JP3783294B2 - 電動式流体機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部にモータを有する電動式流体機械に関し、特に、駆動軸の下部を支持する下部ハウジングを、モータのステータに圧入して固定する構造を有する電動式流体機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内部にモータを有する電動式流体機械の従来例として、たとえば実開平1−149584号公報に開示されたスクロール圧縮機がある。この従来のスクロール圧縮機は、図11に示すように、密閉ケーシングA内の上部に圧縮要素Bを、下部に、駆動軸Fを有するステータDとロータEとからなるモータCを内装している。このモータCのステータDは、ロータEの駆動軸Fの上部を支持する上部軸受Gを有する、密閉ケーシングAに固定された上部ハウジングHと、駆動軸Fの下部を支持する下部軸受Jを有する下部ハウジングKとにインロー嵌めをして、ボルト締めにより一体に固定されている。すなわち、同公報に記載の従来の電動式流体機械は、モータCのステータDを上部ハウジングHと下部ハウジングJとにインロー嵌めして、上部ハウジングHと下部ハウジングJとでステータDを挟持した状態でボルト締めにより一体に固定している。
【0003】
ところが、この従来の電動式流体機械においては、ステータDを上部ハウジングHと下部ハウジングKとにインロー嵌めをするため、すなわち、下部ハウジングJをステータDを介して上部ハウジングHに固定するので、それぞれのインロー部における隙間分だけ下部ハウジングKの下部軸受Jの軸心が上部ハウジングHの上部軸受Gの軸心に対しずれが生じやすく、このずれにより同軸度が悪くなる。このずれを少なくするためには、インロー部の隙間をできるだけ小さくする必要があり、隙間管理が煩雑となる。
【0004】
また、各インロー部におけるステータDの突当て面と各軸受G,Jの軸受面との直角度の精度が悪いと、モータCと下部ハウジングKとが上部軸受Gに対し傾き、駆動軸Fおよび下部軸受Jの軸心に傾きが生ずる。さらに、上部ハウジングHとステータDと下部ハウジングKとを貫通状にボルト締めをするため、締めつけにばらつきがあると、モータCと下部ハウジングKとが傾き、やはり駆動軸Fと下部軸受Jの軸心に傾きが生じる。しかも、給入管Mから密閉ケーシングA内に導入される物体を下部ハウジングKに形成する給入通路を介してモータのエアギャップを通過させるとき、軸心ずれが生ずるとエアギャップの隙間の大きさにばらつきが生じ、通路内での流れ抵抗にばらつきが生じて、給入流量のコントロールによる通路設計が正確に行なえない不具合もある。
【0005】
上記従来の問題点を解消する目的で、本出願人が先に出願した特願平7−341768号において、図12および図13に示す構造を有するスクロール圧縮機が既に提案されている。以下、図12および図13に示されたスクロール圧縮機について説明する。
【0006】
上記先願において提案されているスクロール圧縮機は、気密状とした密閉ケーシング1内の内部上方に、固定スクロール21および可動スクロール22からなる圧縮要素2を内装し、上部ハウジング3により可動スクロール22を支持するとともに、該上部ハウジング3の下方に、ステータ41とロータ42とからなるモータ4を配設している。モータ4のステータ41は、上部ハウジング3のインロー嵌合部32に嵌合してボルト33により締めつけ固定され、モータ4の駆動軸5の上部を上部ハウジング3の上部軸受31により支持するとともに、駆動軸5の下部をステータ41に固定する下部ハウジング6の下部軸受61に支持させている。
【0007】
また、密閉ケーシング1内を、固定スクロール21により、該固定スクロール21の上方の吐出チャンバ11と下方の低圧側室12とに区画形成しており、吐出チャンバ11に固定スクロール21の吐出口23および外部吐出管7を開口させる一方、低圧側室12に給入管8を開口させている。
【0008】
駆動軸5の上部を可動スクロール22に連結して、モータ4による駆動軸5の回転駆動により可動スクロール22を固定スクロール21に対し公転駆動させ、これらの固定スクロール21と可動スクロール22との間の圧縮室に低圧側室12の冷媒を導入して圧縮し、吐出口23から吐出チャンバ11内に吐出するようにしている。また、駆動軸5の内部には、軸方向に延びる給油通路51を形成しており、この給油通路51の下部に油ポンプ52を取付けて、この油ポンプ52をケーシング1の底部に設ける底部油溜まり13に臨ませて、この底部油溜まり13から給油通路51を介してくみ上げた潤滑油を各軸受31,61などの駆動軸5の摺動部に給油するようにしている。さらに、下部ハウジング6は、底のある筒状をなしており、下部ハウジング6の筒部内周面がモータのステータ41内周面に圧接するように、下部ハウジング6をステータ41に圧入により固定し、モータ4と下部ハウジング6との間に、低圧側室12におけるモータ下部空間14を形成し、この下部空間14を下部ハウジング6により底部油溜まり13に対し区画するようにしている。
【0009】
