JP3783113B2 - 染色模様が非周期性の綛染め方法 - Google Patents

染色模様が非周期性の綛染め方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3783113B2
JP3783113B2 JP2002307640A JP2002307640A JP3783113B2 JP 3783113 B2 JP3783113 B2 JP 3783113B2 JP 2002307640 A JP2002307640 A JP 2002307640A JP 2002307640 A JP2002307640 A JP 2002307640A JP 3783113 B2 JP3783113 B2 JP 3783113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
dyeing
pattern
stage
dyed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002307640A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004107853A (ja
Inventor
忠雄 藤沢
Original Assignee
株式会社藤忠染工
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社藤忠染工 filed Critical 株式会社藤忠染工
Priority to JP2002307640A priority Critical patent/JP3783113B2/ja
Publication of JP2004107853A publication Critical patent/JP2004107853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3783113B2 publication Critical patent/JP3783113B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coloring (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、綛染め糸条の染色模様が非周期性の長短混在の染めピッチを有する綛染め方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の綛の染色方法は、被染綛に対して単染め模様の染め幅が徐々に変化した状態で各染め模様を捺染するようしたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公昭50−16472号公報(第2頁第2欄26〜28行目、第2図)。
【0004】
また、綛染め糸条の短いピッチから長いピッチまでその長さを自由にコントロール可能なものとしてものも知られている。(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献2】
特開平1−174685号公報(第1頁右下欄3〜4行目、第1図)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特公昭50−16472号公報に示される方法では、染色模様のピッチが短いため、布帛にした場合の柄模様が単純となる問題がある。また、特開平1−174685号公報に示される方法では、糸条の長短染めピッチの混在による染色模様と、布帛にした場合の柄模様に周期性があるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点を改良することにあり、綛揚げ方法を改良することによって、綛染め糸条における長短混在の染めピッチを任意にコントロールすることができ、かつ染色模様が非周期性の特徴を有する綛染め方法を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため、本発明は以下の手段を採用する。すなわち、
仕切り板によって仕切られ、上面および下面が開口された複数の染液注入室を有する枠体の下面に綛を当接し、上記の上面開口部より染液注入室に染液を注入して綛を染色する綛染め方法において、綛の長手方向に対する糸条の綾角を該綛内で変動せしめ、綛幅の一方の端から他方の端までの綾振り軌跡に相当する綛内の糸条長さの最大値が最小値の3倍以上である綛を用いることを特徴とする染色模様が非周期性の綛染め方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施態様に基づいて、本発明をさらに詳しく説明する。
図1は本発明に採用される綛形態の模式図、図2は本発明の綛揚げ加工における主要部の模式図、および図3は染液仕切り枠の斜視図を示す。
【0010】
図1において、綛1は糸条2で構成され、該糸条2は綛1の長手方向に対する傾きで表される綾角(θ)を有し、また綛1内の糸条2の長さは図示するように綛幅の一方の端(a)から他方の端(b)までの綾振り軌跡で表される。
【0011】
すなわち、一般的には綾角ゼロで綛幅が極めて小さいものを棒綛、綾角が大きくなるに伴なって綾目が目立ち綛幅も大きくなるものをダイヤ綛と呼称するが、本発明はダイヤ綛を対象とするものである。
【0012】
ダイヤ綛の綛長は60乃至100cmが好ましく、綛幅は10乃至70cmが好ましく、より好ましくは30乃至60cmである。
【0013】
本発明における綛の形態要件は、綛を構成する糸条の綾角(θ)を連続的に変動させることにより、すなわち、図2に示すように、給糸の張力付与装置3、糸道ガイド4のトラバース速度および綛揚げの巻取り枠体5の材質と回転速度などの条件を設定することにより、綛1の巻き揚げ層内における糸条2の綾振り軌跡である糸条の長さを連続的に変動させることにある。なお、綾角(θ)は連続的に変動させることが好ましいが、間欠的に変動させてもよい。
【0014】
すなわち、糸道ガイド4のトラバース速度と巻取り枠体5の回転速度はいずれも駆動モーターの変速ダイヤグラム(図示なし)によって綛内の糸条長さが任意かつ連続的にコントロールでき、本発明の数値要件である綛内の糸条長さの最大値と最小値の比が3倍以上、好ましくは5倍以上になるように設定する。
【0015】
ここで綛内の糸条長さ(綾振り軌跡)はsinカーブを描き、最大値が綛の周長×綾角(Θ)の傾き係数×巻き揚げ回数に、最小値が綛の周長×綾角(Θ)の傾き係数に収斂するため、両者の比は綛幅内における糸条の巻き揚げ回数をもって表すことができる。また、数値範囲は綛揚げ加工の条件設定によって上限30倍前後まで変動させることが可能である。
【0016】
かかる綛1の染色加工においては、特開平1−174685号公報に記載されている、図3に示すような、綛の長手方向に配設された染液の仕切り枠6を用いることにより、染色模様が複雑、多彩にして非周期性の長短混在染めピッチからなる本発明の綛染め改良糸条が得られる。
【0017】
ここで、綛内の糸条長さの最大値と最小値の比が3倍未満の場合は改良効果が乏しく、また綛の長手方向に対し直交方向に配置された染液の仕切り枠を用いる場合もかかる改良効果が乏しい。綛の長手方向に対し直交方向以外の方向に傾斜を有する染液の仕切り枠を用いることが好ましい。
【0018】
以上説明したように、本発明においては、綛幅の一方の端(a)から他方の端(b)までの綾振り軌跡の糸条の長さが綛内において変動(綾角(θ)も変動)しているので、このような綛を染色加工することにより、染色加工後の綛染め糸条における長短混在の染めピッチを任意にコントロールすることができ、かつ染色模様が非周期性となるものである。
【0019】
それ故、本発明の綛染め改良糸条を布帛にすることで色柄模様の付加価値が評価でき、衣料、インテリア、車両、雑品など各種の用途展開が図れる。
【0020】
【実施例】
実施例1
図1に示すような糸条の構成からなる本発明の綛として、ウール100%使いN48/2梳毛糸を図2に示す綛揚げ加工に供し、糸道ガイドのトラバース速度2.5乃至56.5回/分に可変、巻取り枠体の回転数125回/分(回転速度200m/分)、長さ80cm、幅45cm、重さ1Kg、綛幅の一方の端(a)から他方の端(b)までの綾振り軌跡に相当する綛内の糸条長さを連続的に、第1段階=4m、第2段階=14m、第3段階=17m、第4段階=20m、第5段階=26m、第6段階=31m、第7段階=36m、第8段階=51m、第9段階=58m、第10段階=90mの10段階(最大値90m、最小値4m、その比22.5倍)に時間120分、糸条の綾角(θ)約15度乃至0.6度になる条件下で変動させ、綛揚げを行った。
【0021】
次いで、かかる綛の染色加工には図3に示すような染液仕切り枠を用いて7色の異色染めを行った。この染色加工後の綛染め糸条の7色のうちの一色の長さは、第1段階=約0.58m、第2段階=約2.03m、第3段階=約2.92m、第4段階=約2.92m、第5段階=約3.76m、第6段階=約4.45m、第7段階=約5.24m、第8段階=約7.32m、第9段階=約8.29m、第10段階=約12.85mとなった。
この綛染め糸条を編物、織物に用いたところ、長短混在の染めピッチを有し、かつ染色模様が非周期性となった。
【0022】
【発明の効果】
染色模様が複雑、多彩にして非周期性の長短混在染めピッチからなる綛染め改良糸が得られ、かくして該改良糸による布帛の色柄模様の高付加価値性を確認することができ、同時に各種の用途展開を可能にする編織物の商品見本が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に採用される綛形態の一例を示す模式図である。
【図2】本発明に採用される綛揚げ加工における主要部の一例を示す模式図である。
【図3】本発明に採用される染液仕切り枠の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:綛
2:糸条
3:給糸張力付与装置
4:トラバースガイド
5:綛揚げ巻取り枠体
6:染液仕切り枠
A〜G:染液の色区分

