ち可能な携帯用ハウジングを有することを特徴とする情報読取り装置。
【0320】
(34) 前記(33)項記載の情報読取り装置において、
前記個別検出エレメントが走査速度において走査され、更に、個別検出エレメントの走査速度を変えるための制御手段をハウジング内に有することを特徴とする情報読取り装置。
【0321】
(35) 前記(33)項記載の情報読取り装置において、
更に、前記情報読取り装置から遠隔設置された受信機に大気中を通って情報を伝達するための送信機手段をハウジング内に有することを特徴とする情報読取り装置。
【0322】
(36) バーコードを読むためのバーコード走査情報読取り装置において、
バーコードの部分を順々に照射するために走査光束を生成し、前記情報読取り装置に戻る反射された光を生成するため光源と、
前記情報読取り装置が読取ることができる範囲内の通路に沿った光反射率を表す電気信号を生成し、且つ光源とバーコードとの間の距離(レンジ)を決定するためにセンサ上の光源から反射された光の相対位置を検出するセンサと、
を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0323】
(37) 光反射率の異なる部分を有する情報標記を走査するための走査情報読取り装置において、
可視光束を生成するための光源と、
前記可視光束が前記情報標記を横断する走査線を形成するように前記可視光束を方向づけるための光学エレメントと、
前記情報標記から反射された光を結像し、前記情報標記の空間強度の変動を表す第1の電気信号を生成するためのセンサと、
前記情報標記からの反射光を検出し、前記情報標記の空間強度の変動を表す第2の電気信号を生成するための光検出器と、
を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0324】
(38) 前記(37)項記載の走査情報読取り装置において、
第1の電気信号に対応する第1の信号を受け取り、前記第1の信号が第1の情報標記カテゴリに不適合な情報標記を表している場合に第1の出力信号を生成するための第1の弁別器と、
第2の電気信号に対応する第2の信号を受け取り、前記第2の信号が第2の情報標記カテゴリに不適合な情報標記を表している場合に第2の出力信号を生成するための第2の弁別器と、
前記第1の出力信号に応答して前記センサを停止若しくは待機状態化し、前記第2の出力信号に応答して前記光検出器を停止若しくは待機状態化するための手段と、
を有することを特徴とする情報読取り装置。
【0325】
(39) 前記(38)項記載の走査情報読取り装置において、
前記センサが電荷結合結像素子であることを特徴とする情報読取り装置。
【0326】
(40) 前記(38)項記載の走査情報読取り装置において、
前記光束が集光されたスポット状で出射するスポット光束であることを特徴とする情報読取り装置。
【0327】
(41) 前記(38)項記載の走査情報読取り装置において、
前記第1の情報標記カテゴリがマトリックスコードであり、前記第2の情報標記カテゴリが線形バーコードの隣接列を含む積み重ねられたバーコードであることを特徴とする情報読取り装置。
【0328】
(42) 異なる光反射率を有する情報標記を読取る方法において、
情報標記の部分を順次に視覚的に照射するための単一走査光束を生成するための過程と、
情報標記の部分から反射された光を同時に結像する過程と、
情報標記の前記部分の空間強度の変動を表す電気信号を生成する過程と、
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0329】
(43) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
前記単一走査光束がレーザ光束であることを特徴とする情報読取り方法。
【0330】
(44) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
更に、視界内における周囲光のレベルを検出する過程と、
周囲光レベルが閾値以上である場合に出力信号を生成する過程と
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0331】
(45) 前記(44)項記載の情報読取り方法において、
更に、前記出力信号に応答して前記単一走査光束を生成する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0332】
(46) 前記(45)項記載の情報読取り方法において、
前記単一走査光束を生成する前記過程が同様に電気信号に応答することを特徴とする情報読取り方法。
【0333】
(47) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
前記情報標記が二次元パターンにコード化された情報を含むマトリックスコード又はバーコードであることを特徴とする情報読取り方法。
【0334】
(48) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
更に、情報標記が線形記号又は多次元記号のいずれであるかを判定するために前記電気信号を処理する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0335】
(49) 前記(48)項記載の情報読取り方法において、
更に、前記処理過程によって読取られた情報標記が予め設定された記号タイプのカテゴリのバーコードであることが判定された場合に、前記光束の生成を終結させる過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0336】
(50) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
前記電気信号が、前記情報標記から反射された前記単一光束からの光を表すことを特徴とする情報読取り方法。
【0337】
(51) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
前記電気信号が、前記情報標記から反射された周囲光を表すことを特徴とする情報読取り方法。
【0338】
(52) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
前記光束を走査する速度よりも速い走査速度において情報を読取りできる範囲を走査することによって前記結像過程が遂行されることを特徴とする情報読取り方法。
【0339】
(53) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
前記光束を走査する速度よりも実質的に遅い走査速度において、情報を読取ることができる範囲を走査することによって前記結像過程が遂行されることを特徴とする情報読取り方法。
【0340】
(54) 前記(42)項記載の情報読取り方法において、
前記結像過程が視界を定期的に走査し、所定期間に亙って情報を読取ることができる範囲内の走査を中止することを特徴とする情報読取り方法。
【0341】
(55) 前記(48)項記載の情報読取り方法において、
前記処理過程が、異なるタイプの情報標記を弁別する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0342】
(56) 前記(55)項記載の情報読取り方法において、
前記情報標のタイプの1つが幾何学図形のマトリックスアレイであることを特徴とする情報読取り方法。
【0343】
(57) 前記(56)項記載の情報読取り方法において、
前記単一光束を生成する前記過程が、前記処理過程中においてマトリックスアレイを検出すると直ちに終結されることを特徴とする情報読取り方法。
【0344】
(58) 異なる光反射率を有する情報標記を読取るための情報読取り方法において、
情報を読取ることができる範囲内を照射するための光束を生成するための過程と、
情報標記の部分を視覚的に順次照射し、情報標記から反射される光を生成するために走査光束を生成する過程と、
前記反射された光を結像させる過程と、
前記情報標記を表す反射された結像済みの光に応答する電気信号を生成する過程と、
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0345】
(59) 前記(58)項記載の情報読取り方法において、
生成された前記走査光束がレーザ光束であることを特徴とする情報読取り方法。
【0346】
(60) 前記(58)項記載の情報読取り方法において、
更に、情報を読取ることができる範囲内の周囲光のレベルを検出する過程と、周囲光レベルがしきい値以上である場合に出力信号を生成する過程とを有することを特徴とする情報読取り方法。
【0347】
(61) 前記(60)項記載の情報読取り方法において、
更に、前記出力信号に応答する前記光束を生成する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0348】
(62) 前記(60)項記載の情報読取り方法において、更に、前記出力信号に応答する前記光束や前記走査光束を生成する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0349】
(63) 異なる光反射率の部分を有する情報標記を読取るための情報読取り方法において、
可視光束を生成する過程と、
前記可視光束が前記情報標記を横断する走査線を形成するように前記可視光束を方向づけする過程と、
前記情報標記から反射された光を結像させる過程と、
前記情報標記の空間強の変動を表す電気信号を生成する過程と、
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0350】
(64) 前記(63)項記載の情報読取り方法において、
多重出力信号が前記結像過程によって生成され、更に、単一出力信号を生成するために多重出力信号を処理する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0351】
(65) 前記(64)項記載の情報読取り方法において、
前記結像過程が、可変走査速度における走査によって遂行されることを特徴とする情報読取り方法。
【0352】
(66) 前記(63)項記載の情報読取り方法において、
更に、反射された光受け取る過程と、受信された反射光に応答して前記結像過程を調節する過程とを有することを特徴とする情報読取り方法。
【0353】
(67) 前記(63)項記載の情報読取り方法において、
前記結像過程が走査速度において遂行され、更に、結像過程の走査速度を変更する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0354】
(68) 前記(63)項記載の情報読取り方法において、
更に、前記電気信号によって表される情報を大気を経て遠隔地に伝送する過程を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0355】
(69) バーコードを読むための情報読取り方法において、
バーコードの部分を順次に照射し、前記バーコードからの反射光を生成するためにするための走査光束を生成する過程と、
情報を読取ることができる範囲内の通路に沿ったバーコードの光反射率を表す電気信号を生成する過程と、
バーコードまでの距離に決定するために、反射された光の相対位置を検出する過程と、
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0356】
(70) 異なる光反射率の部分を有する情報標記を走査するための情報読取り方法において、
可視光束を生成する過程と、
前記可視光束が前記情報標記を横断する走査線を形成するように前記可視光束を方向づける過程と、
前記情報標記から反射された光を結像する過程と、
前記情報標記の空間強度の変動を表す第1の電気信号を生成する過程と、
前記情報標記から反射された光を光検出する過程と、
前記情報標記の空間強度の変動を表す第2の電気信号を生成する過程と、
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0357】
(71) 前記(70)項記載の情報読取り方法において、
前記第1電気信号が第1の情報標記カテゴリに適合しない情報標記を表す場合に第1の出力信号を生成する過程と、
前記第2電気信号が第2の情報標記カテゴリに適合しない情報標記を表す場合に第2の出力信号を生成する過程と、
前記第1出力信号に応答して前記結像過程を終結させる過程と、
前記第2出力信号に応答して前記光検出過程を終結させる過程と、
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0358】
(72) 少なくとも2つの異なる読取り態様を有する読取り情報読取り装置を備え、例えばマトリックスコード又はバーコードのような所定のパターンによって形成される情報標記を読取るための情報読取り方法において、
前記情報標記が予め設定したカテゴリに含まれるか否か判定する過程と、
前記カテゴリに含まれることを表す信号を生成する過程と、
前記情報標記を読取るために前記信号に応答して、最適な走査態様を選定する過程と、
を有することを特徴とする情報読取り方法。
【0359】
(73) 前記(72)項記載の情報読取り方法において、
第1の読取り態様が静電結合型撮像素子(CCD)よる結像過程であることを特徴とする情報読取り方法。
【0360】
(74) 前記(73)項記載の情報読取り方法において、
第2の読取り態様がレーザビームによる走査過程であることを特徴とする情報読取り方法。
【0361】
(75) 前記(72)項記載の情報読取り方法において、
前記記号の第1カテゴリがマトリックスコードであることを特徴とする情報読取り方法。
【0362】
(76) 前記(75)項記載の情報読取り方法において、
第2のカテゴリの記号が、隣接した線形バーコードの列を含む積み重ねられたバーコードであることを特徴とする情報読取り方法。
【0363】
(77) 異なる光反射率の部分を有する情報標記を読取るための情報読取り方法において、
可視ビーム光を生成する過程と、
前記可視ビーム光が前記情報標記を横断する走査線を形成するように前記可視ビーム光の出射位置を方向づけする過程と、
前記情報標記から反射された光を結像させる過程と、
前記情報標記の光反射率に基づく変動を含む電気信号を生成する過程と、
を具備することを特徴とする情報読取り方法。
【0364】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、第1の発光体から生成されるビーム光を走査して、その反射光から情報標記に記載される情報を検出する機能と、第2の発光体からビーム光を発光させ、情報標記を画像として撮像して情報を検出する機能を有し、各種の情報標記を読取り可能な小型化された情報読取り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の情報読取り装置の概略的な構成を示す側断面図である。
【図2】図1に示す情報読取り装置のレーザチューブ及び光学トレーンの部分を詳細に示す上面図である。
【図3】図3(a)は図1の線IC−ICに沿った後部切断図、図3(b)はレーザチューブ及び光学トレーンの部分を示す上面平面図、図3(c)は図1の示す装置の正面立面図である。
【図4】図1に示す情報読取り装置の正面透視を示し、走査システムとの相互接続を示す図である。
【図5】本発明に基づく光を基調とする情報読取り装置の概略構成の側面図である。
【図6】図5に示す情報読取り装置の上面平面概略図である。
【図7】本発明による第2実施例としての情報読取り装置の外観を示す正面図である。
【図8】図7に示す情報読取り装置のヘッド部の拡大横断面図である。
【図9】図8に示す情報読取り装置のヘッド部の線7−7に沿った断面図である。
【図10】レーザービームが照射される情報標記を示す図である。
【図11】固定の単一ビーム照準配列体(アレンジメント)の概略を示す図である。
【図12】固定の単一ビーム或いは双ビーム照準によって照射される情報標記を示す図である。
【図13】固定の双ビーム照準配列体(アレンジメント)の概略を示す図である。
【図14】掃引される単一ビーム照準によって照射される情報標記を示す図である。
【図15】本実施例の情報読取り装置の構成を示すブロック図である。
【図16】本実施例の情報読取り装置の読取り動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】本発明の第3実施例としてのハイブリッド情報読取り装置の概略を示す図である。
【図18】図18(a)は図17に示す情報読取り装置の平面図、図18(b)はその立面図である。
【図19】本発明の情報読取り装置に搭載する測距機構の概略的な構成及び説明に用いる図である。
【図20】第3実施例のハイブリッド情報読取り装置の変形例を示す図である。
【図21】第3実施例のハイブリッド情報読取り装置の変形例を示す図である。
【図22】図17に示すハイブリッド情報読取り装置を用いて読取る情報標記と、これを横断する走査線を示す図である。
【図23】細身単一ウィンドゥ付き銃形ハウジングに収容されたハイブリッド情報読取り装置の簡素化された側断面及び透視図である。
【図24】図23に示すハイブリッド情報読取り装置のシステムの構成を示す図である。
【図25】ハイブリッド情報読取り装置のグースヘッド型ハウジングを示す図である。
【図26】ベルトコンベアにより移動する物品の情報表記を読取る情報読取り装置を示す図である。
【図27】複数のハイブリッド情報読取り装置を用いたトラック搭載配列体(アレンジメント)を示す図である。
【図28】複数のハイブリッド情報読取り装置を用いた航空機搭載配列体(アレンジメント)を示す図である。
【図29】マトリックスアレイを示す図である。
【図30】二次元バーコードを示す図である。
【図31】複数のバーコード及び数字からなる情報標記を示す図である。
【符号の説明】
10…双ウインドウ式レーザ走査ヘッド(ヘッド部)、11…上面(トップ)壁、12…把持部(ハンドル)、13…底部壁、14…銃身(バレル)本体部、15,17…側壁、16…前方部、18…後方部、19…ノーズ部(前部壁)、20…中間ボディ、21…後部壁、22…レーザチューブ、23…チューブの出力端部、24…光学架台、25…チューブの非出力端部、27…光反射ミラー、68…デコード部。

Claims (11)

  1. 異なる光反射率の情報標記を読取る走査装置において、
    前記情報標記の部分を順次視覚的に照射するように走査ビーム光を生成する単一の発光体と、
    視界を走査することによって前記情報標記部分から反射される光を検出し、前記情報標記部分の空間強度の変動を表す電気信号を生成するセンサと、
    前記情報標記を読み取るための前記センサの走査速度を変更するコントローラと、
    を備えることを特徴とする走査装置。
  2. 前記センサは、電荷結合された線形アレイまたは固体撮像素子装置の2次元アレイであることを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  3. 前記視野の周囲光のレベルを検出し、該周囲光レベルが閾値以下である場合に出力信号を発生する周囲光センサを備えていることを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  4. 前記発光体を作動させる手段を備え、該発光体を作動させる手段は前記出力信号に応答するものであることを特徴とする請求項3に記載の走査装置。
  5. 前記情報標記が所定の記号カテゴリの記号である場合には、前記単一の発行体を停止する選択手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  6. 前記センサが前記視界を走査する走査速度は、前記走査光ビームよりも速いことを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  7. 前記センサは、前記光ビームの走査速度よりも実質的に遅い走査速度で視界を走査することを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  8. 前記センサは、周期的に前記視界を走査し、所定の期間の間、前記視野の走査を停止することを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  9. 異なる記号種類の情報標記を弁別する記号弁別器を含む処理手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
  10. 前記記号の種類の一つは幾何形状のマトリックスアレイであり、前記単一の発光体は、前記処理手段がマトリックスアレイ記号を検出すると、停止されることを特徴とする請求項9に記載の走査装置。
  11. 情報を、空気を介し前記装置から離れて位置する受信機へ送信する送信機を備えていることを特徴とする請求項1に記載の走査装置。
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