JP2001265561A - 出力ビン管理装置、出力ビン管理方法および出力ビン管理プログラムを記録した媒体 - Google Patents

出力ビン管理装置、出力ビン管理方法および出力ビン管理プログラムを記録した媒体

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JP2001265561A
JP2001265561A JP2000074712A JP2000074712A JP2001265561A JP 2001265561 A JP2001265561 A JP 2001265561A JP 2000074712 A JP2000074712 A JP 2000074712A JP 2000074712 A JP2000074712 A JP 2000074712A JP 2001265561 A JP2001265561 A JP 2001265561A
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output
bin
print job
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JP2000074712A
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English (en)
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Masahiko Hirasawa
雅彦 平沢
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ジョブが利用者の意思とは無関係に適宜
所定の出力ビンに割り振られるため、いずれの出力ビン
に印刷ジョブが出力されたかが不明になる 【解決手段】 ポートモニタ14d3にて割り振られた
印刷ジョブJobの出力先を判別してパスワード対応テ
ーブル80にて管理し、当該印刷ジョブJobを出力し
た利用者によるパスワード91,ユーザ名92,ホスト
名93の入力に基づいて、当該パスワード対応テーブル
80を検索し、当該印刷ジョブJobが出力された出力
ビンを特定して、操作パネル27などに表示することに
より、利用者は自己の印刷ジョブJobが排紙された出
力ビンを認識することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力ビン管理装
置、出力ビン管理方法および出力ビン管理プログラムを
記録した媒体に関し、特に、自動的に所定の出力ビンに
割り振られた印刷ジョブの出力先を識別可能な出力ビン
管理装置、出力ビン管理方法および出力ビン管理プログ
ラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、コンピュータからネットワーク
上に接続された少なくとも1つ以上の複数の出力ビンを
有する印刷装置を利用して印刷する場合、コンピュータ
にて印刷ジョブを生成し、同印刷ジョブをネットワーク
上に送出するにあたり、出力先の出力ビンを指定する。
そして、指定された出力ビンを有する印刷装置は、自己
宛ての印刷ジョブを検出すると、当該印刷ジョブを入力
するとともに、印刷を実行し、指定された出力ビンに印
刷物を排紙する。従って、利用者は印刷ジョブの印刷を
実行した印刷装置にて、印刷ジョブを送出する際に指定
した出力ビンから印刷物を取得する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の出力ビ
ン管理装置において、印刷ジョブにかかる印刷物が排紙
される出力ビンは、利用者が指定したもの限られる。従
って、各印刷装置の各出力ビンの利用状況に柔軟に応じ
て、印刷ジョブを適宜空いている出力ビンや当該印刷ジ
ョブの印刷態様に適した出力ビンに割り振ることができ
ないため、効率的な出力ビンの運用を行うことができな
い。また、割り振ったとしても、利用者の意思とは無関
係に自動的に出力ビンを割り振ってしまうため、いずれ
の出力ビンに印刷ジョブが出力されたかが不明になると
いう課題があった。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、割り振られた印刷ジョブの出力先を判別して、
当該印刷ジョブを出力した出力ビンを利用者が認識可能
に表示することの可能な出力ビン管理装置、出力ビン管
理方法および出力ビン管理プログラムを記録した媒体の
提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、ネットワークに接続され
た少なくとも1つ以上の複数の出力ビンを有する印刷装
置にて所定の印刷ジョブが排紙される出力ビンを判別す
る判別手段と、上記判別手段の判別に従い上記印刷ジョ
ブと当該出力ビンとを同印刷ジョブに付加されている所
定の識別データと対応させて管理する管理テーブルを生
成する管理手段と、上記印刷ジョブの排紙された出力ビ
ンを特定するための上記識別データの入力を受け付ける
受付手段と、上記受付手段にて入力された識別データに
基づいて上記管理テーブルを検索し、同入力された識別
データの付加された印刷ジョブが排紙された出力ビンを
特定する特定手段と、上記特定手段にて特定された出力
ビンを表示する表示手段とを具備する構成としてある。
【0006】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、ネットワークに接続された複数の出力ビ
ンを有する少なくとも1つ以上の印刷装置の何れかの印
刷装置にて印刷ジョブが実行され、何れかの出力ビンに
印刷結果が排紙されたかを管理する機能を備える出力ビ
ン管理装置を提供する。かかる機能を実現するにあた
り、判別手段はネットワーク上に送出される、あるい
は、送出された印刷ジョブについて、当該印刷ジョブが
排紙される出力ビンが何れの印刷装置の出力ビンである
かを判別する。そして、管理手段は所定の管理テーブル
を生成して備え、当該管理テーブルにて判別手段の判別
に従い印刷ジョブと当該出力ビンとをこの印刷ジョブに
付加されている所定の識別データと対応させて管理す
る。ここで、印刷ジョブの排紙された出力ビンを特定す
るために、受付手段にて上記識別データの入力を受け付
けると、特定手段は、この入力された識別データに基づ
いて管理テーブルを検索し、入力された識別データの付
加された印刷ジョブが排紙された出力ビンを特定すると
ともに、表示手段にて特定された出力ビンを表示する。
これにより、利用者は印刷ジョブを出力するにあたり、
同印刷ジョブに付加した識別データを入力することによ
り、自己の印刷ジョブが何れの印刷装置の出力ビンに出
力されたかを表示手段を介して認識することが可能にな
る。
【0007】印刷ジョブが印刷され、所定の出力ビンに
排紙されるにあたり、当該出力ビンに開閉部がある場
合、この開閉部を施錠して印刷結果を取り出し不可能に
すると、印刷結果の機密性を高めることが可能になる。
そこで、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の出
力ビン管理装置において、上記出力ビンは、施錠開錠可
能であるとともに、上記判別手段は、上記印刷ジョブが
所定の出力ビンに排紙されるに際して、同出力ビンを施
錠する施錠手段を備え、上記印刷ジョブが排紙される出
力ビンの判別時に同施錠手段にて施錠する構成としてあ
る。上記のように構成した請求項2にかかる発明におい
ては、各印刷装置が有する出力ビンを施錠開錠可能に
し、施錠することにより出力ビンに収容された印刷物を
外部に取り出すことができないようにする。かかる施錠
を出力ビン管理装置側にて行う。このとき、判別手段に
印刷ジョブが所定の出力ビンに排紙されるに際して、同
出力ビンを施錠する施錠手段を備えさせ、上記印刷ジョ
ブが排紙される出力ビンを判別した場合に、同施錠手段
にて該当出力ビンを施錠する。
【0008】このように施錠された出力ビンを解錠する
手法の一例として、請求項3にかかる発明は、請求項2
に記載の出力ビン管理装置において、上記特定手段は、
所定の出力ビンを特定するとともに、上記施錠手段にて
施錠された当該出力ビンを解錠する解錠手段を備える構
成としてある。上記のように構成した請求項3にかかる
発明においては、特定手段に解錠手段を備えさせ、同特
定手段にて上記印刷ジョブが排紙された出力ビンを特定
するときに、施錠手段にて施錠された出力ビンを解錠す
る。すなわち、利用者が識別データを入力する場合は、
印刷ジョブが排紙された出力ビンを確認して印刷物を取
り出す場合であると考えられる。従って、特定手段が出
力ビンを特定した際に、解錠すれば、利用者は出力ビン
に収容された印刷物を入手することが可能になる。
【0009】識別データを複数にて構成することによ
り、印刷ジョブが出力された出力ビンの特定をより精緻
にすることが可能になる。そこで、請求項4にかかる発
明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の出力ビン
管理装置において、上記識別データは、所定の組み合わ
せにて上記印刷ジョブが出力された出力ビンを特定可能
な複数の識別子にて形成され、上記受付手段は、複数の
識別子の入力を順次受け付け、上記記特定手段は、上記
受付手段にて順次入力された識別子に基づいて管理テー
ブルを検索し、所定の組み合わせの識別子の入力を受け
付けると出力ビンを特定する構成としてある。上記のよ
うに構成した請求項4にかかる発明においては、識別デ
ータを所定の組み合わせにて上記印刷ジョブが出力され
た出力ビンを特定可能な複数の識別子にて形成する。そ
して、受付手段にて複数の識別子の入力を順次受け付け
るようにする。ここで、特定手段は、受付手段にて順次
入力された識別子に基づいて、順次管理テーブルを検索
し、出力ビンを特定可能な所定の組み合わせの識別子の
入力を受け付けると、かかる識別データに基づいて出力
ビンを特定する。
【0010】このような出力ビン管理装置は、例えば、
印刷ジョブをネットワークに出力するコンピュータに組
み込んでも良いし、ネットワーク上の各印刷装置を管理
するプリントサーバに組み込んでも良い。むろん、各印
刷装置に組み込んでも良い。かかる印刷装置に組み込ん
だ場合の表示手段の一態様として、請求項5にかかる発
明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の出力ビン
管理装置において、上記表示手段は、上記各印刷装置に
組み込まれた表示パネルで構成としてある。上記のよう
に構成した請求項5にかかる発明においては、各印刷装
置に組み込まれた表示パネルを利用して表示手段とす
る。これにより、利用者は何れの印刷装置においても自
己の印刷ジョブが何れの出力ビンに排紙されたかを確認
することが可能になる。
【0011】このように、ネットワークに接続された少
なくとも1つ以上の複数の出力ビンを有する印刷装置に
て所定の印刷ジョブが排紙された出力ビンを管理する手
法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、そ
の方法としても機能することは容易に理解できる。この
ため、請求項6〜請求項10にかかる発明は、上述した
出力ビン管理装置と、同様の効果を奏する出力ビン管理
方法を提供する。すなわち、必ずしも実体のある装置に
限らず、その方法としても有効であることに相違はな
い。
【0012】ところで、このようなネットワークに接続
された少なくとも1つ以上の複数の出力ビンを有する印
刷装置にて所定の印刷ジョブが排紙された出力ビンを管
理する出力ビン管理装置は単独で存在する場合もある
し、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあ
るなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様
を含むものである。従って、ソフトウェアであったりハ
ードウェアであったりするなど、適宜、変更可能であ
る。発明の思想の具現化例としてネットワークに接続さ
れた少なくとも1つ以上の複数の出力ビンを有する印刷
装置にて所定の印刷ジョブが排紙された出力ビンを管理
する出力ビン管理装置のソフトウェアとなる場合には、
かかるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当
然に存在し、利用されるといわざるをえない。その一例
として、請求項11〜請求項15にかかる発明は、コン
ピュータにインストールすることによって、上述した出
力ビン管理方法と同様な効果を奏するの出力ビン管理プ
ログラムを記録した媒体を提供する。
【0013】かかる出力ビン管理プログラムを記録した
媒体、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体で
あってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体にお
いても全く同様に考えることができる。また、一次複製
品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地
無く同等である。さらに、一部がソフトウェアであっ
て、一部がハードウェアで実現されている場合において
も発明の思想において全く異なるものではなく、一部を
記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込ま
れるような形態のものとしてあってもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ネットワ
ークに送出した印刷ジョブが自動的に何れかの出力ビン
に割り振られてしまったとしても、当該印刷ジョブに付
加した識別データに基づいて、同印刷ジョブが出力され
た出力ビンを認識することを可能な出力ビン管理装置を
提供することができる。また、請求項2にかかる発明に
よれば、施錠可能な出力ビンに対応し、排紙時に施錠し
てしまうことにより、より一層のセキュリティーを実現
できる。さらに、請求項3にかかる発明によれば、識別
データを入力し、排紙された出力ビンを特定するととも
に、施錠された出力ビンを解錠することができる。さら
に、請求項4にかかる発明によれば、識別データを複数
の組み合わせにする、例えば、識別データをパスワード
とマシンユーザ名とホスト名とにより構成すれば、パス
ワードが一致する印刷ジョブが複数あった場合であって
も、マシンユーザ名やホスト名とパスワードを組み合わ
せて識別データとすれば、印刷ジョブを発生した利用者
本人を特定することが可能になる。さらに、請求項5に
かかる発明によれば、この出力ビン管理装置を印刷装置
の操作パネルに配置することにより、いずれの印刷装置
においても、印刷ジョブが出力された出力ビンを特定す
ることが可能になる。さらに、請求項6〜請求項10に
かかる発明によれば、上記請求項1〜請求項6に記載し
た出力ビン選択装置を構成する手段にて実体することが
できる機能を方法として実現する場合に、上述と同様な
効果を奏することが可能な出力ビン管理方法を提供する
ことができる。さらに、請求項11〜請求項15にかか
る発明によれば、上記請求項7〜請求項12に記載した
出力ビン管理装置を方法として実現した場合に、上述と
同様な効果を奏することが可能な出力ビン管理プログラ
ムを記録した媒体を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態にかか
る出力ビン管理装置のクレーム対応図を示している。図
1(a)において、出力ビン管理装置Mは、判別手段C
1と、管理手段C2と、受付手段C3と、特定手段C4
と、表示手段C5とを備えている。判別手段C1は施錠
手段C11を備えるとともに、特定手段C4は解錠手段
C41を備える。出力ビン管理装置MはネットワークN
Tに接続され、このネットワークNT上にはマルチビン
プリンタA〜Xが接続される。マルチビンプリンタA〜
Xは、それぞれ複数の出力ビンA1〜A10,B1〜B
10,・・・・・,X1〜X10を有している。この出
力ビンA1〜X10は施解錠可能になっている。
【0016】かかる構成において、何れかのマルチビン
プリンタA〜Xにて印刷を実行する印刷ジョブJobが
発生すると、判別手段C1は当該印刷ジョブJobが実
行され排紙されるマルチビンプリンタA〜Xの出力ビン
A1〜X10を判別する。判別手段C1は当該印刷ジョ
ブJobが排紙される出力ビンA1〜X10を判別し認
識すると、施錠手段C11により当該出力ビンA1〜X
10を施錠する。これにより、排紙された印刷ジョブJ
obの印刷物について機密性を保持することが可能にな
る。
【0017】この印刷ジョブJobには印刷媒体に印刷
される印字データとともに、当該印刷ジョブJobを一
意に特定可能な識別データがこの印刷ジョブJobを発
生させた利用者側の設定により付加されている。ここ
で、管理手段C2は判別手段C1が排紙される出力ビン
A1〜X10を判別すると、この識別データに基づいて
当該出力ビンA1〜X10を管理可能な図1(b)に示
す管理テーブルを生成する。管理テーブルC21は識別
データC21aと印刷ジョブJobの名称C21bとを
フィールドとして構成され、識別データC21aには識
別データα,β,γが格納される。
【0018】この識別データα,β,γは印刷ジョブJ
obに一体に付加されているものであり、同管理テーブ
ルC21より、例えば、印刷ジョブJob1の識別デー
タα,β,γはそれぞれ識別データP1,P2,P3と
なっていることが分る。また、同管理テーブルC21は
識別データP4,P5,P6が付加されていた印刷ジョ
ブJobは、印刷ジョブJob2であり、識別データP
1,P7,P8が付加されていた印刷ジョブJobは、
印刷ジョブJob3であり、識別データP4,P5,P
9が付加されていた印刷ジョブJobは、印刷ジョブJ
ob4であることを示している。
【0019】印刷ジョブJobを発生させた利用者は、
特にこの印刷ジョブJobの印刷結果を排紙する出力ビ
ンA1〜X10を指定しない場合、当該印刷ジョブJo
bは所定の出力ビンA1〜X10に振り分けられること
になる。このように振り分けられると、当然、利用者は
当該出力ビンA1〜X10を特定することが困難にな
る。そこで、利用者は出力ビン管理装置Mにて設定した
識別データを入力すると、この識別データを受付手段C
3が受け付ける。受け付けられた識別データは特定手段
C4に渡され、特定手段C4は管理テーブルC21を当
該識別データに基づいて検索し、この利用者が発生させ
た印刷ジョブJobを特定する。すなわち、利用者が印
刷ジョブJobの発生時に識別データP1,P2,P3
を付加した場合、印刷ジョブJob1が当該利用者の発
生させた印刷ジョブであると特定する。
【0020】このとき、特定手段C4は最初に識別デー
タαのレベル、すなわち、識別データP1に基づいて検
索を実行する。ここで、識別データP1について重複す
るものがなければ、この識別データP1の入力のみで印
刷ジョブJob1を特定できる。しかし、識別データP
1について重複するものがある場合、特定することがで
きないため、識別データβのレベル、すなわち、識別デ
ータP2の入力を受け付けて検索を実行する。ここで、
識別データP1,P2が付加された印刷ジョブJobに
ついて重複するものがなければ、印刷ジョブJob1を
特定する。このように、利用者は識別データα,β,γ
について逐次全てを入力する必要はなく、識別データα
のみを入力した時点で印刷ジョブJobを特定すること
ができる場合もあれば、識別データαおよびβを入力し
た時点で印刷ジョブJobを特定することができる場合
もある。これでも特定できない場合は、識別データα,
β,γまで入力する必要が生じる。本実施形態において
はこの識別データγまで入力すれば印刷ジョブJobを
特定することができるようになっている。
【0021】このように印刷ジョブが特定される場合、
利用者が印刷物を入手することが多いので、解錠手段C
41にて施錠された出力ビンA1〜X10を解錠し、利
用者が印刷物を入手可能にする。一方、特定手段C4に
て出力ビンA1〜X10を特定するものの、利用者はそ
れを識別することができないので、解錠した出力ビンA
1〜X10より印刷物を取出すことができない。そこ
で、特定手段C4はこの特定した出力ビンA1〜X10
を表示手段C5に渡し、この表示手段C5にて利用者が
入力した識別データP1,P2,P3にかかる印刷ジョ
ブJob1が何れの出力ビンA1〜X10から排紙され
たかを表示する。これにより、利用者は自己の発生した
印刷ジョブJob1が何れの出力ビンA1〜X10から
排紙されたかを認識し、入手することができるようにな
る。
【0022】ここで、出力ビン管理装置Mは、ネットワ
ークNT上に送出された印刷ジョブJobを入力すると
いう意味では、プリントサーバが該当する。一方、印刷
ジョブJobをネットワークNT上に送出する前段階と
して機能してもよく、かかる場合はクライアントのコン
ピュータ内にて出力ビン管理装置Mが構成される。ま
た、各マルチビンプリンタA〜Xに収容されてもよい。
このとき、表示手段C5を操作パネルにて構成すればよ
い。
【0023】次に、本出力ビン管理装置Mをコンピュー
タに適用し、このコンピュータに複数の出力ビンを有す
るマルチビンプリンタをネットワークNTを介して接続
したプリンタシステムの概略図を図2に示すとともに、
当該コンピュータおよびマルチビンプリンタの概略ブロ
ック図を図3に示す。図2(a)において、本プリンタ
システムはコンピュータ10とマルチビンプリンタ20
とから構成され、コンピュータ10とマルチビンプリン
タ20とは所定のネットワークNTにて接続されてい
る。
【0024】ここで、コンピュータ10は、概略、内部
にCPU11と、ROM12と、RAM13と、ハード
ディスク14とを備えるとともに、プリンタドライバ1
5と、CPU11との表示命令に従って所定の画像をデ
ィスプレイ18に表示させるディスプレイドライバ16
と、印刷を行う際に、プリンタドライバ15から印字デ
ータなどの所定のデータ交信を実現するインターフェー
ス17とを備えている。また、コンピュータ10はこの
インターフェース17によりマルチビンプリンタ20と
双方向通信を実行可能になっており、マルチビンプリン
タ20のステータス情報やプリンタ情報を取得すること
が可能になっている。一方、上述した出力ビン予約装置
をコンピュータMにて実現可能にするプログラムが媒体
として提供される場合は、CD−ROM14aあるいは
フロッピー(登録商標)ディスク14bに格納された状
態で提供されることとなり、かかる場合、図示しないC
DーROMドライブあるいはフロッピーディスクドライ
ブにて媒体が読み込まれ、ハードディスク14に書込ま
れる。そして、この書込まれたプログラムに基づいて出
力ビン予約装置として機能するコンピュータ10を構成
することが可能になっている。
【0025】また、マルチビンプリンタ20は、概略、
内部にCPU21と、ROM22と、RAM23と、E
EPROM24と、印刷エンジン25と、排紙フィーダ
26と、操作パネル27と、インターフェース28と、
給紙装置29と、マルチビンユニット30とを備えてい
る。本実施形態においてはマルチビンユニット30はビ
ン番号出力ビン301〜310の10個の出力ビンを有
する構成を採用している。むろん、この出力ビンの数は
適宜変更可能であることはいうまでもない。
【0026】かかる構成において、コンピュータ10に
てハードディスク14に格納されている所定のアプリケ
ーションが起動され、このアプリケーション上で作成さ
れた文章や図などについての印刷操作が行われると、こ
の印刷操作に伴う印刷ジョブJobがインターフェース
17を介してマルチビンプリンタ20に送出される。そ
して、マルチビンプリンタ20は印刷ジョブJobを入
力し、印刷を実行後、所定の出力ビンに印刷結果を排紙
する。
【0027】ここで、出力ビン301〜310は印刷結
果を取り出す部分に所定の開閉部を備え、この開閉部が
施解錠可能になっており、印刷結果が排紙されるにあた
り、開閉構造が施錠され、内部に収容された印刷物を取
り出せないようになっている。そして、収容された印刷
物を取り出す場合には、施錠された状態を解錠しなけれ
ばならない態様になっている。図4は、出力ビン301
〜310の開閉部の施錠解錠構造を示した斜視図であ
る。同図において、各出力ビン301〜310には、開
閉可能な蓋31がそれぞれ配設されており、利用者は、
この蓋31に形成されている穴32に指を挿入して蓋3
1を手前に引き出す。すると、蓋31は当該蓋31の右
側端に配設された回転軸33を支点として回転し開口す
るようになっている。
【0028】そして、蓋31の左側には、スリット34
が設けられており、マルチビンプリンタ20本体側にあ
るロック爪35がスリット34に噛み込むことにより、
蓋31を施錠することが可能になっている。同様に、各
出力ビン301〜310に対して、マルチビンプリンタ
20本体側にそれぞれソレノイド36が配置されてお
り、このソレノイド36がオンされたときにロック爪3
5がアーム軸37を支点に回動してロック爪35がスリ
ット34に嵌まり、施錠される構成となっている。そし
て、ソレノイド36がオフされたときには、スプリング
38が伸長することにより、ロック爪35はスリット3
4から外れ元の位置まで戻る。これによって、蓋31の
施錠が解錠され、蓋31は回動可能となり、利用者は出
力ビン301〜310に収容された印刷物を入手するこ
とが可能になる。ここで、マルチビンプリンタ20のC
PU21は、ソレノイド36がオン状態になっている出
力ビン301〜310を使用中の出力ビン301〜31
0と検出し、ステータス情報として、コンピュータ10
に通知可能になっている。
【0029】また、図3に示したコンピュータ10にお
いては、同図3に示した各種ハードウェア構成に基づい
て、図5に示すハードディスク14に格納されているソ
フトウェアが実行されることになる。すなわち、上記各
種ハードウェア構成を基礎としてバイオス14aが実行
され、その上層にてオペレーティングシステム14b
と、アプリケーション14cとが実行される。基本的に
はオペレーティングシステム14bがバイオス14aを
介するか直に各種ハードウェア構成とアクセスし、アプ
リケーション14cはこのオペレーティングシステム1
4bを介して上記各種ハードウェア構成とデータなどの
送受信を行う。
【0030】例えば、ハードディスク14からデータを
読み込むには、オペレーティングシステム14bを介し
てハードディスク14にアクセスする。この他、オペレ
ーティングシステム14bには各種ハードウェア構成を
制御するための各種のドライバを組み込むことが可能で
あり、組み込まれたドライバ類はオペレーティングシス
テム14bの一部となって各種ハードウェア構成の制御
を実行する。このドライバの類としては、ビデオカード
を介して外部のディスプレイ18への表示を制御するデ
ィスプレイドライバであるとか、マルチビンプリンタ2
0への印刷エンジンにて印字制御を実行する印刷ジョブ
Jobを出力するプリンタドライバ14dなどが組み込
まれている。
【0031】図6は、上述したプリンタドライバ14d
の構成を示している。同図において、プリンタドライバ
14aは、スプーラ14d1と、ランゲージモニタ14
d2と、ポートモニタ14d3と、マルチビンプリンタ
20の各出力ビン301〜310に対応したポート14
d4を備えている。上記の通り、マルチビンプリンタ2
0とコンピュータ10とは、双方向通信が可能であり、
マルチビンプリンタ20は、コンピュータ10から入力
した印刷ジョブJobの印刷を正常に完了したことや、
マルチビンプリンタ20にて異常が発生したことや、マ
ルチビンプリンタ20の出力ビン301〜310の使用
状態を示すステータス情報、プリンタ情報をコンピュー
タ10からの要求に従い、あるいは、自発的にコンピュ
ータ10に対して出力する。
【0032】かかる場合、マルチビンプリンタ20から
の出力は、コンピュータ10において、当該出力を実行
したマルチビンプリンタ20に対応するポート14d4
およびポートモニタ14d3を介してランゲージモニタ
14d2に入力される。そして、ランゲージモニタ14
d2により所定の制御処理が実行され、所定の手法に基
づいてディスプレイ18にステータス情報、プリンタ情
報として表示したり、これらの情報をハードディスク1
4に格納する。
【0033】また、プリンタドライバ14dにおいて
は、アプリケーション14cにて生成された印刷ジョブ
Jobをオペレーティングシステム14bを介して順次
スプーラ14a1にて入力し、スプーラ14d1は入力
した同印刷ジョブjobに格納された印字データを先頭
ページ順番にランゲージモニタ14d2に出力する。こ
こで、ランゲージモニタ14d2は、スプーラ14d3
からページ順に入力した印字データをハードディスク1
4あるいはRAM13に確保したページデータ領域に一
旦格納し、印刷ジョブJobに伴う全ての印字データが
当該ページデータ領域に格納されたタイミングにて同ペ
ージデータ領域から所定のバンド単位に分割された印字
データを取り出し、ポートモニタ14d3に出力する。
そして、ポートモニタ14d3は、ランゲージモニタ1
4d2から入力した印字データを所定のポート14d4
を介してマルチビンプリンタ20に転送する。
【0034】このとき、ランゲージモニタ14d2は、
ポートモニタ14d3に出力するマルチビンプリンタ2
0と印刷結果を排紙する出力ビン301〜310などが
設定と、上記印字データが格納されている印刷ジョブJ
obを出力する。そして、ポートモニタ14d3はこの
設定に基づいて、印刷ジョブJobを所定のポート14
d4に振り分けて、マルチビンプリンタ20に出力す
る。なお、このポート14d4はマルチビンプリンタ2
0の備える出力ビン301〜310に対応して形成され
ているため、ポートモニタ14d3は、印刷に際して、
適宜ポート14d4を振り分けることになる。そして、
印刷ジョブJobは、振り分けられたポート14d4か
ら出力され、この印刷ジョブJobの印刷結果は、同ポ
ート14d4に対応するマルチビンプリンタ20の出力
ビン301〜310から排紙されることになる。
【0035】さらに、ランゲージモニタ14d2は、マ
ルチビンプリンタ20と所定のタイミングにより双方向
通信を実行しているので、マルチビンプリンタ20のプ
リンタ情報あるいはステータス情報を確認することによ
り、コンピュータ10、マルチビンプリンタ20間のデ
ータ転送路の通信状態およびマルチビンプリンタ20の
状態を監視している。ここで、マルチビンプリンタ20
は、図2(a)に示すようにネットワークNT上に1台
配設される構成に限定されるものではなく、図2(b)
に示すように、複数のマルチビンプリンタA〜Xを配設
する構成であってもよい。かかる場合、プリンタドライ
バ14dのポート14d4は、接続されたマルチビンプ
リンタA〜Xごとに、マルチビンプリンタA〜Xが備え
る出力ビン301〜310に対応して形成されることに
なる。そして、ポートモニタ14d3は、印刷に際し
て、適宜、複数あるマルチビンプリンタA〜Xの何れか
のマルチビンプリンタを選択し、該マルチビンプリンタ
の出力ビン301〜310から印刷ジョブJobが出力
されるように所定のポート14d4に印刷ジョブJob
を振り分ける。
【0036】このポートモニタ14d3が印刷ジョブJ
obをポート14d4に振り分ける場合、利用者によっ
て、所定のマルチビンプリンタA〜Xの所定の出力ビン
301〜310が設定された場合は、この設定に従えば
よいし、設定されない場合は、各マルチビンプリンタA
〜Xの各出力ビン301〜310の使用状態あるいは利
用態様などを判別し、ポートモニタ14d3によって自
動的に振り分けるようにしても良い。かかる自動的な振
り分けについては後述する。
【0037】図7は、マルチビンプリンタA〜Xにおい
