JP3785739B2 - 冷凍庫 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物を冷凍保管する冷凍庫に関するもので、貨物を冷凍輸送する冷凍車に適用して有効である。
なお、本明細書でいう「冷凍」とは、貨物を氷点下で保管する、いわゆる「冷凍」はもちろん、貨物を氷点以上で保管する、いわゆる「冷蔵」も含む概念である。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷凍サイクルの脱フロン対策として、二酸化炭素(CO2 )を冷媒とした冷凍サイクル(以下、CO2 サイクルと呼ぶ。)の研究が盛んに行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、CO2 サイクルでは、フロンを冷媒とする冷凍サイクル(以下、Fサイクルと呼ぶ。)に比べて作動圧力が高いので、CO2 サイクルを構成する機器に亀裂(クラック)が入ると、多量のCO2 が一気に漏れ出してしまう。
このため、CO2 サイクルを用いた冷凍庫の庫内でCO2 が漏れ出すと、Fサイクルを用いた冷凍庫の庫内でフロンが漏れ出した場合に比べて、庫内の酸素濃度が著しく低下するとともに庫内のCO2 濃度も急激に上昇するので、庫内で作業を行う作業者が気付かないうちに庫内の酸素濃度が低下してしまうおそれがある。
【0004】
本発明は、上記点に鑑み、CO2 サイクルを用いた冷凍庫において、庫内にCO2 が漏れ出した際に庫内の酸素濃度が著しく低下することを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。
請求項1または2に記載の発明では、酸素濃度検出手段(6)により検出された酸素濃度が所定濃度未満となったときに、二酸化炭素除去装置(6)を作動させることを特徴とする。
【0006】
これにより、酸素濃度検出手段(6)により検出された酸素濃度が所定濃度未満となったときに、二酸化炭素(CO2 )が庫(1)内に漏れ出したものとみなして、二酸化炭素除去装置(6)を作動させることとなるので、庫(1)内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
ところで、CO2 が漏れ出したときに、庫(1)内の酸素濃度が著しく低下すること防止する手段として、庫(1)内外の空気を換気扇により換気する手段が考えられるが、この手段では、庫(1)内の温度が上昇してしまい、庫(1)内の貨物に損害を与えるおそれがある。
【0007】
これに対して、本発明によれば、酸素濃度検出手段(6)によりCO2 漏れが検出されたときに、庫(1)内外を換気することなく、二酸化炭素除去装置(6)を作動させてCO2 の除去を行うので、庫(1)内の温度が上昇することを防止することができる。
したがって、庫(1)内の貨物に損害を与えることなく、庫(1)内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
【0008】
ところで、庫(1)内の酸素濃度の分布は、庫(1)内の貨物の積載状態によって変化するので、蒸発器3からCO2 の漏れが発生しているときであっても、酸素濃度検出手段(6)の配設する位置によっては、検出された酸素濃度が所定濃度以上となって二酸化炭素除去装置(6)が作動しないおそれがある。
そこで、請求項2に記載の発明では、酸素濃度検出手段(5)を、吹出口(4)の下方側に配設したことを特徴としている。
【0009】
これにより、CO2 が漏れ出す可能性が最も高い蒸発器3の近傍に位置していることとなるので、庫(1)内の貨物の積載状態の影響を受けることなく、確実に酸素濃度を検出することができ、確実に庫(1)内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
また、酸素は空気より重いので、吹出口(4)の下側に酸素濃度検出手段(5)を配設することにより、より正確に酸素濃度を検出することができる。
【0010】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、本発明に係る冷凍庫を冷凍車に適用したものであって、図1は冷凍車の模式図である。
図1中、1は貨物を冷凍保管する庫であり、2は、庫1内の上側に配設されて庫1内に吹き出す空気を冷却する冷凍機である。そして、この冷凍機2内には、二酸化炭素の蒸発潜熱を利用して空気を冷却するCO2 サイクルの蒸発器3(図2参照)が配設されている。
【0012】
また、4は蒸発器3の空気流れ下流側に形成された吹出口であり、この吹出口4は、蒸発器3で冷却された空気を庫1内に向けて吹き出すものである。そして、吹出口4の下方側には、庫1内に吹き出す空気中の酸素濃度を検出するO2 センサ(酸素濃度検出手段)5が配設されており、このO2 センサ5は、酸素濃度に応じて電気抵抗値が変化する周知のものである。
【0013】
一方、庫1の下側には、空気中の二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去装置(以下、CO2 除去装置と呼ぶ。)6が配設されており、このCO2 除去装置6は、CO2 を空気中か分離除去するフィルタ6aと、フィルタ6aに向けて庫1内の空気を送風する送風機6bとから構成されている。
また、O2 センサ5の検出信号は、図2に示すように、CO2 除去装置6(送風機6b)の作動を制御する制御装置7に入力されており、この制御装置7は、O2 センサ5の検出信号が所定値未満となり、酸素濃度が所定濃度未満となったときに送風機6bを作動させて庫1内のCO2 を積極的に分離除去する。
【0014】
なお、庫1外のうち、庫1を開閉するドア(図示せず)が設けられている部位には、CO2 除去装置6の作動に連動して作業者に向けて、CO2 が漏れ出している旨の警告を発する警告装置8が配設されている。
次に、制御装置7の作動について述べる(図3参照)。
車両のイグニッションスイッチ(図示せず)が投入(ON)されると、O2 センサ5の検出信号を読み込み酸素濃度を検出する(S100)。
【0015】
次に、O2 センサ5により検出した酸素濃度(以下、検出濃度と呼ぶ。)が、予め設定された所定濃度(以下、所定濃度と呼ぶ。)以上であるか否かを判定し(S110)、検出濃度が所定濃度以上であるときには、蒸発器3や配管(図示せず)等の庫1内に存在するCO2 サイクルの機器(以下、蒸発器3等と表す。)からCO2 が漏れ出していないものとみなしてS100に戻る。
【0016】
一方、検出濃度が所定濃度未満であるときには、蒸発器3等からCO2 が漏れ出したものとみなして、検出濃度が所定濃度以上となるまで警告装置8およびCO2 除去装置6を作動させる(S120〜S160)。
なお、作業者は、警告装置8が作動した場合には、警告装置8が停止するのを待って貨物を庫1内から取り出し、その後、修理工場または車両販売店(ディーラ)等に対してCO2 が漏れ出した箇所の修理を依頼する。
【0017】
因みに、本実施形態では、庫1内のCO2 濃度が0.5%未満となるように所定濃度の値が設定されている。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態によれば、O2 センサ5により蒸発器3等からのCO2 漏れが検出されたときには、CO2 除去装置6を作動させるので、庫1内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
【0018】
ところで、CO2 が漏れ出したときに、庫1内の酸素濃度が著しく低下すること防止する手段として、庫1内外の空気を換気扇により換気する手段が考えられるが、この手段では、庫1内の温度が上昇してしまい、庫1内の貨物に損害を与えるおそれがある。
これに対して、本実施形態によれば、O2 センサ5によりCO2 漏れが検出されたときに、庫1内外を換気することなく、CO2 除去装置6を作動させてCO2 の除去を行うので、庫1内の温度が上昇することを防止することができる。
【0019】
したがって、庫1内の貨物に損害を与えることなく、庫1内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
また、CO2 除去装置6を作動と連動して警告装置8が作動するので、CO2 漏れが発生している庫1内に誤って作業者が入ること防止することができる。
また、CO2 除去装置6が庫1内の下側に配設されているので、空気より重いCO2 を確実に除去することができる。
【0020】
ところで、庫1内の酸素濃度の分布は、庫1内の貨物の積載状態によって変化するので、蒸発器3等からCO2 の漏れが発生しているときであっても、O2 センサ5の配設する位置によっては、検出濃度が所定濃度以上となってCO2 除去装置6および警告装置尾8が作動しないおそれがある。
これに対して、本実施形態では、O2 センサ5が吹出口4の下側に配設されているので、CO2 が漏れ出す可能性が最も高い蒸発器3等の近傍に位置していることとなる。したがって、庫1内の貨物の積載状態の影響を受けることなく、確実に酸素濃度を検出することができるので、確実に庫1内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
【0021】
また、酸素は空気より重いので、吹出口4の下側にO2 センサ5を配設することにより、より正確に酸素濃度を検出することができる。
ところで、上述の実施形態では、CO2 除去装置6をフィルタ6aと送風機6bとか構成したが、ゼオライト等の吸着剤を封入した筒状の容器に、庫1内の空気を高圧に供給してCO2 を吸着剤に吸着させる等してCO2 除去装置6を構成してもよい。
【0022】
また、本発明は、冷凍車に適用が限定されるものではなく、据え置き型の冷凍庫に対しても適用することができる。
また、O2 センサ5の配設位置は、吹出口4の下側に限定されるものではなく、蒸発器3と吹出口4との間等の吹出口4の上側を含む、蒸発器3の空気流れ下流側に配設してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍庫を有する冷凍車の模式図である。
