JP3782196B2 - コンカレントエンジニアリング支援装置及びコンカレントエンジニアリング支援方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンカレントなエンジニアリングを支援するコンカレントエンジニアリング支援装置及びコンカレントエンジニアリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複数のユーザが協調して1つのシステムの設計等を行うことが多くなっている。そのため、分散データベース/知識ベース環境における協調的なエンジニアリングを支援するためのシステムが幾つか提案されている。
【0003】
分散データベース/知識ベース環境下での協調的なエンジニアリングを支援するものとして、例えば、図21に示すようなグローバルスキーマによる共有データベースを持たせる方法がある。この方法によれば、各エンジニアリングツールはそのデータベースの一部または全体を用いて各々の作業を進めることができ、データを一元的に管理することで整合性の保持を可能としている。しかしながら、この方法を実際に使うためには予めデータのスキーマを全て定義しておく必要があり、さらに意味的に等しいデータの重複を許さないという前提が必要となるため、種々のエンジニアリングを支援するための大規模な統合データベース環境を構築することは困難である。
【0004】
そこで、マルチデータベースと呼ばれる技術やアクティブデータベースと呼ばれる技術が注目されている。マルチデータベースでは、相互の一貫性を保証する処理機能を設けたもので(図22参照)、既存のデータベースがある程度自律的に設計・運用され、意味的に等しいデータの重複が許されるようにしている。また、アクティブデータベースでは、データ自体に変更の波及に対する制約や手続きを記述するようにしている。
【0005】
その他にも、エンジニアリングのプロセス(設計等の作業の流れ)を記述したプロセスモデルを持たせて、作業の流れを制御することで、複数の利用者の協調した作業を支援するワークフローなどのような技術も提案されている(図23参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の技術で、例えばプラントエンジニアリングのように大規模な対象を扱い、その業務内容も多岐に渡るような分野に対する協調的なエンジニアリングの支援を行おうとしても、以下のような不具合が発生する。
【0007】
1)各工程での作業の内容が多岐に渡るため、統一的なスキーマの定義が困難である。
【0008】
2)作業のプロセスが非定型的であり、頻繁な後戻りの工程などを本質的に内包しているため、そのモデル化が極めて難しい。
【0009】
3)エンジニアリングのためのデータが作業の開始の段階で不確定なものを含んでおり、全体の作業のサイクルを通じて除々に詳細化されていく。
【0010】
4)上流工程の些細な変更が下流では何十倍もの変更に膨れ上がるため、誤ったデータの入力によって整合性が保持されてしまった場合のダメージが甚大である。
【0011】
このため、従来の技術では、大規模な対象を扱い、その業務内容も多岐に渡るような分野に対しては、協調的なエンジニアリングの支援は実際上困難であった。
【0012】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、プロセスモデルやグローバルスキーマの記述で扱い切れない、非定型かつ後戻り工程が頻繁に発生する状況において、あるデータの変更に対して他の作業に与える影響の大きさを容易に把握でき、また不確定性を持つデータの扱いを容易にする柔軟なコンカレントエンジニアリング支援装置及びコンカレントエンジニアリング支援方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持する手段と、前記エンジニアリングツールによる変更の対象となるデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報から検索する手段と、前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持する手段と、あるユーザにより前記エンジニアリングツールを用いて変更されたデータの一覧情報を、少なくとも前記ユーザ以外の他のユーザ側に通知する手段と、前記一覧情報の中から指定されたデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報をもとに検索する手段と、前記検索結果に基づいて指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、指定されたデータに対応して登録されているユーザを前記不確定データ情報から検索して表示する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データの変更履歴を作成する手段と、データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、指定されたデータに対応して登録されているユーザを前記不確定データ情報から検索して表示する手段と、更新され不確定として登録されたデータの不確定とされる直前の内容を前記更新履歴から検出して表示する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、更新され不確定として登録されたデータのさらに次の更新後の内容と、該データの不確定として登録される直前の内容との差分を求める手段と、求められた差分の情報を、該データが不確定とされた際に該データを更新したもの以外で該データを不確定としたユーザ側に通知する手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持し、前記端末装置での操作において変更の対象となったデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報から検索し、前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録することを特徴とする。
また、本発明は、複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持し、あるユーザにより変更されたデータの一覧情報を、少なくとも前記ユーザ以外の他のユーザの使用する端末装置側に通知し、前記一覧情報の中から指定されたデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報をもとに検索し、前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録することを特徴とする。
また、本発明は、複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、データを変更したユーザの使用する端末装置側からの該データを不確定として登録すべき旨の要求に応じてまたは該データの変更に関する通知を受けた他のユーザの使用する端末装置側からの該データを不確定として登録すべき要求に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録し、いずれかの前記端末装置からの要求に応じて、指定されたデータに対応して登録されているユーザに関する情報を前記不確定データ情報から検索して該端末装置側に表示させることを特徴とする。
【0028】
なお、以上の各装置に係る発明は方法に係る説明としても成立し、各方法に係る発明は方法に係る装置としても成立する。
【0029】
また、上記の発明は、相当する手順あるいは手段をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した機械読取り可能な媒体としても成立する。
【0030】
本発明によれば、プロセスモデルやグローバルスキーマの記述で扱い切れない、非定型かつ後戻り工程が頻繁に発生する状況において、あるデータの変更に対して他の作業に与える影響の大きさを容易に把握でき、また不確定性を持つデータの扱いを容易にする柔軟なコンカレントエンジニアリングを支援できる。
【0031】
また、不確定なデータに関する情報をデータベース情報として別途管理することで、設計の見直しを容易にし、データ変更に対する他ユーザからのフィードバックを得ることを可能とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0033】
まず、本実施形態に係るコンカレントエンジニアリング支援システムにより知的で柔軟なコンカレントエンジニアリング支援を行うにあたってその前提とした基本認識について説明する。
【0034】
(基本認識1)
知的で柔軟なコンカレントエンジニアリング支援には、エンジニアリング対象のデータ自体よりも、むしろそのデータに付属する情報が重要な役割を果たす。
(基本認識2)
分散データベース/知識ベース環境においてキーとなる要素は、
1)データベース
2)エンジニアリングツール
3)ユーザ
である。
【0035】
この2つの認識からコンカレントエンジニアリングを指向した多岐に渡る付属的な情報の中でも特に、
1)利用者情報
2)ツール情報
3)データベース情報
の情報を適宜利用することが有益であると考えられる。
【0036】
そして、必要な付属的情報を検出し、必要に応じて付属的情報を適宜組合せて解析し、利用者に対する通知やデータの処理を行うことで、
1)情報変更における適切で柔軟な変更の波及、通知、影響予測
2)バージョン、リビジョン、データ承認・責任、アクセス権利などの情報に基づいた高度なセキュリティ
3)不確定度を含むデータの操作による効率的な作業支援
を可能にすることができる。
【0037】
ここで、上記の利用者情報としては、例えば次のような静的データと動的データが利用できる。
静的データ:氏名、ログイン名、組織情報、部門データ、役職、役割、勤務パターン、視覚、経歴、著書、趣味等
動的データ:使用中ツール、ツールの使用履歴、使用データベース、アクセスの履歴等
また、ツール情報としては、例えば、ツール名、対象とするデータベースの種別、発行するコマンド、ツール間の上流下流関係等が利用できる。
【0038】
また、データベース情報としては、リビジョン管理情報、データの確定の度合い、データ変更履歴、各データが他に与える影響の度合い等が利用できる。
【0039】
次に、上記の利用者情報、ツール情報、データベース情報を利用したコンカレントエンジニアリング支援装置について説明する。
【0040】
図1に、本発明に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成を示す。分散データベース/知識ベース環境では、各ユーザはそれぞれの業務に適したエンジニアリングツール2を操作して、ネットワーク11を介してエンジニアリングデータベース1をアクセスして、データを読み込んだり、作業の結果を蓄積したりする。実際は、図2のように複数のユーザがそれぞれの業務に適した種々のエンジニアリングツールを同期してあるいは非同期で操作し、ネットワーク11を介して種々のデータベースへのアクセスを行っている。
【0041】
ユーザがエンジニアリングツール2を操作して所定の作業を行う間、データベース情報検出部3は、データベースに関連する付属的情報を検出し、これをデータベース情報格納部4に蓄積する。図3は、ネットワーク11を介して得られるデータベースに関連する付属的な情報の一例を示す図である。図3に示すように、付属的な情報として、データベースのリビジョン管理情報、データの確定の度合い、データ変更履歴、各データが他に与える影響の度合いなどがある。
【0042】
同様に、ユーザ情報検出部5は、ユーザがエンジニアリングツール2を操作して所定の作業を行う間、ユーザに関連する付属的情報を検出し、これをユーザ情報格納部6に蓄積する。図4は、ユーザに関連する付属的な情報の一例を示す図である。図4に示すように、現在操作中のユーザの動的データとして、使用中ツール、発行したコマンド、ツールの使用履歴、使用データベース、アクセスの履歴などがある。なお、ユーザ情報格納部6には、ユーザの静的データとして、例えば氏名、ログイン名、組織情報、部門データ、役職、役割、勤務パターン、資格、経歴、著書、趣味などが予め蓄えられているものとする。
【0043】
また、エンジニアリングツール情報格納部7には、エンジニアリングツールに関連する付属的な情報が予め蓄えられているものとする。図5は、エンジニアリングツールに関連する付属的な情報の一例を示す図である。図5に示すように、個々のエンジニアリングツールの情報として、ツール名、対象とするデータベースの種別、発行するコマンドなどがあり、またツール間の上流下流関係を示す情報(上流側ツールと下流側ツール)により個々のエンジニアリングツールの情報がリンク付けされている。
【0044】
エンジニアリング情報解析部8は、上記したような分散データベース/知識ベース環境でのエンジニアリングに関連する付属的情報を、ネットワーク11を介して取り出し、解析することで、主として以下の4つの機能を提供する。
【0045】
1)情報変更における適切で柔軟な変更の波及を行うため、必要に応じてエンジニアリングデータベース1にアクセスを行う。
【0046】
2)情報変更を行う場合に、変更の通知のための情報または変更による影響予測の通知のための情報を生成し、エンジニアリング情報表示部10へデータを送る。
【0047】
3)リビジョン、データ承認・責任、アクセス権利などの情報を多次元的に用いてきめ細かいセキュリティを実現するための情報を生成し、エンジニアリング情報表示部10へデータを送る。
【0048】
4)本質的に不確定度を含むデータの効率的な操作を実現するための情報を生成し、エンジニアリング情報表示部10へデータを送る。
【0049】
なお、エンジニアリング情報解析知識ベース9は、ユーザ情報の動的データから得られる作業の傾向から導き出される知識を格納している。従って、これらは、結果的に、ユーザごとにカスタマイズされた機能を提供することができる。
【0050】
また、エンジニアリング情報表示部10は、エンジニアリング情報解析部8で生成されたデータなどを適宜ユーザに表示する。
【0051】
以上が、本発明に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの基本的な考え方であり、これをもとに、目的に応じて、利用者情報、ツール情報、データベース情報、および他の付属的な情報のうち、任意の1つを利用して、あるいは所定の2以上のものを利用するとともに、それらを適宜組合せて解析することにより、様々な側面からのコンカレントエンジニアリングの支援を行うことができる。
【0052】
以下では、本発明のより詳細な実施形態として、後述するようなデータベース情報を利用して、不確定性を持つデータの扱いに関して支援を行うコンカレントエンジニアリング支援システムについて説明する。
【0053】
なお、以下説明するコンカレントエンジニアリング支援システムの実現のためには、前述したようなツール情報と利用者情報に関連する構成は備えなくても構わない(ここでは基本的には備えないものとする)。また、ここではエンジニアリング情報解析知識ベースは使用せず、これも備えなくても構わない(ここでは基本的には備えないものとする)。ただし、これらの情報の一部または全部を必要に応じて備えても構わない。
【0054】
以下で示すデータ等の具体例には、火力発電プラント計装制御エンジニアリング支援に適用した場合を用いるものとする。
【0055】
図6に、本実施形態に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成を示す。なお、図6にはエンジニアリングデータベースやエンジニアリングツールを1つとして示してあるが、実際には図2で説明したように夫々種々のものが存在する。また、実際には、ネットワーク11に接続された複数のコンピュータあるいは端末装置(例えばエンジニアリング・ワークステーション等)の各々の上でエンジニアリングツール2やエンジニアリング情報表示部10が実現されるものとする。また、ユーザは、該エンジニアリング・ワークステーション等を用いて、システムとの間で必要な入出力を行うものとする。
【0056】
なお、本実施形態では、システム側は、現在端末装置を使用しているユーザの識別情報と、その端末装置の識別情報(例えばアドレス)と、ユーザが使用しているエンジニアリングツールの識別情報と、ユーザがアクセスしているデータベースの識別情報を把握可能であるものとする。
【0057】
エンジニアリングデータベース1は、表データ1−1a、CADデータ1−2a、表データ履歴1−1b、CADデータ履歴1−2bで構成される。
【0058】
表データ1−1aは、エンジニアリングの設計データの1つである。図7に表データの一例を示す。この例では、表データは、各データについてのID(識別子)、信号名称、その他の属性(系統、信号種別、TAG−NO)を1組として構成されている。
【0059】
CADデータ1−2aはそれぞれエンジニアリングの設計データの1つである。図8にCADデータの一例を示す。この例では、CADデータは、入力信号のIDと名称、出力信号のIDと名称、回路のデータ(素子間の接続関係や素子と入力信号や出力信号の接続関係も含む)、シート番号から構成されている。
【0060】
表データ履歴1−1bは表データの更新の履歴を保持しており、CADデータ履歴1−2bはCADデータの更新の履歴を保持している。図9に表データ履歴1−1bやCADデータ履歴1−2bの履歴データの一例を概念的に示す。この例では、履歴データは、更新があったデータの更新直前の内容を記録したレコードに、更新日(更新した年月日)、履歴日付(更新直前の内容に更新した年月日)、更新種別(新規/追加、変更、削除)を付加したものを1組として構成されている。
【0061】
エンジニアリングツール2には、表データ編集ツール2−1とCADデータ編集ツール2−2が含まれる。
【0062】
表データ編集ツール2−1は、ネットワーク11を介して表データ1−1aに対する変更/追加/削除を行うためのものである。
【0063】
CADデータ編集ツール2−2は、ネットワーク11を介してCADデータ1−2aに対する変更/追加/削除を行うためのものである。
【0064】
データベース情報検出部3は、この実施形態で用いるデータベースに関連する付属的情報すなわちDBリレーション情報4−1と不確定データリビジョン情報4−2をエンジニアリングデータベース1やユーザの操作(操作により発生したイベント等)から検出してデータベース情報格納部4に格納する。
【0065】
DBリレーション情報4−1は、データベース間、データ間の依存関係を格納している。図10にDBリレーション情報4−1の一例を示す。
【0066】
フィールド「シート番号」は、図8の例にあるようなCADデータの図面を管理しているシート番号を示す。
【0067】
フィールド「ID」は、図7の例にあるような表データ中の各データのユニークなIDを示す。
【0068】
フィールド「部品」は、CADデータが示す図面上の部品を示す。
【0069】
フィールド「ターミナル」は、フィールド「ID」で識別されるデータがフィールド「部品」で示される部品に対して入力となるか出力となるか等の接続情報を示す。
【0070】
例えば図10の例では、シート番号が「TA001」の図面は、図7のIDが「MV001」、「MV002」、「MV003」、「MV004」であるデータと「NOT」、「AND」、「AND2」の部品で構成され、「MV001」は「AND2」の出力であり、「MV002」は「NOT」の入力である。
【0071】
また、例えば図10の例によれば、シート番号が「TA001」の図面において、IDが「MV001」のデータとIDが「MV004」のデータは「AND2」の部品に対する入力と出力という関係にあることや、シート番号が「TA001」の図面とシート番号が「TA002」の図面は、ともにIDが「MV002」のデータを含むという関係にあることなどの情報を得ることができる。
【0072】
不確定データリビジョン情報4−2は、あるデータの更新者が更新に際して保留しておきたいと思った場合におけるそのデータの情報あるいはあるデータの更新に対して他ユーザから異議(非承認)があった場合におけるそのデータの情報を格納している。図11に不確定データリビジョン情報4−2の一例を示す。
【0073】
フィールド「キー」は、対象となるデータのキーとなる値(例えばデータのユニークなID)を示す。
【0074】
フィールド「日付」は、データ更新があった日付を示す。
【0075】
フィールド「ユーザ」は、対象データのデータ更新に対して保留あるいは異議を行ったユーザ名を示す。
【0076】
フィールド「不確定状態」は、保留あるいは拒否の状態フラグを示す。
【0077】
図11の例では、キーが「MV002」であるデータの「96−08−28」に行われた更新に対して、「yumiko」は「保留」、「itohs」は「拒否」、「mizoro」は「拒否」をしている。
【0078】
エンジニアリング情報解析部8は、影響予測部8−1、変更通知部8−2、差分検出部8−3、不確定データ処理部8−4、リビジョンビュー処理部8−5を有する。
【0079】
影響予測部8−1は、データベース情報格納部4に格納されたDBリレーション情報4−1を参照してあるデータの変更に対して影響がでると思われる他のデータを検索する。
【0080】
変更通知部8−2は、変更のあったデータの一覧を各ユーザに通知する。なお、この変更通知は、ユーザからの要求に応じて行うようにしても良いし、ユーザがエンジニアリング・ワークステーションにログインしたタイミング等の所定のタイミングで自動的に通知するようにしても良いし、データの変更が発生する都度通知するようにしても良い。
【0081】
変更通知は、少なくともあるデータを変更したユーザ以外の他のユーザに通知するのが好ましい。また、当該あるデータを変更したユーザ自身にも変更時あるいは一定時間経過後あるいは一定時間経過毎あるいは次以降にログインした際等に通知するようにしても良い。
【0082】
また、通知するデータの範囲としては、最新の所定期間(例えば最新の1週間)に変更されたデータを対象とする方法など様々な指定の仕方が考えられる。
【0083】
また、変更通知では、すべてのデータの変更をすべてのユーザに通知しても良いが、変更されたデータに関連するデータベースを操作中のユーザあるいは操作した記録のあるユーザのみを対象としても良い。なお、この場合、少なくとも操作中ユーザとアクセス中データベースの対応の情報や各ユーザのアクセスしたデータベースの履歴情報等がシステム中に存在し入手可能であるものとする。
【0084】
差分検出部8−3は、データ間の差分を検出する。
【0085】
不確定データ処理部8−4は、不確定データリビジョン情報4−2をもとにした処理を行う。なお、不確定データリビジョン情報4−2に対する不確定データの登録や非承認ユーザの検索等は、データベース情報検出部3で行う。
