JP3783038B2 - ホースリールユニット着脱機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建設機械のアースドリル等に用いられるホースリールユニットの着脱機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ホースリールユニットは、アースドリルに用いられ、拡底バケットの拡底翼を拡張させる油圧力を伝達する油圧ホースを巻き取る装置である。
【0003】
図1(a)は、従来のホースリールユニットの取付構造を示す側面図であり、同図(b)は同図(a)におけるA−A線破断矢視断面図である。
【0004】
ホースリールユニット1は、円環板状のフレーム2に取り付けられている。フレーム2は、ケリーバを駆動するケリードライブ装置の下方に、その円環部をケリーバが貫通するように設けられている。ホースリールユニット1は、このフレーム2の円周方向に等間隔で配設された複数のボルト3によってフレーム2に締結されており、ケリーバと共に適宜回転してケリーバに油圧ホースが絡まないようになっている。
【0005】
アースドリルの作業現場等への輸送の際には、ボルト3が取り外されて、ホースリールユニット1はフレーム2から取り外される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のホースリールユニット1のフレーム2への着脱は、ボルト3を1本1本手作業で締め付けまたは取り外すことによって行うため、大変時間を要し、手間のかかる作業であった。
【0007】
また、ボルト3を締め付けまたは取り外す作業は、フレーム2の狭い空間に手を入れて行わなければならず、非常にやり難かった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、筒状フレームの周側面に設けられた,貫通穴の形成された結合部と、ホースリールユニットを保持する,筒状フレームと同心の筒状ブラケットと、結合部に対向する筒状ブラケットの周側面に設けられた,前記貫通穴につながる貫通穴が形成された被結合部と、結合部の貫通穴と被結合部の貫通穴とに挿入される長さを有し,各貫通穴への挿入方向に交差する向きで,各貫通穴に挿入された状態で外部に露出する位置に第1の穴が形成された結合ピンと、第1の穴に嵌合する止め具とを備えてアースドリルに用いられるホースリールユニット着脱機構を構成した。
【0009】
このような構成によれば、結合部に被結合部が対向するように筒状フレームに筒状ブラケットが同心に装着され、つながった結合部の貫通穴と被結合部の貫通穴とに結合ピンが挿入されて、筒状ブラケットは筒状フレームに固定される。つまり、筒状ブラケットに保持されているホースリールユニットが筒状フレームに取り付けられる。
【0011】
この際、第1の穴に止め具が嵌合した状態で結合ピンが結合部の貫通穴および被結合部の貫通穴に挿入されると、止め具が結合部または被結合部に当接して結合ピンの挿入深さが規定される。
【0012】
また、本発明は、さらに、筒状フレームに筒状ブラケットを装着した際に外側に位置する結合部または被結合部に、結合部または被結合部の貫通穴の中心軸方向に交差する向きで外部に露出する位置に第2の穴が形成され、結合ピンに、結合ピンが各貫通穴に挿入されて第1の穴に嵌合した止め具が結合部または被結合部に当接したとき、第2の穴に一致する第3の穴が形成されていることを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、結合ピンが各貫通穴に挿入されて第1の穴に嵌合した止め具が結合部または被結合部に当接したとき、結合部または被結合部に形成された第2の穴と、結合ピンに形成された第3の穴とが一致する。従って、この状態を維持したまま、結合ピンの第1の穴に嵌合している止め具を抜き取り、抜き取った止め具を第2の穴および第3の穴へ挿し替えて嵌合させれば、各貫通穴に挿入されている結合ピンは、上記の規定された挿入深さに位置が固定され、各貫通穴から抜け落ちることはない。各貫通穴から結合ピンを抜くときは、第2の穴および第3の穴に嵌合している止め具を抜き取れば、結合ピンを容易に抜き外すことが出来る。
【0014】
また、本発明は、結合ピンが頭部のない円柱状のストレートピンであることを特徴とする。
【0015】
このような構成によれば、結合ピンは、筒状フレームおよび筒状ブラケットの外周側からその内部に向けて打ち込まれることにより、各貫通穴に挿入され、また、各貫通穴を通って抜き取られる。
【0016】