Claims (1)

  1. 仕切り板によって仕切られ、上面および下面が開口された複数の染液注入室を有する枠体の下面に綛を当接し、上記の上面開口部より染液注入室に染液を注入して綛を染色する綛染め方法において、綛の長手方向に対する糸条の綾角を該綛内で変動せしめ、綛幅の一方の端から他方の端までの綾振り軌跡に相当する綛内の糸条長さの最大値が最小値の3倍以上である綛を用いることを特徴とする染色模様が非周期性の綛染め方法。
JP2002307640A 2002-09-13 2002-09-13 染色模様が非周期性の綛染め方法 Expired - Fee Related JP3783113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002307640A JP3783113B2 (ja) 2002-09-13 2002-09-13 染色模様が非周期性の綛染め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002307640A JP3783113B2 (ja) 2002-09-13 2002-09-13 染色模様が非周期性の綛染め方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004107853A JP2004107853A (ja) 2004-04-08
JP3783113B2 true JP3783113B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=32289392

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002307640A Expired - Fee Related JP3783113B2 (ja) 2002-09-13 2002-09-13 染色模様が非周期性の綛染め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3783113B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004107853A (ja) 2004-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69707276T2 (de) Bedrucktes beflocktes flor gewebe und verfahren zu seiner herstellung
DE2555741A1 (de) Aufgerauhter wildlederartiger stoff und verfahren zu seiner herstellung
DE3915945B4 (de) Potentiell voluminöses Polyestergarn für Web- und Wirkwaren, Verfahren zu dessen Herstellung und Verfahren zur Herstellung von Polyestergewebe
DE69606220T2 (de) Webverfahren
JP3783113B2 (ja) 染色模様が非周期性の綛染め方法
DE673792C (de) Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung gemusterter Ware auf Strick-, Wirk- und aehnlichen Maschinen
DE69801686T2 (de) Verfahren zur Herstellung eines streckbaren Gewebes für Sitzbezüge
JPH04327259A (ja) 立体模様を有する布帛の製造方法
JP4050405B2 (ja) 意匠糸及びその製造方法
JPH03260135A (ja) 木綿様編織物およびその製造方法
DE146041C (ja)
JPH05117934A (ja) シートベルト用ウエビング
JP4198328B2 (ja) ポリエステル混繊糸
JPS6297940A (ja) 杢効果を有する梳毛調織編物の製造法
JPS5912790B2 (ja) 模様柄織物の製造法
DE2918336C2 (de) Texturierbares Filamentgarn sowie Verfahren zu dessen Herstellung
KR200184392Y1 (ko) 편직용 실
JP3020198U (ja) 金属調光沢模様を備えた絹織物地
JPH09105041A (ja) フアンシーヤーン
JP2560256Y2 (ja) カラーカード用着色布はく
DE19705986A1 (de) Webteppich und/oder Verfahren zur Herstellung eines Webteppichs
DE2924369B1 (de) Verfahren zur Herstellung einer gerauhten Kettwirkware
JPS6220456Y2 (ja)
JPH07102470A (ja) パイル編物の製造方法
AT43344B (de) Vorrichtung zur Herstellung von mehrfarbig gemusterten Kettenflorgeweben mittels Jacquardmaschine und Drehergeschirr.

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees