JP2000279739A - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置

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JP2000279739A
JP2000279739A JP11090809A JP9080999A JP2000279739A JP 2000279739 A JP2000279739 A JP 2000279739A JP 11090809 A JP11090809 A JP 11090809A JP 9080999 A JP9080999 A JP 9080999A JP 2000279739 A JP2000279739 A JP 2000279739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械の切削工程で発生する切り粉や飛散
油、或は、ミスト等を含んだ含塵気流を直接吸引してこ
れを旋回させることにより、含塵気流からオイルやミス
ト等を分離して、これ等ミスト・ダストを途中で飛散拡
散させることなくダストボックスに確実に捕集せしめる
と共に、微細なミスト等を捕集するフイルターの内部に
ミスト等ができるだけ溜らないようにして、フイルター
の寿命を極力長くする。 【解決手段】 ブロアー20Tの吸引作用を受けて吸引
されて来る含塵気流を、プレダスト分離機1の円筒管4
内で旋回させることにより、ミスト・ダストMR,ML
を分離してダストボックス8に捕集し、このプレダスト
分離機1では捕集しきれなかった微細なミスト・ダスト
MLを、二次集塵部10のフイルター11A,11B,
11Cで捕集して、これ等フイルター11A,11B,
11Cに捕集したミスト・ダストMLを下方に自重降下
させて収集する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集塵装置に関するも
のであって、具体的には、切削油やそのミスト、或は、
切削時に発生する切り粉等が混ざり合った含塵気流を濾
過する場合に用いて好適な集塵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】切削油等の油やそれ等のミスト、或は、
切削時の切り粉やその他の金属粉等が混ざり合った塵埃
を集塵する場合、従来は、これ等塵埃の種類やミストの
量等により、集塵装置自体の構成を変えたり、フイルタ
ーの構成やフイルターの材質を変えることによって対応
していたが、塵埃の種類や量が異なる複数種のダスト類
が発生する工場等では、目的に応じて複数台の集塵装置
を購入して使い分けたり、同時使用しなくてはならない
ため、コストや設置スペース、或は、運転操作及びメン
テナンス等の点で、各種の問題があった。
【0003】そこで、例えば特開平10−19268号
公報に見られるように、油や水、或は、切り粉、火花粉
塵、一般の粉塵と言った各種ダストの種類に対しても、
また、その発生量の多少に対しても、一台にて対処可能
に構成した集塵装置が開発された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報に記載さ
れた従来の集塵装置は、吸引した含塵気流を吸引管部の
内部で旋回させることにより、その遠心力によって質量
のあるミスト・ダストと、質量の少いミスト・ダストを
分離して捕集する仕組に成っているが、しかし、この集
塵装置は吸引したミスト・ダストが吸引通路を通って吸
引される途中で、進行方向に対して直角に構成された通
路の内壁面、具体的には、S字通路内の内壁面に衝突反
射して、質量の少い又は無い細かなミスト・ダストがダ
ストボックスに向かわずに飛散拡散するため、充分な一
次ミスト捕集が行われないままフイルター側に流れてし
まい、その結果、フイルターにミスト・ダストが付着し
てフイルターの寿命を短くする問題があった。
【0005】更に上記従来の集塵装置では、ミスト・ダ
スト捕集用のフイルターの全体が、吸引管部の上側に横
に平坦な姿勢で設置されているため、ミスト・ダストが
フイルター内部に付着堆積して溜りやすく、いずれこれ
がフイルター内部に充満して目詰りを引き起こし、濾過
能力を低下させる問題があった。
【0006】従って本発明の技術的課題は、工作機械の
切削工程で発生する切り粉や飛散油、或は、ミスト等を
含んだ含塵気流を直接吸引してこれを旋回させることに
より、含塵気流からオイルやミスト等を分離して、これ