また、本発明は、結合部が筒状フレームの周方向に等間隔に複数設けられ、被結合部がこれら各結合部に対向する筒状ブラケットの周側面に複数設けられ、結合ピンがこれら結合部および被結合部毎に複数備えられていることを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、ホースリールユニットは、結合部および被結合部の複数箇所のピン結合によって筒上ブラケットが筒状フレームに複数箇所で支持されることにより、筒状フレームに保持固定される。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるホースリールユニット着脱機構をアースドリルに適用した一実施形態について説明する。
【0021】
図2は、本実施形態によるホースリールユニット着脱機構を適用したアースドリルの側面図である。
【0022】
アースドリル11に吊られたケリーバ12は、フロントフレーム13に支持されたケリードライブ装置14によって回転駆動される。ケリーバ12の先端には、拡底バケット15が取り付けられており、ケリーバ12が回転することによって地面が掘削される。
【0023】
拡底バケット15は、掘削翼が拡張されることによって掘削杭の底部を円錐形に拡大して掘削する。掘削翼の拡張は油圧シリンダによって行われ、油圧シリンダを駆動する油圧力は油圧ホースを介して油圧源より供給される。油圧力を伝達する油圧ホースは、ホースリールユニット18の油圧ホースリールに巻かれており、拡底バケット15の昇降に伴って適宜繰り出されたり、巻き取られたりする。
【0024】
ホースリールユニット16は、ケリードライブ装置14下方の筒状フレーム17に筒状ブラケット18を介して取り付けられている。筒状フレーム17は、フロントフレーム13の一部に設けられており、ケリーバ12が貫通している。
【0025】
図3(a)は本実施形態によるホースリールユニット着脱機構の横断面図であり、同図(b)はその縦断面図である。
【0026】
ホースリールユニット16を吊り下げる筒状ブラケット20は、筒状フレーム17に同心に挿入されている。筒状フレーム17の周側面には、柱体形状の結合部21が等間隔に3個設けられている。筒状ブラケット18の周側面には、柱体形状の被結合部22が結合部21に対向して3個設けられている。各結合部21および各被結合部22は、各柱体の中心軸が筒状フレーム17および筒状ブラケット18の筒状部分の中心方向に向けられて設けられている。
【0027】
また、各結合部21および各被結合部22には、各柱体の中心軸に中心軸が一致する貫通穴23,24がそれぞれ形成されており、対向するこれら各貫通穴23,24同士の中心軸も一致している。
【0028】
ホースリールユニット16の取付に際して、これら貫通穴23,24には結合ピン25が挿入される。結合ピン25は、頭部のない円柱状のストレートピン形状をしており、対向する各結合部21および被結合部22毎に用意される。各貫通穴23,24に挿入される長さを有する結合ピン25には、貫通穴23,24への挿入方向に交差する向きで、この結合ピン25が貫通穴23,24に挿入された状態で結合部21の外部に露出する位置に第1の穴26が形成されている。本実施形態においては、この第1の穴26は、結合ピン25の中心軸に対して垂直に結合ピン25を貫通して設けられている。また、この第1の穴26に嵌合する止め具である松葉ピン29が各結合ピン25毎に用意されている。
【0029】
本実施形態によるホースリールユニット着脱機構は、筒状ブラケット17、結合部21、被結合部22、結合ピン25、および松葉ピン29を備えて構成されている。
【0030】
また、筒状フレーム17に筒状ブラケット18を装着した際に外側に位置する結合部21には、貫通穴23の中心軸に対して垂直に、筒状フレーム17の外周面から突出して外部に露出している位置に第2の穴27が形成されている。本実施形態においては、この第2の穴27は結合部21の貫通穴23を貫通して形成されている。また、結合ピン25には、この結合ピン25が各貫通穴23,24に挿入されて第1の穴26に嵌合している松葉ピン29が結合部21の外側端部に当接したとき、結合部21に形成された第2の穴27の中心と中心が一致する第3の穴28が形成されている。本実施形態においては、この第3の穴28は、第2の穴27の中心軸に中心軸が一致する貫通穴として設けられている。
【0031】
このような構成において、ホースリールユニット16を筒状フレーム17に取り付ける際は、まず、図3に示されるように、筒状フレーム17に筒状ブラケット18が同心に挿入され、対向する結合部21および被結合部22の各貫通穴23,24同士の軸中心の一致がとられる。各貫通穴23,24の軸中心が一致したら、第1の穴26に松葉ピン29が嵌合した結合ピン25が、筒状フレーム17の外周面の外側方向から結合部21の貫通穴23へ挿入される。次に、結合ピン25は、ハンマ等で白抜き矢印の方向へ叩かれることにより、貫通穴24側へ移動し、やがて、松葉ピン29が結合部21に当接することによってその移動が停止される。
【0032】
図4(a)、図5(a)および図6(a)は、本実施形態によるホースリールユニット着脱機構の着脱の推移を示すその横断面図であり、図4(b)、図5(b)および図6(b)はその縦断面図である。図4〜図6において図3と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0033】
図4に示されるように、結合ピン29の貫通穴23,24への挿入深さが松葉ピン29によって規定されると、結合部21に形成された第2の穴27の位置と結合ピン25に形成された第3の穴28の位置とが一致する。続いて、第2の穴27および第3の穴28の軸中心の一致がとられ、図5に示されるように、第1の穴26より松葉ピン29が抜き取られてこれら第2の穴27および第3の穴28に挿し替えられる。この状態で、結合ピン25は貫通穴23,24から抜け落ちることはなく、完全に固定される。つまり、筒状フレーム17と筒状ブラケット18とが結合され、ホースリールユニット16の筒状フレーム17への取り付けが完了する。拡底バケット15による掘削作業は、この状態で行われる。
【0034】
掘削作業が終了して、アースドリル11を分解して輸送するときには、筒状フレーム17からホースリールユニット16が取り外される。ホースリールユニット16を取り外す際は、まず、第2の穴27および第3の穴28に嵌合している松葉ピン29が抜き取られる。この状態で、図6に示されるように、結合ピン25は、筒状フレーム17の周の外側から中心方向へ向かってハンマ等で叩かれ、筒状ブラケット18の周の内側へ抜き外される。
【0035】
このように本実施形態によるホースリールユニット着脱機構によれば、結合部21に被結合部22が対向するように筒状フレーム17に筒状ブラケット18が同心に挿入され、軸中心の一致がとられてつながった各貫通穴23,24に結合ピン25が挿入されて筒状ブラケット18は筒状フレーム17に結合される。つまり、筒状ブラケット18に吊り下げられたホースリールユニット16が筒状フレーム17に取り付けられる。この結果、ホースリールユニット16の筒状フレーム17への着脱は、結合ピン25を各貫通穴23,24へ抜き差しするだけで行えるため、従来のボルト固定よりも短時間に行えて作業が容易になる。また、結合ピン25の各貫通穴23,24への挿抜は、筒状フレーム17の外側に露出する結合部21の外側で行えるので、従来のように狭いところに手を入れて作業を行う必要が無く、ホースリールユニット16の筒状フレーム17への着脱作業は従来よりもやりやすくなる。
【0036】
また、本実施形態によれば、第1の穴26に松葉ピン29が嵌合した状態で結合ピン25が各貫通穴23,24に挿入されると、松葉ピン29が結合部21に当接して結合ピン25の挿入深さが規定される。このため、結合ピン25の各貫通穴23,24への挿入作業は、挿入深さに気を配る必要が無くなるため、容易になる。
【0037】
また、本実施形態によれば、結合ピン25が各貫通穴23,24に挿入されて第1の穴26に嵌合した松葉ピン29が結合部21に当接したとき、結合部21に形成された第2の穴27と、結合ピン25に形成された第3の穴28とが一致する。従って、この状態を維持したまま、結合ピン25の第1の穴26に嵌合している松葉ピン29を抜き取り、抜き取った松葉ピン29を第2の穴27および第3の穴28へ挿し替えて嵌合させれば、各貫通穴23,24に挿入されている結合ピン25は上記の規定された挿入深さに位置が固定され、各貫通穴23,24から抜け落ちることはない。各貫通穴23,24から結合ピン25を抜くときは、第2の穴27および第3の穴28に嵌合している松葉ピン29を抜き取れば、結合ピン25を容易に抜き外すことが出来る。このため、本発明によれば、ホースリールユニット16の筒状フレーム17への保持固定は確実に行われ、しかも、ホースリールユニット16の着脱は容易に行える。
【0038】
また、本実施形態によれば、結合ピン25がストレートピンであるため、結合ピン25は、筒状フレーム17および筒状ブラケット18の外周側からその内部に向けて打ち込まれることにより、各貫通穴23,24に挿入され、また、各貫通穴23,24を通って抜き取られる。このため、筒状フレーム17へのホースリールユニット16の着脱作業はより容易に行える。また、結合ピン25を抜くための特殊な部品を必要としないので、ホースリールユニット着脱機構は、部品点数が減ると共に簡単な構造になり、故障が生じ難くなる。
【0039】
また、本実施形態によれば、抜き差し自在な松葉ピン29によって結合ピン25の挿入深さが規定されるため、図7に示すツバ付きの結合ピン35を用いて結合ピン35の挿入深さが規定される場合のように、ツバ付き結合ピン35の抜き外し作業に特殊な治具を用いることなく、容易に結合ピン25を抜き外すことが出来る。
【0040】
図7は、ツバ付きの結合ピン35を抜き外すピン抜き治具の構成の一例を示す図である。なお、同図において、図3と同一または相当する部分には同一符号を付してその説明は省略する。ボルト31、ナット32および台33からなるピン抜き治具は、貫通穴23,24に挿入されたツバ付き結合ピン35の頭頂部に、ボルト31を螺合させてツバ付き結合ピン35を抜き外す。つまり、筒状フレーム17に突き当てられたコの字型の台33に支持されたボルト31が結合ピン35に螺合させられ、ナット32が廻されると、ボルト31の移動と共に結合ピン35が貫通穴23,24から抜ける。
【0041】
なお、本実施形態においては、筒状フレーム17の内側に筒状ブラケット18を挿入する場合について説明したが、筒状ブラケット18の内側に同心の筒状フレーム17を挿入する構成としてもよい。また、筒状ブラケット18はホースリールユニット16を吊り下げるタイプを適用したが、ホースリールユニット16を積載するタイプのブラケットを適用することもできる。また、松葉ピン29の代わりに、ストレートピン、割ピン、あるいはボルト等、結合ピン25に適宜抜き差しできる構成が可能な部材を止め具として適用することも出来る。これら各場合においても、上記実施形態と同様な作用・効果が奏される。
【0042】
また、本実施形態においては、筒状のフレーム19の周側面に結合部21を等間隔に3個設け、これら結合部21に対向する筒状ブラケット18の周側面に被結合部22を3個設ける構成としたが、本発明はこれに限定されることはない。例えば、筒状フレーム17の周側面に結合部21を1個設け、この結合部21に対向する位置の筒状フレーム17の周側面にブラケット受け部を設ける。そして、筒状ブラケット18の周側面に、結合部21に対向する被結合部22、および上記ブラケット受け部に係合する引っ掛け部を設ける構成としてもよい。
【0043】
このような構成においては、筒状ブラケット18は、上記実施形態による各貫通穴23,24への結合ピン25の挿入によるピン結合と、ブラケット受け部と引っ掛け部との係合とによって筒状フレーム17に取り付けられる。従って、このような構成においても、上述したピン抜き治具といった余計な部品を増やすことなく、ホースリールユニット16の筒状フレーム17への着脱作業が容易にできる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、結合部に被結合部が対向するように筒状フレームに筒状ブラケットが同心に装着され、つながった結合部の貫通穴と被結合部の貫通穴とに結合ピンが挿入されて、筒状ブラケットは筒状フレームに固定される。つまり、筒状ブラケットに保持されているホースリールユニットが筒状フレームに取り付けられる。この結果、ホースリールユニットの筒状フレームへの着脱は、結合ピンを各貫通穴へ抜き差しするだけで行えるため、従来のボルト固定よりも短時間に行えて作業が容易になる。また、結合ピンの各貫通穴への挿抜は、筒状フレームまたは筒状ブラケットの外側に位置する結合部または被結合部の外側で行えるので、従来のように狭いところに手を入れて作業を行う必要が無く、ホースリールユニットの筒状フレームへの着脱作業は従来よりもやりやすくなる。
【0045】
また、結合ピンに、各貫通穴への挿入方向に交差する向きで結合ピンが各貫通穴に挿入された状態で外部に露出する位置に第1の穴を形成し、この第1の穴に嵌合する止め具を備えているため、第1の穴に止め具が嵌合した状態で結合ピンが結合部の貫通穴および被結合部の貫通穴に挿入されると、止め具が結合部または被結合部に当接して結合ピンの挿入深さが規定される。このため、結合ピンの各貫通穴への挿入作業は、挿入深さに気を配る必要が無くなるため、容易になる。
【0046】
また、筒状フレームに筒状ブラケットを装着した際に外側に位置する結合部または被結合部に、結合部または被結合部の貫通穴の中心軸方向に交差する向きで外部に露出する位置に第2の穴を形成し、結合ピンに、結合ピンが各貫通穴に挿入されて第1の穴に嵌合した止め具が結合部または被結合部に当接したとき、第2の穴の中心と中心が一致する第3の穴を形成した場合、結合ピンが各貫通穴に挿入されて第1の穴に嵌合した止め具が結合部または被結合部に当接したとき、結合部または被結合部に形成された第2の穴と、結合ピンに形成された第3の穴とが一致する。従って、この状態を維持したまま、結合ピンの第1の穴に嵌合している止め具を抜き取り、抜き取った止め具を第2の穴および第3の穴へ挿し替えて嵌合させれば、各貫通穴に挿入されている結合ピンは上記の規定された挿入深さに位置が固定され、各貫通穴から抜け落ちることはない。各貫通穴から結合ピンを抜くときは、第2の穴および第3の穴に嵌合している止め具を抜き取れば、結合ピンを容易に抜き外すことが出来る。このため、本発明によれば、ホースリールユニットの筒状フレームへの保持固定は確実に行われ、しかも、ホースリールユニットの着脱は容易に行える。
【0047】
また、結合ピンがストレートピンである場合、結合ピンは、筒状フレームおよび筒状ブラケットの外周側からその内部に向けて打ち込まれることにより、各貫通穴に挿入され、また、各貫通穴を通って抜き取られる。つまり、ストレートピンであるため、脱時に抜くのではなく、そのまま押し込むことが出来る。このため、筒状フレームへのホースリールユニットの着脱作業はより容易になる。また、結合ピンを抜くための特殊な部品を必要としないので、ホースリールユニット着脱機構は、部品点数が減ると共に簡単な構造になり、故障が生じ難くなる。
【0048】
また、結合部を筒状フレームの周方向に等間隔に複数設け、被結合部をこれら各結合部に対向する筒状ブラケットの周側面に複数設け、結合ピンをこれら結合部および被結合部毎に複数備えた場合、ホースリールユニットは、結合部および被結合部の複数箇所のピン結合によって筒上ブラケットが筒状フレームに複数箇所で支持されることにより、筒状フレームに保持固定される。
【0050】
このようなホースリールユニットのいずれの保持固定構造においても、ホースリールユニットの着脱は上記のように容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のホースリールユニットの取付構造の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるホースリールユニット着脱機構を適用したアースドリルの側面図である。
【図3】(a)は本発明の一実施形態によるホースリールユニット着脱機構の横断面図、(b)はその縦断面図である。
【図4】(a)は本発明の一実施形態によるホースリールユニット着脱機構の第1の着脱推移時における横断面図、(b)はその縦断面図である。
【図5】(a)は本発明の一実施形態によるホースリールユニット着脱機構の第2の着脱推移時における横断面図、(b)はその縦断面図である。
【図6】(a)は本発明の一実施形態によるホースリールユニット着脱機構の第3の着脱推移時における横断面図、(b)はその縦断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による結合ピンと異なる結合ピンを用いたホースリールユニット着脱機構に用いられるピン抜き治具の一例を示す図である。
【符号の説明】
16…ホースリールユニット
17…筒状フレーム
18…筒状ブラケット
21…結合部
22…被結合部
23,24…貫通穴
25,35…結合ピン
26…第1の穴
27…第2の穴
28…第3の穴
29…松葉ピン
Claims (4)
- 筒状フレームの周側面に設けられた,貫通穴の形成された結合部と、ホースリールユニットを保持する,前記筒状フレームと同心の筒状ブラケットと、前記結合部に対向する前記筒状ブラケットの周側面に設けられた,前記貫通穴につながる貫通穴が形成された被結合部と、前記結合部の貫通穴と前記被結合部の貫通穴とに挿入される長さを有し,前記各貫通穴への挿入方向に交差する向きで,前記各貫通穴に挿入された状態で外部に露出する位置に第1の穴が形成された結合ピンと、前記第1の穴に嵌合する止め具とを備えたことを特徴とするアースドリルに用いられるホースリールユニット着脱機構。
- 前記筒状フレームに前記筒状ブラケットを装着した際に外側に位置する前記結合部または前記被結合部には、前記結合部または前記被結合部の前記貫通穴の中心軸方向に交差する向きで外部に露出する位置に第2の穴が形成され、
前記結合ピンには、前記結合ピンが前記各貫通穴に挿入されて前記第1の穴に嵌合した前記止め具が前記結合部または前記被結合部に当接したとき、前記第2の穴に一致する第3の穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホースリールユニット着脱機構。 - 前記結合ピンは頭部のない円柱状のストレートピンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホースリールユニット着脱機構。
- 前記結合部は前記筒状フレームの周方向に等間隔に複数設けられ、前記被結合部はこれら各結合部に対向する前記筒状ブラケットの周側面に複数設けられ、前記結合ピンはこれら結合部および被結合部毎に複数備えられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のホースリールユニット着脱機構。
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