JP3791213B2 - ぼかしオフセット曲面の作成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体組立時の縦壁部のパネルの引けや、型の自重によるたわみ、そしてプレス荷重によるたわみ等を予め見込んだ型形状を作成する目的で、複数曲面からなる型形状データの指定範囲に対して、その範囲内の元の曲面から滑らかな形状でオフセットさせた曲面(以下、「ぼかしオフセット曲面」という。)を一括して作成するために通常のCADシステムで行われる、ぼかしオフセット曲面の作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このようなぼかしオフセット曲面を作成するに際しては、ユーザが単一の機能のコマンドを複数種類組み合わせて使用することによって対応している。すなわち例えば図14Aに示すように、ぼかしオフセットさせるべき部分を、オフセットさせるべき部分とぼかすべき部分とに分けるとともに、ぼかしオフセットさせるべき範囲を、斜線で示すオフセットさせるべき範囲と横線で示すぼかすべき範囲とに分け、それらオフセットさせるべき範囲及びぼかすべき範囲に対して、オフセットさせた曲面(以下、「オフセット曲面」という。)と、そのオフセット曲面とオフセットさせない曲面との間を繋ぐようにぼかした曲面(以下、「ぼかし曲面」という。)とをそれぞれ作成することとして、先ず、曲面S1から、オフセットさせるべき部分を表す曲面S1’、ぼかすべき部分を表す曲面S1''及びオフセットさせない部分を表す曲面S1''' を取り出すとともに、曲面Sf1及びSf3から、オフセットさせない部分Sf1’及びSf3’をそれぞれ取り出す。なお、「オフセットさせない部分」とは、オフセットさせないだけでなくぼかしもしない部分のことを意味する。
【0003】
次いで、曲面S1及びS2を横切る曲線(この曲線は設計に応じて任意に設定することができる。)上のオフセット指示位置l1〜l3(これらオフセット位置も設計に応じて任意に設定することができる。)及びこれらの位置におけるオフセット量d1〜d3から、オフセットさせるべき部分を表す曲面S1’の端部(この端部は、曲面S1の端部でもある。)におけるオフセット量d4を計算する。
【0004】
次いで、図14Bに示すように、曲面S1からオフセット量d1及びd4に基づいてオフセット曲面So1を作成するとともに、曲面S2からオフセット量d2〜d4に基づいてオフセット曲面So2を作成する。次いで、曲面S1''' と曲面So1との間を滑らかに繋ぐぼかし曲面Sb1を作成する。最後に、曲面Sa1,Sb1,So1,So2及びSf1’の間を滑らかに繋ぐぼかし曲面Sb2と、曲面Sa2,Sb1,So1,So2及びSf3’の間を滑らかに繋ぐぼかし曲面Sb3とを作成する
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のぼかしオフセット曲面の作成方法では、曲面ごとにぼかし及びオフセット処理を行う必要がある。例えば、曲面S1についてぼかし及びオフセット処理する場合、各曲面の両端部におけるオフセット量を知る必要があるので、新たにオフセット量d4を計算する必要があり、このような作業を、オフセットさせるべき部分を有する曲面ごとに行う必要がある。従って、図形作成の手順が複雑となり、多大な工数が必要となる。
【0006】
本発明の請求項1乃至請求項4の各々に記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、図形作成の手順が複雑となり、多大な工数が必要となるという課題を解決しようとするものである。
【0007】
本発明の請求項5記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、かかるぼかし及びオフセット処理を良好に行い得るようにするという課題を解決しようとするものである。
【0008】
本発明の請求項6および請求項7記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、このようなぼかしオフセット曲面の作成方法を行った後のCAM等におけるエラーの発生を回避し得るようにするという課題を解決しようとするものである。
【0009】
本発明の請求項8および請求項9記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、このようなぼかしオフセット曲面の作成方法を行った後のオフセット精度を保障し得るようにするという課題を解決しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を有利に解決したぼかしオフセット曲面の作成方法を提供するものであり、本発明の請求項1記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、複数の曲面からなる型形状データの指定範囲に対して、ぼかしオフセット曲面を作成するに際し、
ぼかしオフセットさせるべき部分を含めて選択された複数の曲面のぼかしオフセットさせるべき部分により構成されたぼかしオフセットさせるべき範囲の指示に基づき、CADシステムを構成するコンピュータが、
前記ぼかしオフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点について任意の基準曲線に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求める処理と
そのオフセット点に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項2記載のぼかし曲面の作成方法は、前記ぼかしオフセットさせるべき部分オフセットさせるべき部分とぼかすべき部分とに分けられるとともに、前記ぼかしオフセットさせるべき範囲オフセットさせるべき範囲とぼかすべき範囲とに分けられ
前記オフセットさせるべき部分によりオフセットさせるべき範囲構成されるとともに、前記ぼかすべき部分によりぼかすべき範囲構成されており
前記コンピュータが、
前記オフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点及び前記ぼかすべき範囲の曲面に含まれる構成点の各々について任意の基準曲線及びその基準曲線上の少なくとも2点でのオフセット量に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求める処理と
そのオフセット点に基づいてオフセット曲面及びぼかし曲面を作成する処理と
それらオフセット曲面及びぼかし曲面を組み合わせて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とするものである。
【0012】
本発明の請求項3記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、前記コンピュータが、前記ぼかし及びオフセット処理を行うに際し、
前記構成点から前記基準曲線への垂線と前記基準曲線との交点を計算する処理と
前記基準曲線上の少なくとも2点におけるオフセット量と、前記垂線と前記基準曲線との交点とから前記構成点のオフセット量を計算する処理と
前記構成点からそのオフセット量だけオフセットしたオフセット点を計算する処理と
そのオフセット点をデータとして登録する処理とを行うことを特徴とするものである。
【0013】
本発明の請求項4記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、前記コンピュータが、
前記ぼかしオフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点について任意の基準曲線及びその基準曲線に関し滑らかに変化するオフセット量を示すオフセット量補間関数に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求める処理と
そのオフセット点に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とするものである。
【0014】
本発明の請求項5記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、前記基準曲線を、前記構成点のオフセット方向を指示できる方向に延在するものとすることを特徴とするものである。
【0015】
本発明の請求項6記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、前記ぼかし及びオフセット処理によって前記基準曲線に対する前記構成点の順序が逆転して折れ点が発生するガウジが生じた場合、前記コンピュータが、そのガウジを除去するガウジ除去処理を行うことを特徴とするものである。
【0016】
本発明の請求項7記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、前記コンピュータが、前記ガウジ除去処理を行うに際し、
ガウジが生じた範囲を検索する処理と
この範囲内のガウジを近似によって除去する処理と
この近似後の構成点をデータとして登録する処理と
前記ガウジが生じた範囲内の前記近似後の構成点の各々について再び行う前記ぼかし及びオフセット処理
そのぼかし及びオフセット処理に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とするものである。
【0017】
本発明の請求項8記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、前記コンピュータが、前記ぼかし及びオフセット処理に基づいて作成した曲面の構成点間の位置での誤差を修正する誤差修正処理を行うことを特徴とするものである。
【0018】
本発明の請求項9記載のぼかしオフセット曲面の作成方法は、前記コンピュータが、前記誤差修正処理を行うに際し、
前記ぼかし及びオフセット処理に基づいて作成した曲面の構成点間の位置で、その曲面に対応する元の曲面との間のオフセット量に誤差があるか否か調査する処理と
誤差がある場合にその誤差を検出した位置に構成曲線を追加する処理と
その構成曲線をデータとして登録するする処理と
その構成曲線の交点を構成点としてその構成点の各々について再び行う前記ぼかし及びオフセット処理
そのぼかし及びオフセット処理に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とするものである。
【0019】
【作用及び発明の効果】
本発明の請求項1記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、複数の曲面からなる型形状データの指定範囲に対して、ぼかしオフセット曲面を作成するに際し、ぼかしオフセットさせるべき部分を含む複数の曲面を選択し、前記複数の曲面のぼかしオフセットさせるべき部分によりぼかしオフセットさせるべき範囲を構成して、CADシステムを構成するコンピュータに指示すると、そのぼかしオフセットさせるべき範囲の指示に基づき前記コンピュータが、前記ぼかしオフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点について任意の基準曲線に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求め、そのオフセット点に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理を行うことから、ぼかしオフセットさせるべき範囲を一度に指定すれば、その範囲内の曲面の構成点について前記コンピュータがぼかし及びオフセット処理を行うことになる。
【0020】
従ってこの方法によれば、ぼかしオフセットさせるべき範囲に含まれる曲面毎にぼかし及びオフセット処理を行う必要がなくなり、その結果、図形作成の手順が簡単になるので、工数を少なくすることができる。
【0021】
本発明の請求項2記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記ぼかしオフセットさせるべき部分をオフセットさせるべき部分とぼかすべき部分とに分けるとともに、前記ぼかしオフセットさせるべき範囲をオフセットさせるべき範囲とぼかすべき範囲とに分け、前記オフセットさせるべき部分によりオフセットさせるべき範囲を構成するとともに、前記ぼかすべき部分によりぼかすべき範囲を構成して、CADシステムを構成するコンピュータに指示すると、そのぼかしオフセットさせるべき範囲の指示に基づき前記コンピュータが、前記オフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点及び前記ぼかすべき範囲の曲面に含まれる構成点の各々について任意の基準曲線及びその基準曲線上の少なくとも2点でのオフセット量に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求め、そのオフセット点に基づいてオフセット曲面及びぼかし曲面を作成し、それらオフセット曲面及びぼかし曲面を組み合わせて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理を行うことから、オフセットさせるべき範囲及びぼかすべき範囲を一度に指定すれば、、それらの範囲内の曲面の構成点について前記コンピュータがぼかし及びオフセット処理を行うことになる。
【0022】
従ってこの方法によれば、ぼかしオフセットさせるべき範囲に含まれる曲面毎にぼかし及びオフセット処理を行う必要がなくなり、その結果、図形作成の手順が簡単になるので、工数を少なくすることができる。
【0023】
本発明の請求項3記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記コンピュータが、前記ぼかし及びオフセット処理を行うに際し、前記構成点から前記基準曲線への垂線と前記基準曲線との交点を計算し、前記基準曲線上の少なくとも2点におけるオフセット量と、前記垂線と前記基準曲線との交点とから前記構成点のオフセット量を計算し、前記構成点からそのオフセット量だけオフセットしたオフセット点を計算し、そのオフセット点をデータとして登録する処理を行うことから、ぼかし及びオフセット処理でオフセット点を容易に求めることができる。
【0024】
本発明の請求項4記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記コンピュータが、前記ぼかしオフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点について任意の基準曲線及びその基準曲線に関し滑らかに変化するオフセット量を示すオフセット量補間関数に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求め、そのオフセット点に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理を行うことから、請求項2や請求項3記載の方法のようにオフセット曲面とぼかし曲面とを別々に作成する場合と異なり、ぼかしオフセット曲面をより滑らかなものとし得て、後にCAM等で作成した型形状の手仕上げ修正工数を低減させることができる。
【0025】
本発明の請求項5記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記基準曲線を、前記構成点のオフセット方向を指示できる方向に延在するものとすることから、ぼかし及びオフセット処理を良好に行うことができる。
【0026】
本発明の請求項6記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記ぼかし及びオフセット処理によって前記基準曲線に対する前記構成点の順序が逆転して折れ点が発生するガウジが生じた場合、前記コンピュータが、そのガウジを除去するガウジ除去処理を行うことから、型形状データ中にガウジが生じてCAM等にデータを移した際にそのガウジに起因するエラーが発生するのを有効に回避することができる。
【0027】
本発明の請求項7記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記コンピュータが、前記ガウジ除去処理を行うに際し、ガウジが生じた範囲を検索し、この範囲内のガウジを近似によって除去し、この近似後の構成点をデータとして登録し、前記ガウジが生じた範囲内の前記近似後の構成点の各々について前記ぼかし及びオフセット処理を再び行い、そのぼかし及びオフセット処理に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理を行うことから、ぼかしオフセット曲面からのガウジの除去を容易かつ確実に行うことができる。
【0028】
本発明の請求項8記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記コンピュータが、前記ぼかし及びオフセット処理に基づいて作成した曲面の構成点間の位置での誤差を修正する誤差修正処理を行うことから、型形状データの精度をより高めることができる。
【0029】
本発明の請求項9記載のぼかしオフセット曲面の作成方法によれば、前記コンピュータが、前記誤差修正処理を行うに際し、前記ぼかし及びオフセット処理に基づいて作成した曲面の構成点間の位置で、その曲面に対応する元の曲面との間のオフセット量に誤差があるか否か調査し、誤差がある場合にはその誤差を検出した位置に構成曲線を追加し、その構成曲線をデータとして登録するとともに、その構成曲線の交点を構成点としてその構成点の各々について前記ぼかし及びオフセット処理を再び行い、そのぼかし及びオフセット処理に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理を行うことから、型形状データの精度を容易かつ確実に高めることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のぼかしオフセット曲面の作成方法の実施の形態を実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明のぼかしオフセット曲面の作成方法の第1実施例を説明するための図である。本実施例のぼかしオフセット曲面の作成方法は、車体組立時の縦壁部のパネルの引け、型の自重によるたわみ等を予め見込んだ型形状を作成する目的で、複数曲面からなる型形状データの指定範囲に対して前述したオフセット曲面とぼかし曲面とを一括して作成するために、通常のCADシステムで行われるものである。
【0031】
本実施例においても、図14に示す従来方法の場合と同様に、斜線で示すオフセットさせるべき範囲及び横線で示すぼかすべき範囲(図1A)に対して、オフセット曲面So1,So2と、これらオフセット曲面So1,So2及びオフセットさせない曲面Sa1,Sf1’,S1''' Sf3’,Sa2との間を滑らかに繋ぐぼかし曲面Sb1,Sb2,Sb3(図1B)とを作成する場合について説明する。
【0032】
図2は、本実施例のぼかしオフセット曲面の作成方法の実施手順を示すフローチャートである。本ルーチンでは、先ず、ステップ1において、型形状データの全曲面について、後に説明するぼかし曲面及びオフセット曲面作成処理、ガウジ除去処理並びに誤差修正処理が済んだか否か判断する。終了したと判断した場合には、本ルーチンを終了する。
【0033】
これらの処理が全曲面について終了していない場合にはステップ2において、上記の斜線で示すオフセットさせるべき部分及び横線で示すぼかすべき部分を含む複数の曲面としてこれらの処理がまだ済んでいない対象曲面Sa1,Sf1,Sf2,S1,S2,Sf3,Sa2(図1A)を選択する。その後、ステップ3において、その対象曲面についてぼかし曲面及びオフセット曲面作成処理を行う。これについては、図3及び図4を参照して後に詳細に説明する。
【0034】
その後、ステップ4においてガウジ除去処理を行う。これについては、図5を参照して後に詳細に説明する。しかる後、ステップ5において誤差修正処理を行う。これについては、図6を参照して後に詳細に説明する。
【0035】
図3は、図2のフローチャートにおけるぼかし曲面及びオフセット曲面作成処理を示すフローチャートである。本ルーチンは、図1Aに斜線で示す、オフセットさせるべき範囲から、図1Bに示す、オフセット曲面So1及びSo2を作成するとともに、図1Aに横線で示す、ぼかすべき範囲から、図1Bに示す、ぼかし曲面Sb1,Sb2,Sb3を作成するものである。
【0036】
ここでは、先ず、ステップ6において、オフセットさせるべき範囲及びぼかすべき範囲の曲面の構成点のオフセット方向を指示できる方向に延在する基準曲線Lgと、オフセット範囲指示曲線Laと、ぼかし範囲指示曲線Lbと、基準曲線Lg上の各位置でのオフセット量d1〜d3とを指示して、オフセット範囲指示曲線La及び曲面S2の端部によって包囲されたオフセット範囲(図1Aに斜線で示す。)と、オフセット範囲指示曲線La,ぼかし範囲指示曲線Lb及び曲面Sf2,Sf3の端部によって包囲されたぼかし範囲(図1Aに横線で示す。)を切り出す。
【0037】
次いで、ステップ7において、このオフセット範囲に含まれる構成点の全て及びぼかし範囲に含まれる構成点の全てについて、ステップ8のぼかし及びオフセット処理が終了したか否か判断する。終了しない場合には、ステップ8においてぼかし及びオフセット処理(これについては後に説明する。)を行い、ステップ7に戻る。終了した場合には、ステップ9においてぼかし及びオフセット処理に基づいてオフセット曲面及びぼかし曲面を作成し、本ルーチンを終了する。
【0038】
図4は、図3のフローチャートにおけるぼかし及びオフセット処理を示すフローチャートである。このサブルーチンでは、オフセット範囲についてのみ説明するが、ぼかし範囲についても処理は同様である。
【0039】
ここでは、先ず、ステップ10において、オフセット範囲の曲面の構成点Pを選択し、次いで、ステップ11において、基準曲線Lg上の対応点Pgを計算する。なお、対応点Pgは、構成点Pから基準曲線Lgに下ろした垂線と基準曲線Lgとの交点となる。
【0040】
次いで、ステップ12において、基準曲線Lg,対応点Pg並びにオフセット量d1及びd2から、所定の関数に基づいて構成点Pのオフセット量dを計算する。次いで、ステップ13において、構成点Pからオフセット量d1〜d3のオフセット方向と同一方向にオフセット量d分偏位したオフセット点Poを計算する。最後に、ステップ14において、オフセット点Poをガイド位置テーブルに登録して、このサブルーチンを終了する。
【0041】
図5は、上記のガイド位置テーブルを説明するための図である。図5Aにおいて、曲面の構成点P11,P12,P13,P21,P22,P23,P31,P32,P33の対応点Pg11,Pg12,Pg13,Pg21,Pg22,Pg23,Pg31,Pg32,Pg33をそれぞれ示し、図5Bにガイド位置テーブルを示す。なお、図5Aの基準曲線Lgの×印は、基準曲線Lg上の構成点を表し、図5Bの各欄の値は、上から順に、対応点Pg11,Pg12,Pg13,Pg21,Pg22,Pg23,Pg31,Pg32,Pg33の基準曲線Lg上での曲線パラメータ値をそれぞれ示す。
【0042】