下部ハウジング6の筒部の内周側一部には、上端部が開放される凹部62が形成され、ステータ41に形成される複数のコアカット部43のうちの1つを凹部62に対向させて、下部ハウジング6をステータ41に圧入固定したとき、この凹部62がコアカット部43を介してモータ下部空間14に連通するようにし、給入管8をケーシング1を貫通させて下部ハウジング6の凹部62に開口させて、モータ下部空間14とモータ4の上方における低圧側室12とに給入管8の開口部81を連通させる。この開口部81から給入される冷媒を凹部62から、下部空間14とモータ4の上方における低圧側室14とへ案内するとともに、この底のある筒状の下部ハウジング6により給入ガスによる底部油溜まり13の油面のかき乱しを防止するようにしている。
【0010】
また、ステータ41に形成されたコアカット部43は、1つを上述したように凹部62と対向させ、残りの3つのコアカット部43を図13に示すようにステータ41に下部ハウジング6を圧入固定したとき、下部コアカット部43において、ステータ41と下部ハウジング6との間に下部空間14とモータ4の上方における低圧側室12とを連通する作動流体通路44を形成して、下部空間14に導入される冷媒ガスを、各作動流体通路44と、ステータ41とロータ42との間に形成されるエアギャップ45とを通過させることにより、給入ガスでモータ4を冷却しながら、給入ガスをモータ4の上方側へと導くようにしている。
【0011】
以上の構造を有することにより、上記先願に開示されたスクロール圧縮機によれば、ステータ41と下部ハウジング6とが圧入により隙間なく一体化されるため、ステータ41の軸心と下部ハウジング6の下部軸受61の軸心とを隙間なく軸合わせすることができ、ステータ41の軸心と下部ハウジング6の下部軸受61の軸心との間の軸心ずれをなくすることができるため、その結果、上部ハウジング3の上部軸受31の軸心と下部ハウジング6の下部軸受61の軸心との同軸精度が向上する。
【0012】
また、下部ハウジング6をステータ41に圧入することによってのみ固定しているため、下部ハウジング6を軽量な板金により形成することが可能となる。さらに、軸心ずれが少なくなるため、モータのエアギャップの隙間のばらつきが減少する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、上記先願において提案されているスクロール圧縮機の構造により、実開平1−149584号公報に開示されたような、モータのステータを上部ハウジングと下部ハウジングとにインロー嵌めして、上部ハウジングと下部ハウジングとでステータを挟持した状態でボルト締めにより一体に固定した従来のスクロール圧縮機における上述した種々の問題点を解消し、大幅な改善が図られている。しかしながら、上記先願のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6をステータ41に圧入することによって、下部ハウジング6の上下方向のおよび中心の位置決めを行なうとともに、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めをも行なっているため、次のような問題点がある。
【0014】
下部ハウジング6とステータ41との嵌合部により、単に下部ハウジング6の上下方向のおよび中心の位置決めを行なうだけであれば、当該嵌合部における嵌合保持力はそれほど大きなものが要求されないため、比較的小さな圧入しろによる嵌合で十分であるが、この嵌合部での嵌合保持力によって下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めをも行なうためには、モータ4の始動時および停止時に発生する回転トルクに抗して下部ハウジング6の回動を制止するだけの嵌合力を持たせるために、当該嵌合部は、比較的大きな圧入しろを有する締まり嵌めを適用する必要があった。
【0015】
そのため、組立て時に下部ハウジング6をステータ41に嵌合させる際に強い力で圧入することになるため、下部ハウジング6に、たとえば図14(a)に示すような歪み変形が生じる。そのために、駆動軸5の回転中心軸に対する下部軸受61の内周面の同軸度がくずれ、モータ4の回転時の駆動軸5と下部軸受61との間の摩擦力が大きくなって、下部軸受61に焼付きが生じるという問題があった。また、そのような問題を解消するために、下部ハウジング6の肉圧を大きくして下部ハウジング6とステータ41との圧入にともなう歪みの発生を抑えようとすると、下部ハウジング6の特に下部軸受61近傍の肉圧が著しく大きなものとなり、その重量が増加してしまうという問題もあった。
【0016】
