JP3782966B2 - 電子情報処理方法、クライアント装置、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

電子情報処理方法、クライアント装置、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子情報処理方法に関し、特に電子報告書作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業界における機器保守等は膨大な製品知識と経験が必要である。しかし、現状では熟練者の不足から非熟練者が現場に出向いて保守作業を行う場合が多い。したがって、作業現場の非熟練者が復旧不可能な場合、熟練者が控えている遠隔地のセンタに指示を仰ぐ必要がある。
【0003】
この場合、現場にカメラを搭載したPC(Personal Computer)を持ちこみ、多地点双方向音声画像通信を行うことで、センタから現場へ適切な指示が行えると考えられる。
【0004】
また、現場において作業履歴を画像を用いて記録することは非常に重要である。そこで、作業現場で作業を行いながら、作業履歴をPC上で画像として記録し、電子的なマルチメディア報告書を作成することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の多地点双方向音声画像通信システムおよびマルチメディア報告書作成システムは各々独立したシステムであり、従来は、
1.多地点双方向画像通信システムを立ち上げ、作業者がセンタから作業および撮影ポイントの指示を受ける
2.多地点双方向画像通信システムを終了する
3.デジタルカメラで指示されたところを撮影する
4.マルチメディア報告書作成システムを立ち上げて、デジタルカメラで撮影した画像を追加する
という作業の流れであった。この場合、多地点双方向音声画像通信で作業者がセンタから指示を受けた後にカメラを備えなおして画像を撮影しなければならず、作業が煩雑である。
【0006】
本発明の目的は、現場とセンタ間の人間が互いに協力しながら効率的に情報を取得するとともに、通信している任意のクライアントのカメラ画像を任意の通信参加クライアントが取得し、作業報告書に追加可能である、電子情報処理方法および装置を提供することにある。
【0007】
本発明の電子情報処理方法は、複数のクライアント装置と多地点音声画像通信サーバ装置とこれらを互いに接続するネットワークから構成される電子情報処理システムにおけるクライアント装置が電子情報を処理する方法であって、
前記多地点音声画像通信サーバ装置を介して他クライアント装置と音声および動画像または静止画像の通信を行なうステップと、
前記多地点音声画像通信サーバ装置に問い合わせて現在前記多地点音声画像通信サーバ装置に接続しているクライアント装置のリストである多地点通信参加者リストを取得するステップと、
前記多地点音声画像通信サーバ装置に問い合わせて取得した前記多地点通信参加者リストから選択された自クライアント装置または他クライアント装置から精細な静止画像の取得要求を受取った場合、精細な静止画像をクライアント装置内の画像共有部に転送するステップと、
前記精細な静止画像の取得要求元の他クライアント装置に対して記多地点音声画像通信サーバ装置を介さずに直接、自クライアント装置内の画像共有部に保持された画像を送信するステップと
を有することを特徴とする。
また、本発明のクライアント装置は、複数のクライアント装置と多地点音声画像通信サーバ装置とこれらを互いに接続するネットワークから構成される電子情報処理システムにおけるクライアント装置であって、
取得され、転送された精細な静止画像を保持する画像共有部と、
前記多地点音声画像通信サーバ装置を介して他クライアント装置と音声および動画像または静止画像の通信を行うとともに、前記多地点音声画像通信サーバ装置に問い合わせて現在前記多地点音声画像通信サーバ装置に接続しているクライアント装置のリストである多地点通信参加者リストを取得する多地点通信部と、
前記多地点通信部で取得した前記多地点通信参加者リストから選択された自クライアント装置または他クライアント装置から精細な静止画像の取得要求を受取った場合、精細な静止画像を自クライアント装置内の画像共有部に転送するとともに、前記精細な静止画像の取得要求元の他クライアント装置に対して、前記多地点音声画像通信サーバ装置を介さずに直接、自クライアント装置内の前記画像共有部に保持された精細な静止画像を送信する画像制御部と
を有することを特徴とする。
【0008】
