JP3787072B2 - 保温移送配管 - Google Patents
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- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータ線を用いた保温移送配管に関する。
【0002】
煙道ガス分析、燃焼ガス分析等では、ガスを分析器に移送するためにガスサンプリング配管や圧力・流量等の導圧配管が敷設される。このとき、配管の途中で結露や凍結があると、正しい分析結果が得られなかったり、計器が故障するおそれがあるため、配管には保温が必要である。
【0003】
ところが、保温工事は、ヒータ線やスチーム管を配管に添わせ、保温材を手巻きし、さらに防水保護カバーで被覆する等の作業を必要とするため、高コストとなり、工事に長い期間を要するといった問題がある。
そこで、このような面倒な保温工事を簡略化し、施工現場で簡単にかつ短時間で作業できるように、あらかじめヒータ線を配管に添わせ、保温材を巻回し、防水保護カバーで被覆した保温移送配管が開発されている。
【0004】
図3は、前記保温移送配管に使用されるヒータ線を示しており、図4はその一部を拡大した図である。図3はヒータ線を部分的に切り欠いた状態で示しており、母線となる電線1の外周面には発熱線3(ニクロム線等)がらせん状に巻回されており、これらを絶縁層4で一体に被覆し、さらに保温層5および外皮層6の順で一体に被覆した構造を有する。
【0005】
発熱線3に通電し発熱させるために、電線1は一部の絶縁層を剥離してプラス側の導体7およびマイナス側の導体8を露出させて、受電端となる導体露出部9,10(グリッド部)を形成し、これらの導体露出部9,10で発熱線3を導体7,8に接触させて通電する(図4を参照)。このため、導体露出部9,10は電線1の長さ方向に離隔した位置に形成されており、かつ電線1の全長にわたって交互に形成されているので、ヒータ線が相当に長いものであっても、全長にわたって均一に発熱させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記したような保温移送配管では、通常120℃程度の温度で移送流体(ガスまたは液体)を保温している。一方、焼却炉から排出される廃ガスのように、移送流体の種類によっては、成分等が変化しないように200℃程度の高温度で保温しながら移送することが要求される。
しかし、ヒータ線が200℃近くの高温度になると、電線1と発熱線3とを密着させていた絶縁層4が溶融したり柔らかくなったりして、密着力が低下し、電線1の導体7,8から発熱線3が遊離することにより、発熱不良が発生するおそれがある。また、高温条件下以外にも、種々の過酷な条件下で使用された結果、導体7,8から発熱線3が遊離し断線するおそれもある。
【0007】
本発明の目的は、200℃またはこれを超える高温条件下において電線の導体と発熱線とが遊離することによる発熱不良の発生を防止することができるヒータ線を用いた保温移送配管を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の保温移送配管は、ヒータ線を移送管に添わせた状態で保温材で一体に被覆し、さらに表面を外皮層にて被覆したものであって、前記ヒータ線は、電線の長さ方向に離隔して設けられたプラス側およびマイナス側の導体露出部間に発熱線をらせん状に巻回し、さらに少なくとも前記導体露出部において前記発熱線に耐熱性の熱収縮チューブを外挿して発熱線を導体に密着させたものであることを特徴とする、200℃またはこれを超える高温状態で流体を移送するための保温移送配管である。
【0010】
このように、本発明によれば、前記導体露出部において前記発熱線に耐熱性の熱収縮チューブを外挿して発熱線を導体に密着させているので、200℃またはこれを超える高温条件下においても電線と発熱線とが遊離するのを防止することができ、発熱不良の発生がなくなる。
【0011】
本発明における前記熱収縮チューブは、発熱線と導体露出部とに直接接触していてもよいが、ヒータ線の外皮上に設けてもよい。すなわち、本発明の他の保温移送配管は、ヒータ線を移送管に添わせた状態で保温材で一体に被覆し、さらに表面を外皮層にて被覆した保温移送配管であって、前記ヒータ線は、電線の長さ方向に離隔して設けられたプラス側およびマイナス側の導体露出部間に発熱線をらせん状に巻回し、これらをヒータ線用外皮層で一体に被覆し、さらに少なくとも前記導体露出部のヒータ線用外皮層表面に耐熱性の熱収縮チューブを外挿して前記発熱線を導体に密着させたものであることを特徴とする、200℃またはこれを超える高温状態で流体を移送するための保温移送配管である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1はこの実施形態にかかるヒータ線を部分的に切り欠いた状態で示しており、図3および図4に示す従来のヒータ線と同様に、母線となる電線1の外周面には発熱線3(ニクロム線等)がらせん状に巻回されており、これらを絶縁層4で一体に被覆し、さらに保温層5および外皮層6の順で一体に被覆した構造を有する。
【0014】
絶縁層4および外皮層6としては、従来から使用されているポリイミドフィルム等の耐熱性の高い接着テープ(例えば東レ・デュポン(株)製のカプトンテープ等)がいずれも使用可能であり、この接着テープを発熱線3の上から巻き付けるなどして形成される。保温層5としては,例えばガラス編組布等が挙げられる。
【0015】
電線1の絶縁被覆層を部分的に剥離しプラス側の導体7およびマイナス側の導体8を露出させて形成した導体露出部9,10は、電線1の長さ方向に離隔しており、かつ電線1の全長にわたって交互に形成されている。導体露出部9,10間の間隔は通常約50〜500mmである。
【0016】
この導体露出部9,10で発熱線3を導体7,8に確実に密着させるために、熱収縮チューブ11,11をヒータ線20に外挿し、導体露出部9,10が位置する部位の外皮層6表面にて熱収縮チューブ11,11を加熱し熱収縮させて、当該部位のヒータ線20を締め付け、これによって前記発熱線3を導体露出部9,10に密着させる。
【0017】
熱収縮チューブ11,11としては、耐熱性のある熱収縮チューブを使用するのが好ましく、例えば四フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂系熱収縮チューブ(例えばニチアス(株)製の商品名ナフロンシュリンカブルチューブ等)が好適に使用可能である。外皮層6表面に外挿した熱収縮チューブ11,11を熱収縮させるためには、熱風炉等にて140〜160℃で3〜5秒間加熱すればよい。
【0018】
熱収縮チューブ11,11の長さLは、少なくとも導体露出部9,10の長さと略同じであればよく、導体露出部9,10の長さより大きくても構わない。
このように構成されたヒータ線20は、図2に示すような保温移送配管30に好適に使用される。この保温移送配管30は、前記ヒータ線20を移送管31に添わせた状態でアルミニウム箔等の均熱層12およびガラスファイバー等の保温層13の順で一体に被覆し、さらに表面を外皮層14にて被覆したものである。外皮層14としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の樹脂皮膜が使用される。
【0019】
移送管31の材質は特に限定されないが、フッ素樹脂等の耐熱性樹脂、金属(例えばステンレス)等でつくられた気体または液体移送用のパイプが挙げられる。ヒータ線20は、移送管31に単に添わせるだけでもよく、あるいは移送管31にらせん巻きしてもよい。また、ヒータ線20は、移送管31に対して1本に限定されるものではなく、2本以上の複数のヒータ線20を移送管31に添わせてもよい。
【0023】
なお、以上の実施形態では、熱収縮チューブ11を用いて外皮層6の表面から発熱線3を導体7,8に密着させるようにしたが、熱収縮チューブ11が直接、または絶縁層4もしくは絶縁層4と保温層5とを介して、発熱線3および導体7,8に接触してもよい。
【0024】
【発明の効果】
本発明におけるヒータ線は、導体露出部において発熱線に耐熱性の熱収縮チューブを外挿して発熱線を導体露出部に密着させているので、200℃またはこれを超える高温条件下においても電線の導体と発熱線とを確実に接触させることができるため、発熱不良の発生がなくなる。そのため、前記ヒータ線を移送管に添わせた状態で保温材で一体に被覆し、さらに表面を外皮層にて被覆した本発明の保温移送配管は、高温状態で流体を移送しなければならない用途の配管に好適に使用することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるヒータ線の一部切欠正面図である。
【図2】 本発明の保温移送配管の一例を示す概略説明図である。
【図3】 従来のヒータ線を示す概略平面図である。
【図4】 図3の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 電線
3 発熱線
7 導体
8 導体
9 導体露出部
10 導体露出部
11 熱収縮チューブ
20 ヒータ線
30 保温移送配管
31 移送管
Claims (2)
- ヒータ線を移送管に添わせた状態で保温材で一体に被覆し、さらに表面を外皮層にて被覆した保温移送配管であって、前記ヒータ線は、電線の長さ方向に離隔して設けられたプラス側およびマイナス側の導体露出部間に発熱線をらせん状に巻回し、さらに少なくとも前記導体露出部において前記発熱線に耐熱性の熱収縮チューブを外挿して発熱線を導体に密着させたものであることを特徴とする、200℃またはこれを超える高温状態で流体を移送するための保温移送配管。
- ヒータ線を移送管に添わせた状態で保温材で一体に被覆し、さらに表面を外皮層にて被覆した保温移送配管であって、前記ヒータ線は、電線の長さ方向に離隔して設けられたプラス側およびマイナス側の導体露出部間に発熱線をらせん状に巻回し、これらをヒータ線用外皮層で一体に被覆し、さらに少なくとも前記導体露出部のヒータ線用外皮層表面に耐熱性の熱収縮チューブを外挿して前記発熱線を導体に密着させたものであることを特徴とする、200℃またはこれを超える高温状態で流体を移送するための保温移送配管。
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CN106015813A (zh) * | 2015-03-31 | 2016-10-12 | 朗姆研究公司 | 用于管道组件热控制的装置以及相关方法 |
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