JP2002238039A - 遠隔カンファレンスシステムおよび同サーバ - Google Patents

遠隔カンファレンスシステムおよび同サーバ

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JP2002238039A
JP2002238039A JP2001031593A JP2001031593A JP2002238039A JP 2002238039 A JP2002238039 A JP 2002238039A JP 2001031593 A JP2001031593 A JP 2001031593A JP 2001031593 A JP2001031593 A JP 2001031593A JP 2002238039 A JP2002238039 A JP 2002238039A
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Application number
JP2001031593A
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English (en)
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Yoichiro So
陽一郎 宗
Hiroshi Narasaki
博司 楢崎
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 参加者が被介護者等の会議議題対象の傍に集
合しているような環境を、特定の参加者の端末40に過
大な負担をかけることなく実現する。 【解決手段】 会議議題対象を撮影するカメラ装置41
を備えた中心端末40をサーバ30の遠隔制御コントロ
ーラ手段31で遠隔監視および遠隔制御する。カンファ
レンスの一般参加者の一般端末50…はこのサーバ30
の遠隔制御コントローラ手段31を遠隔制御中継手段3
2を介して遠隔監視および遠隔制御する。この構成によ
り、複数の一般端末50…はサーバ30のコントローラ
として中心端末40のカメラ装置41を遠隔監視および
遠隔制御できる一方、中心端末40はサーバ30に対し
てのみ遠隔監視および遠隔制御のためのデータの送受を
行えばよいため、中心端末40の通信負荷が軽減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
のネットワーク回線を利用して、異なる場所にいる複数
の関係者による遠隔カンファレンス(遠隔会議)を行な
うためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の技術進歩により、コンピュータネ
ットワークを利用した複数参加者による遠隔カンファレ
ンスシステムが提案され、介護福祉や医療等の様々な場
面で利用されつつある。
【0003】このような遠隔カンファレンスシステム
は、異なる場所にいる複数の参加者が使用する端末をネ
ットワークで接続し、互いに参加者の映像や音声等を送
受することにより、複数の参加者が一同に介した仮想環
境を創出するものである。
【0004】また、このような遠隔カンファレンスにお
ける映像や音声等をカンファレンス記録としてサーバに
蓄積しておき、後日関係者が閲覧したり補足内容を追加
したりできるシステムも提案されている(特開平5−2
98340号、特開2000−50226号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなカンファレ
ンスでは、通常、会議議題対象とされるものがある。た
とえば医療や介護に関するカンファレンスでは、患者や
被介護者が会議議題対象となる。このため、遠隔カンフ
ァレンスシステムでは、会議議題対象の傍にいる参加者
の端末は会議議題となるものから得た映像等を他の複数
の端末に向けて配信しなければならず、特定の端末に過
大な通信負荷がかかってしまうという問題があった。
【0006】特に、外出先等で用いられるモバイル端末
は通信速度が遅いために前記通信負荷の問題が顕著であ
り、従来のカンファレンスシステムでは、実際上、会議
議題対象の傍から他の複数の端末に映像等を配信する端
末としてモバイル端末を使用することができず利便性に
欠けていた。
【0007】また、従来のカンファレンスシステムで
は、会議議題対象の映像等は会議議題対象の傍にいる参
加者の操作によって得られており、他の参加者は配信さ
れて来る映像等に基づいて議論を進めるものであるた
め、従来のカンファレンスシステムでは、各参加者が一
同に介している環境は得られるものの、会議議題対象の
傍に集合しているような臨場感のある環境の提供という
観点において、さらなる改良の余地があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、参加者が会議議題対象の傍に集合しているような環
境を、特定の参加者の端末に過大な負担をかけることな
く実現できる遠隔カンファレンスシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、会議議題対象の傍にいる会議中心者と他
の場所にいる複数の一般参加者とによる前記会議議題対
象についての遠隔カンファレンスを支援する遠隔カンフ
ァレンスシステムであって、前記会議中心者によって使
用される中心端末と、前記一般参加者によって使用され
る複数の一般端末と、ネットワーク回線を介して前記中
心端末および前記複数の一般端末と情報の送受可能なサ
ーバとを含み、前記中心端末は、前記会議議題対象から
議題情報データを直接に取得しうる情報取得手段と、前
記サーバにアクセスして前記サーバから前記情報取得手
段に対する遠隔監視および遠隔制御を受けさせる遠隔制
御スレーブ手段と、を備え、前記サーバは、前記中心端
末からアクセスを受けて前記情報取得手段に対する遠隔
監視および遠隔制御を行う遠隔制御コントローラ手段
と、前記一般端末からアクセスを受けて前記一般端末か
ら前記遠隔制御コントローラ手段に対する遠隔監視およ
び遠隔制御を中継する遠隔制御中継手段と、を備え、前
記一般端末は、前記サーバにアクセスして前記遠隔制御
中継手段を介して前記遠隔制御コントローラ手段に対す
る遠隔監視および遠隔制御を行う遠隔制御リモート実行
手段と、前記遠隔制御リモート実行手段から前記遠隔監
視によって得られる前記議題情報データを前記一般参加
者に提供する情報提供手段と、前記遠隔制御リモート実
行手段に対して前記遠隔制御のための制御信号を入力す
る入力手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0010】このような遠隔カンファレンスシステムに
よると、会議中心者が使用する中心端末の情報取得手段
によって、会議議題対象から議題情報データが直接に取
得される。会議中心者とは異なる場所にいる複数の一般
参加者は、一般端末およびサーバを介してこの中心端末
の情報取得手段を遠隔監視および遠隔制御することがで
きる。このため、カンファレンスの全参加者が会議議題
対象の傍に集合しており、全参加者が会議議題対象に直
接アクセスできるような臨場感のある環境を実現して、
円滑かつ効率的な遠隔カンファレンスを実現することが
できる。
【0011】また、中心端末の情報取得手段は、遠隔制
御スレーブ手段を介してサーバの遠隔制御コントロール
手段に遠隔監視および遠隔制御を受け、一般参加者は、
一般端末の遠隔制御リモート実行手段によりサーバの遠
隔制御中継手段を介してサーバの遠隔制御コントロール
手段を遠隔監視および制御するようになっている。すな
わち、中心端末はサーバのスレーブとなるため、中心端
末はサーバに対してのみ遠隔監視および遠隔制御のため
のデータの送受を行えばよく、複数の一般端末からの遠
隔監視および遠隔制御を実現しながら通信負荷を軽減す
ることができる。したがって、通信速度の制約の厳しい
モバイル端末等をも中心端末とすることができ、会議議
題対象がどのような場所にあっても容易に対応して高い
利便性を得ることができる。
【0012】このような情報取得手段としては、前記会
議議題対象を撮影するカメラ装置を好適に採用すること
ができる。このようにすれば、カンファレンスの全参加
者で会議議題対象の映像を参照しながら円滑なカンファ
レンスを行うことができる。
【0013】また、前記遠隔カンファレンスの実行中に
リアルタイムで参加しなかった不参加者によって使用さ
れ、前記サーバと前記ネットワーク回線を介して情報の
送受可能な不参加者端末を含み、前記サーバは、前記情
報取得手段に対する前記制御信号に基づいて前記情報取
得手段が取得した前記議題情報データの少なくとも一部
を時系列順に再生可能なカンファレンス記録を記憶する
カンファレンス記録記憶手段と、前記不参加者端末から
アクセスを受けて前記カンファレンス記録記憶手段に記
憶したカンファレンス記録を不参加者端末に配信するカ
ンファレンス記録配信手段と、を備え、前記不参加者端
末は、前記サーバにアクセスして受信した前記カンファ
レンス記録を時系列順に再生して、前記不参加者に提供
するカンファレンス記録再生手段を備えることが望まし
い。
【0014】このようにすると、リアルタイムのカンフ
ァレンス中に各参加者の制御のもとで取得され、各参加
者に配信された議題情報データの少なくとも一部がカン
ファレンス記録として記憶されるため、リアルタイムで
カンファレンスに参加できなかった関係者も後日カンフ
ァレンスの内容を確認することができる。
【0015】なお、中心端末や一般端末もカンファレン
ス記録再生手段を備え、サーバのカンファレンス記録配
信手段は、これら中心端末や一般端末にもカンファレン
ス記録を配信するように構成することが望ましい。この
ようにすると、リアルタイムのカンファレンスに参加し
た会議中心者や一般参加者も後日カンファレンスの内容
を確認することができる。
【0016】また、前記サーバは、前記遠隔カンファレ
ンスの実行中において、前記中心端末および前記一般端
末からそれぞれ少なくとも音声を含むコラボレーション
データを受信し、各端末に他の端末から受信した前記コ
ラボレーションデータを配信するコラボレーションサー
バ手段を備え、前記カンファレンス記録記憶手段は、前
記議題情報データとともに前記コラボレーションデータ
を時系列順に再生可能に同期させたカンファレンス記録
を記憶することが望ましい。
【0017】このようにすると、カンファレンスの参加
者はコラボレーションデータを発信しながら配信を受け
ることによって、互いに会話によるコミュニケーション
を行うことができるため、さらに臨場感のある会議環境
を実現することができる。また、このコラボレーション
データがカンファレンス記録に含まれるため、不参加者
もカンファレンス中にかわされた会話によって容易にカ
ンファレンスの内容を確認することができる。
【0018】また、前記不参加者端末は、前記不参加者
によって前記カンファレンス記録に追加される追記内容
データを前記サーバに送信するカンファレンス記録追記
手段を備え、前記サーバの前記カンファレンス記録記憶
手段は、前記不参加者端末から受信した前記追記内容デ
ータに基づいて更新されたカンファレンス記録を記憶す
ることが望ましい。
【0019】このようにすると、不参加者はカンファレ
ンス記録に追加したい内容を追加することができ、この
追加内容を含むカンファレンス記録に更新されるため、
リアルタイムにカンファレンスに参加できなかった不参
加者に対し、カンファレンスに参加したのと同様の環境
を提供することができる。
【0020】なお、不参加者端末で元のカンファレンス
記録に追加内容データを追加して更新したカンファレン
ス記録をサーバに送信し、サーバは更新されたカンファ
レンス記録を記憶するようにしても、サーバは不参加者
端末から追記内容データのみを受信してサーバ側でカン
ファレンス記録を更新し、これを記憶するようにしても
よい。
【0021】また、中心端末および一般端末もこのカン
ファレンス記録追記手段を備えることが望ましい。この
ようにすると、カンファレンス記録を確認した会議中心
者や一般参加者も後日追加したい内容を追記することが
できる。
【0022】また、前記カンファレンス記録追記手段
は、当該追記による更新前の前記カンファレンス記録に
対して、前記追記内容データを任意の時系列位置に挿入
可能であることが望ましい。
【0023】このようにすると、カンファレンス進行中
の適切な場面に追記内容を挿入することができるため、
不参加者に対してカンファレンスへのリアルタイムの参
加により近い環境を提供することができる。
【0024】また、前記カンファレンス記録追記手段
は、前記カンファレンス記録再生手段による前記カンフ
ァレンス記録の再生を任意の時点で中断させ、当該追記
による更新前の前記カンファレンス記録に対して、前記
追記内容データを当該中断された時点の時系列位置に挿
入可能であることが望ましい。
【0025】このようにすると、不参加者はカンファレ
ンス記録を再生中に、追加したい内容を思いつけばその
ときにその追加したい内容を追加できるため、さらに不
参加者に対してカンファレンスへのリアルタイムの参加
に近い環境を提供することができる。
【0026】また、前記制御信号は、前記遠隔カンファ
レンス実行中において、前記情報取得手段が取得する前
記議題情報データのうち、前記カンファレンス記録に含
ませるデータを指定する保存命令を含むことが望まし
い。
【0027】このようにすると、カンファレンス参加者
がカンファレンス記録として必要と考える議題情報デー
タのみを前記カンファレンス記録に含ませることがで
き、要点のみからなるデータ量の小さいコンパクトなカ
ンファレンス記録を残すことができる。
【0028】また、前記中心端末は、前記遠隔カンファ
レンスの実行中において前記情報取得手段が取得した前
記議題情報データを時刻とともに記録しておき、前記遠
隔カンファレンスが終了した後に前記議題情報データを
時系列順に再生可能なカンファレンス記録を作成し、当
該カンファレンス記録を前記サーバに送信するカンファ
レンス記録送信手段を備え、前記サーバの前記カンファ
レンス記録記憶手段は、前記中心端末から受信した前記
カンファレンス記録を記憶することが望ましい。
【0029】このようにすると、中心端末は、情報取得
手段が取得した議題情報データのうち、リアルタイムの
カンファレンス実行中には通信負荷の許容範囲内で議題
情報データ等をサーバに送信して、カンファレンスが終
了した後に、詳細な議題情報データを含むカンファレン
ス記録を送信することができるため、カンファレンス中
の中心端末への通信負荷をさらに軽減することができ
る。
【0030】また、本発明は、会議議題対象の傍にいる
会議中心者と他の場所にいる複数の一般参加者とによる
前記会議議題についての遠隔カンファレンスサービスを
提供する遠隔カンファレンスサーバであって、前記会議
中心者によって使用される中心端末からネットワーク回
線を介してアクセスを受け、当該中心端末に備えられた
遠隔制御スレーブ手段を介して前記会議議題対象から議
題情報データを直接に取得しうる情報取得手段に対する
遠隔監視および遠隔制御を行う遠隔制御コントローラ手
段と、前記一般参加者によって使用される複数の一般端
末からネットワーク回線を介してアクセスを受けて、当
該一般端末に備えられた遠隔制御リモート実行手段から
前記遠隔制御コントローラ手段に対する遠隔監視および
遠隔制御を中継する遠隔制御中継手段と、を備えたこと
を特徴とするものである。
【0031】このような遠隔カンファレンスサーバによ
れば、会議中心者や一般参加者に対して上述した遠隔カ
ンファレンスサービスを提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる遠隔カン
ファレンスシステムの一実施形態の全体構成図である。
【0033】この実施形態は、在宅介護サービスにおい
て、被介護者宅に訪問している例えばヘルパーが、他の
場所にいる主治医、看護婦、ケアマネージャー等と被介
護者の状態等について遠隔カンファレンスを行うことを
支援する場合の例である。すなわち、この遠隔カンファ
レンスにおいては、被介護者が会議議題対象であり、こ
の被介護者の傍に来ているヘルパーが会議中心者であ
り、主治医、看護婦、ケアマネージャー等の関係者が一
般参加者である。また、これら関係者のうちリアルタイ
ムでカンファレンスに参加しなかったものは不参加者で
ある。
【0034】この遠隔カンファレンスシステムは、会議
中心者によって使用される中心端末40と、一般参加者
によって使用される複数の一般端末50…と、これら中
心端末40および一般端末50…に対して遠隔カンファ
レンスサービスを提供する遠隔カンファレンスサーバ群
とから構成されている。遠隔カンファレンスサーバ群
は、コラボレーションサーバ10、カンファレンスサー
バ20、制御中継サーバ30とから構成され、各サーバ
10,20,30はそれぞれ各端末40,50…とネッ
トワーク回線70を介して情報の送受可能になってい
る。なお、不参加者が使用する端末は、実際上は上記一
般端末50…であるが、説明の便宜上、後日カンファレ
ンスに参加する際に必要な機能要素を備えた端末を不参
加者端末60…と呼び、上記一般端末50…と区別して
扱う。
【0035】以下、各要素の構成について説明する。
【0036】コラボレーションサーバ10は、映像およ
び音声による多地点コラボレーションサービス、いわゆ
るテレビ会議サービスを提供するサーバコンピュータで
ある。機能的には、コラボレーションサーバ手段11
と、コラボレーション記録記憶手段12とを備えてい
る。
【0037】コラボレーションサーバ手段11は、遠隔
カンファレンス実行中において、ネットワーク回線70
経由で中心端末40および他の一般端末50…から、各
端末40,50…の使用者の表情等を捉えた映像データ
および発言を捉えた音声データを逐次受信する。受信し
た映像データおよび音声データはコラボレーションデー
タとして一次記憶し、各端末40,50…に対して他の
端末から受信したコラボレーションデータを配信する。
こうして各端末40,50…間で映像および音声による
コラボレーションが実現される。
【0038】このコラボレーションサーバ手段11の各
機能は、例えば、ネットワーク回線を介してIPパケッ
トにより映像および音声による多地点コラボレーション
を実現するための規格であるH323プロトコルに準拠
したアプリケーションサーバとして実現することができ
る。
【0039】コラボレーション記録記憶手段12は、リ
アルタイムの遠隔カンファレンスが終了した後におい
て、遠隔カンファレンス実行中に各端末40,50…か
ら受信したコラボレーションデータをストリーミング再
生可能なデータ形式に変換し、これをコラボレーション
記録として記憶格納する。なお、このコラボレーション
記録は、遠隔カンファレンスの実行中に順次作成して記
録してもよい。
【0040】なお記憶されたコラボレーション記録は、
後日カンファレンスの不参加者等の確認に供するべく、
カンファレンスサーバ20からの指示に応じて配信され
る。
【0041】また、後述するように、不参加者等によっ
て後日カンファレンス記録に追記が行われたとき、追記
内容にコラボレーションデータが含まれている場合に
は、更新したコラボレーション記録が記憶格納される。
【0042】カンファレンスサーバ20は、会議議題対
象である被介護者へのアクセスをカンファレンス参加者
の全員で共有しうるカンファレンスサービスを統括する
サーバコンピュータである。機能的には、遠隔カンファ
レンスサーバ手段21と、カンファレンス記録データベ
ース22とを備えている。
【0043】遠隔カンファレンスサーバ手段21は、ネ
ットワーク回線70経由で中心端末40、他の一般端末
50…および不参加者端末60…から、参加者属性情報
およびネットワーク情報とを接続要求として受信する。
参加者属性情報とは各端末の使用者の属性を区別する情
報であり、具体的には、会議中心者か、一般参加者か、
リアルタイムのカンファレンスに参加しなかった不参加
者かを識別する情報である。ネットワーク情報とは、各
端末と情報送受を行うための情報であり、例えば各端末
に装備されたネットワーク通信装置に設定されているI
Pアドレス等である。
【0044】遠隔カンファレンスサーバ手段21は、中
心端末40から接続要求に対してリアルタイムの遠隔カ
ンファレンスの開始処理を行い、切断要求に対して終了
処理を行う。一般端末50…から接続要求に対して遠隔
カンファレンスの開始前であれば待機させ、実行中であ
れば参加処理を行う。不参加者端末60…からの接続要
求に対して、遠隔カンファレンス記録データベース22
の遠隔カンファレンス記録を提供し、追記を受け付け
る。
【0045】なお、リアルタイムの遠隔カンファレンス
を行う際には、中心端末40の遠隔監視および遠隔制御
を中継する制御中継サーバ30を起動し、接続してきた
中心端末40および一般端末50…に対してこの制御中
継サーバ30に接続するように促す。
【0046】具体的には、このカンファレンスサーバ手
段21は、例えばJava言語で記述されたTCP/I
Pによるネットワーク・アプリケーションとして実現さ
れる。
【0047】カンファレンス記録記憶手段22は、リア
ルタイムの遠隔カンファレンスが終了した後において、
中心端末40から遠隔カンファレンス実行中の遠隔制御
記録データを中心端末40からネットワーク回線70経
由で吸い上げて、前記コラボレーションサーバ10のコ
ラボレーション記録記憶手段12により蓄積されたコラ
ボレーション記録と同期させたカンファレンス記録とし
て記憶格納する。
【0048】また、不参加者等によって後日カンファレ
ンス記録に追記が行われたときには、更新したカンファ
レンス記録を記憶格納する。
【0049】なお、記憶されたカンファレンス記録は、
後日カンファレンスの不参加者等の確認に供するべく、
前記カンファレンスサーバ手段21から配信される。す
なわち、カンファレンスサーバ手段21は、カンファレ
ンス記録配信手段として機能する。
【0050】制御中継サーバ30は、リアルタイムの遠
隔カンファレンス実行中において、前記カンファレンス
サーバ20の遠隔カンファレンスサーバ手段21と連携
して、一般端末50…による中心端末40の遠隔監視お
よび遠隔制御を中継するサーバコンピュータである。機
能的には、遠隔制御コントローラ手段31と、遠隔制御
中継手段32とを備えている。
【0051】遠隔制御コントローラ手段31は、遠隔カ
ンファレンスサーバ手段21からの指示に従って中心端
末40からの接続を受け、この中心端末40をスレーブ
として遠隔監視および遠隔制御するものである。
【0052】遠隔制御中継手段32は、遠隔カンファレ
ンスサーバ手段21からの指示に従って一般端末50…
からの接続を受け、この一般端末50…による前記遠隔
制御コントローラ手段31をスレーブとした遠隔監視お
よび遠隔制御を中継するものである。このため、遠隔中
継サーバ30の遠隔制御コントローラ手段31は、一般
端末50からみて擬似的に遠隔監視および遠隔制御の対
象である中心端末40として機能する。
【0053】具体的には、この制御中継サーバ30の遠
隔制御コントローラ手段31および遠隔制御中継手段3
2は、例えばJava言語で記述されたTCP/IPに
よるネットワーク・アプリケーションと、パーソナルコ
ンピュータ等の遠隔制御用アプリケーションとして実現
される。
【0054】中心端末40は、上述したように、被介護
者宅に訪問している例えばヘルパーが会議中心者として
使用するクライアントコンピュータである。本発明にお
ける遠隔カンファレンスは、この中心端末40が他の一
般端末50…から遠隔監視および遠隔制御を受けること
で実現される。この中心端末40は、ネットワーク回線
70に接続するモデム等からなる通信機能を備えた可搬
型のいわゆるモバイル型のパーソナルコンピュータ等か
ら構成されている。機能的には、カメラ装置41と、多
地点コラボレーションクライアント手段42と、遠隔カ
ンファレンスクライアント手段43と、遠隔制御スレー
ブ手段44とを備えている。
【0055】カメラ装置41は、会議議題対象となる被
介護者等を撮影し、議題情報データとなる被介護者の映
像データを直接取得するものである。すなわち、このカ
メラ装置41は情報取得手段として機能する。
【0056】多地点コラボレーションクライアント手段
42は、上記コラボレーションサーバ10の多地点コラ
ボレーションサーバ手段11に接続して、他の一般端末
50…とのコラボレーションを実現するものである。コ
ラボレーションクライアント手段42は、上記カメラ装
置41とは別に、会議中心者であるヘルパー等の表情等
を撮影するカメラ装置および発言を捉えるマイク装置、
さらに他の参加者の映像を表示するためのディスプレイ
装置および音声を再現するスピーカ装置を含む。ソフト
ウェア的には、例えばH323プロトコル準拠の映像・
音声コラボレーション接続用アプリケーションクライア
ントとして実現される。
【0057】遠隔カンファレンスクライアント手段43
は、遠隔カンファレンスサーバ手段21に接続して、中
心端末を示す参加者属性情報およびネットワーク情報
(IPアドレス)とを接続要求として送信して、遠隔カ
ンファレンスサーバ手段21と連携して中心端末40に
おける遠隔カンファレンスの各処理を統括する。
【0058】この遠隔カンファレンスクライアント手段
43は、具体的には例えば、Java言語で記述された
TCP/IPによるネットワーク・アプリケーションと
して実現される。
【0059】遠隔制御スレーブ手段44は、上記制御中
継サーバ30の遠隔制御コントローラ手段31に接続し
て、前記カメラ機器41が遠隔監視および遠隔制御を受
けるように、遠隔制御コントローラ手段31のスレーブ
として機能する。具体的には、カメラ装置41が撮影し
た画像データを議題情報データとして通信負荷の許容範
囲内でリアルタイムに遠隔制御コントローラ手段31に
送信することで遠隔監視を受けさせるとともに、遠隔制
御コントローラ手段31から制御命令としてズーム、首
振り、保存命令等の制御命令を受信してカメラ装置41
を動作させることで遠隔制御を受けさせる。
【0060】また、この遠隔制御スレーブ手段44は、
遠隔カンファレンスの実行中に前記カメラ装置41が取
得した画像データのうち、一般端末50…から保存命令
を受けたデータをその時刻とともに一時記憶しておき、
遠隔カンファレンスが終了した後には一時記憶しておい
たデータから時系列順に再生可能なカンファレンス記録
を作成してカンファレンスサーバ20に送信(アップロ
ード)する。すなわち、この遠隔制御スレーブ手段44
は、カンファレンス記録送信手段として機能する。
【0061】この遠隔制御スレーブ手段44は、具体的
には例えば、PC遠隔制御用アプリケーションのスレー
ブ(遠隔制御される側)として実現される。
【0062】一般端末50…は、上述したように、被介
護者宅とは異なる場所にいる主治医、看護婦、ケアマネ
ージャー等が一般参加者として使用するクライアントコ
ンピュータである。本発明における遠隔カンファレンス
は、このような複数の一般端末50…が上記中心端末4
0を遠隔監視および遠隔制御することで実現される。こ
の一般端末50…は、ネットワーク回線70に接続する
モデム等からなる通信機能を備えたパーソナルコンピュ
ータ等から構成されている。機能的には、多地点コラボ
レーションクライアント手段51と、遠隔カンファレン
スクライアント手段52と、遠隔制御スレーブ手段53
と、情報提供手段54と、制御信号入力手段55とを備
えている。
【0063】多地点コラボレーションクライアント手段
51は、上述した中心端末40のそれと同様の構成であ
る。
【0064】遠隔カンファレンスクライアント手段52
は、遠隔カンファレンスサーバ手段21に一般端末であ
ることを示す参加者属性情報を送信する点を除き、上述
した中心端末40のそれと同様の構成である。
【0065】遠隔制御リモート実行手段53は、上記制
御中継サーバ30の遠隔制御中継手段32に接続して、
この遠隔制御中継手段32を介して遠隔制御コントロー
ラ手段31に対する遠隔監視および遠隔制御を行うコン
トローラとして機能する。この遠隔制御リモート実行手
段53は、具体的には例えば、PC遠隔制御用アプリケ
ーションのコントローラ(遠隔制御する側)として実現
される。
【0066】情報提供手段54は、前記遠隔制御リモー
ト実行手段53がサーバ30の遠隔制御コントローラ手
段31を遠隔監視することによって得た、被介護者の映
像データである議題情報データを一般参加者に提示する
ものである。具体的には、ディスプレイ装置等の出力手
段から構成される。なお、このディスプレイ装置は前記
多地点コラボレーションクライアント手段51によるコ
ラボレーションに用いるものと兼用される。
【0067】制御信号入力手段55は、前記遠隔制御リ
モート実行手段53がサーバ30の遠隔制御コントロー
ラ手段31を遠隔制御するために送信する制御信号を一
般参加者が入力するものである。具体的には、キーボー
ドやマウス等から構成され、中心端末40のカメラ装置
41に対するズーム、首振り、保存命令等の制御命令が
入力される。
【0068】不参加者端末60は、上述したように、主
治医、看護婦、ケアマネージャー等の関係者のうち、リ
アルタイムの遠隔カンファレンスに参加できなかった者
が不参加者として使用するクライアントコンピュータで
ある。この不参加者端末60…は、ネットワーク回線7
0に接続するモデム等からなる通信機能を備えたパーソ
ナルコンピュータ等から構成されている。機能的には、
遠隔カンファレンスクライアント手段61、カンファレ
ンス記録閲覧手段62、多地点コラボレーションクライ
アント手段63を備えている。
【0069】なお、リアルタイムで遠隔カンファレンス
に参加した会議中心者や一般参加者が後日カンファレン
ス内容の確認や追記をする際にもこの不参加者端末60
が使用される。実際には、上記中心端末40や一般端末
50…がこの不参加者端末60…の各機能を備えていれ
ば、各端末を不参加者端末60…として使用することが
できる。
【0070】遠隔カンファレンスクライアント手段61
は、遠隔カンファレンスサーバ手段21に不参加者端末
であることを示す参加者属性情報を送信して、カンファ
レンスサーバ20に保存されているカンファレンス記録
を受信(ダウンロード)し、後述するカンファレンス記
録閲覧手段を起動して再生させる。ネットワーク情報
(IPアドレス)を送信する点などは、上述した中心端
末40のそれと同様の構成である。
【0071】また、この遠隔カンファレンスクライアン
ト手段61は、カンファレンス記録閲覧手段62による
カンファレンス記録の閲覧中または閲覧後において、不
参加者が補足内容を追加したい旨を指示入力した場合に
は、後述する多地点コラボレーション手段63を起動し
てコラボレーションサーバ10に接続させて補足内容の
入力を受ける。閲覧中であれば、カンファレンス閲覧手
段62を一時中断させる。補足内容はコラボレーション
データのほか、任意の画像データやカンファレンス記録
に含まれる議題情報データを加工したものが含まれる。
補足内容の入力が完了すれば、補足された追記内容デー
タをカンファレンス記録に加えて更新し、更新したカン
ファレンス記録を上記カンファレンスサーバ20に送信
して記録させる。すなわち、この遠隔カンファレンスク
ライアント手段61は、カンファレンス記録追記手段と
して機能する。
【0072】カンファレンス記録閲覧手段62は、前記
遠隔カンファレンスクライアント手段61によって取得
したカンファレンス記録を時系列順に再生し、不参加者
に提供するものである。再生されるカンファレンス記録
には、コラボレーション記録も含まれる。このカンファ
レンス記録閲覧手段62は、カンファレンス記録の映像
データを閲覧するためのディスプレイ装置や音声データ
を聞くためのスピーカ装置等が含まれる。ソフトウェア
的には、具体的には、カンファレンス記録データファイ
ルを再生可能なストリーミングデータ再生ビューワ等の
アプリケーションとして実現される。
【0073】多地点コラボレーションクライアント手段
63は、遠隔カンファレンスクライアント手段61によ
って起動されてコラボレーションサーバ10の多地点コ
ラボレーションサーバ手段11に接続し、追記内容を映
像および音声によるコラボレーション記録としてコラボ
レーション記録記憶手段12に記録する。その他の構成
は上述した中心端末40のそれと同様である。
【0074】次に、このような遠隔カンファレンスシス
テムによるリアルタイムの遠隔カンファレンスの手順に
ついて説明する。
【0075】図2は、中心端末40における遠隔カンフ
ァレンスのフローチャート、図3は一般端末50…にお
ける遠隔カンファレンスのフローチャートである。
【0076】遠隔カンファレンスの開始に先立って、中
心端末40および一般端末50…では、それぞれの多地
点コラボレーションクライアント手段42,51が起動
され、コラボレーションサーバ10の多地点コラボレー
ションサーバ手段11に接続される(ステップS10,
S20)。
【0077】中心端末40および複数の一般端末50…
がコラボレーションサーバ10に接続されると、多地点
コラボレーションサーバ手段11およびそれぞれの多地
点コラボレーションクライアント手段42,51を介し
て、会議中心者および複数の一般参加者の間で、音声お
よび映像によるコラボレーションが開始される(ステッ
プSS11,S21)。
【0078】図4は、コラボレーションサービスの画面
例である。この図に示すように、リアルタイムの遠隔カ
ンファレンスに参加している中心端末40および複数の
一般端末50…の画面には、他の参加者の顔を撮した映
像がウインドウに分割して表示されるとともに発言がス
ピーカー等で出力され、円滑な意志疎通が実現される。
【0079】中心端末40の遠隔カンファレンスクライ
アント手段41が起動されると、遠隔カンファレンスク
ライアント手段41は、中心端末40であることを示す
参加者識別情報とネットワーク情報(IPアドレス)が
接続要求としてカンファレンスサーバ20に送信され、
カンファレンスサーバ20の遠隔カンファレンスサーバ
手段21に接続される(ステップS12)。
【0080】図5は、遠隔カンファレンスクライアント
手段41が起動されたときの画面例である。中心端末4
0を使用する会議中心者が「遠隔カンファレンスに参加
する」ボタンをクリックすることにより、遠隔カンファ
レンスクライアント手段41はカンファレンスサーバ2
0に接続要求を送信するようになっている。
【0081】また、中心端末40の遠隔カンファレンス
クライアント手段41は、遠隔制御スレーブ手段44を
起動して、遠隔制御スレーブ手段44は制御中継サーバ
30の遠隔制御コントローラ手段31からの接続を待つ
(ステップS13)。
【0082】カンファレンスサーバ20の遠隔カンファ
レンスサーバ手段21は、中心端末40からの接続要求
を受信すると、制御中継サーバ30の遠隔制御コントロ
ーラ手段31を起動して中心端末40からの接続要求が
ある旨を伝え、起動された遠隔制御コントローラ手段3
1は、中心端末40の遠隔カンファレンスクライアント
手段41に接続する。これにより、中心端末40と制御
中継サーバ30の接続が確立し、中心端末40のカメラ
装置41は、制御中継サーバ30の遠隔制御コントロー
ラ手段31のスレーブとなり、遠隔監視および遠隔制御
される状態となる(ステップS14)。
【0083】また、カンファレンスサーバ20の遠隔カ
ンファレンスサーバ手段41は、コラボレーションサー
バ10の多地点コラボレーションサーバ手段11に対し
て遠隔カンファレンスが開始された旨を伝え、多地点コ
ラボレーションサーバ手段11は、この開始時刻を0と
して経過時刻と関連付けて中心端末40および複数の一
般端末50…から送信されるコラボレーションデータを
コラボレーション記録としてコラボレーション記録記憶
手段12に格納を始める。
【0084】一方、一般端末50…の遠隔カンファレン
スクライアント手段52が起動されると、遠隔カンファ
レンスクライアント手段52は、一般端末50であるこ
とを示す参加者属性情報とネットワーク情報(IPアド
レス)が接続要求としてカンファレンスサーバ20に送
信され、カンファレンスサーバ20の遠隔カンファレン
スサーバ手段21に接続される(ステップS22)。な
お、一般端末50…における遠隔カンファレンスクライ
アント手段52の接続要求も図5に示した画面例におい
て、一般参加者が「遠隔カンファレンスに参加する」ボ
タンをクリックすることによって行われるようになって
いる。
【0085】接続要求を受けたカンファレンスサーバ2
0の遠隔カンファレンスサーバ手段21は、この遠隔カ
ンファレンスに中心端末40が参加しているか否かを判
断し、参加していれば一般端末50…の遠隔カンファレ
ンスクライアント手段52に対し、制御中継サーバ30
の遠隔制御中継手段32に接続するように接続指示コマ
ンドを送信する。
【0086】一般端末50…の遠隔カンファレンスクラ
イアント手段52は、接続指示コマンドを受信すれば
(ステップS23でYES)、遠隔制御リモート実行手
段53を起動して制御中継サーバ30の遠隔制御中継手
段32に接続する。これにより、一般端末50…の遠隔
カンファレンスクライアント手段52は、制御中継サー
バ30の遠隔制御中継手段32を介して遠隔制御コント
ローラ手段31のコントローラとなり、この遠隔制御コ
ントローラ手段31をスレーブとした遠隔監視および遠
隔制御が可能な状態となる(ステップS24)。
【0087】なお、接続コマンドを受信しなかった場合
(ステップS23でNO)、未だこの遠隔カンファレン
スの中心端末40が参加しておらず遠隔カンファレンス
が開始されない状態であるので、一般端末の遠隔カンフ
ァレンスクライアント手段52は周期的に接続要求を送
信し、接続指示コマンドが送信されるのを待つ。
【0088】こうして制御中継サーバ30の遠隔制御コ
ントローラ手段31および遠隔制御中継手段32を介し
て中心端末40が複数の一般端末50…に制御される状
態となると、中心端末40および複数の一般端末50…
による遠隔カンファレンスが開始される(ステップS1
5,S25)。
【0089】図6は、遠隔カンファレンスの実行中の画
面例である。なお、この画面は遠隔カンファレンスに参
加している中心端末40および一般端末50…の全てに
表示される。
【0090】この図に示す「カメラ映像」タブの画面で
は、中心端末40のカメラ装置41が撮影した会議議題
対象である被介護者の画像が議題情報データとして表示
され、複数の一般端末50において、この画面により中
心端末40のカメラ装置が遠隔監視されるようになって
いる。なお、この画像は静止画または動画であり、中心
端末40の通信負荷の限度内で適宜データが間引かれて
いる。
【0091】また、一般端末50…からは、「ズーム」
ボタン横の上下矢印ボタンをクリックすることによって
中心端末40のカメラ装置41に対してズームアップお
よびズームアウトの遠隔制御や、「首振り」ボタン横の
上下左右矢印ボタンをクリックすることによって中心端
末40のカメラ装置41に対して撮影角度の遠隔制御が
できるようになっている。
【0092】また、「保存」ボタンをクリックすること
によって、中心端末40のカメラ装置41が撮影してい
る画像をカンファレンス記録に残す画像として選択する
遠隔制御ができるようになっている。この「保存」ボタ
ンがクリックされると、中心端末40の遠隔制御スレー
ブ手段44は、遠隔カンファレンス開始時を時刻0とし
た経過時刻とともに、データを間引いていない撮影画像
データを内部記憶領域に記憶しておく(ステップS1
6)。
【0093】これら遠隔制御と同様の制御は中心端末4
0からも行うことができるようになっており、中心端末
40の制御によって撮影される画像は、他の一般端末5
0…に遠隔監視される。
【0094】なお、図6の遠隔カンファレンスの実行中
の画面例において、いずれかの参加者によって「ホワイ
トボード」タブがクリックされると、中心端末40の遠
隔カンファレンスクライアント手段43によって用意さ
れるホワイトボード画面が作成され、この画面を全ての
端末40,50…において遠隔監視しながら、各参加者
により任意の書き込みを遠隔制御にて行い、さらに円滑
なカンファレンスに供される。
【0095】また、「報告書」タブがクリックされる
と、中心端末40内に記憶されている会議議題対象であ
る被介護者に関する報告書画面が起動し、この画面を全
ての端末40,50…において遠隔監視しながら適宜遠
隔制御による書き込み等を行うことができるようになっ
ている。
【0096】また、「カンファレンス」タブがクリック
されると、クリックされた端末40,50…のみにおい
て上述した図5の画面が表示され、当該端末が一般端末
50…であれば、「終了」ボタンがクリックされること
で当該一般端末50のみが遠隔カンファレンスを終了す
る。
【0097】中心端末40において「終了」ボタンがク
リックされると、中心端末40の遠隔カンファレンスク
ライアント手段43は、カンファレンス終了コマンドを
カンファレンスサーバ20の遠隔カンファレンスサーバ
手段21に送信する(ステップS17)。カンファレン
ス終了コマンドを受信したカンファレンスサーバ20の
遠隔カンファレンスサーバ手段21は、制御中継サーバ
30の遠隔制御コントローラ手段31に対して中心端末
40の遠隔制御スレーブ手段44への接続状態を解除さ
せる。
【0098】また、カンファレンスサーバ20の遠隔カ
ンファレンスサーバ手段21は、各一般端末50…の遠
隔カンファレンスクライアント手段52に終了コマンド
を送信し、終了コマンドを受信した各一般端末50…の
遠隔カンファレンスクライアント手段52は、遠隔制御
リモート実行手段53による制御中継サーバ30の遠隔
制御中継手段32への接続状態を解除して遠隔カンファ
レンスを終了する(ステップS26でYES)。なお、
各一般端末50…の遠隔カンファレンスクライアント手
段52は遠隔カンファレンス実行中は周期的に終了コマ
ンドの受信を待っており、終了コマンドが受信されない
限り(ステップS26でNO)、遠隔カンファレンスを
継続するようになっている。
【0099】また、カンファレンス終了コマンドを受信
したカンファレンスサーバ20の遠隔カンファレンスサ
ーバ手段21は、コラボレーションサーバ10の多地点
コラボレーションサーバ手段11に遠隔カンファレンス
が終了した旨を伝え、多地点コラボレーションサーバ手
段11は、コラボレーション記録の格納を終了する。
【0100】カンファレンス終了コマンドを送信した中
心端末40の遠隔カンファレンスクライアント手段43
は、遠隔カンファレンス中に保存した議題情報データか
ら時系列順に再生可能なカンファレンス記録を作成し、
これをカンファレンスサーバ20の遠隔カンファレンス
サーバ手段21に送信(アップロード)してリアルタイ
ムの遠隔カンファレンス処理を終了する(ステップS1
8)。
【0101】カンファレンス記録を受信したカンファレ
ンスサーバ20の遠隔カンファレンスサーバ手段21
は、これを時系列順に再生可能なカンファレンス記録と
してカンファレンス記録記憶手段22に記憶格納してリ
アルタイムの遠隔カンファレンス処理を終了する。
【0102】図7は、こうして記憶格納されるカンファ
レンス記録の一例を示す概念図である。
【0103】上述したように、遠隔カンファレンスの開
始時刻から終了時刻までのコラボレーションデータはコ
ラボレーションサーバ10のコラボレーション記録記憶
手段12にコラボレーション記録として記憶格納されて
いる。
【0104】一方、カンファレンス記録は、保存命令が
あった時刻とともに議題情報データ(被介護者の映像デ
ータ)が記録されることで前記コラボレーション記録と
紐付けられている。図7の例においては、時刻t1,t
2,t3に紐付けられた議題情報データ(被介護者の映
像データ)が記録されている。
【0105】したがって、このカンファレンス記録は、
映像および音声からなる前記コラボレーション記録とと
もに時系列順に同時連携再生可能なマルチメディアデー
タとなっている。
【0106】次に、このような遠隔カンファレンスシス
テムにおいて、リアルタイムの遠隔カンファレンスに参
加できなかった不参加者等が後日カンファレンスに参加
する場合の手順について説明する。
【0107】図8は、不参加者端末60…におけるカン
ファレンス参加のフローチャートである。
【0108】不参加者端末60の遠隔カンファレンスク
ライアント手段61が起動されると、遠隔カンファレン
スクライアント手段61は、不参加者端末60であるこ
とを示す参加者識別情報とネットワーク情報(IPアド
レス)が接続要求としてカンファレンスサーバ20に送
信し、カンファレンスサーバ20の遠隔カンファレンス
サーバ手段21に接続される(ステップS30)。
【0109】接続要求を受信したカンファレンスサーバ
20の遠隔カンファレンスサーバ手段21は、カンファ
レンス記録記憶手段22に記憶格納している全てのカン
ファレンス記録を不参加者端末60に送信し、遠隔カン
ファレンスクライアント手段61はこれを受信(ダウン
ロード)する(ステップS31)。
【0110】図9は、カンファレンスサーバ20から送
信されるカンファレンス記録の一覧画面の一例である。
カンファレンスサーバ20の遠隔カンファレンスサーバ
手段21は、閲覧を希望している不参加者が関係者とな
っている被介護者について過去に行われたカンファレン
ス記録を抽出し、これを送信するようになっている。
【0111】不参加者によっていずれかのカンファレン
ス記録が選択されて再生が指示されると、不参加者端末
60の遠隔カンファレンスクライアント手段61は、カ
ンファレンス記録閲覧手段62を起動して受信したカン
ファレンス記録を時系列順に再生させ、不参加者はこれ
を閲覧する(ステップS32)。図9の例では、不参加
者は閲覧を希望する被介護者のカンファレンス記録を選
択クリックし、「再生」ボタンをクリックすればよい。
【0112】図10は、カンファレンス記録の再生閲覧
状態を示す画面例である。この図に示すように、リアル
タイムの遠隔カンファレンス時に記録されたコラボレー
ション記録に基づく会議中心者および一般参加者の顔画
像とともに、遠隔カンファレンス時に参照され、保存さ
れた議題情報データである静止画が表示され、同時に遠
隔カンファレンス時の発言が音声として再現される。
【0113】カンファレンス記録を閲覧した不参加者に
おいて当該カンファレンス記録に追加したい内容がある
とき、再生中であれば「中断」ボタンをクリックして再
生を中断させてから、「コラボレーション追加」ボタン
をクリックすることにより、適宜追加内容の追記処理に
移行する(ステップS33)。
【0114】追記処理に移行した不参加者端末60の遠
隔カンファレンスクライアント手段61は、多地点コラ
ボレーションクライアント手段63を起動し、多地点コ
ラボレーションクライアント手段63は、コラボレーシ
ョンサーバ10の多地点コラボレーションサーバ手段1
1に接続し(ステップS34)、映像および音声による
追記内容データの作成を開始し(ステップS35)、コ
ラボレーションサーバ10のコラボレーション記録記憶
手段12に順に記憶される。なお、このとき、多地点コ
ラボレーションクライアント手段63は、前記再生中の
カンファレンス記録における経過時刻が追記内容データ
の開始時刻として記憶される。
【0115】また、不参加者がさらに追加内容に画像を
含めたい場合には、不参加者端末60において「画像追
加」ボタンがクリックされ、不参加者端末60の遠隔カ
ンファレンスクライアント手段61は、画像追加のため
の操作画面を呼び出す(ステップS36)。
【0116】この画面は上述した図6の遠隔カンファレ
ンス実行中の画面と同様である。不参加者は、追加、補
足したい内容を音声および自分の顔画像で表現するとと
もに、画像追加のための操作画面において、リアルタイ
ムの遠隔カンファレンスにおいて参照された静止画像や
不参加者端末60内に格納されている画像等を適宜呼び
出し、書き込み等を行って「保存」ボタンをクリックす
ることで、当該クリックされた時刻が追記内容データの
開始時刻からの経過時間として当該画像データとともに
不参加者端末60の遠隔カンファレンスクライアント手
段61の一時記憶領域に記憶される。
【0117】追加内容を補足し終えた不参加者が画像追
加のための操作画面で「終了」ボタンをクリックすると
追加処理が終了し、不参加者端末60の遠隔カンファレ
ンスクライアント手段61は、カンファレンスサーバ2
0の遠隔カンファレンスサーバ手段21にカンファレン
ス終了コマンドを送信する(ステップS37)。
【0118】一方、不参加者端末60では、再生画面
(図10)に戻って、中断されていたカンファレンス記
録の再生が再開される。カンファレンス記録の再生が終
了し、さらにこの再生画面において不参加者によって
「終了」ボタンがクリックされれば、追加内容データを
追記したカンファレンス記録が不参加者端末60の遠隔
カンファレンスクライアント手段61からカンファレン
スサーバ20の遠隔カンファレンスサーバ手段21に送
信され、不参加者等による後日のカンファレンス参加処
理が終了する(ステップS38)。
【0119】一方、追加内容データを追記したカンファ
レンス記録をを受信した遠隔カンファレンスサーバ手段
21は、カンファレンス記録記憶手段22に記憶されて
いるカンファレンス記録を更新して記録して、カンファ
レンス参加処理が終了する。
【0120】図11は、こうして更新されたカンファレ
ンス記録の一例を示す概念図である。この図に示すよう
に、追記されたコラボレーション記録は更新前のカンフ
ァレンス記録における時刻t4から開始され、追記が開
始されてから時刻t1’に紐付けられた静止画データが
記録されている。
【0121】以後、他の不参加者等によってカンファレ
ンス記録が再生・閲覧されるときには、この追記内容デ
ータを含む更新されたカンファレンス記録がカンファレ
ンスサーバ20から提供されることとなる。
【0122】このような遠隔カンファレンスシステムに
よれば、会議中心者とは異なる場所にいる複数の一般参
加者は、一般端末40および制御中継サーバ30を介し
てこの中心端末40のカメラ装置41を遠隔監視および
遠隔制御することができるため、カンファレンスの全参
加者が会議議題対象の傍に集合しており、全参加者が会
議議題対象に直接アクセスできるような臨場感のある環
境を実現して、円滑かつ効率的な遠隔カンファレンスを
実現することができる。
【0123】また、遠隔中継サーバ30において、中心
端末40を監視・制御するコントローラとなる遠隔制御
コントローラ手段31と、一般端末50…に監視・制御
されてスレーブとなる遠隔制御中継手段32とが同時に
起動されるため、遠隔監視および遠隔制御を受ける中心
端末40は、遠隔中継サーバ30とのみ情報の送受を行
えば足りる。したがって、通信速度の制約の厳しいモバ
イル端末等をも中心端末40として使用することがで
き、会議議題対象がどのような場所にあっても容易に対
応して高い利便性を得ることができる。
【0124】また、一般端末50…は制御中継サーバ3
0にアクセスすることで中心端末40に対する遠隔監視
および遠隔制御を行うことができるため、中心端末40
がカンファレンスごとに変更される場合であっても、い
ちいち中心端末40のネットワーク上のアドレス(IP
アドレス)を取得して変更することなく、遠隔中継サー
バ30にアクセスして遠隔カンファレンスを行うことが
でき、高い利便性を得ることができる。
【0125】また、遠隔カンファレンスの実行中に中心
端末40のカメラ装置41で撮影された被介護者の映像
である議題情報データがカンファレンス記録としてカン
ファレンスサーバ20上に記録され、リアルタイムで参
加しなかった不参加者は不参加者端末60…からこれを
後日閲覧することができるため、関係者が時間の都合等
でリアルタイムの遠隔カンファレンスに参加できなかっ
た場合でも、どのようなカンファレンスが行われたのか
を各自の都合のよいときに閲覧することができる。
【0126】また、中心端末40および一般端末50
は、リアルタイムの遠隔カンファレンス中において、コ
ラボレーションサーバ10を介して互いの顔映像を見な
がら会話によるコミュニケーションを行うことがができ
るため、とくに会議議題対象である被介護者の傍にカン
ファレンス参加者の全員で集まって会議をしているよう
な臨場感のある会議環境を実現することができる。
【0127】また、こうしてリアルタイムの遠隔カンフ
ァレンスにおいて交わされた会話等はコラボレーション
記録として記録され、不参加者端末60…においてカン
ファレンス記録とともに時系列順に再生・閲覧すること
ができるため、遠隔カンファレンスにリアルタイムで参
加しなかった不参加者も、参照された議題情報データと
ともにカンファレンス中に参加者によってかわされた会
話によってより容易にカンファレンスの内容を確認する
ことができる。
【0128】また、不参加者端末60は、カンファレン
ス記録に追加される追記内容データを前記カンファレン
スサーバ20等に送信してカンファレンス記録を更新す
ることができるため、リアルタイムの遠隔カンファレン
スに参加できなかった不参加者であっても、自己の意見
等を追加内容として開陳することができ、あたかもリア
ルタイムの遠隔カンファレンスに参加したのに近い環境
を得ることができる。
【0129】また、不参加者端末60におけるカンファ
レンス記録への追記は、当該追記による更新前の前記カ
ンファレンス記録に対して、任意の時系列位置に挿入可
能であるため、カンファレンス進行中の適切な場面に追
記内容を挿入することができ、不参加者に対してカンフ
ァレンスへのリアルタイムの参加にさらに近い環境を提
供することができる。
【0130】また、不参加者端末60におけるカンファ
レンス記録への追記は、カンファレンス記録の再生を任
意の時点で中断させて行うことができるため、不参加者
に対してカンファレンスへのリアルタイムの参加にさら
に近い環境を提供することができる。
【0131】また、リアルタイムの遠隔カンファレンス
実行中において、一般端末50…から中心端末40のカ
メラ装置41で撮影されている画像のうち、カンファレ
ンス記録として残すべきデータを保存命令によって指示
することができるため、カンファレンス参加者がカンフ
ァレンス記録として必要と考える議題情報データのみを
前記カンファレンス記録に含ませることができ、要点の
みからなるデータ量の小さいコンパクトなカンファレン
ス記録を作成することができる。
【0132】また、中心端末40は、前記遠隔カンファ
レンスの実行中において前記情報取得手段が取得した前
記議題情報データを時刻とともに記録しておき、リアル
タイムの遠隔カンファレンスが終了した後に、カンファ
レンス記録を作成してこれをカンファレンスサーバ20
にアップロードするため、中心端末40は、カメラ装置
41が取得した議題情報データのうち、リアルタイムの
カンファレンス実行中には通信負荷の許容範囲内で議題
情報データ等をカンファレンスサーバ20に送信すれば
よく、遠隔カンファレンス実行中の中心端末40への通
信負荷をさらに軽減することができる。
【0133】また、上記サーバ群10,20,30によ
れば、会議中心者や一般参加者に対して上述した遠隔カ
ンファレンスサービスを提供することができる。
【0134】以上、本発明を一実施形態に基づいて説明
したが、本発明にかかる遠隔カンファレンスシステムは
以下のように構成してもよい。
【0135】(1)上記実施形態においては、3台のサ
ーバ機によって本発明にかかる遠隔カンファレンスサー
ビスを提供するサーバ群を構成したが、1台、2台また
は4台以上のサーバ機で構成してもよい。
【0136】(2)上記実施形態においては、遠隔カン
ファレンス実行後に中心端末からカンファレンス記録に
残すべき議題情報データをカンファレンスサーバ20に
アップロードするようにしたが、中心端末40の通信負
荷が許容されるならば、遠隔カンファレンス実行中に適
宜カンファレンスサーバ20にアップロードするように
してもよい。また、カンファレンス中に、制御中継サー
バ30の遠隔制御コントローラ手段31における遠隔中
継されたデータをカンファレンス記録として記憶するよ
うにしてもよい。
【0137】(3)上記実施形態においては、不参加者
端末60のみがカンファレンス記録閲覧手段やカンファ
レンス記録追記手段等を備える構成を説明したが、中心
端末40、一般端末50…および不参加者端末60をす
べて同様の構成として、リアルタイムの遠隔カンファレ
ンスに参加した会議中心者や一般参加者もカンファレン
ス記録を確認したり、後日追加したい内容を追記できる
ように構成することが望ましい。
【0138】(4)上記実施形態においては、不参加者
端末60で追加された内容は、不参加者端末60におい
てカンファレンス記録に追加され、更新したカンファレ
ンス記録がカンファレンスサーバ20にアップロードさ
れるように構成したが、不参加者端末は交信内容データ
のみをカンファレンスサーバ20に送信し、カンファレ
ンスサーバ20においてカンファレンス記録を更新し、
これを記憶するようにしてもよい。
【0139】(5)上記実施形態においては、本発明に
かかる遠隔カンファレンスシステムを会議議題対象を被
介護者とした在宅介護サービスに適用したが、たとえ
ば、戸外の建造物等を議題対象とするフィールドエンジ
ニアリングや、各種商品等の開発や販売のための会議な
ど、種々の分野のカンファレンスに適用することが可能
である。
【0140】(6)上記実施形態においては、中心端末
40が備える情報取得手段としてカメラ装置41のみを
挙げたが、会議議題対象から議題情報データを直接に取
得できるものであれば、各種の装置等を採用することが
できる。たとえば、会議議題対象から各種物理的な計測
値を取得する計測機器や分析装置等であってもよい。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる遠
隔カンファレンスシステムによれば、複数の一般参加者
は一般端末およびサーバを介して中心端末の情報取得手
段を遠隔監視および遠隔制御することができため、カン
ファレンスの全参加者が会議議題対象の傍に集合してお
り、全参加者が会議議題対象に直接アクセスできるよう
な臨場感のある環境を実現して、円滑かつ効率的な遠隔
カンファレンスを実現することができる。
【0142】また、中心端末の情報取得手段は、サーバ
の遠隔制御コントロール手段のスレーブとなるため、中
心端末はサーバに対してのみ遠隔監視および遠隔制御の
ためのデータの送受を行えばよく、複数の一般端末から
の遠隔監視および遠隔制御を実現しながら通信負荷を軽
減することができる。したがって、通信速度の制約の厳
しいモバイル端末等をも中心端末とすることができ、会
議議題対象がどのような場所にあっても容易に対応して
高い利便性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる遠隔カンファレンスシステム
の一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】 中心端末40におけるリアルタイムの遠隔カ
ンファレンスのフローチャートである。
【図3】 一般端末50…におけるリアルタイムの遠隔
カンファレンスのフローチャートである。
【図4】 コラボレーションサービスの画面例である。
【図5】 遠隔カンファレンスクライアント手段41が
起動されたときの画面例である。
【図6】 遠隔カンファレンスの実行中の画面例であ
る。
【図7】 記憶格納されたカンファレンス記録の一例を
示す概念図である。
【図8】 不参加者端末60…におけるカンファレンス
参加のフローチャートである。
【図9】 カンファレンス記録の一覧画面の一例であ
る。
【図10】 カンファレンス記録の再生閲覧状態を示す
画面例である。
【図11】 更新されたカンファレンス記録の一例を示
す概念図である。
【符号の説明】
10 コラボレーションサーバ 11 多地点コラボレーションサーバ手段 12 コラボレーション記録記憶手段 20 カンファレンスサーバ 21 遠隔カンファレンスサーバ手段 22 カンファレンス記録記憶手段 30 制御中継サーバ 31 遠隔制御コントローラ手段 32 遠隔制御中継手段 40 中心端末 41 カメラ装置(情報取得手段) 42 多地点コラボレーションクライアント手段 43 遠隔カンファレンスクライアント手段43 44 遠隔制御スレーブ手段 50 一般端末 51 多地点コラボレーションクライアント手段 52 遠隔カンファレンスクライアント手段 53 遠隔制御リモート実行手段 54 情報提供手段 55 情報入力手段(入力手段) 60 不参加者端末 61 遠隔カンファレンスクライアント手段(カンファ
レンス記録追記手段) 62 カンファレンス記録閲覧手段 63 多地点コラボレーションクライアント手段 70 ネットワーク回線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 会議議題対象の傍にいる会議中心者と他
    の場所にいる複数の一般参加者とによる前記会議議題対
    象についての遠隔カンファレンスを支援する遠隔カンフ
    ァレンスシステムであって、前記会議中心者によって使
    用される中心端末と、前記一般参加者によって使用され
    る複数の一般端末と、ネットワーク回線を介して前記中
    心端末および前記複数の一般端末と情報の送受可能なサ
    ーバとを含み、 前記中心端末は、前記会議議題対象から議題情報データ
    を直接に取得しうる情報取得手段と、前記サーバにアク
    セスして前記サーバから前記情報取得手段に対する遠隔
    監視および遠隔制御を受けさせる遠隔制御スレーブ手段
    と、を備え、 前記サーバは、前記中心端末からアクセスを受けて前記
    情報取得手段に対する遠隔監視および遠隔制御を行う遠
    隔制御コントローラ手段と、前記一般端末からアクセス
    を受けて前記一般端末から前記遠隔制御コントローラ手
    段に対する遠隔監視および遠隔制御を中継する遠隔制御
    中継手段と、を備え、 前記一般端末は、前記サーバにアクセスして前記遠隔制
    御中継手段を介して前記遠隔制御コントローラ手段に対
    する遠隔監視および遠隔制御を行う遠隔制御リモート実
    行手段と、前記遠隔制御リモート実行手段から前記遠隔
    監視によって得られる前記議題情報データを前記一般参
    加者に提供する情報提供手段と、前記遠隔制御リモート
    実行手段に対して前記遠隔制御のための制御信号を入力
    する入力手段と、を備えたことを特徴とする遠隔カンフ
    ァレンスシステム。
  2. 【請求項2】 前記情報取得手段は、前記会議議題対象
    を撮影するカメラ装置を含むことを特徴とする請求項1
    記載の遠隔カンファレンスシステム。
  3. 【請求項3】 前記遠隔カンファレンスの実行中にリア
    ルタイムで参加しなかった不参加者によって使用され、
    前記サーバと前記ネットワーク回線を介して情報の送受
    可能な不参加者端末を含み、 前記サーバは、前記情報取得手段に対する前記制御信号
    に基づいて前記情報取得手段が取得した前記議題情報デ
    ータの少なくとも一部を時系列順に再生可能なカンファ
    レンス記録を記憶するカンファレンス記録記憶手段と、
    前記不参加者端末からアクセスを受けて前記カンファレ
    ンス記録記憶手段に記憶したカンファレンス記録を不参
    加者端末に配信するカンファレンス記録配信手段と、を
    備え、 前記不参加者端末は、前記サーバにアクセスして受信し
    た前記カンファレンス記録を時系列順に再生して、前記
    不参加者に提供するカンファレンス記録閲覧手段を備え
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の遠隔カン
    ファレンスシステム。
  4. 【請求項4】 前記サーバは、前記遠隔カンファレンス
    の実行中において、前記中心端末および前記一般端末か
    らそれぞれ少なくとも音声を含むコラボレーションデー
    タを受信し、各端末に他の端末から受信した前記コラボ
    レーションデータを配信するコラボレーションサーバ手
    段を備え、 前記カンファレンス記録記憶手段は、前記議題情報デー
    タとともに前記コラボレーションデータを時系列順に再
    生可能に同期させたカンファレンス記録を記憶すること
    を特徴とする請求項3記載の遠隔カンファレンスシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記不参加者端末は、前記不参加者によ
    って前記カンファレンス記録に追加される追記内容デー
    タを前記サーバに送信するカンファレンス記録追記手段
    を備え、 前記サーバの前記カンファレンス記録記憶手段は、前記
    不参加者端末から受信した前記追記内容データに基づい
    て更新されたカンファレンス記録を記憶することを特徴
    とする請求項3または4に記載の遠隔カンファレンスシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記カンファレンス記録追記手段は、当
    該追記による更新前の前記カンファレンス記録に対し
    て、前記追記内容データを任意の時系列位置に挿入可能
    であることを特徴とする請求項4または5に記載の遠隔
    カンファレンスシステム。
  7. 【請求項7】 前記カンファレンス記録追記手段は、前
    記カンファレンス記録閲覧手段による前記カンファレン
    ス記録の再生を任意の時点で中断させ、当該追記による
    更新前の前記カンファレンス記録に対して、前記追記内
    容データを当該中断された時点の時系列位置に挿入可能
    であることを特徴とする請求項5または6に記載の遠隔
    カンファレンスシステム。
  8. 【請求項8】 前記制御信号は、前記遠隔カンファレン
    ス実行中において、前記情報取得手段が取得する前記議
    題情報データのうち、前記カンファレンス記録に含ませ
    るデータを指定する保存命令を含むことを特徴とする請
    求項3〜7のいずれかに記載の遠隔カンファレンスシス
    テム。
  9. 【請求項9】 前記中心端末は、前記遠隔カンファレン
    スの実行中において前記情報取得手段が取得した前記議
    題情報データを時刻とともに記録しておき、前記遠隔カ
    ンファレンスが終了した後に前記議題情報データを時系
    列順に再生可能なカンファレンス記録を作成し、当該カ
    ンファレンス記録を前記サーバに送信するカンファレン
    ス記録送信手段を備え、 前記サーバの前記カンファレンス記録記憶手段は、前記
    中心端末から受信した前記カンファレンス記録を記憶す
    ることを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の遠
    隔カンファレンスシステム。
  10. 【請求項10】 会議議題対象の傍にいる会議中心者と
    他の場所にいる複数の一般参加者とによる前記会議議題
    についての遠隔カンファレンスサービスを提供する遠隔
    カンファレンスサーバであって、 前記会議中心者によって使用される中心端末からネット
    ワーク回線を介してアクセスを受け、当該中心端末に備
    えられた遠隔制御スレーブ手段を介して前記会議議題対
    象から議題情報データを直接に取得しうる情報取得手段
    に対する遠隔監視および遠隔制御を行う遠隔制御コント
    ローラ手段と、 前記一般参加者によって使用される複数の一般端末から
    ネットワーク回線を介してアクセスを受けて、当該一般
    端末に備えられた遠隔制御リモート実行手段から前記遠
    隔制御コントローラ手段に対する遠隔監視および遠隔制
    御を中継する遠隔制御中継手段と、を備えたことを特徴
    とする遠隔カンファレンスサーバ。
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