本発明は、多地点双方向音声画像通信システムとマルチメディア報告書作成システムを統合して、作業者側クライアントPC−センタ側クライアントPC間でやり取りしている通信画像を静止画として取得し、報告書に追加するものである。
【0009】
この方法によれば、
1.多地点双方向画像通信システムを立ち上げ、作業者がセンタから作業および撮影ポイントの指示を受けながら、自分のPCのカメラ画像を静止画として保存する
2.マルチメディア報告書作成システムを介して、保存した静止画を報告書に追加する
というように、作業が効率化される。
【0010】
また、多地点双方向画像通信システムとマルチメディア報告書作成システムをシームレスに結合することにより、任意の通信参加クライアントPCで、任意のクライアントPCのカメラ画像を用いて作業報告書を作成することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1を参照すると、本発明の一実施形態の電子情報処理システムは、作業現場に設置されたクライアントPC1と、センタ側に設置されたクライアントPC2,3と、多地点通信サーバ4と、報告書DBサーバ5と、これらを互いに接続するネットワーク6で構成されている。
【0013】
各クライアントPC1,2,3にはマイク41、スピーカ42、モニタ43、カメラ44、入力I/F45が備えられている(ただし、クライアントPC2,3については図示せず)。クライアントPC1は作業者が使用するモバイルPCであり、クライアントPC2,3は画像を配信する無人クライアントPC、あるいは遠隔地のセンタ側クライアントPCである。
【0014】
クライアントPC1はそれぞれマイク41、スピーカ42、モニタ43、カメラ44、入力I/Fに接続されたドライバ11,12,13,14,15と、多地点通信部16と、画像制御部17と、画像共有部18と、報告書作成部19で構成されている。同様に、クライアントPC2は多地点通信部21と画像制御部22と画像共有部23と報告書作成部24で構成され、クライアントPC3は多地点通信部31と画像制御部32と画像共有部33と報告書作成部34で構成されている。
【0015】
以下、画像制御部17、画像共有部18、報告書作成部19、多地点通信部16の機能について説明する。
●画像制御部17
−GUI(Graphical User Interface)から入力された「動画/静止画切り替え要求」を受け取り、多地点通信部16に流す画像を決定する機能。つまり、
*カメラ44から入力された画像を動画のまま多地点通信部16に流す機能。
【0016】
*多地点通信部16は動画配信機能しかないことから、静止画を配信しつづけるようにある瞬間の静止画を繰り返し多地点通信部16に流す機能。
【0017】
−GUIから入力された「静止画取得要求」を受け取り、自クライアントPC1のカメラ画像から静止画を取得し、自クライアントPCの画像共有部18に転送する機能。また、その後、報告書作成部19の静止画取得要求を呼び出す機能。
【0018】
−GUIから入力された「静止画取得要求」が、他クライアントPC2、3のカメラ画像の取得要求であった場合、指定された他のクライアントPCの画像制御部に直接アクセスして静止画を取得し、自クライアントPC1の画像共有部18に転送する機能。また、その後、報告書作成部19の静止画取得要求を呼び出す機能。
【0019】
−他クライアントPC2,3から「静止画取得要求」を受け取った場合、自クライアントPC1のカメラ画像から静止画を取得し、他クライアントPC2,3の画像制御部22、32に転送する機能。
●画像共有部18
−画像制御部17で取得された静止画を保持し、報告書作成部19から「静止画要求」があった場合に、報告書作成部19に静止画情報を転送する機能。
●報告書作成部19
−GUIから入力された「報告書作成要求」を受け取り、XML報告書データを新規に作成する機能。
【0020】
−画像共有部18に「静止画要求」を行い、画像共有部18から静止画情報を取得する機能。なお、この報告書作成部19の「静止画要求」は画像制御部17から呼び出されるものである。
【0021】
−取得した静止画情報をXML報告書データに追加する機能。
【0022】
−GUIからの指示に従い、作成したXML(Extensible Markup Language)報告書データを報告書DBサーバ5に転送する機能。
【0023】
−その他、XML報告書データのテキスト情報入力GUI表示、システム情報自動設定等の機能。
●多地点通信部16
−多地点通信サーバ4へ「接続要求」を行い、接続後に多地点通信サーバ4へ自クライアントPC1の画像制御部17から受け取ったカメラ画像を転送する機能。
【0024】
−多地点通信サーバ4から、多地点通信サーバ4に接続している他クライアントPC2、3の動画を取得する機能。
【0025】
−GUIからの指示に従って多地点通信サーバ4へ、多地点通信サーバ4に接続しているクライアントPCのリスト(参加者リスト)の要求を行い、それを取得する機能。
【0026】
クライアントPC2の多地点通信部21、画像制御部22、画像共有部23、報告書作成部24、クライアントPC3の多地点通信部31、画像制御部32、画像共有部33、報告書作成部34も同様の機能を有する。
【0027】
以上のように、全クライアントPC1〜3は、多地点通信部16(21,31)と報告書作成部19(24,34)間で、画像制御部17(22,32)および画像共有部18(23,33)を介して静止画情報の授受を行う構成になっている。
【0028】
次に、画像制御部17の処理の流れを図2により説明する。
1.多地点接続が開始されると、ステップ51で終了要求が無ければ、ステップ52にカメラ44から取得した動画像をそのまま多地点通信部16に送信する。
2.ステップ53の動画/静止画切り替え要求はGUI上のプレビュー画面を動画にするか、静止画にするか切り替えるものである。ここで、動画要求がある場合の流れを以下に示す。
【0029】
a)静止画取得要求が無ければプレビュー画面で双方向通信を行っている動画が流れつづける。
【0030】
b)ステップ54で静止画取得要求があると、ステップ55で処理Aを行う。つまり、ステップ61で、カメラ44から取得した動画像のうち、要求のあったタイミングの画像をBMPファイルに変換し、画像共有部18に送信する。
【0031】
c)ステップ62で上記が他のクライアントPCからの要求であれば、ステップ63で画像共有部18の静止画ファイルを要求元クライアントPCの画像制御部22または32に転送する。
【0032】
また、ステップ53の動画/静止画切り替え要求で静止画切り替え要求がある場合の流れを以下に示す。
【0033】
a)ステップ56で、カメラ44から取得した動画像のうち、要求のあったタイミングの画像をメモリ上に保持し、多地点通信部16に送信する。こうすることで、GUI上のプレビュー画面では動画でなくメモリ上に保持された静止画が表示される。
【0034】
b)ステップ57で動画/静止画切り替え要求が動画要求があれば、ステップ51で終了判断をした後、ステップ52でカメラ44から取得した動画像を多地点通信部16に送信し、GUI上のプレビュー画面では動画像が表示される。
【0035】
次に、報告書作成部19の処理の流れを図3により説明する。
1.報告書作成要求があると、ステップ71で、報告書作成部19がテンプレートとなるXMLデータをメモリ上に読込む。
2.ステップ72で、読込んだXMLのParameterタグの子要素である<ComputerName>,<Date>等のタグの内容を、システム情報を用いて設定する。
3.ステップ73で、作業条件等をテキスト入力する場合は、ステップ74でTextタグのInputMethodおよびInputElementを解析して入力情報に適したダイアログを表示する。つまり<InputMethod>の内容に応じて、異なる種類の入力用ダイアログを表示する。
4.ステップ75で静止画取得要求がある場合には、画像制御部17によって取得された静止画ファイルが画像共有部18に保存されているため、ステップ76で画像共有部18に静止画取得要求を出し、ステップ77でこれを取得する。
5.次に、ステップ78で、取得した画像ファイルを、一意性を保持するために取得日時を考慮したファイル名に変更する。例えば、2001年11月8日の13時43分5秒に取得した静止画ファイルならば、Videocap20011108134305.jpgという名前に変更する。
6.ステップ79で、図5に示す画像確認GUIを表示する。
7.ステップ80でOKボタンが押され報告書に画像が追加される場合は、ステップ81で、変更した静止画ファイル名を要素とするFileタグをXMLに追加する。その際、GUIで指定されたコメント文がcomment属性に埋め込まれる。
8.ステップ82で、作成した報告書XMLの保存要求があれば、ステップ83で報告書XMLが保存される。保存要求がなければ報告書作成部19の処理は終了する。
9.ステップ84で報告書XMLの送信要求があれば、保存された報告書XMLを報告書DBサーバ5に送信する。送信要求がなければ報告書作成部19の処理は終了する。
【0036】
次に、本システムを用いた実作業の流れを以下に示す。
1.図4にクライアントPC1のGUIを示す。他の各クライアントPC2,3のGUIも同様な構成になっている。なお、図1において報告書作成要求を出すGUIは別のダイアログもしくは図4上にあるものとする。
【0037】
作業者はクライアントPC1のカメラ画像を多地点通信サーバ4を介して、遠隔地に設置されているクライアントPC2,3等に伝送する。遠隔地(センタ)にいる熟練者は各クライアントPC2,3に映し出される、クライアントPC1のカメラ画像を見ることができる。同時に、熟練者から伝送された音声、データ等をクライアントPC1で再生できる。そのため、熟練者からクライアントPC1のユーザである作業者に指示を行なうことができる。図4では、クライアントPC1上に、話者画像として遠隔地にいるクライアントPC2を操作しているオペレータが表示されている。
2.報告書を作成するために、報告書作成ボタンを押し、XMLで記述されたテンプレートをあらかじめ読み込んでおく。図4では、クライアントPC1上に自分のカメラ画像が自画像として表示されている。現場作業者はクライアントPC1のカメラ画像を画像取得の「自画像」ボタンをクリックして取得する。また、クライアントPC1で「更新」ボタンをクリックすることにより多地点通信サーバ4に問い合わせて多地点通信参加者リストを取得可能である。必要であれば、参加者リストから参照したいクライアントPCを選択し、「映像参照」ボタンをクリックすることで多地点通信を行っているクライアントPC2,3のカメラ画像を参照映像として表示可能である。図4ではクライアントPC1上に、他のクライアントPC2のカメラ画像を参照映像として表示している。
【0038】
図5に示すように、画像取得の「選択」ボタンをクリックすることで、参照している他クライアントPCの映像、ここではクライアントPC2のカメラ画像を画像制御部17を介して自クライアントPCの画像共有部18に保存可能である。ここで、多地点通信部16では、通信容量を低減するために画像圧縮を行って動画による多地点通信を行っており、通信している動画データから静止画を取り出しても画質が粗い静止画しか取り出せない。そこで、多地点通信している他クライアントPC2、3の静止画を取得する場合、多地点通信部16を介すと画像圧縮処理を行うために精細な静止画が得られないことから、各クライアントPCの画像制御部間で画像圧縮されない高精細な画像を直接やり取りし、画像共有部18に保存している。また、この際、取得画像確認のためにダイアログが表示され、画像に付随したテキスト情報を付加することが可能となっている。
3.クライアントPC1の画像共有部18に保存された画像は、報告書作成時に取得した日時および時刻をもとにしたファイル名に変更され、XML形式の報告書データに追加される。
4.XML報告書データをクライアントPC1から報告書DBサーバ5に送信する。報告書DBサーバ5では受信したXML報告書データをパースして、DBへ格納する。DBに格納されたデータはWebブラウザを介して検索閲覧可能となっている。
【0039】
ここで、XML形式の報告書データの一例を以下に示す。
Figure 0003782966
Figure 0003782966
Figure 0003782966
また、上記XML報告書データを木構造で示すと図6に示すようになる。
【0040】
Pageタグがルートタグであり、その子要素として、Parameter、Text、Multimedia、Optionタグがある。
【0041】
Parameterタグの子要素を表1に示す。Parameterタグの子要素はプログラム上で自動的に設定されるものである。
【0042】
【表1】
Figure 0003782966
【0043】
また、Textタグは作業者が入力するデータを意味し、子要素としてDialog要素をもつ。Textタグおよびその子要素の役割については、特願2001−131117(「キーボードレス入力装置とその方法及びこの方法の実行プログラムとその記録媒体」)に記述してあるとおり、作業者が入力するデータ形式および入力結果を示している。
【0044】
また、MultimediaタグはDataタグを持ち、Dataタグは関連する静止画、動画、音声およびテキストファイルのファイル名を持つFileタグを一まとめにする役割がある。Fileタグの属性であるTYPEはIMAGE,AVI,WAV,TXT等を取ることができ、Fileタグの中身がどのようなファイルであるかを示す。また、comment属性を持ち、マルチメディアファイルに対する簡単なコメントを付与可能である。
【0045】
Optionタグでは、外部機器の制御コマンド等の情報が入る。
【0046】
図7に、このXML報告書データにスタイルファイルを適用してWebブラウザで表示した一例を示す。ここで、「スタイルファイル」とはXMLを解析して図7のようにグラフィカルに表示可能にするための処理ファイルである。
【0047】
このデータを取得した状況を以下に示す。ロボットの溶接作業において何らかの原因で溶接対象物の位置がずれたために、ロボットの溶接トーチと溶接対象物が衝突して異常停止が生じた。この際、現場作業者は、ロボットを退避して対象物の位置を直して、再度ロボットを動かす作業を行わなければならない。このデータは、作業者がクライアントPC1を使用して遠隔地のオペレータと双方向画像通信を行ってオペレータの指示どおりに、ロボットの溶接トーチと対象物が衝突している様子、ロボットを退避した後の対象物の位置ずれの様子、対象物を正常な位置に直した後の様子を画像として取得し作成したXML報告書データである。
【0048】
上記2から3の流れでは、作業者が使用するクライアントPC1によって、クライアントPC1および他のクライアントPC2,3のカメラ画像を取得しているが、同様なことは遠隔地にあるセンタ側のクライアントPC2,3、あるいは作業現場にある他PCにおいても可能である。
【0049】
例えば、
1.センタに設置されたクライアントPC2から、上記と同様に作業現場のクライアントPC1、あるいはクライアントPC3等のカメラ画像をクライアントPC2の画像共有部23に保存する。
【0050】
2.クライアントPC2の画像共有部23に保存された画像は、クライアントPC2の報告書作成部24においてXML形式の報告書データに追加される。
というように、多地点通信に参加している任意のクライアントPCにおいて、任意の他クライアントPCに搭載されたカメラ画像を用いて作業報告書を作成することが可能である。
【0051】
上記で、双方向音声画像通信で伝送されている画像を報告書データに追加可能であることから、遠隔地との協調作業において効率的な情報収集が可能となる。
【0052】
なお、処理部(多地点通信部、画像制御部、画像共有部、報告書作成部)は専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク装置等の記憶装置を指す。さらに、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、インターネットを介してプログラムを送信する場合のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの(伝送媒体もしくは伝送波)、その場合のサーバとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、遠隔に位置する作業現場とセンタ間で双方向画像通信を行い、かつ実際に通信している画像を報告書データに追加し、また、任意のクライアントPCにおいて任意のカメラ画像を用いて作業報告書を作成することにより、作業情報を遠隔者との協調作業により、効率的かつ適切に収集可能であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電子情報処理システムの構成図である。
【図2】画像制御部17の処理を示すフローチャートである。
【図3】報告書作成部19の処理を示すフローチャートである。
【図4】クライアントPC1におけるGUIを示す図である。
【図5】クライアントPC1において、他のクライアントPC2のカメラ画像を取得した際のGUIを示す図である。
【図6】XML報告書データを木構造で示した図である。
【図7】XML報告書データにスタイルファイルを適用してWebブラウザで表示した例を示す図である。
【符号の説明】
1,2,3 クライアントPC
4 多地点通信サーバ
5 報告書DBサーバ
6 ネットワーク
11〜15 ドライバ
16,21,31 多地点通信部
17,22,32 画像制御部
18,23,33 画像共有部
19,24,34 報告書作成部
41 マイク
42 スピーカ
43 モニタ
44 カメラ
45 入力I/F
51〜59,61〜63,71〜85 ステップ

Claims (8)

  1. 複数のクライアント装置と多地点音声画像通信サーバ装置とこれらを互いに接続するネットワークから構成される電子情報処理システムにおけるクライアント装置が電子情報を処理する方法であって、
    前記多地点音声画像通信サーバ装置を介して他クライアント装置と音声および動画像または静止画像の通信を行なうステップと、
    前記多地点音声画像通信サーバ装置に問い合わせて現在前記多地点音声画像通信サーバ装置に接続しているクライアント装置のリストである多地点通信参加者リストを取得するステップと、
    前記多地点音声画像通信サーバ装置に問い合わせて取得した前記多地点通信参加者リストから選択された自クライアント装置または他クライアント装置から精細な静止画像の取得要求を受取った場合、精細な静止画像をクライアント装置内の画像共有部に転送するステップと、
    前記精細な静止画像の取得要求元の他クライアント装置に対して、前記多地点音声画像通信サーバ装置を介さずに直接、自クライアント装置内の画像共有部に保持された精細な静止画像を送信するステップと
    を有することを特徴とする電子情報処理方法。
  2. 前記音声および動画像または静止画像の通信を行なうステップは、利用者からの動画/静止画切り替え要求に応じて、カメラから取得した動画または静止画を前記多地点音声画像通信サーバ装置に送信するステップを含むとともに、
    利用者からの精細な静止画像取得要求に応じて、カメラから取得した画像のうち、要求のあったタイミングの精細な静止画像を前記画像共有部に入力するステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子情報処理方法。
  3. 利用者からの電子報告書作成要求に応じて、報告書データを作成し、前記画像共有部に保持された精細な静止画像の情報を前記報告書データに追加し、電子報告書を作成するステップをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子情報処理方法。
  4. 複数のクライアント装置と多地点音声画像通信サーバ装置とこれらを互いに接続するネットワークから構成される電子情報処理システムにおけるクライアント装置であって、
    取得され、転送された精細な静止画像を保持する画像共有部と、
    前記多地点音声画像通信サーバ装置を介して他クライアント装置と音声および動画像または静止画像の通信を行うとともに、前記多地点音声画像通信サーバ装置に問い合わせて現在前記多地点音声画像通信サーバ装置に接続しているクライアント装置のリストである多地点通信参加者リストを取得する多地点通信部と、
    前記多地点通信部で取得した前記多地点通信参加者リストから選択された自クライアント装置または他クライアント装置から精細な静止画像の取得要求を受取った場合、精細な静止画像を自クライアント装置内の画像共有部に転送するとともに、前記精細な静止画像の取得要求元の他クライアント装置に対して、前記多地点音声画像通信サーバ装置を介さずに直接、自クライアント装置内の前記画像共有部に保持された精細な静止画像を送信する画像制御部と
    を有することを特徴とするクライアント装置。
  5. 前記画像制御部は、
    利用者からの動画/静止画切り替え要求に応じて、カメラから取得した動画または静止画を前記多地点通信部に入力する手段と、
    利用者からの精細な静止画像取得要求に応じて、カメラから取得した画像のうち、要求のあったタイミングの精細な静止画像を前記画像共有部に入力する手段と
    を有することを特徴とする請求項4に記載のクライアント装置。
  6. 利用者からの電子報告書作成要求に応じて、報告書データを作成し、前記画像共有部に保持された精細な静止画像の情報を前記報告書データに追加し、電子報告書を作成する報告書作成部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のクライアント装置。
  7. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電子情報処理方法における各ステップをコンピュータに実行させるための電子情報処理プログラム。
  8. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電子情報処理方法における各ステップをコンピュータに実行させるための電子情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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