JP3783874B2 - 可撓性導電線を有する低電圧遮断器の開閉接点装置 - Google Patents
可撓性導電線を有する低電圧遮断器の開閉接点装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3783874B2 JP3783874B2 JP50209898A JP50209898A JP3783874B2 JP 3783874 B2 JP3783874 B2 JP 3783874B2 JP 50209898 A JP50209898 A JP 50209898A JP 50209898 A JP50209898 A JP 50209898A JP 3783874 B2 JP3783874 B2 JP 3783874B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- current bus
- flexible conductive
- piece
- conductive wire
- bus bar
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 4
- 238000004090 dissolution Methods 0.000 claims description 2
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims 1
- 238000005219 brazing Methods 0.000 description 23
- 238000000034 method Methods 0.000 description 14
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 10
- 239000011265 semifinished product Substances 0.000 description 7
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 5
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 5
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 5
- BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N Silver Chemical compound [Ag] BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000004146 energy storage Methods 0.000 description 2
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 2
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 2
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000004332 silver Substances 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 230000008018 melting Effects 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K1/00—Soldering, e.g. brazing, or unsoldering
- B23K1/0008—Soldering, e.g. brazing, or unsoldering specially adapted for particular articles or work
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K15/00—Electron-beam welding or cutting
- B23K15/0046—Welding
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H1/00—Contacts
- H01H1/58—Electric connections to or between contacts; Terminals
- H01H1/5822—Flexible connections between movable contact and terminal
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R31/00—Coupling parts supported only by co-operation with counterpart
- H01R31/08—Short-circuiting members for bridging contacts in a counterpart
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2101/00—Articles made by soldering, welding or cutting
- B23K2101/36—Electric or electronic devices
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H1/00—Contacts
- H01H1/58—Electric connections to or between contacts; Terminals
- H01H1/5822—Flexible connections between movable contact and terminal
- H01H2001/5827—Laminated connections, i.e. the flexible conductor is composed of a plurality of thin flexible conducting layers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H11/00—Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of electric switches
- H01H2011/0087—Welding switch parts by use of a laser beam
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H33/00—High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
- H01H33/02—Details
- H01H33/025—Terminal arrangements
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
Description
本発明は、電流母線と、この電流母線を可動接触子に接続するために電流母線に取り付けられたケーブル状の可撓性導電線とを有する低電圧遮断器の開閉接点装置に関する。
この種の開閉接点装置は種々の実施形態のものが知られている。たとえば、米国特許第4583065号明細書によれば、電流母線の凹所に可撓性導電線が圧着法によって、すなわちろうを用いることなく、取り付けられる。
