JP3786813B2 - 扉開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具や建具等に設けられる扉体を開閉するための扉開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この扉開閉装置は、家具や建具等に設けられるもので、家具等の固定部材及び扉体に取り付けて、扉体を自在に開閉するために不可欠な装置である。かかる装置は、固定部材に配設された第1係合部材と、扉体に配設された第2係合部材と、これら両部材を連設させる連結部材で構成され、これら部材が協働することによって、扉体を自在開閉させることができる。固定部材に対する扉体の建て付けは、第1係合部材と第2係合部材とを連設させることから始まる。
しかるに、両部材の連設のしかたには、例えば特願平8−60931号に開示のしかたが従来からある。
この連設のしかたを、図10で説明する。まず、固定部材100の下方部に固着された固定プレート(第1係合部材)101の軸受体102の嵌合孔に、扉体103の下方部に固着された可動プレート(第2係合部材)104のピボット軸105を挿入する。そして、扉体103の上方部を固定部材100の方に近づける際、扉体103の上方部に固着された取付プレート(第2係合部材)106の回動中心軸107を把持し、そのコイルスプリング108に抗して回動中心軸107を取付プレート106の中空筒状体109内に引き下げて回動中心軸107の先端がこの中空筒状体109内から外に突出しない状態で近づける。このようにして近づけ、取付プレート106の中空筒状体109を取付プレート(第1係合部材)110の軸受支持体111に連設させた後、回動中心軸107に対する引き下げを解除すると、コイルスプリング108の付勢力によって、回動中心軸107が軸受支持体111に突入し、これにより、第1係合部材と第2係合部材との連設が完了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような連設のしかたに係る従来装置にあっては、次のような点において改良の余地がある。
即ち、図10で例示した従来装置の場合、連設が完了したときには回動中心軸はコイルスプリングの付勢力によって中空筒状体及び軸受支持体内にあるが、回動中心軸の一部(図10では操作部107a)は外部に突出された状態になっている。そのため、誤って当該操作部を引き下げるようなことが起これば連結が外れて、最悪の場合、扉体が固定部材から脱落してしまう場合もあり得る。
また、図10で例示した従来装置で言えば、最初に、中空筒状体から突出した回動中心軸に対し軸受支持体をはめ込んで連設する場合があり、この場合において、回動中心軸を不動にすることができれば、当該回動中心軸に対し軸受支持体のはめ込み作業がし易くなり、かかる連設作業、ひいては建て付け作業がし易くなる。
【0004】
本発明の目的は、固定部材に対する扉体の建て付け作業がし易く、また、誤操作を未然に防止できる扉開閉装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る扉開閉装置は、固定部材に配設され第1係合部材と、扉体に配設され第2係合部材とを備えた装置で、第1係合部材と第2係合部材とを連設させる連結部材を、前記第1係合部材又は第2係合部材の開口縁に固着されるブッシュ、このブッシュの端面をスプリング座として当該ブッシュが固着された前記第1係合部材又は第2係合部材に配設されるスプリング、及び前記連設時にその頭部が前記開口縁に当接する一方、その軸部が前記スプリングにより付勢されて前記ブッシュが固着されていない方の前記第1係合部材又は第2係合部材側に突出する軸棒とし、前記連設時に当該軸棒の上下動を不動にせしめるための固定手段は、前記軸棒の、前記連設前に前記開口縁から突出する頭部直下の軸部に螺刻された雄ネジと、該雄ネジに螺合する前記ブッシュに螺刻された雌ネジとからなるものである。
ところで、第1係合部材と第2係合部材とは一組となって固定部材(及び扉体)の上方部及び下方部にそれぞれ配設されるので、当該軸棒は上方部及び下方部のいずれか一方に配設される場合、或いは上方部及び下方部のいずれにも配設される場合がある。