【図2】冷凍庫の制御系を示すブロック図である。
【図3】制御装置の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…庫、2…冷凍機、3…蒸発器、4…吹出口、
5…O2 センサ(酸素濃度検出手段)、6…二酸化炭素除去装置、
7…制御装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物を冷凍保管する冷凍庫に関するもので、貨物を冷凍輸送する冷凍車に適用して有効である。
なお、本明細書でいう「冷凍」とは、貨物を氷点下で保管する、いわゆる「冷凍」はもちろん、貨物を氷点以上で保管する、いわゆる「冷蔵」も含む概念である。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷凍サイクルの脱フロン対策として、二酸化炭素(CO2 )を冷媒とした冷凍サイクル(以下、CO2 サイクルと呼ぶ。)の研究が盛んに行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、CO2 サイクルでは、フロンを冷媒とする冷凍サイクル(以下、Fサイクルと呼ぶ。)に比べて作動圧力が高いので、CO2 サイクルを構成する機器に亀裂(クラック)が入ると、多量のCO2 が一気に漏れ出してしまう。
このため、CO2 サイクルを用いた冷凍庫の庫内でCO2 が漏れ出すと、Fサイクルを用いた冷凍庫の庫内でフロンが漏れ出した場合に比べて、庫内の酸素濃度が著しく低下するとともに庫内のCO2 濃度も急激に上昇するので、庫内で作業を行う作業者が気付かないうちに庫内の酸素濃度が低下してしまうおそれがある。
【0004】
本発明は、上記点に鑑み、CO2 サイクルを用いた冷凍庫において、庫内にCO2 が漏れ出した際に庫内の酸素濃度が著しく低下することを防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。
請求項1または2に記載の発明では、酸素濃度検出手段(6)により検出された酸素濃度が所定濃度未満となったときに、二酸化炭素除去装置(6)を作動させることを特徴とする。
【0006】
これにより、酸素濃度検出手段(6)により検出された酸素濃度が所定濃度未満となったときに、二酸化炭素(CO2 )が庫(1)内に漏れ出したものとみなして、二酸化炭素除去装置(6)を作動させることとなるので、庫(1)内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
ところで、CO2 が漏れ出したときに、庫(1)内の酸素濃度が著しく低下すること防止する手段として、庫(1)内外の空気を換気扇により換気する手段が考えられるが、この手段では、庫(1)内の温度が上昇してしまい、庫(1)内の貨物に損害を与えるおそれがある。
【0007】
これに対して、本発明によれば、酸素濃度検出手段(6)によりCO2 漏れが検出されたときに、庫(1)内外を換気することなく、二酸化炭素除去装置(6)を作動させてCO2 の除去を行うので、庫(1)内の温度が上昇することを防止することができる。
したがって、庫(1)内の貨物に損害を与えることなく、庫(1)内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
【0008】
ところで、庫(1)内の酸素濃度の分布は、庫(1)内の貨物の積載状態によって変化するので、蒸発器3からCO2 の漏れが発生しているときであっても、酸素濃度検出手段(6)の配設する位置によっては、検出された酸素濃度が所定濃度以上となって二酸化炭素除去装置(6)が作動しないおそれがある。
そこで、請求項2に記載の発明では、酸素濃度検出手段(5)を、吹出口(4)の下方側に配設したことを特徴としている。
【0009】
これにより、CO2 が漏れ出す可能性が最も高い蒸発器3の近傍に位置していることとなるので、庫(1)内の貨物の積載状態の影響を受けることなく、確実に酸素濃度を検出することができ、確実に庫(1)内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
また、酸素は空気より重いので、吹出口(4)の下側に酸素濃度検出手段(5)を配設することにより、より正確に酸素濃度を検出することができる。
【0010】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、本発明に係る冷凍庫を冷凍車に適用したものであって、図1は冷凍車の模式図である。
図1中、1は貨物を冷凍保管する庫であり、2は、庫1内の上側に配設されて庫1内に吹き出す空気を冷却する冷凍機である。そして、この冷凍機2内には、二酸化炭素の蒸発潜熱を利用して空気を冷却するCO2 サイクルの蒸発器3(図2参照)が配設されている。
【0012】
また、4は蒸発器3の空気流れ下流側に形成された吹出口であり、この吹出口4は、蒸発器3で冷却された空気を庫1内に向けて吹き出すものである。そして、吹出口4の下方側には、庫1内に吹き出す空気中の酸素濃度を検出するO2 センサ(酸素濃度検出手段)5が配設されており、このO2 センサ5は、酸素濃度に応じて電気抵抗値が変化する周知のものである。
【0013】
一方、庫1の下側には、空気中の二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去装置(以下、CO2 除去装置と呼ぶ。)6が配設されており、このCO2 除去装置6は、CO2 を空気中か分離除去するフィルタ6aと、フィルタ6aに向けて庫1内の空気を送風する送風機6bとから構成されている。
また、O2 センサ5の検出信号は、図2に示すように、CO2 除去装置6(送風機6b)の作動を制御する制御装置7に入力されており、この制御装置7は、O2 センサ5の検出信号が所定値未満となり、酸素濃度が所定濃度未満となったときに送風機6bを作動させて庫1内のCO2 を積極的に分離除去する。
【0014】
なお、庫1外のうち、庫1を開閉するドア(図示せず)が設けられている部位には、CO2 除去装置6の作動に連動して作業者に向けて、CO2 が漏れ出している旨の警告を発する警告装置8が配設されている。
次に、制御装置7の作動について述べる(図3参照)。
車両のイグニッションスイッチ(図示せず)が投入(ON)されると、O2 センサ5の検出信号を読み込み酸素濃度を検出する(S100)。
【0015】
次に、O2 センサ5により検出した酸素濃度(以下、検出濃度と呼ぶ。)が、予め設定された所定濃度(以下、所定濃度と呼ぶ。)以上であるか否かを判定し(S110)、検出濃度が所定濃度以上であるときには、蒸発器3や配管(図示せず)等の庫1内に存在するCO2 サイクルの機器(以下、蒸発器3等と表す。)からCO2 が漏れ出していないものとみなしてS100に戻る。
【0016】
一方、検出濃度が所定濃度未満であるときには、蒸発器3等からCO2 が漏れ出したものとみなして、検出濃度が所定濃度以上となるまで警告装置8およびCO2 除去装置6を作動させる(S120〜S160)。
なお、作業者は、警告装置8が作動した場合には、警告装置8が停止するのを待って貨物を庫1内から取り出し、その後、修理工場または車両販売店(ディーラ)等に対してCO2 が漏れ出した箇所の修理を依頼する。
【0017】
因みに、本実施形態では、庫1内のCO2 濃度が0.5%未満となるように所定濃度の値が設定されている。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態によれば、O2 センサ5により蒸発器3等からのCO2 漏れが検出されたときには、CO2 除去装置6を作動させるので、庫1内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
【0018】
ところで、CO2 が漏れ出したときに、庫1内の酸素濃度が著しく低下すること防止する手段として、庫1内外の空気を換気扇により換気する手段が考えられるが、この手段では、庫1内の温度が上昇してしまい、庫1内の貨物に損害を与えるおそれがある。
これに対して、本実施形態によれば、O2 センサ5によりCO2 漏れが検出されたときに、庫1内外を換気することなく、CO2 除去装置6を作動させてCO2 の除去を行うので、庫1内の温度が上昇することを防止することができる。
【0019】
したがって、庫1内の貨物に損害を与えることなく、庫1内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
また、CO2 除去装置6を作動と連動して警告装置8が作動するので、CO2 漏れが発生している庫1内に誤って作業者が入ること防止することができる。
また、CO2 除去装置6が庫1内の下側に配設されているので、空気より重いCO2 を確実に除去することができる。
【0020】
ところで、庫1内の酸素濃度の分布は、庫1内の貨物の積載状態によって変化するので、蒸発器3等からCO2 の漏れが発生しているときであっても、O2 センサ5の配設する位置によっては、検出濃度が所定濃度以上となってCO2 除去装置6および警告装置尾8が作動しないおそれがある。
これに対して、本実施形態では、O2 センサ5が吹出口4の下側に配設されているので、CO2 が漏れ出す可能性が最も高い蒸発器3等の近傍に位置していることとなる。したがって、庫1内の貨物の積載状態の影響を受けることなく、確実に酸素濃度を検出することができるので、確実に庫1内の酸素濃度が著しく低下することを未然に防止することができる。
【0021】
また、酸素は空気より重いので、吹出口4の下側にO2 センサ5を配設することにより、より正確に酸素濃度を検出することができる。
ところで、上述の実施形態では、CO2 除去装置6をフィルタ6aと送風機6bとか構成したが、ゼオライト等の吸着剤を封入した筒状の容器に、庫1内の空気を高圧に供給してCO2 を吸着剤に吸着させる等してCO2 除去装置6を構成してもよい。
【0022】
また、本発明は、冷凍車に適用が限定されるものではなく、据え置き型の冷凍庫に対しても適用することができる。
また、O2 センサ5の配設位置は、吹出口4の下側に限定されるものではなく、蒸発器3と吹出口4との間等の吹出口4の上側を含む、蒸発器3の空気流れ下流側に配設してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷凍庫を有する冷凍車の模式図である。
【図2】冷凍庫の制御系を示すブロック図である。
【図3】制御装置の作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…庫、2…冷凍機、3…蒸発器、4…吹出口、
5…O2 センサ(酸素濃度検出手段)、6…二酸化炭素除去装置、
7…制御装置。
Claims (3)
- 二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルを有する冷凍庫であって、
貨物を保管する庫(1)と、
前記庫(1)内に向けて空気を吹き出す吹出口(4)と、
前記吹出口(4)より空気流れ上流側に配設され、前記吹出口(4)より吹き出す空気を冷却する前記冷凍サイクルの蒸発器(3)と、
前記蒸発器(3)の空気流れ下流側に配設され、前記庫(1)内に向けて吹き出す空気中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段(5)と、
前記庫(1)内の下方側に配設され、二酸化炭素を除去する二酸化炭素除去装置(6)と、
前記二酸化炭素除去装置(6)の作動を制御する制御装置(7)とを有し、
前記制御装置(7)は、前記酸素濃度検出手段(6)により検出された酸素濃度が所定濃度未満となったときに、前記二酸化炭素除去装置(6)を作動させることを特徴とする冷凍庫。 - 前記酸素濃度検出手段(5)は、前記吹出口(4)の下方側に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の冷凍庫
- 請求項1または2に記載の冷凍庫を、貨物を冷凍輸送する車両に適用したことを特徴とする冷凍車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12596197A JP3785739B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 冷凍庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12596197A JP3785739B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 冷凍庫 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10311644A JPH10311644A (ja) | 1998-11-24 |
JP3785739B2 true JP3785739B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=14923269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12596197A Expired - Fee Related JP3785739B2 (ja) | 1997-05-15 | 1997-05-15 | 冷凍庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3785739B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006053231A1 (de) * | 2006-11-11 | 2008-05-15 | GM Global Technology Operations, Inc., Detroit | Kälteanlage mit CO2 als Kältemittel |
JP2008132814A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Toyota Boshoku Corp | 車室内空気状態報知装置 |
US8610588B2 (en) | 2008-01-17 | 2013-12-17 | Carrier Corporation | Detection of CO2 leakage in a container |
-
1997
- 1997-05-15 JP JP12596197A patent/JP3785739B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10311644A (ja) | 1998-11-24 |
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