本発明は上記問題点を解決するため、下部ハウジングに歪みを生じさせることなく、下部ハウジングの位置決めと回転止めとを行なうことを可能にすることによって、下部軸受の焼付きを防止するとともに、下部ハウジングの薄肉軽量化を実現することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1にかかる本発明の電動式流体機械は、密閉ケーシングと、密閉ケーシング内に設けられた、駆動軸を含むロータおよび該ロータと同軸に配されたステータを有するモータと、密閉ケーシング内の上部に固定され、モータの駆動軸の上部を支持する上部軸受を有する上部ハウジングと、駆動軸の下部を支持する下部軸受を有する下部ハウジングとを備え、モータのステータは、上部ハウジングにインロー嵌合部を介して固定され、下部ハウジングの内周はステータの外周に圧入された構造を前提としている。この電動式流体機械の特徴は、ステータ、上部ハウジング、または密閉ケーシングと、下部ハウジングとのそれぞれの互いに対向する所定位置において、両者の相対的な回転を規制する回転止め手段を有する点である。
【0018】
このような構造を有する本発明の電動式流体機械によれば、ステータ、上部ハウジング、または密閉ケーシングと、下部ハウジングとの間に、両者の相対的な回転を規制する回転止め手段を有していることにより、下部ハウジングとステータとの圧入による嵌合保持力には、下部ハウジングの上下方向のおよび中心の位置決めのみを受け持たせ、下部ハウジングのステータに対する相対的な回転の規制については、当該回転止め手段によって行わせることができる。そのため、下部ハウジングとステータとの圧入による嵌合保持力に対する依存度が大幅に低減されることになり、下部ハウジングとステータとの圧入しろを比較的小さくすることができる。
【0019】
その結果、下部ハウジングのステータとの嵌合によって生じる圧入歪みが低減されて、下部軸受の変形が抑制される。そのため、モータの回転時の摩擦による発熱に伴う下部軸受の焼付きが防止される。また、下部ハウジングの圧入歪みが低減される結果、歪み量を抑制するために下部ハウジングの肉厚を大きくする必要がなくなる。したがって、下部ハウジングの軽量化および薄肉化が図れ、さらに、下部ハウジングを板金加工等によって安価に製造することが可能になり、部品コストの低減が図られる。
【0020】
また、本発明の電動式流体機械においては、下部ハウジングの回転規制のための手段を別途設けてはいるものの、下部ハウジングとステータとの嵌合は圧入によっているため、ステータと下部ハウジングとが圧入により隙間なく一体化され、隙間なく軸合せが行なえる。よって、ステータの軸心と下部ハウジングの下部軸受の軸心との間の軸心ずれをなくすことができ、信頼性が維持される。また、軸心ずれが少ないため、モータのエアギャップの隙間のばらつきが少なくなり、給入流量のコントロールによる通路設計も容易に行なうことができる。
【0021】
本発明の電動式流体機械の上記回転止め手段は、請求項1の最後のパラグラフに記載のように、ステータ、上部ハウジング、または密閉ケーシングと、下部ハウジングとのそれぞれの互いに対向する所定位置において、両者のうちの一方に設けられた凸状部と、該凸状部が嵌り込むように他方に設けられた凹状部とを有することによって、製造コストを大幅に上昇させることなく比較的簡単に実現可能である。
【0022】
本発明の電動式流体機械の上記回転止め手段は、請求項に記載のように、凸状部と凹状部とが隙間を介して嵌合することにより、所定回転角の遊びを含んで下部ハウジングの回転を規制するように設定することが好ましい。このような遊びを含むことによって、組立時に要求される位置合せ精度が緩和され、その結果組立容易性が確保される。
【0023】
請求項にかかる本発明の電動式流体機械においては、ステータの上部ハウジングへの固定が、ステータの外周近傍においてモータの回転軸の方向に該ステータを貫通するとともに、頭部の外周の一部が該ステータの外周からはみ出すように取付けられたボルトの締結によって行なわれ、回転止め手段が、ボルトの外周のステータからはみ出した部分と、下部ハウジングの内周の、ボルトに対応する位置にモータの回転軸方向に形成された、ボルトの頭部よりも大きなの部分円形状の横断面を有する縦溝とによって構成されている。
【0024】
このように、下部ハウジングの回転止めの手段が、従来のスクロール圧縮機においても使用されていたボルトの頭部と、下部ハウジングの内周の、ボルトの頭部に対応する位置に溝を形成することによって実現可能であるため、従来のスクロール圧縮機の構造に対して、部品点数を増加することなくわずかな設計変更を加えるのみでよいという利点がある。
【0025】
請求項にかかる本発明の電動式流体機械においては、回転止め手段が、密閉ケーシングの円筒状胴体部において内側へ突出するように形成された突起と、該突起と対応する位置の下部ハウジングの外周に、該突起と嵌り合うように形成された凹部とによって構成されている。
【0026】
請求項にかかる本発明の電動式流体機械の回転止め手段は、ステータに固定され、該ステータの外周から外側へ突き出すように設けられた突起と、該突起と対応する位置の下部ハウジングの外周に設けられた、該突起が嵌り合う切り欠きまたは凹部とによって構成されている。
【0027】
また、回転止め手段を、請求項に記載のように、上部ハウジングに固定され、該上部ハウジングの下端から下方へ突き出すように設けられた突起と、該突起と対応する位置の下部ハウジングの外周上端に設けられた、該突起が嵌り合う切り欠きまたは凹部とによって構成することも可能である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る電動式流体機械の種々の実施の形態を、図1ないし図10に基づいて説明する。なお、図面に基づく本実施の形態の説明において、上記先願において提案されているスクロール圧縮機の構造と共通または相当する構成要素については、図12および図13において使用した参照番号と同一の番号を付している。