これに対して、米国特許第4922068号明細書によれば、ケーブル状の可撓性導電線の端末部がまずろうの供給のもとに凝固され、次いで、凝固された端末部が同様にろうの供給のもとに電流母線に接続される。その場合、可撓性導電線の凝固された端末部は箔状のろう切片と一緒に電流母線上に載置され、当該部分の一時的な仮止めのためにピンまたはリベットが用いられる。
さらに、可撓性導電線を真空のもとで電子ビームによって電流母線に溶接することが知られている。溶接部を適切な構造とすることによって、熱作用が小さな領域に制限され、それにより可撓性導電線の弾性を保持するようにすることができる(米国特許第5093988号明細書)。このことは開閉接点装置の寿命にとって重要である。
遮断器の製造モデルシリーズの全ての定格電流に対してできるだけ同一の半製品を使用できるようにするために、適当に選定された形式の可撓性導電線をユニットとして用い、この導電線の本数によって所望の定格電流に適合させることが知られている。そのため、大きな定格電流用の開閉接点装置は一列配置された多数の可撓性導電線を備えなければならないばかりでなく、そのような導電線列を多数並列に備えていなければならない。国際特許出願公開第95/28724号明細書によれば、このような多数の可撓性導電線は電子ビーム溶接法によって電流母線に接続される。ここでは、比較的小さな断面積をもって構成された電流母線端部は全体として必要な可撓性導電線に一致する個数の穴を備えており、その穴に、可撓性導電線のそれに合わせた端部が挿入される。その場合、溶接は、電子ビームが可撓性導電線の電流母線とほぼ面一に位置決めされた端部端面に導入されるようにして行われる。
公知の種々のろう付け法または溶接法を適用するのとは異なり、少なくとも、可撓性導電線の本数が増大し、そのような導電線を多数並列にすることが必要である場合、ろう付けまたは溶接の準備が作業コスト全体の大部分を占める。すなわち、この場合、可撓性導電線を受け入れるための相応する個数の凹所または穴を切削作業によって作らなければならない。
本発明は、これを考慮して、多数の可撓性導電線を有する開閉接点装置の製造を簡易化することを課題とする。
本発明によれば、この課題は、可撓性導電線が電流母線の接続面と電流母線に接続される端末片との間に配設され、端末片が電流母線の接続面に少なくとも一つの接触面で当接し、電流母線、端末片および可撓性導電線が熱作用によって相互に分離不能に接続されることによって解決される。
端末片は電流母線に凹所又は穴を作るために従来必要とされた加工を不要にすることを可能にする。この凹所又は穴の作成はむしろ、比較的大きな電流母線とは異なる経済的に実施可能な方法に基づいて比較的小さな部品として加工することのできる端末片で行うことができる。いずれにしても、公知の多数列配置の可撓性導電線(国際特許出願公開第95/28724号明細書)が必要とされる場合に、種々の寸法の電流母線に対してもまた種々の配置構造においても使用可能である端末片を形成することが可能である。この場合、選択されたろう付け法または溶接法によって相互に接続されかつ電流母線に接続された複数の端末片を並設することができる。
開閉接点装置の製造を簡易化するために、本発明の範囲内で、端末片が少なくとも電流母線の端面に対向する側に、可撓性導電線の本数に相応する凹所を備えることができる。この構成は、可撓性導電線の位置決めを容易にし、状況によっては位置決め装置を不要にすることができる。
電流母線を端末片および可撓性導電線に接続するために溶接法を用いなければならない場合は、次のステップによって行うことができる。
・電流母線、可撓性導電線および端末片を、可撓性導電線の端面が電流母線および端末片の隣接面と互いに面一になる位置に位置決めするステップ、
・十分なエネルギーのビームを前記端面および前記隣接面に前記各部品材料の溶解のために十分な強度でもって向けるステップ、
・全ての可撓性導電線の端面並びに電流母線および端末片の前記隣接面を含む領域に沿って、可撓性導電線が電流母線および端末片に分離不能に接続されるまで、ビームを照射するステップ。
その場合、十分なエネルギーのビームとして、公知のごとく電子ビームまたはレーザビームを用いることができる。
すでに述べたように、本発明による開閉接点装置は基本的に溶接法またはろう付け法を適用するのに適している。特にろう付け法に関しては変形例を後述する。
とくにろう付け工程は、電流母線の接続面及び/又は端末片の対向側に、ろう片を受け入れるための少なくとも一つの凹所を配設することによってかなり簡易化することができる。部品の位置決めの目的を同時に一時的に利用できるそのようなろう片の適用はそれ自体公知である。たとえば、真空開閉管の製造に際してろう片を用いることはドイツ国登録実用新案第9319945号明細書により公知である。その場合、本発明の課題のために、そう片は端末片と同様の配置構造をもって、可撓性導電線を受け入れるための凹所を備えるのがよい。
一つまたは複数の端末片を用いた電流母線と可撓性導電線との接続は次のステップによるろう付けによって達成することができる。
・電流母線、可撓性導電線および端末片を相互間隔をもって位置決めするステップ、
・電流母線の凹所内および端末片の凹所内にそれぞれ少なくとも一つのろう片を挿入するステップ、
・電流母線と端末片との間の間隔を、連続する導電路が形成されるように減少させるステップ、
・電源および導電路を用いて電流回路を形成するステップ、
・ろう片が溶解し、電流母線、可撓性導電線および端末片が相互に分離不能に接続される大きさと時間をもって導電路を介して電流を流すステップ。
可撓性導電線の配置ないし基本形態において注意すべき観点は多く存在する。とくに可動接触子の小さなまたは大きな揺動角を、可撓性導電線に許容できない応力を与えることなく可能にするために、可撓性導電線が、接点レバーと電流母線との直線状接続部とは多少異なる基本形態を備えることができる。電流力を利用するために、可撓性導電線をループ状に配置することも有効である。この実施形態の範囲内で、可撓性導電線の方向は電流母線の長手方向に対して相対的に異なるように選択するのが望ましい。とくに電流母線が通常水平位置をとる場合、可撓性導電線は上方へ、または下方へ、または水平方向に走るようにするのがよい。これらの全ての配置は、本発明の変形例に従い、ユニット化し多機能化して構成された部品により、互いに直角をなす2つの接続面を形成するために電流母線の端部に同一高さおよび深さの段付け部が設けられ、すでに詳述した端末片が四角形断面を有し、その少なくとも一辺が段付け部の高さおよび深さに適合するようにすることによって達成される。
まず第一に、電流母線に上方へ向いた段付け部を配設し、可撓性導電線がそれぞれ端末片の位置に従い上方へまたは電流母線の長手方向に走るように整列される。電流母線が下方へ向いている段付け部に組み込まれる場合、可撓性導電線の水平方向に延びる配置と共に、下方へ延びる配置も可能である。
電流母線に対する上述した可撓性導電線の種々の相互配置はユニット化された部品を用いることによって、電流母線に2列以上の可撓性導電線を接続しなければならない場合にも実施することができる。これは本発明の範囲内において、端末片の成形物の辺の長さを、2つまたはそれ以上の同一構造の端末片を段付け部の寸法に一致する正方形断面で互いに補うような寸法にすることによって達成することができる。
次に図面に示す実施形態を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、3極型低電圧遮断器を概略的に示す斜視図である。
図2は、図1の遮断器における開閉接点装置の部分の断面を示す。
図3および図4は、とくに溶接法に適した実施形態に関し、端末片を付加され可撓性導電線を有する電流母線の側面図および平面図である。他の端末片による図示の装置の拡張例が波線で示されている。