図6は、図2のフローチャートにおけるガウジ除去処理を示すフローチャートである。このサブルーチンは、ぼかし及びオフセット処理によって構成点の順序が逆転する現象であるガウジを除去するためのものである。
【0043】
ここでは、先ず、ステップ15において、オフセット曲面So1,So2及びぼかし曲面Sb1,Sb2,Sb3(図1B)にガウジがあるか否か判断する。そしてガウジがない場合にはこのサブルーチンを終了し、そうでない場合にはステップ16において、ガウジが生じた範囲について基準曲線Lg上での区間を検索し、ステップ17において、その区間内の折れ点を近似によって除去する。このように基準曲線Lg上での区間検索及び折れ点除去を行うのは、このようなぼかし及びオフセット処理ではオフセット量が比較的小さいため、基準曲線Lgの折れ以外にはガウジが発生する原因を想定することができないからである。
【0044】
その後は、ステップ18において、図5Bに示すようなガイド位置テーブルを更新する。次いで、ステップ19において、ガウジ範囲の全構成点についてガウジ除去処理済であるか否か判断する。そしてガウジ除去処理済である場合には、更新したガイド位置テーブルに基づいてオフセット曲面So1,So2及びぼかし曲面Sb1,Sb2,Sb3(図1B)を作成し、このサブルーチンを終了する。ガウジ除去終了済でない場合には、ステップ20においてぼかし及びオフセット処理を行った後ステップ19に戻る。なお、ステップ20のぼかし及びオフセット処理は、図4のフローチャートに示すものと同様である。
【0045】
図7は、図2のフローチャートにおける誤差修正処理を示すフローチャートである。このサブルーチンは、構成点間の位置でのオフセットの精度を検証するためのものであり、ここでは、先ず、ステップ22において、作成したぼかし曲面及びオフセット曲面の元の曲面からのオフセット量の誤差を検証する。具体的には、これらぼかし曲面及びオフセット曲面と元の曲面との間の乖離(最短距離)を、ぼかし曲面及びオフセット曲面の各々について、構成点間の位置において所定間隔で調査し、この乖離がオフセット量に対し所定範囲内なら誤差がないと判断する。
【0046】
次いで、ステップ23において、これらぼかし曲面及びオフセット曲面に誤差があるか否か判断する。そして誤差がない場合にはこのサブルーチンを終了し、そうでない場合には、ステップ24において誤差検出位置に構成曲線を追加し、その追加した構成曲線の交点によって誤差検出位置(構成点)を構成する。その後は、ステップ25において構成曲線追加テーブルにその構成曲線を登録する。これについては後に詳細に説明する。
【0047】
次いで、ステップ26において、追加構成曲線によって構成された構成点の全てについて誤差修正処理済であるか否か判断する。そして誤差修正処理済である場合には、構成曲線追加テーブルも参照してオフセット曲面So1,So2及びぼかし曲面Sb1,Sb2,Sb3(図1B)を作成し、このサブルーチンを終了するが、誤差修正処理済でない場合には、ステップ27においてぼかし及びオフセット処理を行った後ステップ26に戻る。なお、ステップ27のぼかし及びオフセット処理は、図4のフローチャートに示したものと同様である。
【0048】
図8は、構成曲線追加テーブルを説明するための図である。図8Aの曲面に誤差がある場合、図8Bに示すようにu方向及びv方向の破線で示すような追加構成曲線(この場合、u方向パラメータが一定のものを3本、v方向パラメータが一定のものを2本追加する。)の交点によって誤差検出位置を構成し、図8C及びDに示すように、u方向パラメータ一定構成曲線追加テーブル及びv方向パラメータ一定構成曲線追加テーブルに、追加構成曲線の本数及び各追加構成曲線の、対応する曲面でのパラメータ値をそれぞれ登録する。
【0049】
本実施例によれば、図1Aに斜線で示すようなオフセットさせるべき範囲及び図1Aに横線で示すようなぼかすべき範囲を一度に指定し、これら範囲内の構成点の各々についてぼかし及びオフセット処理を行うことから、オフセットさせるべき範囲やぼかすべき範囲を有する曲面毎にぼかし及びオフセット処理を行う必要がなくなり、その結果、図形作成の手順が簡単になるので、工数を少なくすることができる。
【0050】
また、基準曲線Lgを構成点のオフセット方向を指示できる方向に延在させているので、ぼかし及びオフセット処理を良好に行うことができる。
【0051】
また、ガウジ除去処理を行っているので、CAM等にデータを移した際にガウジに起因するエラーが発生するのを有効に回避することができる。
【0052】
さらに、ぼかし及びオフセット処理に基づいて作成された曲面の構成点間の位置での誤差を修正する誤差修正処理を行うので、型形状データの精度を容易かつ確実に高めることができる。
【0053】
図9は、本発明のぼかしオフセット曲面の作成方法の第2実施例の手順を示すフローチャートであり、本実施例のぼかしオフセット曲面の作成方法は、車体組立時の縦壁部のパネルの引け、型の自重によるたわみ等を予め見込んだ型形状を作成する目的で、複数曲面からなる型形状データの指定範囲に対して、先の第1実施例と異なり、元の曲面から滑らかな形状でオフセットさせたぼかしオフセット曲面全体を一括して作成するために、通常のCADシステムで行われるものである。なお、図9中、先の第1実施例におけると同様の処理部分は、それと同一の符号にて示す。
【0054】
本ルーチンでは、第1実施例におけるステップ1に先立って、先ず、ステップ31において、オフセット量補間関数作成処理を行う。図10(a)及び(b)は、このオフセット量補間関数作成処理の二種類の例を示すもので、何れを用いても良く、例えば図10(a)に示す処理では、先ず、ステップ33において、オフセット量補間関数の作成用データとして、型のたわみ量を求める計算式を、係数をパラメータで表したパラメトリックな形で入力するとともに、そのたわみ量計算式の係数のパラメータ値を入力し、次いで、ステップ34において、先に入力したパラメトリックな形のたわみ量計算式の係数に後から入力したパラメータ値を代入して、オフセット量補間関数を作成する。
【0055】
また、図10(b)に示す処理では、先ず、ステップ35において、補間タイプとして、変形の種類、例えばパネルの引け、型の曲げ変形によるたわみ、型の捩じり変形によるたわみ、型の剪断変形によるたわみ等を入力し、次いで、ステップ36において、その変形の種類に対応するたわみ量計算式の各係数に対応するパラメータ値を、型のCADデータ等から抽出し、そしてステップ37において、あらかじめ登録されている複数の、パラメトリックな形のたわみ量計算式から、上記入力した変形の種類に対応する計算式を読み出して、そのたわみ量計算式の係数に上記抽出したパラメータ値を代入することで、オフセット量補間関数を作成する。
【0056】
図11(a)は、型の両端支持状態の部分の曲面をそのたわみ量分ぼかしオフセットさせてぼかしオフセット曲面GOFを作成する場合のオフセット量補間関数の例を示し、かかる場合に、この実施例では、上記オフセット量補間関数作成処理で、支持位置からの距離をxとして通常の梁の曲げ変形の計算式を用い、その計算式の各係数に具体的なパラメータ値を代入することにより、その距離xの位置での型のたわみ量tひいてはオフセット量を求めるオフセット量補間関数を作成する。なお、図11(b)は、上記の型の両端支持状態の部分の曲面を第1実施例の方法でぼかしオフセットさせる場合であり、第1実施例の方法ではその部分をぼかし曲面GFとオフセット曲面OFとに分けてそれぞれオフセット量を与えている。
【0057】
図12は、ブランク抜き型におけるブランクホルダBHをたわみ量分ぼかしオフセットさせる場合のオフセット量補間関数の例を示し、ここにおけるブランクホルダBHは、図示しない上ホルダに支持されたライザLZから押圧力fを加えられる一方、図示しない下ホルダに支持されたダイDEおよびディタンスピースDPからそれぞれ反力f/2を加えられて、ダイDEとの間に図示しないワークを挟持し、図示しないポンチによるそのワークからのブランク打ち抜きの際のワークのずれを防止するもので、そのワークの挟持の際、以下の捩じり変形の計算式〔数1〕で近似的に求められるたわみ量rψ(x)(但し、xはライザLZの端からの距離)分たわむことになる。
【数1】
Figure 0003791213
【0058】
ここに、係数f,c,G,Ip,2Lは各々パラメータ化されており、cはオーバーハング量(mm)(c>0)、Gはブランクホルダの横弾性係数、fは単位長さ当たりの荷重(kgf/mm)、2Lはライザーからのブランクホルダ突出量(mm)である。またIpは縦リブがある場合の断面2次極モーメントで、以下の式〔数2〕で表される。
【数2】
Figure 0003791213
【0059】
従って、かかる場合に、本実施例では上記オフセット量補間関数作成処理で、上記の捩じり変形の計算式を用い、その計算式の各係数に具体的なパラメータ値を代入することにより、その距離xの位置での型のたわみ量rψ(x)ひいてはオフセット量を求めるオフセット量補間関数を作成する。
【0060】
本実施例では、次いで、図9のステップ1において、この型形状データの全曲面について、後にそれぞれ説明するぼかしオフセット曲面作成処理及びガウジ除去処理並びに誤差修正処理が済んだか否か判断する。終了したと判断した場合には、本ルーチンを終了する。
【0061】
これらの処理が全曲面について終了していない場合にはステップ2において、ぼかしオフセットさせるべき部分を含む複数の曲面として、これらの処理がまだ済んでいない対象曲面を選択し、その後、ステップ32において、その対象曲面についてぼかしオフセット曲面作成処理を行う。
【0062】
このステップ32におけるぼかしオフセット曲面作成処理は、図3に示す第1実施例でのぼかし曲面及びオフセット曲面作成処理と手順は類似するが内容の点で異なり、オフセットさせるべき範囲とぼかすべき範囲とを分けずに、それらオフセットさせるべき範囲とぼかすべき範囲とを包含したぼかしオフセットさせるべき範囲を指定し、そのぼかしオフセットさせるべき範囲から、ぼかしオフセット曲面を作成するものであり、以下、図3に示す手順に沿って説明する。
【0063】
ここでは先ず、ステップ6で、ぼかしオフセットさせるべき範囲の曲面の構成点のオフセット方向を指示できる方向であってかつ、先に作成したオフセット量補間関数で距離xを設定した方向に延在する基準曲線Lgと、ぼかしオフセットさせるべき範囲を例えば開曲線で示すぼかしオフセット範囲指示曲線とを指示して、型形状を示すCADデータから、そのぼかしオフセット範囲指示曲線と、そのぼかしオフセット範囲指示曲線が存在しない側の曲面の端部とによって包囲されたぼかしオフセット範囲を切り出す。
【0064】
次いで、ステップ7において、上記ぼかしオフセット範囲に含まれる曲面の構成点の全てについて、ステップ8のぼかし及びオフセット処理が終了したか否か判断する。終了しない場合には、ステップ8においてぼかし及びオフセット処理を行い、ステップ7に戻る。終了した場合には、ステップ9においてぼかし及びオフセット処理に基づいてぼかしオフセット曲面を作成し、本ルーチンを終了する。
【0065】
この第2実施例における上記ステップ8のぼかし及びオフセット処理は、図4に示す第1実施例でのぼかし及びオフセット処理と手順は類似するが内容の点で異なり、オフセット量の計算を、先に作成したオフセット量補間関数を用いて行うものであり、以下、図4に示す手順に沿って説明する。
【0066】
ここでは、先ず、ステップ10において、ぼかしオフセット範囲の曲面の構成点Pを選択し、次いで、ステップ11において、基準曲線Lg上の対応点Pgを計算する。なお、本実施例でも対応点Pgは、構成点Pから基準曲線Lgに下ろした垂線と基準曲線Lgとの交点となる。
【0067】
次いで、ステップ12において、本実施例では、基準曲線Lg,対応点Pg並びに、先に作成した、その基準曲線Lgの延在方向に距離xを設定したオフセット量補間関数から、先ず、対応点Pgの距離xの値を例えば図5に示すパラメータ値のように求め、次いで本実施例では、図13に示すオフセット量計算処理を実行して、そのステップ38で、上記求めた対応点Pgの距離xをオフセット量補間関数に代入し、続くステップ39において、そのオフセット量補間関数の計算を行うことで構成点Pのオフセット量dを計算する。
【0068】
なお、平板を一方向に曲げたようなぼかしオフセット曲面を作成する場合には一本の基準曲線で足りるが、例えば図1Bに示すように互いに交差する複数断面のそれぞれがオフセット量の異なる断面曲線となるようなぼかしオフセット曲面を作成する場合には、互いに交差する複数本の基準曲線を用いても良く、あるいは、一本の基準曲線に対し、構成点Pとその基準曲線上の対応点Pgとの距離もパラメータとして、その距離に応じてオフセット量を異ならせるようにオフセット量補間関数の計算を行うこととしても良い。
【0069】
その後は、ステップ13において、構成点Pからオフセット量補間関数でたわみ量を求めているたわみ方向と同一方向にオフセット量d分偏位したオフセット点Poを計算し、最後に、ステップ14において、オフセット点Poをガイド位置テーブルに登録して、このサブルーチンを終了する。
【0070】
その後、ステップ4においてガウジ除去処理を行い、しかる後、ステップ5において誤差修正処理を行う。これらガウジ除去処理および誤差修正処理は、図5および図6に示す第1実施例での処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0071】
かかる第2実施例の方法によれば、第1実施例の方法と同様、ぼかしオフセットさせるべき範囲の一部を有する曲面毎にぼかし及びオフセット処理を行う必要がなくなり、その結果、図形作成の手順が簡単になるので、工数を少なくすることができる。
【0072】
しかも本第2実施例の方法によれば、図11(b)に示す第1実施例の方法のように数カ所のオフセット量のみを指定してオフセット曲面OFとぼかし曲面GFとを別々に作成する場合と異なり、オフセット量補間関数を用いて実際の変形状況により精度良く対応したオフセット量を計算することで、図11(a)に示すようにより滑らかなぼかしオフセット曲面GOFを作成し得るので、第1実施例の方法では後にCAM等で作成した型形状について発生する場合がある図11(b)に示すオフセット曲面OFとぼかし曲面GFとの繋ぎ部分CPの手仕上げ修正工数を低減させることができる。
【0073】
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、幾多の変更及び変形が可能であり、例えば、上記実施例においてはガウジ除去処理及び誤差修正処理を行ったが、これらの処理は必須のものではない。
【0074】
また、上記実施例では、オフセット範囲指示曲線La及びぼかし範囲指示曲線Lb、そしてぼかしオフセット範囲指示曲線を開いた曲線としたが、閉じた曲線とすることもできる。
【0075】
さらに、オフセット量補間関数として上記実施例では型の変形量を求める理論式を用いたが、実験によって求めた回帰式を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のぼかしオフセット曲面の作成方法の第1実施例を説明するための図である。
【図2】上記第1実施例のぼかしオフセット曲面の作成方法の実施手順を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートでのぼかし曲面及びオフセット曲面作成処理を示すフローチャートである。
【図4】図3のフローチャートでのぼかし及びオフセット処理を示すフローチャートである。
【図5】ガイド位置テーブルを説明するための図である。
【図6】図2のフローチャートでのガウジ除去処理を示すフローチャートである。
【図7】図2のフローチャートでの誤差修正処理を示すフローチャートである。
【図8】構成曲線追加テーブルを説明するための図である。
【図9】本発明のぼかしオフセット曲面の作成方法の第2実施例の実施手順を示すフローチャートである。
【図10】(a)および(b)は各々、図9のフローチャートでのオフセット量補間関数作成処理を示すフローチャートである。
【図11】(a)および(b)は、第1実施例および第2実施例によりそれぞれ作成したぼかしオフセット曲面の形状を示す説明図である。
【図12】第2実施例に用いるパラメトリックなオフセット量補間関数の例を示す説明図である。
【図13】図9のフローチャートでのぼかしオフセット曲面作成処理におけるオフセット量計算処理を示すフローチャートである。
【図14】従来のぼかし曲面及びオフセット曲面作成方法を説明するための図である。
【符号の説明】
d,d1,d2,d3,d4 オフセット量
BH ブランクホルダ
CP 繋ぎ部分
DE ダイ
DP ディスタンスピース
GF ぼかし曲面
GOF ぼかしオフセット曲面
La オフセット範囲指示曲線
Lb ぼかし範囲指示曲線
Lg 基準曲線
l1,l2,l3 オフセット指示位置
LZ ライザ
OF オフセット曲面
P,P11,P12,P13,P21,P22,P23,P31,P32,P 33 構成点
Pg,Pg11,Pg12,Pg13,Pg21,Pg22,Pg23,Pg 31,Pg32,Pg33 対応点
Po オフセット点
S1,S2,Sa1,Sa2,Sf1,Sf3 曲面
S1’ オフセットさせるべき部分を表す曲面
S1'' ぼかしオフセットさせるべき部分を表す曲面
S1''' ,Sf1’,Sf3’ オフセットさせない部分
So1,So2 オフセット曲面
Sb1,Sb2,Sb3 ぼかし曲面
t,rψ(x) たわみ量

Claims (9)