【0086】
リビジョンビュー処理部8−5は、ユーザに所望のリビジョンビュー表示を提供する。
【0087】
エンジニアリング情報表示部10は、変更通知、影響予測結果、差分検出結果不確定データ一覧表、非承認ユーザ一覧表等をそれぞれのユーザに表示する。
【0088】
図12(a)に変更通知の表示例を、図12(b)に影響予測の表示例を示す。
【0089】
本システムを使用した際の画面イメージの例を図13に示す。ユーザはエンジニアリング情報を見ながらエンジニアリング(表データの編集やCADデータの編集)を行う。
【0090】
以下では、具体例をまじえながらさらに詳しく本実施形態を説明する。
【0091】
ここでは、図6に示すコンカレントエンジニアリング支援システムにおいてDBリレーション情報4−1と不確定データリビジョン情報4−2を用いて行う処理の例として、(1)不確定なデータのリビジョン管理を行うケース、(2)不確定データの非承認ユーザの検出を行うケース、(3)不確定データを考慮したリビジョンビューの表示を行うケース、(4)不確定データの更新を行うケースを順番に説明する。
【0092】
(1)不確定データのリビジョン管理
ここでは、次の2つの処理の手順について説明する。
【0093】
1つは、データ更新者の不確定データの取り扱いについてである。この処理では、データを更新するユーザが図12(b)の例のような影響予測結果を参照し、その結果、その更新を取り消すことができるようにするとともに、ユーザが更新はそのままにするが不確定なデータとして保留したい場合に不確定データとして不確定データリビジョン情報4−2に登録できるようにする。不確定データを別途管理することで、自身も他ユーザも不確定なデータとしたものを後から容易に検出し検討することができる。
【0094】
もう1つは、変更通知された他ユーザによる不確定データの取り扱いについてである。この処理では、ユーザが図12(a)の例のような変更通知を受け、図12(b)の例のような影響予測結果を見るなどした結果、その更新に対して異議等がある場合に不確定データリビジョン情報4−2にその旨を登録できるようにする。また、必要に応じてその旨を更新者に通知するできるようにする。この処理によりデータの更新者は他ユーザからのフィードバックを得ることができる。
【0095】
(1.1)データ更新者の不確定データの取り扱い
まず、データ更新者の不確定データの取り扱いにつて説明する。
【0096】
図14にシステムの処理の手順を示す。
【0097】
本例では、ユーザ「yumiko」が図7に示す表データのうち、IDが「MV002」のデータを削除するものとする。DBリレーション情報4−1は図10のようであるとする。
【0098】
まず、ユーザが所定のエンジニアリングツール2を用いてカレントDB(Data Base)のデータ更新を行う(ステップS1)。なお、カレントDBは最新のエンジニアリングデータベースを意味する。本例ではカレントDBは表リストである。なお、このデータ更新により図9のような履歴DBに更新前のデータに所定の属性情報を付加したものが登録される。
【0099】
次に、影響予測部8−1により、更新されたデータに対する影響予測処理が行われる。なお、ここでの影響予測処理は、データ更新に応答して常に実行されるようにしても良いし、ユーザからの明示的な要求に応答して実行するようにしても良い。
【0100】
影響予測処理が実行されると、その影響予測結果は、例えば図12(b)のように、エンジニアリング情報表示部10に表示される(ステップS2)。
【0101】
本例の場合、影響予測部8−1は、図10のDBリレーション情報4−1から、シート番号が「TA001」であるCADデータの部品NOTに対する入力が消滅すること、シート番号が「TA002」であるCADデータの部品ANDの入力が消滅することを予測し、その結果が図12(b)のように表示される。
【0102】
ここで、ユーザはエンジニアリング情報表示部10に表示された影響予測結果を確認し、先程行った更新に対する妥当性を検討する。例えばユーザ「yumiko」は図12(b)に示す画面を見て妥当であったか否かを判断する。
【0103】
もしユーザが妥当でないと判断し、ロールバックの指示が入力されたならば(ステップS3)、更新した内容を元に戻して(ステップS4)、終了する。なお、この処理はエンジニアリングツール2側で行うものとする。
【0104】
もしユーザがデータ更新について一応は妥当であると判断し、一方で不確定なデータとして保留しておき後に再検討すべきと判断した場合、保留するための指示を入力する。本例では、不確定の項目にフラグ「1」を立てるものとする。
【0105】
保留するための指示が入力されたならば(ステップS5)、不確定データ処理部8−4により、保留することが指示されたデータのキーとなる属性値、ユーザ名、日付、不確定状態を不確定データリビジョン情報4−2に格納する(ステップS6)。
【0106】
本例でユーザ「yumiko」は後に再検討するために保留するものとすると、例えば図14のようにキーとなる属性値(ID)にMV002、ユーザ名にyumiko、日付に96−8−28、不確定状態に保留が登録される。
【0107】
もしユーザが当該データ更新は妥当でありかつデータ更新を確定すると判断したならば(ステップS5)、ユーザはなにもしない。
【0108】
なお、上記では、ステップS1で実際にデータを更新し、ロールバックの指示があったら更新した内容を元に戻すようにしたが、その代わりに、ステップS1では実際にはデータを更新せず、更新後のデータを一旦保持しておき、ステップS3でロールバックの指示があったら一旦保持している更新後のデータを破棄し、ステップS5でユーザから保留の指示または決定の指示が入力された場合に、初めてデータを更新するようにしても良い。
【0109】
(1.2)変更通知に対する不確定データの取り扱い
次に、変更通知に対する不確定データの取り扱いについて説明する。
【0110】
図15に、システムの処理の手順を示す。
【0111】
本例では、ユーザ「itohs」が、先の具体例におけるステップS1でのデータ変更についての変更通知を受け(図12(a))、その更新に対する影響予測結果(図12(b))をエンジニアリング情報表示部10で確認するものとする。
【0112】
まず、変更通知部8−2によりユーザの操作しているエンジニアリング・ワークステーション(端末)等に変更通知が行われる(ステップS11)。
【0113】
ユーザは自分が関係するデータベースに関わるデータの更新による変更通知をエンジニアリング情報表示部10で確認する。この例では図12(a)に示す表示となる。
【0114】
次に、ユーザは表示されたデータの中から影響予測を確認したいものを選択入力する。
【0115】
ユーザにより影響予測を確認したいデータが選択されると、影響予測部8−1は選択されたデータに関して影響予測を行い、エンジニアリング情報表示部10に表示する(ステップS12)。ここでは図12(b)に示す表示となる。
【0116】
次に、ユーザはエンジニアリング情報表示部10に表示された影響予測結果を確認し、通知されたデータの更新に対する妥当性について検討する。
【0117】
もしユーザが通知されたデータの更新を承認する場合には(ステップS13)、ユーザはなにもしない。
【0118】
もしユーザが通知されたデータの更新を承認しない場合には(ステップS13)、非承認を登録するための指示を入力する。本実施形態では、図12(a)の不確定の項目にフラグ「1」を立てるものとする。
【0119】
ここではユーザ「itohs」は図12(a)に示す画面を見て承認できないと判断し、不確定の項目に「1」のフラグを立てるものとする。
【0120】
非承認を登録するための指示が入力されたならば(ステップS13)、不確定データ処理部8−4により、非承認を指示されたデータのキーとなる属性値、ユーザ名、日付、不確定状態を不確定データリビジョン情報4−2に格納する(ステップS14)。
【0121】
本例では、例えば図14のようにキーとなる属性値(ID)にMV002、ユーザ名にitohs、日付に96−8−28、不確定状態に拒否が登録される。次に、ユーザは当該更新を行ったユーザに対して妥当でないと判断した旨を通知したいかどうか選択入力する。
【0122】
通知すべき入力があった場合には(ステップS15)、更新を行ったユーザに対してメール等で妥当でないと判断した旨を通知する(ステップS16)。なお、この場合には、少なくとも静的データとして各ユーザのメール・アドレス等の情報がシステム中に存在し入手可能であるものとする。
【0123】
なお、データを変更したユーザ自身にも変更通知を行うようにした場合、データを変更したユーザ自身が変更通知を受けた際の手順も、基本的には上記と同様である。ただし、この場合、非承認を登録するための指示ではなく、保留するための指示となり、ステップS13で保留するための指示が入力されたならば、ステップS14では不確定状態に非承認ではなく保留が登録される。また、ステップS15,S16の更新を行ったユーザに対する通知に関する処理は行われない。
【0124】
(2)不確定データの非承認ユーザの検出
図16にシステムの処理の手順を示す。
【0125】
本処理では、不確定データに対して非承認であるユーザを検出する。また、不確定データを一覧しエンジニアリングの進行状況を見渡す作業の手助けを行う。本例ではユーザ「yumiko」が不確定データであるIDが「MV002」である信号リストのデータに対して非承認であるユーザを検出するものとする。不確定データリビジョン情報4−2は図11のようであるとする。
【0126】
まず、不確定データ処理部8−4により、不確定データリビジョン情報4−2をもとにしてエンジニアリング情報表示部10に不確定データの一覧表を表示し、ユーザが確認したいデータの選択入力を受付ける(ステップS21)。
【0127】
ユーザは不確定データのリストから確認したいデータを選択する。本例ではキーが「MV004」すなわちIDが「MV004」である信号リストのデータを選択する。
【0128】
次に、不確定データ処理部8−4により、選択されたデータに対して非承認であるユーザを不確定データリビジョン情報4−2から検索し、その結果をエンジニアリング情報表示部10に表示する(ステップS21)。本例では非承認ユーザである「itohs」と「mizoro」が表示される。
【0129】
(3)不確定データを考慮したリビジョンビューの表示
図17にシステムの処理の手順を示す。
【0130】
本実施形態ではリビジョン管理は日付やリビジョンで行っているので、日付あるいはリビジョンを指定して過去のデータに戻ることが可能である。本処理では、ユーザからの指定があれば、それぞれ異なる日付で作成された不確定データ(保留や非承認)を取り除いたリビジョンビューを各ユーザに提供する。
【0131】
本例では図11に示す不確定データリビジョン情報4−2を保持し、ユーザ「yumiko」が他ユーザから非承認であった不確定データを非承認を受ける前のデータに戻してエンジニアリングを始めるものとする。
【0132】
まず、表示すべき条件の入力を受付ける(ステップS31)。
【0133】
ユーザは不確定データを考慮したリビジョンのビュー名を選択する。本例では、図18のようにユーザ「yumiko」は他のユーザが非承認であったデータに関してだけ更新前のデータを表示するように指定する。
【0134】
次に、リビジョンビュー処理部8−5により、非確定データリビジョン情報4−2を参照してステップS31で選択されたビューを表示する。該当するデータを表示するために、カレントDBからではなく、履歴DBに記述されているデータから「不確定データリビジョン情報の日付」と「履歴DBの更新日」が一致するものを検索して表示する(ステップS32)。
【0135】
本例では、図11に示す不確定データリビジョン情報4−2を参照し、信号リストのIDが「MV002」のデータについて、カレントDBからではなく、履歴DBから更新日が96−8−28であるものを検索して表示する。
【0136】
(4)不確定データの更新
図19にシステムの処理の手順を示す。
【0137】
本処理では、不確定データリビジョン情報4−2に記録された情報に関して変更がなされたときに、確定したと思われるデータを不確定データリビジョン情報4−2から削除する。本例では先の(1)不確定データのリビジョン管理の説明で用いたデータ変更の例(すなわちIDがMV002のデータの削除)の後に、再びIDがMV002であるデータを追加するものとする。不確定データリビジョン情報は図11であるものとする。
【0138】
まず、ユーザが所定のエンジニアリングツール2を用いてカレントDB(Data Base)のデータ更新を行う(ステップS41)。ここでは、先に削除した「MV002」のデータを追加する。ただし、図7の[MV002]のデータの信号名称についてはもとの「循環水ポンプ出口MV減指令」ではなく「循環水ポンプ出口MV減指令1」と変えて追加するものとする。
【0139】
次に、不確定データ処理部8−4により、更新したデータについて非承認を登録しているユーザを不確定データリビジョン情報4−2から検索する(ステップS42)。本例の場合、「yumiko」「itohs」「mizoro」が検索される。
【0140】
次に、ステップS42で検索されたユーザの全てに対してステップS44〜ステップS46の処理を行う(ステップS43)。
【0141】
差分検出部8−3により非承認前のデータとステップS41で更新したデータとの差分を検出し、この差分を非承認ユーザに通知する(ステップS44)。ここでは、図11の日付96−8−28の変更前のデータとステップS41での更新したデータとの差分が通知される。例えば、図20(a)に示すように変更通知がなされ、(b)に示すように非承認前のデータとの差分が表示される。さらに、(c)に(b)による影響予測結果が示される。
【0142】
次に、通知した変更について承認するかどうかを非承認ユーザに問い合わせる(ステップS45)。
【0143】
ステップS45においてそのユーザから承認する旨の返答があった場合、不確定データ処理部8−4により、不確定データリビジョン情報4−2から該当するレコードを消去する(ステップS46)。例えば、ユーザ「mizoro」が承認とした場合、キーが「MV002」でユーザが「mizoro」であるレコードが消去される。
【0144】
なお、図19の手順では、ステップS44〜ステップS46の処理を一人のユーザごとに順次行っているが、ステップS44〜ステップS46の処理を複数のユーザについて並列的に行っても良い。
【0145】
上記した実施形態では、データの不確定性にレベルはなく、不確定であるか(保留と非承認が登録されている)かあるいは不確定でないかのいずれかであったが、不確定の度合い(保留や非承認の度合い)を数値でレベル化しても良い。例えば、あるユーザが非承認の場合、可能であればその変更は取り消して欲しいが可能でなければ承認するという程度の弱い非承認が0.1で、承認する余地を含む中間的な非承認が0.5で、絶対承認できないという強い非承認が1といった設定が考えられる。
【0146】
なお、以上の各機能は、ソフトウェアとしても実現可能である。また、上記した各手順あるいは手段をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した機械読取り可能な媒体として実施することもできる。
【0147】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0148】
【発明の効果】
本発明によれば、プロセスモデルやグローバルスキーマの記述で扱い切れない、非定型かつ後戻り工程が頻繁に発生する状況において、あるデータの変更に対して他の作業に与える影響の大きさを容易に把握でき、また不確定性を持つデータの扱いを容易にする柔軟なコンカレントエンジニアリングを支援できる。
【0149】
また、不確定なデータをデータベース情報として別途管理することで、設計の見直しを容易にし、データ変更に対する他ユーザからのフィードバックを得ることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成例を示す図
【図2】エンジニアリング環境を説明するための図
【図3】図1のデータベース情報格納部に蓄積されるデータベース情報の一例を示す図
【図4】図1のユーザ情報格納部に蓄積されるユーザ情報の一例を示す図
【図5】図1のエンジニアリングツール情報格納部に蓄積されるエンジニアリングツール情報の一例を示す図
【図6】本発明の一実施形態に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成例を示す図
【図7】表データの一例を示す図
【図8】CADデータの一例を示す図
【図9】履歴データの一例を示す図
【図10】DBリレーション情報の一例を示す図
【図11】不確定データリビジョン情報の一例を示す図
【図12】影響予測結果の表示例を示す図
【図13】画面イメージの一例を示す図
【図14】データの更新者に係る不確定データ処理の手順の一例を示すフローチャート
【図15】他ユーザに係る不確定データ処理の手順の一例を示すフローチャート
【図16】非承認ユーザ検出処理の手順の一例を示すフローチャート
【図17】リビジョンビュー表示処理の手順の一例を示すフローチャート
【図18】リビジョンビュー選択表示の一例を示す図
【図19】不確定データ更新処理の手順の一例を示すフローチャート
【図20】画面イメージの一例を示す図
【図21】従来のグローバルスキーマによる共有データベースの構成を示す図
【図22】従来のマルチデータベースの構成を示す図
【図23】従来のプロセスモデルを持ったシステムの構成を示す図
【符号の説明】
1…エンジニアリングデータベース
1−1a…表データ
1−1b…表データ履歴
1−2a…CADデータ
1−2b…CADデータ履歴
2…エンジニアリングツール
2−1…表データ編集ツール
2−2…CADデータ編集ツール
3…データベース情報検索部
4…データベース情報格納部
4−1…DBリレーション情報
4−2…不確定データリビジョン情報
5…ユーザ情報検出部
6…ユーザ情報格納部
7…エンジニアリングツール情報格納部
8…エンジニアリング情報解析部
8−1…影響予測部
8−2…変更通知部
8−3…差分検出部
8−4…不確定データ処理部
8−5…リビジョンビュー処理部
9…エンジニアリング情報解析知識ベース
10…エンジニアリング情報表示部
11…ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンカレントなエンジニアリングを支援するコンカレントエンジニアリング支援装置及びコンカレントエンジニアリング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複数のユーザが協調して1つのシステムの設計等を行うことが多くなっている。そのため、分散データベース/知識ベース環境における協調的なエンジニアリングを支援するためのシステムが幾つか提案されている。
【0003】
分散データベース/知識ベース環境下での協調的なエンジニアリングを支援するものとして、例えば、図21に示すようなグローバルスキーマによる共有データベースを持たせる方法がある。この方法によれば、各エンジニアリングツールはそのデータベースの一部または全体を用いて各々の作業を進めることができ、データを一元的に管理することで整合性の保持を可能としている。しかしながら、この方法を実際に使うためには予めデータのスキーマを全て定義しておく必要があり、さらに意味的に等しいデータの重複を許さないという前提が必要となるため、種々のエンジニアリングを支援するための大規模な統合データベース環境を構築することは困難である。
【0004】
そこで、マルチデータベースと呼ばれる技術やアクティブデータベースと呼ばれる技術が注目されている。マルチデータベースでは、相互の一貫性を保証する処理機能を設けたもので(図22参照)、既存のデータベースがある程度自律的に設計・運用され、意味的に等しいデータの重複が許されるようにしている。また、アクティブデータベースでは、データ自体に変更の波及に対する制約や手続きを記述するようにしている。
【0005】
その他にも、エンジニアリングのプロセス(設計等の作業の流れ)を記述したプロセスモデルを持たせて、作業の流れを制御することで、複数の利用者の協調した作業を支援するワークフローなどのような技術も提案されている(図23参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の技術で、例えばプラントエンジニアリングのように大規模な対象を扱い、その業務内容も多岐に渡るような分野に対する協調的なエンジニアリングの支援を行おうとしても、以下のような不具合が発生する。
【0007】
1)各工程での作業の内容が多岐に渡るため、統一的なスキーマの定義が困難である。
【0008】
2)作業のプロセスが非定型的であり、頻繁な後戻りの工程などを本質的に内包しているため、そのモデル化が極めて難しい。
【0009】
3)エンジニアリングのためのデータが作業の開始の段階で不確定なものを含んでおり、全体の作業のサイクルを通じて除々に詳細化されていく。
【0010】
4)上流工程の些細な変更が下流では何十倍もの変更に膨れ上がるため、誤ったデータの入力によって整合性が保持されてしまった場合のダメージが甚大である。
【0011】
このため、従来の技術では、大規模な対象を扱い、その業務内容も多岐に渡るような分野に対しては、協調的なエンジニアリングの支援は実際上困難であった。
【0012】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、プロセスモデルやグローバルスキーマの記述で扱い切れない、非定型かつ後戻り工程が頻繁に発生する状況において、あるデータの変更に対して他の作業に与える影響の大きさを容易に把握でき、また不確定性を持つデータの扱いを容易にする柔軟なコンカレントエンジニアリング支援装置及びコンカレントエンジニアリング支援方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持する手段と、前記エンジニアリングツールによる変更の対象となるデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報から検索する手段と、前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持する手段と、あるユーザにより前記エンジニアリングツールを用いて変更されたデータの一覧情報を、少なくとも前記ユーザ以外の他のユーザ側に通知する手段と、前記一覧情報の中から指定されたデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報をもとに検索する手段と、前記検索結果に基づいて指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、指定されたデータに対応して登録されているユーザを前記不確定データ情報から検索して表示する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データの変更履歴を作成する手段と、データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、指定されたデータに対応して登録されているユーザを前記不確定データ情報から検索して表示する手段と、更新され不確定として登録されたデータの不確定とされる直前の内容を前記更新履歴から検出して表示する手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、更新され不確定として登録されたデータのさらに次の更新後の内容と、該データの不確定として登録される直前の内容との差分を求める手段と、求められた差分の情報を、該データが不確定とされた際に該データを更新したもの以外で該データを不確定としたユーザ側に通知する手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持し、前記端末装置での操作において変更の対象となったデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報から検索し、前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録することを特徴とする。
また、本発明は、複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持し、あるユーザにより変更されたデータの一覧情報を、少なくとも前記ユーザ以外の他のユーザの使用する端末装置側に通知し、前記一覧情報の中から指定されたデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報をもとに検索し、前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録することを特徴とする。
また、本発明は、複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、データを変更したユーザの使用する端末装置側からの該データを不確定として登録すべき旨の要求に応じてまたは該データの変更に関する通知を受けた他のユーザの使用する端末装置側からの該データを不確定として登録すべき要求に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録し、いずれかの前記端末装置からの要求に応じて、指定されたデータに対応して登録されているユーザに関する情報を前記不確定データ情報から検索して該端末装置側に表示させることを特徴とする。
【0028】
なお、以上の各装置に係る発明は方法に係る説明としても成立し、各方法に係る発明は方法に係る装置としても成立する。
【0029】
また、上記の発明は、相当する手順あるいは手段をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した機械読取り可能な媒体としても成立する。
【0030】
本発明によれば、プロセスモデルやグローバルスキーマの記述で扱い切れない、非定型かつ後戻り工程が頻繁に発生する状況において、あるデータの変更に対して他の作業に与える影響の大きさを容易に把握でき、また不確定性を持つデータの扱いを容易にする柔軟なコンカレントエンジニアリングを支援できる。
【0031】
また、不確定なデータに関する情報をデータベース情報として別途管理することで、設計の見直しを容易にし、データ変更に対する他ユーザからのフィードバックを得ることを可能とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0033】
まず、本実施形態に係るコンカレントエンジニアリング支援システムにより知的で柔軟なコンカレントエンジニアリング支援を行うにあたってその前提とした基本認識について説明する。
【0034】
(基本認識1)
知的で柔軟なコンカレントエンジニアリング支援には、エンジニアリング対象のデータ自体よりも、むしろそのデータに付属する情報が重要な役割を果たす。
(基本認識2)
分散データベース/知識ベース環境においてキーとなる要素は、
1)データベース
2)エンジニアリングツール
3)ユーザ
である。
【0035】
この2つの認識からコンカレントエンジニアリングを指向した多岐に渡る付属的な情報の中でも特に、
1)利用者情報
2)ツール情報
3)データベース情報
の情報を適宜利用することが有益であると考えられる。
【0036】
そして、必要な付属的情報を検出し、必要に応じて付属的情報を適宜組合せて解析し、利用者に対する通知やデータの処理を行うことで、
1)情報変更における適切で柔軟な変更の波及、通知、影響予測
2)バージョン、リビジョン、データ承認・責任、アクセス権利などの情報に基づいた高度なセキュリティ
3)不確定度を含むデータの操作による効率的な作業支援
を可能にすることができる。
【0037】
ここで、上記の利用者情報としては、例えば次のような静的データと動的データが利用できる。
静的データ:氏名、ログイン名、組織情報、部門データ、役職、役割、勤務パターン、視覚、経歴、著書、趣味等
動的データ:使用中ツール、ツールの使用履歴、使用データベース、アクセスの履歴等
また、ツール情報としては、例えば、ツール名、対象とするデータベースの種別、発行するコマンド、ツール間の上流下流関係等が利用できる。
【0038】
また、データベース情報としては、リビジョン管理情報、データの確定の度合い、データ変更履歴、各データが他に与える影響の度合い等が利用できる。
【0039】
次に、上記の利用者情報、ツール情報、データベース情報を利用したコンカレントエンジニアリング支援装置について説明する。
【0040】
図1に、本発明に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成を示す。分散データベース/知識ベース環境では、各ユーザはそれぞれの業務に適したエンジニアリングツール2を操作して、ネットワーク11を介してエンジニアリングデータベース1をアクセスして、データを読み込んだり、作業の結果を蓄積したりする。実際は、図2のように複数のユーザがそれぞれの業務に適した種々のエンジニアリングツールを同期してあるいは非同期で操作し、ネットワーク11を介して種々のデータベースへのアクセスを行っている。
【0041】
ユーザがエンジニアリングツール2を操作して所定の作業を行う間、データベース情報検出部3は、データベースに関連する付属的情報を検出し、これをデータベース情報格納部4に蓄積する。図3は、ネットワーク11を介して得られるデータベースに関連する付属的な情報の一例を示す図である。図3に示すように、付属的な情報として、データベースのリビジョン管理情報、データの確定の度合い、データ変更履歴、各データが他に与える影響の度合いなどがある。
【0042】
同様に、ユーザ情報検出部5は、ユーザがエンジニアリングツール2を操作して所定の作業を行う間、ユーザに関連する付属的情報を検出し、これをユーザ情報格納部6に蓄積する。図4は、ユーザに関連する付属的な情報の一例を示す図である。図4に示すように、現在操作中のユーザの動的データとして、使用中ツール、発行したコマンド、ツールの使用履歴、使用データベース、アクセスの履歴などがある。なお、ユーザ情報格納部6には、ユーザの静的データとして、例えば氏名、ログイン名、組織情報、部門データ、役職、役割、勤務パターン、資格、経歴、著書、趣味などが予め蓄えられているものとする。
【0043】
また、エンジニアリングツール情報格納部7には、エンジニアリングツールに関連する付属的な情報が予め蓄えられているものとする。図5は、エンジニアリングツールに関連する付属的な情報の一例を示す図である。図5に示すように、個々のエンジニアリングツールの情報として、ツール名、対象とするデータベースの種別、発行するコマンドなどがあり、またツール間の上流下流関係を示す情報(上流側ツールと下流側ツール)により個々のエンジニアリングツールの情報がリンク付けされている。
【0044】
エンジニアリング情報解析部8は、上記したような分散データベース/知識ベース環境でのエンジニアリングに関連する付属的情報を、ネットワーク11を介して取り出し、解析することで、主として以下の4つの機能を提供する。
【0045】
1)情報変更における適切で柔軟な変更の波及を行うため、必要に応じてエンジニアリングデータベース1にアクセスを行う。
【0046】
2)情報変更を行う場合に、変更の通知のための情報または変更による影響予測の通知のための情報を生成し、エンジニアリング情報表示部10へデータを送る。
【0047】
3)リビジョン、データ承認・責任、アクセス権利などの情報を多次元的に用いてきめ細かいセキュリティを実現するための情報を生成し、エンジニアリング情報表示部10へデータを送る。
【0048】
4)本質的に不確定度を含むデータの効率的な操作を実現するための情報を生成し、エンジニアリング情報表示部10へデータを送る。
【0049】
なお、エンジニアリング情報解析知識ベース9は、ユーザ情報の動的データから得られる作業の傾向から導き出される知識を格納している。従って、これらは、結果的に、ユーザごとにカスタマイズされた機能を提供することができる。
【0050】
また、エンジニアリング情報表示部10は、エンジニアリング情報解析部8で生成されたデータなどを適宜ユーザに表示する。
【0051】
以上が、本発明に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの基本的な考え方であり、これをもとに、目的に応じて、利用者情報、ツール情報、データベース情報、および他の付属的な情報のうち、任意の1つを利用して、あるいは所定の2以上のものを利用するとともに、それらを適宜組合せて解析することにより、様々な側面からのコンカレントエンジニアリングの支援を行うことができる。
【0052】
以下では、本発明のより詳細な実施形態として、後述するようなデータベース情報を利用して、不確定性を持つデータの扱いに関して支援を行うコンカレントエンジニアリング支援システムについて説明する。
【0053】
なお、以下説明するコンカレントエンジニアリング支援システムの実現のためには、前述したようなツール情報と利用者情報に関連する構成は備えなくても構わない(ここでは基本的には備えないものとする)。また、ここではエンジニアリング情報解析知識ベースは使用せず、これも備えなくても構わない(ここでは基本的には備えないものとする)。ただし、これらの情報の一部または全部を必要に応じて備えても構わない。
【0054】
以下で示すデータ等の具体例には、火力発電プラント計装制御エンジニアリング支援に適用した場合を用いるものとする。
【0055】
図6に、本実施形態に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成を示す。なお、図6にはエンジニアリングデータベースやエンジニアリングツールを1つとして示してあるが、実際には図2で説明したように夫々種々のものが存在する。また、実際には、ネットワーク11に接続された複数のコンピュータあるいは端末装置(例えばエンジニアリング・ワークステーション等)の各々の上でエンジニアリングツール2やエンジニアリング情報表示部10が実現されるものとする。また、ユーザは、該エンジニアリング・ワークステーション等を用いて、システムとの間で必要な入出力を行うものとする。
【0056】
なお、本実施形態では、システム側は、現在端末装置を使用しているユーザの識別情報と、その端末装置の識別情報(例えばアドレス)と、ユーザが使用しているエンジニアリングツールの識別情報と、ユーザがアクセスしているデータベースの識別情報を把握可能であるものとする。
【0057】
エンジニアリングデータベース1は、表データ1−1a、CADデータ1−2a、表データ履歴1−1b、CADデータ履歴1−2bで構成される。
【0058】
表データ1−1aは、エンジニアリングの設計データの1つである。図7に表データの一例を示す。この例では、表データは、各データについてのID(識別子)、信号名称、その他の属性(系統、信号種別、TAG−NO)を1組として構成されている。
【0059】
CADデータ1−2aはそれぞれエンジニアリングの設計データの1つである。図8にCADデータの一例を示す。この例では、CADデータは、入力信号のIDと名称、出力信号のIDと名称、回路のデータ(素子間の接続関係や素子と入力信号や出力信号の接続関係も含む)、シート番号から構成されている。
【0060】
表データ履歴1−1bは表データの更新の履歴を保持しており、CADデータ履歴1−2bはCADデータの更新の履歴を保持している。図9に表データ履歴1−1bやCADデータ履歴1−2bの履歴データの一例を概念的に示す。この例では、履歴データは、更新があったデータの更新直前の内容を記録したレコードに、更新日(更新した年月日)、履歴日付(更新直前の内容に更新した年月日)、更新種別(新規/追加、変更、削除)を付加したものを1組として構成されている。
【0061】
エンジニアリングツール2には、表データ編集ツール2−1とCADデータ編集ツール2−2が含まれる。
【0062】
表データ編集ツール2−1は、ネットワーク11を介して表データ1−1aに対する変更/追加/削除を行うためのものである。
【0063】
CADデータ編集ツール2−2は、ネットワーク11を介してCADデータ1−2aに対する変更/追加/削除を行うためのものである。
【0064】
データベース情報検出部3は、この実施形態で用いるデータベースに関連する付属的情報すなわちDBリレーション情報4−1と不確定データリビジョン情報4−2をエンジニアリングデータベース1やユーザの操作(操作により発生したイベント等)から検出してデータベース情報格納部4に格納する。
【0065】
DBリレーション情報4−1は、データベース間、データ間の依存関係を格納している。図10にDBリレーション情報4−1の一例を示す。
【0066】
フィールド「シート番号」は、図8の例にあるようなCADデータの図面を管理しているシート番号を示す。
【0067】
フィールド「ID」は、図7の例にあるような表データ中の各データのユニークなIDを示す。
【0068】
フィールド「部品」は、CADデータが示す図面上の部品を示す。
【0069】
フィールド「ターミナル」は、フィールド「ID」で識別されるデータがフィールド「部品」で示される部品に対して入力となるか出力となるか等の接続情報を示す。
【0070】
例えば図10の例では、シート番号が「TA001」の図面は、図7のIDが「MV001」、「MV002」、「MV003」、「MV004」であるデータと「NOT」、「AND」、「AND2」の部品で構成され、「MV001」は「AND2」の出力であり、「MV002」は「NOT」の入力である。
【0071】
また、例えば図10の例によれば、シート番号が「TA001」の図面において、IDが「MV001」のデータとIDが「MV004」のデータは「AND2」の部品に対する入力と出力という関係にあることや、シート番号が「TA001」の図面とシート番号が「TA002」の図面は、ともにIDが「MV002」のデータを含むという関係にあることなどの情報を得ることができる。
【0072】
不確定データリビジョン情報4−2は、あるデータの更新者が更新に際して保留しておきたいと思った場合におけるそのデータの情報あるいはあるデータの更新に対して他ユーザから異議(非承認)があった場合におけるそのデータの情報を格納している。図11に不確定データリビジョン情報4−2の一例を示す。
【0073】
フィールド「キー」は、対象となるデータのキーとなる値(例えばデータのユニークなID)を示す。
【0074】
フィールド「日付」は、データ更新があった日付を示す。
【0075】
フィールド「ユーザ」は、対象データのデータ更新に対して保留あるいは異議を行ったユーザ名を示す。
【0076】
フィールド「不確定状態」は、保留あるいは拒否の状態フラグを示す。
【0077】
図11の例では、キーが「MV002」であるデータの「96−08−28」に行われた更新に対して、「yumiko」は「保留」、「itohs」は「拒否」、「mizoro」は「拒否」をしている。
【0078】
エンジニアリング情報解析部8は、影響予測部8−1、変更通知部8−2、差分検出部8−3、不確定データ処理部8−4、リビジョンビュー処理部8−5を有する。
【0079】
影響予測部8−1は、データベース情報格納部4に格納されたDBリレーション情報4−1を参照してあるデータの変更に対して影響がでると思われる他のデータを検索する。
【0080】
変更通知部8−2は、変更のあったデータの一覧を各ユーザに通知する。なお、この変更通知は、ユーザからの要求に応じて行うようにしても良いし、ユーザがエンジニアリング・ワークステーションにログインしたタイミング等の所定のタイミングで自動的に通知するようにしても良いし、データの変更が発生する都度通知するようにしても良い。
【0081】
変更通知は、少なくともあるデータを変更したユーザ以外の他のユーザに通知するのが好ましい。また、当該あるデータを変更したユーザ自身にも変更時あるいは一定時間経過後あるいは一定時間経過毎あるいは次以降にログインした際等に通知するようにしても良い。
【0082】
また、通知するデータの範囲としては、最新の所定期間(例えば最新の1週間)に変更されたデータを対象とする方法など様々な指定の仕方が考えられる。
【0083】
また、変更通知では、すべてのデータの変更をすべてのユーザに通知しても良いが、変更されたデータに関連するデータベースを操作中のユーザあるいは操作した記録のあるユーザのみを対象としても良い。なお、この場合、少なくとも操作中ユーザとアクセス中データベースの対応の情報や各ユーザのアクセスしたデータベースの履歴情報等がシステム中に存在し入手可能であるものとする。
【0084】
差分検出部8−3は、データ間の差分を検出する。
【0085】
不確定データ処理部8−4は、不確定データリビジョン情報4−2をもとにした処理を行う。なお、不確定データリビジョン情報4−2に対する不確定データの登録や非承認ユーザの検索等は、データベース情報検出部3で行う。
【0086】
リビジョンビュー処理部8−5は、ユーザに所望のリビジョンビュー表示を提供する。
【0087】
エンジニアリング情報表示部10は、変更通知、影響予測結果、差分検出結果不確定データ一覧表、非承認ユーザ一覧表等をそれぞれのユーザに表示する。
【0088】
図12(a)に変更通知の表示例を、図12(b)に影響予測の表示例を示す。
【0089】
本システムを使用した際の画面イメージの例を図13に示す。ユーザはエンジニアリング情報を見ながらエンジニアリング(表データの編集やCADデータの編集)を行う。
【0090】
以下では、具体例をまじえながらさらに詳しく本実施形態を説明する。
【0091】
ここでは、図6に示すコンカレントエンジニアリング支援システムにおいてDBリレーション情報4−1と不確定データリビジョン情報4−2を用いて行う処理の例として、(1)不確定なデータのリビジョン管理を行うケース、(2)不確定データの非承認ユーザの検出を行うケース、(3)不確定データを考慮したリビジョンビューの表示を行うケース、(4)不確定データの更新を行うケースを順番に説明する。
【0092】
(1)不確定データのリビジョン管理
ここでは、次の2つの処理の手順について説明する。
【0093】
1つは、データ更新者の不確定データの取り扱いについてである。この処理では、データを更新するユーザが図12(b)の例のような影響予測結果を参照し、その結果、その更新を取り消すことができるようにするとともに、ユーザが更新はそのままにするが不確定なデータとして保留したい場合に不確定データとして不確定データリビジョン情報4−2に登録できるようにする。不確定データを別途管理することで、自身も他ユーザも不確定なデータとしたものを後から容易に検出し検討することができる。
【0094】
もう1つは、変更通知された他ユーザによる不確定データの取り扱いについてである。この処理では、ユーザが図12(a)の例のような変更通知を受け、図12(b)の例のような影響予測結果を見るなどした結果、その更新に対して異議等がある場合に不確定データリビジョン情報4−2にその旨を登録できるようにする。また、必要に応じてその旨を更新者に通知するできるようにする。この処理によりデータの更新者は他ユーザからのフィードバックを得ることができる。
【0095】
(1.1)データ更新者の不確定データの取り扱い
まず、データ更新者の不確定データの取り扱いにつて説明する。
【0096】
図14にシステムの処理の手順を示す。
【0097】
本例では、ユーザ「yumiko」が図7に示す表データのうち、IDが「MV002」のデータを削除するものとする。DBリレーション情報4−1は図10のようであるとする。
【0098】
まず、ユーザが所定のエンジニアリングツール2を用いてカレントDB(Data Base)のデータ更新を行う(ステップS1)。なお、カレントDBは最新のエンジニアリングデータベースを意味する。本例ではカレントDBは表リストである。なお、このデータ更新により図9のような履歴DBに更新前のデータに所定の属性情報を付加したものが登録される。
【0099】
次に、影響予測部8−1により、更新されたデータに対する影響予測処理が行われる。なお、ここでの影響予測処理は、データ更新に応答して常に実行されるようにしても良いし、ユーザからの明示的な要求に応答して実行するようにしても良い。
【0100】
影響予測処理が実行されると、その影響予測結果は、例えば図12(b)のように、エンジニアリング情報表示部10に表示される(ステップS2)。
【0101】
本例の場合、影響予測部8−1は、図10のDBリレーション情報4−1から、シート番号が「TA001」であるCADデータの部品NOTに対する入力が消滅すること、シート番号が「TA002」であるCADデータの部品ANDの入力が消滅することを予測し、その結果が図12(b)のように表示される。
【0102】
ここで、ユーザはエンジニアリング情報表示部10に表示された影響予測結果を確認し、先程行った更新に対する妥当性を検討する。例えばユーザ「yumiko」は図12(b)に示す画面を見て妥当であったか否かを判断する。
【0103】
もしユーザが妥当でないと判断し、ロールバックの指示が入力されたならば(ステップS3)、更新した内容を元に戻して(ステップS4)、終了する。なお、この処理はエンジニアリングツール2側で行うものとする。
【0104】
もしユーザがデータ更新について一応は妥当であると判断し、一方で不確定なデータとして保留しておき後に再検討すべきと判断した場合、保留するための指示を入力する。本例では、不確定の項目にフラグ「1」を立てるものとする。
【0105】
保留するための指示が入力されたならば(ステップS5)、不確定データ処理部8−4により、保留することが指示されたデータのキーとなる属性値、ユーザ名、日付、不確定状態を不確定データリビジョン情報4−2に格納する(ステップS6)。
【0106】
本例でユーザ「yumiko」は後に再検討するために保留するものとすると、例えば図14のようにキーとなる属性値(ID)にMV002、ユーザ名にyumiko、日付に96−8−28、不確定状態に保留が登録される。
【0107】
もしユーザが当該データ更新は妥当でありかつデータ更新を確定すると判断したならば(ステップS5)、ユーザはなにもしない。
【0108】
なお、上記では、ステップS1で実際にデータを更新し、ロールバックの指示があったら更新した内容を元に戻すようにしたが、その代わりに、ステップS1では実際にはデータを更新せず、更新後のデータを一旦保持しておき、ステップS3でロールバックの指示があったら一旦保持している更新後のデータを破棄し、ステップS5でユーザから保留の指示または決定の指示が入力された場合に、初めてデータを更新するようにしても良い。
【0109】
(1.2)変更通知に対する不確定データの取り扱い
次に、変更通知に対する不確定データの取り扱いについて説明する。
【0110】
図15に、システムの処理の手順を示す。
【0111】
本例では、ユーザ「itohs」が、先の具体例におけるステップS1でのデータ変更についての変更通知を受け(図12(a))、その更新に対する影響予測結果(図12(b))をエンジニアリング情報表示部10で確認するものとする。
【0112】
まず、変更通知部8−2によりユーザの操作しているエンジニアリング・ワークステーション(端末)等に変更通知が行われる(ステップS11)。
【0113】
ユーザは自分が関係するデータベースに関わるデータの更新による変更通知をエンジニアリング情報表示部10で確認する。この例では図12(a)に示す表示となる。
【0114】
次に、ユーザは表示されたデータの中から影響予測を確認したいものを選択入力する。
【0115】
ユーザにより影響予測を確認したいデータが選択されると、影響予測部8−1は選択されたデータに関して影響予測を行い、エンジニアリング情報表示部10に表示する(ステップS12)。ここでは図12(b)に示す表示となる。
【0116】
次に、ユーザはエンジニアリング情報表示部10に表示された影響予測結果を確認し、通知されたデータの更新に対する妥当性について検討する。
【0117】
もしユーザが通知されたデータの更新を承認する場合には(ステップS13)、ユーザはなにもしない。
【0118】
もしユーザが通知されたデータの更新を承認しない場合には(ステップS13)、非承認を登録するための指示を入力する。本実施形態では、図12(a)の不確定の項目にフラグ「1」を立てるものとする。
【0119】
ここではユーザ「itohs」は図12(a)に示す画面を見て承認できないと判断し、不確定の項目に「1」のフラグを立てるものとする。
【0120】
非承認を登録するための指示が入力されたならば(ステップS13)、不確定データ処理部8−4により、非承認を指示されたデータのキーとなる属性値、ユーザ名、日付、不確定状態を不確定データリビジョン情報4−2に格納する(ステップS14)。
【0121】
本例では、例えば図14のようにキーとなる属性値(ID)にMV002、ユーザ名にitohs、日付に96−8−28、不確定状態に拒否が登録される。次に、ユーザは当該更新を行ったユーザに対して妥当でないと判断した旨を通知したいかどうか選択入力する。
【0122】
通知すべき入力があった場合には(ステップS15)、更新を行ったユーザに対してメール等で妥当でないと判断した旨を通知する(ステップS16)。なお、この場合には、少なくとも静的データとして各ユーザのメール・アドレス等の情報がシステム中に存在し入手可能であるものとする。
【0123】
なお、データを変更したユーザ自身にも変更通知を行うようにした場合、データを変更したユーザ自身が変更通知を受けた際の手順も、基本的には上記と同様である。ただし、この場合、非承認を登録するための指示ではなく、保留するための指示となり、ステップS13で保留するための指示が入力されたならば、ステップS14では不確定状態に非承認ではなく保留が登録される。また、ステップS15,S16の更新を行ったユーザに対する通知に関する処理は行われない。
【0124】
(2)不確定データの非承認ユーザの検出
図16にシステムの処理の手順を示す。
【0125】
本処理では、不確定データに対して非承認であるユーザを検出する。また、不確定データを一覧しエンジニアリングの進行状況を見渡す作業の手助けを行う。本例ではユーザ「yumiko」が不確定データであるIDが「MV002」である信号リストのデータに対して非承認であるユーザを検出するものとする。不確定データリビジョン情報4−2は図11のようであるとする。
【0126】
まず、不確定データ処理部8−4により、不確定データリビジョン情報4−2をもとにしてエンジニアリング情報表示部10に不確定データの一覧表を表示し、ユーザが確認したいデータの選択入力を受付ける(ステップS21)。
【0127】
ユーザは不確定データのリストから確認したいデータを選択する。本例ではキーが「MV004」すなわちIDが「MV004」である信号リストのデータを選択する。
【0128】
次に、不確定データ処理部8−4により、選択されたデータに対して非承認であるユーザを不確定データリビジョン情報4−2から検索し、その結果をエンジニアリング情報表示部10に表示する(ステップS21)。本例では非承認ユーザである「itohs」と「mizoro」が表示される。
【0129】
(3)不確定データを考慮したリビジョンビューの表示
図17にシステムの処理の手順を示す。
【0130】
本実施形態ではリビジョン管理は日付やリビジョンで行っているので、日付あるいはリビジョンを指定して過去のデータに戻ることが可能である。本処理では、ユーザからの指定があれば、それぞれ異なる日付で作成された不確定データ(保留や非承認)を取り除いたリビジョンビューを各ユーザに提供する。
【0131】
本例では図11に示す不確定データリビジョン情報4−2を保持し、ユーザ「yumiko」が他ユーザから非承認であった不確定データを非承認を受ける前のデータに戻してエンジニアリングを始めるものとする。
【0132】
まず、表示すべき条件の入力を受付ける(ステップS31)。
【0133】
ユーザは不確定データを考慮したリビジョンのビュー名を選択する。本例では、図18のようにユーザ「yumiko」は他のユーザが非承認であったデータに関してだけ更新前のデータを表示するように指定する。
【0134】
次に、リビジョンビュー処理部8−5により、非確定データリビジョン情報4−2を参照してステップS31で選択されたビューを表示する。該当するデータを表示するために、カレントDBからではなく、履歴DBに記述されているデータから「不確定データリビジョン情報の日付」と「履歴DBの更新日」が一致するものを検索して表示する(ステップS32)。
【0135】
本例では、図11に示す不確定データリビジョン情報4−2を参照し、信号リストのIDが「MV002」のデータについて、カレントDBからではなく、履歴DBから更新日が96−8−28であるものを検索して表示する。
【0136】
(4)不確定データの更新
図19にシステムの処理の手順を示す。
【0137】
本処理では、不確定データリビジョン情報4−2に記録された情報に関して変更がなされたときに、確定したと思われるデータを不確定データリビジョン情報4−2から削除する。本例では先の(1)不確定データのリビジョン管理の説明で用いたデータ変更の例(すなわちIDがMV002のデータの削除)の後に、再びIDがMV002であるデータを追加するものとする。不確定データリビジョン情報は図11であるものとする。
【0138】
まず、ユーザが所定のエンジニアリングツール2を用いてカレントDB(Data Base)のデータ更新を行う(ステップS41)。ここでは、先に削除した「MV002」のデータを追加する。ただし、図7の[MV002]のデータの信号名称についてはもとの「循環水ポンプ出口MV減指令」ではなく「循環水ポンプ出口MV減指令1」と変えて追加するものとする。
【0139】
次に、不確定データ処理部8−4により、更新したデータについて非承認を登録しているユーザを不確定データリビジョン情報4−2から検索する(ステップS42)。本例の場合、「yumiko」「itohs」「mizoro」が検索される。
【0140】
次に、ステップS42で検索されたユーザの全てに対してステップS44〜ステップS46の処理を行う(ステップS43)。
【0141】
差分検出部8−3により非承認前のデータとステップS41で更新したデータとの差分を検出し、この差分を非承認ユーザに通知する(ステップS44)。ここでは、図11の日付96−8−28の変更前のデータとステップS41での更新したデータとの差分が通知される。例えば、図20(a)に示すように変更通知がなされ、(b)に示すように非承認前のデータとの差分が表示される。さらに、(c)に(b)による影響予測結果が示される。
【0142】
次に、通知した変更について承認するかどうかを非承認ユーザに問い合わせる(ステップS45)。
【0143】
ステップS45においてそのユーザから承認する旨の返答があった場合、不確定データ処理部8−4により、不確定データリビジョン情報4−2から該当するレコードを消去する(ステップS46)。例えば、ユーザ「mizoro」が承認とした場合、キーが「MV002」でユーザが「mizoro」であるレコードが消去される。
【0144】
なお、図19の手順では、ステップS44〜ステップS46の処理を一人のユーザごとに順次行っているが、ステップS44〜ステップS46の処理を複数のユーザについて並列的に行っても良い。
【0145】
上記した実施形態では、データの不確定性にレベルはなく、不確定であるか(保留と非承認が登録されている)かあるいは不確定でないかのいずれかであったが、不確定の度合い(保留や非承認の度合い)を数値でレベル化しても良い。例えば、あるユーザが非承認の場合、可能であればその変更は取り消して欲しいが可能でなければ承認するという程度の弱い非承認が0.1で、承認する余地を含む中間的な非承認が0.5で、絶対承認できないという強い非承認が1といった設定が考えられる。
【0146】
なお、以上の各機能は、ソフトウェアとしても実現可能である。また、上記した各手順あるいは手段をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した機械読取り可能な媒体として実施することもできる。
【0147】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0148】
【発明の効果】
本発明によれば、プロセスモデルやグローバルスキーマの記述で扱い切れない、非定型かつ後戻り工程が頻繁に発生する状況において、あるデータの変更に対して他の作業に与える影響の大きさを容易に把握でき、また不確定性を持つデータの扱いを容易にする柔軟なコンカレントエンジニアリングを支援できる。
【0149】
また、不確定なデータをデータベース情報として別途管理することで、設計の見直しを容易にし、データ変更に対する他ユーザからのフィードバックを得ることを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成例を示す図
【図2】エンジニアリング環境を説明するための図
【図3】図1のデータベース情報格納部に蓄積されるデータベース情報の一例を示す図
【図4】図1のユーザ情報格納部に蓄積されるユーザ情報の一例を示す図
【図5】図1のエンジニアリングツール情報格納部に蓄積されるエンジニアリングツール情報の一例を示す図
【図6】本発明の一実施形態に係るコンカレントエンジニアリング支援システムの構成例を示す図
【図7】表データの一例を示す図
【図8】CADデータの一例を示す図
【図9】履歴データの一例を示す図
【図10】DBリレーション情報の一例を示す図
【図11】不確定データリビジョン情報の一例を示す図
【図12】影響予測結果の表示例を示す図
【図13】画面イメージの一例を示す図
【図14】データの更新者に係る不確定データ処理の手順の一例を示すフローチャート
【図15】他ユーザに係る不確定データ処理の手順の一例を示すフローチャート
【図16】非承認ユーザ検出処理の手順の一例を示すフローチャート
【図17】リビジョンビュー表示処理の手順の一例を示すフローチャート
【図18】リビジョンビュー選択表示の一例を示す図
【図19】不確定データ更新処理の手順の一例を示すフローチャート
【図20】画面イメージの一例を示す図
【図21】従来のグローバルスキーマによる共有データベースの構成を示す図
【図22】従来のマルチデータベースの構成を示す図
【図23】従来のプロセスモデルを持ったシステムの構成を示す図
【符号の説明】
1…エンジニアリングデータベース
1−1a…表データ
1−1b…表データ履歴
1−2a…CADデータ
1−2b…CADデータ履歴
2…エンジニアリングツール
2−1…表データ編集ツール
2−2…CADデータ編集ツール
3…データベース情報検索部
4…データベース情報格納部
4−1…DBリレーション情報
4−2…不確定データリビジョン情報
5…ユーザ情報検出部
6…ユーザ情報格納部
7…エンジニアリングツール情報格納部
8…エンジニアリング情報解析部
8−1…影響予測部
8−2…変更通知部
8−3…差分検出部
8−4…不確定データ処理部
8−5…リビジョンビュー処理部
9…エンジニアリング情報解析知識ベース
10…エンジニアリング情報表示部
11…ネットワーク
Claims (13)
- データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、
データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持する手段と、
前記エンジニアリングツールによる変更の対象となるデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報から検索する手段と、
前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録する手段とを備えたことを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援装置。 - データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、
データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持する手段と、
あるユーザにより前記エンジニアリングツールを用いて変更されたデータの一覧情報を、少なくとも前記ユーザ以外の他のユーザ側に通知する手段と、
前記一覧情報の中から指定されたデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報をもとに検索する手段と、
前記検索結果に基づいて指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録する手段とを備えたことを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援装置。 - データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、
データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、
指定されたデータに対応して登録されているユーザを前記不確定データ情報から検索して表示する手段とを備えたことを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援装置。 - データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、
データの変更履歴を作成する手段と、
データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、
指定されたデータに対応して登録されているユーザを前記不確定データ情報から検索して表示する手段と、
更新され不確定として登録されたデータの不確定とされる直前の内容を前記更新履歴から検出して表示する手段とを備えたことを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援装置。 - データベースと該データベースを操作するための複数のエンジニアリングツールを備えたシステムによるエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援装置において、
データを変更したユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じてまたは該データの変更の通知を受けた他のユーザ側から入力された該データを不確定として登録すべき指定入力に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録する手段と、
更新され不確定として登録されたデータのさらに次の更新後の内容と、該データの不確定として登録される直前の内容との差分を求める手段と、
求められた差分の情報を、該データが不確定とされた際に該データを更新したもの以外で該データを不確定としたユーザ側に通知する手段とをさらに備えたことを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援装置。 - 前記差分の情報を通知した後、前記ユーザ側にデータの確定についての問い合わせを行う手段と、
前記問い合わせに対する返答が該データを確定させる旨のものであった場合、前記不確定データ情報から、該データの識別情報と該ユーザの識別情報の組に対応する部分を削除する手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載のコンカレントエンジニアリング支援装置。 - 前記データを不確定として登録するにあたっては、該データがその変更者によって不確定とされた場合には該データの属性として保留を対応付けて登録し、該データがその変更者ではない者によって不確定とされた場合には該データの属性として拒否を対応付けて登録することを特徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載のコンカレントエンジニアリング支援装置。
- 前記データを不確定として登録するにあたっては、入力された不確定性の度合いを該データの属性として該データに対応付けて登録することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のコンカレントエンジニアリング支援装置。
- 複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、
データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持し、
前記端末装置での操作において変更の対象となったデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報から検索し、
前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録することを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援方法。 - 複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、
データ間の依存関係とデータベース間の依存関係とを示すデータベースリレーション情報を保持し、
あるユーザにより変更されたデータの一覧情報を、少なくとも前記ユーザ以外の他のユーザの使用する端末装置側に通知し、
前記一覧情報の中から指定されたデータに対して依存関係を持つ他のデータを前記データベースリレーション情報をもとに検索し、
前記検索結果に基づき指定されたデータを、不確定性を持つデータとして登録することを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援方法。 - 複数のユーザが夫々の端末装置からデータベースを操作して行うエンジニアリングをコンカレントに支援するコンカレントエンジニアリング支援方法において、
データを変更したユーザの使用する端末装置側からの該データを不確定として登録すべき旨の要求に応じてまたは該データの変更に関する通知を受けた他のユーザの使用する端末装置側からの該データを不確定として登録すべき要求に応じて、少なくとも該データの識別情報と該データについて指定をしたユーザの識別情報とを対応つけて不確定データ情報として登録し、
いずれかの前記端末装置からの要求に応じて、指定されたデータに対応して登録されているユーザに関する情報を前記不確定データ情報から検索して該端末装置側に表示させることを特徴とするコンカレントエンジニアリング支援方法。 - データが変更された場合、該データの変更直前の内容を変更履歴として蓄積しておき、
いずれかの前記端末装置からの要求に応じて、更新され不確定として登録されたデータの不確定とされる直前の内容を前記更新履歴から検出して該端末装置側に表示させることを特徴とする請求項11に記載のコンカレントエンジニアリング支援方法。 - データが変更された場合、該データの変更直前の内容を変更履歴として蓄積しておき、
更新され不確定として登録されたデータについてさらに次の更新があった場合、該データのその更新後の内容と、該データの不確定として登録される直前の内容との差分を求め、
求められた差分の情報を、該データが不確定とされた際に該データを更新したユーザ以外で該データを不確定としたユーザの使用する端末装置側に表示させることを特徴とする請求項11に記載のコンカレントエンジニアリング支援方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5765197A JP3782196B2 (ja) | 1997-03-12 | 1997-03-12 | コンカレントエンジニアリング支援装置及びコンカレントエンジニアリング支援方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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