JP3781202B2 - ロック機構を備えたプリンタ及びそのロック機構制御の方法 - Google Patents
ロック機構を備えたプリンタ及びそのロック機構制御の方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は一般的にプリンタに関し、詳しくはプリントアウトを格納する排紙スタッカをロックする機能を有し、各印刷物のセキュリティーが保護され得るプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報処理システムに関するネットワーク化技術は急激かつ重要な発展を遂げ、他の資源にアクセス可能なユーザ用のプラットフォームを介して、ハードディスク上のデータベース、サーバーマシンの計算力、プリンタなどの資源をユーザが共有できるように、ネットワーク化は殆どの組織で活用されている。そのようなネットワークにおいては、一つ或は複数のプリンタが、ユーザからのプリント要求を受け付け、プリントデータをスプールし、プリンタが使用可能なときにプリントデータを転送することで、プリントジョブを集中的に管理している。
【0003】
数多くのユーザが一つ或は複数のプリンタを共有する環境においては、複数ユーザからのプリントアウトが一つの排紙スタッカ(格納容器)に積み重ねられ、互いに混在することになる。この好ましくない状況を避けるために、各ユーザ或は各ユーザグループが他のユーザ或はユーザグループのプリントアウトと混在することなくプリントアウトを出力できるように、あるタイプのプリンタは、各ユーザ個人或はユーザグループに割り当てられ得る複数の排紙スタッカを有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このタイプのプリンタは、プリントアウト混在の問題を解決することができるが、資源共有システムにおいて固有な、いかにセキュリティーを保護するかという他の問題が存在する。
【0005】
例えばコンピュータにおいては、各ユーザのファイルは通常他のユーザからの不当なアクセスから保護されており、そのような保護は、各ファイルに付けられた属性データによって設定される様々な保護モードによって実現される。従って、保護されたファイルは、他のユーザに読まれ或は実行され得ないので、セキュリティーの破綻や他のユーザによるファイルの偶発的損傷が妨げられる。
【0006】
しかしながら、数多くのユーザによって共有されるプリンタに対して、従来技術は、印刷物に対する保護手段を提供していなかった。例えば、ユーザがセキュリティーの必要な書類を出力したい場合、ユーザはプリンタの設置場所に行き、プリンタからプリントアウトが出力されるのを待ち、他の人が見たり偶発的に持ち去る機会がある前にそのプリントアウトを回収する必要がある。この状況を避けるためには、ユーザの各コンピュータにプリンタが提供されていることが望まれる。これは、経済効率的な目的のためにプリンタなどの資源を共有するネットワークの本来の目的を意味のないものにする。
【0007】
複数の排紙スタッカを有するプリンタはまた、各排紙スタッカにロックを持つことができる。それらのロックのキーは各個人や各グループに配布され、各々は、キーによるロックで各々の排紙スタッカを安全に使用することができる。しかしながらこの場合、排紙スタッカの数より大きな数のユーザやユーザグループがプリンタを共有することはできない。一つの解決策は、排紙スタッカのキーを有することができる特権ユーザやユーザグループに排紙スタッカの幾つかを割り当て、他のユーザはセキュリティー特権なく残りの排紙スタッカを共有することであろう。しかしながらこれは、ネットワーク化しプリンタを共有する環境でのプリントアウトセキュリティー問題への解答を、全てのユーザに対して提供していない。
【0008】
従って、プリンタの分野で、プリントアウトを格納する排紙スタッカをロックすることでプリントアウトに対するセキュリティーを提供することができ、セキュリティーの必要なプリントアウトに他のユーザがアクセスすることを防ぐプリンターに対する必要性が存在する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1の発明において、複数のユーザからの印刷要求を受けることができるプリンタにおいて、複数の排紙スタッカを含み、前記複数の排紙スタッカの各々にロック機構が設けられており、ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択する選択手段を含み、該ロック機構を使用してのプリントアウト出力或いは該ロック機能を使用しないでのプリントアウト出力の何れかを指定可能であることを特徴とするプリンタによって解決される。
【0010】
また上記課題は、請求項2の発明において、該ユーザが既に使用中の排紙スタッカがある場合には該選択手段は該使用中の排紙スタッカを該使用排紙スタッカとして選択することを特徴とする請求項1記載のプリンタによって解決される。
【0011】
また上記課題は、請求項3乃至5の発明において、ネットワークを介して複数のユーザからの要求に応じた印刷処理を行なうプリントユニットを備えたプリンタであって、前記プリントユニットからのプリントアウトを格納する複数の排紙スタッカを含むメールボックス手段と;ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択する選択手段と;該排紙スタッカの各々をロックするロックと;選択された排紙スタッカに第1の識別子を割り当て、当該第1の識別子を記憶するとともに当該第1の識別子を選択された排紙スタッカの情報とともに前記ユーザへ送信する制御手段と;第2の識別子を入力するパネル手段とを備え、前記メールボックス手段は、前記選択された排紙スタッカをロックして前記プリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、前記プリントユニットは、前記パネル手段が入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、該第1の識別子と該第2の識別子が同一であるときに該第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除させることを特徴とするプリンタによって解決される。
【0012】
また上記課題は、請求項6の発明において、前記メールボックス手段は前記複数の排紙スタッカを格納するラックを備え、該排紙スタッカをプリントアウトが満たしているか否かを該排紙スタッカの各々に対して検出する満杯検出手段と;該排紙スタッカが該ラックから引き出されているか否かを該排紙スタッカの各々に対して検出する排紙スタッカ引きだし検出手段を更に備え、前記選択手段は、ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカであり、且つ、前記満杯検出手段および排紙スタッカ引きだし検出手段によって検出されていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択することを特徴とする請求項3記載のプリンタによって解決される。
【0014】
また上記課題は、請求項7乃至9の発明において、ネットワークを介して複数のユーザからの要求に応じた印刷処理を行なうプリントユニットを備えたプリンタであって、前記プリントユニットからのプリントアウトを格納する複数の排紙スタッカを含むメールボックス手段と;ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択する選択手段と;該排紙スタッカの各々をロックするロックと;選択された排紙スタッカに第1の識別子を割り当て、当該第1の識別子を記憶するとともに当該第1の識別子を選択された排紙スタッカの情報とともに前記ユーザへ送信する制御手段と;第2の識別子を入力するパネル手段とを備えるプリンタにおいて、前記メールボックス手段において前記選択された排紙スタッカをロックして前記プリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、前記パネル手段により入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、該第1の識別子と該第2の識別子とが同一であるときに該第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除させる各段階を含むことを特徴とする方法によって解決される。
【0016】
【作用】
請求項1及び2の発明においては、プリントアウトを格納する排紙スタッカをロックすることでプリントアウトに対するセキュリティーを提供することができ、セキュリティーの必要なプリントアウトに他のユーザがアクセスすることを防ぐことができる。
【0018】
請求項3乃至5の発明においては、メールボックス手段において選択された排紙スタッカをロックしてプリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、パネル手段により入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、第1の識別子と第2の識別子とが同一であるときに第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除できるので、セキュリティーを確保したロック及びロック解除の機構を提供することができる。
【0020】
請求項6の発明においては、排紙スタッカをプリントアウトが満たしているか否かを検出する満杯検出手段と、排紙スタッカがラックから引き出されているか否かを検出する排紙スタッカ引きだし検出手段とを備えることによって、プリントアウトで満杯の排紙スタッカ或は引き出されている排紙スタッカを選択することを避けることができる。
【0021】
請求項7乃至9の発明においては、メールボックス手段において選択された排紙スタッカをロックしてプリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、パネル手段により入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、第1の識別子と第2の識別子とが同一であるときに第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除させることによって、セキュリティーを確保したロック解除の方法を提供することができる。
【0023】
【実施例】
以下に、本発明によるプリンタが、図1から図11を参照して説明される。
【0024】
まず最初に、本発明のプリンタが果たす目的を明確にするために、プリンタの使用環境が図1を参照して説明される。
【0025】
図1は、ユーザが様々なタイプの資源を共有できるネットワークシステム1を示す。ネットワークシステム1は、コンピュータ2、リンク3、プリンタサーバ4、プリンタサーバ4に接続されるハードディスク5、及びプリンタ6よりなる。プリンタサーバ4の機能はプリンタサーバのそれに限られることなく、例えばデータベースサーバの機能も含んでもよい。
【0026】
プリンタ6は、用紙供給トレイから供給される用紙に、プリンタサーバ4から供給されるプリントデータを印刷するプリンタユニット7からなる。プリンタ6はまた、プリンタユニット7からのプリントアウトを受け取りそのプリントアウトを複数の排紙スタッカに格納するメールボックス8からなり、各排紙スタッカは排紙スタッカの中身の安全確保のためにロックされ得る。
【0027】
コンピュータ1のユーザは、印刷されるプリントデータの指示と共にプリントコマンドをコンピュータに与え、この指示は典型的には印刷されるべきデータのファイル名である。コンピュータ1で入力されたプリントコマンドはプリンタサーバ4に送られ、プリントコマンドに対応するプリントジョブが対応するデータと共に到着順にスプールされる。その後、プリンタ6が前のプリントジョブを終えて新たなプリントジョブを処理する用意ができたとき、スプールされたプリントデータの一つがプリンタ6に転送される。
【0028】
プリンタ6はプリントデータを用紙上に印刷し、プリントアウトをメールボックス8に送り出し、メールボックス8はそれらを選択された排紙スタッカに配送する。排紙スタッカの選択はプリンタユニット7によってなされてもよく、或はこのプリントデータの印刷要求をしたユーザによってなされてもよい。前者の場合、どの排紙スタッカがプリントアウトに使用されるのかをユーザに知らせるために、排紙スタッカのIDがそのユーザのコンピュータに転送される。このようにすれば、コンピュータは、データをプリントアウトする各自専用のプリンタを有する必要がなく、しかもプリントアウトを混在することなく別個の排紙スタッカに配送し格納することができる。
【0029】
プリントアウトのセキュリティーのために、ユーザが望むなら排紙スタッカはロックされることができ、従ってこのネットワークに接続されるコンピュータ1を使用するユーザは、プリンタ6を共有しながらもプリントアウトのセキュリティーを保護することができる。排紙スタッカをロックする機構と手順は以下に詳細に説明される。
【0030】
図2は、本発明の第1の実施例のプリンタユニット7のブロック図を示す。プリンタユニット7は、コントローラ100、エンジン108、パネル装置110、及びディスク114よりなる。コントローラ100はプリンタユニット及びメールボックス8を制御し、図1のプリンタサーバ4であるホスト装置112と通信する。エンジン108は、コントローラ100によって提供されたプリントデータを用紙に印刷する。パネル装置110は、プリンタ6の様々な状態を表示パネルに示し、パネル上の操作によるユーザからの命令を受け取る。ディスク114は、フォントデータ、プログラム、プリントデータ等の様々なデータを格納する。
【0031】
コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101、ICカード102、NVRAM(Non-Volatile RAM)103、プログラムROM104、フォントROM105、RAM106、エンジンI/F(インタフェース)107、パネルI/F109、ホストI/F111、ディスクI/F113、及びメールボックスI/F115よりなる。
【0032】
CPU101は、プログラムROM104に格納されたプログラム、ホスト装置112によって与えられたコマンド、パネル装置110からパネルI/F109を介して与えられる命令に従って、プリンタユニット7を制御する。ICカード102はフォントデータ及びプログラムのようなデータを外部から入力するための入力装置である。NVRAM103は、例えばパネル装置110から提供されるプリンタ操作モードに関する命令などの情報を格納する不揮発性のメモリである。プログラムROM104は、コントローラ100用の制御プログラムを格納するメモリである。フォントROM105は、フォントパターンデータなどのデータを格納するメモリである。RAM106は、CPU101への作業空間、入力データへの入力バッファ、プリントデータへのページバッファ、及びフォントダウンロード用のメモリ空間を提供するメモリである。エンジンI/F107は、エンジン108と通信するためのインタフェースであり、コマンド、状態情報、プリントデータ等を交換する。パネルI/F109は、ホスト装置112と通信するインタフェースであり、ディスクI/F113はディスク装置114と通信するインタフェースである。メールボックスI/F115は、メールボックス8と通信するインタフェースであり、その通信の詳細は後述される。
【0033】
図3は、本発明の第1の実施例のメールボックス8のブロック図を示す。メールボックス8はRAM117、プログラムROM118、コントローラI/F119、CPU120、ロック機構コントローラ121、ロック122、及び排紙スタッカ123よりなる。
【0034】
RAM117は、CPU120用の作業空間を提供し、各ロック122及び排紙スタッカ123の情報に関するデータを格納するメモリである。プログラムROM118は、CPU120によってメールボックス8を制御するために使用されるプログラムを格納するメモリである。コントローラI/F119は、各排紙スタッカ123と各ロック122に関する情報を送るため、またロック122のロックに関するコマンドを受け取るために、プリンタユニット7のコントローラ100と通信するインタフェースである。CPU120は、プログラムROM118に格納されたプログラム、及びコントローラI/F119を介してプリンタユニット7によって与えられるコマンドに従ってメールボックス8を制御する。ロック機能コントローラ121は、各ロック122を制御し、また各ロック122及び各排紙スタッカ123に関する情報を収集する。各ロック122は、対応する排紙スタッカ123をロック或はロック解除するためにロック機構コントローラ121によって電気的に操作されるロック機構である。排紙スタッカ123はプリンタユニット7によって供給されるプリントアウトを格納するために提供される。
【0035】
図4A及び4Bは各々、排紙スタッカ123と対応するロック122の等角図及びロック122の等角図である。
【0036】
図4Aにおいて、排紙スタッカ123はプリントアウトの束を格納する格納部130、プリントアウトを格納部130に一枚づつ挿入するプリントアウト供給スリット131、ジョイント132、及びジョイント132周りに回動することで方向Aに開くことが可能な蓋133よりなる。蓋133は、蓋133をロックするためのロック孔134、及び蓋を開けるときに持つハンドルをユーザに提供する突出部135よりなる。排紙スタッカ123は更に、格納部130にプリントアウトがあるかを検出するセンサ136よりなる。
【0037】
複数の排紙スタッカ123は、ラック150内に上下方向に配置され、方向Cにラック150から引き出すことが可能であってもよく、各排紙スタッカ123はロック機構のある引きだしのように扱われることが可能となる。この場合、排紙スタッカ123の天井部137は存在せず、排紙スタッカ123をラック150から引き出した後に、ユーザはその開口部からプリントアウトを取り出すことができる。ユーザは排紙スタッカ123を引き出すことなく蓋133を開け、格納部130からプリントアウトを引き出すことができてもよい。
【0038】
複数の排紙スタッカ123はラック150と一体的に形成されてもよい。この場合、引きだし機能は提供されず、ユーザは蓋133を開けてプリントアウトを引き出すことのみができる。排紙スタッカ123とラック150の様々な異なった構成を提案し得る。しかしながら、それらは本発明の本質部分ではなく、構成の変形について更なる説明はなされない。
【0039】
図4Bはロック122の等角図である。ロック122は、方向D及びEに可動なボルト140を含む。排紙スタッカ123の蓋133は、ボルト140が位置Dにあるときロックされ、ボルト140が位置Eにあるときロック解除される。図3のロック機構コントローラ121は、ボルト140の運動を電気的に制御可能であり、信号線141を介してボルト140の位置に関する情報を得ることができる。
【0040】
本発明によるプリンタ6の動作が、以下に図5から図7を参照して説明される。
【0041】
図5は、本発明の第1の実施例による、プリントアウトを出力し、対応する排紙スタッカ123をロック及びロック解除する手順のフローチャートを示す。図5においては、プリントアウトを出力して対応する排紙スタッカ123をロックする一例が示される。他の場合として、ユーザは対応する排紙スタッカ123をロックすることなくデータを出力することを望むかもしれず、或はユーザは全ユーザの共有使用に割り当てられた排紙スタッカ123の一つにデータを出力することを望むかもしれない。いずれにせよ、図5の例は本発明の本質を示し、異なる場合に対する図5のフローチャートの様々な変形は、当該技術の通常の知識内でなされ得る。
【0042】
図5において、段階S1で、プリント処理の開始後、プリンタユニット7のコントローラ100は利用可能な排紙スタッカ123があるかどうかを決定する。ここで、利用可能な排紙スタッカ123とは、プリントアウトがなくロックされていない排紙スタッカである。利用可能な排紙スタッカ123がない場合、プリント処理は停止されるか、或は共有排紙スタッカが使用される。後者の場合、プリントアウトのセキュリティーは確保されない。利用可能排紙スタッカがない場合を取り扱う単純な方法は、プリント処理を単に中断することであり、プリンタ6はプリントジョブの中断を利用可能排紙スタッカがないとのメッセージと共にユーザに通知する。このようにして、ユーザ自身が次に何をするかを決定し得る。ユーザは共有排紙スタッカにプリントアウトを出力したいと望むかもしれず、或は、後で利用可能な排紙スタッカがあるときに出力しようと望むかもしれない。
【0043】
少なくとも一つの利用可能な排紙スタッカ123がある場合、この手順は段階S2に進む。段階S2において、コントローラ100は、利用可能な排紙スタッカ123のうちどの一つを使用するかを決定する。もし一つしか利用可能な排紙スタッカがないのでれば、それが使用される排紙スタッカである。
【0044】
段階S3において、コントローラ100は、選択された排紙スタッカ123に暗証番号を割り当て、それをRAM106に格納する。選択された排紙スタッカ123のIDと暗証番号はまた、プリンタユニット7からホスト装置112(プリンタサーバ)に転送されてもよく、その後プリントジョブを要求したコンピュータに送られる。このようにして、そのコンピュータのユーザは、選択された排紙スタッカ123のID及びその排紙スタッカのロックを解除する暗証番号を通知される。
【0045】
代わりに、暗証番号を入力するようプリンタ6から送られた要求を受信した後に、ユーザは自分のコンピュータに入力することによってユーザ自身の暗証番号を作成してもよい。この構成において、プリンタ6はまずその要求をホスト装置112に送り、ホスト装置112がそれを対象のコンピュータに転送する。その後、そのコンピュータはユーザから暗証番号を受け取り、ホスト装置112を介してプリンタ6にそれを送る。プリンタユニット7のCPU101は、前の場合と同様にRAM106にその暗証番号を格納する。
【0046】
段階S4において、プリンタユニット7は、選択された排紙スタッカ123をロックするようメールボックス8に命令を与え、従って、選択された排紙スタッカ123はプリントアウトを受け取る前にロックされる。段階S5において、プリンタユニット7は、プリントアウトを選択された排紙スタッカ123に配送するようメールボックス8に命令を与え、プリントアウトをメールボックス8に送る。これでプリントアウト出力と排紙スタッカ123をロックする処理は終了する。図5のフローチャートの残りは、選択された排紙スタッカ123をロック解除する手順である。
【0047】
段階S6において、プリンタユニット7は、暗証番号がパネル装置110から選択された排紙スタッカ123に対して入力されるのを待つ。段階S7において、暗証番号受け取り後、プリンタユニット7のCPU101は受け取られた暗証番号とRAM106に格納されている暗証番号とを比較する。それらの2つが同一である場合、プリンタユニット7は、選択された排紙スタッカ123をロック解除するようメールボックス8に命令を送る。これで処理は終了する。比較結果が否定的である場合、手順は段階S6に戻り、他の暗証番号が入力されるのを待つ。
【0048】
このようにして、ユーザはプリントアウトが他の人に見られたり取られたりすることを防止できる。また、ユーザはプリンタ設置場所におもむき、暗証番号をパネル装置110に入力することによって選択された排紙スタッカ123からプリントアウトを取り出すことができる。
【0049】
図6は、ホスト装置112、プリンタユニット7、メールボックス8間で交換される通信を示す図である。図6を参照して、それら3つの間のデータ通信が以下に説明される。
【0050】
図6において、プリントデータ受信後、プリンタユニット7は、ロック122と排紙スタッカ123の状態に関する問い合わせをメールボックス8に送信することで、プリント処理を開始する。メールボックス8は、各ロック122と各排紙スタッカ123を、その状態、即ちロックのロック状態、そして排紙スタッカにはプリントアウトが存在するか否かに関してチェックする。ロック122と排紙スタッカ123の状態に関する情報を収集した後、メールボックス8はプリンタユニット7にその情報を送信する。ここまでのデータ通信は図5の段階S1に対応する。
【0051】
次に、使用される排紙スタッカ123の決定後、プリンタユニット7は選択された排紙スタッカ123のIDと暗証番号とをホスト装置112に送信してもよい。これは図5の段階S3に対応する。その後、プリンタユニット7は、選択された排紙スタッカ123をロックする命令をメールボックス8に送り、メールボックス8は選択された排紙スタッカ123のロック122を命令に従いロックする。これは図5の段階S4に対応する。
【0052】
次に、プリンタユニット7は選択された排紙スタッカ123にプリントアウトを配送するようメールボックス8に命令を送り、プリントアウトをメールボックス8に送る。これは図5の段階S5に対応する。
【0053】
プリント出力が終了したとき、プリンタユニット7はプリント出力終了を示すメッセージをホスト装置112に送信してもよい。図6において、選択された排紙スタッカ123のIDと暗証番号の転送は、プリンタユニット7がロック命令を送信する前になされる。代わりに、プリンタユニット7は、プリント出力終了を示すメッセージと共に、IDと暗証番号を送信してもよい。
【0054】
パネル装置110から受け取られた暗証番号が、RAM106に格納された暗証番号に同一であるとき、プリンタユニット7は、選択された排紙スタッカ123のロック122をロック解除する命令をメールボックス8に送る。その後、メールボックス8は命令に従いロック122をロック解除する。これらは図5の段階8に対応する。
【0055】
図7は、ロック122と排紙スタッカ123の状態に関する情報を格納し、使用される排紙スタッカを決定する過程で用いられるデータテーブルを示す。データテーブルは、排紙スタッカ123に対するID番号、各排紙スタッカ123にプリントアウトが存在するか否かを示すフラグ、及び各ロック122の状態を示すフラグを含む。図7において、プリントアウトの存在は”1”によって示され、ロックがロックされている状態は”1”によって示される。図7のデータテーブルは、プリンタユニット7のRAM106と、メールボックス116のRAM117に格納される。図6に参照して説明されたように、ロック122と排紙スタッカ123の状態は、プリンタユニット7からの要求によって収集される。メールボックス8がRAM117に格納されたデータテーブルの更新を終了したとき、メールボックス8はデータテーブルをプリンタユニット7に送る。
【0056】
ロック122と排紙スタッカ123の状態を格納するデータテーブルを用いて、プリンタユニット7のCPU101は、使用する排紙スタッカ123を決定する。これは、第2列と第3列が共に”0”、即ち、ロックされてなくプリントアウトの存在しない排紙スタッカを、データテーブルの最上部(第1行)から探索することによってなされてもよい。そのような排紙スタッカが見つかったなら、この排紙スタッカが使用される排紙スタッカである。例えば、ラック150内で最上部から最下部に向かって、ID番号が昇順で排紙スタッカ123に割り当てられている場合、データテーブルの最上部から探索することは、ロックされてない空の排紙スタッカをラック150の最上部から探索することに等価である。
【0057】
使用される排紙スタッカの探索はデータテーブルの最上部からである必要はなく、代わりに、データテーブルの最下部からなされてもよい。或は使用される排紙スタッカを決定する手順は全く異なってもよく、例えば、ユーザ自身が、利用可能な排紙スタッカ123のリストを参照し、利用可能な排紙スタッカ123の中から使用する排紙スタッカを決定してもよい。
【0058】
図8と図9は、本発明の第2の実施例を示す。図8と図9のこの実施例においては、排紙スタッカ123がプリントアウトで満杯か否か、排紙スタッカ123はラック150から引き出された位置にあるか否かの両方を検出するために、フォトディテクタ124が各排紙スタッカ123に設けられる。プリントアウト123が排紙スタッカ123を満たしている場合、フォトディテクタ124は、図9の孔138を通して、排紙スタッカ123を満たしているプリントアウトの存在を検出する。排紙スタッカ123がラック150から引き出されている場合においては、フォトディテクタ124はその正面で、側壁139の存在を検出し、これは排紙スタッカ123が引き出されていることを意味する。
【0059】
フォトディテクタ124が設けられることによって、プリンタユニット7は、利用可能な排紙スタッカ123のリストから、プリントアウトで満杯の排紙スタッカと引き出された位置にありロック不可能な排紙スタッカとを除外することができる。
【0060】
第2の実施例において、ロック122と排紙スタッカ123の状態に関する情報を格納するデータテーブルは、図10に示されるようにもう一つの列を有する。図10の第4列において、”1”は、排紙スタッカがプリントアウトで満杯であるか、引き出された位置にあるために使用できないことを示す。使用する排紙スタッカを決定するために、その列が全て”0”である排紙スタッカに対して、第1の実施例同様にデータテーブルの最上部から探索がなされる。
【0061】
前述のように、全ユーザ使用の共有排紙スタッカ123が設けられてもよい。共有排紙スタッカ123の役割は、データテーブルの最上部の排紙スタッカ、データテーブルの最下部の排紙スタッカ、或はデータテーブルの任意の排紙スタッカに割り当てられ得る。共有排紙スタッカ123はどのユーザによってもロック不可能でなければならず、これを達成するためには様々な方法がある。単純な方法は、共有排紙スタッカには物理的にロックを設けないことであり、図5の手順からこの共有排紙スタッカを除外することである。実際には、共有排紙スタッカはロック不可能であり利用可能な排紙スタッカのリストに含まれることがないので、共有排紙スタッカはこの手順から除外される必要はない。上記目的を達成するほかの方法は、RAM106に格納されるプログラムを適切に設計することである。例えば、利用可能な排紙スタッカ123に対する探索は、共有排紙スタッカ123を無視するよう設計されてもよい。
【0062】
ユーザが共有排紙スタッカにプリントアウトしたいとき、プリントジョブ発行時に、例えばプリントコマンドのオプションで共有排紙スタッカの使用を特定することによって、ユーザはその旨を要求してもよい。逆に、共有排紙スタッカの使用はプリントコマンドのデフォールトであってもよく、ロック付き排紙スタッカの使用はオプションとして要求される。
【0063】
同様に、ユーザは他のプリントアウトとの混在を避けながらも、ロック無しでプリントアウトしたいと望むかもしれない。そのような場合、ユーザはプリントコマンドのオプションでそれを要求してもよい。そのとき、プリンタユニット7はプリントアウトのない排紙スタッカを見つけることで利用可能な排紙スタッカ123のリストを作成し、排紙スタッカをロックすることなく利用可能な排紙スタッカの一つにプリントアウトを配送してもよい。
【0064】
あるユーザがプリンタ設置場所に足を運ぶことなく、セキュリティーの必要な書類を数回にわたって印刷したい場合、ユーザは数個の排紙スタッカを同時に使用することになり、他のユーザがロック付き排紙スタッカを使用できる機会を減少させる。これを防ぐため、一人のユーザが最初に使用してロックされた同一の排紙スタッカを複数回にわたって使用できるように、プリンタユニット7のプログラムROM104に格納されるプログラムが修整され得る。
【0065】
図11は、ユーザが複数回にわたって同一の排紙スタッカに書類をプリントアウト可能な、本発明の第3の実施例の手順を示すフローチャートである。
【0066】
図11の手順は、図5の手順と段階S0においてのみ異なり、従って、他の段階S1からS8は更には説明されない。プリント処理を開始後の段階S0において、プリンタユニット7は、このプリント処理を要求したユーザによって使用されている排紙スタッカがあるかどうかを決定する。ユーザ使用の排紙スタッカがある場合、手順は段階S5に進み、ユーザ使用の排紙スタッカである選択された排紙スタッカ123にプリントアウトを配送する。ユーザ使用の排紙スタッカがない場合、手順は段階S1に進み、図5と同一の手順に従う。
【0067】
第3の実施例において、プリンタユニット7は、ロックされた排紙スタッカを使用しているユーザのID、及びプリント処理を要求したユーザのIDを知っている必要がある。ロックされた排紙スタッカを使用しているユーザのIDは、プリンタユニット7のRAM106に格納されるデータテーブルに与えられることができる。プリント処理を要求したユーザのIDは、ホスト装置112(プリンタサーバ)によって与えられることができ、UNIXシステムのようにプロセスを発行したユーザのIDがプロセスに付けられるシステムに対しては、そのような機能は容易に実現されるだろう。
【0068】
更に、本発明はそれらの実施例に限られることなく、様々な変形や修整が本発明の範囲からでることなくなされるだろう。
【0069】
【発明の効果】
請求項1及び2の発明においては、プリントアウトを格納する排紙スタッカをロックすることでプリントアウトに対するセキュリティーを提供することができ、セキュリティーの必要なプリントアウトに他のユーザがアクセスすることを防ぐことができ、プリンタを共有するシステムにおいてプリントアウトのセキュリティーを確保することができる。
【0071】
請求項3乃至5の発明においては、メールボックス手段において選択された排紙スタッカをロックしてプリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、パネル手段により入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、第1の識別子と第2の識別子とが同一であるときに第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除させることによって、プリンタを共有するネットワークシステムにおいて、セキュリティーを確保したロック及びロック解除の機構を提供することができる。
【0073】
請求項6の発明においては、排紙スタッカをプリントアウトが満たしているか否かを検出する満杯検出手段と、排紙スタッカがラックから引き出されているか否かを検出する排紙スタッカ引きだし検出手段とを備えることによって、プリントアウトで満杯の排紙スタッカ或は引き出されている排紙スタッカを選択することを避けることができ、プリントアウト出力の際のエラーをなくすことができる。
【0074】
請求項7乃至9の発明においては、メールボックス手段において選択された排紙スタッカをロックしてプリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、パネル手段により入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、第1の識別子と第2の識別子とが同一であるときに第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除させることによって、プリンタを共有するネットワークシステムにおいて、セキュリティーを確保したロック及びロック解除の方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリンタを使用するネットワークの説明図である。
【図2】図1のプリンタユニットのブロック図である。
【図3】図1のメールボックスのブロック図である。
【図4】(A)は本発明の第1の実施例による排紙スタッカとロックの等角図、(B)は(A)のロックの等角図である。
【図5】本発明の第1の実施例による、排紙スタッカのロック、プリントアウトの配送、及び排紙スタッカのロック解除の手順のフローチャートである。
【図6】図1のホスト装置、プリンタユニット、及びメールボックスの間のコマンドとデータの交換を示す説明図である。
【図7】第1の実施例で用いられるデータテーブルを示す説明図である。
【図8】第2の実施例のメールボックスのブロック図である。
【図9】第2の実施例の排紙スタッカとロックの等角図である。
【図10】第2の実施例で用いられるデータテーブルを示す説明図である。
【図11】第3の実施例の手順のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワークシステム
2 コンピュータ
3 リンク
4 プリンタサーバ
5 ハードディスク
6 プリンタ
7 プリンタユニット
8 メールボックス
100 コントローラ
101 CPU
102 ICカード
103 NVRAM
104 プログラムROM
105 フォントROM
106 RAM
107 エンジンI/F
108 エンジン
109 パネルI/F
110 パネル装置
111 ホストI/F
112 ホスト装置
113 ディスクI/F
114 ディスク
115 メールボックスI/F
117 RAM
118 プログラムROM
119 コントローラI/F
120 CPU
121 ロック機構コントローラ
122 ロック
123 排紙スタッカ
124 フォトディテクタ
130 格納部
131 プリントアウト供給スリット
132 ジョイント
133 蓋
134 ロック孔
135 突出部
136 センサ
137 天井
138 孔
139 側壁
140 ボルト
141 信号線
150 ラック
Claims (9)
- 複数のユーザからの印刷要求を受けることができるプリンタにおいて、複数の排紙スタッカを含み、前記複数の排紙スタッカの各々にロック機構が設けられており、ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択する選択手段を含み、該ロック機構を使用してのプリントアウト出力或いは該ロック機能を使用しないでのプリントアウト出力の何れかを指定可能であることを特徴とするプリンタ。
- 該ユーザが既に使用中の排紙スタッカがある場合には該選択手段は該使用中の排紙スタッカを該使用排紙スタッカとして選択することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
- ネットワークを介して複数のユーザからの要求に応じた印刷処理を行なうプリントユニットを備えたプリンタであって、
前記プリントユニットからのプリントアウトを格納する複数の排紙スタッカを含むメールボックス手段と;
ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択する選択手段と;
該排紙スタッカの各々をロックするロックと;
選択された排紙スタッカに第1の識別子を割り当て、当該第1の識別子を記憶するとともに当該第1の識別子を選択された排紙スタッカの情報とともに前記ユーザへ送信する制御手段と;
第2の識別子を入力するパネル手段と;
を備え、
前記メールボックス手段は、前記選択された排紙スタッカをロックして前記プリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、
前記プリントユニットは、前記パネル手段が入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、該第1の識別子と該第2の識別子が同一であるときに該第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除させることを特徴とするプリンタ。 - 該ロック機能を使用してのプリントアウト出力或いは該ロック機能を使用しないでのプリントアウト出力の何れかを指定可能であることを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
- 該ユーザが既に使用中の排紙スタッカがある場合には該選択手段は該使用中の排紙スタッカを該使用排紙スタッカとして選択することを特徴とする請求項3記載のプリンタ。
- 前記メールボックス手段は前記複数の排紙スタッカを格納するラックを備え、
該排紙スタッカをプリントアウトが満たしているか否かを該排紙スタッカの各々に対して検出する満杯検出手段と;
該排紙スタッカが該ラックから引き出されているか否かを該排紙スタッカの各々に対して検出する排紙スタッカ引きだし検出手段を更に備え、
前記選択手段は、ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカであり、且つ、前記満杯検出手段および排紙スタッカ引きだし検出手段によって検出されていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択する
ことを特徴とする請求項3記載のプリンタ。 - ネットワークを介して複数のユーザからの要求に応じた印刷処理を行なうプリントユニットを備えたプリンタであって、前記プリントユニットからのプリントアウトを格納する複数の排紙スタッカを含むメールボックス手段と;ユーザからの印刷要求に応じて、プリントアウトがなく且つロックされていない排紙スタッカを使用排紙スタッカとして選択する選択手段と;該排紙スタッカの各々をロックするロックと;選択された排紙スタッカに第1の識別子を割り当て、当該第1の識別子を記憶するとともに当該第1の識別子を選択された排紙スタッカの情報とともに前記ユーザへ送信する制御手段と;第2 の識別子を入力するパネル手段とを備えるプリンタにおいて、
前記メールボックス手段において前記選択された排紙スタッカをロックして前記プリントユニットからのプリントアウトを当該排紙スタッカに格納し、
前記パネル手段により入力した第2の識別子を記憶した第1の識別子と比較し、
該第1の識別子と該第2の識別子とが同一であるときに該第1の識別子が割り当てられた排紙スタッカのロックを解除させる
各段階を含むことを特徴とする方法。 - 選択された排紙スタッカに第1の識別子を割り当て;
該第1の識別子を前記ユーザに送る
各段階をさらに含むことを特徴とする請求項7記載の方法。 - 前記ユーザから送られた第1の識別子を選択された排紙スタッカに割り当てる段階を更に含むことを特徴とする請求項7記載の方法。
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