JP3787204B2 - まな板装置 - Google Patents

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JP3787204B2 JP00683597A JP683597A JP3787204B2 JP 3787204 B2 JP3787204 B2 JP 3787204B2 JP 00683597 A JP00683597 A JP 00683597A JP 683597 A JP683597 A JP 683597A JP 3787204 B2 JP3787204 B2 JP 3787204B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨房で使用するまな板装置に関し、特に、まな板上での調理後の洗浄性の向上等を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転移動するテーブル上に寿司を順次搬送して、飲食者がこれを適宜選択して食する、所謂、回転寿司等の飲食店において使用されるまな板は、衛生管理上の点から常に清浄化する必要がある。
このため、清浄化のためには、一般家庭にて使用されるまな板のように、使用後に洗浄するだけでは十分とは言えず、まな板表面に抗菌コートを施したものや、プラスチック等の樹脂層を予め貼り付けたものが使用されており、この樹脂層を貼り付けたものでは、これを引き剥がすことにより、常にまな板表面上が衛生的に保たれるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のまな板、即ち、抗菌コートを施したものでは、長期使用に際しては十分衛生性を保つことができない。
又、プラスチック等の樹脂層を予め貼り付けたものでは、その都度、樹脂層を剥がす必要があり、管理が面倒であると共に、まな板の寿命に限りがあり、長期にわたって使用することはできない。
【0004】
更に、いずれのまな板も人力で洗浄を行う必要があり、省力化,省人化の観点から好ましいものではなかった。
本発明は以上のような従来の課題を解決するためなされたものであり、長期使用に際しても常時十分に衛生性を保つことができると共に、長寿命化を図ることができ、しかも省力化,省人化の観点から有効なまな板装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
少なくとも略水平方向に離間して配設された駆動ローラと従動ローラとに巻き掛けられ、該駆動ローラの駆動により移動動作される無端ベルトと、
前記駆動ローラと従動ローラ間のベルトのうち上部に略水平に延びて位置するベルトの下面に沿って略水平に配設されたベルトガイド板と、
前記ベルトの移動経路に配設されて、ベルトの所定長さ部分の洗浄を行うベルト洗浄手段と、
前記ベルトの移動経路に配設されて、洗浄後のベルトの所定長さ部分の乾燥を行うベルト乾燥手段と、
を含んで構成され、
前記ベルトガイド板の上面側に位置するベルトの所定長さ部分を、まな板として構成する一方、ベルトを所定長さずつ移動動作させると共に前記洗浄手段と乾燥手段により洗浄と乾燥とを行って、ベルトの所定長さ部分を順次ベルトガイド板の上面側に移動するようにしたことを特徴とする。
【0006】
かかる請求項1に係る発明において、作業者は魚介類等の調理をまな板上にて行う。調理作業が終了したならば、駆動ローラと洗浄手段と乾燥手段とを作動する。
これにより、駆動ローラが駆動されてベルトが移動動作され、ベルトの今までまな板として使用していた部分が洗浄部と乾燥部に順次送られる一方、まな板として使用していない清浄化されたベルト部分をまな板として使用するべくベルトガイド板上面側に移動する。
【0007】
又、洗浄手段により、ベルトが洗浄され、洗浄後のベルトは、乾燥手段により乾燥される。
請求項2に係る発明は、
前記無端ベルト、ベルトガイド板、ベルト洗浄手段及びベルト乾燥手段を含むまな板装置構成要素は、内部に空間が形成された箱体からなるまな板台に設けられたことを特徴とする。
【0008】
かかる請求項2に係る発明において、各装置構成要素がまな板台に設けられ、まな板装置がコンパクトに構成される。
請求項3に係る発明は、
前記まな板台の上面に、バット類の載せ台が設けられたことを特徴とする。
かかる請求項3に係る発明において、バット類が載せ台上に置かれ、これのバット類内に魚介類、これらの切り身、骨、肉や野菜等が入れられる。
【0009】
請求項4に係る発明は、
前記まな板台の底部の4つのコーナ部に対応する底面にキャスターが取り付けられたことを特徴とする。
かかる請求項4に係る発明において、まな板台がキャスターにより移動され、任意の位置にまな板台が設置される。
【0010】
請求項5に係る発明は、
前記無端ベルトは、駆動ローラと従動ローラ間に位置するテンションローラに掛けられたことを特徴とする。
かかる請求項5に係る発明において、無端ベルトは、テンションローラによりテッションが付加されて、弛むことがなく、駆動力が確実に伝達されると共に、ベルトガイド板上面と確実に接触される。
【0011】
請求項6に係る発明は、
前記テンションローラは、無端ベルトの内面に接して設けられたことを特徴とする。
かかる請求項6に係る発明において、テンションローラは、無端ベルトの内面に接するため、無端ベルトの表面が摩擦を受けず、又、汚れたテンションローラがまな板表面となる無端ベルト表面に常時接触することがない。
【0012】
請求項7に係る発明は、
前記無端ベルトの両側部には、ベルトの延びる方向に沿って形成されて、まな板台内部に通じる排水溝が形成されたことを特徴とする。
かかる請求項7に係る発明において、調理の際にまな板上で水を使用した場合、この水は無端ベルト両側の排水溝に落ち、ここからまな板台内部に落下する。
【0013】
請求項8に係る発明は、
前記無端ベルトは、平織されたアラミド又はガラス繊維にフッ化樹脂をしみ込ませて構成したことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、
前記無端ベルトは、平織されたポリエステルから構成したことを特徴とする。
【0014】
かかる請求項8及び9に係る発明において、まな板として使用される無端ベルトのスムーズな移動を確保する柔軟性を得つつ、強度が向上される。
請求項10に係る発明は、
前記ベルト洗浄手段は、滅菌液タンク内に貯留された滅菌液をポンプにて吸い上げて、洗浄ノズルからベルトの外面並びに内面に向けて噴射しつつ、洗浄ブラシにてベルト外面並びに内面を洗浄する構成であることを特徴とする。
【0015】
かかる請求項10に係る発明において、洗浄ブラシが回転され、ベルト外面並びに内面の汚れを落とすと共に、ポンプが駆動されて滅菌液が洗浄ノズルにより噴射され、ベルト外面と内面とを滅菌液により洗浄する。
請求項11に係る発明は、
前記ベルト乾燥手段は、送風機から供給される送風をブロアからベルトの外面に向けて噴射してベルトに付着した水分の水切りを行う構成であることを特徴とする。
【0016】
かかる請求項11に係る発明において、送風機が駆動され、送風がブロアから噴射されることにより、洗浄後のベルト部分に付着した水分の水切りが行われる。
請求項12に係る発明は、
まな板上で調理したときに生じる残滓を処理する残滓処理手段を含んで構成されたことを特徴とする。
【0017】
かかる請求項12に係る発明において、残滓はまな板上に放置されることなく処理される。
請求項13に係る発明は、
前記残滓処理手段は、前記駆動ローラの外端側に、蓋体により開閉自由な上面開放部が位置する残滓収納箱であって、まな板台内部に対して出し入れ自由な残滓収納箱を含んで構成されたことを特徴とする。
【0018】
かかる請求項13に係る発明において、まな板上に残滓が溜まると、蓋体2を開放した状態で、作業者が残滓を横方向にはらえば、まな板上面の残滓が残滓収納箱内に落下して回収される。
請求項14に係る発明は、
前記残滓収納箱の上面開放部の上方位置には、駆動ローラ外周面位置のベルト外面に接して残滓をかきとるスクレーパが設けられていることを特徴とする。
【0019】
かかる請求項14に係る発明において、ベルトの移動動作時にスクレーパによりベルト外面に付着している残滓がかきとられ、かきとられた残滓は残滓収納箱内に落とされる。
請求項15に係る発明は、
前記残滓処理手段は、まな板台内部の底部位置に設けられ、左右部から夫々中央部に向けて低位に傾斜する傾斜面を有する残滓受けトレーであって、まな板台内部に対して出し入れ自由な残滓受けトレーを含んで構成されたことを特徴とする。
【0020】
かかる請求項15に係る発明において、残滓受けトレーにより、まな板台内部に落下した残滓が受けられ、又、残滓受けトレーをまな板台内部から取り出して洗浄が可能となる。
請求項16に係る発明は、
前記駆動ローラ近傍に位置するベルトガイド板の端部の底部に設けられた金属センサと、該金属センサによりまな板上の金属が探知されたときに前記駆動ローラの駆動手段の作動を停止する手段と、を含んで構成されたことを特徴とする。
【0021】
かかる請求項16に係る発明において、包丁等の金属がまな板上に載ったままベルトが移動される虞がない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明のまな板装置を、回転寿司店の厨房において使用する魚介類等の処理用に適用した例である。
図1〜図5において、まな板装置は、まな板台1と、無端ベルト(以下、単にベルトと言う)2と、ベルトガイド板3と、ベルト洗浄手段4と、ベルト乾燥手段5と、を含んで構成される。
【0023】
これらを詳述すると、まな板台1は、内部に空間が形成された略長方形体状の箱体から構成されている。
このまな板台1の上壁には、長手方向の一端部(以下、左端部)から他端部(以下、右端部)へと延びる略長方形の開口部6が形成されている。又、この上壁の長手方向の左端部は、上方に凸状に張り出して形成され、後述するバット7やトレーの載せ台8として設けられている。尚、この載せ台8は、後述する従動ローラ9のカバーとしても機能する。
【0024】
又、まな板台1の上壁の長手方向と直交する方向の一端部(以下、後端部)側は平面状に形成されており、これも後述するバット7やトレーの載せ台10として設けられている。
更に、まな板台1の上壁の長手方向の他端部(以下、右端部)において、前記開口部6の両側部は夫々上方に立ち上げられた壁部11となっている。
【0025】
この壁部11間の開口部6の右端部には、蓋体12が設けられている。この蓋体12は右端部がヒンジ13を介して回動自由に支持されており、開閉自由に構成される。
14は蓋体12に設けられた把手部である。
かかるまな板台1の底部の前後部には略コ字形状のブラケット15が固定取付されており、このブラケット15のまな板台1の4つのコーナ部に対応する底面には、まな板台1を移動するためのキャスター16が取付られている。
【0026】
又、まな板台1の前壁には、両開きの清掃扉1Aが設けられた開閉自由な清掃口1Bが設けられている。
前記ベルト2は、略水平方向に離間して配設された駆動ローラ17及び従動ローラ9とテンションローラ18とに巻き掛けられ、該駆動ローラ17の駆動により移動動作される構成である。尚、この駆動ローラ17は、モータにより駆動されるものであり、本実施形態においては、このモータを内蔵した駆動ローラが適用される。
【0027】
前記駆動ローラ17は、まな板台1の開口部6内側の右端部位置に設けられ、前記従動ローラ9は、まな板台1の開口部6内側の左端部位置に設けられている。又、テンションローラ18は、駆動ローラ17と従動ローラ9間位置であって、まな板台1の内部の上下方向の略中間位置に設けられている。
前記ベルト2の駆動ローラ17と従動ローラ9間の部分のうち上部に略水平に延びて位置する部分は、開口部6から露出するように配設される。
【0028】
前記ベルトガイド板3は、長方形状に形成されており、ベルト2の駆動ローラ17と従動ローラ9間の部分のうち上部に略水平に延びて位置する部分の下面に沿って略水平に配設される。この場合、ベルトガイド板3は、開口部6の両側部に位置してまな板台1の開口部6内側に固定された略コ字形状の枠体19に固定されて立設された一対の支持板20に固定取付される。
【0029】
又、ベルト2の両側部、即ち、ベルトガイド板3の両側部には、ベルト2の延びる方向に沿って形成された排水溝21が夫々凹部として形成されている。この排水溝21の両端部が開放され、まな板台1内部に通じている。
以上の構成により、ベルト2の駆動ローラ17と従動ローラ9間の部分のうち上部に略水平に延びて位置する部分は、ベルトガイド板3の上面に沿って延び、このベルトガイド板3の上面側に位置するベルト2の所定部分が、まな板として構成される。
【0030】
ここで、前記ベルト2は、まな板として構成される上から、次のような材質により構成される。
即ち、図6に示すように、平織されたアラミド又はガラス繊維22にフッ化樹脂23をしみ込ませて構成するか、或いは、図7に示すように、平織されたポリエステル24だけで構成する。
【0031】
次に、前記ベルト洗浄手段4とベルト乾燥手段5について説明する。
ベルト洗浄手段4は、ベルト2の移動経路に配設されて、ベルト2の所定部分の洗浄を行うものであり、滅菌液タンク25内に貯留された滅菌液をポンプ26にて吸い上げて、洗浄ノズル(均等扇形ノズル)27,28からベルト2の外面並びに内面に向けて噴射しつつ、洗浄ブラシ29にてベルト2外面を洗浄する構成となっている。
【0032】
即ち、まな板台1内側の駆動ローラ17とテンションローラ18との間には、芯材30外周面に植毛29Aを施して構成した洗浄ブラシ29が配設されている。
この洗浄ブラシ29は、芯材30がまな板台1内側に固定されたブラケット32に回転自由に支承されており、その外周面がベルト2外周面に接するように配設されている。
【0033】
前記洗浄ブラシ29の芯材30には、図示しない駆動モータの駆動軸が連結されており、この駆動モータにより洗浄ブラシ29が駆動ローラ17の回転方向と逆方向に回転するように構成されている。
尚、図示しないが、ベルト2の内側にも、その外周面がベルト2内周面に接する洗浄ブラシ(洗浄ブラシ29と同様の構成)が設けられている。
【0034】
前記滅菌液タンク25は、まな板台1内側の右端部の底部に仕切壁31により仕切られた空間部から構成されており、まな板台1前壁の右側下部に開閉自由に設けられた滅菌液供給扉32により開閉されるようになっている。32Aは滅菌液供給扉32に形成された把手部である。
まな板台1内部の前記滅菌液タンク25の下方位置には、滅菌液と水又は湯とを混合する滅菌液混合ポンプ33が該滅菌液タンク25内と連通して設けられ、更に、このポンプ33には吸い上げ用のポンプ26が連通されている。このポンプ26には、滅菌液配管34が連通接続されており、この滅菌液配管34は4つに分岐した分岐配管34A〜34Dとなっている。各分岐配管34A〜34Dの先端部には洗浄ノズル27,27,28,28が設けられている。
【0035】
この場合、各分岐配管34A〜34Dの洗浄ノズル27,27,28,28は、まな板台1内部の前記ブラケット32に連結されたノズル取付ブラケット35により支持されており、2つの洗浄ノズル27,27は、洗浄ブラシ29の両側位置からベルト2の外面に向けられている。他の2つの洗浄ノズル28,28は、前記洗浄ノズル27,27とベルト2を挟んで略相対向する位置に配設されて、ベルト2の内面に向けられている。
【0036】
ベルト乾燥手段5は、ベルト2の移動経路に配設されて、洗浄後のベルト2の所定部分の乾燥を行うものであり、本実施形態においては、送風機36から供給される送風をブロア37からベルト2の外面に向けて噴射してベルト2に付着した水分の水切りを行う構成となっている。
即ち、送風機36は、まな板台1内側の左端部の底部に仕切壁50により仕切られた空間部に配設されている。この送風機36には、送風配管38が連通接続されており、送風配管38は、2つに分岐した分岐配管38A,38Bとなっている。各分岐配管38A,38Bの先端部に先端部にスリット状(1〜2mm幅)のノズルが形成されたブロア37が接続される。
【0037】
この場合、各ブロア37は、まな板台1内部のブラケット39,40に連結されたブロア取付ブラケット41,42により支持されており、一方のブロア37は、前記テンションローラ18近傍において、ベルト2外面に向けられ、他方のブロア37は、前記従動ローラ9近傍において、ベルト2外面に向けられいる。従って、以上の構成により、上述したようにベルト2を所定長さずつ移動動作させると共に前記洗浄手段4と乾燥手段5により洗浄と乾燥とを行って、ベルトの所定長部分、即ち、まな板として使用される部分(以下、まな板2Aと言う)を順次ベルトガイド板3の上面側に移動するようになっている。
【0038】
ここで、かかるまな板装置においては、まな板2A上で調理したときに生じる残滓、即ち、魚介類の骨、不要部分等を処理する残滓処理手段が設けられている。
この手段について説明すると、まな板台1内部の滅菌液タンク25の上方には前記仕切壁31により上面が開放された空間部43が設けられており、この空間部43には、まな板台1の前壁に形成された開口部44から出し入れされる残滓収納箱45が配設される。この残滓収納箱45の上面は開放されており、この開放面は、前記蓋体12に対面する位置に位置するようになっている。
【0039】
又、残滓収納箱45のまな板台1前面に対応する壁部には把手部45Aと残滓量を確認するための透明のアクリル板からなる覗き窓45Bとが設けられている。
従って、このような残滓収納箱45を設けたことによって、蓋体12を開放した状態で、ベルト2上の残滓を横方向にはらえば、或いは、ベルト2移動動作時にベルト2上面の残滓がベルト2と共に移動して、残滓が残滓収納箱45内に落下して回収できるようになっている。
【0040】
この場合、残滓収納箱45の上面開放部の上方位置には、駆動ローラ17外周面位置のベルト2外面に接するゴム或いは樹脂からなるスクレーパ46が設けられており、このスクレーパ46によりベルト2上面に付着した残滓をかきとれるようになっている。
更に、まな板台1内部にも残滓が落下する可能性があり、これに対処できるように、まな板台1内部の底部位置には左右部から夫々中央部に向けて低位に傾斜する傾斜面を有する残滓受けトレー47が設けられている。この残滓受けトレー47は、まな板台1の前壁下部に形成された開口部1Cから出し入れ自由に構成されており、この残滓受けトレー47により、まな板台1内部に落下した残滓を受けることができるようになっている。
【0041】
尚、この残滓受けトレー47の中央部には、まな板台1底壁に連通接続されたドレーンパイプ48が連通する網付の連通口が形成されており、残滓受けトレー47内に溜まった水等は、前記連通口からドレーンパイプ48を通じて外部に排出される。
更に、かかる構成のまな板装置においては、まな板2A上に調理する包丁等の金属が置かれる。
【0042】
従って、この包丁等がベルト2の移動動作時に該ベルト2上に載ったまま搬送されてしまう虞があり、安全性に支障をきたす。
そこで、本構成においては、ベルト2上に包丁等の金属が載っている場合には、ベルト2の移動動作を停止する手段が設けられている。
この手段について説明すると、前記駆動ローラ17近傍に位置するベルトガイド板3の端部の底部には、金属センサ49が設けられており、この金属センサ49により包丁等の金属が探知されると、駆動ローラ17の駆動用のモータの作動が停止されるように構成されている。
【0043】
次に、かかる構成のまな板装置の使用方法並びに動作について説明する。
先ず、各装置の駆動源のメインスイッチをONして、まな板装置の使用を行う。
即ち、まな板台1の前面側に立った作業者は魚介類等の調理をまな板2A上にて行う。この場合、バット7等が載せ台8,10上に置かれ、これのバット7等内に魚介類、これらの切り身(寿司ネタ)、骨、その他肉や野菜等が入れられる。
【0044】
まな板2A上に残滓が溜まると、蓋体12を開放した状態で、作業者が残滓を横方向にはらえば、まな板2A上面の残滓が残滓収納箱45内に落下して回収される。
又、調理の際にまな板2A上で水を使用した場合、この水はベルト2両側の排水溝21に落ち、ここからまな板台1内部に落下する。
【0045】
調理作業が終了したならば、図示しない作動スイッチをONして、ベルト2の駆動ローラ17、洗浄ブラシ29及び送風機36を駆動する。
これにより、駆動ローラ17が回転してベルト2が移動動作され、ベルト2の今までまな板2Aとして使用していた部分が洗浄部と乾燥部に順次送られる一方、まな板台1内部に位置してまな板として使用していない清浄化されたベルト2部分がまな板2Aとして使用されるべくまな板台1上面側に移動する。
【0046】
又、ベルト2外面側と内面側の洗浄ブラシ29が回転され、ベルト2外面並びに内面の汚れを落とすと共に、ポンプ33,26が駆動されて滅菌液が洗浄ノズル27,28により噴射され、ベルト2外面と内面とを滅菌液により洗浄する。更に、送風機36が駆動され、送風がブロア37から噴射されることにより、洗浄後のベルト2部分に付着した水分の水切りが行われる。
【0047】
かかるベルト2の移動動作、洗浄、乾燥動作は、時間的に管理され、タイマにより、ベルト2が所定の長さ分移動した時間となると、ベルト2の移動動作、洗浄、乾燥動作が停止される。
上記のベルト移動動作時には、図5に示すように、蓋体12を開放しておき、まな板2A上の残滓が残滓収納箱45内に回収されるようにするが、上記のベルト2移動動作終了後には、蓋体12を閉じて残滓収納箱45内から悪臭が外部に漏れでないようする。
【0048】
1日の調理作業終了後、又は、残滓が残滓収納箱45内で満タンと確認された場合には、残滓収納箱45をまな板台1内部から取り出して、残滓の廃棄と、残滓収納箱45の洗浄を行う。
又、1日の調理作業終了後には、残滓受けトレー47をまな板台1内部から取り出して、残滓の廃棄と、残滓受けトレー47の洗浄を行う。
【0049】
かかる構成のまな板台装置によると、まな板として使用されるベルト部分を移動して洗浄部と乾燥部とに移動し、汚れたまな板として使用されるベルト部分を清浄化できる結果、まな板の衛生性を常時十分に保つことができ、まな板の長期にわたる衛生的使用が可能となる。
又、プラスチック等の樹脂層を予め貼り付けたまな板のように、その都度、樹脂層を剥がす必要もなく、管理が簡単であると共に、まな板の寿命も長期化できる。
【0050】
更に、まな板を自動的に洗浄する構成であるため、省力化,省人化の観点から有効である。
又、まな板2Aの底部側に金属センサ49を設けて、まな板2A上に包丁等の金属が載っている場合には、ベルト2の移動動作を停止する機能を設けるようにしたから、包丁等の金属がまな板2A上に載ったままベルト2が移動される虞がなく、安全性の向上を図ることができる。
【0051】
尚、本実施形態においては、ベルト2の内面と外面とを洗浄する構成としたが、ベルト2とベルトガイド板3間の部分を洗浄する構成とすれば、より衛生的で良い。
この場合、ベルトガイド板3に滅菌液の通路を複数設けておき、この通路と連通する滅菌液噴射口をベルト2とベルトガイド板3間に設け、更に、滅菌液の通路に、実施形態において示したような滅菌液タンクとポンプと滅菌液配管とを接続すれば良い。
【0052】
又、ベルトガイド板3を単なる平板状に形成したが、すのこ状に形成すれば、ベルト2とベルトガイド板3間の部分に付着した残滓等がすのこの隙間からまな板台1内部に落下するので、ベルト2とベルトガイド板3間の部分の清浄化をより効果的に図ることができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によると、まな板として使用されるベルト部分を移動して洗浄部と乾燥部とに移動し、汚れたまな板として使用されるベルト部分を清浄化できる結果、まな板の衛生性を常時十分に保つことができ、まな板の長期にわたる衛生的使用が可能となると共に、プラスチック等の樹脂層を予め貼り付けたまな板のように、その都度、樹脂層を剥がす必要もなく、管理が簡単であると共に、まな板の寿命も長期化でき、省力化,省人化の観点からも有効である。
【0054】
請求項2に係る発明によれば、まな板装置をコンパクトに構成でき、使用性を向上できる。
請求項3に係る発明によれば、魚介類等が入れられるバット類をまな板の近傍に位置させることができ、使用性を向上できる。
請求項4に係る発明によれば、まな板台を任意の位置に簡単に移動でき、使用性を向上できる。
【0055】
請求項5に係る発明によれば、無端ベルトの弛みを防止でき、無端ベルトに駆動力を確実に伝達できると共に、ベルトガイド板上面との接触性を向上できる。請求項6に係る発明によれば、無端ベルトの表面の摩擦を防止でき、汚れたテンションローラによりまな板表面となる無端ベルト表面が汚されることがない。請求項7に係る発明によれば、調理の際にまな板上で使用した水の処理を効果的に行うことができ、使用性を向上できる。
【0056】
請求項8及び9に係る発明によれば、まな板として使用される無端ベルトのスムーズな移動を確保する柔軟性を得つつ、強度を向上できる。
請求項10に係る発明によれば、ベルト外面並びに内面の洗浄を効果的に行うことができる。
請求項11に係る発明によれば、洗浄後のベルト部分に付着した水分の水切りが行われ、ベルトの乾燥を効果的に行える。
【0057】
請求項12及び13に係る発明によれば、まな板上の残滓の処理が容易に行え、使用性を向上できる。
請求項14に係る発明によれば、ベルト外面に付着している残滓の除去並びに処理が容易に行える。
請求項15に係る発明によれば、まな板台内部に落下した残滓の処理が容易に行える。
【0058】
請求項16に係る発明によれば、包丁等の金属がまな板上に載ったままベルトが移動される虞がなく、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るまな板装置の一実施形態の正面断面図で、図2中A−A矢視断面図
【図2】 同上のまな板装置の平面図
【図3】 同上のまな板装置の側面断面図で、図2中B−B矢視断面図
【図4】 同上のまな板装置の斜視図
【図5】 同上のまな板装置の動作を説明する正面断面図
【図6】 同上のまな板装置における無端ベルトの構成を示す断面図
【図7】 同上のまな板装置における無端ベルトの構成を示す断面図
【符号の説明】
1 まな板台
2 無端ベルト
3 ベルトガイド板
4 ベルト洗浄手段
5 ベルト乾燥手段
7 バット
8 載せ台
9 従動ローラ
10 載せ台
12 蓋体
16 キャスター
17 駆動ローラ
18 テンションローラ
21 排水溝
25 滅菌液タンク
26 ポンプ
27,28 洗浄ノズル
29 洗浄ブラシ
36 送風機
37 ブロア
45 残滓収納箱
46 スクレーパ
47 残滓受けトレー
49 金属センサ

Claims (16)

  1. 少なくとも略水平方向に離間して配設された駆動ローラと従動ローラとに巻き掛けられ、該駆動ローラの駆動により移動動作される無端ベルトと、
    前記駆動ローラと従動ローラ間のベルトのうち上部に略水平に延びて位置するベルトの下面に沿って略水平に配設されたベルトガイド板と、
    前記ベルトの移動経路に配設されて、ベルトの所定長さ部分の洗浄を行うベルト洗浄手段と、
    前記ベルトの移動経路に配設されて、洗浄後のベルトの所定長さ部分の乾燥を行うベルト乾燥手段と、
    を含んで構成され、
    前記ベルトガイド板の上面側に位置するベルトの所定長さ部分を、まな板として構成する一方、ベルトを所定長さずつ移動動作させると共に前記洗浄手段と乾燥手段により洗浄と乾燥とを行って、ベルトの所定長さ部分を順次ベルトガイド板の上面側に移動するようにしたことを特徴とするまな板装置。
  2. 前記無端ベルト、ベルトガイド板、ベルト洗浄手段及びベルト乾燥手段を含むまな板装置構成要素は、内部に空間が形成された箱体からなるまな板台に設けられたことを特徴とする請求項1記載のまな板装置。
  3. 前記まな板台の上面に、バット類の載せ台が設けられたことを特徴とする請求項2記載のまな板装置。
  4. 前記まな板台の底部の4つのコーナ部に対応する底面にキャスターが取り付けられたことを特徴とする請求項2又は3記載のまな板装置。
  5. 前記無端ベルトは、駆動ローラと従動ローラ間に位置するテンションローラに掛けられたことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  6. 前記テンションローラは、無端ベルトの内面に接して設けられたことを特徴とする請求項5記載のまな板装置。
  7. 前記無端ベルトの両側部には、ベルトの延びる方向に沿って形成されて、まな板台内部に通じる排水溝が形成されたことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  8. 前記無端ベルトは、平織されたアラミド又はガラス繊維にフッ化樹脂をしみ込ませて構成したことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  9. 前記無端ベルトは、平織されたポリエステルから構成したことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  10. 前記ベルト洗浄手段は、滅菌液タンク内に貯留された滅菌液をポンプにて吸い上げて、洗浄ノズルからベルトの外面並びに内面に向けて噴射しつつ、洗浄ブラシにてベルト外面並びに内面を洗浄する構成であることを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  11. 前記ベルト乾燥手段は、送風機から供給される送風をブロアからベルトの外面に向けて噴射してベルトに付着した水分の水切りを行う構成であることを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  12. まな板上で調理したときに生じる残滓を処理する残滓処理手段を含んで構成されたことを特徴とする請求項1〜11のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  13. 前記残滓処理手段は、前記駆動ローラの外端側に、蓋体により開閉自由な上面開放部が位置する残滓収納箱であって、まな板台内部に対して出し入れ自由な残滓収納箱を含んで構成されたことを特徴とする請求項12記載のまな板装置。
  14. 前記残滓収納箱の上面開放部の上方位置には、駆動ローラ外周面位置のベルト外面に接して残滓をかきとるスクレーパが設けられていることを特徴とする請求項13記載のまな板装置。
  15. 前記残滓処理手段は、まな板台内部の底部位置に設けられ、左右部から夫々中央部に向けて低位に傾斜する傾斜面を有する残滓受けトレーであって、まな板台内部に対して出し入れ自由な残滓受けトレーを含んで構成されたことを特徴とする請求項12〜14のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
  16. 前記駆動ローラ近傍に位置するベルトガイド板の端部の底部に設けられた金属センサと、該金属センサによりまな板上の金属が探知されたときに前記駆動ローラの駆動手段の作動を停止する手段と、を含んで構成されたことを特徴とする請求項1〜15のうちいずれか1つに記載のまな板装置。
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