【0029】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について、図1ないし図3を参照しながら説明する。本実施の形態における電動式流体機械は、上記先願において提案されているスクロール圧縮機と同様の基本構造を有するスクロール圧縮機であり、気密状とした密閉ケーシング1内の内部上方に、固定スクロール21と可動スクロール22からなる圧縮要素2を内装し、上部ハウジング3により可動スクロール22を支持するとともに、該上部ハウジング3の下方にステータ41とロータ42とからなるモータ4を配設している。
【0030】
モータ4と上部ハウジング3、下部ハウジング6との組立構造、固定スクロール21および可動スクロール22を含む圧縮要素の構造、圧縮要素の圧縮動作に基づく密閉チャンバー1内の冷媒の供給通路、冷媒の吸入および吐出の動作、潤滑油供給のための給油機構など、スクロール圧縮機として機能するための構造は、図12および図13に基づいて説明した上記先願のスクロール圧縮機と共通であるため、図1ないし図3において構成要素に共通の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0031】
本実施の形態のスクロール圧縮機が上記先願のものと相違するのは、上記先願のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6とステータ41との圧入による嵌合保持力によって、下部ハウジング6の上下方向のおよび中心の位置決めを行なうとともに、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めをも行なっているのに対して、本実施の形態のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6とステータ41との圧入による嵌合保持力によっては、下部ハウジング6の上下方向のおよび中心の位置決めのみを行なわせ、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めについては別の手段を講ずることにより、下部ハウジング6とステータ41との圧入しろを比較的小さくしている点である。
【0032】
次に、本実施の形態における下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めの手段について説明する。この回転止めの手段は、図1および図2からわかるように、ステータ41を上部ハウジング3に固定するためのボルト33取付け穴を、ステータ41のより外周近くに形成することによって、ボルト33の頭部33aの一部をステータ41の外周からはみ出させ、そのボルト33の頭部33aがはみ出した位置に対応する下部ハウジング6の内周面に、縦に延びる溝6aを形成することによって実現している。
【0033】
本実施の形態における、ボルト33の頭部33aと下部ハウジング6の内周面の溝6aとによる回転止めの様子は、図3を用いて次のように説明される。溝6aは、ボルト33の頭部33aの外径よりも大きな内径の部分円形の横断面を有するように形成されており、モータ4が静止した状態においては、図3(a)に示すように、ボルト33の頭部33aが溝6aの中央近傍に位置している。モータ4が始動すると、ステータ41がモータ4のロータ42の回転方向にトルクを受けて回転しようとするが、図3(b)に示す状態でボルト33の頭部33aが溝6aに係止されることにより、この状態でステータ41の回転が止められる。モータ4が回転状態から停止するときには、ステータ41には、始動時とは逆の方向のトルク、すなわちロータ42の回転方向とは反対の方向のトルクが作用するため、ステータ41がその方向に回転しようとするが、図3(c)に示す状態でボルト33の頭部33aが溝6aに係止されることにより、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転が止められる。
【0034】
このように、ボルト33の頭部33aの径よりも下部ハウジング6の内周面の溝6aの径を若干大きくして、下部ハウジング6の回転の規制に適当な遊びを持たせていることにより、組立時に要求される位置合せ精度が緩和されるため、組立容易性が確保される。
【0035】
本実施の形態の構造によれば、上述したように、下部ハウジング6とステータ41との圧入による嵌合保持力により、下部ハウジング6の上下方向のおよび中心の位置決めのみが行なわれ、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めについては、ボルト33の頭部33aが溝6aに係止されることによって行なわれる。そのため、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めをも下部ハウジング6とステータ41との圧入による嵌合保持力によって行わせている上記先願のスクロール圧縮機の構造に比べて、下部ハウジング6とステータ41との圧入しろを比較的小さくすることができる。
【0036】
その結果、下部ハウジング6のステータ41との嵌合によって生じる圧入歪みが低減されて、図3(b)に示すように、下部軸受61の変形が抑制される。そのため、モータ4の高速回転時の摩擦による下部軸受61の焼付きが防止される。また、下部ハウジング6とステータ41との圧入しろを比較的小さくすることによって下部ハウジング6の圧入歪みが低減されることから、歪み量を抑制するために下部ハウジングの肉厚を大きくする必要がなくなることから、下部ハウジングの軽量化および薄肉化が図れ、さらに、その結果として下部ハウジングを板金加工等によって安価に製造することが可能になり、部品コストの低減が図られる。
【0037】
なお、本実施の形態のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めについてはボルト33の頭部33aが溝6aに係止されることによって行われているが、下部ハウジング6とステータ41とは、圧入しろを比較的小さくしているとはいうものの互いに圧入しているため、以下に示すように、上記先願のスクロール圧縮機によって改善された点は、損なわれることなく維持される。
【0038】
すなわち、まず、ステータ41と下部ハウジング6とが圧入により隙間なく一体化されているため、ステータ41の軸心と下部ハウジング6の下部軸受61の軸心とが隙間なく軸合わせが行なえることになり、またステータ41の軸心と下部ハウジング6の下部軸受61の軸心との間の軸心ずれをなくすことができる。その結果、上部ハウジング3の上部軸受31の軸心と下部ハウジング6の下部軸受61の軸心との同軸精度が確保されて、信頼性が維持される。
【0039】
また、軸心ずれが少ないため、モータ4のエアギャップの隙間のばらつきが少なくなり、かつ、下部ハウジング6とステータ41との間は圧入により軸心ずれを生じさせる隙間をなくすことができるため、給入流量のコントロールによる通路設計も容易に行なうことができる。
【0040】
しかも、モータ4のステータ41を、上部ハウジング3にボルト33により固定しているため、下部ハウジング6が圧入により固定されているステータ41の上部ハウジング3へ強固に固定され、かつ、上部ハウジング3の上部軸受31の軸心と下部ハウジング6の下部軸受61の軸心との間の同軸精度が維持される。さらに、モータ4のステータ41におけるコアカット部43と下部ハウジング6との間に作動流体通路44を形成しているため、所望の通路抵抗を有する作動流体通路44を下部ハウジング6のステータ41への圧入により簡単に形成することができ、常に一定の通路面積を有する作動流体通路44を形成することができる。
【0041】
さらに、本実施の形態における下部ハウジングの回転止めの手段は、上記先願のスクロール圧縮機において使用されていたボルト33の、ステータ41への取付け位置をわずかに外周側へずらすとともに、下部ハウジング6の内周の、ボルト33の頭部33aに対応する位置に溝6aを形成することによって実現可能であるため、上記先願のスクロール圧縮機の構造に対して、部品点数を増加することなくわずかな設計変更を加えるのみでよいという利点もある。
【0042】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図4(a)(b)を参照しながら説明する。本実施の形態についても、その構造の大半が、上記先願において提案されたスクロール圧縮機と共通している。本実施の形態のスクロール圧縮機が上記先願のスクロール圧縮機と異なるのは、本実施の形態のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6とステータ41との圧入による嵌合保持力によっては、下部ハウジング6の上下方向のおよび中心の位置決めのみを行なわせ、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転止めの手段として、図4に示すように、下部ハウジング6の外周の所定の位置に凹部6bを形成し、該凹部6bに対応する位置の密閉ケーシング1に、その内周側へ突き出して凹部6aに嵌合するかしめ部1aを設けている点である。かしめ部1aおよび凹部6aは、密閉ケーシング1の内周と下部ハウジング6の外周とが比較的近接して対向する位置の1か所あるいは複数箇所に設けられる。
【0043】
かしめ部1aは、ケーシング1内に下部ハウジング6を組込んで位置決めした後に、下部ハウジング6の凹部6bに対応する位置のケーシング1に対して、外側からかしめ加工を施すことによって形成される。この実施の形態においても、凹部6aの内径とかしめ部1aの大きさとを、嵌合時において両者の間に所定の隙間が確保されるように設定することにより、下部ハウジング6のステータ41に対する回転の規制に、上記実施の形態1において図3を用いて説明した回転止め手段と同様の遊びが付与され、かしめ部1aの形成位置に要求される位置合せ精度の緩和による加工容易性が確保される。
【0044】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図5(a)(b)を参照しながら説明する。本実施の形態のスクロール圧縮機の構造は、下部ハウジング6とステータ41との圧入による嵌合保持力によっては、下部ハウジング6の上下方向のおよび中心の位置決めのみを行なわせる点で上記実施の形態1および2と共通し、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転を規制する回転止め手段以外については、上記実施の形態2とすべて共通である。本実施の形態の回転止め手段は、図5に示すように、吸入管8が取付けられた位置の下部ハウジング6の側面に、吸入管8の管継手8aの開放端が貫通する穴6cを設けることによって実現している。
【0045】
穴6cの内径を、管継手8aの開放端よりも若干大きくすることにより、管継手8aの開放端がその外周と穴6cの内周との間に隙間を介した状態で貫通されるため、下部ハウジング6の回転の規制に上記実施の形態1と同様の遊びが確保され、組立時に要求される位置合せ精度の緩和による組立容易性が確保がはかられる。また、吸入管8の管継手8aを利用することにより、新たな部品を設けることなく、下部ハウジング6に穴6cを開口するだけで、下部ハウジング6の回転止めを実現することができる。
【0046】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図6(a)および図7(a)(b)を参照しながら説明する。本実施の形態のスクロール圧縮機が上記実施の形態1ないし3と異なるのは、下部ハウジング6の回転止め手段のみであり、その他の構造は上記実施の形態1ないし3と同様である。本実施の形態のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6の回転止め手段は、図6(a)に拡大して示すように、ステータ41の外周において外方へ突き出す突起41aを、溶接あるいは接着などによりステータ41に固定し、この突起41aと対応する位置の下部ハウジング6の側部上端に、突起41aが嵌り込む切欠き6dを設けることによって実現している。
【0047】
突起41aの外径よりも切欠き6dの幅を若干大きくすることにより、下部ハウジング6の回転の規制に上記各実施の形態と同様の遊びが確保され、組立時に要求される位置合せ精度の緩和による組立容易性が確保がはかられる。
【0048】
なお、図7(b)においては、突起41aおよび切欠き6dを4か所に設けたが、このような態様に限られるものではなく、回転を制止すべきステータ41に作用するトルクに応じて、設置個数および設置箇所を適宜変更することができることは言うまでもない。
【0049】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について、図6(b)および図8(a)(b)を参照しながら説明する。本実施の形態のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6の回転止め手段は、図6(b)に拡大して示すように、上部ハウジング3の側部下端の所定の位置において下方へ突き出す棒状突起3aを、溶接あるいは接着などにより上部ハウジング3に設け、この棒状突起3aと対応する位置の下部ハウジング6の側部上端に、棒状突起3aの下端近傍が嵌り込む切欠き6eを設けることによって実現している。本実施の形態においても、棒状突起3aおよび切欠き6eをそれぞれ4か所に設けているが、それらの設置個数および設置箇所は適宜変更可能である。
【0050】
棒状突起3aの外径よりも切欠き6eの幅を若干大きくすることにより、下部ハウジング6の回転の規制に上記各実施の形態と同様の遊びが確保され、組立時に要求される位置合せ精度の緩和による組立容易性が確保がはかられる。
【0051】
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について、図9および図10(a)(b)を参照しながら説明する。本実施の形態のスクロール圧縮機においては、下部ハウジング6の回転止め手段は、図9に分解斜視図で示すように、密閉ケーシング1の底部1bの側部内側上端の4か所に、爪部材1cを溶接あるいは接着などによって固定し、各爪部材1cに対応する位置の下部ケーシング6の外周部下端に、爪部材1cのそれぞれが嵌り込む凹部6gを設けることによって実現している。本実施の形態においては、このような回転止め手段を構成するために、上述の実施の形態1ないし5とは異なり、密閉ケーシング1の底部1bの外周が、側部本体の下端内周に嵌合する構造を有している。本実施の形態においても、爪部材1cおよび凹部6gをそれぞれ4か所に設けているが、それらの設置個数および設置箇所は適宜変更可能である。
【0052】
下部ハウジング6が密閉ケーシング1に組み込まれた状態において、爪部材1cが隙間を介して凹部6gと嵌合するように凹部6gの大きさを設定することにより、下部ハウジング6の回転の規制に上記各実施の形態と同様の遊びが確保され、組立時に要求される位置合せ精度の緩和による組立容易性の確保がはかられる。
【0053】
なお、以上述べた各実施の形態では、スクロール圧縮機を例にあげて説明したが、本発明はスクロール形圧縮機に限らず、モータを支持する上下軸受ハウジングがあるものであれば、ロータリー圧縮機などの他の電動式流体機械にも適用できる。また、上記実施の形態のような低圧ドーム形の圧縮機に限らず、クローズドーム形の電動式流体機械にも適用することができ、さらに膨張機にも適用することができる。
【0054】
また、今回開示した上記各実施の形態は単なる例示に過ぎないものであって、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の記載に均等の範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる本発明の電動式流体機械によれば、ステータ、上部ハウジング、または密閉ケーシングと、下部ハウジングとの間に、両者の相対的な回転を規制する回転止め手段を有していることにより、下部ハウジングとステータとの圧入による嵌合保持力に対する依存度が大幅に低減されることになり、下部ハウジングとステータとの圧入しろを比較的小さくすることができる。
【0056】
その結果、下部ハウジングのステータとの嵌合によって生じる圧入歪みが低減されて、下部軸受の変形が抑制され、モータの高速回転時の摩擦による発熱に伴う下部軸受の焼付きが防止される。また、下部ハウジングの圧入歪みが低減される結果、下部ハウジングの軽量化および薄肉化が図れ、さらに、下部ハウジングを板金加工等によって安価に製造することが可能になって、部品コストの低減が図られる。
【0057】
また、本発明の電動式流体機械においては、下部ハウジングの回転規制のための手段を別途設けてはいるものの、下部ハウジングとステータとの嵌合は圧入によっているため、ステータと下部ハウジングとの軸合せを確実に行なえ、信頼性が維持されるとともに、給入流量のコントロールによる通路設計も容易に行なうことができる。しかも、本発明の電動式流体機械の下部ハウジングをステータに圧入等により密着固定する手段によって、部品の剛性が高まるため、音・振動の減衰効果を得ることができる。
【0058】
本発明の電動式流体機械の上記回転止め手段は、請求項1の最後のパラグラフに記載のように、ステータ、上部ハウジング、または密閉ケーシングと、下部ハウジングとのそれぞれの互いに対向する所定位置において、両者のうちの一方に設けられた凸状部と、該凸状部が嵌り込むように他方に設けられた凹状部とを有することによって、製造コストを大幅に上昇させることなく比較的簡単に実現可能である。
【0059】
請求項にかかる本発明の電動式流体機械の上記回転止め手段によれば,凸状部と凹状部とが隙間を介して嵌合し、所定回転角の遊びを含んで下部ハウジングの回転を規制するように設定することにより、組立て時に要求される位置合せ精度が緩和され、その結果組立容易性が確保される。
【0060】
さらに、本発明の電動式流体機械における上記回転止め手段は、請求項3ないし6に記載のように、たとえば、ステータを上部ハウジングに固定するために必要なボルトの頭部を、その外周の一部がステータの外周からはみ出すように取付け、そのボルトに対応する位置の下部ハウジング内周に縦溝を形成することなど、種々の簡単な機構によって比較的容易に実現可能であり、部品点数の増加や加工・組立工程の複雑化を招くことがない。したがって、製造コストの大幅な増加を来すことなく、かつ良好な生産性が維持されるという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のスロール圧縮機の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】(a)ないし(c)は、本発明の実施の形態1における、下部ハウジング6のステータ41に対する相対的な回転を止める機構を説明するための、図2の断面図における1つのボルト33近傍の3つの位置関係を示す図である。
【図4】(a)は本発明の実施の形態2のスクロール圧縮機の一部破断縦断面図、(b)は(a)の円Bで囲む部分を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図5】(a)は本発明の実施の形態3のスクロール圧縮機の一部破断縦断面図、(b)は(a)に示すスクロール圧縮機の吸入管8の管継手8aの近傍を拡大して示す部分拡大平面断面図である。
【図6】(a)および(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態4および5のスクロール圧縮機の、下部ステータの回転止め部分を拡大して示す部分斜視図である。
【図7】(a)は、図6(a)に示した回転止め手段を有する、本発明の実施の形態4のスクロール圧縮機の一部破断縦断面図((b)のVIIA−VIIA線断面図)、(b)は(a)のVIIB−VIIB線断面を示す図である。
【図8】(a)は、図6(b)に示した回転止め手段を有する、本発明の実施の形態5のスクロール圧縮機の一部破断縦断面図((b)のVIIIA−VIIIA線断面図)、(b)は(a)のVIIIB−VIIIB線断面を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機の、下部ステータの回転止め部分を拡大して示す部分斜視図である。
【図10】(a)は、図9に示した回転止め手段を有する、本発明の実施の形態6のスクロール圧縮機の一部破断縦断面図((b)のIXA−IXA線断面)、(b)は(a)のIXB−IXB線断面を示す図である。
【図11】実開平1−149584号公報に開示された従来のスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図12】先願である特願平7−341768号において提案されているスクロール圧縮機の縦断面図(図13のXII−XII線断面図)である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】(a)は、下部ハウジングとステータとの圧入しろが比較的大きい場合に、下部ハウジングに生じる歪み変形の様子を示す断面図、(b)は、本発明の各実施の形態ように下部ハウジングとステータとの圧入しろを比較的小さくした場合における、歪み変形が抑制された下部ハウジングの様子を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
3 上部ハウジング
31 上部軸受
32 インロー嵌合部
5 駆動軸
6 下部ハウジング
61 下部軸受
33 ボルト
4 モータ
41 ステータ
42 ロータ
44 作動流体通路

Claims (6)

  1. 密閉ケーシング(1)と、
    前記密閉ケーシング(1)内に設けられた、駆動軸(5)を含むロータ(42)および該ロータ(42)と同軸に配されたステータ(41)を有するモータ(4)と、
    前記密閉ケーシング(1)内の上部に固定され、前記モータ(4)の前記駆動軸(5)の上部を支持する上部軸受(31)を有する上部ハウジング(3)と、前記駆動軸(5)の下部を支持する下部軸受(61)を有する下部ハウジング(6)と
    を備え、
    前記モータ(4)の前記ステータ(41)は、前記上部ハウジング(3)にインロー嵌合部(32)を介して固定され、かつ、前記下部ハウジング(6)の内周が前記ステータ(41)の外周に圧入された電動式流体機械であって、
    前記ステータ(41)、前記上部ハウジング(3)、または前記密閉ケーシング(1)と、前記下部ハウジング(6)との間で、両者の相対的な回転を規制する回転止め手段を有し、
    前記回転止め手段が、前記ステータ(41)、前記上部ハウジング(3)、または前記密閉ケーシング(1)と、前記下部ハウジング(6)とのそれぞれの互いに対向する所定位置において、両者のうちの一方に設けられた凸状部と、該凸状部が嵌り込むように他方に設けられた凹状部とを有することによって、両者の相対的な回転を規制する、電動式流体機械。
  2. 前記凸状部と前記凹状部とが隙間を介して嵌合することにより、前記回転止め手段が所定回転角の遊びを含んで前記下部ハウジング(6)の回転を規制する、請求項1記載の電動式流体機械。
  3. 前記ステータ(41)の前記上部ハウジング(3)への固定が、前記ステータ(41)の外周近傍において前記モータ(4)の回転軸方向に該ステータ(41)を貫通するとともに、頭部の外周の一部が該ステータ(41)の外周からはみ出すように取付けられたボルト(33)の締結によって行なわれ、
    前記回転止め手段が、前記ボルト(33)の頭部(33a)の外周の前記ステータ(41)からはみ出した部分と、前記下部ハウジング(6)の内周の、前記ボルト(33)に対応する位置に前記モータ(4)の回転軸方向に形成された、前記ボルト(33)の頭部(33a)よりも大きなの部分円形状の横断面を有する縦溝(6a)とによって構成される、請求項1または2記載の電動式流体機械。
  4. 前記回転止め手段が、前記密閉ケーシング(1)の円筒状胴体部ににおいて内側へ突出するように形成された突起(1a)と、該突起(1a)と対応する位置の前記下部ハウジング(6)の外周に、該突起(1a)と嵌り合うように形成された凹部(6b)とによって構成される、請求項1または2記載の電動式流体機械。
  5. 前記回転止め手段が、前記ステータ(41)に固定され、該ステータ(41)の外周から外側へ突き出すように設けられた突起(41a)と、該突起(41a)と対応する位置の前記下部ハウジング(6)の外周に設けられた、該突起(41a)が嵌り合う切り欠きまたは凹部(6d)とによって構成される、請求項1または2記載の電動式流体機械。
  6. 前記回転止め手段が、前記上部ハウジング(3)に固定され、該上部ハウジング(3)の下端から下方へ突き出すように設けられた突起(3a)と、該突起(3a)と対応する位置の前記下部ハウジング(6)の外周上端に設けられた、該突起(3a)が嵌り合う切り欠きまたは凹部(6e)とによって構成される、請求項1または2記載の電動式流体機械。
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