固定部材に扉体を建て付けする場合、固定部材に対して扉体を傾かせて、例えば、固定部材の第1係合部材に配設される当該軸棒が第2係合部材側に突出し、この軸棒によって第2係合部材を連設させる場合、軸棒を不動にしておけば、連設完了後の誤操作によって、例えば扉体が固定部材から脱落してしまうことを未然に防止できることに加え、当該軸棒に対する第2係合部材のはめ込みが容易になり、ひいては建て付け作業がし易くなる。
【0006】
また、本発明の請求項2に係る扉開閉装置は、固定部材に配設され第1係合部材と、扉体に配設され第2係合部材とを備えた扉開閉装置において、前記第1係合部材と第2係合部材とを連設させる連結部材を、前記第1係合部材又は第2係合部材の開口縁に固着されるブッシュ、このブッシュの端面をスプリング座として当該ブッシュが固着された前記第1係合部材又は第2係合部材に配設されるスプリング、及び前記連設時に当該スプリングにより付勢されてその頭部が前記開口縁に当接するとともに、その軸部が前記ブッシュが固着されていない方の前記第1係合部材又は第2係合部材側に突出する軸棒とし、前記連設時に当該軸棒の上下動を不動にせしめるための固定手段は、その基部が前記第1係合部材又は第2係合部材のネジ穴に螺合するとともに、その先端部が前記ブッシュの径穴を貫通して前記軸棒の頭部直下の軸部外周に形成された溝に係止する止めネジである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して第1係合部材と第2係合部材との種々の連設のしかたについて説明する。
まず、第1の実施の形態に係る連設のしかたを図1〜3を参照して説明する。本実施の形態に係る扉開閉装置1は、図1に示すように、固定部材2に配設される第1係合部材3と、扉体4に配設される第2係合部材5とを備え、更に、これらの部材3と部材5とを連設する軸棒6等の連結部材を備え、第1係合部材3と第2係合部材5とはこの連結部材を介して連設されているもので、係合部材3、5及び連結部材が協働することによって、扉体4を自在開閉させることができる。
しかるに、このような装置1は、固定部材2(及び扉体4)の上方部と下方部にそれぞれ配設される。よって、これらを区別するために、ここでは下方部に配設されるものを装置1とし、上方部に配設されるものを装置1′とする。ところで、装置1の第1係合部材3及び第2係合部材5と装置1′の第1係合部材3及び第2係合部材5とは同一であり、しかも、両装置1,1′の第1係合部材3に配設される連結部材においても、その軸棒6の軸部6bが互いに対向する態様で配設される点のみが異なるだけである。尚、本実施の形態では、両装置1,1′の第2係合部材5に配設される連結部材を同一にしていないが、後述のように、装置1′の連結部材を装置1の連結部材と同一にして、装置1′においても上下方向の調整ができるようにしてもよい。
このような各部材の共通化は、部品管理の上からも、また、コスト低減を図る上からも極めて有効である。
【0008】
以下では、装置1の構成部材、即ち、第1係合部材3及び第2係合部材5、並びにこれらの部材3及び部材5を連設する軸棒6等の連結部材について説明する。
上記第1係合部材3は、図2に示すように、第1ケース体7及び第1取付プレート8で構成され、このうちの第1ケース体7は、上記固定部材2に設けられた凹部(図示せず)に嵌合され、この両側に延出したフランジ部7aでビス等によって上記固定部材2に固着される一方、両フランジ部7aに挟まれた表面側には、左右調整ネジ9を操作するための左右調整窓7b、この窓7bに隣接するところにカム体10を操作するためのカム窓7c、この窓7cの略両側に固定ネジ11のための貫通孔7dがそれぞれ穿設されている。そして、この第1ケース体7の取付プレート8側の側面には、この取付プレート8の挿入口を形成する扁平なU字形状のガイド部7eが突設されている。
【0009】
また、上記取付プレート8は、上記カイド部7eを介してケース体7内に挿入される板面部8aと、この板面部8aの一方端に形成される円筒体部8bで構成されている。そして、板面部8aには、当該取付プレート8の挿入方向に半長円形状をなす切欠き8c、この切欠き8cに隣接してその長軸が上記挿入方向に垂直をなす長円形状の作動孔8d、及びこの作動孔8dの両側にその長軸が上記挿入方向に平行な、固定ネジ11のための長円形状の貫通孔8eがそれぞれ設けられている。尚、切欠き8cは、後述する取付プレート8の前後移動に伴う左右調整ネジ9との干渉防止のために、また、貫通孔8eは、取付プレート8の前後移動に伴う固定ネジ11との干渉防止のために長円形状に形成されている。
