JP3781648B2 - ルーバー - Google Patents

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JP3781648B2
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良雄 五十里
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井等に設置されて換気を行う換気装置に設けられるルーバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、天井等に設置される換気装置の普及にともない換気装置に設けられるルーバーが落下することのないようにする要求が高まってきている。
【0003】
従来、この種のルーバーの一例として図5および図6に示されるものが知られていた。以下、その構成について図5および図6を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、ルーバーの本体101の内面に一対のボス部102を設け、ボス部102に螺合するねじ103のねじ挿入孔104を両端に有し、換気装置の本体105に設けた係合孔106に係合する左右に開き勝手の二また状のばね107を取り付けるばね取付具108を形成し、ばね取付具108をボス部102にねじ103により取り付け、ばね107を設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のルーバーでは、ルーバーの本体101に設けたボス部102に螺合するねじ103のみで取り付けられていたため、ボス部102の割れ等によりねじ103の螺合部分の機能が果たせなくなってねじ103による固定ができなくなり固定機能の不能によりルーバーの本体101が脱落するという課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので簡単に脱落しない安全性の高いルーバーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のルーバーにおいては、開口部を形成する略逆U字状部およびこの略逆U字状部の上に設けられるねじ孔とを一体的に設け、ルーバーの本体内面に前記開口部を一方向に向け一対設けた固定具と、この固定具の開口部に挿入される形状で先端に突部を設けた一辺と、前記ねじ孔部に対向するねじ挿入孔を設けた他辺とを略コの字状に形成した取付部を両端に有し、換気装置の本体側に係合される二また状のばねを取り付けるばね取付具とを備え、前記固定具の開口部に、ばね取付具に設けた取付部の一辺を係合し、他辺をねじにより前記ねじ孔部に固定して前記ばね取付具を取り付ける構成としたものである。
【0008】
この本発明によれば、簡単に脱落しない安全性の高いルーバーを提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、開口部を形成する略逆U字状部およびこの略逆U字状部の上に設けられるねじ孔部とを一体的に設け、ルーバーの本体内面に前記開口部を一方向に向け一対設けた固定具と、この固定具の開口部に挿入される形状で先端に突部を設けた一辺と、前記ねじ孔部に対向するねじ挿入孔を設けた他辺とを略コの字状に形成した取付部を両端に有し、換気装置の本体側に係合される二また状のばねを取り付けるばね取付具とを備え、前記固定具の開口部にばね取付具に設けた取付部の一辺を係合し、他辺をねじにより前記ねじ孔部に固定して前記ばね取付具を取り付ける構成としたものであり、ルーバーは、ルーバーの本体に設けた固定具の開口部に取付部の一辺が係合し、取付部の他辺が固定具に設けたねじ孔部に螺合するねじにより取り付けられることとなり、ねじ孔部が破損してねじ止めの機能が無くなって、固定具の開口部に係合している取付部の一辺により支持され、さらに一辺に設けた突部により開口部より簡単に取付部の一辺が抜けることがなく、ルーバーの本体が保持され簡単に脱落しない安全性の高いルーバーが得られるという作用を有する。
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図4を参照しながら説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1および図2に示すように、開口部1を形成する略逆U字状部2および略逆U字状部2の上に設けられるねじ孔部3とを一体的に設けたルーバーの本体4内面に開口部1を一方向に向け一対設けた固定具5と、固定具5の開口部1に挿入される形状で先端に突部6を設けた一辺7と、ねじ孔部3に対向するねじ挿入孔8を設けた他辺9とを略コの字状に形成した取付部10を両端に有し、換気装置の本体(図示せず)に係合される左右に開き勝手の二また状のばね11を取り付けるばね取付具12を設け、ばね取付具12の両端に設けられる取付部10の略コの字状部分の開口13が互いに逆方向で、取付部10の突部6をばね取付具12の長手方向で同一方向に向け形成し、ばね取付具12を回動して固定具5の開口部1にばね取付具12に設けた取付部10の一辺7を係合し、突部6の向く方向にばね取付具12を移動させて突部6を固定具5の縁に係合したのち、ねじ14をねじ挿入孔8を通してねじ孔部3に螺合し、他辺9を固定してばね取付具12を取り付ける構成とする。
【0012】
上記構成において、ルーバーは、ばね11の幅を縮少して換気装置の本体にばね11の開き勝手の弾性力により取り付けられる。
【0013】
そして、何らかの原因で例えばねじ14の螺合しているねじ孔部3が破損し、ねじ14による固定機能が失われたとしても、ルーバーの本体4に設けた固定具5の縁に係合している突部6によりルーバーの本体4は支持されるとともに、突部6により一辺7の開口部1に対する係合が断たれるのか抑制され、ルーバー本体4は脱落することなく続行して保持されることとなる。
【0014】
このように本発明の実施の形態1のルーバーによれば、開口部1を形成する略逆U字状部2および、略逆U字状部2の上に設けられるねじ孔部3とを一体的に設け、ルーバーの本体4内面に開口部1を一方向に向け一体設けた固定具5と、この固定具5の開口部1に挿入される形状で先端に突部6を設けた一辺7と、ねじ孔部3に対向するねじ挿入孔8を設けた他辺とを略コの字状に形成した取付部10を両端に有し、換気装置の本体側に係合される二また状のばね11を取り付けるばね取付具12とを備え、固定具5の開口部1にばね取付具12に設けた取付部10の一辺7を係合し、他辺9をねじ14によりねじ孔部3に固定してばね取付具12を取り付ける構成としたので、例えねじ孔部3が破損し、ねじ14の固定機能が失なわれたとしても、ねじ取付具12の両端に設けた取付部10の一辺7がルーバーの本体4側に設けた固定具5の開口部1に係合するとともに、突部6が固定具5の縁に当接していることによりルーバーの本体4は脱落するのが防止できる。
【0015】
また、ばね取付具12の両端に設けられる取付部10のコの字状部分の開口13が逆方向で、取付部10の突部6がばね取付具12と平行の同一方向に向け形成し、ばね取付具12を回動して固定具5に係合する構成としたので、ねじ孔部3が破損し、ねじ14の固定機能が失われても、取付部10の一辺7が固定具5の開口部1に回動して係合されていることにより、ルーバーの本体4が一定範囲回動しなければ脱落することがなくなり、さらに安全性が高められる。
【0016】
(実施の形態2)
図3および図4に示すように、ばね取付具12Aの両端に設けられる取付部10Aのコの字状部分の開口13Aを横方向の同一方向に向けて形成し、ばね取付具12Aを横動して固定具5の開口部1に一辺7を係合したのち、ばね取付具12Aを、ばね取付具12Aの縦方向となる長さ方向に移動させ、突部6Aを固定具5の縁に係合させた状態でねじ14をねじ挿入孔8を介してねじ孔部3に螺合し、ばね取付具12Aをルーバーの本体4Aに取り付ける構成とする。
【0017】
上記構成において、ルーバーは、ばね11の幅を縮少して換気装置の本体にばね11の開き勝手の弾性力で取り付けられる。
【0018】
そして、何らかの原因でねじ14の螺合しているねじ孔部3が破損し、ねじ14による固定機能が失われたとしても、ルーバーの本体4に設けた固定具5の縁に係合している突部6により一辺7の開口部1に対する係合が断たれることが抑制されるとともに、ルーバーの本体4がばね取付具12Aより離脱する場合には、ルーバーの本体4は、ばね取付具12Aの長手方向に一旦移動して突部6Aの固定具5に対する係合を脱したのち、ルーバーの本体4が横方向に移動し、固定具5の開口部1よりばね取付具12Aの両端に設けた取付部10Aの一辺7が抜けないとルーバーの本体4は脱落することがなくなることとなる。
【0019】
このように本発明の実施の形態2のルーバーによれば、ばね取付具12Aの両端に設けられる取付部10Aのコの字状部分の開口13Aを横方向の同一方向に向けて形成し、ばね取付具12Aを横動して固定具5の開口部1に係合したのち、ばね取付具12Aの長手方向に移動し突部6Aを係合する構成としたので、ねじ孔部3が破損し、ねじ14の固定機能が失われても、ルーバーの本体4は、ばね取付具12Aの長手方向に移動したのち、横方向に移動する動きが行なわれない限り、ルーバーの本体4が脱落することがなく、安全性の高いルーバーが得られる。
【0020】
【発明の効果】
以上の実施の形態から明らかなように、本発明によれば、開口部を形成する略逆U字状部および、この略逆U字状部の上に設けられるねじ孔部とを一体的に設け、ルーバーの本体内面に前記開口部を一方向に向け一対設けた固定具と、この固定具の開口部に挿入される形状で先端に突部を設けた一辺と、前記ねじ孔部に対向するねじ挿入孔を設けた他辺とを略コの字状に形成した取付部を両端に有し、換気装置の本体側に係合される二また状のばねを取り付けるばね取付具とを備え、前記固定具の開口部にばね取付具に設けた取付部の一辺を係合し、他辺をねじにより前記ねじ孔部に固定して前記ばね取付具を取り付ける構成としたので、2種類の固定方法を併用することにより、一方の固定機能が不能になった場合においても、ルーバーの本体は脱落しなくなり安全性の高いルーバーを提供できる。
【0021】
また、ばね取付具の両端に設けられる取付部の略コの字状部分の開口が逆方向で、前記取付部の突部がばね取付具と平行の同一方向に向け形成し、前記ばね取付具を回動して固定具に係合する構成としたので、ばね取付具はルーバー本体に回動動作によって取り付けられることとなり、ねじ固定の機能が不能になった場合においても、ルーバー本体が回動しない限り脱落しなくなり、より安全性が高められ優位となる。
【0022】
また、ばね取付具の両端に設けられる取付部の略コの字状部分の開口を横方向の同一方向に向けて形成し、前記ばね取付具を横動して固定具に係合したのち、ばね取付具を長手方向に移動し突部を係合する構成としたので、ばね取付具はルーバーの本体に横動動作と長手方向への移動動作により取り付けられることとなり、ねじ固定の機能が不能になった場合においても、ルーバー本体6がばね取付具の長手方向に移動したのち横方向に移動しない限り脱落しなくなり、安全性が高められるとともに組立性も良くなり優位となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のルーバーの分解斜視図
【図2】同ルーバーの斜視図
【図3】本発明の実施の形態2のルーバーの分解斜視図
【図4】同ルーバーの斜視図
【図5】従来のルーバーの分解斜視図
【図6】同ルーバーを換気装置の本体に取り付ける状態を示す斜視図
【符号の説明】
1 開口部
2 略逆U字状部
3 ねじ孔部
4 本体
5 固定具
6 突部
6A 突部
7 一辺
8 ねじ挿入孔
9 他辺
10 取付部
10A 取付部
11 ばね
12 ばね取付具
12A ばね取付具
13 開口
13A 開口
14 ねじ

Claims (3)

  1. 開口部を形成する略逆U字状部および、この略逆U字状部の上に設けられるねじ孔部とを一対的に設け、ルーバーの本体内面に前記開口部を一方向に向け一対設けた固定具と、この固定具の開口部に挿入される形状で先端に突部を設けた一辺と、前記ねじ孔部に対向するねじ挿入孔を設けた他辺とを略コの字状に形成した取付部を両端に有し、換気装置の本体側に係合される二また状のばねを取り付けるばね取付具とを備え、前記固定具の開口部に、ばね取付具に設けた取付部の一辺を係合し、他辺をねじにより前記ねじ孔部に固定して前記ぱね取付具を取り付ける構成としたルーバー。
  2. ばね取付具の両端に設けられる取付部の略コの字状部分の開口が逆方向で、前記取付部の突部がばね取付具と平行の同一方向に向け形成し、前記ばね取付具を回動して固定具に係合する構成とした請求項1記載のルーバー。
  3. ばね取付具の両端に設けられる取付部の略コの字状部分の開口を横方向の同一方向に向けて形成し、前記ばね取付具を横動して固定具に係合したのち、前記ばね取付具を長手方向に移動し突部を係合する構成とした請求項1記載のルーバー。
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