JP3790296B2 - 気体によって輸送される粉粒体の貯留槽 - Google Patents

気体によって輸送される粉粒体の貯留槽 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は気体によって輸送される粉粒体(例えば、合成樹脂原料等の粉粒体)の貯留槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の貯留槽として以下の如きものは知られている。即ち、槽本体の上部に粉粒体供給口が、槽本体の下部に開閉弁によって開閉自在となされた粉粒体排出口が設けられ、槽本体の所要部に気体吸引口が設けられ、この気体吸引口が、槽本体内に設けられた、粉粒体の通過は許容せず気体の通過は許容する多孔板によって、粉粒体供給口及び粉粒体排出口と画されている気体によって輸送される粉粒体の貯留槽において、前記粉粒体排出口が斜め下向き(粉粒体排出口を含む仮想傾斜面と粉粒体排出口上端部から下方に降ろした垂直面とがなす角度が90度未満の角度となる状態)となされ、この粉粒体排出口を開閉する開閉弁が揺動アームの自由端に設けられ、前記揺動アームは槽本体に直接又は間接に上下揺動自在に設けられると共に、揺動アームにはその揺動中心を境として開閉弁と逆側に位置するようにしてバランスウエイトが設けられているものは知られている。
【0003】
【従来技術の作用】
以下に従来技術の作用について説明する。
粉粒体供給口に粉粒体が貯留された粉粒体貯留源(気体流入口を有する)を接続するとともに気体吸引口に気体吸引装置を接続し、このような準備の後、気体吸引装置を作動すれば以下の作用が行なわれる。
即ち、吸引装置が作動する前は、バランスウエイトの働きによって完全には粉粒体排出口を閉じていない状態、即ち、粉粒体排出口との間に所定の間隙をあけて待機していた状態の開閉弁が、吸引装置が作動することによって貯留槽内が負圧となるため、粉粒体排出口側に吸引され、粉粒体排出口を完全に閉じることになる。その際、粉粒体排出口の周縁に当接する開閉弁の部分及び粉粒体排出口の周縁に付着する粉粒体は両者間の間隙を通じて貯留槽内に流入する空気の流れによって上方に舞い上げられるので、開閉弁は粉粒体の噛み込みなく閉じることとなる。
その後、貯留槽内が更に負圧となるので、粉粒体供給口から気体と共に粉粒体が貯留槽内に流入し、気体は気体吸引口から出て行き、粉粒体は貯留槽内に溜められる。
そして、所定量の粉粒体が溜ると吸引装置を停止する。そのことによって、即ち、貯留槽内が負圧でなくなることによって、貯留された粉粒体の自重がバランスウエイトの力に打ち勝つことにより、開閉弁が開き、粉粒体は粉粒体排出口より排出される。
そして、粉粒体が完全に貯留槽より排出されると、バランスウエイトの働きによって開閉弁は前記した粉粒体排出口をほぼ閉じた状態(完全には閉じていない状態)に戻る。
【0004】
【従来技術の欠点】
前記従来の貯留槽には以下の如き欠点があった。
第1に、以下の理由により、開閉弁が閉じる際において、粉粒体の噛み込みを所期の目的通り完全に防止することが出来ないという欠点があった。即ち、▲1▼粉粒体排出口が斜め下向きとなさていたため、粉粒体排出口の下端部が粉粒体排出口の上端部に比較して気体吸引口より遠い位置に位置することとなり、そのため、吸引装置を作動させて開閉弁を完全に閉じる過程において、開閉弁と粉粒体排出口の下端部との間を通って貯留槽内に流入する空気の速度が、開閉弁と粉粒体排出口の上端部との間を通って貯留槽内に流入する空気の速度より遅くなること、及び、▲2▼揺動アームが粉粒体排出口の上端部側の槽本体に直接又は間接に上下揺動自在に設けられていたため、開閉弁が閉じる際、その構造上、開閉弁と粉粒体排出口の下端部との間隙が、開閉弁と粉粒体排出口の上端部との間隙より大きくなるため、開閉弁と粉粒体排出口の下端部との間を通って貯留槽内に流入する空気の速度が、開閉弁と粉粒体排出口の上端部との間を通って貯留槽内に流入する空気の速度より遅くなることのため、粉粒体排出口の下端部及びそれに対向する開閉弁の部分に付着した粉粒体の吹き上げが十分に出来なかったり、一旦上方に舞い上げられた粉粒体が粉粒体排出口の下端部に落下したりすることにより、開閉弁が閉じる際において、粉粒体の噛み込みを所期の目的通り完全に防止することが出来ないという欠点があった。