【0010】
ところで、上記左右調整ネジ9は、切欠き8cに嵌入する、フランジ9aと径大部9bとからなる頭部とを備えており、当該調整ネジ9を進退させると、取付プレート8は、ケース体7に対し円筒体部8bが左右方向(図2の矢印A,B方向)に回転し、固定部材2に対する扉体4の左右方向の調整が可能となる。また、上記カム体10は、ケース体7のカム係合孔(図示せず)に係合するカム本体10a及び上記作動孔8dを転動する上軸10bを備えるとともに、上軸10bが、カム本体10aに偏心して設けられており、上軸10bを回転させると、カム本体10aがカム係合孔で回転係合する一方、上軸10bが作動孔8dを転動するために、取付プレート8がケース体7のガイド部7eに案内されて前後方向(図2の矢印C,D方向)に移動し、固定部材2に対する扉体4の前後方向の調整が可能となる。尚、両調整は互いに独立して行えることは言うまでもない。
【0011】
一方、円筒体部8bには、その内部に軸棒6等の連結部材が配設されている。即ち、円筒体部8bの一方の開口縁にはブッシュ12が圧入され、また、その他方の開口縁にはその内部に、後述する固定手段としての雌ネジ13aが螺刻されたブッシュ13が圧入されている。そして、その頭部6aが円筒体部8bの開口縁に当接する一方、その軸部6bが両ブッシュ12,13を貫通して円筒体部8bの開口縁から突出する上記軸棒6が配設され、この軸棒6には、その略中央に嵌着されたEリング14を一方の座とし、また、ブッシュ13の端面を他方の座とするスプリング15が取り付けられており、このスプリング15によって当該軸棒6は、上記突出方向に付勢されている。
そして、この軸棒6の頭部6a直下の軸部には雄ネジ(固定手段)6cが螺刻されており、この雄ネジ6cが上述したブッシュ13の雌ネジ(固定手段)13aと螺合するようになっており、第1係合部材3と第2係合部材5とを連設する際、突出した軸棒6の軸部6bを、扉体4の第2係合部材5、具体的には当該部材5の、後述する取付プレート21の円筒体21bに挿入させた後、軸棒6を回してネジ止めするようにしている。このような軸棒6を不動にする構成により、連設作業の際、当該軸棒6に対し円筒体21bをはめ込み易く、当該作業がスムーズに行え、また、軸棒6が円筒体8b等から脱落して、場合により扉体4が固定部材2から外れてしまうことを未然に防止できる。
【0012】
次に、装置1の第2係合部材5について、図3を参照して説明する。
第2係合部材5、即ち、第2取付プレート21は、扉体4にビス等で固着される板面部21aと、この板面部21aの一方端に形成された円筒体部21bとで構成されている。
そして、この円筒体部21bにおいては、当該円筒体部21bの、上記円筒体部8b側の開口縁廻りに、軸受け30の凹部30aが緩挿され、円筒体部21bが軸受け30を介して円筒体部8bに連設する構成が採られ、上記円筒体部8bの開口縁から突出した軸棒6の軸部6bが軸受け30内に挿入される態様をなす。尚、軸受け30の切欠き30bは、板面部21aとの干渉防止のためのものである。
また、円筒体部21bの、上記開口縁から略中央に至る長手方向に切欠き21gが設けられており、これに上下調整ナット31の突設部31aが挿入され、上下調整ナット31は、突設部31aが切欠き21gの端部に当接したところで円筒体部21b内に固着される。そして、この調整ナット31に螺合する上下調整ネジ32が上記開口縁の反対側の開口縁から挿入され、この開口縁にはキャップ33が配設される。
【0013】
したがって、固定部材2に対する扉体4の上下方向の調整を行う場合には、キャップ33を取り外して上下調整ネジ32を適宜方向に回転させると、上下調整ナット31を介して円筒体部21bが上下方向(図3の矢印方向)に移動する。これにより、固定部材2に対する扉体4の上下方向の調整が可能となる。
尚、軸受け30の、上下調整ナット31に対向する面側には軸受けプレート(図示せず)が配設されており、このプレートに上下調整ネジ32が当接して当該調整ネジ32のこの方向への移動が阻止されている。
【0014】
ところで、上述したように、円筒体部21bに配設される上記連結部材を、装置1′の円筒体部21bにも配設して、装置1′でも上下方向の調整することができるようにしてもよい。尚、本実施の形態に係る装置1′の連結部材は、上下方向の調整に必要な部材が除かれ、円筒体部21bの両開口縁にそれぞれ配設される上述の軸受け30及びキャップ33で構成されている。
【0015】
このような装置1,装置1′を用いた建て付けのうち、それらの第1係合部材と第2係合部材との連設のしかたを図1を参照して説明する。
上述したように、軸棒6の軸部6bが向かい合う態様で装置1及び装置1′のそれぞれに配設される場合には、まず、装置1について、その第1係合部材3の軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着し、当該軸棒6を固定してから、固定部材2に対し扉体4を傾斜させて、上記軸棒6に第2係合部材5の取付プレート21をはめ込み、しかる後、装置1′について、その第1係合部材3の軸棒6を引っ張り上げ、取付プレート8に第2係合部材5の取付プレート21を連設させてから軸棒6に対する引張力を解除する。すると、引張力が解除された軸棒6は、取付プレート21内に挿入されるので、この後、この軸棒6をブッシュ13に螺着させて連設が完了する。
このようにして、装置1において、軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着させる処置をしており、これにより、当該軸棒6に対し円筒体21bをはめ込み易くなり、この作業がスムーズに行える。また、この処置により、当該軸棒6が第1取付プレート8などから脱落して、場合により扉体4が固定部材2から外れてしまうことを未然に防止でき、したがって、当該処置は装置1′の軸棒6についてもなされるのが好ましい。
【0016】
次に、第2の実施の形態に係る連設のしかたを図4を参照して説明する。尚、図4において、図1〜3の構成要素と同一の部材には同一符号を付し、その説明は割愛する。
本実施の形態の装置は、図1の装置1,1′を用いている。しかるに、本実施の形態では、装置1は、固定部材2及び扉体4の上方部に、また、装置1′は、固定部材2及び扉体4の下方部にそれぞれ配設される態様をなす。
このような態様の装置1,1′では、軸棒6の頭部6aが向かい合う態様をなしており、この場合の連設のしかたは、まず装置1について、その第1係合部材3の軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着し、当該軸棒6を固定してから、固定部材2に対し扉体4を傾斜させて、上記軸棒6に第2係合部材5の第2取付プレート21をはめ込み、しかる後、装置1′について、その第1係合部材3の軸棒6を引っ張り上げ、取付プレート8に第2係合部材5の取付プレート21を連設させてから軸棒6に対する引張力を解除すると、軸棒6が取付プレート21内に挿入されるので、この後、この軸棒6をブッシュ13に螺着させて連設が完了する。この態様の場合においても、軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着させる処置をしており、上述の作用効果が得られる。
【0017】
次に、第3の実施の形態に係る連設のしかたを図5を参照して説明する。尚、図5において、図1〜3の構成要素と同一の部材には同一符号を付し、その説明は割愛する。
本実施の形態の装置50,50′と上記装置1,1′とは軸棒6の軸部6bが向かい合う態様で配設される点で類似しているが、装置50,50′においては軸棒6が扉体4の第2係合部材5に配設される点で異なる。また、軸棒6が第2係合部材5に配設されたことに対応して、装置50の第1係合部材3には装置1の第2係合部材5の連結部材が,装置50′の第1係合部材3には装置1′の第2係合部材5の連結部材がそれぞれ配設される。
このような態様の装置50,50′で、軸棒6の軸部6bが向かい合う態様で配設されている場合には、まず、装置50について、その第2係合部材5の軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着し、当該軸棒6を固定してから、固定部材2に対し扉体4を傾斜させて、上記軸棒6を第1係合部材3の取付プレート8にはめ込み、しかる後、装置50′について、その第2係合部材5の軸棒6を引き下げ、取付プレート8に第2係合部材5の取付プレート21を連設させてから軸棒6に対する引張力を解除する。すると、引張力が解除された軸棒6は、取付プレート8内に挿入されるので、この後、この軸棒6をブッシュ13に螺着させて連設が完了する。この場合においても、軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着させる処置をしており、上述の作用効果が得られる。