図5は、図3および図4の実施形態のための端末片の斜視図である。
図6は、電流母線および2つの付加端末片並びにろう片を有するろう付け法の実施例を示す側面図である。
図7は、図6の装置をVII−VII線に沿って部分的に切断した平面図である。
図8は、図6および図7の実施例のための端末片を示す図5に対応する斜視図である。
図9、図10および図11は、それぞれろう片の異なる実施形態を示す斜視図である。
図12は、可撓性導電線を取り付けるための互いに直角に立つ2つの接続面を形成する段付け部を有する電流母線、並びに段付け部に適合する端末片およびそれらの組合せの種々の例を示す分解図である。
図13および図14は、電流母線が水平位置をとる場合の、上方または下方へ向かう可撓性導電線の配置を示す側面図である。
図15は、全体として正方形断面をなし2つの直列接続のために上方へ向かう可撓性導電線を電流母線に接続する2つの端末片の組合せを示す側面図である。
図16は、他の実施形態として、正方形断面に対する3つの端末片およびそれによって可能な可撓性導電線と電流母線との3連接続構成を示す側面図である。
図1に示されている低電圧遮断器1は3極に構成されており、背面側に配置されているため図1には示されていない電流母線が垂直な母線導体2に接続されている。遮断器1は、前面操作部4を有するハウジング3を備えている。前面操作部4の中央部に投入および遮断の制御のための押しボタン5、並びに開閉状態およびエネルギー蓄積部の状態を表示する運転状態表示部6が配設されている。前面操作部4の左側に電子トリップユニット7が設けられ、また前面操作部4の右側には上述のエネルギー蓄積部へのマニュアル蓄積のための操作ハンドル10が配設されている。
遮断器1の各極にはそれぞれ図2に示されているように固定接触子12および可動接触子13を有する開閉接点装置11が備えられている。固定接触子12は上部電流母線14に接続されている。この電流母線14はすでに述べたようにして遮断器1の背面側でハウジング3から突出し、外部の母線導体(たとえば、図1の母線導体2)に接続される。可動接触子13は一つまたは複数の接触子レバー15を含んでいる。この接触子レバー15は接触子支持体16に揺動可能に取付けられ、可撓性導電線17を介して下部電流母線20に接続されている。電流母線20もやはりハウジング3から突出している。接触子支持体16は、詳細には図示されていないがハウジング3内に揺動可能に支持され、接触子レバー15が固定接触子12に当接したりそれから離れたりすることができるように、駆動装置21により連結棒22を介して操作される。駆動装置21に属する開閉軸23は遮断器1の全ての極に共通である。開閉接点装置11の上部には消弧室18が設けられている。
可撓性導電線と下部電流母線との接続は、以下に詳述するように種々の形態で実施することができる。まず、図3,4および5に示すように、レーザビーム溶接または電子ビーム溶接に適した実施形態について説明する。
図3および4に示すように、可撓性導電線25が、図2の下部電流母線20として用いられる電流母線26に端末片27を用いて接続される。端末片27の幅および高さは電流母線26に一致する。電流母線26は平坦な接続面30を持っており(図4)、端末片27は可撓性導電線25のほぼ正方形断面に成形された終端部32を受け入れるための凹所31を持っている(図5参照)。凹所31間に残存している部分は、端末片27を電流母線26の接続面30に当接するための接触面33を形成する。
電流母線26、端末片27および可撓性導電線25は適切な熱作用によって相互に分離不能に接続される。これは、図3および4に示されている状態から出発して、可撓性導電線25の端面34が端末片27の隣接面35および電流母線26の接続面36と互いに面一になるようにして行われる。上述の各部品を所望の位置に一時的に位置決めするために保持装置を利用することができる。適当な保持装置は公知であり、したがってその詳細な説明は省略する。熱作用は、各部品を相互に溶接するために、好ましくは図3に矢印37によって示されている、すでに述べた形式の十分なエネルギーのビームを利用して行われる。
図4に鎖線によって示されているように、他の一連の可撓性導電線を電流母線26に接続するために、必要に応じて他の端末片27をすでに存在する端末片27に付加することができる。その場合、まず可撓性導電線25および端末片27を全体として一つの装置として所望の配置関係にまとめてから、関連する工程において熱作用を施す。
端末片27は、図5に鎖線によって示されている四角形およびハッチングで示された切断面38によって示されているように、成形された半製品の切片として構成される。その場合、可撓性導電線25の成形された端部32を受け入れるのに用いられる凹所31は、圧延または押出し成形された成形物の窪みないし溝により切削加工なしに形成される。かくして、電流母線26の厚みに適合する寸法にそれぞれ分離切断することによって(たとえば、押し抜き、のこぎり、または類似の方法によって)半製品から端末片27が分離される。
図6および7による他の実施例はとくにろう付け法を適用するのに適している。図6および7に示されているように、可撓性導電線40は電流母線41に取り付けられる。この電流母線41の一方の接続面42に溝43を備えている。図8から詳細に認められる端末片44にも対応する溝が設けられている。溝45に直角に図8に示されている凹所46が延び、その中に、可撓性導電線40の円筒状に成形された端部47がはめ込まれる。凹所46は端部47の断面形状に適合している。凹所46間に残存する面は電流母線41の接続面42に当接するための接触面48を形成する。ろう付けのために必要なろうの導入はろう片50によって行われる。このろう片50は図6および7による配置の準備の際に凹所43および45内に挿入される。その際、凹所43および45の高さは全体として入れ子式に挿入された3つのろう片50によって満たされる。ろう片50の厚みが異なる場合、その数を加減すればよい。
図9に詳細に示されているように、ろう片50は切除部51を有するくし状の押し抜き部として構成されている。しかしながら、ろう付け法は図10に示されているような平坦なろう片52によっても実施することができ、また、可撓性導電線40および凹所46の配置を端末片44に適合する波形状のろう片53(図11)によっても実施することができる。
ろう付けの際に電流母線41、可撓性導電線40および端末片44の間に生ずる接合面を拡大するために、溝45(図8)はわずかな、とくに凹所46に適合した深さをもって形成される。さらに溝45の高さは端末片44の高さに比較して図8とは異なるように選択することができる。
さらに図8から分かるように、端末片44は凹所46とは反対側に、電流母線41の溝43に一致する溝54を備えている。かくして、図6および7に鎖線で示されているように、さらなる一連の可撓性導電線40を電流母線41に接続することができる。同様にして端末片44を作るために、成形された半製品を用いることができる。その場合、この半製品には溝45および54が全長にわたって形成される。必要な端末片は、図8にハッチングを施した切断面55によって示されているように、半製品から端末片を切断することによって製造される。凹所46は半製品または個々の端末片に押し抜きまたは切削加工のような通常の加工法を施すことによって製造される。
図6および7による配置のおけるろう付け部に対する熱の導入は、適切な大きさの電流を矢印56で示すように通電することによって行われる。周知のごとく、必要な温度はろう材の選択によって影響を受ける。とくに銅からなる電流母線、端末片、および可撓性導電線の場合は、銀を含有するろう材がよく適しており、その場合溶融点は銀含有量によって左右される。平坦なろう片52を用いる場合、用いられる電極を接触させるための押圧力によって可撓性導電線40の配置に適合するための変形が行われる。
上述の実施形態においては、可撓性導電線が電流母線に対して直角に上方へ延びるものとそれぞれ仮定した。しかし、種々の理由から、可撓性導電線を電流母線に上記とは異なる方向で接続したいことがある。このことは、図12ないし16に示されているように、ユニット化された部品を用いると可能になる。この原理の基本は、端部に段付け部61を形成した電流母線60にある。段付け部61の高さおよび深さは同一であって共に寸法dを持っている。これによって、可撓性導電線を取り付けるための互いに直角に位置する2つの接続面62および63が形成される。2つの異なる端末片64および65が段付け部61の上方に個々に、および互いに組み合わせて、異なる姿勢で示されている。
図12に示されている端末片64,65は2つの辺を有する四角形形状を持っており、それらの辺の内の少なくとも一辺は段付け部61の寸法dを持っている。残りの辺は端末片64では、寸法dより小さい寸法hを持っており、nを整数として式d=n×hで表される。このようにして、段付け部61が満たされるように2つまたはそれ以上の端部辺64が組み合わされる。
他の端末片65は辺の長さdを有する四角形形状を持っており、段付け部61は端末片65のいかなる姿勢でも同様に常に満たされる。可撓性導電線を受け入れるための凹所66の位置はそれぞれ破線で示されている。このようにして、可撓性導電線67が図13に示されているように直角に上方へ向いたり、または鎖線で示されているように電流母線60の延長方向へ向いたりすることができる。電流母線60が180度の回動位置で取り付けられる場合、すなわち下方へ開放する段付け部61を備える場合、図14に示されているように、それは可撓性導電線67が下方へ向く状態に対応する。
図12に対応する寸法dを有する四角形断面形状の端末片64が用いられる場合、図3,4および図6,7に類似する2本の連設可撓性導電線を電流母線60に接続することもできる。そのための例として、図15は2つの端末片64を用いる例を示し、図16は3つの端末片68を用いる例を示している。ここでは、図15,16の配置は、図13,14においてそれぞれ一連の可撓性導電線に対するのと同様に可撓性導電線67の位置の変形例が可能である。
この種の開閉接点装置は種々の実施形態のものが知られている。たとえば、米国特許第4583065号明細書によれば、電流母線の凹所に可撓性導電線が圧着法によって、すなわちろうを用いることなく、取り付けられる。
これに対して、米国特許第4922068号明細書によれば、ケーブル状の可撓性導電線の端末部がまずろうの供給のもとに凝固され、次いで、凝固された端末部が同様にろうの供給のもとに電流母線に接続される。その場合、可撓性導電線の凝固された端末部は箔状のろう切片と一緒に電流母線上に載置され、当該部分の一時的な仮止めのためにピンまたはリベットが用いられる。
さらに、可撓性導電線を真空のもとで電子ビームによって電流母線に溶接することが知られている。溶接部を適切な構造とすることによって、熱作用が小さな領域に制限され、それにより可撓性導電線の弾性を保持するようにすることができる(米国特許第5093988号明細書)。このことは開閉接点装置の寿命にとって重要である。
遮断器の製造モデルシリーズの全ての定格電流に対してできるだけ同一の半製品を使用できるようにするために、適当に選定された形式の可撓性導電線をユニットとして用い、この導電線の本数によって所望の定格電流に適合させることが知られている。そのため、大きな定格電流用の開閉接点装置は一列配置された多数の可撓性導電線を備えなければならないばかりでなく、そのような導電線列を多数並列に備えていなければならない。国際特許出願公開第95/28724号明細書によれば、このような多数の可撓性導電線は電子ビーム溶接法によって電流母線に接続される。ここでは、比較的小さな断面積をもって構成された電流母線端部は全体として必要な可撓性導電線に一致する個数の穴を備えており、その穴に、可撓性導電線のそれに合わせた端部が挿入される。その場合、溶接は、電子ビームが可撓性導電線の電流母線とほぼ面一に位置決めされた端部端面に導入されるようにして行われる。
公知の種々のろう付け法または溶接法を適用するのとは異なり、少なくとも、可撓性導電線の本数が増大し、そのような導電線を多数並列にすることが必要である場合、ろう付けまたは溶接の準備が作業コスト全体の大部分を占める。すなわち、この場合、可撓性導電線を受け入れるための相応する個数の凹所または穴を切削作業によって作らなければならない。
本発明は、これを考慮して、多数の可撓性導電線を有する開閉接点装置の製造を簡易化することを課題とする。
本発明によれば、この課題は、可撓性導電線が電流母線の接続面と電流母線に接続される端末片との間に配設され、端末片が電流母線の接続面に少なくとも一つの接触面で当接し、電流母線、端末片および可撓性導電線が熱作用によって相互に分離不能に接続されることによって解決される。
端末片は電流母線に凹所又は穴を作るために従来必要とされた加工を不要にすることを可能にする。この凹所又は穴の作成はむしろ、比較的大きな電流母線とは異なる経済的に実施可能な方法に基づいて比較的小さな部品として加工することのできる端末片で行うことができる。いずれにしても、公知の多数列配置の可撓性導電線(国際特許出願公開第95/28724号明細書)が必要とされる場合に、種々の寸法の電流母線に対してもまた種々の配置構造においても使用可能である端末片を形成することが可能である。この場合、選択されたろう付け法または溶接法によって相互に接続されかつ電流母線に接続された複数の端末片を並設することができる。
開閉接点装置の製造を簡易化するために、本発明の範囲内で、端末片が少なくとも電流母線の端面に対向する側に、可撓性導電線の本数に相応する凹所を備えることができる。この構成は、可撓性導電線の位置決めを容易にし、状況によっては位置決め装置を不要にすることができる。
電流母線を端末片および可撓性導電線に接続するために溶接法を用いなければならない場合は、次のステップによって行うことができる。
・電流母線、可撓性導電線および端末片を、可撓性導電線の端面が電流母線および端末片の隣接面と互いに面一になる位置に位置決めするステップ、
・十分なエネルギーのビームを前記端面および前記隣接面に前記各部品材料の溶解のために十分な強度でもって向けるステップ、
・全ての可撓性導電線の端面並びに電流母線および端末片の前記隣接面を含む領域に沿って、可撓性導電線が電流母線および端末片に分離不能に接続されるまで、ビームを照射するステップ。
その場合、十分なエネルギーのビームとして、公知のごとく電子ビームまたはレーザビームを用いることができる。
すでに述べたように、本発明による開閉接点装置は基本的に溶接法またはろう付け法を適用するのに適している。特にろう付け法に関しては変形例を後述する。
とくにろう付け工程は、電流母線の接続面及び/又は端末片の対向側に、ろう片を受け入れるための少なくとも一つの凹所を配設することによってかなり簡易化することができる。部品の位置決めの目的を同時に一時的に利用できるそのようなろう片の適用はそれ自体公知である。たとえば、真空開閉管の製造に際してろう片を用いることはドイツ国登録実用新案第9319945号明細書により公知である。その場合、本発明の課題のために、そう片は端末片と同様の配置構造をもって、可撓性導電線を受け入れるための凹所を備えるのがよい。
一つまたは複数の端末片を用いた電流母線と可撓性導電線との接続は次のステップによるろう付けによって達成することができる。
・電流母線、可撓性導電線および端末片を相互間隔をもって位置決めするステップ、
・電流母線の凹所内および端末片の凹所内にそれぞれ少なくとも一つのろう片を挿入するステップ、
・電流母線と端末片との間の間隔を、連続する導電路が形成されるように減少させるステップ、
・電源および導電路を用いて電流回路を形成するステップ、
・ろう片が溶解し、電流母線、可撓性導電線および端末片が相互に分離不能に接続される大きさと時間をもって導電路を介して電流を流すステップ。
可撓性導電線の配置ないし基本形態において注意すべき観点は多く存在する。とくに可動接触子の小さなまたは大きな揺動角を、可撓性導電線に許容できない応力を与えることなく可能にするために、可撓性導電線が、接点レバーと電流母線との直線状接続部とは多少異なる基本形態を備えることができる。電流力を利用するために、可撓性導電線をループ状に配置することも有効である。この実施形態の範囲内で、可撓性導電線の方向は電流母線の長手方向に対して相対的に異なるように選択するのが望ましい。とくに電流母線が通常水平位置をとる場合、可撓性導電線は上方へ、または下方へ、または水平方向に走るようにするのがよい。これらの全ての配置は、本発明の変形例に従い、ユニット化し多機能化して構成された部品により、互いに直角をなす2つの接続面を形成するために電流母線の端部に同一高さおよび深さの段付け部が設けられ、すでに詳述した端末片が四角形断面を有し、その少なくとも一辺が段付け部の高さおよび深さに適合するようにすることによって達成される。
まず第一に、電流母線に上方へ向いた段付け部を配設し、可撓性導電線がそれぞれ端末片の位置に従い上方へまたは電流母線の長手方向に走るように整列される。電流母線が下方へ向いている段付け部に組み込まれる場合、可撓性導電線の水平方向に延びる配置と共に、下方へ延びる配置も可能である。
電流母線に対する上述した可撓性導電線の種々の相互配置はユニット化された部品を用いることによって、電流母線に2列以上の可撓性導電線を接続しなければならない場合にも実施することができる。これは本発明の範囲内において、端末片の成形物の辺の長さを、2つまたはそれ以上の同一構造の端末片を段付け部の寸法に一致する正方形断面で互いに補うような寸法にすることによって達成することができる。
次に図面に示す実施形態を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
図1は、3極型低電圧遮断器を概略的に示す斜視図である。
図2は、図1の遮断器における開閉接点装置の部分の断面を示す。
図3および図4は、とくに溶接法に適した実施形態に関し、端末片を付加され可撓性導電線を有する電流母線の側面図および平面図である。他の端末片による図示の装置の拡張例が波線で示されている。
図5は、図3および図4の実施形態のための端末片の斜視図である。
図6は、電流母線および2つの付加端末片並びにろう片を有するろう付け法の実施例を示す側面図である。
図7は、図6の装置をVII−VII線に沿って部分的に切断した平面図である。
図8は、図6および図7の実施例のための端末片を示す図5に対応する斜視図である。
図9、図10および図11は、それぞれろう片の異なる実施形態を示す斜視図である。
図12は、可撓性導電線を取り付けるための互いに直角に立つ2つの接続面を形成する段付け部を有する電流母線、並びに段付け部に適合する端末片およびそれらの組合せの種々の例を示す分解図である。
図13および図14は、電流母線が水平位置をとる場合の、上方または下方へ向かう可撓性導電線の配置を示す側面図である。
図15は、全体として正方形断面をなし2つの直列接続のために上方へ向かう可撓性導電線を電流母線に接続する2つの端末片の組合せを示す側面図である。
図16は、他の実施形態として、正方形断面に対する3つの端末片およびそれによって可能な可撓性導電線と電流母線との3連接続構成を示す側面図である。
図1に示されている低電圧遮断器1は3極に構成されており、背面側に配置されているため図1には示されていない電流母線が垂直な母線導体2に接続されている。遮断器1は、前面操作部4を有するハウジング3を備えている。前面操作部4の中央部に投入および遮断の制御のための押しボタン5、並びに開閉状態およびエネルギー蓄積部の状態を表示する運転状態表示部6が配設されている。前面操作部4の左側に電子トリップユニット7が設けられ、また前面操作部4の右側には上述のエネルギー蓄積部へのマニュアル蓄積のための操作ハンドル10が配設されている。
遮断器1の各極にはそれぞれ図2に示されているように固定接触子12および可動接触子13を有する開閉接点装置11が備えられている。固定接触子12は上部電流母線14に接続されている。この電流母線14はすでに述べたようにして遮断器1の背面側でハウジング3から突出し、外部の母線導体(たとえば、図1の母線導体2)に接続される。可動接触子13は一つまたは複数の接触子レバー15を含んでいる。この接触子レバー15は接触子支持体16に揺動可能に取付けられ、可撓性導電線17を介して下部電流母線20に接続されている。電流母線20もやはりハウジング3から突出している。接触子支持体16は、詳細には図示されていないがハウジング3内に揺動可能に支持され、接触子レバー15が固定接触子12に当接したりそれから離れたりすることができるように、駆動装置21により連結棒22を介して操作される。駆動装置21に属する開閉軸23は遮断器1の全ての極に共通である。開閉接点装置11の上部には消弧室18が設けられている。
可撓性導電線と下部電流母線との接続は、以下に詳述するように種々の形態で実施することができる。まず、図3,4および5に示すように、レーザビーム溶接または電子ビーム溶接に適した実施形態について説明する。
図3および4に示すように、可撓性導電線25が、図2の下部電流母線20として用いられる電流母線26に端末片27を用いて接続される。端末片27の幅および高さは電流母線26に一致する。電流母線26は平坦な接続面30を持っており(図4)、端末片27は可撓性導電線25のほぼ正方形断面に成形された終端部32を受け入れるための凹所31を持っている(図5参照)。凹所31間に残存している部分は、端末片27を電流母線26の接続面30に当接するための接触面33を形成する。
電流母線26、端末片27および可撓性導電線25は適切な熱作用によって相互に分離不能に接続される。これは、図3および4に示されている状態から出発して、可撓性導電線25の端面34が端末片27の隣接面35および電流母線26の接続面36と互いに面一になるようにして行われる。上述の各部品を所望の位置に一時的に位置決めするために保持装置を利用することができる。適当な保持装置は公知であり、したがってその詳細な説明は省略する。熱作用は、各部品を相互に溶接するために、好ましくは図3に矢印37によって示されている、すでに述べた形式の十分なエネルギーのビームを利用して行われる。
図4に鎖線によって示されているように、他の一連の可撓性導電線を電流母線26に接続するために、必要に応じて他の端末片27をすでに存在する端末片27に付加することができる。その場合、まず可撓性導電線25および端末片27を全体として一つの装置として所望の配置関係にまとめてから、関連する工程において熱作用を施す。
端末片27は、図5に鎖線によって示されている四角形およびハッチングで示された切断面38によって示されているように、成形された半製品の切片として構成される。その場合、可撓性導電線25の成形された端部32を受け入れるのに用いられる凹所31は、圧延または押出し成形された成形物の窪みないし溝により切削加工なしに形成される。かくして、電流母線26の厚みに適合する寸法にそれぞれ分離切断することによって(たとえば、押し抜き、のこぎり、または類似の方法によって)半製品から端末片27が分離される。
図6および7による他の実施例はとくにろう付け法を適用するのに適している。図6および7に示されているように、可撓性導電線40は電流母線41に取り付けられる。この電流母線41の一方の接続面42に溝43を備えている。図8から詳細に認められる端末片44にも対応する溝が設けられている。溝45に直角に図8に示されている凹所46が延び、その中に、可撓性導電線40の円筒状に成形された端部47がはめ込まれる。凹所46は端部47の断面形状に適合している。凹所46間に残存する面は電流母線41の接続面42に当接するための接触面48を形成する。ろう付けのために必要なろうの導入はろう片50によって行われる。このろう片50は図6および7による配置の準備の際に凹所43および45内に挿入される。その際、凹所43および45の高さは全体として入れ子式に挿入された3つのろう片50によって満たされる。ろう片50の厚みが異なる場合、その数を加減すればよい。
図9に詳細に示されているように、ろう片50は切除部51を有するくし状の押し抜き部として構成されている。しかしながら、ろう付け法は図10に示されているような平坦なろう片52によっても実施することができ、また、可撓性導電線40および凹所46の配置を端末片44に適合する波形状のろう片53(図11)によっても実施することができる。
ろう付けの際に電流母線41、可撓性導電線40および端末片44の間に生ずる接合面を拡大するために、溝45(図8)はわずかな、とくに凹所46に適合した深さをもって形成される。さらに溝45の高さは端末片44の高さに比較して図8とは異なるように選択することができる。
さらに図8から分かるように、端末片44は凹所46とは反対側に、電流母線41の溝43に一致する溝54を備えている。かくして、図6および7に鎖線で示されているように、さらなる一連の可撓性導電線40を電流母線41に接続することができる。同様にして端末片44を作るために、成形された半製品を用いることができる。その場合、この半製品には溝45および54が全長にわたって形成される。必要な端末片は、図8にハッチングを施した切断面55によって示されているように、半製品から端末片を切断することによって製造される。凹所46は半製品または個々の端末片に押し抜きまたは切削加工のような通常の加工法を施すことによって製造される。
図6および7による配置のおけるろう付け部に対する熱の導入は、適切な大きさの電流を矢印56で示すように通電することによって行われる。周知のごとく、必要な温度はろう材の選択によって影響を受ける。とくに銅からなる電流母線、端末片、および可撓性導電線の場合は、銀を含有するろう材がよく適しており、その場合溶融点は銀含有量によって左右される。平坦なろう片52を用いる場合、用いられる電極を接触させるための押圧力によって可撓性導電線40の配置に適合するための変形が行われる。
上述の実施形態においては、可撓性導電線が電流母線に対して直角に上方へ延びるものとそれぞれ仮定した。しかし、種々の理由から、可撓性導電線を電流母線に上記とは異なる方向で接続したいことがある。このことは、図12ないし16に示されているように、ユニット化された部品を用いると可能になる。この原理の基本は、端部に段付け部61を形成した電流母線60にある。段付け部61の高さおよび深さは同一であって共に寸法dを持っている。これによって、可撓性導電線を取り付けるための互いに直角に位置する2つの接続面62および63が形成される。2つの異なる端末片64および65が段付け部61の上方に個々に、および互いに組み合わせて、異なる姿勢で示されている。
図12に示されている端末片64,65は2つの辺を有する四角形形状を持っており、それらの辺の内の少なくとも一辺は段付け部61の寸法dを持っている。残りの辺は端末片64では、寸法dより小さい寸法hを持っており、nを整数として式d=n×hで表される。このようにして、段付け部61が満たされるように2つまたはそれ以上の端部辺64が組み合わされる。
他の端末片65は辺の長さdを有する四角形形状を持っており、段付け部61は端末片65のいかなる姿勢でも同様に常に満たされる。可撓性導電線を受け入れるための凹所66の位置はそれぞれ破線で示されている。このようにして、可撓性導電線67が図13に示されているように直角に上方へ向いたり、または鎖線で示されているように電流母線60の延長方向へ向いたりすることができる。電流母線60が180度の回動位置で取り付けられる場合、すなわち下方へ開放する段付け部61を備える場合、図14に示されているように、それは可撓性導電線67が下方へ向く状態に対応する。
図12に対応する寸法dを有する四角形断面形状の端末片64が用いられる場合、図3,4および図6,7に類似する2本の連設可撓性導電線を電流母線60に接続することもできる。そのための例として、図15は2つの端末片64を用いる例を示し、図16は3つの端末片68を用いる例を示している。ここでは、図15,16の配置は、図13,14においてそれぞれ一連の可撓性導電線に対するのと同様に可撓性導電線67の位置の変形例が可能である。
Claims (8)
- 電流母線と、この電流母線(20,26,41)を可動接触子(13)に接続するために電流母線(20,26,41)に取り付けられたケーブル状の可撓性導電線(17,25,40)とを有する低電圧遮断器の開閉接点装置において、
可撓性導電線(17,25,40)は電流母線(26,41)の接続面(30,42)と電流母線(24,41)に接続される端末片(27,44)との間に配設され、端末片(27,44)は電流母線(26,41)の接続面(30,42)に少なくとも一つの接触面(30,48)で当接し、電流母線(26,41)、端末片(27,44)および可撓性導電線(25,40)は熱作用(37,55)によって相互に分離不能に接続されていることを特徴とする低電圧遮断器の開閉接点装置。 - 端末片(27,44)は少なくとも電流母線(26,41)の接続面(30,42)に対向する側に、可撓性導電線(25,40)の本数に相応する凹所(31,46)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の開閉接点装置。
- 電流母線(26)、可撓性導電線(25)および端末片(27)を、可撓性導電線(25)の端面(34)が電流母線(26)および端末片(27)の隣接面(35,36)と互いに面一になる位置に位置決めするステップと、
十分なエネルギーのビーム(37)を前記端面(34)および前記隣接面(35,36)に前記各部品材料の溶解のために十分な強度でもって向けるステップと、
全ての可撓性導電線(25)の端面(34)並びに電流母線(26)および端末片(27)の前記隣接面を含む領域に沿って、可撓性導電線(25)が電流母線(26)および端末片(27)に分離不能に接続されるまで、ビーム(37)を照射するステップと、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉接点装置の製造方法。 - 電流母線(41)の接続面(42)及び/又は端末片(44)の対向側に、ろう片(50,52,53)を受け入れるための少なくとも一つの溝(43,45)が配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉接点装置。
- ろう片(50,53)は、端末片(44)の凹所(46)に対応して、可撓性導電線(40)を受け入れるための切除部(51)を備えていることを特徴とする請求項4に記載の開閉接点装置。
- 電流母線(41)、可撓性導電線(40)および端末片(44)を相互間隔をもって位置決めするステップと、