第2に、粉粒体排出口が斜め下向きとなさていたため、粉粒体が斜め下方に向かう速度ベクトルをもって粉粒体排出口から流出するものであったため、粉粒体排出口の下方において粉粒体をうまく受けるのが困難であるという欠点があった。
【0005】
課題を解決するための手段】
本発明は前記欠点を解消するために以下の如き手段を採用した。請求項1の発明は、槽本体の上部に粉粒体供給口が設けられ、槽本体の下部に開閉弁によって開閉自在となされた粉粒体排出口が設けられ、槽本体の所要部に気体吸引口が設けられ、気体吸引口からの気体吸引によって粉粒体供給口から槽本体内に粉粒体を供給させ、開閉弁を開いて粉粒体排出口から粉粒体を排出するようにした粉粒体の貯留槽において、粉粒体排出口が真下を向いており、槽本体に直接又は間接に上下揺動自在に設けられている揺動アームと、揺動アームの自由端に設けられ、粉粒体排出口を開閉する開閉弁とを備え、開閉弁が粉粒体排出口を閉じるか又はほぼ閉じる揺動位置にて上下方向の摺動自在であり、ほぼ閉じる揺動位置にて開閉弁と粉粒体排出口の全周縁との間隙が等しく又はほぼ等しくなるように開閉弁を設けてあることを特徴とする。
【0006】
【発明の作用】
請求項1の発明は以下の如き作用をなすものである。
粉粒体排出口が真下に向いており、この粉粒体排出口を開閉する開閉弁が揺動アームの自由端に、開閉弁が粉粒体排出口を閉じる又はほぼ閉じる位置において上下動自在な状態となるようにして摺動自在に設けられているので、開閉弁が完全に閉じる直前において、開閉弁と粉粒体排出口の全周縁との間隙が等しく又はほぼ等しくなるので、貯留槽内を負圧とすることによって、開閉弁の、粉粒体排出口の周縁に当接する部分及び粉粒体排出口の周縁に付着する粉粒体を両者間の間隙を通じて貯留槽内に同一又はほぼ同一の速度で流入する空気の流れによって上方に舞い上げると共に開閉弁を揺動アームとは別個に上方に軽く移動させることが出来るので、開閉弁を粉粒体の噛み込みなく完全に閉じることが出来る。また、粉粒体排出口が真下に向いているので、開閉弁を粉粒体排出口の真下から完全に退避させることによって、粉粒体排出口からその真下に粉粒体をスムーズに排出することが出来る。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
貯留槽1の槽本体3は、上部材5と、この上部材5の下部に公知の所要個の連結具(図示略)によって連結・分離自在に連結された円筒状の胴6と、この胴6の下端に連結された下方すぼまりのテーパー筒状の下部材7と、この下部材7の上部に連結された下方に突出するガイド筒8とを有している。
【0008】
前記上部材5は、頂壁12と、この頂壁12の周縁に垂下状に設けられた筒状の周壁13とを有している。
前記頂壁12には開口15が形成され、この開口15に、頂壁12の上方から粉粒体供給管16が接続され、頂壁12の下方から供給筒17が下方に向かって突出状に接続されている。供給筒17の下部は、拡がり角度αの、下方拡がりのテーパー筒状の拡開部17aとなされ、この拡開部17aの下端が粉粒体供給口18となされており、この粉粒体供給口18は、上部材5の周壁13の下縁より下に位置するようになされている。
【0009】
前記供給筒17を囲うかたちで、設定の大きさの粉粒体の通過は許容せず気体の通過は許容する下方拡がりのテーパー筒状の多孔板20が、下周縁を周壁13(槽本体3の周壁)に当接(密接)させ且つ上周縁を供給筒17の上部又は頂壁12に当接(密接)させるようにして、槽本体3内に設けられている。前記多孔板20の拡がり角βは、前記拡開部17aの拡がり角αより大きくなされている。
前記上部材5の周壁13には気体吸引口22が粉粒体供給口18より上方に位置するようにして形成され、この気体吸引口22に排気管23が接続されている。
【0010】
前記下部材7の下端が、真下(ほぼ真下も含む。)を向いた粉粒体排出口26となされている。
前記ガイド筒8の所要部に開口28が形成され、この開口28に嵌まるかたちで、下部材7に図面の紙面方向に所定間隔をあけるようにして一対のブラケットブラケット29が設けられ、これらブラケット29に枢軸30を介して揺動ア−ム31が上下揺動自在に設けられ、この揺動ア−ム31の自由端に、図示の実線の状態において軸心を垂直又はほぼ垂直にしたボス状の支持筒32が設けられ、この支持筒32に、下端に抜け止め34を有する軸33が、摺動自在で且つ支持筒32に対して任意の向きに僅かに傾斜自在に、即ち、支持筒32に対して僅かの間隙を形成するようにして、嵌められ、軸33の上端に上方に向かって凸湾曲した開閉弁37が取り付けられている。そして、軸33の上部には、支持筒32に対して軸33が摺動出来る状態で、ゴム等からなる弾性環35が嵌められている。
このような構成によって、開閉弁37は、粉粒体排出口26を閉じる又はほぼ閉じる位置において上下動自在となされている。また、開閉弁37は粉粒体排出口26の周縁に当接した際、それから受ける力に従って粉粒体排出口26を密閉するように所定の範囲で向きを変更し得るようになされている。
【0011】
前記揺動ア−ム31の、枢軸30を境として逆側にねじ軸39が設けられ、このねじ軸39にバランスウエイト40が位置調節自在にねじ嵌められ、このバランスウエイト40は、ねじ軸39にねじ嵌められたロックナット41によって所定位置で固定可能となされている。即ち、バランスウエイト40の位置を調節することによって、貯留槽1に負圧が作用しない状態で、図示の実線の状態、即ち、開閉弁37が粉粒体排出口26との間に所定の間隙43を形成した状態となるようになされている。そして、この状態で、間隙43の幅は、開閉弁37の全周において、等しく又はほぼ等しくなるようになされている。
そして、開閉弁37は、貯留槽1内を負圧とすることによって、図示の実線の状態から、矢印Lに示すように上昇して、粉粒体排出口26を完全に閉じるようになされている。
揺動ア−ム31が図示の実線の状態から、反時計方向に90度揺動した際、即ち、開閉弁37が粉粒体排出口26の真下から完全に退避した状態となった際、下部材7に当接するストッパ−44が揺動ア−ム31に設けられている。また、揺動ア−ム31が図示の実線の状態から反時計方向に90度揺動した際におけるバランスウエイト40を検知する検知器46が、下部材7に設けられたバランスウエイト40等を囲うカバ−47に設けられている。
【0012】
【発明の実施の形態の作用】
次に発明の実施の形態の作用を説明する。
粉粒体供給管16に粉粒体が貯留された、気体流入口を有する粉粒体貯留源(図示略)を接続するとともに排気管23に気体吸引装置(図示略)を接続し、このような準備の後、気体吸引装置(図示略)を作動すれば以下の作用が行なわれる。
即ち、気体吸引装置(図示略)が作動する前は、バランスウエイト40の働きによって完全には粉粒体排出口26を閉じていない状態、即ち、粉粒体排出口26との間に所定の間隙43をあけて待機していた状態の開閉弁37が、気体吸引装置(図示略)が作動することによって貯留槽1内が負圧となるため、粉粒体排出口26側に吸引され、揺動ア−ム31とは別個に矢印Lに示す如く、上方に移動して、粉粒体排出口26を完全に閉じることになる。その際、粉粒体排出口26の周縁に当接する開閉弁37の部分及び粉粒体排出口26の周縁に付着する粉粒体は両者間の間隙43を通じて貯留槽1内に流入する同一又はほぼ同一の速度の空気の流れによって同一又はほぼ同一の速度で上方に舞い上げられるので、開閉弁37は粉粒体の噛み込みなく完全に閉じることとなる。
その後、貯留槽1内が更に負圧となるので、粉粒体供給口18から気体と共に粉粒体が貯留槽1内に流入し、気体は気体吸引口22から出て行き、粉粒体は貯留槽1内に溜められる。
そして、所定量の粉粒体が溜ると気体吸引装置(図示略)を停止する。そのことによって、即ち、貯留槽1内が負圧でなくなることによって、貯留された粉粒体の自重がバランスウエイト40の力に打ち勝つことにより、開閉弁37が図示の一点鎖線の位置まで開き、粉粒体は粉粒体排出口26より排出される。
そして、粉粒体が完全に貯留槽1より排出されると、バランスウエイト40の働きによって開閉弁37は粉粒体排出口26をほぼ閉じた状態(完全には閉じていない状態)に戻る。
【0013】
前記上部材5には多孔板20の下向き面に付着した粉粒体を除去する所要個の洗浄気体噴出ノズル(図示略)が設けられている。これら洗浄気体噴出ノズルから洗浄気体を多孔板20に上から吹き付けることによって、多孔板20の下向き面に付着した粉粒体を除去することが出来る。
【0014】
【変形例等】
以下に変形例等について説明を加える。
(1)粉粒体には、粉体・粒体・微小薄片・短繊維片等が含まれる。
(2)多孔板20は、要するに設定の大きさの粉粒体の通過は許容せず気体の通過は許容するものであればよい。即ち、多孔板20にはフィルターや網も含まれるものである。また、多孔板20の形状は、下方拡がりのテーパー筒状に限らず、下端に張出鍔を有する筒状等であってもよい。
(3)上部材5と胴6との連結具としては、例えば、上部材5に設けられた係合フックと、胴6に設けられた締付具とを有しており、前記締付具が、胴6に設けられたブラケットと、このブラケットに上下揺動自在に設けられたレバーと、このレバーにその枢着点より下側において上下揺動自在に設けられた、係合フックに係合する引っ掛け片とを有しており、引っ掛け片を係合フックに係合させた後、レバーを下側に揺動させることによって、上部材5を胴6に押し付けつつ上部材5を胴6に固定する公知のものが広く使用されるが、勿論、その他の公知の連結具を使用してもよく、また、ボルト・ナットを使用してもよい。なお、胴6の上端には一般的には断面逆U字状等のパッキンが取り付けられる。
(4)開閉弁37の開閉をバランスウエイト40によらず、流体圧シリンダー等の作動装置によって行なうようにしてもよい。
(5)供給筒17の拡開部17aはなくてもよい。また、拡開部17aを含む供給筒17を多孔板によって構成するようにしてもよい。
(6)開閉弁37は、単なる平板や円錐形状のものあってもよい。
【0015】
【発明の効果】
本発明は前記した如き構成によって以下の如き効果を奏するものである。
求項1又は2の発明によれば、粉粒体排出口が真下に向いており、この粉粒体排出口を開閉する開閉弁が揺動アームの自由端に、開閉弁が粉粒体排出口を閉じる又はほぼ閉じる位置において上下動自在な状態となるようにして摺動自在に設けられているので、開閉弁が完全に閉じる直前において、開閉弁と粉粒体排出口の全周縁との間隙が等しく又はほぼ等しくなるので、貯留槽内を負圧とすることによって、開閉弁の、粉粒体排出口の周縁に当接する部分及び粉粒体排出口の周縁に付着する粉粒体を両者間の間隙を通じて貯留槽内に同一又はほぼ同一の速度で流入する空気の流れによって上方に舞い上げると共に開閉弁を揺動アームとは別個に上方に軽く移動させることが出来るので、開閉弁を粉粒体の噛み込みなく完全に閉じることが出来る。また、粉粒体排出口が真下に向いているので、開閉弁を粉粒体排出口の真下から完全に退避させることによって、粉粒体排出口からその真下に粉粒体をスムーズに排出することが出来る。
求項の発明によれば、開閉弁が上方に向かって凸湾曲しているので、即ち、開閉弁の下面の下方の空気は、開閉弁が平板である場合に比較して流動しにくいので、開閉弁に揚力が作用しやすく、その結果、開閉弁をスムーズ且つ確実に閉じることが出来る。
求項の発明によれば、粉粒体供給口から槽本体内に供給された粉粒体は下に向かって落下しようとするものであり、他方、気体は槽本体内に設けられた供給筒の側方を囲う多孔板を通って気体吸引口(粉粒体供給口より上方に位置するもの)に向かって上昇するものであるから、粉粒体と気体との分離を効率よく行なうことが出来、その結果として、粉粒体による多孔板の目詰まりを少なくすることが出来る。
