JP2621809B2 - 協調型の知識ベースシステム - Google Patents

協調型の知識ベースシステム

Info

Publication number
JP2621809B2
JP2621809B2 JP6213206A JP21320694A JP2621809B2 JP 2621809 B2 JP2621809 B2 JP 2621809B2 JP 6213206 A JP6213206 A JP 6213206A JP 21320694 A JP21320694 A JP 21320694A JP 2621809 B2 JP2621809 B2 JP 2621809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knowledge base
inference
knowledge
result
solving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6213206A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0855031A (ja
Inventor
敬喜 朝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6213206A priority Critical patent/JP2621809B2/ja
Publication of JPH0855031A publication Critical patent/JPH0855031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2621809B2 publication Critical patent/JP2621809B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multi Processors (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は協調型の知識ベースシス
テムに関し、特にネットワークで接続され分散して存在
している全知識ベース装置の知識ベースを利用して単独
の知識ベース装置では解決できないような問題に対して
適用可能な協調型の知識ベースシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、協調型の知識ベースシステムの技
術としては、特開平4−279935号公報(以下、文
献1という)記載の問題解決装置,特開平2−1143
33号公報(以下、文献2という)記載の分散型知識ベ
ースシステムにおける推論制御装置等がある。文献1の
問題解決装置では、問題が与えられると異なる知識を持
ち分散している複数のエージェントが解決案を作成し、
それらの解決案を各エージェント間で交渉を行って各エ
ージェントが許容する解決案を作成するものである。文
献2の推論制御装置では、構造化された知識ベースを分
散して保有し、それらを接続する装置を用いて接続し、
その複数の知識ベースと知識ベース選択知識とを用いて
問題解決を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した文献1に記載
された問題検索装置では、利用者インターフェースを持
たないエージェントであるため、単独での利用ができな
いという問題点がある。また、他のエージェントのモデ
ルを保持しているため、エージェントが追加された場合
に既存のエージェントの全てに追加されたエージェント
に関するモデルの書き換えが必要で拡張性に乏しく、ま
た知識ベースの記述方法等の詳細が示されていないため
にその実現性に疑問があり、全てのエージェントが満足
する解決案が生成される保証もないという問題点があ
る。さらに、各エージェントの負荷が考慮されておら
ず、負荷分散による効率的な問題解決が不可能であると
いう問題点がある。
【0004】また、文献2に記載された分散型知識ベー
ス・システムにおける推論制御装置では、複数の知識ベ
ースのうちのどれを利用して問題を解決するかという選
択知識を保有しており、知識ベースが追加された場合の
拡張性が乏しいという問題点がある。また、この推論制
御装置を複数接続したときの記述が無く、問題の適用範
囲が狭いという問題点がある。
【0005】さらに、文献1および2の両装置では、問
題解決結果を利用する構造が無く、初めに構築された知
識ベースを修正する手立てが存在しないため、問題解決
の経験が生かされず、問題解決能力の向上を期待するこ
とができないという問題点がある。
【0006】本発明の目的は、上記の点に鑑み、自知識
ベース装置の知識ベースに記述されていない問題を問題
掲示板装置に書き込んで他知識ベース装置に問題解決依
頼をし問題解決結果を受け取って利用者に提示できるよ
うにした協調型の知識ベースシステムを提供することに
ある。
【0007】また、本発明の他の目的は、問題掲示板装
置から他知識ベース装置が解決できなかった問題を取り
込み、自知識ベース装置での解決能力および装置負荷を
もとに解決可能性を判断して、解決可能性があれば問題
解決を試みて問題解決結果を問題発信知識ベース装置に
送るようにした協調型の知識ベースシステムを提供する
ことにある。
【0008】さらに、本発明の他の目的は、負荷の高い
知識ベース装置では推論を実行しないようにして問題解
決(推論) の待ち時間の増大を防ぐ一方、ネットワーク
上の全ての知識ベース装置に同時に問題を伝達しないこ
とによりネットワークの負荷の一時的な増大を回避でき
るようにした協調型の知識ベースシステムを提供するこ
とにある。
【0009】さらにまた、本発明の別の目的は、他知識
ベース装置からの問題解決結果をもとに自知識ベース装
置の知識ベースにおける知識の欠如を補うことができる
ようにした協調型の知識ベースシステムを提供すること
にある。
【0010】また、本発明の別の目的は、複数の問題解
決結果を受け取った場合にはそれらの信頼度を評価し信
頼度順にソーティングを行ってから利用者に提示するよ
うにした協調型の知識ベースシステムを提供することに
ある。
【0011】さらに、本発明の他の目的は、機器等の故
障診断や故障内容受付けから故障診断,故障対応までの
一連のクレーム処理の作業等に利用され、自知識ベース
装置の知識ベースに記述されていない故障に関しては、
問題掲示板装置に問題を掲示することで他知識ベース装
置に解決を依頼するようにした協調型の知識ベースシス
テムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の協調型の知識ベ
ースシステムは、問題解決のための知識を保持する知識
ベースと、この知識ベースを利用して問題を解決する推
論エンジンと、自知識ベース装置の負荷を検知し前記推
論エンジンの起動を決定する推論制御エンジンと、利用
者と知識ベース装置との情報交換を行う入出力部とを有
する複数の知識ベース装置がネットワークを介して接続
された知識ベースシステムにおいて、前記ネットワーク
上に自知識ベース装置で解決できない問題を他知識ベー
ス装置に解決してもらうための全知識ベース装置共通の
問題掲示エリアである問題掲示板装置を設けるととも
に、前記知識ベース装置に、問題を保管する問題記憶部
と、問題解決結果を保管する結果記憶部と、前記問題掲
示板装置に問題を掲示するとともに前記問題掲示板装置
から問題を取り込む掲示/取込手段と、問題解決結果を
問題発信知識ベース装置に送るとともに問題解決結果を
他知識ベース装置から受け取る協調手段と、前記各手段
を総合的に制御するシステム制御手段とを設け、自知識
ベース装置の知識ベースから要約である知識ベースエッ
センスを抽出する抽出手段と、前記問題掲示板装置を一
定時間毎に調査し新たな問題が掲示されたときに前記知
識ベースエッセンスを利用して自知識ベース装置で問題
解決が可能かどうかの判定を行い可能であれば問題解決
を試みるように指示する前記掲示/取込手段とを有し、
他知識ベース装置で解決できなかった問題を知識ベース
エッセンスと自知識ベース装置の負荷とによって問題解
決が可能かどうかの判断を行ってから、可能であれば他
知識ベース装置の問題解決を行うことを特徴とする。ま
た、本発明の協調型の知識ベースシステムは、問題解決
のための知識を保持する知識ベースと、この知識ベース
を利用して問題を解決する推論エンジンと、自知識ベー
ス装置の負荷を検知し前記推論エンジンの起動を決定す
る推論制御エンジンと、利用者と知識ベース装置との情
報交換を行う入出力部とを有する複数の知識ベース装置
がネットワークを介して接続された知識ベースシステム
において、前記ネットワーク上に自知識ベース装置で解
決できない問題を他知識ベース装置に解決してもらうた
めの全知識ベース装置共通の問題掲示エリアである問題
掲示板装置を設けるとともに、前記知識ベース装置に、
問題を保管する問題記憶 部と、問題解決結果を保管する
結果記憶部と、前記問題掲示板装置に問題を掲示すると
ともに前記問題掲示板装置から問題を取り込む掲示/取
込手段と、問題解決結果を問題発信知識ベース装置に送
るとともに問題解決結果を他知識ベース装置から受け取
る協調手段と、前記各手段を総合的に制御するシステム
制御手段とを設け、問題解決を行った推論履歴を保存す
る推論履歴記憶部と、他知識ベース装置に解決してもら
った問題を保管する問題記憶部と、問題解決結果を保管
する結果記憶部と、この結果記憶部の問題解決結果を用
いて前記知識ベースを更新する知識補充エンジンとを有
し、他知識ベースの問題解決結果を自知識ベース装置の
知識ベースに反映させることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の協調型の知識ベースシステムでは、ネ
ットワークで接続された複数の知識ベース装置と問題掲
示板装置とを組み合わせることで、自知識ベース装置の
知識ベースに記述されていない問題に対しては他知識ベ
ース装置に問題解決を依頼し、他知識ベース装置の解決
できない問題に対しては解決可能性がある場合に問題解
決を試みる。これらの方法として、知識ベース装置の他
に問題掲示板装置をネットワーク上に置き、知識ベース
装置で解決できなかった問題はここに書き込むことを可
能とし、一定時間間隔で問題掲示板装置を調査すること
で新たな問題の書込みを検出する。各知識ベース装置に
は、その知識ベース装置が持つ知識ベースの要約だけを
抽出した知識ベースエッセンスを持たせて問題掲示板装
置に書き込まれた問題が解決可能であるかどうかの判定
と自知識ベース装置の負荷とをチェックし、問題の解決
可能性があり負荷が高くなければ問題の解決を試みると
ともに、問題が解決をしていることを他知識ベース装置
に知らせるために問題掲示板装置に自知識ベース装置の
名前である知識ベース装置名を記述しておく。問題解決
結果はその内容にかかわらず問題発信知識ベース装置に
送り、問題掲示板装置に掲示されている自知識ベース装
置名を削除する。問題解決結果を受け取った知識ベース
装置は、問題解決結果を結果記憶部に保持しておき、利
用者からの結果提示要求があった時点で信頼性評価手段
で信頼度を評価し信頼度順にソーティングして利用者に
提示する。また、入出力部を通して入力された問題はま
ず自知識ベース装置の知識ベースを用いて推論され、問
題が解決に至らなかった場合には、掲示/ 取込手段を通
して問題掲示板装置に渡される。問題掲示板装置は、受
付手段を通して問題と知識ベース装置名とを受け取り、
管理手段を通して掲示内容記憶部に保持する。その後、
他知識ベース装置から問題取込指示があった場合に、問
題を掲示内容記憶部から引き出して知識ベース装置に渡
す。このようにして、自知識ベース装置の知識ベースに
記述されていない問題に関しては、問題掲示板装置に問
題を掲示することで、他知識ベース装置の知識ベースを
利用して解決することができる。また、負荷の高い知識
ベース装置では推論を実行しないため、問題解決(推
論) の待ち時間の増大を防ぐ一方、ネットワーク上の全
ての知識ベース装置に同時に問題を伝達しないのでネッ
トワークの負荷の一時的な増大も回避することができ
る。さらに、自知識ベース装置で解決できなかった問題
に対して、他知識ベース装置から複数の問題解決結果が
寄せられた場合、適切な順番にソーティングするため問
題解決の時間短縮を図ることができる。また、他知識ベ
ース装置からの問題解決結果をもとに自知識ベース装置
の知識ベースにおける知識の欠如を補うことができる。
【0014】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係る協調型の
知識ベースシステムの構成を示すブロック図である。本
実施例の協調型の知識ベースシステムは、複数(図示は
2つ)の知識ベース装置1と問題掲示板装置3とがネッ
トワーク(図示せず)を通じて互いに接続されて構成さ
れている。
【0016】知識ベース装置1は、例えば、機器等の故
障内容受付けから故障診断,故障対応までの一連のクレ
ーム処理の作業などで利用されるものであり、利用者と
情報のやり取りをする入出力部10と、知識ベース装置
1の各手段等を制御するシステム制御手段20と、推論
エンジン50の制御を行う推論制御エンジン30と、入
力された問題と問題掲示板装置3から取り込んだ問題と
を格納する問題記憶部40と、問題解決のための知識を
保持する知識ベース60と、知識ベース60を用いて実
際に推論を行う推論エンジン50と、推論エンジン50
の推論履歴(推論の実行経過データ)を記録する推論履
歴記憶部70と、知識ベース60の要約を抽出する抽出
手段80と、抽出手段80によって抽出された要約の集
まりである知識ベースエッセンス90と、問題記憶部4
0に記憶されている問題に対する問題解決結果を格納す
る結果記憶部100と、他知識ベース装置1から問題解
決結果を受け取ったり問題発信知識ベース装置1に問題
解決結果を送ったりする協調手段110と、問題掲示板
装置3に問題を通知するとともに問題掲示板装置3を定
期的に調査し問題が掲示されていた場合にその問題を取
り込む掲示/ 取込手段120と、結果記憶部100に格
納されている1問題に対する複数の問題解決結果の信頼
度を評価し信頼度の高い順にソーティングする信頼性評
価手段130と、推論制御エンジン30からの問題解決
失敗結果を受けて質問を作成する質問作成手段170と
から、その主要部が構成されている。
【0017】問題掲示板装置3は、各知識ベース装置1
からの掲示,調査,取消,実行および失敗の各指示を受
け付けて内容を解釈する受付手段140と、各知識ベー
ス装置1から送付された問題を格納する掲示内容記憶部
160と、受付手段140からの掲示内容に関する指示
を受けて掲示内容記憶部160に対して指示を実行する
管理手段150とを含んで構成されている。
【0018】図2は、知識ベース装置1と問題掲示板装
置3との接続例を示す図である。各装置間はネットワー
クで接続され、知識ベース装置1間は協調手段110を
介して、知識ベース装置1と問題掲示板装置3との間は
掲示/ 取込手段120と受付手段140とを介してデー
タ交換を行う。
【0019】入出力部10は、利用者からの情報をシス
テム制御手段20に渡し、またシステム制御手段20か
らの情報を受け取って知識ベース装置1の出力装置(図
示せず)に出力することにより利用者に提示する。
【0020】推論制御エンジン30は、システム制御手
段20から問題を受け取り、推論エンジン50の起動個
数34が事前に定めた起動個数の設定値以下で、かつ自
知識ベース装置1全体の負荷が事前に定めた負荷の設定
値以下であった場合は、推論エンジン50を起動して推
論条件を渡す(各設定値は設定値27に保持されてい
る)。
【0021】図3は、システム制御手段20が作成する
問題の内容の一例を示す図である。問題は、問題が存在
する知識ベース装置1における問題番号と、問題発信知
識ベース装置1における問題番号(以下、ローカル番号
という)と、問題発信知識ベース装置名と、推論条件と
から構成されている。推論条件は、「コンピュータ、電
源、動かない」のような単語列と、「ハードウェア=プ
リンタ」のような属性名=属性値の形式とで構成されて
いる。ここで、問題番号とは、各知識ベース装置1で問
題を管理するためにシステム制御手段20によって便宜
上付けられる番号であり、知識ベース装置1においては
唯一の番号である。
【0022】また、推論制御エンジン30は、推論エン
ジン50からの推論結果を受け取り、解決状況が「解決
済」の場合は、問題に推論結果を付加して問題解決結果
としてシステム制御手段20に渡す。解決状況が「未解
決」の場合は、推論制御エンジン30は、問題解決失敗
結果を質問作成手段170に渡す。
【0023】図4は、推論制御エンジン30からの問題
解決結果の一例を示す図である。問題解決結果は、問題
番号と、ローカル番号と、問題発信知識ベース装置名
と、推論条件と、解決状況と、解決結果と、解決に至っ
た過程(解決状況が「解決済」のとき)または解決に至
らなかった理由(解決状況が「未解決」の場合)である
判断理由とから構成されている。
【0024】さらに、推論制御エンジン30は、現在起
動している推論エンジン50の数を起動個数34として
保持している。推論制御エンジン30は、推論エンジン
50を起動するたびに起動個数34を1増加させ、推論
終了毎に起動個数34を1減少させる。
【0025】問題記憶部40は、利用者からの入力また
は問題掲示板装置3からの取込みによって知識ベース装
置1に入力された問題の記憶領域であり、システム制御
手段20から問題を受け取って保持する。また、問題記
憶部40は、システム制御手段20からの要求があれ
ば、システム制御手段20によって指定された問題番号
の問題を渡す。
【0026】図5は、問題記憶部40に保持された問題
の内容例を示す図である。問題記憶部40は、問題番号
と、問題発信知識ベース装置1における問題番号(ロー
カル番号)と、問題発信知識ベース装置名と、推論条件
と、その問題の推論状態と、同じ問題を推論している他
の知識ベース装置名である推論実行知識ベース装置名と
からなる問題を保持している。具体的に、推論状態に
は、その問題に対する推論実行中は「実行中」、実行し
ていない時は「未実行」、解決したときには「解決
済」、解決できなかったときは「未解決」、問題掲示板
装置3に掲示されているときは「掲示中」が入力され
る。
【0027】推論エンジン50は、推論制御エンジン3
0から起動され、推論条件を渡される。推論エンジン5
0は、知識ベース60を利用して推論を行い、推論結果
を推論制御エンジン30に渡す。推論エンジン50は、
問題毎に同時に複数起動されることがある。さらに、推
論エンジン50は、推論履歴を推論履歴記憶部70に渡
す。
【0028】知識ベース60は、推論エンジン50の推
論時に利用される知識で、推論エンジン50の推論方式
によって表現形式が変化する。
【0029】推論履歴記憶部70は、推論履歴の記憶領
域である。図6は、推論履歴記憶部70の記憶内容の一
例を示す図である。推論履歴記憶部70には、推論履歴
記憶部70における問題番号と、推論日時と、問題発信
知識ベース装置名と、推論過程内容とからなる推論履歴
が保持される。
【0030】抽出手段80は、知識ベース60の知識を
要約する。例えば、図7に示すように、知識がi
f...then...の形式で記述されていた場合、
抽出手段80は、知識の条件部の単語を抽出して要約を
出力し、既存の知識ベースエッセンス90の内容と要約
との重複をチェックし、重複していなければ要約を知識
ベースエッセンス90に登録する。
【0031】知識ベースエッセンス90は、知識ベース
60の要約の集まりであり、要約は図7中に示すような
単語群で構成されている。
【0032】結果記憶部100は、システム制御手段2
0から渡された問題解決結果の記憶領域であり、問題解
決結果を問題番号ごとに整理して保持する。記憶される
項目は、図4に示す問題解決結果の項目と同じである。
【0033】協調手段110は、他知識ベース装置1へ
の問題解決結果の通知および他知識ベース装置1からの
問題解決結果の受取りを行う。すなわち、協調手段11
0は、システム制御手段20から問題解決結果を受け取
り、問題解決結果の問題発信知識ベース装置名に記述さ
れている知識ベース装置1に通知データとして問題解決
結果を通知する。また、協調手段110は、他の知識ベ
ース装置1から受け取った通知データをそのままシステ
ム制御手段20に渡す。
【0034】図8は、他知識ベース装置1に通知する通
知データの内容の一例を示す図である。この通知データ
は、発信元知識ベース装置名と、問題解決結果とから構
成される。
【0035】掲示/ 取込手段120は、知識データベー
ス装置1と問題掲示板装置3との間のデータ授受を実行
する。授受されるデータは、問題掲示板装置3への指示
と、問題掲示板装置3に掲示されている問題とである。
掲示/ 取込手段120は、システム制御手段20から指
示データを受け取り、それを問題掲示板装置3に送信す
る。
【0036】図9は、指示データの内容の一例を示す図
である。この指示データは、問題掲示板装置3から知識
ベース装置1へ、さらに知識ベース装置1から問題掲示
板装置3への指示と、問題掲示板装置3における問題番
号と、指示発信知識ベース装置1における問題番号(ロ
ーカル番号)と、指示発信知識ベース装置名と、推論条
件とから構成されている。
【0037】指示データの内容は、知識ベース装置1か
ら問題掲示板装置3への場合、問題の問題掲示板装置3
への掲示を指示する「掲示」,掲示/ 取込手段120に
よる一定時間毎の監視時の「調査」,掲示の取消時の
「取消」,問題解決実行時の「実行」,および問題解決
失敗時の「失敗」のうちの1つが選択される。また、問
題掲示板装置3から知識ベース装置1への場合は、問題
解決中止時の「取消」が選択される。指示発信知識ベー
ス装置名および指示は常に記入され、問題番号は「調
査」時以外に記入され、推論条件は「掲示」時にのみ記
入される。問題掲示板装置3からは、指示が「調査」の
場合は新規に掲示された問題が1問題ずつ、「送信」の
場合は指示発信知識ベース装置名が送られる。「掲示」
および「取消」の場合は何も送られない。
【0038】図10は、問題掲示板装置3から知識ベー
ス装置1に通知される通知データの一例を示す図であ
る。この通知データは、指示と、通知元になった知識ベ
ース装置1での問題番号と、問題掲示板装置3における
問題番号(ローカル番号)と、問題発信知識ベース装置
名と、推論条件と、推論実行知識ベース装置名とから構
成されている。
【0039】掲示/ 取込手段120は、指示が「調査」
の場合は、送られてきた推論条件と知識ベースエッセン
ス90の要約とを比較し、推論条件に含まれる各単語が
知識ベースエッセンス90にあらかじめ定められたある
設定値以上存在すれば、その問題は解決可能性があると
判断して推論条件を含む問題をシステム制御手段20に
渡すとともに、指示に「実行」を、問題掲示板装置3に
おける問題番号に受け取った問題解決結果の問題掲示板
装置3における問題番号を記入して問題を問題掲示板装
置3に通知する。
【0040】信頼性評価手段130は、結果記憶部10
0に保持されているある問題番号に関する複数の問題解
決結果のうち、どの問題解決結果に最も信頼がおけるか
の目安になる信頼度を算出して、信頼性評価結果をシス
テム制御手段20に渡す。システム制御手段20は、結
果記憶部100に問題番号を渡し、その問題番号に関す
る問題解決結果を選択し、選択された問題解決結果をシ
ステム制御手段20に返す。システム制御手段20は、
選択された問題解決結果を信頼性評価手段130に渡
す。
【0041】信頼性評価手段130は、判断理由から問
題として与えられた推論条件を多く含んでいる問題解決
結果が信頼性が高いとし、これをもとに計算を行って信
頼度を算出する。
【0042】図11は、信頼性評価手段130からシス
テム制御手段120に渡される信頼性評価結果の一例を
示す図である。信頼性評価結果は、問題番号をキーとし
て結果記憶部100から選択された問題解決結果(図4
参照)と、信頼度とから構成される。例えば、図11で
は、信頼度を判断理由の項に含まれる与えられた(単語
の数)*10で算出している。
【0043】質問作成手段170は、推論制御エンジン
30からの問題解決失敗結果(図4参照)を受け取り、
判断理由から不足している条件は何であるかの情報を獲
得して質問を作成しシステム制御手段20に渡す。
【0044】図12は、質問を含む問題解決失敗結果の
内容の一例を示す図である。質問を含む問題解決失敗結
果は、推論制御エンジン30から受け取った問題解決失
敗結果(図4参照)に質問を追加した形式である。例え
ば、図4に示した問題解決失敗結果からは『HWは何で
すか?次の中から選択して下さい。(PC9821A
p,PC9801DX,PC9801FA)』という質
問が生成される。
【0045】知識補充エンジン180は、システム制御
手段20から起動され、推論履歴記憶部70の推論履歴
と結果記憶部100からの問題解決結果とから知識ベー
ス60に欠落している知識を生成する。知識補充エンジ
ン180は、問題解決に失敗した問題に関する推論履歴
と、その問題を他知識ベース装置1に解決してもらった
問題解決結果とから、推論失敗を引き起こした欠落知識
の種類を発見し、欠落知識を結果記憶部100から取り
出すことで知識の差分を生成し、知識ベース60に追加
登録する。
【0046】一例として、図13に示す推論履歴があ
り、図14に示す結果記憶部100の問題解決結果があ
った場合、知識補充エンジン180は、図13の推論過
程内容の「条件なし:不可能」に着目し不可能という条
件がないために問題解決に失敗したことを知る。一方、
図14の判断理由では不可能という条件を含んだ形で推
論が成功しているので、「不可能」という条件と「電源
ヒューズ破壊」という解決結果とを知識ベース60に追
加する。
【0047】受付手段140は、知識ベース装置1の掲
示/ 取込手段120から通知データを受け取り、管理手
段150へと受付データを通知する。また、受付手段1
40は、管理手段150から調査結果を受け取り、該当
する知識ベース装置1に調査結果を通知データとして通
知する。通知データおよび受付データは、図8に示す形
式である。
【0048】掲示内容記憶部160は、各知識ベース装
置1から送られてきた問題を記憶/保持する領域であ
る。図8の通知データの形式で通知される問題とその記
憶時刻とを記憶すると同時に、問題掲示板装置3に調査
指示を行った知識ベース装置名と最近の参照時刻とを保
持している。
【0049】図15は、掲示内容記憶部160の記憶内
容の一例を示す図である。掲示内容記憶部160には、
各問題の掲示内容記憶部160における問題番号と、問
題発信知識ベース装置1における問題番号(ローカル番
号)と、問題発信知識ベース装置名と、問題登録時刻
と、推論条件と、問題を推論(問題解決) している推論
実行知識ベース装置名と、各知識ベース装置1の一番最
近の問題掲示板装置3の参照時刻とからなる問題が記憶
されている。
【0050】管理手段150は、受付データ中の指示が
「掲示」の場合は、受付データ中の問題を掲示内容記憶
部160に追加する。指示が「調査」の場合は、管理手
段150は、指示発信知識ベース装置1の参照時刻より
新しい参照時刻を有する問題を掲示内容記憶部160か
ら獲得し、それを通知データとして指示発信知識ベース
装置1に送るように受付手段140に依頼する。指示発
信知識ベース装置1が始めての「調査」の場合、参照時
刻が記述されていないので、管理手段150は、時刻に
関係なく掲示内容記憶部160に格納されているすべて
の問題を通知データとして指示発信知識ベース装置1に
送るように受付手段140に依頼する。指示が「取消」
の場合は、管理手段150は、指示発信知識ベース装置
名および問題番号が合致する問題を掲示内容記憶部16
0から削除する。指示が「実行」の場合は、管理手段1
50は、掲示内容記憶部160の問題番号が一致する問
題の推論実行知識ベース装置名に指示発信知識ベース装
置名を追加する。指示が「失敗」の場合は、管理手段1
50は、掲示内容記憶部160の問題番号が一致する問
題の推論実行知識ベース装置名から指示発信知識ベース
装置名を削除する。
【0051】システム制御手段20は、各手段等からの
データを適当な手段等へと振り分け、かつ各手段等への
指示を行う。また、入出力部10からの指示に対しても
各手段等への指示を行う。さらに、一定時間ごとに問題
記憶部40を調査して、推論状態が未実行の問題のそれ
ぞれについて再度問題解決を試みる。入出力部10から
推論条件が入力された場合には、問題への変換作業を行
う。問題記憶部100に記憶されている問題の問題番号
で最大のものを獲得し、獲得した問題番号に1を加えた
ものを、入力された推論条件の問題番号、問題発信知識
ベース装置1の問題番号とする。問題発信知識ベース装
置名には、自知識ベース装置名、推論条件の項目には入
力された推論条件を入れ、他の項目は空白とする。これ
で、問題への変換が完了する。指示/取込手段120か
ら入力された問題には、入出力部10のときと同様に、
問題番号を獲得し、問題番号の項目に獲得した問題番号
を入れる。
【0052】次に、このように構成された本実施例の協
調型の知識ベースシステムの動作について、図16ない
し図29の流れ図を参照しながら説明する。
【0053】(1) まず、利用者から入出力部10を
介して推論条件が単語群で入力された場合について説明
する(図16,図24および図25参照)。一例とし
て、マシン名kusuiにおいて「コンピュータ、電
源、動かない」を入力したとする。
【0054】入出力部10から推論条件が入力されると
(ステップ1601)、システム制御手段20は、入力
された推論条件を問題に変換して問題記憶部40に記憶
する(ステップ1602)。このとき、図5における推
論状態は実行中とする。次に、システム制御手段20
は、推論制御エンジン30に問題を渡して解決の依頼を
する(ステップ1603)。
【0055】問題を受け取った推論制御エンジン30
は、現在の推論エンジン50の起動個数34を読み込
み、あらかじめ設定された設定値27と比較し(ステッ
プ1604)、起動個数34と設定値27とが等しけれ
ば(ステップ1604でイエス)、その旨をシステム制
御手段20に伝える。
【0056】システム制御手段20は、問題記憶部40
のその問題に関する推論状態を未実行にし(ステップ1
624)、処理を終了する。
【0057】起動個数34と設定値27とが等しくない
場合には(ステップ1604でノー)、推論制御エンジ
ン30は、起動個数34を1増加させ(ステップ160
5)、推論条件を渡して推論エンジン50を起動する
(ステップ1606)。その後、推論制御エンジン30
は、待機状態になる。
【0058】起動された推論エンジン50は、推論条件
をもとに推論を実行し(ステップ1607)、このとき
の推論履歴を推論履歴記憶部70に記憶する(ステップ
1608)。推論の成功/失敗にかかわらず、推論エン
ジン50は、推論結果を推論制御エンジン30に通知し
(ステップ1609)、停止する。
【0059】推論制御エンジン30は、推論結果を受け
取ると(ステップ1610)、起動個数34を1減少さ
せた後(ステップ1611)、推論結果の解決状況が未
解決であるかどうかを判定する(ステップ1612)。
受け取った推論結果の解決状況が未解決でなかった場合
(ステップ1612でノー)、推論制御エンジン30
は、問題に推論結果を付加して問題解決結果としてシス
テム制御手段20に渡す。
【0060】システム制御手段20は、問題解決結果を
受け取ると(ステップ1613)、問題解決結果を結果
記憶部100に記憶し(ステップ1614)、問題記憶
部40の該当する問題の推論状態を解決済にする(ステ
ップ1615)。次に、システム制御手段20は、入出
力部10を介して問題解決結果を利用者に提示し(ステ
ップ1616)、処理を終了する。
【0061】一方、受け取った推論結果の解決状況が未
解決の場合(ステップ1612でイエス)、推論制御エ
ンジン30は、問題に推論結果を付加した問題解決失敗
結果を質問作成手段170に渡す。
【0062】質問作成手段170は、問題解決失敗結果
の判断理由から質問を作成し(ステップ1617)、そ
の質問をシステム制御手段20に渡す。
【0063】システム制御手段20は、質問を受け取る
と、入出力部10を介して質問を利用者に提示する(ス
テップ1618)。その質問に対し利用者から新たな推
論条件が獲得できた場合(ステップ1619でイエス)
は、獲得できた推論条件を含めて新たな問題とし、ステ
ップ1602から処理を繰り返す。
【0064】新たな推論条件が獲得できなかった場合
(ステップ1619でノー)には、システム制御手段2
0は、掲示/取込手段120に問題とともに問題の掲示
を依頼する(ステップ1620)とともに、問題記憶部
40の該当する問題の推論状態を掲示中にして(ステッ
プ1621)、一連の処理を終了する。
【0065】問題の掲示指示を受けた掲示/取込手段1
20は、受け取った問題をもとに問題掲示板装置3への
通知データを作成し(ステップ1622)、ネットワー
クを介して問題掲示板装置3に問題の掲示指示を行う
(ステップ1623)。
【0066】問題掲示板装置3では、知識ベース装置1
の掲示/取込手段120から受付手段140を介して問
題の掲示指示を受け取ると(ステップ15001)、管
理手段150は、掲示内容記憶部160に問題を格納す
る(ステップ15002)。
【0067】(2) 次に、問題解決結果を受け取った
場合および利用者からの結果提示要求があった場合の動
作について説明する(図17,図24および図27参
照)。
【0068】協調手段110は、他知識ベース装置1か
ら受け取った問題解決結果をシステム制御手段20に渡
す(ステップ1701)。
【0069】システム制御手段20は、問題解決結果の
問題番号からどの問題に対する問題解決結果であるかを
認識し(ステップ1702)、問題解決結果を結果記憶
部100に記憶し(ステップ1703)、さらに問題記
憶部40のその問題に関する推論状態を解決済にする
(ステップ1704)。次に、システム制御手段20
は、その問題に関し結果記憶部100に蓄積された問題
解決結果の数があらかじめ設定された値よりも大きい場
合(ステップ1705でイエス)、現在の問題に関する
問題解決結果をすべて読み出し(ステップ1706)、
読み出したすべての問題解決結果を信頼性評価手段13
0に渡す(ステップ1707)。なお、ステップ170
5でノーであった場合は、システム制御手段20は、ス
テップ1717へと制御を移す。
【0070】問題解決結果を受け取った信頼性評価手段
130は、信頼度を算出し(ステップ1708)、算出
結果をシステム制御手段20に通知する(ステップ17
09)。
【0071】システム制御手段20は、算出結果を受け
取ると(ステップ1710)、算出結果を入出力部10
を通じて利用者に提示する(ステップ1711)。さら
に、システム制御手段20は、掲示/取込手段120に
問題掲示板装置3への問題掲示の取消を指示する(ステ
ップ1712)。
【0072】問題掲示の取消指示を受けた掲示/取込手
段120は、問題掲示板装置3への通知データを作成し
(ステップ1713)、問題掲示板装置3に問題掲示の
取消を指示する(ステップ1714)。
【0073】問題掲示板装置3では、知識ベース装置1
の掲示/取込手段120から受付手段140を介して問
題掲示の取消指示を受けると(ステップ15001)、
管理手段150は、指示発信知識ベース装置名を獲得し
(ステップ15007)、問題番号を獲得し(ステップ
15008)、問題発信知識ベース装置名および問題番
号が合致する問題を掲示内容記憶部160から消去し
(ステップ15009)、推論実行知識ベース装置1に
取消指示を送付する(ステップ15010)。
【0074】一方、システム制御手段20は、入出力部
10を通じて利用者からの結果提示要求の入力を監視し
ている(ステップ1715,1716)。利用者から結
果提示要求があった場合(ステップ1717でイエ
ス)、利用者の入力した問題番号から問題解決結果を提
示する問題を特定し(ステップ1718)、ステップ1
706へと制御を移す。
【0075】(3) 次に、掲示/取込手段120から
問題を取り込んだ場合について説明する(図18,図2
4および図28参照)。
【0076】掲示/取込手段120から問題を受け取る
と(ステップ1801)、システム制御手段20は、推
論状態を実行中として問題を問題記憶部40に記憶する
(ステップ1802)。次に、システム制御手段20
は、推論制御エンジン30に問題を渡して解決を依頼す
る(ステップ1803)。
【0077】問題を受け取った推論制御エンジン30
は、現在の推論エンジン50の起動個数34を読み込
み、あらかじめ設定された設定値27と比較する(ステ
ップ1804)。起動個数34と設定値27とが等しけ
れば(ステップ1804でイエス)、その旨をシステム
制御手段20に伝える。
【0078】システム制御手段20は、問題記憶部40
のその問題に関する推論状態を未実行にし(ステップ1
624)、処理を終了する。
【0079】起動個数34と設定値27とが等しくない
場合には(ステップ1804でノー)、推論制御エンジ
ン30は、自知識ベース装置1の負荷が高いかどうかの
判定を行う(ステップ1805)。自知識ベース装置1
の負荷が高い場合は(ステップ1805でイエス)、推
論制御エンジン30は、その旨をシステム制御手段20
に伝える。
【0080】システム制御手段20は、問題記憶部40
のその問題に関する推論状態を未実行にし(ステップ1
624)、処理を終了する。
【0081】自知識ベース装置1の負荷が高くない場合
には(ステップ1805でノー)、推論制御エンジン3
0は、問題解決を実行することをシステム制御手段20
に伝える(ステップ1806)。
【0082】システム制御手段20は、問題解決の実行
通知を受け取ると(ステップ1807)、問題解決を実
行することを問題掲示板装置3に伝えるように掲示/取
込手段120に指示する(ステップ1808)。
【0083】問題解決実行指示を受けた掲示/取込手段
120は、問題掲示板装置3への通知データを作成し
(ステップ1809)、問題掲示板装置3に問題解決の
実行を通知する(ステップ1810)。
【0084】問題掲示板装置3では、知識ベース装置1
の掲示/取込手段120から受付手段140を介して問
題解決の実行通知を受けると(ステップ15001)、
管理手段150は、通知発信知識ベース装置名を獲得し
(ステップ15011)、問題番号を獲得し(ステップ
15012)、問題番号が一致する問題の推論実行知識
ベース装置名に通知発信知識ベース装置名を追加する
(ステップ15013)。
【0085】一方、ステップ1806を終えた推論制御
エンジン30は、起動個数34を1増加させ(ステップ
1811)、推論条件を渡して推論エンジン50を起動
する(ステップ1812)。その後、推論制御エンジン
30は、待機状態となる。
【0086】起動された推論エンジン50は、推論条件
をもとに推論を実行し(ステップ1813)、推論履歴
を推論履歴記憶部70に記憶する(ステップ181
4)。推論の成功/失敗にかかわらず、推論エンジン5
0は、推論結果を推論制御エンジン30に通知し(ステ
ップ1815)、処理を停止する。
【0087】推論制御エンジン30は、推論結果を受け
取ると(ステップ1816)、推論結果の解決状況の内
容にかかわらず、問題に推論結果を付加した問題解決結
果をシステム制御手段20に渡すとともに、起動個数3
4を1減少させる(ステップ1817)。
【0088】システム制御手段20は、問題解決結果を
受け取ると(ステップ1818)、問題解決結果を問題
発信知識ベース装置1に通知するように協調手段110
に指示する(ステップ1819)。
【0089】問題解決結果の通知指示を受けた協調手段
110は、問題発信知識ベース装置1への通知データを
作成し(ステップ1820)、問題発信知識ベース装置
1に問題解決結果を通知する(ステップ1821)。
【0090】一方、システム制御手段20は、受け取っ
た問題解決結果の解決状況から問題が解決されたかどう
かの判定を行う(ステップ1822)。解決状況が未解
決の場合(ステップ1822でノー)のみ、問題掲示板
装置3に問題解決結果を通知するように掲示/取込手段
120に指示する(ステップ1823)。
【0091】問題解決結果の通知指示を受けた掲示/取
込手段120は、問題掲示板装置3への通知データ(指
示は「失敗」)を作成し(ステップ1827)、問題掲
示板装置3に問題解決失敗結果を通知する(ステップ1
828)。
【0092】問題掲示板装置3では、知識ベース装置1
の掲示/取込手段120から受付手段140を介して問
題解決失敗結果を受けると(ステップ15001)、管
理手段150は、指示発信知識ベース装置名を獲得し
(ステップ15014)、解決を実行した問題の問題番
号を獲得し(ステップ15015)、問題掲示板装置3
の掲示内容記憶部160の問題番号が合致する問題の推
論実行知識ベース装置名から獲得した指示発信知識ベー
ス装置名を削除する(ステップ15016)。
【0093】問題が解決された場合(ステップ1822
でイエス)、システム制御手段20は、問題記憶部40
の該当する問題の推論状態を解決済にする(ステップ1
824)。問題が解決されなかった場合(ステップ18
22でノー)、システム制御手段20は、問題記憶部4
0の該当する問題の推論状態を未解決にする(ステップ
1825)。その後、システム制御手段20は、問題解
決結果を結果記憶部100に記憶し(ステップ182
6)、処理を終了する。
【0094】(4) 次に、利用者から知識補充要求が
あった場合について説明する(図19参照)。
【0095】入出力部10を通じて利用者から知識補充
要求を受けると(ステップ1901)、システム制御手
段20は、問題記憶部40に記憶されている問題を読み
出し(ステップ1902)、結果記憶部100に記憶さ
れている問題解決結果を読み出す(ステップ190
3)。次に、システム制御手段20は、読み出した問題
解決結果を知識補充エンジン180に渡して知識補充指
示を行い(ステップ1904)、待機状態となる。
【0096】知識補充指示を受けた知識補充エンジン1
80は、推論履歴記憶部70から推論履歴を読み出し
(ステップ1905)、システム制御手段20から受け
取った問題解決結果を利用して欠落知識の種類を発見し
(ステップ1906)、欠落知識を生成する(ステップ
1907)。次に、知識補充エンジン180は、生成し
た欠落知識を知識ベース60に登録し(ステップ190
8)、さらに抽出手段80を起動し(ステップ190
9)、処理を終了する。
【0097】起動された抽出手段80は、知識ベース6
0の内容を読み出し(ステップ1910)、その内容を
要約し(ステップ1911)、知識ベースエッセンス9
0を更新する(ステップ1912)。
【0098】(5) 次に、掲示/取込手段120から
取消指示があった場合について説明する(図20参
照)。
【0099】システム制御手段20は、掲示/取込手段
120を通じて取消指示を受け取ると(ステップ200
1)、問題記憶部40に記憶されている問題を読み出し
(ステップ2002)、推論制御エンジン30に問題解
決中止指示を出す(ステップ2003)。
【0100】問題解決中止指示を受けた推論制御エンジ
ン30は、システム制御手段20から受け取った問題の
中の問題番号をもとに中止する推論エンジン50を特定
し(ステップ2004)、特定された推論エンジン50
を強制終了する(ステップ2005)。
【0101】(6) 次に、システム制御手段20の問
題掲示板装置3の監視について説明する(図21,図2
4および図26参照)。
【0102】システム制御手段20は、ある設定された
時間の経過後(ステップ2101)、掲示/取込手段1
20に問題掲示板装置3に新規問題が掲示されているど
うかの調査を指示する(ステップ2102)。
【0103】調査指示を受けた掲示/取込手段120
は、問題掲示板装置3への通知データを作成し(ステッ
プ2103)、問題掲示板装置3に新規問題の調査を指
示する(ステップ2104)。この後、掲示/取込手段
120は待機状態に入る。
【0104】問題掲示板装置3では、知識ベース装置1
の掲示/取込手段120から受付手段140を介して新
規問題の調査指示を受けると(ステップ15001)、
管理手段150は、指示発信知識ベース装置名を獲得し
(ステップ15003)、参照時刻を獲得し(ステップ
15004)、参照時刻より新しい問題登録時刻を有す
る問題を獲得し(ステップ15005)、獲得した問題
を知識ベース装置1に送付する(ステップ1500
6)。ただし、指示発信知識ベース装置名が掲示内容記
憶部160に存在しない場合は、すべての問題を知識ベ
ース装置1に送付する。
【0105】掲示/取込手段120は、問題掲示板装置
3から返答があると、それを受け取り(ステップ210
5)、新規問題の存在の有無をチェックする(ステップ
2106)。新規問題がなければ(ステップ2106で
ノー)、掲示/取込手段120は、そのまま処理を終了
する。新規問題があった場合(ステップ2106でイエ
ス)、掲示/取込手段120は、新規問題の推論条件と
知識ベースエッセンス90の内容とを照合し(ステップ
2107)、問題の解決可能性があると判断した場合
(ステップ2108)、システム制御手段20のステッ
プ1901へと制御を移す。問題の解決可能性がないと
判断した場合には(ステップ2106でノー)、掲示/
取込手段120は、その問題を棄却し(ステップ210
9)、処理を終了する。ただし、新規問題が複数あった
場合は、それぞれの問題についてステップ2107およ
び2108が実行される。
【0106】(7) 次に、利用者からの問題掲示板装
置3の調査要求時の動作について説明する(図22,図
24および図26参照)。
【0107】入出力部10を通じて問題掲示板装置3の
調査要求を受け取ったシステム制御手段20は、掲示/
取込手段120に問題掲示板装置3に新規問題が掲示さ
れているかどうかの調査指示を行う(ステップ220
1)。
【0108】新規問題の調査指示を受けた掲示/取込手
段120は、問題掲示板装置3への通知データを作成し
(ステップ2202)、問題掲示板装置3に新規問題の
調査指示を行う(ステップ2203)。この後、掲示/
取込手段120は待機状態に入る。
【0109】問題掲示板装置3では、知識ベース装置1
の掲示/取込手段120から受付手段140を介して新
規問題の調査指示を受けると(ステップ15001)、
管理手段150は、指示発信知識ベース装置名を獲得し
(ステップ15003)、装置参照時刻を獲得し(ステ
ップ15004)、参照時刻より新しい問題登録時刻を
有する問題を獲得し(ステップ15005)、獲得した
問題を知識ベース装置1に送付する(ステップ1500
6)。
【0110】掲示/取込手段120は、問題掲示板装置
3から返答があるとそれを受け取り(ステップ220
4)、新規問題の存在の有無をチェックする(ステップ
2305)。新規問題がなければ(ステップ2205で
ノー)、掲示/取込手段120は、そのまま処理を終了
する。新規問題があった場合(ステップ2205でイエ
ス)、掲示/取込手段120は、新規問題の推論条件と
知識ベースエッセンス90の内容とを照合し(ステップ
2206)、問題の解決可能性があると判断した場合
(ステップ2207でイエス)、システム制御手段20
のステップ1801に制御を移す。問題の解決可能性が
ないと判断した場合には(ステップ2207でノー)、
掲示/取込手段120は、その問題を棄却し(ステップ
2208)、処理を終了する。ただし、新規問題が複数
あった場合には、それぞれの問題についてステップ22
06および2207が実行される。
【0111】(8) 次に、システム制御手段20が未
実行問題を実行するために一定時間毎に問題記憶部40
を監視する動作について説明する(図23参照)。
【0112】設定された時間の経過後(ステップ230
1でイエス)、システム制御手段20は、問題記憶部4
0の問題を読み出し(ステップ2302)、その中から
推論状態が未実行の問題をリストアップする(ステップ
2303)。次に、システム制御手段20は、問題記憶
部40のリストアップされた問題の推論状態を実行中に
し(ステップ2304)、自知識ベース装置1の問題で
あれば(ステップ2305でイエス)、ステップ160
3に制御を移し、そうでない場合(ステップ2305で
ノー)は、ステップ1803に制御を移す。
【0113】なお、上記実施例では、機器等の故障診断
や故障内容受付けから故障診断,故障対応までの一連の
クレーム処理の作業において使用する協調型の知識ベー
スシステムを例にとって説明したが、本発明がクレーム
処理のための協調型の知識ベースシステムに限定される
ものでないことはいうまでもない。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ネットワ
ーク上に共通の問題掲示領域である問題掲示板装置を設
けるとともに、知識ベース装置に問題記憶部,結果記憶
部,掲示/ 取込手段,協調手段およびシステム制御手段
を設け、知識ベース装置と他知識ベースとの情報交換お
よび問題掲示板装置との情報交換を可能にしたことによ
り、知識ベースに記述されていない問題は問題掲示板装
置に問題を掲示すれば負荷の低い知識ベース装置が解決
して問題解決結果を直接伝えてくれるため、全ての知識
ベース装置に問題解決指示を行うよりネットワークのト
ラフィックが低くて済み、他知識ベース装置の問題解決
ジョブを阻害することもないという効果がある。
【0115】また、自知識ベース装置の知識ベースに記
述されていない問題を問題掲示板装置に掲示して他知識
ベース装置に問題の解決を指示し問題解決結果を受け取
って利用者に提示できるという効果がある。
【0116】さらに、問題掲示板装置から他知識ベース
装置が解決できなかった問題を取り込み、自知識ベース
装置での解決能力および装置負荷をもとに解決可能性を
判断して、解決可能性があれば問題解決を試みて問題解
決結果を問題発信知識ベース装置に送ることができると
いう効果がある。
【0117】また、推論履歴記憶部,結果記憶部および
知識補充エンジンを設けたことにより、他知識ベース装
置からの問題解決結果から自知識ベース装置の知識ベー
スにおける知識の欠如を補うことができ、利用するに従
って知識ベースの知識が充実してゆくという効果があ
る。
【0118】さらに、負荷の高い知識ベース装置では推
論を実行しないようにして問題解決(推論) の待ち時間
の増大を防ぐ一方、ネットワーク上の全ての知識ベース
装置に同時に問題を伝達しないことによりネットワーク
の負荷の一時的な増大を回避することができるという効
果がある。
【0119】また、1つの問題に対する複数の問題解決
結果を受け取った場合にはそれらの信頼度を評価し信頼
度の高い順にソーティングを行ってから問題解決結果を
利用者に提示することができるという効果がある。
【0120】さらに、機器等の故障診断や故障内容受付
けから故障診断,故障対応までの一連のクレーム処理の
作業等に利用され、自知識ベース装置の知識ベースに記
述されていない故障に関しては、問題掲示板装置に問題
を掲示することで他知識ベース装置に解決を依頼するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る協調型の知識ベースシ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1における知識ベース装置と問題掲示板装置
との接続例を示す図である。
【図3】図1中の推論エンジンに与えられる問題の具体
例を示す図である。
【図4】図1中の推論エンジンから出力される問題解決
結果の具体例を示す図である。
【図5】図1中の問題記憶部に保持される問題の具体例
を示す図である。
【図6】図1中の推論履歴記憶部に保持される推論履歴
の具体例を示す図である。
【図7】図1中の抽出手段の動作例を示す図である。
【図8】図1中の知識ベース装置間で通知される通知デ
ータの内容の一例を示す図である。
【図9】図1中のシステム制御手段から掲示/取込手段
に与えられる問題の具体例を示す図である。
【図10】図1中の受付手段から掲示/取込手段に与え
られる問題の具体例を示す図である。
【図11】図1中の信頼性評価手段からシステム制御手
段に与えられる信頼性評価結果の具体例を示す図であ
る。
【図12】図1中の質問作成手段からシステム制御手段
に与えられる質問を含む問題解決失敗結果の具体例を示
す図である。
【図13】図1中の推論履歴記憶部に保持される推論履
歴の具体例を示す図である。
【図14】図1中の結果記憶部に保持される問題解決結
果の具体例を示す図である。
【図15】図1中の掲示内容記憶部に保持される問題の
具体例を示す図である。
【図16】図1中のシステム制御手段の入出力部からの
問題入力時の処理を示す流れ図である。
【図17】図1中のシステム制御手段の協調手段からの
問題解決結果受取り時の処理を示す流れ図である。
【図18】図1中のシステム制御手段の掲示/取込手段
からの問題取込み時の処理を示す流れ図である。
【図19】図1中のシステム制御手段の利用者からの知
識補充指示時の処理を示す流れ図である。
【図20】図1中のシステム制御手段の掲示/取込手段
からの取消指示受取り時の処理を示す流れ図である。
【図21】図1中のシステム制御手段の掲示/取込手段
への調査依頼時の処理を示す流れ図である。
【図22】図1中のシステム制御手段の掲示/取込手段
への調査依頼時の処理を示す流れ図である。
【図23】図1中のシステム制御手段の未実行問題実行
のための処理を示す流れ図である。
【図24】図1中の管理手段の指示受取り時の処理を示
す流れ図である。
【図25】図1中の管理手段の掲示指示受取り時の処理
を示す流れ図である。
【図26】図1中の管理手段の調査指示受取り時の処理
を示す流れ図である。
【図27】図1中の管理手段の取消指示受取り時の処理
を示す流れ図である。
【図28】図1中の管理手段の実行指示受取り時の処理
を示す流れ図である。
【図29】図1中の管理手段の失敗指示受取り時の処理
を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 知識ベース装置 3 問題掲示板装置 10 入出力部 20 システム制御手段 27 設定値 30 推論制御エンジン 34 起動個数 40 問題記憶部 50 推論エンジン 60 知識ベース 70 推論履歴記憶部 80 抽出手段 90 知識ベースエッセンス 100 結果記憶部 110 協調手段 120 掲示/ 取込手段 140 受付手段 150 管理手段 160 掲示内容記憶部 170 質問作成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−276627(JP,A) 特開 平1−305463(JP,A) 特開 平5−143341(JP,A) 情報処理学会「第32回(昭和61年前 期)全国大会講演論文集(▲II▼)」 北村・外名著”分散型問題解決システム における問題の分割と割り当てについ て”,P.1537−1538 人工知能学会「第7回(1993年度)全 国大会講演論文集」朝倉・宮下著,”知 識ベース・事例ベース統合環境を利用し たクレーム処理エキスパートシステ ム”,P.767−770

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 問題解決のための知識を保持する知識ベ
    ースと、この知識ベースを利用して問題を解決する推論
    エンジンと、自知識ベース装置の負荷を検知し前記推論
    エンジンの起動を決定する推論制御エンジンと、利用者
    と知識ベース装置との情報交換を行う入出力部とを有す
    る複数の知識ベース装置がネットワークを介して接続さ
    れた知識ベースシステムにおいて、 前記ネットワーク上に自知識ベース装置で解決できない
    問題を他知識ベース装置に解決してもらうための全知識
    ベース装置共通の問題掲示エリアである問題掲示板装置
    を設けるとともに、 前記知識ベース装置に、問題を保管する問題記憶部と、
    問題解決結果を保管する結果記憶部と、前記問題掲示板
    装置に問題を掲示するとともに前記問題掲示板装置から
    問題を取り込む掲示/取込手段と、問題解決結果を問題
    発信知識ベース装置に送るとともに問題解決結果を他知
    識ベース装置から受け取る協調手段と、前記各手段を総
    合的に制御するシステム制御手段とを設け 自知識ベース装置の知識ベースから要約である知識ベー
    スエッセンスを抽出する抽出手段と、前記問題掲示板装
    置を一定時間毎に調査し新たな問題が掲示されたときに
    前記知識ベースエッセンスを利用して自知識ベース装置
    で問題解決が可能かどうかの判定を行い可能であれば問
    題解決を試みるように指示する前記掲示/取込手段とを
    有し、他知識ベース装置で解決できなかった問題を知識
    ベースエッセンスと自知識ベース装置の負荷とによって
    問題解決が可能かどうかの判断を行ってから、可能であ
    れば他知識ベース装置の問題解決を行う ことを特徴とす
    る協調型の知識ベースシステム。
  2. 【請求項2】 問題解決のための知識を保持する知識ベ
    ースと、この知識ベースを利用して問題を解決する推論
    エンジンと、自知識ベース装置の負荷を検知し前記推論
    エンジンの起動を決定する推論制御エンジンと、利用者
    と知識ベース装置との情報交換を行う入出力部とを有す
    る複数の知識ベース装置がネットワークを介して接続さ
    れた知識ベースシステムにおいて、 前記ネットワーク上に自知識ベース装置で解決できない
    問題を他知識ベース装置に解決してもらうための全知識
    ベース装置共通の問題掲示エリアである問題掲 示板装置
    を設けるとともに、 前記知識ベース装置に、問題を保管する問題記憶部と、
    問題解決結果を保管する結果記憶部と、前記問題掲示板
    装置に問題を掲示するとともに前記問題掲示板装置から
    問題を取り込む掲示/取込手段と、問題解決結果を問題
    発信知識ベース装置に送るとともに問題解決結果を他知
    識ベース装置から受け取る協調手段と、前記各手段を総
    合的に制御するシステム制御手段とを設け、 問題解決を行った推論履歴を保存する推論履歴記憶部
    と、他知識ベース装置に解決してもらった問題を保管す
    る問題記憶部と、問題解決結果を保管する結果記憶部
    と、この結果記憶部の問題解決結果を用いて前記知識ベ
    ースを更新する知識補充エンジンとを有し、他知識ベー
    スの問題解決結果を自知識ベース装置の知識ベースに反
    映させることを特徴とする協調型の知識ベースシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記結果記憶部に保持されている同一の
    問題に対する複数の問題解決結果のうちのどの問題解決
    結果が最も信頼がおけるかの目安になる信頼度を算出す
    る信頼性評価手段を備える請求項1または2記載の協調
    型の知識ベースシステム。
  4. 【請求項4】 前記推論制御エンジンから問題解決失敗
    結果を受け取って判断理由から不足している条件が何で
    あるかの情報を獲得して質問を作成する質問作成手段を
    備える請求項1または2記載の協調型の知識ベースシス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記問題掲示板装置が、各知識ベース装
    置で解決できなかった問題を受け取る受付手段と、この
    受付手段により受け取られた問題を掲示する掲示内容記
    憶部と、この掲示内容記憶部を管理する管理手段とから
    なる請求項1または2記載の協調型の知識ベースシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 機器等の故障診断や故障内容受付けから
    故障診断,故障対応までの一連のクレーム処理の作業に
    利用される請求項1または2記載の協調型の知識ベース
    システム。
JP6213206A 1994-08-15 1994-08-15 協調型の知識ベースシステム Expired - Fee Related JP2621809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6213206A JP2621809B2 (ja) 1994-08-15 1994-08-15 協調型の知識ベースシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6213206A JP2621809B2 (ja) 1994-08-15 1994-08-15 協調型の知識ベースシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0855031A JPH0855031A (ja) 1996-02-27
JP2621809B2 true JP2621809B2 (ja) 1997-06-18

Family

ID=16635301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6213206A Expired - Fee Related JP2621809B2 (ja) 1994-08-15 1994-08-15 協調型の知識ベースシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2621809B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3708199B2 (ja) * 1996-01-17 2005-10-19 株式会社東芝 コンカレントエンジニアリング支援システム及びコンカレントエンジニアリング支援方法
JP3782196B2 (ja) * 1997-03-12 2006-06-07 株式会社東芝 コンカレントエンジニアリング支援装置及びコンカレントエンジニアリング支援方法
JP5068024B2 (ja) * 2006-03-30 2012-11-07 富士通株式会社 ナレッジ抽出プログラム及びナレッジ抽出システム
JP2007249980A (ja) * 2007-03-29 2007-09-27 Nippon Business Engineering:Kk エージェントシステム
EP3017379A4 (en) * 2013-07-05 2017-08-09 Risoftdev, Inc. Systems and methods for creating and implementing an artificially intelligent agent or system

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2574784B2 (ja) * 1986-02-21 1997-01-22 株式会社日立製作所 複数の処理手段からなる知識ベ−スシステム
JPH01305463A (ja) * 1988-06-02 1989-12-08 Fujitsu Ltd 並列推論マシンにおける負荷分散制御方式
JPH05143341A (ja) * 1991-11-15 1993-06-11 Ricoh Co Ltd 問題解決装置およびそれを用いた診断システム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
人工知能学会「第7回(1993年度)全国大会講演論文集」朝倉・宮下著,"知識ベース・事例ベース統合環境を利用したクレーム処理エキスパートシステム",P.767−770
情報処理学会「第32回(昭和61年前期)全国大会講演論文集(▲II▼)」北村・外名著"分散型問題解決システムにおける問題の分割と割り当てについて",P.1537−1538

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0855031A (ja) 1996-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6557025B1 (en) Method and apparatus that improves the technique by which a plurality of agents process information distributed over a network through by way of a contract net protocol
US6633538B1 (en) Node representation system, node monitor system, the methods and storage medium
CN105357038B (zh) 监控虚拟机集群的方法和系统
US5933601A (en) Method for systems management of object-based computer networks
US7350098B2 (en) Detecting events of interest for managing components on a high availability framework
KR950003201B1 (ko) 온라인 테스트 방법 및 그의 장치
EP0568386A2 (en) Console simulator, multi-console management system, and console management distribution system
JPH1185853A (ja) 災害復旧対応システム
CN111240806B (zh) 一种分布式容器镜像构建调度方法
JPH0287212A (ja) 計算機システム自動運転制御方式
JP2621809B2 (ja) 協調型の知識ベースシステム
US6360338B1 (en) Enhanced instrumentation software in fault tolerant systems
US20060230109A1 (en) Mediator-based recovery mechanism for multi-agent system
JPH08221433A (ja) 情報検索システム
CN115147031B (zh) 清算工作流执行方法、装置、设备及介质
JP2000020619A (ja) トランザクション補償システム
JP2001265603A (ja) 自動振分ソフトウエア配布システム及びその方法
JP2972232B2 (ja) 計算機ネツトワーク・システムの制御方式
JP3412725B2 (ja) 分散システムのリモートメンテナンス装置
JP2924779B2 (ja) データ階層配信処理方式
JP2001306282A (ja) 印刷装置
JPH0926940A (ja) 分散システム構築方式
JP3772086B2 (ja) ユーザ操作端末監視システム
Chekaluk et al. Expert Operator: Deploying YES/MVS II
JPH07253912A (ja) プロセス監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees