JP3783799B2 - 穿孔装置のプレクリーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラドリル、ロータリドリル、ダウンザホールドリル等の穿孔装置に搭載された集塵機の吸込用配管の途中に設けて、粉塵を捕集するプレクリーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
クローラドリル、ロータリドリル、ダウンザホールドリル等の穿孔装置では、岩盤に穿孔する際、繰粉を孔内から排出除去するために、通常圧縮空気が利用されている。このため、穿孔時には多量の粉塵が発生する。そこで、最近の穿孔装置では、バグフィルタ等の集塵機を搭載して、粉塵を捕集し除去することにより、空気を清浄化し作業環境を改善するようにしているものが多い。
【0003】
集塵機で捕集された粉塵は、穿孔位置から離れた場所に排出しなければならないので、集塵機本体はさく孔位置から離れた場所に配置し、穿孔口元を覆うダストポットから集塵機本体まで、ホースやパイプを用いた吸込用配管が敷設されている。
【0004】
ところが、岩盤に穿孔する際には多量の粉塵が発生し、また粉塵中には、微粒のものばかりでなく小石のような粒度の大きいものも含まれているので、吸込用配管が途中で詰まったり、集塵機のフィルタが早期に目詰まりしてしまうことがある。
【0005】
この対策として、吸込用配管の途中に粉塵の一部(特に粗粒の粉塵)を捕集して排出するためのプレクリーナが設けられるようになっている。このプレクリーナには、従来サイクロン式の集塵機が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
サイクロン式の集塵機は、回転気流による遠心力で重量の大きい粉塵を気流から分離し壁面を伝って落下させ集塵するものであって、構造が比較的簡単で製作費用もさほど高価ではない。
【0007】
しかし、サイクロン式の集塵機は、圧力損失が大きいので、ダストポットでの吸込能力が低下し、粉塵がダストポット外部へ漏出するという問題がある。
また、サイクロン式の集塵機は、重量が大でこれを支持するためガイドシェルに固定して用いられるので、ガイドシェルを直立状態として穿孔する場合にはよいが、穿孔状態によってガイドシェルの傾斜が変わるとサイクロン集塵機の傾斜が変わり、集塵性能が低下する。
【0008】
本発明は、穿孔装置のプレクリーナにおける上記課題を解決するものであって、圧力損失が小さくダストポットでの吸込能力を大きくでき、繰粉のダストポット外への漏出を防止することのできる穿孔装置のプレクリーナを提供することを目的とする。
【0009】
また、ガイドシェルの傾斜が変わっても、集塵性能が低下しない穿孔装置のプレクリーナを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、穿孔装置の集塵機の吸込用配管の途中に設けられるプレクリーナを、吸込用配管より大径で、上部に出口、下部にダスト排出口を備えた中空の集塵室と、この集塵室の側面に斜下向きに設けられた入口管とで構成するとともに、集塵室が垂直状態となるよう穿孔装置のガイドシェルから吊下げて支持する構成とすることにより上記課題を解決している。
【0011】
ダストポットから空気とともに吸い込まれた粉塵は、プレクリーナの入口管から集塵室内に導入される。入口管は斜下向きとなっており、出口は上部に設けられているので、空気は集塵室内に斜下向きに流入し転向して上昇する。集塵室は吸込用配管より大径となっているので、このとき上昇する空気の流速は低速となって粉塵が沈降しやすい状態となる。
【0012】
そこで、粒度の大きい粉塵は、慣性と重力により転向せず下部のダスト排出口側へ落下し、微粒の粉塵のみが空気に随伴して上昇する。上部の出口から出た微粒の粉塵を含む空気は吸込用配管を経て集塵機へ導かれる。
【0013】
このように、プレクリーナの集塵室は、単に気流を転向させるのみであり、内部構造が簡単なので圧力損失が小さく、ダストポットでの吸込能力を大きくできる。
【0014】
また、プレクリーナは、構造が簡単で軽量であるので集塵室が垂直状態となるよう穿孔装置のガイドシェルから吊下げて支持することにより、ガイドシェルの傾斜が変化しても傾斜が変わらず、集塵性能が低下しないようにすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施の一形態であるプレクリーナを備えたクローラドリルの側面図、図2はプレクリーナの構成の説明図、図3はダスト排出口のバルブの閉状態の説明図、図4はダスト排出口のバルブの開状態の説明図である。
【0016】
クローラドリル1は、その前部に設けたブーム2でさく岩機3を搭載したガイドシェル4を支持しており、さく岩機3に挿着したロッド5で岩盤6に穿孔する。ガイドシェル4の先端部には、穿孔口元を覆うダストポット7が設けられている。
【0017】
クローラドリル1の後部には、集塵機8が搭載されており、穿孔口元を覆うダストポット7から集塵機8まで、ホース9が集塵機8の吸込用配管として敷設されている。このホース9の途中のダストポット7に近い位置にプレクリーナ10が設けられている。
【0018】
このプレクリーナ10は、吸込用配管のホース9より大径で中空の集塵室11と、この集塵室11の側面に斜下向きに設けられた入口管12とで構成されており、入口管12にはダストポット7側からのホース9が接続されている。
【0019】
集塵室11は上部に出口13、下部にダスト排出口14を備えている。出口13には、集塵室11から縮径した出口管13Aが形成されており、この出口管13Aに集塵機8側からのホース9が接続されている。また、ダスト排出口14には、集塵室11内が負圧になった状態で、図3に示すように、閉となり、粉塵が堆積して所定重量を越えると、図4に示すように開となるバルブ15が設けられている。
【0020】
プレクリーナ10は、上記のごとく構造が簡単で軽量であるので、ガイドシェル4には固定せず、ガイドシェル4から出口13上方位置でホース9に連結された吊索16で吊下げて集塵室11が垂直状態となるよう支持されている。
【0021】
穿孔作業の際には、ブーム2を動かしてガイドシェル4を所定の穿孔状態に位置決めし、さく岩機3を駆動して岩盤6に穿孔する。穿孔時には、圧縮空気がさく岩機3からロッド5を経て孔内に送られ、穿孔で生じた繰粉が圧縮空気によって孔内から排出される。
【0022】
ここで発生した粉塵Dは、穿孔口元を覆うダストポット7で捕集され、集塵機8用の吸引ファン(図示略)により空気とともに吸引されて、ホース9を通り集塵機8に入りフィルタで分離除去される。
【0023】
この流れの中で、ホース9の途中に設けられたプレクリーナ10では、ダストポット7から空気Aとともに吸い込まれた粉塵Dは、プレクリーナ10の入口管12から集塵室11内に導入される。入口管12は下向きとなっており、出口13は上部に設けられているので、空気Aは集塵室11内に下向きに流入し転向して上昇する。集塵室11はホース9より大径となっているので、このとき上昇する空気Aの流速は低速となり粉塵が沈降しやすい状態となる。
【0024】
そこで、粒度の大きい粉塵Dは、慣性と重力により転向せず下部のダスト排出口14側へ落下し、微粒の粉塵のみが空気Aに随伴して上昇する。上部の出口13から出た微粒の粉塵を含む空気Aはホース9を経て集塵機8へ導かれる。
【0025】
このように、プレクリーナ10の集塵室11は単に気流を転向させるのみで内部構造が簡単なので、圧力損失が小さく、ダストポット7での吸込能力を大きくできる。従って、粉塵Dのダストポット7外への漏出を防止できる。
【0026】
穿孔作業時には、集塵室11内は、集塵機8用の吸引ファンによって負圧となっており、ダスト排出口14のバルブ15は閉となっているので、落下した粉塵Dは、集塵室11の下部に貯留されるが、粉塵Dが堆積して所定重量を越えると、図4に示すようにバルブ15が開となって、ダスト排出口14から下方へ排出される。
【0027】
穿孔作業は、ガイドシェル4を直立状態として穿孔する場合だけではなく、必要に応じて穿孔角度が変更されるので、ガイドシェル4の傾斜も変化する。このプレクリーナ10は、ガイドシェル4に固定されておらず、吊索16でガイドシェル4から吊下げられているので、ガイドシェル4の傾斜が変化しても集塵室11が垂直状態となるよう保持することができる。このように、ガイドシェル4の傾斜が変化しても傾斜が変わらないので、プレクリーナ10の集塵性能は低下せず、常に効果的に粗粒の粉塵Dを除去できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の穿孔装置のプレクリーナによれば、圧力損失を小さくしてダストポットでの吸込能力を大きくでき、繰粉のダストポット外への漏出を防止することができる。
【0029】
また、プレクリーナは、集塵室が垂直状態となるよう穿孔装置のガイドシェルから吊下げて支持することにより、ガイドシェルの傾斜が変化しても、集塵性能が低下せず、効果的に粉塵を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態であるプレクリーナを備えたクローラドリルの側面図である。
【図2】プレクリーナの構成の説明図である。
【図3】ダスト排出口のバルブの閉状態の説明図である。
【図4】ダスト排出口のバルブの開状態の説明図である。
【符号の説明】
1 クローラドリル
2 ブーム
3 さく岩機
4 ガイドシェル
5 ロッド
6 岩盤
7 ダストポット
8 集塵機
9 ホース
10 プレクリーナ
11 集塵室
12 入口管
13 出口
14 ダスト排出口
15 バルブ
16 吊索
A 空気
D 粉塵
Claims (1)
- 穿孔装置の集塵機の吸込用配管の途中に設けられるプレクリーナであって、前記吸込用配管より大径で、上部に出口、下部にダスト排出口を備えた中空の集塵室と、該集塵室の側面に斜下向きに設けられた入口管とからなり、集塵室が垂直状態となるよう穿孔装置のガイドシェルから吊下げて支持された穿孔装置のプレクリーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19813096A JP3783799B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 穿孔装置のプレクリーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19813096A JP3783799B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 穿孔装置のプレクリーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1037651A JPH1037651A (ja) | 1998-02-10 |
JP3783799B2 true JP3783799B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=16385956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19813096A Expired - Lifetime JP3783799B2 (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 穿孔装置のプレクリーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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-
1996
- 1996-07-26 JP JP19813096A patent/JP3783799B2/ja not_active Expired - Lifetime
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