電流母線(41)の凹所(43)内および端末片(44)の凹所(45)内にそれぞれ少なくとも一つのろう片(50,51,52)を挿入するステップと、
電流母線(41)と端末片(44)との間の間隔を、連続する導電路が形成されるように減少させるステップと、
電源および前記導電路を用いて電流回路を形成するステップと、
ろう片(50,51,52)が溶解し、電流母線(41)、可撓性導電線(40)および端末片(44)が相互に分離不能に接続される大きさと時間をもって導電路を介して電流(56)を流すステップと、
を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の開閉接点装置の製造方法。 - 電流母線(60)の端部に、互いに直角をなす2つの接続面(62,63)を形成するために、同一高さおよび深さ(d)の段付け部(61)が設けられ、端末片(64,65,68)は四角形形状をしており、その複数の辺の少なくとも一つは段付け部(61)の高さおよび深さ(d)に適合していることを特徴とする請求項1乃至6の1つに記載の開閉接点装置。
- 端末片(64,68)の辺の長さが、2つ又はそれ以上の同一構造の端末片(64)が段付け部(61)の一つの寸法に一致する正方形断面形状に互いに適合するように定められていることを特徴とする請求項7に記載の開閉接点装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19626467 | 1996-06-21 | ||
DE19626467.7 | 1996-06-21 | ||
PCT/DE1997/001290 WO1997050102A1 (de) | 1996-06-21 | 1997-06-18 | Schaltkontaktsystem eines niederspannungs-leistungsschalters mit biegsamen leitern |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000513483A JP2000513483A (ja) | 2000-10-10 |
JP3783874B2 true JP3783874B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=7798622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50209898A Expired - Fee Related JP3783874B2 (ja) | 1996-06-21 | 1997-06-18 | 可撓性導電線を有する低電圧遮断器の開閉接点装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6121560A (ja) |
EP (1) | EP0906633B1 (ja) |
JP (1) | JP3783874B2 (ja) |
DE (2) | DE19636237A1 (ja) |
IN (1) | IN191907B (ja) |
WO (1) | WO1997050102A1 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19715115C2 (de) * | 1997-04-11 | 2001-07-19 | Aeg Niederspannungstech Gmbh | Schaltvorrichtung |
DE19748288A1 (de) * | 1997-10-31 | 1999-05-06 | Kloeckner Moeller Gmbh | Schaltkontaktstück für Niederspannungs-Schaltgeräte |
DE10004833A1 (de) * | 2000-02-01 | 2001-08-02 | Siemens Ag | Mehrpoliger Niederspannungs-Leistungsschalter mit einem Stromerfassungsgerät je Pol |
ITMI20020789A1 (it) * | 2002-04-12 | 2003-10-13 | Abb Service Srl | Elemento di connessione di un conduttore flessibile e metodo per connettere un conduttore flessibile ad un terminale di collegamento |
JP2005039037A (ja) * | 2003-07-14 | 2005-02-10 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | 摺動子 |
DE202006007973U1 (de) * | 2006-05-10 | 2006-08-03 | Siemens Ag | Leistungsschalter, insbesondere Hochstromschalter |
DE602007013785D1 (de) * | 2007-12-07 | 2011-05-19 | Abb Technology Ag | Schaltgetriebeanordnung mit niedriger, mittlerer oder hoher Spannung und mit mindestens einem beweglichen Kontakt |
TW201043357A (en) * | 2010-08-20 | 2010-12-16 | chong-xian Huang | Core tube base for heat radiator and method for manufacturing the same |
DE102013101080B9 (de) * | 2013-02-04 | 2014-12-24 | Connex Gmbh | Verfahren zur Herstellung eines Strombandes |
GB2511569B (en) * | 2013-03-08 | 2015-05-06 | Christopher John Stanton | Improved switch and associated methods |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4158829A (en) * | 1977-09-01 | 1979-06-19 | Cutler-Hammer, Inc. | Electromagnetically operated DC power contactor |
CH656986A5 (en) * | 1982-04-02 | 1986-07-31 | Sprecher & Schuh Ag | Method for producing an electrically conductive connection between a conductor having a small cross-section and a metallic connecting part |
US4470027A (en) * | 1982-07-16 | 1984-09-04 | Eaton Corporation | Molded case circuit breaker with improved high fault current interruption capability |
