JP3783320B2 - 空調用天井吹出口 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井の裏側空間に設けた給気チャンバー内に発生する渦流によって吹出し風量が減少するのを防止するようにした空調用天井吹出口に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年では、図２に示すように吊天井方式とした天井１の裏側空間Ｐ全体を給気チャンバー２とし、該給気チャンバー２に供給された調和空気を天井１に形成した吹出口３から室内４に吹出すようにした空調システムがある。この場合、上記給気チャンバー２が全体的に加圧された状態で空気が流通される。また、上記吹出口３の天井１裏側には、目隠しや消音のために覆い板５が設けられたり、図示は省略したが側面が開口された箱体が取付けられたりする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の天井裏を給気チャンバーとした空調システムにあっては、天井１の裏側空間Ｐにおいて、吹出口３を中心とする渦流が発生する場合がある。
【０００４】
図３に示すように吹出口３に渦流Ｓ（図中破線で示す）が発生すると、当該吹出口３付近の静圧が低下する。このとき、吹出口３からの調和空気の吹出量は減少し、設定された吹出量が得られなくなってしまう。このため、設定風量を確保するために、他の吹出口３も含めて全般的に風量調整する作業を要し、煩雑な手間が必要になってしまうという課題があった。
【０００５】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、静圧低下の原因となる渦流が吹出口部分で発生するのを防止することにより、設定風量を確保して煩雑な風量調整を無くすようにした空調用天井吹出口を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明の空調用天井吹出口は、天井の裏側空間を給気チャンバーとし、天井に形成した吹出口から調和空気を吹出すようにした空調システムにおいて、上記吹出口の天井裏側周縁部に、該吹出口の中心から放射状に１枚または複数枚の整流板を取付けることにより構成する。
【０００７】
以上の構成により本発明にあっては、吹出口の天井裏側周縁部に取付けた整流板が抵抗となって、該吹出口部分における渦流の生成を妨げることができる。このとき、上記整流板は渦流生成を妨げ得るに必要な所定高さに形成される。従って、上記吹出口部分で静圧の低下原因となる渦流生成を防止できるため、当該吹出口からの吹出量の低下を防ぐことができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の空調用天井吹出口の一実施形態を示す斜視図である。
【０００９】
即ち、本実施形態の空調用天井吹出口は従来に示したと同様に、天井１０と上階の床スラブ１２との間の天井裏空間Ｐが給気チャンバー１４として構成され、この給気チャンバー１４に図外の空調装置から調和空気が加圧状態で送られる。一方、天井１には適宜箇所に環状の吹出口１６が形成され、該吹出口１６から上記給気チャンバー１４内の調和空気が、圧力差により室内１８に吹出すことにより天井吹出し式の空調システムが構成される。
【００１０】
ここで、本実施形態では上記吹出口１６の天井裏側周縁部に、該吹出口１６の中心から放射状に４枚の整流板２４，２４…が設けられ、これら整流板２４，２４…は、それぞれの中心側が上記筒体２０の外周に固定されるようになっている。
【００１１】
以上の構成により本実施形態の空調用天井吹出口は、吹出口１６の天井裏側周縁部に４枚の整流板２４，２４…を放射状に取付けたので、該吹出口１６部分に渦流Ｓが発生しようとすると、取付けた整流板２４，２４…が抵抗となって過流Ｓの生成を妨げることができる。このとき、上記整流板２４，２４…の高さ方向の幅ｗは、渦流Ｓの生成を妨げるに必要な所定高さに形成される。従って、上記吹出口１６部分において静圧の低下原因となる渦流Ｓの生成を防止できる。このため、当該吹出口１６からの吹出量の低下を防ぐことができる。従って、吹出量を調整するという煩雑な作業を不要とできる。
【００１２】
ところで、本実施形態では上記整流板２４，２４…を４枚設けた場合を開示したが、これに限ることなく１〜３枚若しくは５枚以上を放射状に設けることによっても渦流Ｓ発生を阻止できる。
【００１３】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の空調用天井吹出口にあっては、吹出口の天井裏側周縁部に取付けた整流板が抵抗となって、該吹出口部分における過流の生成を阻止することができるため、当該吹出口部分の渦流発生による静圧低下を防止して、当該吹出口からの吹出量の低下を防ぐことができる。従って、煩雑な吹出量の調整作業を省略することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す吹出口部分の要部を破断した斜視図である。
【図２】従来の天井吹出し式の空調システムを示す断面図である。
【図３】従来の吹出し口部分の斜視観図である。
【符号の説明】
１０ 天井
１２ 床チャンバー
１４ 給気チャンバー
１６ 吹出口
１８ 室内
２４ 整流板
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井の裏側空間に設けた給気チャンバー内に発生する渦流によって吹出し風量が減少するのを防止するようにした空調用天井吹出口に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年では、図２に示すように吊天井方式とした天井１の裏側空間Ｐ全体を給気チャンバー２とし、該給気チャンバー２に供給された調和空気を天井１に形成した吹出口３から室内４に吹出すようにした空調システムがある。この場合、上記給気チャンバー２が全体的に加圧された状態で空気が流通される。また、上記吹出口３の天井１裏側には、目隠しや消音のために覆い板５が設けられたり、図示は省略したが側面が開口された箱体が取付けられたりする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の天井裏を給気チャンバーとした空調システムにあっては、天井１の裏側空間Ｐにおいて、吹出口３を中心とする渦流が発生する場合がある。
【０００４】
図３に示すように吹出口３に渦流Ｓ（図中破線で示す）が発生すると、当該吹出口３付近の静圧が低下する。このとき、吹出口３からの調和空気の吹出量は減少し、設定された吹出量が得られなくなってしまう。このため、設定風量を確保するために、他の吹出口３も含めて全般的に風量調整する作業を要し、煩雑な手間が必要になってしまうという課題があった。
【０００５】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、静圧低下の原因となる渦流が吹出口部分で発生するのを防止することにより、設定風量を確保して煩雑な風量調整を無くすようにした空調用天井吹出口を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明の空調用天井吹出口は、天井の裏側空間を給気チャンバーとし、天井に形成した吹出口から調和空気を吹出すようにした空調システムにおいて、上記吹出口の天井裏側周縁部に、該吹出口の中心から放射状に１枚または複数枚の整流板を取付けることにより構成する。
【０００７】
以上の構成により本発明にあっては、吹出口の天井裏側周縁部に取付けた整流板が抵抗となって、該吹出口部分における渦流の生成を妨げることができる。このとき、上記整流板は渦流生成を妨げ得るに必要な所定高さに形成される。従って、上記吹出口部分で静圧の低下原因となる渦流生成を防止できるため、当該吹出口からの吹出量の低下を防ぐことができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明の空調用天井吹出口の一実施形態を示す斜視図である。
【０００９】
即ち、本実施形態の空調用天井吹出口は従来に示したと同様に、天井１０と上階の床スラブ１２との間の天井裏空間Ｐが給気チャンバー１４として構成され、この給気チャンバー１４に図外の空調装置から調和空気が加圧状態で送られる。一方、天井１には適宜箇所に環状の吹出口１６が形成され、該吹出口１６から上記給気チャンバー１４内の調和空気が、圧力差により室内１８に吹出すことにより天井吹出し式の空調システムが構成される。
【００１０】
ここで、本実施形態では上記吹出口１６の天井裏側周縁部に、該吹出口１６の中心から放射状に４枚の整流板２４，２４…が設けられ、これら整流板２４，２４…は、それぞれの中心側が上記筒体２０の外周に固定されるようになっている。
【００１１】
以上の構成により本実施形態の空調用天井吹出口は、吹出口１６の天井裏側周縁部に４枚の整流板２４，２４…を放射状に取付けたので、該吹出口１６部分に渦流Ｓが発生しようとすると、取付けた整流板２４，２４…が抵抗となって過流Ｓの生成を妨げることができる。このとき、上記整流板２４，２４…の高さ方向の幅ｗは、渦流Ｓの生成を妨げるに必要な所定高さに形成される。従って、上記吹出口１６部分において静圧の低下原因となる渦流Ｓの生成を防止できる。このため、当該吹出口１６からの吹出量の低下を防ぐことができる。従って、吹出量を調整するという煩雑な作業を不要とできる。
【００１２】
ところで、本実施形態では上記整流板２４，２４…を４枚設けた場合を開示したが、これに限ることなく１〜３枚若しくは５枚以上を放射状に設けることによっても渦流Ｓ発生を阻止できる。
【００１３】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の空調用天井吹出口にあっては、吹出口の天井裏側周縁部に取付けた整流板が抵抗となって、該吹出口部分における過流の生成を阻止することができるため、当該吹出口部分の渦流発生による静圧低下を防止して、当該吹出口からの吹出量の低下を防ぐことができる。従って、煩雑な吹出量の調整作業を省略することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態を示す吹出口部分の要部を破断した斜視図である。
【図２】従来の天井吹出し式の空調システムを示す断面図である。
【図３】従来の吹出し口部分の斜視観図である。
【符号の説明】
１０ 天井
１２ 床チャンバー
１４ 給気チャンバー
１６ 吹出口
１８ 室内
２４ 整流板
Claims (1)
- 天井の裏側空間を給気チャンバーとし、天井に形成した吹出口から調和空気を吹出すようにした空調システムにおいて、上記吹出口の天井裏側周縁部に、該吹出口の中心から放射状に１枚または複数枚の所定高さの整流板を取付けたことを特徴とする空調用天井吹出口。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07147997A JP3783320B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 空調用天井吹出口 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07147997A JP3783320B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 空調用天井吹出口 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10267376A JPH10267376A (ja) | 1998-10-09 |
| JP3783320B2 true JP3783320B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=13461822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07147997A Expired - Fee Related JP3783320B2 (ja) | 1997-03-25 | 1997-03-25 | 空調用天井吹出口 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3783320B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4913486B2 (ja) * | 2006-07-05 | 2012-04-11 | 日産自動車株式会社 | ダクト構造 |
| CN103453643B (zh) * | 2013-06-03 | 2015-09-02 | 海尔集团公司 | 设有气流分配组件的立式空调送风装置 |
| EP3006850B1 (en) * | 2013-06-03 | 2018-05-02 | Haier Group Corporation | Vertical air-conditioner comprising a vertical air supply apparatus with airflow distribution assembly |
-
1997
- 1997-03-25 JP JP07147997A patent/JP3783320B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10267376A (ja) | 1998-10-09 |
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