JP3782065B2 - 架橋床構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は河川や陸上の橋梁における床版橋構造に代表される架橋床構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1は上フランジと下フランジと腹板で構成された鋼桁材を並列し、隣接する鋼桁材間、即ち隣接する鋼桁材の上下フランジと腹板とで形成されたスペースに鉄筋を配筋すると共にコンクリートを打設し、更に橋幅方向において鉄筋コンクリートと腹板とを貫通するPC鋼桁材にて両者を締結する橋梁構造を示している。
【0003】
上記橋梁構造は鋼桁材間に打設した鉄筋コンクリートにて車輌等の活荷重に対する橋梁強度を担わせんとする設計思想に基づいている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−253912号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
而して上記特許文献1に示す如く、所謂H形鋼を並列して形成した架橋床構造体においては、車輌の全荷重(活荷重)が車輪を介して該車輪が乗った鋼桁材個々に集中的に加わり、この荷重が加わったH形鋼の下方ずれを来す問題点を有している。
【0006】
上記特許文献1に示す橋梁は、並列した鋼桁材の上フランジと下フランジ間のスペースに鉄筋コンクリートを打設し一体化する構造であり、上記各鋼桁材の下方ずれには有効であるが、例えば再使用を前提とする仮設橋等の架橋床構造体としては適しておらず、撤去時には大掛かりな解体作業と多額の解体費用を要し、更には多量の廃材を生じ、環境を損なう。加えて型枠工と配筋工とコンクリート打設工が必要であり、総じて工費アップを招く。しかも架橋床構造体全体の自重が高重量となる問題点を有している。従って工事が終了するまでの仮設架橋床構造体としては不適切である。
【0007】
殊にコンクリートを現場打ちするには各鋼桁材間にコンクリート充填に必要な充分な並列間隔を形成せねばならず、各鋼桁材のフランジを突き合わせ、又は近接するように並列した高耐力架橋床構造体の構築は困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記H形鋼を並列して架橋床構造体を形成する基本構成を採りつつ、上記問題点を適切に解決する架橋床構造体、殊に河川上や地上に構築する仮設橋として適した架橋床構造体、或いはコンクリートや鉄骨造りの建物のスラブ構造として適した架橋床構造体を提供する。
【0009】
出願人は既に特願2002−351636号によって、腹板の上端に上フランジを有すると共に下端に下フランジを有する複数本の鋼桁材を並列して架橋床の構造体を形成する構成を採りつつ、各鋼桁材の上下フランジ間に各鋼桁材の長手方向に亘りずれ止めブロックを隔置し、各隣接する鋼桁材間における各ずれ止めブロックの対向面に凹凸部又は段部を形成し、該凹凸部又は段部を各隣接する鋼桁材の各ずれ止めブロック間において係合して各鋼桁材の上記活荷重に対する下方ずれを制止する構成として上記各鋼桁材の活荷重に対する下方ずれを制止するようにした架橋床構造体を提供している。
【0010】
本発明は上記ずれ止めブロックとして鋼板等から成る上下方向ずれ止め板を用い、上記先願発明と同一の目的を達成せんとするものである。
【0011】
要述すると本発明に係る架橋床構造体は、腹板の上端に上フランジを有すると共に下端に下フランジを有する複数本の鋼桁材を並列して同床構造体を形成する構成を採りつつ、各鋼桁材の上下フランジ間に各鋼桁材の長手方向に亘り上下方向ずれ止め板を隔置し、各隣接する鋼桁材間における各上下方向ずれ止め板の対向面に凹凸部又は段部を形成し、該凹凸部又は段部を各隣接する鋼桁材の各上下方向ずれ止め板間において係合して各鋼桁材の上記活荷重に対する上下方向のずれを制止する構成としたものである。
【0012】
又他例として、各鋼桁材の上下フランジ間に各鋼桁材の長手方向に亘り上下方向ずれ止め板を隔置しつつ、各隣接する鋼桁材の各上下方向ずれ止め板間を前後方向ずれ止め板にて連結して各鋼桁材の上下方向と前後方向のずれを制止する構成としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る架橋床構造体の実施の形態を図1乃至図13に基づき説明する。図1乃至図4は上記架橋床構造体の第1実施形態を、図5乃至図7は同第2実施形態を、図8乃至図10は同第3実施形態を夫々示す。
【0015】
第1乃至第実施形態に係る架橋床構造体を形成する鋼桁材4は、細長く延在する腹板1の上端に長手に亘って左右対称に張り出した上フランジ2を有すると共に、同下端に長手に亘って左右対称に張り出した下フランジ3を有し、該鋼桁材4の複数本を上フランジ2相互又は/及び下フランジ3相互の端面を突き合わせ状態(僅かな間隙を置いて突き合わせ状態に並列する場合を含む)に並列して架橋床構造体を形成する基本構成を採っている。
【0016】
上記鋼桁材4としては汎用されているJIS規格のH形鋼をそのまま適用する。又は上記鋼桁材4は腹板1の上端に上フランジ2を、同下端に下フランジ3を夫々溶接してH形にしたものを適用する。
【0017】
上記各H形鋼は上フランジ2相互又は/及び下フランジ3相互を当接した突き合わせ状態に並列した構造にするか、僅かな間隔を存して(近接して)突き合わせ状態に並列した構造にする。
【0018】
上記床構造体が床版橋である場合には上記鋼桁材4(架橋床構造体)の両端、即ち下フランジ3の両端を橋脚5間に架橋支持する。この場合上記鋼桁材4は主桁として機能し、横桁は設けない。
【0019】
又コンクリートや鉄骨構造の建物の場合には、上記鋼桁材4(架橋床構造体)の両端、即ち下フランジ3の両端を垂直壁間に架橋支持し、各階層のスラブを形成する。
【0020】
又地下空間内に構築した仮設構造梁間に鋼桁材4(架橋床構造体)を下フランジ3を以って架橋支持する。
【0021】
上記各例示においては上フランジ2上にアスファルトやコンクリート等の床材6を打設し床面を構成する。又は上フランジ2上に鉄板等の床材6を敷設して床面を構成することができる。
【0022】
<第1,第2実施形態>
図1乃至図4は第1実施形態を示し、図5乃至図7は第2実施形態を示し、第1,第2実施形態は上記腹板1の上端に上フランジ2を有すると共に下端に下フランジ3を有する複数本の鋼桁材4を並列して架橋床構造体を形成する構成を採りつつ、各鋼桁材4の上下フランジ2,3間に各鋼桁材4の長手方向に亘り上下方向ずれ止め板7を隔置し、各隣接する鋼桁材4間における各上下方向ずれ止め板7の対向面に凹凸部又は段部8を形成し、該凹凸部又は段部8を各隣接する鋼桁材4の各上下方向ずれ止め板7間において係合して各鋼桁材4の上記活荷重に対する前後方向のずれを制止する構成としたものであり、第1,第2実施形態は凹凸部又は段部8に関する異なる具体構造例を示す。
【0023】
第1,第2実施形態における上記上下方向ずれ止め板7は鋼板から成り、各鋼桁材4の左側に張り出す上フランジ2と同下フランジ3間に介在すると共に、同右側に張り出す上フランジ2と同下フランジ3間に介在し、各上下方向ずれ止め板7を鋼桁材4の長手方向に亘って一定の間隔を置いて配置する。各上下方向ずれ止め板7は上フランジ2と下フランジ3に対して略垂直に介在し、その板面が鋼桁材4の長手方向において互いに対向する。
【0024】
第1,第2実施形態における上記各上下方向ずれ止め板7の上面(板厚面)は上フランジ2の内面に当接して支持すると共に、同下面(板厚面)を下フランジ3の内面に当接して支持せしめ、更に内端面(板厚面)を腹板1の側面に当接して支持せしめる。
【0025】
第1実施形態における上記凹凸部又は段部8の具体例として、図示のように上記隣接する鋼桁材4間において各上下方向ずれ止め板7の外端面(板厚面)を対向せしめ、該対向面に複数の山部9と谷部10を連続して形成し、波形状にする。
【0026】
そして対向する一方の上下方向ずれ止め板7の山部9を、他方の上下方向ずれ止め板7の谷部10に係合せしめ、互いに咬合状態とする。
【0027】
各上下方向ずれ止め板7の対向面に形成された少なくとも山部9の全部又は同先端部を上下フランジ2,3の端面(板厚面)より外方へ突出し、同内方において係合状態を形成する。例えば上記山部9と谷部10は何れも台形にし、係合を容易にすると共に接触面積を大きくする。
【0028】
他方第2実施形態における上記凹凸部又は段部8の具体例として、図示のように上記隣接する鋼桁材4間において各上下方向ずれ止め板7の外端面(板厚面)を対向せしめ、該対向面の上下方向の一端側に直線面から成る高位段部11を、同他端側に直線面から成る低位段部12を連設し、対向する両上下方向ずれ止め板7の高位段部11と低位段部12を相互に咬合状態にし、相互に突き合わせ状態にし、高位と低位の段部11,12を連絡する直線面から成る段差面13にて係合状態を形成する。
【0029】
各上下方向ずれ止め板7の対向面は少なくとも高位段部11の全部又は先端部を上下フランジ2,3の端面(板厚面)より外方へ突出し、同内方において係合状態を形成する。上記高位段部11と低位段部12間の段差面13は斜面にする。
上記第1,第2実施形態における上記上下方向ずれ止め板7は全て同一形状にし、隣接して対向する上下方向ずれ止め板7間においては一方を天地を逆にして上下フランジ2,3間に介在し上記係合を図る。
【0030】
例えば図1,図5に示すように、隣接する一方の鋼桁材4の左方に張り出す上下フランジ2,3間と、右方に張り出す上下フランジ2,3間に介在する一対の上下方向ずれ止め板7は、天地を同方向にして介在し、同他方の鋼桁材4の左方に張り出す上下フランジ2,3間と、右方に張り出す上下フランジ2,3間に介在する一対の上下方向ずれ止め板7は、上記一方の鋼桁材4の上下方向ずれ止め板7とは天地を逆方向にして介在し上記係合を得る。
【0031】
又は図示は省略するが、各鋼桁材4の左方に張り出す上下フランジ2,3間と、右方に張り出す上下フランジ2,3間に介在する一対の上下方向ずれ止め板7は、天地を逆方向にして介在し、隣接する鋼桁材4間の対向する上下方向ずれ止め板7間において天地が逆方向の関係を形成し上記係合を得る。
【0032】
<第3実施形態>
図8乃至図10は第3実施形態を示し、この実施形態は腹板1の上端に上フランジ2を有すると共に下端に下フランジ3を有する複数本の鋼桁材4を並列して形成した架橋床構造体において、各鋼桁材4の上下フランジ2,3間に各鋼桁材4の長手方向に亘り上下方向ずれ止め板7を隔置し、各隣接する鋼桁材4の各上下方向ずれ止め板7間を前後方向ずれ止め板14にて連結して各鋼桁材4の上下方向と前後方向のずれを制止する構成としたものである。
【0033】
第1,第2実施形態における上下方向ずれ止め板7に関する段落0023,0024の記載は、この第3実施形態において援用し、以下この第3実施形態に特有な構成について説明する。
【0034】
各上下方向ずれ止め板7は上下フランジ2,3の端部から側方へ張り出す継手板15を有し、該継手板15の板厚面から成る垂直な直線面を隣接する一方の上下フランジ2,3と、同他方の上下フランジ2,3間において互いに突き合わせ状態に対向せしめる。
【0035】
従って鋼桁材4相互は上記継手板15の張り出し代に応じ間隔を置いて並列し、該間隔を形成する隣接する上フランジ2間に目止め板16を介在し、溶接等にて同フランジ2に一体に取り付け、フランジ2と同一平面を形成する。
【0036】
他方上記継手板15に複数の取り付け孔17を上下に間隔を置いて設け、隣接して対向する継手板15間に前後方向ずれ止め板14を充てがい、該前後方向ずれ止め板14に上下に間隔を置いて取り付け孔18を並列し、一方の列の取り付け孔18を上記隣接し対向する一方の継手板15の取り付け孔17と整合せしめると共に、他方の列の取り付け孔18を隣接し対向する他方の継手板15の取り付け孔17と整合せしめ、両取り付け孔17,18にボルト19を貫挿しナット20にて締結する。よって各上下方向ずれ止め板7を各隣接する鋼桁材4間において一体に連結する。
【0037】
又は上記前後方向ずれ止め板14の上下に延びる一端縁を隣接する一方の上下方向ずれ止め板7の継手板15に予め溶接しておき、鋼桁材4を並列して各上下方向ずれ止め板7を突き合わせ状態に対向させた後、前後方向ずれ止め板14の上下に延びる他端縁に設けた取り付け孔18を、隣接する他方の上下方向ずれ止め板7の継手板15に設けた取り付け孔17と整合せしめボルトナット19,20にて締結する構成を採ることができる。
【0038】
<第1,第2実施形態における前後方向ずれ止め板の適用>
又図1,図4に示すように、第1実施形態と第2実施形態における凹凸部又は段部8を互いに係合する構成を採りつつ、該凹凸部又は段部8を形成した継手板15間を上記前後方向ずれ止め板14にて連結することができる。
【0039】
具体的には第1実施形態における隣接する一方の上下方向ずれ止め板7の山部9と同他方の上下方向ずれ止め板7の山部9間を前後方向ずれ止め板14にて連結し、第2実施形態における隣接する一方の上下方向ずれ止め板7の高位段部11と同他方の上下方向ずれ止め板7の高位段部11間を前後方向ずれ止め板14にて連結する。これら山部9と高位段部11は継手板15に相当する。
【0040】
上記前後方向ずれ止め板14は凹凸部又は段部8を形成する山部9又は高位段部11にボルトナットにより締結する。又は図1,図4に示すように、一対の前後方向ずれ止め板14を隣接する継手板15の前後側面(板面)に配し、該各前後方向ずれ止め板14の上下に延びる内端縁を隣接する一方の上下方向ずれ止め板7の継手板15に予め溶接しておき、両継手板15の外端縁間に谷部10上又は低位段部12上に開放された嵌合溝21を形成し、鋼桁材4を並列して各上下方向ずれ止め板7の凹凸部又は段部8を互いに突き合わせ係合状態に対向させつつ、隣接する一方の上下方向ずれ止め板7の山部9又は高位段部11を上記嵌合溝21内へ差し込む。
【0041】
又は前後方向ずれ止め板14を継手板15の一側面に配し、該前後方向ずれ止め板14の上下方向に延びる内端縁を隣接する一方の継手板15の一側面に溶接しておき、前後方向ずれ止め板14の上下に延びる外端縁に設けた取り付け孔を、隣接する他方の継手板15に設けた取り付け孔と整合せしめ、ボルトナットにて締結する構成を採ることができる。
【0042】
上記前後方向ずれ止め板14は隣接する一方の鋼桁材4の各上下方向ずれ止め板7の継手板15に溶接にて取り付け、同他方の鋼桁材4の各上下方向ずれ止め板7には継手板15を具備させない構造にするか、又は隣接する各鋼桁材4の一方の上下方向ずれ止め板7にのみ上記前後方向ずれ止め板14を溶接にて取り付ける。
【0043】
又は第1,第2実施形態における前後方向ずれ止め板14は第3実施形態と同様、隣接する継手板15の夫々にボルトナット締めし、両継手板15間を連結する。
【0044】
上記第1,第2実施形態における上下方向ずれ止め板7は各鋼桁材4の車輌から受ける活荷重に対する上下方向のずれ止めを図り、同前後方向ずれ止め板14は各鋼桁材4の車輌走行に伴う前後方向、即ち長手方向(橋長方向)へのずれ止めを図る。
【0045】
これに対し上記第3実施形態においては、上下方向ずれ止め板7と前後方向ずれ止め板14とが協働して各鋼桁材4の車輌から受ける活荷重に対する上下方向のずれ止めと、車輌走行に伴う前後方向へのずれ止め目的を達成する。
【0046】
以上述べた第1,第2,第3実施形態における上下方向ずれ止め板7は、図1乃至図4,図5乃至図7,図8乃至図10に示すように、上フランジ2の内面と下フランジ3の内面に差し込みガイド22を取り付け、該差し込みガイド22が有する短手方向に延びるガイド溝内に上記上下方向ずれ止め板7の上端縁と下端縁を差し込み起立状態を形成し、前記の如く、同ずれ止め板7の上端面と下端面を夫々上フランジ2と下フランジ3の内面に当接支持せしめると共に、同ずれ止め板7の内端面を腹板1の側面に当接支持せしめる。
【0047】
又上記上下方向ずれ止め板7の他の取り付け構造例として図11A,Bに示すように、上下方向ずれ止め板7の上端面と下端面を夫々上フランジ2と下フランジ3の内面に当接支持せしめると共に、同ずれ止め板7の内端面を腹板1の側面に当接支持せしめつつ、同支持面において上下方向ずれ止め板7を上下フランジ2,3又は/及び腹板1に溶接して取り付ける。
【0048】
又は上下方向ずれ止め板7の更に他の取り付け構造例として図12A,Bに示すように、上下方向ずれ止め板7の後端縁からL形に曲成した取り付け板23を設けておき、該取り付け板23を腹板1にボルト24とナット25にて締結する。
【0056】
第1乃至第実施形態においては、各ずれ止め板7,14と共に横繋鋼棒33を併用することができる。横繋鋼棒33は並列された各鋼桁材4の腹板1に貫挿し、鋼桁構造体の短手幅方向(橋幅方向)の最右端と最左端の鋼桁材4の腹板1の外側面において横繋鋼棒33の端部にナット34を螺合し締結する。横繋鋼棒33は両端にナット34を螺合して締結するか、又は横繋鋼棒33の一端に設けたヘッドと他端に螺合したナット34間において締結する。
【0057】
上記横繋鋼棒33により第1乃至第3実施形態におけるずれ止め板7,14の外端面に突き合わせ力を与え、ずれ止め板7,14によるずれ止め効果を補完する。
【0058】
各実施形態に示す架橋床構造体は図13に示すように、その両端を台座28間(橋梁である場合には橋脚5間)に架橋支持して河川上又は陸上の橋梁、建物のスラブ、地下構築物の上部空間の仮設路盤を形成する。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば鋼桁材を並列して床構造体を形成する場合の活荷重に対する上下方向又は前後方向のずれを有効に防止でき、高い耐荷力を有する床構造体を提供できる。
【0060】
又鋼桁材による床構造体の組み立てが容易に行え、更には解体と再使用が可能であり、仮設橋等として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の架橋床構造体を構成する鋼桁材の横断面図。
【図2】 上記鋼桁材を以って組み立てられた架橋床構造体の要部を示す横断面図。
【図3】 図2におけるA−A線断面図。
【図4】 図2におけるB−B線断面図。
【図5】 第2実施形態の架橋床構造体を構成する鋼桁材の横断面図。
【図6】 上記鋼桁材を以って組み立てられた架橋床構造体の要部を示す横断面図。
【図7】 図6におけるC−C線断面図。
【図8】 第3実施形態の架橋床構造体を構成する鋼桁材の横断面図。
【図9】 上記鋼桁材を以って組み立てられた架橋床構造体の要部を示す横断面図。
【図10】 図9におけるD−D線断面図。
【図11】 Aは第1乃至第3実施形態におけるずれ止め板の他の取り付け構造例を示す鋼桁材の断面図、Bは同側面図。
【図12】 Aは第1乃至第3実施形態におけるずれ止め板の更に他の取り付け構造例を示す鋼桁材の断面図、Bは同側面図。
【図13】 架橋床構造体の架橋状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…腹板、2…上フランジ、3…下フランジ、4…鋼桁材、5…橋脚、6…床材、7…上下方向ずれ止め板、8…凹凸部又は段部、9…山部、10…谷部、11…高位段部、12…低位段部、13…段差面、14…前後方向ずれ止め板、15…継手板、16…目止め板、17…取り付け孔、18…取り付け孔、19…ボルト、20…ナット、21…嵌合溝、22…差し込みガイド、23…取り付け板、24…ボルト、25…ナット、28…台座、33…横繋鋼棒、34…ナット

Claims (2)

  1. 腹板の上端に上フランジを有すると共に下端に下フランジを有する複数本の鋼桁材を並列して形成した架橋床構造体において、各鋼桁材の上下フランジ間に各鋼桁材の長手方向に亘り隔置した上下方向ずれ止め板を備え、各隣接する鋼桁材間における各上下方向ずれ止め板の対向面に凹凸部又は段部を形成し、該凹凸部又は段部を各隣接する鋼桁材の各上下方向ずれ止め板間において係合して各鋼桁材の上下方向のずれを制止する構成としたことを特徴とする架橋床構造体。
  2. 腹板の上端に上フランジを有すると共に下端に下フランジを有する複数本の鋼桁材を並列して形成した架橋床構造体において、各鋼桁材の上下フランジ間に各鋼桁材の長手方向に亘り隔置した上下方向ずれ止め板を備え、各隣接する鋼桁材の各上下方向ずれ止め板間を前後方向ずれ止め板にて連結して各鋼桁材の上下方向と前後方向のずれを制止する構成としたことを特徴とする架橋床構造体。
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