JP3791835B2 - 吸収冷温水機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収冷温水機に関し、特に、高温再生器、中温再生器、低温再生器を有する3重効用吸収冷温水機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に典型的な一例を示す従来の3重効用蒸気焚き吸収冷温水機J1は、高温再生器202と、中温再生器204と、低温再生器206と、吸収器208と、凝縮器210と、蒸発器212とを有している。そして、高温再生器202には加熱用熱源である蒸気が流過する加熱用蒸気ライン214が連通し、加熱用蒸気が保有する熱量が高温再生器202内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が発生(再生)する。なお、加熱源としては、燃焼バーナーや電熱ヒーター等も使用されている。
【0003】
高温再生器202で再生した蒸気は、蒸気ライン(第1の蒸気ライン)216を流れて、中温再生器204内の吸収溶液に対して、保有する熱量を投入する。これにより、中温再生器204で冷媒蒸気が再生する。
中温再生器204で発生した蒸気は、第2の冷媒蒸気ライン218を流れて、低温再生器206内の吸収溶液に対して、その保有する熱量を投入し、以って、低温再生器206から冷媒蒸気を再生せしめている。
【0004】
従来の3重効用蒸気焚き吸収冷温水機J1では、高温再生器202で加熱供給される蒸気の熱量が、この系に供給される全熱量であり、例えば近傍に利用可能な熱源があっても系内に供給して利用することができなかった。
本発明者は、エンジンあるいはコージェネ・エンジン等で発生する排熱熱量の吸収冷温水機への利用方法を研究の結果、廃棄する排熱を吸収冷温水機に適用する手段を開発した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述したような従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、外部の排熱を系の中に取り入れて吸収冷温水機としての効率向上をはかる3重効用吸収冷温水機の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、吸収器(208)から出た吸収溶液が、高温再生器(202)、中温再生器(204)、低温再生器(206)の順に流過する様に構成され、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(106)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(108)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第7の熱交換器(220、222、224、226、228、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(224)は、中温溶液熱交換器(302)と第1の分岐点(246B)との間の領域(246)に介装され、
第4の熱交換器(226)は、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第3の熱交換器(224)の間の第2の合流点(242G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第5の熱交換器(228)は、低温溶液熱交換器(300)と第2の分岐点(240B)との間の領域(240)に介装され、
第6の熱交換器(230)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(234B)で分岐する第3の分岐ライン(238)に介装されており、該第3の分岐ライン(238)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第5の熱交換器(228)の間の第3の合流点(236G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第7の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(234B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第7の熱交換器(220、222、224、226、228、230、232)は外部熱源(Q1〜Q7)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q7)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項1:図1)
【0007】
また本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、吸収器(208)から出た吸収溶液が、高温再生器(202)、中温再生器(204)、低温再生器(206)の順に流過する様に構成され、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(106)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(108)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1の熱交換器(220)と、第2の熱交換器(232)と、第3の熱交換器(225)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域に介装され、
第2の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域に介装されており、
第3の熱交換器(225)は、第2の熱交換器(232)と低温溶液熱交換器(300)の間における分岐点(234B)で分岐する分岐ライン(236Q)に介装されており、該分岐ライン(236Q)は低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第1の熱交換器(220)と第2の熱交換器(232)と第3の熱交換器(225)は、外部熱源(Q1、Q7、Q10)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1、Q7、Q10)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項2:図2)。
【0008】
そして本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、吸収器(208)から出た吸収溶液が、低温再生器(206)、中温再生器(204)、高温再生器(202)の順に流過する様に構成されており、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(236)には低温溶液熱交換器(300)が介装され、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(242)には中温溶液熱交換器(302)が介装され、中温溶液熱交換器(302)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ライン(248)には高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(110)を流れる吸収溶液が保有する熱量を投入する様に構成され、
吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの中温再生器(204)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(224A)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの中温再生器(204)と第1の分岐点(246B)との間の領域(386)に介装され、
第4の熱交換器(224B)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(384)の中温溶液熱交換器(302)と中温再生器(204)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの低温再生器(206)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224B)の間の第2の合流点(242G)で低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(228A)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの低温再生器(206)と第2の分岐点(240B)との間の領域(384)に介装され、
第7の熱交換器(228B)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの低温溶液熱交換器(300)と低温再生器(206)との間の領域(382)に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(234B)で分岐する第3の分岐ライン(238)に介装されており、該第3の分岐ライン(238)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228B)の間の第3の合流点(236G)で吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(234B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項3:図3)。
【0009】
さらに本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)を出た吸収溶液が低温再生器(206)、中温再生器(204)、高温再生器(202)の順に流過する様に構成され且つ高温再生器(202)と吸収器(208)とを連通する吸収溶液ライン(260)を有し、低温再生器(206)と中温再生器(204)とを連通する吸収溶液ライン(262)から分岐(264)し且つ高温再生器(202)と吸収器(208)とを連通する前記吸収溶液ライン(260)と合流(266)する第1の分岐吸収溶液ライン(268)を有し、中温再生器(204)と高温再生器(202)とを連通する吸収溶液ライン(270)から分岐(272)し且つ高温再生器(202)と吸収器(208)とを連通する前記吸収溶液ライン(260)と合流(274)する第2の分岐吸収溶液ライン(276)を有し、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(236)には低温溶液熱交換器(300)が介装され、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(242)には中温溶液熱交換器(302)が介装され、中温溶液熱交換器(302)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ライン(248)には高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(110)を流れる吸収溶液が保有する熱量を投入する様に構成され、
吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、224、224B、226、228A、228B、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの第2の分岐吸収溶液ライン(276)の分岐部(272)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(224)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの第2の分岐吸収溶液ライン(276)の分岐部(272)と第1の分岐点(246B)との間の領域に介装され、
第4の熱交換器(224B)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(384)の中温溶液熱交換器(302)と中温再生器(204)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの第1の分岐吸収溶液ライン(268)の分岐部(264)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224B)の間の第2の合流点(242G)で低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(228A)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの第1の分岐吸収溶液ライン(268)の分岐部(264)と第2の分岐点(240B)との間の領域に介装され、
第7の熱交換器(228B)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの低温溶液熱交換器(300)と低温再生器(206)との間の領域に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(234B)で分岐する第3の分岐ライン(238)に介装されており、該第3の分岐ライン(238)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228B)の間の第3の合流点(236G)で吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(234B)との間の領域に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、224、224B、226、228A、228B、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項4:図4)
【0010】
或いは本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から出た吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(314)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(316)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ライン(282、284、286)が、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)から吸収器(208)に向かう吸収溶液ライン(312、314、316)には、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)が合流(320)しており、且つ、低温再生器(206)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(322)が合流(324)しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(223A)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と第1の分岐点(246B)との間の領域(286)に介装され、
第4の熱交換器(224)は、中温溶液熱交換器(302)と第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224)の間の第2の合流点(242G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(227)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と第2の分岐点(240B)との間の領域(284)に介装され、
第7の熱交換器(228)は、低温溶液熱交換器(300)と第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)との間の領域に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(282B)で分岐する第3の分岐ライン(283)に介装されており、該第3の分岐ライン(283)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228)の間の第3の合流点(283G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(282B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項5:図5)。
【0011】
本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から出た吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ラインが、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)から吸収器(208)に向かう吸収溶液ライン(312、314、316)には、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)が合流(320)しており、且つ、低温再生器(206)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(322)が合流(324)しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域(282)に介装されており、
第3の熱交換器(227C)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域(282)における分岐点(282B)で分岐する分岐ライン(251S)に介装されており、該分岐ライン(251S)は低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の合流点(287G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)は、外部熱源(Q1、Q9、Q14)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1、Q9、Q14)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項6:図6)。
【0012】
また本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から中温再生器(204)へ向う吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(322)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ライン(282、286)が、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(340)は中温再生器(204)に連通しており、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)は第1の分岐吸収溶液ライン(306)に合流して低温再生器(206)に連通しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(223A)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と第1の分岐点(246B)との間の領域(286)に介装され、
第4の熱交換器(224)は、中温溶液熱交換器(302)と第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224)の間の第2の合流点(242G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(227)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と第2の分岐点(240B)との間の領域に介装され、
第7の熱交換器(228)は、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの低温溶液熱交換器(300)と第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)との間の領域に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(282B)で分岐する第3の分岐ライン(283)に介装されており、該第3の分岐ライン(283)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228)の間の第3の合流点(283G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(282B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項7:図7)。
【0013】
そして本発明の吸収冷温水機は、高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から中温再生器(204)へ向う吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ライン(282、286)が、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(340)は中温再生器(204)に連通しており、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)は第1の分岐吸収溶液ライン(306)に合流して低温再生器(206)に連通しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域に介装され、
第2の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域に介装されており、
第3の熱交換器(227C)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域における分岐点(282B)で分岐する分岐ライン(251S)に介装されており、該分岐ライン(251S)は低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の合流点(287G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)は、外部熱源(Q1、Q9、Q14)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1、Q9、Q14)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴としている(請求項8:図8)。
【0014】
係る構成を具備する本発明によれば、前記加熱用熱源(Bn)で高温再生器(202)が加熱されて吸収溶液が再生され、吸収器(208)から出て高温再生器(202)、中温再生器(204)、低温再生器(206)の何れか1つに連通する吸収溶液ライン(234、238、240、244、246、250、252)に設けられた熱交換器(220、222、22、224、226、228、230、232)に、当該熱交換器が連通する外部熱源(Q1〜Q7)から、例えば排熱等の形態の熱量が投入されて、吸収溶液が加熱される。
すなわち、従来技術では系の外部にあって利用されなかった排熱が保有する熱量が、再生器(202、204、206)に向けて流れている吸収溶液(再生器に供給される吸収溶液)に投入されて、該吸収溶液の顕熱上昇に有効利用される。
ここで、前記熱交換器(例えば、排熱熱交換器)が連通する外部熱源は、単一の熱源であってもよいし、複数(前記排熱熱交換器と同一数あるいはそれより少ない数)の複数熱源であってもよい。
【0015】
そして、再生器(202、204、206)に供給される吸収溶液の液温が昇温する(顕熱上昇)結果として、冷媒蒸気(水蒸気)の再生量が同一であれば、再生器(202、204、206)で投入される熱量を減少させることができ、吸収冷温水機の効率が向上するのである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明を3重効用吸収冷温水機に適用した実施形態を説明する。なお、添付図面において、同様な部材には同様な符号を付して、部材名称と符号の重複説明を省略している。
【0017】
図1は、第1の実施形態であるシリーズフロータイプ吸収冷温水機S1の構成を示している。
【0018】
吸収器208と高温再生器202は、ポンプ102を介した吸収溶液ライン234で連通され、高温再生器202と中温再生器204とは吸収溶液ライン104と、第1の冷媒蒸気ライン216で連通されている。
【0019】
第1の冷媒蒸気ライン216は、ライン内を通過する冷媒蒸気が保有する熱量が、中温再生器204内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生されるよう構成されている。
【0020】
中温再生器204と低温再生器206とは吸収溶液ライン106と第2の冷媒蒸気ライン218で連通されている。
第2の冷媒蒸気ライン218は、ライン内を通過する冷媒蒸気が保有する熱量が、低温再生器206内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生されるよう構成されている。
【0021】
低温再生器206と吸収器208は、吸収溶液ライン108で連通されている。
吸収溶液ライン104に高温溶液熱交換器304が介装され、吸収溶液ライン106に中温溶液熱交換器302が介装され、吸収溶液ライン108に低温溶液熱交換器300が介装されている。
【0022】
高温溶液熱交換器304、中温溶液熱交換器302及び低温溶液熱交換器300は、何れも吸収溶液ライン234と熱的に接触し、吸収溶液ライン234に伝熱させるよう構成されている。
【0023】
高温再生器202に、加熱用熱源であるバーナーBnが付設され、ライン214によって燃料Q0がバーナーBnに供給されるよう構成されている。
なお、加熱用熱源は、バーナーBnに限定されるものでなく、電熱ヒーター、蒸気ヒーター等であってもよい。
【0024】
排熱熱交換器220は、吸収溶液ライン234の高温溶液熱交換器304と高温再生器202との間の領域252に介装され、ライン510によって外部排熱源Q1に連通されている。
【0025】
排熱熱交換器222は、吸収溶液ライン234の高温溶液熱交換器304を分岐部246Bと合流部246Gでバイパスする領域250に介装され、ライン520によって外部排熱源Q2に連通されている。
【0026】
排熱熱交換器224は、吸収溶液ライン234の高温溶液熱交換器304と中温溶液熱交換器302との間の領域246に介装され、ライン530によって外部排熱源Q3に連通されている。
【0027】
排熱熱交換器226は、吸収溶液ライン234の中温溶液熱交換器302を分岐部240Bと合流部242Gでバイパスする領域244に介装され、ライン540によって外部排熱源Q4に連通されている。
【0028】
排熱熱交換器228は、吸収溶液ライン234の中温溶液熱交換器302と低温溶液熱交換器300との間の領域240に介装され、ライン550によって外部排熱源Q5に連通されている。
【0029】
排熱熱交換器230は、吸収溶液ライン234の低温溶液熱交換器300を分岐部234Bと合流部236Gでバイパスする領域238に介装され、ライン560によって外部排熱源Q6に連通されている。
【0030】
排熱熱交換器232は、吸収溶液ライン234の低温溶液熱交換器300と吸収器208との間の領域235に介装され、ライン570によって外部排熱源Q7に連通されている。
【0031】
上記各排熱熱交換器220、222、224、226、228、230、232は、これらに連通する外部排熱源Q1〜Q7のそれぞれの温度が、熱的に対象となる吸収溶液ライン234の温度より高温であることが必要条件である。
したがって、吸収冷温水機S1の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1〜Q7の温度等によって、各排熱熱交換器220、222、224、226、228、230、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が作動するよう介装されている。
【0032】
図示の実施形態において、排熱熱交換器220、222、224、226、228、230、232が介装されているが、実施に際しては、当該排熱熱交換器は、上述した全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、222、224、226、228、230、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていれば良い。勿論全てを介装しても良い。
【0033】
なお、外部排熱源Q1〜Q7のそれぞれと、排熱熱交換器220、222、224、226、228、230、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱の逆流等の不都合な現象が発生すること無く、外部熱源から吸収溶液に対して熱量を投入するという機能が発揮されるなら、単一熱源を複数の熱交換器にシリーズに連通させて、熱量を供給してもよいし、パラレルに連通して熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0034】
上記吸収冷温水機S1の作用を、各排熱熱交換器220、222、224、226、228、230、232の全てが介装されている例について説明する。
【0035】
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン234に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で外部排熱Q7によって加熱され昇温し、分岐部234Bで分岐して、一方は領域238を通過して排熱熱交換器230で外部排熱Q6によって加熱され昇温し、分岐部234Bで直行の他方の吸収溶液Liは低温溶液熱交換器300を通過して加熱され昇温し、合流部236Gで合流する。
【0036】
なお、分岐部234Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、低温溶液熱交換器300からの受熱と、排熱熱交換器230からの受熱の合計熱量が最大となって合流部236Gでの吸収溶液Li温度が最大になるように配分される。
【0037】
合流部236Gを通過した吸収溶液Liは、排熱熱交換器228を通過して外部排熱Q5によって加熱され昇温し、分岐部240Bで分岐して、一方は領域2 44を通過して排熱熱交換器226で外部排熱Q4によって加熱され昇温し、分岐部240Bで直行の他方の吸収溶液Liは中温溶液熱交換器302を通過して加熱され昇温し、合流部242Gで合流する。分岐部240Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、分岐部234Bでの分岐と同じ要領である。
【0038】
合流部242Gを通過した吸収溶液Liは、排熱熱交換器224を通過して外部排熱Q3によって加熱され昇温し、分岐部246Bで分岐して、 一方は領域250を通過して排熱熱交換器222で外部排熱Q2によって加熱され昇温し、分岐部246Bで直行の他方の吸収溶液Liは高温溶液熱交換器304を通過して加熱され昇温し、合流部246Gで合流する。分岐部246Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、分岐部234Bでの分岐と同じ要領である。
【0039】
合流部246Gを通過した吸収溶液Liは、排熱熱交換器220を通過して外部排熱Q1によって加熱され昇温し、高温再生器202に導入される。
【0040】
冷媒溶液を含んだ稀釈吸収溶液Liは、高温再生器202でバーナーBnにより加熱され、冷媒溶液を蒸気として分離されて濃縮された吸収溶液Liは、吸収溶液ライン104によって高温溶液熱交換器304で放熱し中温再生器204に導入される。
【0041】
濃縮された吸収溶液Liは、中温再生器204で第1の冷媒蒸気ライン216からの冷媒蒸気によって加熱され、さらに冷媒溶液を蒸気として分離されて濃縮された吸収溶液Liは、吸収溶液ライン106に向かう。
吸収溶液ライン106に導かれた吸収溶液Liは、中温溶液熱交換器302で放熱し低温再生器206に導入される。
低温再生器206に導入された吸収溶液Liは冷媒溶液を蒸気として分離され一層濃縮されて、吸収溶液ライン108に導かれ低温溶液熱交換器300で放熱し、吸収器208に戻る。
【0042】
一方、高温再生器202で蒸発分離された冷媒h2は、第1の冷媒蒸気ライン216を介して中温再生器204で放熱して吸収溶液Liをさらに加熱し、凝縮器210に向かう。また、中温再生器204で蒸発分離された冷媒h3は、低温再生器206で放熱して吸収溶液Liを加熱し、第1の冷媒蒸気ライン216に合流して凝縮器210に向かう。
【0043】
凝縮器210に導かれた冷媒h2、h3は、凝縮され、蒸発器212で蒸発して外部流体と熱交換する。また、吸収器208で冷媒が外部流体と熱交換する。
【0044】
このようにして、高温再生器202にバーナーBnで熱量を供給して加熱することに加え、外部の排熱を希釈吸収溶液Liの加熱に利用することで吸収冷温水機S1の熱効率を向上させている。
【0045】
図2は、第2の実施形態であるシリーズフロータイプの吸収冷温水機S4の構成を示している。図1 の実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0046】
排熱熱交換器225は、吸収溶液ライン234の排熱熱交換器220と高温溶液熱交換器304との間と、低温溶液熱交換器300と排熱熱交換器232との間を、分岐部234Bと合流部246Gでバイパスする領域236Qに介装されライン610によって外部排熱源Q10に連通されている。
【0047】
排熱熱交換器225の前後に装着されている排熱熱交換器232と220への排熱熱交換器225の連通関係は、図1における排熱熱交換器230、228、226、222に代えて、排熱熱交換器225を介装した状態である。
上記を除いては、前記図1の構成と同じである。
【0048】
各排熱熱交換器220、225、232は、これらに連通する外部排熱源Q1、Q10、Q7のそれぞれの温度が、熱的に対象となる吸収溶液ライン234の温度より高温であることが必要条件である。
したがって、吸収冷温水機S3の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1、Q10、Q7の温度等によって、各排熱熱交換器220、225、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が作動するよう介装されている。
【0049】
あるいは、図示の実施形態において、排熱熱交換器220、225、232の全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、225、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていればよく、全てを介装する必要はない。もちろん、全ての排熱熱交換器220、225、232を介装してもよい。
【0050】
外部排熱源Q1、Q10、Q7のそれぞれと、排熱熱交換器220、225、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱交換器の機能が果たされるなら1つの熱源で複数の熱交換器にシリーズに熱量を供給してもよいし、パラレルに熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0051】
上記吸収冷温水機S4の作用を、排熱熱交換器225が介装されている周辺を主体にして説明する。
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン234に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で外部排熱Q7により加熱され昇温し、分岐部234Bで分岐して、一方は領域236Qを通過して排熱熱交換器225で外部排熱Q10により加熱され昇温し、分岐部234Bで直行の他方の吸収溶液Liは低温溶液熱交換器300、中低温溶液熱交換器302及び高温溶液熱交換器304を通過して加熱され昇温し、合流部246Gで合流する。
【0052】
合流部246Gを通過した吸収溶液Liは、排熱熱交換器220を通過して外部排熱Q1により加熱され昇温して、高温再生器202方向に向かう。
高温再生器202からの吸収溶液Li及び冷媒h2、h3の作動経路は、図1の実施形態と同じである。
【0053】
上記のようにして、吸収冷温水機の特性に応じて、排熱熱交換器の個数を少数にして、かつ熱効率を向上させる。
【0054】
図3は、第3の実施形態であるリバースフロータイプの吸収冷温水機RS5の構成を示している。図1の実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0055】
稀釈吸収溶液の往路を構成する吸収器208と低温再生器206は、ポンプ102を介した吸収溶液ライン234、235、236、382で連通され、低温再生器206と中温再生器204とは吸収溶液ライン384、242、385で連通され、中温再生器204と高温再生器202とは吸収溶液ライン386、248、252で連通されている。
【0056】
吸収溶液の復路を構成する高温再生器202と吸収器208は、吸収溶液ライン110で連通されている。
吸収溶液ライン110に高温再生器202側から高温溶液熱交換器304、中温溶液熱交換器302、低温溶液熱交換器300が介装されている。
【0057】
吸収溶液ライン386と252間の領域248は、高温溶液熱交換器304を貫通して熱的に接触されている。領域248に、分岐部246Bと合流部246Gで高温溶液熱交換器304をバイパスする領域250が連通されている。
【0058】
吸収溶液ライン384と385の中間部領域242は、中温溶液熱交換器302を貫通して復路の吸収ライン110に、熱的に接触されている。領域242に、分岐部240Bと合流部242Gで中温溶液熱交換器302をバイパスする領域244が連通されている。
【0059】
吸収溶液ライン235と382の中間部領域236は、低温溶液熱交換器300を貫通して吸収ライン110に、熱的に接触されている。領域236に、分岐部234Bと合流部236Gで低温溶液熱交換器300をバイパスする領域238が連通されている。
【0060】
高温溶液熱交換器304、中温溶液熱交換器302及び低温溶液熱交換器300は、それぞれ吸収溶液から稀釈吸収溶液に熱的に接触し、稀釈吸収溶液に伝熱させるよう構成されている。
【0061】
高温再生器202に、加熱用熱源であるバーナーBnが付設され、ライン214によって燃料Q0がバーナーBnに供給されるよう構成されている。
なお、加熱用熱源は、バーナーBnに限定されるものでなく、電熱ヒーター、蒸気ヒーター等であってもよい。
【0062】
排熱熱交換器220は、吸収溶液ライン234の高温溶液熱交換器304と高温再生器202との間の領域252に介装され、ライン510によって外部排熱源Q1に連通されている。
【0063】
排熱熱交換器222は、高温溶液熱交換器304をバイパスする領域250に介装され、ライン520によって外部排熱源Q2に連通されている。
排熱熱交換器224Aは、高温溶液熱交換器304と中温再生器204との間の領域386に介装され、ライン530によって外部排熱源Q3に連通されている。
【0064】
排熱熱交換器224Bは、中温再生器204と中温溶液熱交換器302との間の領域385に介装され、ライン540によって外部排熱源Q4に連通されている。
【0065】
排熱熱交換器226は、中温溶液熱交換器302をバイパスする領域244に介装され、ライン550によって外部排熱源Q5に連通されている。
【0066】
排熱熱交換器228Aは、中温溶液熱交換器302と低温再生器206との間の領域384に介装され、ライン560によって外部排熱源Q6に連通されている。
【0067】
排熱熱交換器228Bは、低温再生器206と低温溶液熱交換器300との間の領域382に介装され、ライン570によって外部排熱源Q7に連通されている。
排熱熱交換器230は、低温溶液熱交換器300をバイパスする領域238に介装され、ライン580によって外部排熱源Q8に連通されている。
【0068】
排熱熱交換器232は、吸収器208と低温溶液熱交換器300との間の領域235に介装され、ライン590によって外部排熱源Q9に連通されている。
上記以外の冷媒蒸気ライン等は、図1の構成と同じである。
【0069】
各排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232は、これらに連通する外部排熱源Q1〜Q9のそれぞれの温度が、熱的に対象となる吸収溶液ライン234の温度より高温であることが必要条件である。
【0070】
したがって、吸収冷温水機RS5の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1〜Q9の温度等によって、各排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が介装されている。
【0071】
あるいは、図示の実施形態において、排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232の全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていればよく、全てを介装する必要はない。もちろん、全ての排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232を介装してもよい。
【0072】
外部排熱源Q1〜Q9のそれぞれと、排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱交換器の機能が果たされるなら1つの熱源で複数の熱交換器にシリーズに熱量を供給してもよいし、パラレルに熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0073】
上記吸収冷温水機RS5の作用を、各排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232の全てが介装されている例について説明する。
【0074】
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン234に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で排熱Q9によって加熱され昇温し、分岐部234Bで分岐して、 一方は領域238を通過して排熱熱交換器230で排熱Q8によって加熱され昇温し、分岐部234Bで直行の他方の吸収溶液Liは低温溶液熱交換器300を通過して加熱され昇温し、合流部236Gで合流する。
【0075】
なお、分岐部234Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、低温溶液熱交換器300からの受熱と、排熱熱交換器230からの受熱の合計熱量が最大となって合流部236Gでの吸収溶液Li温度が最大になるように配分される。
【0076】
合流部236Gを通過した稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器228Bを通過して排熱Q7によって加熱され昇温し、低温再生器206に導入される。
低温再生器206で加熱され昇温した稀釈吸収溶液Liは、吸収溶液ライン384を介して排熱熱交換器228Aで排熱Q6によって加熱され昇温して分岐部240Bに向かう。分岐部240Bで分岐した一方の稀釈吸収溶液Liは領域244を通過して排熱熱交換器226で排熱Q5によって加熱され昇温し、分岐部240Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは中温溶液熱交換器302を通過して加熱され昇温し、合流部242Gで合流する。
【0077】
なお、分岐部240Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、前記分岐部234Bにおける分岐要領と同様である
【0078】
合流部242Gを通過した稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器224Bを通過して排熱Q4によって加熱され昇温し中温再生器204で冷媒蒸気に加熱され、冷媒の1部が蒸発分離されて濃縮される。
【0079】
中温再生器204で濃縮された吸収溶液Liは、溶液ラインの領域386を介して排熱熱交換器224Aで排熱Q3によって加熱され昇温して、分岐部246Bに向かう。
分岐部246Bで分岐した吸収溶液Liの一方は領域250を通過して排熱熱交換器222で排熱Q2によって加熱され昇温し、分岐部246Bで直行の他方の吸収溶液Liは高温溶液熱交換器304を通過して加熱され昇温し、合流部246Gで合流する。
【0080】
なお、分岐部246Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、前記分岐部234Bにおける分岐要領と同様である。
【0081】
合流部246Gを通過した吸収溶液Liは、排熱熱交換器220を通過して排熱Q1によって加熱され昇温し、高温再生器202に導入される。
【0082】
冷媒溶液を含んだ稀釈吸収溶液Liは、高温再生器202でバーナーBnにより加熱され、冷媒溶液を蒸気として分離される。濃縮された吸収溶液Liは、吸収溶液ライン110を介して、高温溶液熱交換器304、中温溶液熱交換器302、低温溶液熱交換器300で放熱し、吸収器208に導入される。
【0083】
このようにして、高温再生器202にバーナーBnで熱量を供給して加熱することに加え、外部の排熱を希釈吸収溶液Liの加熱に利用することで吸収冷温水機S5の熱効率を向上させている。
【0084】
図4は、第4の実施形態であるリバースパラレルタイプの吸収冷温水機RP6の構成を示している。図3の実施形態と異なる部分を主体に説明する。
低温再生器206と中温再生器204を連通する吸収溶液ライン262の排熱熱交換器228の手前に、分岐部264が設けられ、分岐ライン268が取りつけられている。分岐ライン268は、高温再生器202と吸収器208を連通する吸収溶液ライン110の中温溶液熱交換器302と低温溶液熱交換器300の間の合流部266に連通されている。
【0085】
また、中温再生器204と高温再生器202を連通する吸収溶液ライン270の排熱熱交換器224の手前に、分岐部272が設けられ、分岐ライン276が取りつけられている。分岐ライン276は、中温溶液熱交換器302と高温溶液熱交換器304との間の合流部274に連通されている。
その他の構成は、図3の吸収冷温水機RS5と同じである。
【0086】
各排熱熱交換器220、222、224、224B、226、228A、228B、230、232は、これらに連通する外部排熱源Q1〜Q9の温度が、熱的に対となる吸収溶液の温度より高温であることが必要条件である。したがって、吸収冷温水機RP6の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1〜Q9の温度等によって、各排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が介装されている。
【0087】
あるいは、図示の実施形態において、排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232の全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていればよく、全てを介装する必要はない。もちろん、全ての排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232を介装してもよい。
【0088】
外部排熱源Q1〜Q9のそれぞれと、排熱熱交換器220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱交換器の機能が果たされるなら1つの熱源で複数の熱交換器にシリーズに熱量を供給してもよいし、パラレルに熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0089】
上記吸収冷温水機RP6の作用を、分岐ライン268、276が取りつけられている周辺を主体にして説明する。
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン234に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で排熱Q9によって加熱され昇温し、分岐部234Bで分岐して、一方は領域238を通過して排熱熱交換器230で排熱Q8によって加熱され昇温し、分岐部234Bで直行の他方の吸収溶液Liは低温溶液熱交換器300を通過して加熱され昇温し、合流部236Gで合流する。
【0090】
なお、分岐部234Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、低温溶液熱交換器300からの受熱と、排熱熱交換器230からの受熱の合計熱量が最大となって合流部236Gでの吸収溶液Li温度が最大になるように配分される。
【0091】
合流部236Gを通過した稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器228Bを通過して排熱Q7によって加熱され昇温し、低温再生器206に導入される。
【0092】
低温再生器206で加熱され少し濃縮された稀釈吸収溶液Liは吸収溶液ライン262の分岐部264に向かう。分岐部264で分岐された稀釈吸収溶液Liの一部は、分岐ライン268を介して合流部266で吸収溶液Liの流れる吸収溶液ライン110に入り、吸収器208に導入される。分岐部264を直行通過した稀釈吸収溶液Liは排熱熱交換器228を通過して排熱Q7によって加熱され昇温し、中温溶液熱交換器302を通過して加熱され昇温し、中温再生器204に向かう。
【0093】
中温再生器204で加熱され、さらに濃縮された稀釈吸収溶液Liは、吸収溶液ライン270の分岐部272に向かう。分岐部272で分岐された稀釈吸収溶液Liの一部は、分岐ライン274を介して合流部274で吸収溶液Liの流れる吸収溶液ライン110に入り、吸収器208に導入される。
【0094】
分岐部276を直行通過した稀釈吸収溶液Liは排熱熱交換器224を通過して排熱Q3によって加熱され昇温し、高温溶液熱交換器304を通過して加熱され昇温し、高温再生器202に向かう。
【0095】
冷媒溶液を含んだ稀釈吸収溶液Liは、高温再生器202でバーナーBnにより加熱され、冷媒溶液を蒸気として分離される。濃縮された吸収溶液Liは、吸収溶液ライン110を介して、高温溶液熱交換器304、中温溶液熱交換器302、低温溶液熱交換器300で放熱し、吸収器208に導入される。
上記で省略した作用細部を含む作用全般は、全て図3の吸収冷温水機RS5と同じである。
【0096】
このようにして、高温再生器202にバーナーBnで熱量を供給して加熱することに加え、外部の排熱を希釈吸収溶液Liの加熱に利用し、さらに低温再生器206、中温再生器204で加熱され濃縮された稀釈吸収溶液の一部を吸収溶液ライン110に導入して、系全体としての熱効率を向上させている。
【0097】
図5は、第5の実施形態であるパラレルフロータイプの吸収冷温水機PF9の構成を示している。
吸収器208と高温再生器202とは、ポンプ102を介して吸収溶液の往路となる吸収溶液ライン282で連通され、吸収溶液ライン282に設けられた低温溶液熱交換器300と中温溶液熱交換器302の間に分岐部308が設けられている。その分岐部308で分岐した分岐ライン306が低温再生器206に連通されている。
【0098】
吸収溶液ライン282に設けられた高温溶液熱交換器304と前記中温溶液熱交換器304の間に分岐部311が設けられている。その分岐部311で分岐した分岐ライン310が中温再生器204に連通されている。
【0099】
高温再生器202と吸収器208は、吸収溶液の復路となる吸収溶液ライン104で連通されていて、合流部320と中温再生器204とは吸収溶液ライン318で連通されている。
吸収溶液ライン314の合流部320と吸収器208との間に合流部324が設けられ、合流部324と低温再生器206とは吸収溶液ライン322で連通されている。
【0100】
吸収溶液ライン104の高温再生器202と合流部320の間に、吸収溶液ライン282と熱的に接触する高温溶液熱交換器304が介装されている。
吸収溶液ライン314の合流部320と合流部324との間に、吸収溶液ライン282と熱的に接触する中温溶液熱交換器302が介装されている。
吸収溶液ライン104の合流部324と吸収器208との間に、吸収溶液ライン282と熱的に接触する低温溶液熱交換器300が介装されている。
高温再生器202と中温再生器204とは、冷媒蒸気路となる第1の冷媒蒸気ライン216で連通されている。
【0101】
第1の冷媒蒸気ライン216は、ライン内を通過する冷媒蒸気が保有する熱量が、中温再生器204内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生されるよう構成されている。
中温再生器204と低温再生器206とは、冷媒蒸気路となる第2の冷媒蒸気ライン216Aと第3の冷媒蒸気ライン218とで並列に連通されている。
【0102】
第3の冷媒蒸気ライン218は、ライン内を通過する冷媒蒸気が保有する熱量が、低温再生器206内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生されるよう構成されている。
低温再生器206と吸収器208は、吸収溶液ライン108で連通されている。
【0103】
高温再生器202に、加熱用熱源であるバーナーBnが付設され、ライン214によって燃料Q0がバーナーBnに供給されるよう構成されている。
なお、加熱用熱源は、バーナーBnに限定されるものでなく、電熱ヒーター、蒸気ヒーター等であってもよい。
【0104】
排熱熱交換器220は、吸収溶液ライン282の高温溶液熱交換器304と高温再生器202との間の領域252に介装され、ライン510によって外部排熱源Q1に連通されている。
【0105】
排熱熱交換器222は、高温溶液熱交換器304をバイパスする領域250に介装され、ライン520によって外部排熱源Q2に連通されている。
排熱熱交換器223Aは、高温溶液熱交換器304と分岐部311との間の領域286に介装され、ライン530によって外部排熱源Q3に連通されている。
【0106】
排熱熱交換器224は、分岐部311と中温溶液熱交換器302との間の領域246Bに介装され、ライン540によって外部排熱源Q4に連通されている。
【0107】
排熱熱交換器226は、中温溶液熱交換器302をバイパスする領域244に介装され、ライン550によって外部排熱源Q5に連通されている。
【0108】
排熱熱交換器227は、分岐部240Bと分岐部308との間の領域284に介装され、ライン560によって外部排熱源Q6に連通されている。
【0109】
排熱熱交換器228は、分岐部308と合流部283Gとの間の領域283Hに介装され、ライン570によって外部排熱源Q7に連通されている。
排熱熱交換器230は、低温溶液熱交換器300をバイパスする領域238に介装され、ライン580によって外部排熱源Q8に連通されている。
【0110】
排熱熱交換器232は、吸収器208と分岐部282Bとの間の領域235に介装され、ライン590によって外部排熱源Q9に連通されている。
上記以外のバーナBn配置等は、図1の構成と同じである。
【0111】
各排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232は、これらに連通する外部排熱源Q1〜Q9のそれぞれの温度が、熱的に対象となる吸収溶液ライン234の温度より高温であることが必要条件である。したがって、吸収冷温水機PF9の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1〜Q9の温度等によって、各排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が介装されている。
【0112】
あるいは、図示の実施形態において、排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232の全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていればよく、全てを介装する必要はない。もちろん、全ての排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232を介装してもよい。
【0113】
外部排熱源Q1〜Q9のそれぞれと、排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱交換器の機能が果たされるなら1つの熱源で複数の熱交換器にシリーズに熱量を供給してもよいし、パラレルに熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0114】
上記吸収冷温水機PF9の作用を、各排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232の全てが介装されている例について説明する。
【0115】
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン282に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で排熱Q9によって加熱され昇温し、分岐部282Bで分岐して、一方は領域238を通過して排熱熱交換器230で排熱Q8によって加熱され昇温し、分岐部282Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは低温溶液熱交換器300を通過して加熱され昇温し、合流部283Gで合流する。
【0116】
なお、分岐部282Bでの稀釈吸収溶液Liの分岐割合は、低温溶液熱交換器300からの受熱と、排熱熱交換器230からの受熱の合計熱量が最大となって合流部283Gでの稀釈吸収溶液Li温度が最大になるように配分される。
【0117】
合流部283Gを通過した稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器228を通過して排熱Q7で加熱され昇温し、分岐部308で、一方は吸収溶液ライン306を介して低温再生器206に向かう。他方は、吸収溶液ライン282を直行して排熱熱交換器227で排熱Q6より加熱され昇温して、分岐部240Bに向かう。
【0118】
分岐部240Bで分岐した稀釈吸収溶液Liの一方は領域244を通過して排熱熱交換器226で排熱Q6により加熱され昇温し、分岐部240Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは中温溶液熱交換器302を通過して加熱され昇温し、合流部242Gで合流する。
【0119】
なお、分岐部240Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、前記の分岐部282Bでの分岐要領と同じである。
【0120】
合流部242Gを通過した稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器224を通過して排熱Q4によって加熱され昇温し、分岐部311で分岐して、 一方は中温再生器204に、他方は高温再生器202に向かう。
【0121】
分岐部311で分岐された稀釈吸収溶液Liは、中温再生器204で第1の冷媒蒸気ライン216の加熱で濃縮される。
分岐部311で直行して高温再生器202に向かった稀釈吸収溶液Liは排熱熱交換器223Aで排熱Q3により加熱され昇温し、分岐部246Bに向かう。
【0122】
分岐部246Bで分岐した稀釈吸収溶液Liの一方は領域250を通過して排熱熱交換器222で排熱Q3により加熱され昇温し、分岐部246Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは高温溶液熱交換器304を通過して加熱され昇温し、合流部246Gで合流する。
【0123】
なお、分岐部246Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、前記の分岐部282B及び分岐部240Bでの分岐要領と同じである。
合流部246Gを通過した吸収溶液Liは、排熱熱交換器220を通過して排熱Q1により加熱され昇温し、高温再生器202に導入される。
【0124】
冷媒溶液を含んだ稀釈吸収溶液Liは、高温再生器202でバーナーBnにより加熱され冷媒溶液を蒸気として分離され濃縮された吸収溶液Liは、吸収溶液ライン104によって高温溶液熱交換器304で放熱して吸収溶液ライン312の合流部320に向かう。
【0125】
合流部320に導かれた吸収溶液は、合流部320で、吸収溶液ライン318を介した吸収溶液と合流し、吸収溶液ライン314によって中温溶液熱交換器302で放熱して合流部324に向かう。
【0126】
合流部324に導かれた吸収溶液は、低温再生器206で濃縮された吸収溶液と合流して、低温溶液熱交換器300で放熱して吸収器208に向かう。
冷媒の移動については、高温再生器202で稀釈吸収溶液Liから蒸発分離され、高熱量をもった蒸気として第1の冷媒蒸気ライン216を介して中温再生器204で吸収溶液を加熱させる。また、中温再生器204で蒸発分離された冷媒蒸気も、第2の冷媒蒸気ライン218を介して低温再生器206で熱量を放出する。
【0127】
低温再生器202で蒸発分離された冷媒蒸気は、中温再生器204からの蒸気とともに凝縮器210で凝縮され、蒸発器212で蒸発して外部流体と熱交換する。また、吸収器208で冷媒が外部流体と熱交換する。
【0128】
このようにして、高温再生器202にバーナーBnで熱量を供給して加熱することに加え、外部の排熱を希釈吸収溶液Liの加熱に利用し、吸収冷温水機PF9の系全体としての熱効率を向上させている。
【0129】
図6は、第6の実施形態である別のパラレルフロータイプ吸収冷温水機PF14の構成を示している。図5の実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0130】
排熱熱交換器227Cは、吸収溶液ライン282の高温溶液熱交換器304と中温溶液熱交換器302と低温溶液熱交換器300と分岐部308と分岐部311を、分岐部282Bと合流部287Gでバイパスする領域251Sに介装され、ライン650によって外部排熱源Q14に連通されている。
【0131】
排熱熱交換器227Cの前後に装着されている排熱熱交換器232と220への排熱熱交換器227Cの連通関係は、図5における排熱熱交換器222、223A、224、226、227、228、230に代えて、排熱熱交換器227Cを介装した状態である。
上記を除いては、前記図5の構成と同じである。
【0132】
各排熱熱交換器220、227C、232は、これらに連通する外部排熱源Q1、Q14、Q9のそれぞれの温度が、熱的に対象となる吸収溶液ライン282の温度より高温であることが必要条件である。したがって、吸収冷温水機PF14の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1、Q14、Q9の温度等によって、各排熱熱交換器220、227C、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が介装されている。
【0133】
あるいは、図示の実施形態において、排熱熱交換器220、227C、232の全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、227C、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていればよく、全てを介装する必要はない。もちろん、全ての排熱熱交換器220、227C、232を介装してもよい。
【0134】
外部排熱源Q1、Q14、Q9のそれぞれと、排熱熱交換器220、227C、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱交換器の機能が果たされるなら1つの熱源で複数の熱交換器にシリーズに熱量を供給してもよいし、パラレルに熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0135】
上記吸収冷温水機PF14の作用を、排熱熱交換器227Cが介装されている周辺を主体にして説明する。
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン282に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で排熱Q9によって加熱され昇温し、分岐部282Bで分岐して、一方は排熱熱交換器227Cで排熱Q14によって加熱され昇温して合流部287Gに向かう。
【0136】
分岐部282Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは、低温溶液熱交換器300を通過して加熱され昇温し、分岐部308で、一方は低温再生器206に向かい他方は直行して高温再生器202に向かう。
【0137】
高温再生器202に向かった稀釈吸収溶液Liは、中温溶液熱交換器302で加熱され昇温し分岐部311で一方は中温再生器204に向かい、他方は直行して高温再生器304で加熱され昇温し合流部287Gで排熱熱交換器227Cを経由した稀釈吸収溶液Liと合流して高温再生器202に向かう。
【0138】
合流部287Gから高温再生器202に向かった吸収溶液Liは、排熱熱交換器220で排熱Q1によって加熱され昇温し高温再生器202に導入される。
高温再生器202、中温再生器204、低温再生器206等を経由する吸収溶液及び冷媒蒸気の作動は、図5と同じである。
【0139】
上記のようにして、吸収冷温水機の特性に応じて、排熱熱交換器の個数を少数にして、かつ熱効率を向上させる。
【0140】
図7は、第7の実施形態であるシリーズパラレルフロータイプ吸収冷温水機SP15の構成を示している。
吸収器208と高温再生器202は、ポンプ102を介した稀釈吸収溶液ライン282で連通され、吸収溶液ライン282に設けられた低温溶液熱交換器300と中温溶液熱交換器302の間に分岐部308が設けられている。その分岐部308で分岐した分岐ライン306が低温再生器206に連通されている。
【0141】
吸収溶液ライン282に設けられた高温溶液熱交換器304と前記中温溶液熱交換器304の間に分岐部311が設けられている。その分岐部311で分岐した分岐ライン310が中温再生器204に連通されている。
【0142】
高温再生器202と中温再生器204とは、吸収溶液の復路とる吸収溶液ライン340と、第1の冷媒蒸気ライン216で連通されている。
【0143】
第1の冷媒蒸気ライン216は、ライン内を通過する冷媒蒸気が保有する熱量が、中温再生器204内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生されるよう構成されている。
【0144】
中温再生器204と低温再生器206とは連続する吸収溶液ライン318、306と、並列な第1の冷媒蒸気ライン216と第2の冷媒蒸気ライン218とで連通されている。
【0145】
第2の冷媒蒸気ライン218は、ライン内を通過する冷媒蒸気が保有する熱量が、低温再生器206内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生されるよう構成されている。
低温再生器206と吸収器208とは、吸収溶液ライン322で連通されている。
【0146】
吸収溶液ライン340に高温溶液熱交換器304が介装され、吸収溶液ライン318に中温溶液熱交換器302が介装され、吸収溶液ライン322に低温溶液熱交換器300が介装されている。
【0147】
高温溶液熱交換器304、中温溶液熱交換器302及び低温溶液熱交換器300は、何れも吸収溶液ライン282と熱的に接触し、何れも吸収溶液ライン282に伝熱させるよう構成されている。
【0148】
高温再生器202に、加熱用熱源であるバーナーBnが付設され、ライン214によって燃料Q0がバーナーBnに供給されるよう構成されている。
なお、加熱用熱源は、バーナーBnに限定されるものでなく、電熱ヒーター、蒸気ヒーター等であってもよい。
【0149】
排熱熱交換器220は、吸収溶液ライン282の高温溶液熱交換器304と高温再生器202との間の領域252に介装され、ライン510によって外部排熱源Q1に連通されている。
【0150】
排熱熱交換器222は、吸収溶液ライン282の高温溶液熱交換器304を分岐部264と合流部246Gでバイパスする領域250に介装され、ライン520によって外部排熱源Q2に連通されている。
【0151】
排熱熱交換器223Aは、吸収溶液ライン282の分岐部246Bと分岐部311との間の領域286に介装され、ライン530によって外部排熱源Q3に連通されている。
【0152】
排熱熱交換器224は、吸収溶液ライン282の分岐部311と合流部242Gとの間の領域246Bに介装され、ライン540によって外部排熱源Q4に連通されている。
【0153】
排熱熱交換器226は、吸収溶液ライン282の中温溶液熱交換器302を分岐部240Bと合流部242Gでバイパスする領域244に介装され、ライン550によって外部排熱源Q5に連通されている。
【0154】
排熱熱交換器227は、吸収溶液ライン282の分岐部308と分岐部240Bとの間の領域243Pに介装され、ライン560によって外部排熱源Q6に連通されている。
【0155】
排熱熱交換器228は、吸収溶液ライン282の合流部283Gと分岐部308との間の領域283Hに介装され、ライン570によって外部排熱源Q7に連通されている。
【0156】
排熱熱交換器230は、吸収溶液ライン282の低温溶液熱交換器300を分岐部282Bと合流部283Gでバイパスする領域283に介装され、ライン580によって外部排熱源Q8に連通されている。
【0157】
排熱熱交換器232は、吸収溶液ライン282の吸収器208と分岐部282Bとの間の領域235に介装され、ライン590によって外部排熱源Q9に連通されている。
【0158】
上記各排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232は、これらに連通する外部排熱源Q1〜Q9のそれぞれの温度が、熱的に対象となる吸収溶液ライン282の温度より高温であることが必要条件である。したがって、吸収冷温水機SP15の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1〜Q9の温度等によって、各排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が介装されている。
【0159】
あるいは、図示の実施形態において、排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232の全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていればよく、全てを介装する必要はない。もちろん、全ての排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232を介装してもよい。
【0160】
外部排熱源Q1〜Q9のそれぞれと、排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱交換器の機能が果たされるなら1つの熱源で複数の熱交換器にシリーズに熱量を供給してもよいし、パラレルに熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0161】
上記吸収冷温水機SP15の作用を、各排熱熱交換器220、222、223A、224、226、227、228、230、232の全てが介装されている例について説明する。
【0162】
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン282に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で排熱Q9により加熱され昇温し、分岐部282Bで分岐して、 一方は領域283を通過して排熱熱交換器230で排熱Q8により加熱され昇温し、分岐部282Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは低温溶液熱交換器300を通過して加熱され昇温し、合流部283Gで合流する。
【0163】
なお、分岐部282Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、低温溶液熱交換器300からの受熱と、排熱熱交換器230からの受熱の合計熱量が最大となって合流部283Gでの吸収溶液Li温度が最大になるように配分される。
【0164】
合流部283Gを通過した稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器228を通過して排熱Q7により加熱され昇温し、分岐部308で、一方は吸収溶液ライン306を介して低温再生器206に向かう。他方は吸収溶液ライン282を直行して排熱熱交換器227で排熱Q6により加熱され昇温して、分岐部240Bに向かう。
【0165】
分岐部240Bで分岐した稀釈吸収溶液Liの一方は領域244を通過して排熱熱交換器226で排熱Q5により加熱され昇温し、分岐部240Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは中温溶液熱交換器302を通過して加熱され昇温し、合流部242Gで合流する。
【0166】
なお、分岐部240Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、前記の分岐部282Bでの分岐要領と同じである。
合流部242Gを通過した稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器224を通過して排熱Q4により加熱され昇温し、分岐部311で分岐して、 一方は中温再生器204に、他方は高温再生器202に向かう。
【0167】
分岐部311で分岐され吸収溶液ライン310に向かったた稀釈吸収溶液Liは、中温再生器204で第1の冷媒蒸気ライン216の加熱で濃縮される。
高温再生器202に向かった稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器223Aで排熱Q3により加熱され昇温し、分岐部246Bに向かう。
【0168】
分岐部246Bで分岐した稀釈吸収溶液Liの一方は領域250を通過して排熱熱交換器222で排熱Q2により加熱され昇温し、分岐部246Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは高温溶液熱交換器304を通過して加熱され昇温し、合流部246Gで合流する。
【0169】
なお、分岐部246Bでの吸収溶液Liの分岐割合は、前記の分岐部282B及び分岐部240Bでの分岐要領と同じである。
合流部246Gを通過した吸収溶液Liは、排熱熱交換器220を通過して排熱Q1により加熱され昇温し、高温再生器202に導入される。
【0170】
冷媒溶液を含んだ稀釈吸収溶液Liは、高温再生器202でバーナーBnにより加熱され、冷媒溶液を蒸気として分離され濃縮された吸収溶液Liは、吸収溶液ライン340によって高温溶液熱交換器304で放熱して中温再生器204に向かう。
【0171】
中温再生器204で冷媒溶液を蒸気として分離され濃縮された吸収溶液Liは、吸収溶液ライン318によって中温溶液熱交換器302で放熱して吸収溶液ライン306に合流して低温再生器206に向かう。
低温再生器206で濃縮された吸収溶液は、低温溶液熱交換器300で放熱して吸収器208に向かう。
【0172】
冷媒の移動については、高温再生器202で稀釈吸収溶液Liから蒸発分離され、高熱量をもった蒸気として第1の冷媒蒸気ライン216を介して中温再生器204で吸収溶液を加熱させる。また、中温再生器204で蒸発分離された冷媒蒸気も、第2の冷媒蒸気ライン218を介して低温再生器206で熱量を放出する。
【0173】
低温再生器202で蒸発分離された冷媒蒸気は、中温再生器204からの蒸気とともに凝縮器210で凝縮され、蒸発器212で蒸発して外部流体と熱交換する。また、吸収器208で冷媒が外部流体と熱交換する。
【0174】
このようにして、高温再生器202にバーナーBnで熱量を供給して加熱することに加え、外部の排熱を希釈吸収溶液Liの加熱に利用し、吸収冷温水機SP15の系全体としての熱効率を向上させている
【0175】
図8は第8の実施形態である別のシリーズパラレルフロータイプ吸収冷温水機SP20の構成を示している。図7の実施形態と異なる部分を主体に説明する。
【0176】
排熱熱交換器227Cは、吸収溶液ライン282の高温溶液熱交換器304と中温溶液熱交換器302と低温溶液熱交換器300と分岐部308と分岐部311を、分岐部282Bと合流部287Gでバイパスする領域251Sに介装され、ライン650で外部排熱源Q14に連通されている。
【0177】
排熱熱交換器227Cの前後に装着されている排熱熱交換器232と220への排熱熱交換器227Cの連通関係は、図7における排熱熱交換器222、223A、224、226、227、228、230に代えて、排熱熱交換器227Cを介装した状態である。
上記を除いては、前記図7の構成と同じである。
【0178】
各排熱熱交換器220、227C、232は、これらに連通する外部排熱源Q1、Q14、Q9のそれぞれの温度が、熱的に対象となる吸収溶液ライン282の温度より高温であることが必要条件である。したがって、吸収冷温水機SP20の温度状況、空調負荷、バーナー加熱温度、外気条件及び外部排熱源Q1、Q14、Q9の温度等によって、各排熱熱交換器220、227C、232の何れか1つあるいは全数を含む何れか複数が介装されている。
【0179】
あるいは、図示の実施形態において、排熱熱交換器220、227C、232の全てを介装しなくてもよい。換言すれば、図示の排熱熱交換器220、227C、232は、そのうちの1つ或いは複数が介装されていればよく、全てを介装する必要はない。もちろん、全ての排熱熱交換器220、227C、232を介装してもよい。
【0180】
外部排熱源Q1、Q14、Q9のそれぞれと、排熱熱交換器220、227C、232とを、個々に連通させることは必須でなく、熱交換器の機能が果たされるなら1つの熱源で複数の熱交換器にシリーズに熱量を供給してもよいし、パラレルに熱量を供給してもよい。即ち、熱交換の可能な連通の組み合わせを自由に選択してよい。
【0181】
上記吸収冷温水機SP20の作用を、排熱熱交換器227Cが介装されている周辺を主体にして説明する。
吸収器208からポンプ102で吸収溶液ライン282に吐出された冷媒を含む低温の稀釈吸収溶液Liは、排熱熱交換器232で排熱Q9により加熱され昇温し、分岐部282Bで分岐して、一方は排熱熱交換器227Cで排熱Q14により加熱され昇温して合流部287Gに向かう。
【0182】
分岐部282Bで直行の他方の稀釈吸収溶液Liは、低温溶液熱交換器300を通過して加熱され昇温し、分岐部308で、一方は低温再生器206に向かい他方は直行して高温再生器202に向かう。
【0183】
高温再生器202に向かった稀釈吸収溶液Liは、中温溶液熱交換器302で加熱され昇温し、分岐部311で分岐して、一方は中温再生器204に向かい、他方は直行して高温再生器304で加熱され昇温し、排熱熱交換器227Cで排熱Q14により加熱され昇温した稀釈吸収溶液Liと合流部287Gで合流して高温再生器202に向かう。
【0184】
合流部287Gから高温再生器202に向かった吸収溶液Liは、排熱熱交換器220で排熱Q1により加熱され昇温し、高温再生器202に導入される。
高温再生器202、中温再生器204、低温再生器206等を経由する吸収溶液及び冷媒蒸気の作動は、図7と同じである。
【0185】
上記のようにして、吸収冷温水機の特性に応じて、排熱熱交換器の個数を少数にして、かつ熱効率を向上させている。
【0186】
図示の実施形態はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
例えば、図示では各種のフロータイプ(例えば、シリーズフロー、パラレルフロー、リバースフロー、シリーズ・パラレルフロー、リバース・パラレルフロー)の代表的なもののみを示しているが、図示しないフローパターンにも本発明の利用が可能である。
また、冷媒ドレン熱交換器を配置し、下胴を複数段にし、溶液冷却吸収器を設けた実施形態は、図示以外にも多数考えられる。
【0187】
【発明の効果】
本発明の作用効果を、以下に列記する。
(1) 本発明によれば、排熱熱交換器で外部熱源を使用して稀釈吸収溶液を加熱させているので、再生器に供給する熱を低減できて系の熱効率が高い。
(2) 再生器で蒸発し発生した冷媒蒸気を低温再生器および低温の稀釈吸収溶液加熱に使用するので熱の回収がさらに大きくなる。
(3) 冷媒ドレンを冷媒ドレン熱交換器に通し、稀釈吸収冷媒を加熱させるので熱の回収が大きくなる。
(4) 蒸発器と吸収器の下胴部分を複数段に分割すれば、機能が向上して熱効率も良くなる。
(5) 吸収器に溶液冷却吸収器を設ければ、再生器からの滴下吸収溶液の熱量を回収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のシリーズフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態の別のシリーズフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態のリバースフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図4】本発明の第4の実施形態のリバースパラレルフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図5】本発明の第5の実施形態のパラレルフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図6】本発明の第6の実施形態の別のパラレルフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図7】本発明の第7の実施形態のシリーズパラレルフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図8】本発明の第8の実施形態の別のシリーズパラレルフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【図9】従来のシリーズフロータイプ吸収冷温水機を示す構成図。
【符号の説明】
Bn・・・・バーナー
202・・・高温再生器
204・・・中温再生器
206・・・低温再生器
208・・・吸収器
210・・・凝縮器
212・・・蒸発器
214・・・ライン
220、222、224、226、228、230、232・・排熱熱交換器
234、238、240、244、246、250、252・・吸収溶液ライン
300・・・低温溶液熱交換器
302・・・中温溶液熱交換器
304・・・高温溶液熱交換器
Claims (8)
- 収溶液ライン(106)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(108)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第7の熱交換器(220、222、224、226、228、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(224)は、中温溶液熱交換器(302)と第1の分岐点(246B)との間の領域(246)に介装され、
第4の熱交換器(226)は、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第3の熱交換器(224)の間の第2の合流点(242G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第5の熱交換器(228)は、低温溶液熱交換器(300)と第2の分岐点(240B)との間の領域(240)に介装され、
第6の熱交換器(230)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(234B)で分岐する第3の分岐ライン(238)に介装されており、該第3の分岐ライン(238)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第5の熱交換器(228)の間の第3の合流点(236G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第7の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(234B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第7の熱交換器(220、222、224、226、228、230、232)は外部熱源(Q1〜Q7)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q7)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。 - 高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、吸収器(208)から出た吸収溶液が、高温再生器(202)、中温再生器(204)、低温再生器(206)の順に流過する様に構成され、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(106)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(108)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1の熱交換器(220)と、第2の熱交換器(232)と、第3の熱交換器(225)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域に介装され、
第2の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域に介装されており、
第3の熱交換器(225)は、第2の熱交換器(232)と低温溶液熱交換器(300)の間における分岐点(234B)で分岐する分岐ライン(236Q)に介装されており、該分岐ライン(236Q)は低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第1の熱交換器(220)と第2の熱交換器(232)と第3の熱交換器(225)は、外部熱源(Q1、Q7、Q10)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1、Q7、Q10)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。 - 高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、吸収器(208)から出た吸収溶液が、低温再生器(206)、中温再生器(204)、高温再生器(202)の順に流過する様に構成されており、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(236)には低温溶液熱交換器(300)が介装され、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(242)には中温溶液熱交換器(302)が介装され、中温溶液熱交換器(302)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ライン(248)には高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(110)を流れる吸収溶液が保有する熱量を投入する様に構成され、
吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの中温再生器(204)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(224A)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの中温再生器(204)と第1の分岐点(246B)との間の領域(386)に介装され、
第4の熱交換器(224B)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(384)の中温溶液熱交換器(302)と中温再生器(204)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの低温再生器(206)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224B)の間の第2の合流点(242G)で低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(228A)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの低温再生器(206)と第2の分岐点(240B)との間の領域(384)に介装され、
第7の熱交換器(228B)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの低温溶液熱交換器(300)と低温再生器(206)との間の領域(382)に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(234B)で分岐する第3の分岐ライン(238)に介装されており、該第3の分岐ライン(238)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228B)の間の第3の合流点(236G)で吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(234B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、224A、224B、226、228A、228B、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。 - 高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)を出た吸収溶液が低温再生器(206)、中温再生器(204)、高温再生器(202)の順に流過する様に構成され且つ高温再生器(202)と吸収器(208)とを連通する吸収溶液ライン(260)を有し、低温再生器(206)と中温再生器(204)とを連通する吸収溶液ライン(262)から分岐(264)し且つ高温再生器(202)と吸収器(208)とを連通する前記吸収溶液ライン(260)と合流(266)する第1の分岐吸収溶液ライン(268)を有し、中温再生器(204)と高温再生器(202)とを連通する吸収溶液ライン(270)から分岐(272)し且つ高温再生器(202)と吸収器(208)とを連通する前記吸収溶液ライン(260)と合流(274)する第2の分岐吸収溶液ライン(276)を有し、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(236)には低温溶液熱交換器(300)が介装され、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(242)には中温溶液熱交換器(302)が介装され、中温溶液熱交換器(302)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ライン(248)には高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(110)を流れる吸収溶液が保有する熱量を投入する様に構成され、
吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、224、224B、226、228A、228B、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの第2の分岐吸収溶液ライン(276)の分岐部(272)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(224)は、中温再生器(204)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの第2の分岐吸収溶液ライン(276)の分岐部(272)と第1の分岐点(246B)との間の領域に介装され、
第4の熱交換器(224B)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ライン(384)の中温溶液熱交換器(302)と中温再生器(204)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの第1の分岐吸収溶液ライン(268)の分岐部(264)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224B)の間の第2の合流点(242G)で低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(228A)は、低温再生器(206)から中温再生器(204)に向う吸収溶液ラインの第1の分岐吸収溶液ライン(268)の分岐部(264)と第2の分岐点(240B)との間の領域に介装され、
第7の熱交換器(228B)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの低温溶液熱交換器(300)と低温再生器(206)との間の領域に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(234B)で分岐する第3の分岐ライン(238)に介装されており、該第3の分岐ライン(238)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228B)の間の第3の合流点(236G)で吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収器(208)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインの吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(234B)との間の領域に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、224、224B、226、228A、228B、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。 - 高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から出た吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ライン(314)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(316)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ライン(282、284、286)が、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)から吸収器(208)に向かう吸収溶液ライン(312、314、316)には、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)が合流(320)しており、且つ、低温再生器(206)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(322)が合流(324)しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(223A)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と第1の分岐点(246B)との間の領域(286)に介装され、
第4の熱交換器(224)は、中温溶液熱交換器(302)と第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224)の間の第2の合流点(242G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(227)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と第2の分岐点(240B)との間の領域(284)に介装され、
第7の熱交換器(228)は、低温溶液熱交換器(300)と第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)との間の領域に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(282B)で分岐する第3の分岐ライン(283)に介装されており、該第3の分岐ライン(283)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228)の間の第3の合流点(283G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(282B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。 - 高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から出た吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ラインが、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)から吸収器(208)に向かう吸収溶液ライン(312、314、316)には、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)が合流(320)しており、且つ、低温再生器(206)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(322)が合流(324)しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域(282)に介装されており、
第3の熱交換器(227C)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域(282)における分岐点(282B)で分岐する分岐ライン(251S)に介装されており、該分岐ライン(251S)は低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の合流点(287G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)は、外部熱源(Q1、Q9、Q14)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1、Q9、Q14)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。 - 高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から中温再生器(204)へ向う吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ライン(322)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ライン(282、286)が、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(340)は中温再生器(204)に連通しており、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)は第1の分岐吸収溶液ライン(306)に合流して低温再生器(206)に連通しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域(252)に介装され、
第2の熱交換器(222)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と高温溶液熱交換器(304)の間における第1の分岐点(246B)で分岐する第1の分岐ライン(250)に介装されており、該第1の分岐ライン(250)は高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の第1の合流点(246G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第3の熱交換器(223A)は、第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)と第1の分岐点(246B)との間の領域(286)に介装され、
第4の熱交換器(224)は、中温溶液熱交換器(302)と第2の分岐吸収溶液ライン(310)の分岐部(311)との間の領域に介装され、
第5の熱交換器(226)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と中温溶液熱交換器(302)の間における第2の分岐点(240B)で分岐する第2の分岐ライン(244)に介装されており、該第2の分岐ライン(244)は中温溶液熱交換器(302)をバイパスし且つ中温溶液熱交換器(302)と第4の熱交換器(224)の間の第2の合流点(242G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第6の熱交換器(227)は、第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)と第2の分岐点(240B)との間の領域に介装され、
第7の熱交換器(228)は、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインの低温溶液熱交換器(300)と第1の分岐吸収溶液ライン(306)の分岐部(308)との間の領域に介装され、
第8の熱交換器(230)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)の間における第3の分岐点(282B)で分岐する第3の分岐ライン(283)に介装されており、該第3の分岐ライン(283)は低温溶液熱交換器(300)をバイパスし且つ低温溶液熱交換器(300)と第7の熱交換器(228)の間の第3の合流点(283G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第9の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と第3の分岐点(282B)との間の領域(235)に介装されており、
第1〜第9の熱交換器(220、222、223A、224、226、227、228、230、232)は、外部熱源(Q1〜Q9)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1〜Q9)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。 - 高温再生器(202)と、中温再生器(204)と、低温再生器(206)と、吸収器(208)と、凝縮器(210)と、蒸発器(212)とを有し、高温再生器(202)には加熱用熱源(Bn)が付設され、加熱用熱源(Bn)から供給される熱量が高温再生器(202)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
高温再生器(202)で再生した蒸気が流過する第1の冷媒蒸気ライン(216)が中温再生器(204)に連通し、第1の冷媒蒸気ライン(216)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が中温再生器(204)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、中温再生器(204)で再生した蒸気が流過する第2の冷媒蒸気ライン(218)が低温再生器(206)に連通し、第2の冷媒蒸気ライン(218)を流過する冷媒蒸気が保有する熱量が低温再生器(206)内の吸収溶液に投入されて冷媒蒸気が再生する様に構成されており、
吸収器(208)から高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)が介装され、高温溶液熱交換器(304)は高温再生器(202)から中温再生器(204)へ向う吸収溶液ライン(104)を流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、中温溶液熱交換器(302)は中温再生器(204)から低温再生器(206)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、低温溶液熱交換器(300)は低温再生器(206)から吸収器(208)に向う吸収溶液ラインを流れる吸収溶液が保有する熱量を高温再生器(202)に向う吸収溶液に投入する様に構成され、
吸収器(208)から高温再生器(202)に連通する吸収溶液ライン(282、286)が、低温溶液熱交換器(300)と中温溶液熱交換器(302)との間の領域で低温再生器(206)に連通する第1の分岐吸収溶液ライン(306)が分岐(308)しており、中温溶液熱交換器(302)と高温溶液熱交換器(304)との間の領域で中温再生器(204)に連通する第2の分岐吸収溶液ライン(310)が分岐(311)しており、高温再生器(202)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(340)は中温再生器(204)に連通しており、中温再生器(204)で加熱された吸収溶液が流れる吸収溶液ライン(318)は第1の分岐吸収溶液ライン(306)に合流して低温再生器(206)に連通しており、
高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインには第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)を介装しており、
第1の熱交換器(220)は、高温溶液熱交換器(304)と高温再生器(202)の間の領域に介装され、
第2の熱交換器(232)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域に介装されており、
第3の熱交換器(227C)は、吸収溶液ポンプ(102)と低温溶液熱交換器(300)との間の領域における分岐点(282B)で分岐する分岐ライン(251S)に介装されており、該分岐ライン(251S)は低温溶液熱交換器(300)、中温溶液熱交換器(302)、高温溶液熱交換器(304)をバイパスし且つ高温溶液熱交換器(304)と第1の熱交換器(220)の間の合流点(287G)で高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインと合流し、
第1〜第3の熱交換器(220、232、227C)は、外部熱源(Q1、Q9、Q14)に連通されて、高温再生器(202)に向う吸収溶液ラインを流過する吸収溶液に外部熱源(Q1、Q9、Q14)からの熱量が投入される様に構成されていることを特徴とする吸収冷温水機。
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