等ミスト・ダストを途中で飛散拡散させることなくダス
トボックスに確実に捕集せしめると共に、微細なミスト
等を捕集するフイルターの内部にミスト等ができるだけ
溜らないようにして、フイルターの寿命を極力長くする
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0008】ブロアーの吸引作用を受けて吸引通路を通
って吸い込まれて来る含塵気流を、一次集塵部を通して
切り粉や油等の塵埃を分離し、次いで、フイルターを備
えた二次集塵部を通して微細ミスト等を捕集するように
構成した集塵装置であって、
【0009】(1) 上記の一次集塵部を、含塵気流が
流入する流入通路を有し、且つ、この流入通路に流入し
て来る含塵気流を、該流入通路の下側に連設した円筒管
内で旋回させることにより、質量のある切り粉や油等の
塵埃を円筒管の内壁に沿わせて旋回させながら、そのま
ま下側に設けたダストボックス内に落下捕集するように
構成すると共に、上記の二次集塵部を、上記一次集塵部
を通して送られて来る含塵気流に対して、ミスト捕集用
のフイルターを略垂直に配設し、且つ、該フイルターの
下側にはオイル等の凝集液収集部を設けて、フイルター
が捕集したミストを収集するように構成すること。(請
求項1)
【0010】(2) 一次集塵部を構成する円筒管の上
部接線方向に含塵気流が流入する供給管を接続し、この
円筒管の内部下側には、上端口を円筒管の風路に向けて
上向きに開口した状態で二次集塵部に通じる排気ダクト
と、円筒管の内壁面に沿って旋回しながら落下して来る
質量のある切り粉や油等の塵埃を受け入れる密閉型のダ
ストボックスを設けると共に、上記円筒管の上部風路内
には、全体を略円錐柱状に形成した内筒体を設けて、円
筒管内に流入して来る含塵気流をこの内筒体の外周面に
沿わせて旋回させるように構成すること。(請求項2)
【0011】(3) 二次集塵部のフイルターを、空気
流入側と流出側に各々目の粗い疎のフイルターを配設
し、これ等両側のフイルターの間に目の細かい密なフイ
ルターを挾み込んで構成すること。(請求項3)
【0012】(4) 疎なるフイルターの素材が、目の
大きさを300ミクロンから500ミクロンの大きさに
形成した発砲ウレタン材であり、密なるフイルターの素
材が、目の大きさを10ミクロンから20ミクロンの大
きさに形成したカポック繊維であること。(請求項4)
【0013】(5) 二次集塵部の凝集液収集部に、オ
イル等の液体を二次集塵部の外部、又は、一次集塵部の
ダストボックスに排出するためのバルブ付きの排油口を
設けること。(請求項5)
【0014】 上記(1)で述べた請求項1に係る手
段によれば、一次集塵部でオイルや凝集された比較的粒
子の大きなミストのような質量のあるミスト・ダストを
旋回分離してダストボックスに捕集し、この一次集塵部
で捕集しきれなかった微細なミストのような質量の少い
又は無いミスト・ダストを二次集塵部のフイルターによ
って捕集されるが、その際、一次集塵部での旋回流は円
筒管内を真下に向かって進むため、旋回中のミスト・ダ
ストがその間飛散拡散されることなく、ダストボックス
への捕集を確実に行うことができ、また、一次集塵部か
ら二次集塵部に送られる含塵気流は、フイルターにて更
に細かなミストが捕集されることになるが、捕集された
ミストはフイルター内部に溜らずに、フイルター内で成
長しながら次第に降下して下側の凝集液収集部に捕集さ
れるため、フイルターの寿命を極力長くすることを可能
にする。
【0015】 上記(2)で述べた請求項2に係る手
段によれば、ブロアーの吸引作用を受けて接線方向に接
続した供給管(導入通路)から円筒管の内部に流入して
来る含塵気流を、円筒管の内側面に沿って旋回させなが
ら風路内に進行させることができると共に、この円筒管
の風路内には、全体を略円錐柱状に形成した内筒体が設
けられているため、供給管から流入して来る上記含塵気
流の旋回状態をこの円錐柱の側面にガイドさせてより確
実なものにして、その遠心力によって質量のあるミスト
・ダストを風路の外壁に沿って旋回させながら下降する
一方、質量の少ない又は無いミスト・ダストを内筒体の
側面に沿って旋回させながら下降して、下側のダストボ
ックス内に落下・回収することができ、更に、これ等ミ
スト・ダストを分離した含塵気流を排気ダクトを通して
二次集塵部に送り込んで、仕上げの濾過を行うことを可
能にする。
【0016】 上記(3)で述べた請求項3に係る手
段によれば、上記の排気ダクトを通して二次集塵部に送
り込まれて来る微細なオイルミストを含有した空気流
は、一度流入側の疎なるフイルターを通過した後、オイ
ルミストが中間に介在した密なるフイルターに捕集さ
れ、また、密なるフイルターのオイルミスト含有量(捕
集量)が増すに従って、密なるフイルターの前後に接し
ている流入側と流出側の疎なるフイルターが、密なるフ
イルターに捕集されているオイルミストを順次転写(浸
潤)吸収し、その後、疎なるフイルターを伝ってオイル
ミストが自重によって下方に落ちて排出されるから、い
ちいちフイルターを絞ってオイルミストを排出する必要
がなく、オイルミストを順次自然に排出して凝集液収集
部に収集することを可能にする。
【0017】 上記(4)で述べた請求項4に係る手
段によれば、従来よりオイルフェンス等に多く用いられ
ているカポック繊維は、多量のオイルミストを吸収して
離さない性質、つまり、オイルミストをできるだけ多く
含んで外部に流出させない性質を備えているため、この
カポック繊維を使用し、而かも目の大きさを20ミクロ
ン〜10ミクロンと極めて小さく形成した密なるフイル
ターは、空気流通時にオイルミストを確実に捕えて空気
のみを通過させ、捕えたオイルミストを繊維質内に吸収
してフイルター内に留め、通過風(後続空気流)を受け
てもオイルミストの飛散を防止することができると共
に、オイルミストが繊維質内に留まっているため、繊維
の間を空気が通過するので空気圧損を極めて小さくする
ことができ、また、目の大きさを500ミクロン〜30
0ミクロンと比較的大きく形成した前後の疎のフイルタ
ーは、中間の密なるフイルターから溢れ出るオイルミス
トを確実に吸い取って排出することを可能にする。
【0018】 上記(5)で述べた請求項5に係る手
段によれば、凝集液収集部に溜ったオイル等の液体を、
バルブを開いて排油口から二次集塵部の外部、又は、一
次集塵部のダストボックスに排出するため、凝集液収集
部に溜ったオイル等の液体が再び含塵気流に乗ってフイ
ルターに再付着することを防止することができる。
【0019】以上の如くであるから、上記(1)〜
(5)の手段によって上述した技術的課題を解決して、
前記従来技術の問題点を解消することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る集塵装置の実
施の形態を図面と共に説明すると、図1は本発明の全体
を説明した正面図、図2はその側面図、図3は平面図で
あって、これ等の図面に於いて、符号SRで全体的に示
したのは集塵装置、Tは複数本の支持脚TA…によって
支持された機台で、この機台T上には一次集塵部を構成
するプレダスト分離機1と、フイルターを備えた二次集
塵部10と、モータによって作動する排気用のブロアー
20Tと排気口22を備えた排気ブロック20が設けら
れている。
【0021】図4は上述したプレダスト分離機1の構成
を拡大して示した断面図であって、図中、4は円筒管、
2はこの円筒管4の上部接線方向に接続した含塵気流の
供給管、3は円筒管4の内部上側で、且つ、供給管2の
供給口の内側面部分に設けた全体が略円錐柱形状を成す
内筒体で、供給管2の供給口から流入して来る含塵気流
を、この内筒体3の円錐状の側面に沿わせて旋回するよ
うに構成されている。
【0022】4Rは、上記の内筒体3を設けることによ
り、円筒管4の内部上側部に内筒体3に相対する形状、
即ち、上側部を広く、下端口4Tを狭く絞った形状の風
路であって、この風路4Rを旋回することによって質量
のあるミスト・ダストMR…と、質量の少い又は無いミ
スト・ダストML…が分離される仕組に成っている。
【0023】更に図4に於いて、3Bは上述した内筒体
3のうち、図面上手前側に設けた上記供給管2の供給口
から流入して来る含塵空気が旋回を始める側(流入側)
の側面、3Aはその反対側の側面であって、内筒体3は
図示したように流入側の側面3Bの傾斜を垂線に対して
比較的大きな角度でゆるやかに形成しているのに対し
て、反対側の側面3Aの傾斜は垂線に対して比較的小さ
な角度で急斜面に形成されると共に、その中心を上記含
塵空気の流入側とは反対方向、即ち、円筒管4の中心S
Lに対して図面上少し左側に偏心させた状態の斜円錐柱
形状に造られているため、供給管2の供給口から送り込
まれて来る含塵気流を図面右上方の広い空間内にスムー
ズに受入れた後、逆流等を引き起こすことなく内筒体3
を中心に図面上反時計回転方向に円滑に旋回させること
ができるものであって、含塵気流を少い圧力損失の基で
効果的に旋回出来る仕組に成っている。
【0024】更に図中、5は上述した二次集塵部10に
通じる排気ダクトであって、上記円筒体4の下側内部に
設けたこの排気ダクト5の上端口5Hが、上記内筒体3
の底面に向けて間隔を保って同軸的に突設されていて、
この間隔が含塵気流の迂回通路6Hを構成している。
【0025】また、6は上記排気ダクト5の上端口5H
を斜め下方に屈折することによって構成した円錐ガイ
ド、6Aは円錐ガイド6によって構成された上記風路4
Rの下端口4Tに通じるポケット部、6Bは円錐ガイド
6の下端と円筒管4との間の狭い落下通路であって、風
路4Rの下端口4Tから旋回しながら落ちて来るミスト
・ダストは、ポケット部6Aを通ってこの狭い落下通路
6Bから下側に落下される仕組に成っている。
【0026】更に、図1、図2並びに図4に於いて、7
は上記機台Tの底面に一体形成したホッパー、7Aはこ
のホッパー7の上面に突設した回収口を示し、また、図
4に於いて7Tは回収口7Aの上端に設けた取付けフラ
ンジで、この取付けフランジ7Tに上記円筒管4の下端
口に設けた取付けフランジ4Lを接続することにより、
プレダスト分離機1が機台Tの上面に立設した状態に保
持されている。
【0027】また、図1と図2に於いて、8は上記プレ
ダスト分離機1によって分離されて、円筒管4の下端か
ら回収口7A及びホッパー7を通って落下して来るミス
ト・ダストを回収する密閉型のダストボックス(排油タ
ンク)で、8R…はこのダストボックス8の底面に取付
けた移動用のキャスター、8Aは排油口、9Xは操作杆
9Aを有するレバー9を図2に示した実線の如く上方に
回動すると、ダストボックス8の全体を降下して、その
上端口8Bを上記ホッパー7の下端口7Bから切り離す
ことができ、反対に、レバー9を図2の仮想線に示す如
く下方に回動すると、ダストボックス8の全体を上昇さ
せて、その上端口8Bをホッパー7の下端口7Bに密接
な状態に接続できるように構成したリング装置である。
【0028】以上の如く構成したプレダスト分離機1
(一次集塵部)によれば、排気ダクト5を通して及ぼさ
れる上記ブロアー20Tの吸引作用によって、供給管2
を通して円周方向に旋回しながら略末すぼまり状の風路
4R内に吸引進行して来る含塵空気は、その遠心旋回作
用によって質量のあるミスト・ダストMR…を風路4R
の外壁側に分離し、この外壁に沿わせた状態で下端口4
Tに向けて進行させ、遠心旋回作用を受けない質量の少
い又は無いミスト・ダストML…を含んだ気流を風路4
Rの内壁側、又は、内筒体3の外側面に沿わせた状態で
同じく下端口4Tに向けて進行させる。
【0029】次いで、上記の下端口4Tを出た質量のあ
るミスト・ダストMR…は、慣性力によって円筒管4の
内壁面に沿って旋回しながら図面に於いて下側方向に進
行した後、ポケット部6Aから狭い落下通路6Bを通っ
て広い円筒管4の下側部内に流れ込んで失速するため、
そのままホッパー7を通して下側に設けたダストボック
ス8内に落下、回収される。
【0030】一方、質量の少い又は無いミスト・ダスト
ML…は慣性力がなく、その殆んどが迂回通路6Hから
排気ダクト5を通って後段の二次集塵部10側に吸引排
気されるが、この吸引排気中のミスト・ダストML…
は、二次集塵部10側のフイルター(後述する)によっ
て濾過される。
【0031】また、ブロアー20Tによって吸引さる気
体の流れは管路の最短部を流れる性質を備えていて、内
筒体3の底面部分を最短の流路として流れ、且つ、流速
も最も速いため、風路4Rの内壁側を旋回しながら進ん
だ気流がこの部分を通過して迂回通路6Hの部分を降下
し、上記の質量の少い又は無いミスト・ダストML…と
共に排気ダクト5を通って二次集塵部10側へ吸引され
る。
【0032】更に、上述の如く分離された質量のあるミ
スト・ダストMR…は、円錐ガイド6にガイドされて下
方のダストボックス8に容易に落下し、また、この円錐
ガイド6と円筒管4によってダストの落下通路6Bが狭
く造られているため、ダストボックス8側に落下したミ
スト・ダストMR…等が再び舞い上がって排気ダクト5
側に吸引されることがなく、二次集塵部10への吸引を
防止することができる。
【0033】次に、上述したフイルターを備えた二次集
塵部10の構成を図5に示した断面図に従って説明する
と、図中、10Xは上述したブロアー20Tの吸引ダク
ト21を接続したケーシング、10Bはこのケーシング
10Xの内部に設けた集塵室、11はこの集塵室10B
内に設けたフイルター室、10Rは集塵室10Bの一側
に連設した含塵気流の流入筒、10Aはその流入通路
で、流入筒10Rの先端に設けた取付けフランジ10T
に、上述した排気ダクト5の先端口に設けた取付けフラ
ンジ5Tを接続することにより、プレダスト分離機1
(一次集塵部)の後段に二次集塵部10が連通接続され
る仕組に成っている。
【0034】11Sと11Tはフイルター室11の流入
口と流出口、10Cは含塵気流の衝突板、13は集塵室
10Bの下側に設けた排油溜め室、14は開閉弁(通常
のバルブ又は逆止弁)を備えた排油口であって、排油溜
め室13に溜め込んだ排油をこの排油口14から外部、
又は、上述したダストボックス8に排出できるように構
成されている。
【0035】更に図中、11A,11B,11Cは上述
したフイルター室11の内部に空気流に対して略垂直状
態で、且つ、3枚重ねの状態にして収納したフイルタ
ー、12はフイルター取り出し用の把手で、空気の流入
口11S側と流出口11T側の前後2枚のフイルター1
1A,11Cは、目の大きさを500ミクロン〜300
ミクロンに形成した発砲ウレタン材を用いた目の粗い疎
のフイルターであり、また、これ等前後の疎のフイルタ
ー11A,11Cの間に密接状態に挾み込まれた中間の
フイルター11Bは、目の大きさを20ミクロン〜10
ミクロンに形成したカポック繊維を用いた目の細かい密
のフイルターであって、これ等3枚のフイルター11
A,11B,11Cから成るフイルター群によって、各
矢印の方向に流れる空気流の中からオイルミストを捕集
・除去する仕組に成っている。
【0036】本発明で用いる二次集塵部10は以上述べ
た如き構成であるから、ブロアー20Tの吸引作用によ
って矢印に示すように集塵室10Bの流入筒10R内に
吸引された微細なオイルミストを含んだ気流は、先ず流
入口11S側の疎なるフイルター11Aを通過した後、
微細なオイルミストが中間に介在された密なるフイルタ
11Bに捕集される。
【0037】次いで、時間の経過と共に密なるフイルタ
ー11Bのオイルミスト含有量が増加するに従って、密
なるフイルター11Bの両側面に接している前後の疎な
るフイルター11A,11Cがこのオイルミストを転写
吸収(浸潤吸収)し、その後、これ等疎なるフイルター
11A,11Cを伝ってオイルミストが自重降下して下
側の排油溜め室13内に溜め込まれ、適宜排油口14か
ら外部、又は、ダストボックス8に排出される。
【0038】また、本発明では上述した密なるフイルタ
ー11Bの素材として、特に、目の大きさを20ミクロ
ン〜10ミクロンと極めて小さく形成したカポック繊維
が使用されているため、空気流がこの密なるフイルター
11Bを通過する時にオイルミストのみを捕えて、これ
を繊維室内に吸収した状態に留めることができるから、
通過風によってオイルミストを飛散させてしまうことが
なく、更に、繊維の間を空気流が通過するので空気圧損
を小さくすることができるものであって、繊維質内にオ
イルミストを吸収させることなく、繊維と繊維の間にオ
イルミストを溜める通常の化学繊維を用いた従来のフイ
ルターに比較して、空気圧損を小さくできる特徴を備え
ている。
【0039】更に本発明では、前後の疎なるフイルター
11A,11Cの素材として、目の大きさを500ミク
ロン〜300ミクロンと比較的大きく形成した発砲ウレ
タン材を使用することにより、疎なるフイルター11
A,11Cの吸収性を高めて中央に挾み込んだ密なるフ
イルター11Bから溢れ出るオイルミストを確実に吸い
取り、これを下側の排油溜め室13側に自重降下させ
て、外部又はダストボックス8に排出することを可能に
している。
【0040】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る集塵装
置によれば、切削油やオイルミスト、或は、切り粉と言
った各種のミスト・ダストを、先ず旋回流方式の一次集
塵部(プレダスト分離機)を用いて、含塵気流からその
殆を周囲に飛散拡散させることなく確実に分離、捕集
し、次いで、二次集塵部では略垂直に設けた特殊フイル
ターの優れた捕集作用により、一次集塵部で捕集しきれ
なかった微細なミスト・ダストを捕集するため、極めて
優れた濾過効果を発揮することができると共に、二次集
塵部のフイルターに捕集した微細なミスト・ダストは、
自重降下によって自然に排出できるため、フイルターの
寿命を長くすることができるものであって、長時間に渡
って安定した集塵効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集塵装置の全体を説明した正面図
である。
【図2】本発明の側面図である。
【図3】本発明の平面図である。
【図4】本発明で用いる一次集塵部(プレダスト分離
機)の構造を説明した正断面図である。
【図5】本発明で用いるフイルターを備えた二次集塵部
の構造を拡大して示した正断面図である。
【符号の説明】
1 プレダスト分離機(一次集塵部) 2 供給管 3 内筒体 4 円筒管 4R 風路 5 排気ダクト 8 ダストボックス 10 二次集塵部 11 フイルター室 10A,10B,10C フイルター 13 排油溜め室 14 バルブ付きの排油口 20T ブロアー MR 質量のあるミスト・ダスト ML 質量の少い又は無いミスト・ダスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B04C 5/04 B04C 5/04 B23Q 11/00 B23Q 11/00 Z (72)発明者 夏目 章博 静岡県引佐郡細江町気賀8123番地 アマノ 株式会社細江事業所内 Fターム(参考) 3C011 AA00 4D019 AA01 AA02 BA12 BA13 BB03 BB07 BB10 BD01 BD02 4D031 AC04 BA01 BA03 BA10 BB10 DA04 EA01 4D053 AA01 AA03 AB01 BA01 BB02 BC01 BD01 CB02 CC04 CC16 CD22 DA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロアーの吸引作用を受けて吸引通路を
    通って吸い込まれて来る含塵気流を、一次集塵部を通し
    て切り粉や油等の塵埃を分離し、次いで、フイルターを
    備えた二次集塵部を通して微細ミスト等を捕集するよう
    に構成した集塵装置であって、 上記の一次集塵部を、含塵気流が流入する流入通路を有
    し、且つ、この流入通路に流入して来る含塵気流を、該
    流入通路の下側に連設した円筒管内で旋回させることに
    より、質量のある切り粉や油等の塵埃を円筒管の内壁に
    沿わせて旋回させながら、そのまま下側に設けたダスト
    ボックス内に落下捕集するように構成すると共に、上記
    の二次集塵部を、上記一次集塵部を通して送られて来る
    含塵気流に対して、ミスト捕集用のフイルターを略垂直
    に配設し、且つ、該フイルターの下側にはオイル等の凝
    集液収集部を設けて、フイルターが捕集したミストを収
    集するように構成したことを特徴とする集塵装置。
  2. 【請求項2】 一次集塵部を構成する円筒管の上部接線
    方向に含塵気流が流入する供給管を接続し、この円筒管
    の内部下側には、上端口を円筒管の風路に向けて上向き
    に開口した状態で二次集塵部に通じる排気ダクトと、円
    筒管の内壁面に沿って旋回しながら落下して来る質量の
    ある切り粉や油等の塵埃を受け入れる密閉型のダストボ
    ックスを設けると共に、上記円筒管の上部風路内には、
    全体を略円錐柱状に形成した内筒体を設けて、円筒管内
    に流入して来る含塵気流をこの内筒体の外周面に沿わせ
    て旋回させるように構成したことを特徴とする請求項1
    記載の集塵装置。
  3. 【請求項3】 二次集塵部のフイルターを、空気流入側
    と流出側に各々目の粗い疎のフイルターを配設し、これ
    等両側のフイルターの間に目の細かい密なフイルターを
    挾み込んで構成したことを特徴とする請求項1記載の集
    塵装置。
  4. 【請求項4】 疎なるフイルターの素材が、目の大きさ
    を300ミクロンから500ミクロンの大きさに形成し
    た発砲ウレタン材であり、密なるフイルターの素材が、
    目の大きさを10ミクロンから20ミクロンの大きさに
    形成したカポック繊維であることを特徴とする請求項3
    記載の集塵装置。
  5. 【請求項5】 二次集塵部の凝集液収集部に、オイル等
    の液体を二次集塵部の外部、又は、一次集塵部のダスト
    ボックスに排出するためのバルブ付きの排油口を設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の集塵装置。
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