【0018】
次に、第4の実施の形態に係る連設のしかたを図6を参照して説明する。尚、図6において、図1〜3の構成要素と同一の部材には同一符号を付し、その説明は割愛する。
本実施の形態の装置は、図5の装置50,50′を用いている。但し、本実施の形態では、装置50′は、固定部材2及び扉体4の上方部に、また、装置50は、固定部材2及び扉体4の下方部にそれぞれ配設される態様をなす。
このような態様の装置50,50′では、軸棒6の頭部6aが向かい合う態様をなしており、この場合の連設のしかたは、まず装置50について、その第2係合部材5の軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着し、当該軸棒6を固定してから、固定部材2に対し扉体4を傾斜させて、上記軸棒6を第1係合部材3の取付プレート8にはめ込み、しかる後、装置50′について、その第2係合部材5の軸棒6を引き下げ、取付プレート8に第2係合部材5の取付プレート21を連設させてから軸棒6に対する引張力を解除すると、軸棒6が取付プレート8内に挿入されるので、この後、この軸棒6をブッシュ13に螺着させて連設が完了する。この態様の場合においても、軸棒6を回転させて当該軸棒6をブッシュ13に螺着させる処置をしており、上述の作用効果が得られる。
【0019】
次に、第5の実施の形態に係る連設のしかたを図7を参照して説明する。尚、図7において、図1〜3の構成要素と同一の部材には同一符号を付し、その説明は割愛する。
本実施の形態は、上記第1〜4の実施の形態とは基本的に異なる。即ち、本実施の形態では、上記軸棒6は装置60のみに配設される態様が採られ、装置60′には、取付プレート8の円筒体部8bに対し軸棒6の代わりにピボット軸(連結部材)61が固定され、取付プレート21の円筒体部21b内に、上下方向を調整するための、上述と同様の連結部材を配設する態様が採られる。尚、装置60は、上述した装置50′と同一構成のものである。
このような態様の装置60,60′では、まず、装置60′について、その第1係合部材3の上記ピボット軸61に、固定部材2に対し扉体4を傾斜させて、第2係合部材5の取付プレート21をはめ込み、しかる後、装置60について、その第2係合部材5の軸棒6を引き下げ、取付プレート8に第2係合部材5の取付プレート21を連設させてから軸棒6に対する引張力を解除する。すると、引張力が解除された軸棒6は、取付プレート8内に挿入されるので、この後、この軸棒6をブッシュ13に螺着させて連設が完了する。この態様の場合においても、当該軸棒6が取付プレート8などから脱落して、場合により扉体4が固定部材2から外れてしまうことを未然に防止できることはもちろんである。
【0020】
次に、第6の実施の形態に係る連設のしかたを図8を参照して説明する。尚、図8において、図7の構成要素と同一の部材には同一符号を付し、その説明は割愛する。
本実施の形態では、上記第5の実施の形態と類似して、上記軸棒6が装置70′にのみに配設されるが、この軸棒6の向きが第5の実施の形態の装置60の軸棒6と反対方向に配設されている。したがって、これに対応してこの装置70′では、当該装置70′の第1係合部材3の連結部材として装置60の第1係合部材3の連結部材が、また、当該装置70′の第2係合部材5の連結部材として装置60の第2係合部材5の連結部材が、上記軸棒6の向きに合わせて配設される態様をなしている。尚、装置70は、上述の装置60′と同一構成のものである。
このような態様の装置70,70′では、まず、装置70について、その第1係合部材3の上記ピボット軸61に、固定部材2に対し扉体4を傾斜させて、第2係合部材5の第2取付プレート21をはめ込み、しかる後、装置70′について、その第2係合部材5の軸棒6を引っ張り上げ、取付プレート8に第2係合部材5の取付プレート21を連設させてから軸棒6に対する引張力を解除する。すると、引張力が解除された軸棒6は、取付プレート8内に挿入されるので、この後、この軸棒6をブッシュ13に螺着させて連設が完了する。この態様の場合においても、当該軸棒6が第1取付プレート8などから脱落して、場合により扉体4が固定部材2から外れてしまうことを未然に防止できる。
【0021】
ところで、これまで説明した第1〜6の実施の形態での固定手段とは異なる固定手段を用いて、上述したのと同様な作用効果を得るようにしてもよく、そのような固定手段の一態様として、固定手段の基部が第1係合部材3又は第2係合部材5のネジ穴に螺合するとともに、その先端部が軸棒6に形成された溝に係止する止めネジで構成されるものとしてもよい。具体的には、図9に示すように、軸棒6の代わりに軸棒81を用い、この軸棒81の頭部6a直下の軸部外周に断面略V状の溝(固定手段)81aを形成する一方、第1取付プレート8の円筒体部8bの側面で、軸棒81が円筒体部8bに挿入されたときに上記溝81aに対峙する位置にネジ穴82を設け、このネジ穴82に螺合する基部80a、及びこの螺合に伴って溝81aに係止する円錐状の先端部80bを備えた止めネジ80で構成されるものとしてもよい。この場合、ブッシュ13に止めネジ80が貫通するための所定径穴13bが穿設されることはもちろんである。
尚、図9おいて、図2の構成要素と同一の部材には同一符号を付し、その説明は割愛する。
【0022】
【発明の効果】
本発明の扉開閉装置によれば、固定部材に対する扉体の建て付け作業がし易く、また、誤操作を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る連設のしかたの説明図である。
【図2】 図1に示す装置1の第1係合部材の分解斜視図である。
【図3】 図1に示す装置1の第2係合部材の分解斜視図である。
【図4】 第2の実施の形態に係る連設のしかたの説明図である。
【図5】 第3の実施の形態に係る連設のしかたの説明図である。
【図6】 第4の実施の形態に係る連設のしかたの説明図である。
【図7】 第5の実施の形態に係る連設のしかたの説明図である。
【図8】 第6の実施の形態に係る連設のしかたの説明図である。
【図9】 図2の固定手段と異なる固定手段を備えた第1係合部材の分解斜視図である。
【図10】 従来の連設のしかたの説明図である。
【符号の説明】
1,1′ 扉開閉装置
50,50′ 扉開閉装置
60,60′ 扉開閉装置
70,70′ 扉開閉装置
2 固定部材
3 第1係合部材
4 扉体
5 第2係合部材
6,81 軸棒(連結部材)
6c 雄ネジ(固定手段)
13 ブッシュ
13a 雌ネジ(固定手段)
80 止めネジ(固定手段)
80a 基部
80b 先端部
81a 溝(固定手段)

Claims (2)

  1. 固定部材に配設され第1係合部材と、扉体に配設され第2係合部材とを備えた扉開閉装置において、前記第1係合部材と第2係合部材とを連設させる連結部材を、前記第1係合部材又は第2係合部材の開口縁に固着されるブッシュ、このブッシュの端面をスプリング座として当該ブッシュが固着された前記第1係合部材又は第2係合部材に配設されるスプリング、及び前記連設時にその頭部が前記開口縁に当接する一方、その軸部が前記スプリングにより付勢されて前記ブッシュが固着されていない方の前記第1係合部材又は第2係合部材側に突出する軸棒とし、前記連設時に当該軸棒の上下動を不動にせしめるための固定手段は、前記軸棒の、前記連設前に前記開口縁から突出する頭部直下の軸部に螺刻された雄ネジと、該雄ネジに螺合する前記ブッシュに螺刻された雌ネジとからなることを特徴とする扉開閉装置。
  2. 固定部材に配設され第1係合部材と、扉体に配設され第2係合部材とを備えた扉開閉装置において、前記第1係合部材と第2係合部材とを連設させる連結部材を、前記第1係合部材又は第2係合部材の開口縁に固着されるブッシュ、このブッシュの端面をスプリング座として当該ブッシュが固着された前記第1係合部材又は第2係合部材に配設されるスプリング、及び前記連設時に当該スプリングにより付勢されてその頭部が前記開口縁に当接するとともに、その軸部が前記ブッシュが固着されていない方の前記第1係合部材又は第2係合部材側に突出する軸棒とし、前記連設時に当該軸棒の上下動を不動にせしめるための固定手段は、その基部が前記第1係合部材又は第2係合部材のネジ穴に螺合するとともに、その先端部が前記ブッシュの径穴を貫通して前記軸棒の頭部直下の軸部外周に形成された溝に係止する止めネジであることを特徴とする扉開閉装置。
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