JP3781329B2 - デジタルプリントシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル処理によるプリントシステムに関し、特に撮影画像データをデジタル処理により補正するプリントシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、広く行われている写真感光材料による光学的写真システムは、撮影レンズにより被写体の潜像を記録した写真フイルムを、現像、定着処理を行うことにより潜像を可視像として固定し、この画像を写真プリンターのレンズを使って印画紙の上に拡大露光し、この印画紙を現像、定着処理することにより、プリント写真を得るものである。このため、印画紙上の画像は、写真プリンターの引き伸ばしレンズの性能を考慮しなければ、全く相似の画像を得ることができない。
【0003】
一方、近年の電子的画像処理技術、特にデジタル画像処理技術の発展に伴い、現像、定着処理後の写真フイルム上の画像をCCD等で撮像し、コンピュータにより階調補正を施した後にプリントする、デジタルプリント写真が商品化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらプリント写真を得るためのシステムは、光学的方法や電気的デジタル処理による方法の何れにおいても、写真フイルムのネガに撮影された画像が良好であることを前提にして構成されたシステムであり、カメラの撮影レンズは、収差が充分に補正されていることが前提であった。このため、コンパクトカメラやレンズ付きフイルムユニットのように、主にコスト面から収差の補正をある程度犠牲にした撮影レンズを使用して撮影された写真フイルムの場合、高画質なプリント写真を得ることは難しかった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、高画質のプリント写真を低コストで簡単に得られるようにしたデジタルプリントシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、現像後の写真フイルムを画像データとして読み取り、この画像データにデータ処理を施して画像補正を行った後にプリントするデジタルプリントシステムにおいて、前記データ処理に必要な補正データを、補正項目に関係付けた複数色のうちのいずれかの色で表現されるカラーバーで写真フイルム上に記録し、この補正データを基にしてデジタル処理を施した後にプリントするものである。
【0007】
請求項2においては、前記カラーバーの色を、RGBの3原色の組み合わせにより表現される色のうちのいずれかとしたものである。
【0008】
請求項3においては、前記補正データを、前記写真フイルムの収差を補正するためのデータとしたものである。
【0009】
請求項4においては、前記補正データを、前記写真フイルムの縦方向と横方向の各々のディストーションを補正するためのデータとし、前記画像データを、縦方向と横方向各々別にディストーション補正するようにしたものである。
【0010】
請求項5においては、前記補正データを、前記写真フイルムの露光の際に光源としてストロボを使用したか否かを示すデータとし、この画像データは、ストロボを使用した撮影コマに対しては、露光濃度が高いエリアを重点的に露光補正し、ストロボを使用しない撮影コマに対しては、画面全体が適正露光になるように露光補正するようにしたものである。
【0011】
請求項6においては、前記補正データを、倍率色収差の補正データとし、前記写真フイルムを画像データとして読み取ることにより得られる、RGB3原色の各々の画像データの内、少なくとも1色の画像データを、前記補正データを基にして変倍するとともに、この変倍により生じた画素のズレを補正することにより、倍率色収差を補正するものである。
【0012】
請求項7においては、前記補正データを、前記写真フイルムの露光時の周辺光量の補正データとし、前記画像データは、この周辺光量の補正データを基にして画像の中央部から周縁に向かっての距離に応じて、周辺光量の輝度を補正するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明のデジタルプリントシステムに使用可能なレンズ付きフイルムユニットを示す外観斜視図であり、図3は、その分解斜視図である。レンズ付きフイルムユニット2は、写真フイルムカートリッジ18や撮影機構14等を内蔵したユニット本体3と、これを包む外装体4とから構成されている。外装体4は、ユニット本体3の巻き上げノブ5,シャッタボタン6,ストロボ発光部7等を露呈させるような輪郭となっている。また、撮影レンズ8,ファインダ9及び撮影枚数表示窓10等を露出させるための穴が設けられており、外装体4でユニット本体3を包んだ状態で撮影操作を行うことができる。
【0014】