  1. 複数の曲面からなる型形状データの指定範囲に対して、ぼかしオフセット曲面を作成するに際し、
    ぼかしオフセットさせるべき部分を含めて選択された複数の曲面のぼかしオフセットさせるべき部分により構成されたぼかしオフセットさせるべき範囲の指示に基づき、CADシステムを構成するコンピュータが、
    前記ぼかしオフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点について任意の基準曲線に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求める処理と
    そのオフセット点に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とする、ぼかしオフセット曲面の作成方法。
  2. 前記ぼかしオフセットさせるべき部分オフセットさせるべき部分とぼかすべき部分とに分けられるとともに、前記ぼかしオフセットさせるべき範囲オフセットさせるべき範囲とぼかすべき範囲とに分けられ
    前記オフセットさせるべき部分によりオフセットさせるべき範囲構成されるとともに、前記ぼかすべき部分によりぼかすべき範囲構成されており
    前記コンピュータが、
    前記オフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点及び前記ぼかすべき範囲の曲面に含まれる構成点の各々について任意の基準曲線及びその基準曲線上の少なくとも2点でのオフセット量に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求める処理と
    そのオフセット点に基づいてオフセット曲面及びぼかし曲面を作成する処理と
    それらオフセット曲面及びぼかし曲面を組み合わせて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とする、請求項1記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
  3. 前記コンピュータが、前記ぼかし及びオフセット処理を行うに際し、
    前記構成点から前記基準曲線への垂線と前記基準曲線との交点を計算する処理と
    前記基準曲線上の少なくとも2点におけるオフセット量と、前記垂線と前記基準曲線との交点とから前記構成点のオフセット量を計算する処理と
    前記構成点からそのオフセット量だけオフセットしたオフセット点を計算する処理と
    そのオフセット点をデータとして登録する処理とを行うことを特徴とする、請求項2記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
  4. 前記コンピュータが、
    前記ぼかしオフセットさせるべき範囲の曲面に含まれる構成点について任意の基準曲線及びその基準曲線に関し滑らかに変化するオフセット量を示すオフセット量補間関数に基づくぼかし及びオフセット処理を行ってオフセット点を求める処理と
    そのオフセット点に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とする、請求項1記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
  5. 前記基準曲線を、前記構成点のオフセット方向を指示できる方向に延在するものとすることを特徴とする、請求項1から請求項4までのいずれか記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
  6. 前記ぼかし及びオフセット処理によって前記基準曲線に対する前記構成点の順序が逆転して折れ点が発生するガウジが生じた場合、前記コンピュータが、そのガウジを除去するガウジ除去処理を行うことを特徴とする、請求項1から請求項5までのいずれか記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
  7. 前記コンピュータが、前記ガウジ除去処理を行うに際し、
    ガウジが生じた範囲を検索する処理と
    この範囲内のガウジを近似によって除去する処理と
    この近似後の構成点をデータとして登録する処理と
    前記ガウジが生じた範囲内の前記近似後の構成点の各々について再び行う前記ぼかし及びオフセット処理
    そのぼかし及びオフセット処理に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理と を行うことを特徴とする、請求項6記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
  8. 前記コンピュータが、前記ぼかし及びオフセット処理に基づいて作成した曲面の構成点間の位置での誤差を修正する誤差修正処理を行うことを特徴とする、請求項1から請求項7までのいずれか記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
  9. 前記コンピュータが、前記誤差修正処理を行うに際し、
    前記ぼかし及びオフセット処理に基づいて作成した曲面の構成点間の位置で、その曲面に対応する元の曲面との間のオフセット量に誤差があるか否か調査する処理と
    誤差がある場合にその誤差を検出した位置に構成曲線を追加する処理と
    その構成曲線をデータとして登録するする処理と
    その構成曲線の交点を構成点としてその構成点の各々について再び行う前記ぼかし及びオフセット処理
    そのぼかし及びオフセット処理に基づいて前記ぼかしオフセット曲面を作成する処理とを行うことを特徴とする、請求項8記載のぼかしオフセット曲面の作成方法。
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