JP2851790B2 - トレーの洗浄装置 - Google Patents

トレーの洗浄装置

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JP2851790B2
JP2851790B2 JP6105294A JP10529494A JP2851790B2 JP 2851790 B2 JP2851790 B2 JP 2851790B2 JP 6105294 A JP6105294 A JP 6105294A JP 10529494 A JP10529494 A JP 10529494A JP 2851790 B2 JP2851790 B2 JP 2851790B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、パンを購入
する時に使用するトレーの洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自分の好みのパンを選択して購入
する時に使用するトレーは、多数用意されていて、使用
済みのトレーが一定枚数集まった所で、一枚、一枚パン
屑や汚れを落すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トレーは、パンを載せ
てレジまで行く短い時間使用する所から、あまり汚れる
ものではないが、パン屑等がトレー内に残るため、それ
らを取除く必要があり、いずれも人手に頼るため、枚数
が多くなるとトレーの掃除が大変面倒となる。
【0004】この場合、トレーではなく容器等を洗浄す
る専用の洗浄装置が一般に知られているが、洗浄水を使
用する等、装置全体が大型化し、店舗の小さい所では使
用できない問題があった。
【0005】そこで、この発明は、メーンテナンスが容
易で、設置スペースが小さくて済むと共に簡単な汚れ等
を落すことができるトレーの洗浄装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、取入口と取出口とを有し、開閉可能な
蓋部を備えた装置本体側に、着脱自在に多数配列される
と共に回転可能な洗浄回転体を設ける一方、蓋部側に、
トレーの両端部を支持するガイド部材と、ガイド部材側
にトレーを押圧しながら取入口から取出口側へ向けて搬
送する搬送体とを設けてある。
【0007】そして、好ましい実施態様として洗浄回転
体にアルコールをしみこませるようにするものである。
【0008】
【作用】かかるトレー洗浄装置によれば、使用済みのト
レーを裏返しにして取入口から挿入すると、搬送体によ
って取出口へ向けて搬送される。この搬送時において、
トレーは、アルコールの含んだ洗浄回転体の作用を受け
てパン屑、汚れ等はきれいに取除かれる。
【0009】一方、一定期間使用後は、蓋部を開けて汚
れた、洗浄回転体を取外すことで、新しい洗浄回転体の
交換が簡単に行なえるようになる。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図6の図面を参照しながらこ
の発明の実施例を説明する。
【0011】図中1は、トレー洗浄装置3の装置本体,
5は蓋部をそれぞれ示している。トレー洗浄装置3全体
の高さは約250mm,巾は約440mm,長さは約688
mmとなっていてコンパクトに作られ、設置場所に制約を
受けない大きさとなっている。
【0012】蓋部5は、一側方(図5左側)に設けられ
たヒンジ7を支点として開閉可能となっていて、フック
アーム等のロック手段4によりロックされるようになっ
ている。
【0013】蓋部5側には、第1の駆動モータ9と、搬
送体11と、ガイド部材13がそれぞれ設けられ、前面
側にはトレー15を挿入する取入口17が、後面側には
トレー15を取出す取出口19がそれぞれ設けられてい
る。
【0014】取入口17及び取出口19には、木綿製で
足の長い汚れ落し20,20が着脱自在に吊設され、交
換可能となっている。取入口17側の汚れ落し20には
アルコールをしみ込ませてある。アルコールをしみ込ま
せる手段は、外からアルコールを噴射するようにしても
よい。
【0015】第1の駆動モータ9は、蓋部5の内側のブ
ラケットに取付けられると共に駆動モータ9の出力軸2
1にプーリ23が装着されている。
【0016】搬送体11は、図2に示す如く長孔25内
に配置された左右の軸受27,27(左側は図示されて
いない)によって回転自在に両端支持された複数のロー
ラ軸29と、ローラ軸29に装着されたローラ31と、
各ローラ31にエンドレス状に掛回された搬送ベルト3
3とからなり、搬送ベルト33はテンションローラ35
によって一定の緊張力が与えられている。
【0017】また、各ローラ軸29の両軸受27は、付
勢ばね37により常時下向きに付勢され、搬送ベルト3
3に下向きの押圧作用が働くようになっている。
【0018】取出口19側に最も近いローラ31のロー
ラ軸29は、駆動軸となっていて、駆動軸となるローラ
軸29はベアリング等の軸受30により回転自在に両端
支持され、一方の軸受30から延長された軸端部にはプ
ーリ39が装着されている。ローラ軸29のプーリ39
と、前記第1の駆動モータ9のプーリ23には伝達ベル
ト41が掛回され、伝達ベルト41を介して第1の駆動
モータ9の回転動力がローラ軸29に与えられるように
なっている。
【0019】これにより、ローラ31に掛回された搬送
ベルト33は、図1において矢印イ方向にエンドレスに
回動するようになる。
【0020】ガイド部材13は、内側へ向けて突出され
た片持ち状の支持軸43にローラ45が回転自在に装着
された構造となっていて、取入口17から取出口19へ
向かって複数配置されている。
【0021】ガイド部材13から搬送ベルト33までの
高さHは、図2で示すように裏返したトレー15の底面
から周端縁までの寸法とほぼ同一に設定されている。
【0022】一方、装置本体1側には、第2の駆動モー
タ47と、複数の洗浄回転体49と、回収トレー51が
それぞれ設けられている。
【0023】第2の駆動モータ47は、装置本体1の内
側に取付けられると共に駆動モータ47の出力軸53に
は、プーリ55が装着されている。
【0024】洗浄回転体49は、図3に示す如く左右の
伝達軸57,59によって両端支持されたシャフト61
と、シャフト61と一体に回転可能なスリーブ63の外
周面に装着支持された払拭部材65とから成っている。
払拭部材65の材質は、木綿がベストであるが合成樹脂
材であってもよい。
【0025】取入口17側に近い領域に配置された洗浄
回転体49は、洗浄用となっていて洗浄用の払拭部材6
5にはアルコールがしみ込ませてある。払拭部材65に
アルコールをしみ込ませる手段は、洗浄回転体49に予
めアルコールをしみ込ませておき、取付け時又は、交換
と同時に、アルコールがしみ込んだ洗浄回転体49が得
られようにしてもよい。
【0026】または、洗浄回転体49に対してアルコー
ルを噴射するアルコール噴射装置を別途設けておき、必
要に応じてアルコール噴射装置のノズルから、洗浄回転
体49に対してアルコールを噴射することで対応するこ
とも可能である。
【0027】また、取出口19側領域に配置された洗浄
回転体49は仕上げ用となっていて、トレー15に対し
て乾拭きするよう機能する。
【0028】洗浄回転体49のシャフト61を支持する
左右の伝達軸57,59は、主軸67を中心として弧状
の長孔69の範囲内において回動可能な可動アーム71
に装着され、伝達軸57,59と、シャフト61の両端
の内一方はキー73を介して一体に回転できるよう挿・
脱自在に挿入されている。
【0029】可動アーム71は、主軸67を支点として
一方に前記伝達軸57,59が、他方に、主軸67を支
点とする弧状の長孔69を介して延長された連結ロッド
72のロッド端部がそれぞれ設けられている。連結ロッ
ド72には、伝達軸57,59、即ち、洗浄回転体49
を常時上向きに付勢する付勢ばね73が介装されてい
る。
【0030】また、左右の伝達軸57,59の内、一方
となる図面左側の伝達軸57は、付勢ばね75により、
内側となる軸方向へ向けて常時付勢されていて、シャフ
ト61の挿入代プラスα分、支持ブラケット77によっ
て移動自在に装着されている。
【0031】したがって、図3に示す如くシャフト61
を付勢ばね75に抗して矢印の如く軸方向へ移動させる
ことで、シャフト61の端部は、伝達軸59から外れる
ようになり、洗浄回転体49の取外しが、また、取付け
が可能となる。
【0032】可動アーム71の一方の伝達軸59には、
プーリ78が装着され、伝達軸59のプーリ78と、前
記主軸67に装着され、ツインに形成された一方の駆動
プーリ79aとにテンションローラ81を介して一定の
緊張力が与えられた伝達ベルト83が掛回されている。
【0033】また、ツインに形成された他方の駆動プー
リ79bは、中間ローラ85、テンションローラ87を
介して前記第2の駆動モータ47のプーリ55とに伝達
ベルト89が掛回され、各伝達ベルト83,89を介し
て洗浄回転体49のシャフト61に駆動モータ47の回
転動力が与えられるようになっている。
【0034】回収トレー51は、装置本体1の前方パネ
ル側で、取入口17の下方に設けられた開口91から出
し入れ自在に支持されていて、装置本体1のほぼ前半部
まで延長された寸法に設定されている。
【0035】このように構成されたトレー洗浄装置3に
よれば、取入口17から、トレー15を裏返した状態で
挿入すると、搬送体11により取出口19側へ向けて搬
送されるようになる。
【0036】この搬送時において、下向きになったトレ
ー15は、アルコールがしみ込んだ洗浄回転体49の作
用を受けて、こびりついたパン屑や汚れはきれいに落ち
るようになる。この場合、パン屑は回収トレー51内に
落下し、一定量溜った所で取出され、処分される。
【0037】一方、アルコールがしみ込んだ洗浄回転体
49による洗浄作用を受けたトレー15は、次位の洗浄
回転体49による乾拭き作用を受けて仕上げられた後、
取出口19から取出されるようになる。試作機では、一
時間当り約400枚の処理能力があった。
【0038】次に、一定期間使用後において、蓋部5を
開けると、洗浄回転体49が露出するから、汚れた洗浄
回転体49を取外し、新しい洗浄回転体49を取付ける
ことで容易に交換が行なえるようになる。
【0039】なお、この実施例では、パン用のトレーに
ついて説明したが、セルフサービスの食堂において、使
用されるトレーについても同様の効果が期待できる。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明のトレ
ー洗浄装置によれば、大きな設置場所を必要としないた
め、比較的小さい店舗でも使用可能となる。
【0041】また、蓋部を開けることによって洗浄回転
体の維持・管理が可能となり、メーンテナンスが容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したトレー洗浄装置全体の概要
側面図。
【図2】蓋部の切断面図。
【図3】装置本体の切断面図。
【図4】可動アームの説明図。
【図5】蓋部を開いた装置の正面図。
【図6】トレー洗浄装置の平面図。
【符号の説明】
1 装置本体 5 蓋部 11 搬送体 13 ガイド部材 15 トレー 17 取入口 19 取出口 49 洗浄回転体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47L 15/24 B08B 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取入口と取出口とを有し、開閉可能な蓋
    部を備えた装置本体側に、着脱自在に多数配列されると
    共に回転可能な洗浄回転体を設ける一方、蓋部側に、ト
    レーの両端部を支持するガイド部材と、ガイド部材側に
    トレーを押圧しながら取入口から取出口側へ向けて搬送
    する搬送体とを設けたことを特徴とするトレーの洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 多数配列された洗浄回転体の内、取入口
    側に近い領域の洗浄回転体に、アルコールをしみこます
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載のトレー洗浄
    装置。
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