図3に示すように、ユニット本体3は、本体基部12,後カバー13,撮影機構14、ストロボユニット15、及び前カバー16とから構成されている。本体基部12の前面には、撮影レンズ8,シャッタ機構とシャッタチャージ機構巻き止め機構等がメカベースに組み付けられてユニット化された撮影機構14が取り付けられる。後カバー13は、本体基部12の背後に組み付けられて本体基部12との間で写真フイルムカートリッジ18を光密に収納する。
【0015】
前カバー16は、本体基部12の前面に取り付けられる。この前カバー16の上面には、その一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタン6が設けられている。このシャッタボタン6の下部には、押圧ロッド(図示せず)が一体に設けられており、この押圧ロッドにより撮影機構14の構成部品を押圧してシャッタ機構を作動させる。
【0016】
本体基部12の中央には露光開口31が形成されており、この露光開口31の前面に撮影機構14が取り付けられる。露光開口31の両側には、写真フイルムカートリッジ18のカートリッジ本体20を収納するためのカートリッジ室21と、カートリッジ本体20から引き出された未露光の写真フイルム22をロール状にしたフイルムロール22aを収納するためのフイルムロール室23とが各々一体に形成されている。
【0017】
これらカートリッジ室21とフイルムロール室23の底面は、各々開口面となっており、写真フイルムカートリッジ18を装填した後に、後カバー13に一体に設けられている底蓋28,29によってそれぞれ光密に塞がれる。そして、この本体基部12の背面上部には、逆転防止爪25が一体に形成されている。
【0018】
図4に示すように、写真フイルムカートリッジ18は、近年、一般に普及しつつある新しい方式の写真システムである「 Advanced Photo System(APS)」に対応したものであり、その構成等の詳細は、例えば、特開平6−301157号公報等に記載されている。カートリッジ本体20は遮光性のプラスチックで形成されており、特開平6−266053号公報で知られるようなフイルム送り出し機構が内蔵されている。
【0019】
カートリッジ本体20は、未使用時には写真フイルム22を全て内部に収納しておき、使用時には、写真フイルム22の一端と係合しているスプール26の回転によって写真フイルム22を外部に送り出す。また、写真フイルム22が引き出されるフイルム出入り口20bには、写真フイルム22が全て巻き込まれたときに回動されてカートリッジ本体20内を遮光する遮光蓋(図示せず)が軸着されている。
【0020】
写真フイルム22には各撮影コマ32に2個の割合でパーフォレーション22bが形成されており、撮影機構14に組み込まれた2歯スプロケット(図示せず)がこれらに係合することにより、巻止め機構が作動して巻き上げノブ5にロックをかける。この間のフイルム給送に連動してシャッタチャージが行われる。そして、シャッタレリーズ操作により撮影が行われ、以後これを繰り返すことによって、写真フイルム22の後端側(スプール26に係止された側)から先端側に向かって順次に撮影が行われるようになる。
【0021】
図1に示すように、写真フイルム22の各撮影コマ32の間には、プリント時に各々の撮影コマ32の補正を行う時に参照するための、R(レッド)倍率色収差の補正データ33(以下、R倍率色収差データという)、B(ブルー)倍率色収差の補正データ34(以下、B倍率色収差データという)、水平ディストーション補正データ35(以下、水平ディストーションデータという)、垂直ディストーション補正データ36(以下、垂直ディストーションデータという)、撮影光源データ37、及び、周辺光量補正データ38が各々、2色のバーコードで光学的に記録されている。
【0022】
この内、撮影光源データ37は、露光の光源の種類を記録するデータであり、自然光とストロボ光との何れの光源であるかを記録することにより、後述するデジタル画像処理の範囲を変える。なお、この撮影光源データ37は、レンズ付きフイルムユニット2に設けられた、ストロボ装置15の使用の有無に連動する、バーコードを潜像記録する撮影光源データ記録部(図示せず)により、撮影時に1コマづつ記録される。また、周辺光量補正データ38は、撮影レンズ8の画面中心から周辺に向かって露光量のなだらかな減少を補正するためのデータである。
【0023】
次に、上記レンズ付きフイルムユニット2を用いて撮影された写真フイルム22を、デジタル処理による補正を行ってプリントするプリンタプロセサについて説明する。図5は、プリンタプロセサの概要を示すブロック図である。フイルムプロセサで現像処理された写真フイルムカートリッジ18はプリンタプロセサ40のカートリッジキャリア(図示せず)にセットされ、写真フイルム22が先端から繰り出される。
【0024】
撮像用開口43のフイルム送り上流側にはフォトセンサ45が配置されている。このフォトセンサ45は、各撮影コマ32の間に設けられた、R倍率色収差データ33、B倍率色収差データ34、水平ディストーションデータ35、垂直ディストーションデータ36、撮影光源データ37、及び、周辺光量補正データ38を示すバーコードを読み取る。フォトセンサ45で読み取った各データはデコーダ46を介してコントローラ47に送られる。そして、これら各補正データは、補正データメモリ48に記憶される。
【0025】
撮像用開口43の下方には、撮像用の光源部51が配置されている。撮像用の光源部51は、白色光源52と拡散箱53とから構成されており、写真フイルム18の撮像対象コマを照明する。撮像用光源部51で照明された撮像対象コマは撮像部54で撮像され、各撮影コマ32bの撮影画像は、撮影画像メモリ55に順次記憶される。
【0026】
コントローラ47には、画像補正処理部57が接続される。画像補正処理部57は、プリントする各撮影コマ32bの撮影画像を、補正データメモリ48に記憶されているR倍率色収差データ33、B倍率色収差データ34、水平ディストーションデータ35、垂直ディストーションデータ36、撮影光源データ37、及び、周辺光量補正データ38を基にして、画像補正する。
【0027】
画像補正処理部57で補正された画像データは液晶ドライバ61に送られる。液晶ドライバ61は、画像補正処理部57で適正に補正された画像データを基にした画像(ネガ像)を液晶表示パネル62に表示する。液晶表示パネル62を照明する光源部63は、赤色,緑色,青色の発光ダイオード63a,63b,63cを備えており、ミラー63dを介して液晶表示パネル62を照明する。
【0028】
写真プリント用のカラーペーパー65は、ペーパーストッカ66から繰り出し供給され、プリント部67において、液晶表示パネル62からの透過光が焼付レンズ64を介して液晶表示パネル62に表示された画像をカラーペーパー65に焼付露光させる。そして、焼付露光済みのカラーペーパー65はペーパープロセサ68に送られ、ここで現像処理された後に、各コマ毎に切り離されて、プリント写真69としてトレー71に排出される。なお、符号72,73はペーパーリザーバーであり、カラーペーパー65を所定量ループ状に貯留する。また、符号74はカッタであり、プリント処理を中断する場合に駆動され、焼付露光済みのカラーペーパー65のみを未露光のカラーペーパー65から切り離してペーパープロセサ68に送るためのものである。
【0029】
次に、本実施形態の作用について説明する。本発明のデジタルプリントシステムでプリントが可能な、レンズ付きフイルムユニット2の写真フイルム22は、予め、撮影レンズ8の特性に対応した補正データである、R倍率色収差データ33、B倍率色収差データ34、水平ディストーションデータ35、垂直ディストーションデータ36、及び、周辺光量補正データ38が、撮影コマ32bの間に各々記録されている。
【0030】
撮影者は、ファインダ9を覗いて撮影範囲を確認し、シャッタボタン6を押圧することにより撮影が行われるが、この時、ストロボ装置15を使用したストロボ撮影を行うと、ストロボ装置15に連動する、バーコードを潜像記録するための撮影光源データ記録部(図示せず)が動作し、撮影コマ32bの間に、光源がストロボ光であることを示す撮影光源データ37が潜像記録される。
【0031】
全数撮影が終了したレンズ付きフイルムユニット2は、そのまま現像所に提出され、写真フイルムカートリッジ18が取り出されて現像処理される。
【0032】
現像処理が済んだ写真フイルムカートリッジ18は、フイルムキャリア(図示せず)にセットされ、写真フイルム18が繰り出される。繰り出された写真フイルム18は、先ずフォトセンサ45に達して、各撮影コマ32の間に設けられた、R倍率色収差データ33、B倍率色収差データ34、水平ディストーションデータ35、垂直ディストーションデータ36、撮影光源データ37、及び、周辺光量補正データ38が各々読み取られ、デコーダ46を介してコントローラ47に送られる。そして、各補正データは、補正データメモリ48に順次記憶される。
【0033】
次に、写真フイルム18は撮像用開口43において、1撮影コマづつ撮像部54に撮像され、撮影画像メモリ55に順次記憶される。そして、最終撮影コマの撮像が完了すると、1個分の写真フイルムカートリッジ18の画像入力が完了する。
【0034】
図6は、プリンタプロセサにおける、各撮影コマの撮像後のデジタル補正からプリントまでの流れを簡単に示すフローチャートである。全撮影コマの撮像が完了するか、又は、撮像が完了した撮影コマから、順次プリントが開始される。まず、プリントする撮影コマの画像データが、撮影画像メモリ55から読み出され、画像補正処理部57に送られる。同時に、補正データメモリから、対応する撮影コマのR倍率色収差データ33、B倍率色収差データ34、水平ディストーションデータ35、垂直ディストーションデータ36、撮影光源データ37、及び、周辺光量補正データ38が各々読み出され、画像補正処理部57に送られる。
【0035】
画像補正処理部57に送られた撮影コマの画像データは、先ず、撮影光源データ37に基づいて、画面の補正範囲が決定される。撮影光源データ37が自然光である場合には、各デジタル補正を画面全体に均一に行い、ストロボ光である場合には、一定輝度で露光されている範囲だけをデジタル補正する。
【0036】
画像補正処理部57は、次に、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3色分解画像の内、G(グリーン)画像を基準として、レッドの倍率色収差をR倍率色収差データ33を基にしてデジタル補正し、続いてブルーの倍率色収差をB倍率色収差データ34を基にしてデジタル補正する。
【0037】
次に、画像補正処理部57では、ディストーション(歪曲)を補正する。通常、ディストーションは、光軸の高さで一律に変化するものであるが、レンズ付きフイルムユニットや低価格のコンパクトカメラの場合、フイルム面の長さ方向を撮影レンズに向かって湾曲させているため、撮影レンズの像面湾曲の補正が可能である反面、フイルムの湾曲により負のディストーションが発生し、フイルムのディストーションは垂直方向と水平方向とで異なるようになる。このため、水平方向のディストーションと、垂直方向のディストーションとを分けて補正する。
【0038】
倍率色収差が補正された画像データは、先ず、水平ディストーションデータ35に基づいて、写真フイルムの水平方向のディストーションがデジタル補正される。次に、垂直ディストーションデータ36に基づいて、写真フイルムの垂直方向のディストーションがデジタル補正され、ディストーションの補正が完了する。
【0039】
最後に、撮影レンズ8の画面中心から周辺に向かって露光量のなだらかな減少を補正するため、周辺光量の補正を行う。周辺光量補正データ38に基づいて、画面中心から同心円のエリアごとにスキャンした画像データの輝度補正をかけることにより、周辺光量のデジタル補正を行う。
【0040】
以上のように、各補正データに基づいて、倍率色収差、ディストーション、及び周辺光量が各々デジタル補正された撮影コマの画像データは、液晶ドライバ61に送られ、画像(ネガ像)として液晶表示パネル62に表示される。そして、光源部63からの光により、焼付レンズ64を介して液晶表示パネル62に表示された画像がカラーペーパー65に焼付露光される。この後、カラーペーパー65はペーパープロセサ68に送られ、ここで現像処理された後に、各コマ毎に切り離されて、プリント写真69としてトレー71に排出される。
【0041】
以上のような工程により、倍率色収差、ディストーション、及び周辺光量が適正にデジタル補正されたプリント写真が得られる。この様にして得られるプリント写真は、デジタル処理により画像データの補正を行っているので、高画質のプリント写真が低コストで簡単に得られる。
【0042】
次に、各撮影コマの補正データを多色カラーのうちのいずれかの色で表現されるカラーバーで記録した、本発明の第2の実施形態を説明する。図7は、本発明の写真フイルムの第2の実施形態を示す説明図である。写真フイルム81の各撮影コマ82の間に設けられた、R倍率色収差データ83、B倍率色収差データ84、水平ディストーションデータ85、垂直ディストーションデータ86は、各々、ホワイト、レッド、グリーン、ブルー、マゼンタ、イエロー、シアン、ブラックの8色のカラーバーで表現される。
【0043】
各補正項目とカラーバーのカラーとの関係を表1に示す。なお、表1では、図7に示されていない撮影光源データを示すカラーバーについても、参考までに記載しておく。
【0044】
【表1】
【0045】
このように、カラー写真フイルムの特性を生かして、多色のカラーバーで各補正データを段階的に表現することにより、白黒等の2値のバーコードを用いる場合と比べて、バーの数が少なくて済み、読み取りが簡単になるという利点がある。また、各補正データが多色のカラーバーで表現されているため、肉眼で見た場合にも、すぐに各補正値が分かるという特長もある。
【0046】
なお、上述した各実施形態のように、各補正データを各撮影コマの間に設ける以外にも、例えば、図8に示すように、写真フイルム90の各撮影コマ91の露光範囲内92であって、且つ、プリント範囲(図中点線A)の外側に、各補正データ93を記録してもよい。この場合、デジタル補正処理時に、各撮影コマ91の画像をフイルムスキャナーで読み取ると同時に、各補正データ93を読み取ることが可能になり、処理速度が向上すると共に、各補正データを読み取るための専用のセンサが不要になり、コストダウンが可能になる。
【0047】
なお、上述した実施形態においては、レンズ付きフイルムユニットの写真フイルムの画像の補正例を示したが、勿論、一般のカメラにも、全く同様に適用可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、現像後の写真フイルムを画像データとして読み取り、この画像データにデータ処理を施して画像補正を行った後にプリントするデジタルプリントシステムにおいて、前記写真フイルムの露光範囲の外側に、撮影機種、又は前記データ処理に必要な補正データを記録し、この補正データを基にしてデジタル処理を施した後にプリントするので、高画質のプリント写真を低コストで簡単に得られるようにしたデジタルプリントシステムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムで用いられる写真フイルムの各撮影コマを示す説明図である。
【図2】本発明に適用可能なレンズ付きフイルムユニットを示す外観斜視図である。
【図3】図2の分解斜視図である。
【図4】図2の写真フイルムカートリッジの拡大斜視図である。
【図5】本発明に用いられるプリンタプロセサの構成を示すプロック図である。
【図6】プリンタプロセサにおける各撮影コマの撮像後のプリントまでの流れを簡単に示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態における各撮影コマを示す説明図である。
【図8】第3の実施形態における各撮影コマを示す説明図である。
【符号の説明】
18 写真フイルム
32 撮影コマ
33 R倍率色収差データ
34 B倍率色収差データ
35 水平ディストーションデータ
36 垂直ディストーションデータ
37 撮影光源データ
38 周辺光量補正データ
Claims (7)
- 現像後の写真フイルムを画像データとして読み取り、この画像データにデータ処理を施して画像補正を行った後にプリントするデジタルプリントシステムにおいて、
前記データ処理に必要な補正データを、補正項目に関係付けた複数色のうちのいずれかの色で表現されるカラーバーで前記写真フイルム上に記録し、この補正データを基にしてデジタル処理を施した後にプリントすることを特徴とするデジタルプリントシステム。 - 前記カラーバーの色は、RGBの3原色の組み合わせにより表現される色のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1記載のデジタルプリントシステム。
- 前記補正データは、前記写真フイルムの収差を補正するためのデータであることを特徴とする請求項1又は2記載のデジタルプリントシステム。
- 前記補正データは、前記写真フイルムの縦方向と横方向の各々のディストーションを補正するためのデータであり、前記画像データは、縦方向と横方向各々別にディストーション補正されることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のデジタルプリントシステム。
- 前記補正データは、前記写真フイルムの露光の際に光源としてストロボを使用したか否かを示すデータであり、前記画像データは、ストロボを使用した撮影コマに対しては、露光濃度が高いエリアを重点的に露光補正し、ストロボを使用しない撮影コマに対しては、画面全体が適正露光になるように露光補正することを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のデジタルプリントシステム。
- 前記補正データは、倍率色収差の補正データであり、前記写真フイルムを画像データとして読み取ることにより得られる、RGB3原色の各々の画像データの内、少なくとも1色の画像データを、前記補正データを基にして変倍するとともに、この変倍により生じた画素のズレを補正することにより、倍率色収差を補正することを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載のデジタルプリントシステム。
- 前記補正データは、前記写真フイルムの露光時の周辺光量の補正データであり、前記画像データは、この周辺光量の補正データを基にして画像の中央部から周縁に向かっての距離に応じて、周辺光量の輝度を補正することを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載のデジタルプリントシステム。
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1997
- 1997-12-17 JP JP34775597A patent/JP3781329B2/ja not_active Expired - Fee Related
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