FR2556515B1 (fr) * | 1983-12-13 | 1987-01-16 | Merlin Gerin | Procede et dispositif de connexion electrique fixe de tresses sur des plages d'amenee de courant |
US4922068A (en) * | 1988-05-26 | 1990-05-01 | Bangs Edmund R | Densified braided switch contact |
US5032813A (en) * | 1990-03-09 | 1991-07-16 | Westinghouse Electric Corp. | Pinned shunt end expansion joint |
US5184100A (en) * | 1990-04-26 | 1993-02-02 | Fuji Electric Co., Ltd. | Circuit breaker |
FR2665026B1 (fr) * | 1990-07-19 | 1992-09-18 | Merlin Gerin | Procede de connexion par soudage d'un conducteur flexible a un doigt de contact, et structure de contact electrique a plusieurs lamelles. |
US5093988A (en) * | 1991-01-24 | 1992-03-10 | Kohler Co. | Method for attaching a flexible connector |
US5300755A (en) * | 1991-08-12 | 1994-04-05 | Yazaki Corporation | Structure for welding electrical connecting portions to each other using laser light beam |
DE4416104C2 (de) * | 1994-04-19 | 2000-07-13 | Siemens Ag | Schaltkontaktanordnung eines elektrischen Leistungsschalters |
-
1996
- 1996-08-28 DE DE19636237A patent/DE19636237A1/de not_active Withdrawn
-
1997
- 1997-06-18 EP EP97931635A patent/EP0906633B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-06-18 JP JP50209898A patent/JP3783874B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1997-06-18 US US09/202,156 patent/US6121560A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-06-18 WO PCT/DE1997/001290 patent/WO1997050102A1/de active IP Right Grant
- 1997-06-18 DE DE59700858T patent/DE59700858D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-06-19 IN IN1172CA1997 patent/IN191907B/en unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
IN191907B (ja) | 2004-01-17 |
EP0906633B1 (de) | 1999-12-15 |
US6121560A (en) | 2000-09-19 |
WO1997050102A1 (de) | 1997-12-31 |
EP0906633A1 (de) | 1999-04-07 |
DE59700858D1 (de) | 2000-01-20 |
DE19636237A1 (de) | 1998-01-02 |
JP2000513483A (ja) | 2000-10-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3783874B2 (ja) | 可撓性導電線を有する低電圧遮断器の開閉接点装置 | |
EP0872920A2 (en) | Continuous electronic stamping with offset carrier | |
US4255644A (en) | Micro-soldering tool | |
JP2615214B2 (ja) | ヒューズ組立体及びその製造方法 | |
JPH10199396A (ja) | 多極型ヒューズ素子およびこの素子を使用した多極型ヒューズ | |
JP3020664B2 (ja) | 接点フィンガおよびこの接点フィンガに対する可撓性導体の接続方法 | |
WO1985002055A1 (en) | Blade fuse and manufacturing method | |
JP2001229985A (ja) | レーザ放射によって導電性の接続を生ぜしめる方法 | |
EP0041966A1 (en) | Method of manufacturing plug-in electrical fuses and a fuse produced by the method | |
JP2001307610A (ja) | ヒューズの製造方法とこのヒューズを内蔵するパック電池 | |
KR102283355B1 (ko) | 리벳접점 전단강도 측정장치 | |
JP3497511B2 (ja) | 電気的スイッチ及びそのスイッチの製造方法 | |
US4290183A (en) | Apparatus for making plug-in fuse assemblies | |
JP3799468B2 (ja) | 回路板の製造方法、該方法により製造された回路板および該回路板を備えた電気接続箱 | |
EP0778603A2 (en) | Flat fuse and method for its manufacture | |
JP2620056B2 (ja) | 電気的な接続端子装置 | |
JP2011113676A (ja) | フレキシブルフラットケーブルに対する端子の接続方法および端子 | |
ES2286640T3 (es) | Modulo de pulsador de prueba. | |
EP2304750B1 (en) | Connecting flexible conductors using cold plastic deformation | |
JP3928493B2 (ja) | 電気接続箱内の回路の接続方法 | |
JPS6231466B2 (ja) | ||
JPH07220549A (ja) | 接点開閉装置 | |
CN1075235C (zh) | 机电继电器及其制造方法 | |
JP2776879B2 (ja) | 接点の溶接方法 | |
JPH10336812A (ja) | 分電盤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040525 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060309 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |