JP3791297B2 - ドアウエザストリップの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ドアのドアサッシまわりに取付けられるドアウエザストリップの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2に示すように、自動車の前後のドア2には、ドアパネル3およびドアサッシ4まわりにドアウエザストリップ5が取付けられ、ドア2が閉じられたときに、ドア2の外周と車体のドア開口の開口縁1との間をシールする役割を果たしている。
【0003】
図3に示すように、ドアサッシ4に取付けられるウエザストリップ5は一般に、取付基部51と、中空状のメインシール部52と、メインシール部52よりも車外側の位置で取付基部51から延出するリップ状のサブシール部53を備えており、ドア閉時にメインシール部52が車体のドア開口縁1に圧接し、サブシール部53の先端がドア開口縁1の外周端面11に圧接する。
【0004】
一方、ドアサッシ4には、ドアウエザストリップ5の取付基部51を取付けるサッシ本体部40の車外端から起立し、屈曲してほぼ水平に車外方向へ張り出すサッシフランジ部41を延設し、張り出し端を折り曲げて縦壁状の端縁413を形成してこれにサッシモール6を覆嵌し、サッシフランジ部41の下面側にガラスラン7を取付ける構造としたものがある。図中、8はドアガラスである。
【0005】
かかる構造のドアサッシ4において、ドアウエザストリップ5のリップ状のサブシール部53は、サッシのフランジ部41の起立部に沿い更に上方へ延びるように配設される。ところが、閉じられたドアが開かれる時、サブシール部53は先端のドア開口外周端面11との摺動抵抗で車内側に倒れ込みサッシフランジ部41から浮き上がる。この倒れ込みを防止するとともに、サブシール部53とサッシフランジ部41との間の隙間から雨水や洗車水が侵入し、取付基部51の下をくぐって車室側に漏れるのを防止するためにサブシール部53の中間位置に車外方向へ突出する支持リップ54を形成し、その先端部を、サッシフランジ部41と、サッシモール6の嵌合脚部62との間に差し込み係止する対策がとられている(特開平7−117472号)。
【0006】
この場合、不可避的なサッシフランジ部41の形状バラツキや、サッシモール6の組付けバラツキ等でサッシフランジ部41とサッシモール6の嵌合脚部62とによる支持リップ54の挟み付けが不充分であると、支持リップ54が抜け方向に位置ずれしたり、また上記水漏れが生じるおそれがあることから、支持リップ54の下面とサッシフランジ部41とを両面接着テープ9を介して接着している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のドアウエザストリップ取付構造では、ガラスラン7の組付などの作業工程の都合から、サッシモール6を先にドアサッシ4に組付けておき、このドアサッシ4にドアウエザストリップ5を取付けるとき、支持リップ54の先端部をサッシフランジ部41とサッシモール6の嵌合脚部62の脚端との間に差し込む作業は極めて面倒である。また、両面接着テープ9をドアウエザストリップ5の全長にわたって支持リップ54に貼着しなければならず、作業工程の増加およびコストアップとなる。
【0008】
そこで本発明は、サブシール部の先端部を、ドアサッシのサッシフランジ部とサッシモールの嵌合脚部の間に差し込んで両者で挟み付けるドアウエザストリップの取付構造において、支持リップの差し込みを容易にし、かつ差し込まれた支持リップに位置ずれや抜けが発生せず、挟み付け部のシール性も良好な構造とすることを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動車ドアのドアサッシまわりに取付けられるドアウエザストリップの取付構造であって、ドアウエザストリップは、取付基部と、取付基部から膨出して車体のドア開口縁に圧接するメインシール部と、メインシール部よりも車外側の位置で取付基部から延出し先端が上記ドア開口縁の外周端面に圧接するリップ状のサブシール部と、サブシール部の中間位置から車外方向へ突出しサブシール部をドアサッシに支持せしめる支持リップを備え、取付基部をドアサッシ本体部に固定し、支持リップをドアサッシ本体部から車外方向に張り出すサッシフランジ部に沿わせ、支持リップの先端部を、サッシフランジ部と、サッシフランジ部の端縁に覆嵌したサッシモールの嵌合脚部との間に挟着せしめるドアウエザストリップの取付構造において、上記サッシモールの嵌合脚部を、波形で脚端を端末に向けて立ち上がる傾斜面として上記脚端と上記サッシフランジ部との間の隙間を開口側へ拡開する形状に形成する一方、上記支持リップの上面を、波形で先端部を端末に向けて下降傾斜する傾斜面として先端部の厚さを先細りに形成し、上記支持リップの先端部を上記開口から上記隙間に差し込んで上記支持リップの先端部上面と上記嵌合脚部の波形同士を嵌合せしめたことを特徴とする(請求項1)。
【0010】
上記サッシフランジ部と対向する上記支持リップの下面に、上記サッシフランジ部に圧接するビードを形成する(請求項2)。
【0011】
サッシフランジ部とサッシモールの嵌合脚部脚端との間の隙間は開口側へ拡開しており、一方、支持リップの先端部は厚さが先細りとなっているから、支持リップの差し込みは容易であり、かつ差し込み後は波形の上記嵌合脚部と波形の支持リップ先端部の上面とが嵌合するから、支持リップの位置ずれや抜け出しは発生しない。かつ、波形同士の嵌合であるから水の侵入に対するシール性もよい。
【0012】
更に支持リップの下面にサッシフランジ部に圧接するビードを形成することで、シール性は一層良好となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、ドアウエザストリップ5はEPDMゴムまたはオレフィン形熱可塑性エラストマーを押出成形したスポンジ体で、取付基部51と、中空状のメインシール部52と、リップ状のサブシール部53と、サブシール部53の中間位置から車外方向へ突出する支持リップ54を備えており、取付基部51がドアサッシ4のサッシ本体部40に、リテーナ43を介して取付けられ、ドア閉時にメインシール部52が車体のドア開口縁1に圧接し、サブシール部53の先端がドア開口外周端面11に圧接する。
【0014】
ドアサッシ4には、サッシ本体部40の車外端から起立し、屈曲して水平状に車外方向に張り出すサッシフランジ部41が形成されている。サッシフランジ部41の端縁413にはサッシモール6が覆嵌してある。サッシフランジ部41の下面側にはガラスラン7が取付けてあり、ドアガラス8の周縁と接している。以上の基本構造は従来のものと実質的に同じである。
【0015】
サッシモール6のモール本体部61は断面ほぼC字形の光輝性を有する薄い金属板かなり、上端からサッシフランジ部41の水平部412の上方へ延出する嵌合脚部62は脚端に向け順次、谷部、山部、谷部へと連なる断面波形に形成してあり、脚端は端末に向けて立ち上がる傾斜面621としてある。嵌合脚部62にはその上面から端末へ、そして谷部から山部へかけての裏面に合成樹脂のカバーリング63が形成してある。またモール本体部61の側面部から下面部へかけての部分の裏面側には、ビード状の突出部を有する合成樹脂等の裏当て部64が一体に形成してある。サッシモール6は、その裏当て部64をサッシフランジ部41の端縁413に当接させた状態で端縁413に覆嵌することにより取付けられ、嵌合脚部62がサッシフランジ部41の水平部412と間隔をおいて対向している。
【0016】
ドアウエザストリップ5のサブシール部53から突出する支持リップ54は、その上面が先端に向け順次、谷部から山部へと連なる波形に形成してあり、先端の上面は端末に向けて下降する傾斜面541としてある。支持リップ54の下面にはドアウエザストリップ長手方向に延びる複数条のビード542が形成してある。
【0017】
ドアウエザストリップ5は、その取付基部51をサッシ本体部40の上面に設けたリテーナ43に嵌着し、サブシール部53をサッシフランジ部41の起立部411に沿わせ、支持リップ54の先端部をサッシフランジ部41の水平部412とサッシモール6の嵌合脚部62の脚端との間の隙間に差し込むことにより取付けられる。
【0018】
この場合、嵌合脚部62の脚端は上記隙間の開口を拡開する傾斜面621としてあり、支持リップ54の先端上面は上記傾斜面621に沿う傾斜面541としてあって先端部は厚さが先細りとなっているから、支持リップ54はその傾斜面541が上記脚端の傾斜面621に案内され、脚端の谷部を押し上げつつ進入し、支持リップ54の先端山部が上記脚端の谷部を通過すると、嵌合脚部62と支持リップ54は、これらの山部および谷部同士が互いに嵌合する。なお、支持リップ54の差し込みは、嵌合脚部62の脚端を若干持ち上げて行うことで更に容易となる。
【0019】
嵌合脚部62と支持リップ54との嵌合は波形同士の嵌合であるから支持リップ54は確実に位置決めされ、支持リップ54の位置ずれや抜け出しは生じない。また平面同士の重合に比べて、水に対するシール性が良好である。なお、支持リップ54の裏面のビード542は、必ずしもこれを形成しなくてもよいが、これを形成することで支持リップ54とサッシフランジ部41との間のシール性は一層良好となる。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、リップ状のサブシール部を安定化するためにサブシール部に形成した支持リップを、サッシフランジ部とサッシモールの嵌合脚部との間に差し込み係止させるドアウエザストリップの取付構造において、支持リップの差し込み作業を容易にし、差し込み後の支持リップの位置ずれや抜け出しがなく、かつ差し込み部の雨水や洗車水に対するシール性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のドアウエザストリップの取付構造の図2のY−Y線に沿う位置での断面図、(B)は(A)に示す取付構造の要部拡大図である。
【図2】自動車の側面図である。
【図3】従来のドアウエザストリップの取付構造の図2のY−Y線に沿う位置での断面図である。
【符号の説明】
1 車体のドア開口縁
11 ドア開口外周端面
2 ドア
4 ドアサッシ
40 サッシ本体部
41 サッシフランジ部
5 ドアウエザストリップ
51 取付基部
52 メインシール部
53 サブシール部
54 支持リップ
541 傾斜面
542 ビード
6 サッシモール
62 嵌合脚部
621 傾斜面
Claims (2)
- 自動車ドアのドアサッシまわりに取付けられるドアウエザストリップの取付構造であって、ドアウエザストリップは、取付基部と、取付基部から膨出して車体のドア開口縁に圧接するメインシール部と、メインシール部よりも車外側の位置で取付基部から延出し先端が上記ドア開口縁の外周端面に圧接するリップ状のサブシール部と、サブシール部の中間位置から車外方向へ突出しサブシール部をドアサッシに支持せしめる支持リップを備え、取付基部をドアサッシ本体部に固定し、支持リップをドアサッシ本体部から車外方向に張り出すサッシフランジ部に沿わせ、支持リップの先端部を、サッシフランジ部と、サッシフランジ部の端縁に覆嵌したサッシモールの嵌合脚部との間に挟着せしめるドアウエザストリップの取付構造において、上記サッシモールの嵌合脚部を、波形で脚端を端末に向けて立ち上がる傾斜面として上記脚端と上記サッシフランジ部との間の隙間を開口側へ拡開する形状に形成する一方、上記支持リップの上面を、波形で先端部を端末に向けて下降傾斜する傾斜面として先端部の厚さを先細りに形成し、上記支持リップの先端部を上記開口から上記隙間に差し込んで上記支持リップの先端部上面と上記嵌合脚部の波形同士を嵌合せしめたことを特徴とするドアウエザストリップの取付構造。
- 上記サッシフランジ部と対向する上記支持リップの下面に、上記サッシフランジ部に圧接するビードを形成した請求項1記載のドアウエザストリップの取付構造。
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