求項の発明によれば、供給筒の下部が下方拡がりのテーパー筒状の拡開部となされているので、粉粒体供給口における気体と粉粒体との噴出速度を遅くして、粉粒体と気体との分離を効率よく行なうことが出来る。また、下方拡がりのテーパー筒状の拡開部が下方拡がりのテーパー筒状の多孔板の拡がり角度より小さい拡がり角度となされているので、即ち、テーパー筒状の多孔板と拡開部との間隙が下方程広くなるようになされているので、たとえば、気体吸引口側から洗浄気体を噴出して多孔板に付着した粉粒体を除去するようにした場合において、その除去されて落下する粉粒体が拡開部の上部に積もりにくくして、粉粒体の落下を確実に行なうことが出来る。また、多孔板が下方拡がりのテーパー筒状であるので、水平な多孔板に比較して面積を広く出来、その結果、目詰まりを起こりにくくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 貯留槽
3 槽本体
20 多孔板
22 気体吸引口
26 粉粒体排出口
31 揺動ア−ム
32 支持筒
33 軸
37 開閉弁

Claims (5)

  1. 槽本体の上部に粉粒体供給口が設けられ、槽本体の下部に開閉弁によって開閉自在となされた粉粒体排出口が設けられ、槽本体の所要部に気体吸引口が設けられ、気体吸引口からの気体吸引によって粉粒体供給口から槽本体内に粉粒体を供給させ、開閉弁を開いて粉粒体排出口から粉粒体を排出するようにした粉粒体の貯留槽において、
    粉粒体排出口が真下を向いており、
    槽本体に直接又は間接に上下揺動自在に設けられている揺動アームと、
    揺動アームの自由端に設けられ、粉粒体排出口を開閉する開閉弁と
    を備え、
    開閉弁が粉粒体排出口を閉じるか又はほぼ閉じる揺動位置にて上下方向の摺動自在であり、ほぼ閉じる揺動位置にて開閉弁と粉粒体排出口の全周縁との間隙が等しく又はほぼ等しくなるように開閉弁を設けてあることを特徴とする粉粒体の貯留槽。
  2. 槽本体の上部に粉粒体供給口が、槽本体の下部に開閉弁によって開閉自在となされた粉粒体排出口が設けられ、槽本体の所要部に気体吸引口が設けられ、この気体吸引口が、槽本体内に設けられた、設定の大きさの粉粒体の通過は許容せず気体の通過は許容する多孔板によって、粉粒体供給口及び粉粒体排出口と画されている気体によって輸送される粉粒体の貯留槽において、前記粉粒体排出口が真下に向いており、この粉粒体排出口を開閉する開閉弁が揺動アームの自由端に、開閉弁が粉粒体排出口を閉じる又はほぼ閉じる位置において上下動自在な状態となるようにして摺動自在に設けられ、ほぼ閉じる揺動位置にて開閉弁と粉粒体排出口の全周縁との間隙が等しく又はほぼ等しくなるように設けられ、前記揺動アームは槽本体に直接又は間接に上下揺動自在に設けられている気体によって輸送される粉粒体の貯留槽。
  3. 前記開閉弁が上方に向かって凸湾曲している請求項1又は2に記載の気体によって輸送される粉粒体の貯留槽。
  4. 前記槽本体の頂壁に形成された開口に供給筒が下方に向かって突出状に設けられ、この供給筒の下端が粉粒体供給口となされ、この供給筒の側方を囲う多孔板が、下周縁を槽本体の周壁に当接させ且つ上周縁を供給筒の上部又は槽本体の頂壁に当接させるようにして、槽本体内に設けられ、前記気体吸引口が粉粒体供給口より上方に位置するようにして槽本体の上部に設けられている請求項又は記載の気体によって輸送される粉粒体の貯留槽。
  5. 前記多孔板が下方拡がりのテーパー筒状となされ、前記供給筒の下部が、多孔板の拡がり角度より小さい拡がり角度の下方拡がりのテーパー筒状の拡開部となされている請求項記載の気体によって輸送される粉粒体の貯留槽。
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