て所定の動作を実現する各機能を示した機能ブロック図
を示している。同図において、マルチビンプリンタA〜
Xは、概略、PDL解釈部51と、ステータス管理部5
2と、画像生成部53と、エンジン制御部54とを備え
るとともに、排紙フィーダー55と、施錠解錠制御部5
6と、エンジン57と、給紙フィーダー58と、ビンセ
レクタ59とを備えている。また、PDL解釈部51
は、印字データ解釈部51aと、ヘッダ部解釈部51b
と、ステータス解釈部51cとを有している。そして、
ステータス管理部52は、設定記憶部52aと、処理指
示部52bとを有している。
【0038】このように構成されたマルチビンプリンタ
A〜Xにおいて、印刷ジョブJobが入力された場合の
具体的な動作を説明する。なお、図7に示す各部は上述
した図3に示すマルチビンプリンタA〜Xの各ハードウ
ェア構成によって適宜実行可能に形成されて実現される
ものである。コンピュータ10から送出された印刷ジョ
ブJobは、マルチビンプリンタA〜Xに入力されると
ともに、PDL解釈部51に送られる。この印刷ジョブ
Jobは、ヘッダ部と印字データ部に分けられる。そし
て、それぞれ、ヘッダ部解釈部51bと印字データ解釈
部51aに送出されるとともに、その内容が解釈され
る。
【0039】ここで、印刷ジョブJobのヘッダ部は、
例えば、印刷された用紙をフェイスダウンに排出するか
フェイスアップに排出するか、あるいは、ページ順で印
刷するかページ下り順で排出するかなどの各種の設定デ
ータが含まれているとともに、本実施形態においては、
これらの設定情報に加えて、何れのマルチビンプリンタ
A〜Xの出力ビン301〜310から印刷済み用紙を排
出するかを示すプリンタ番号や出力ビン番号の設定がな
されている。そして、ヘッダ部解釈部31bは印刷済み
用紙を排出するプリンタ番号や出力ビン番号を取得し
て、ヘッダ部のデータをステータス管理部52に送出す
る。
【0040】ここで、ステータス管理部52は、上述し
たようにヘッダ部解釈部31bから送出された出力ビン
番号を処理指示部52bにて入力すると、このヘッダ部
に格納された印刷条件を画像生成部53に指示する。か
かる印刷条件は、後述するように、当該印刷ジョブJo
bを何部印刷するかなどの条件が含まれることになる。
また、ステータス管理部52のステータス記憶部52a
は、施解錠管理部56と定期的に通信を実行し、出力ビ
ン301〜310の使用状態を取得して保存するととも
に、上記使用状態はステータス解釈部51cに出力さ
れ、ステータス解釈部51cは、この使用状態を適宜、
当該マルチビンプリンタA〜Xのステータス情報とし
て、ネットワークNT上に送出し、ネットワークNTに
接続されたコンピュータ10にて取得可能とする。
【0041】一方、画像生成部53は、印字データ解釈
部31aから印字データを取得すると、この印字データ
に基づいて印刷用紙に印刷する画像データを生成し、処
理指示部52bから入力した処理部数などの印刷条件と
ともに、エンジン制御部34に送出する。エンジン制御
部34は、まず、施解錠制御部56によりソレノイド3
6をオンにし、ロック爪35をスリット34に噛み込ま
せることにより、蓋31を施錠する。そして、画像デー
タに従って給紙フィーダ37から所定の印刷用紙をエン
ジン36に送らせるとともに、エンジン36にてこの印
刷用紙に上述した画像データを印刷する。そして、エン
ジン制御部34は、印刷物を排出するビンを排紙フィー
ダ35に指定して、排紙フィーダ35はビンセレクタ3
8を駆動することにより印刷物を所定の出力ビン301
〜310に排紙する。
【0042】ここで、上述したコンピュータ10のプリ
ンタドライバ14dが有するポートモニタ14d3が印
刷ジョブJobを出力するマルチビンプリンタA〜Xお
よび出力ビン301〜310を自動的に振り分ける際の
動作を説明する。各マルチビンプリンタA〜Xにおいて
は、出力ビン301〜310ごとに所定の物理的仕様が
設定されている。
【0043】例えば、マルチビンプリンタA,B,C等
の出力ビン301〜310は印刷部数100部を収容で
き、マルチビンプリンタA,Bの出力ビン310は印刷
部数500部まで収容できるとする。このとき、ポート
モニタ14d3にて印刷ジョブの自動振り分けを行う場
合であって、利用者が印刷ジョブJobの生成時に印刷
部数500部と設定した場合は、ポートモニタ14d3
は、マルチビンプリンタA,B,X等の出力ビン310
に対応するポート14d4を自動的に選択して、印刷ジ
ョブJobを出力するようにすればよい。
【0044】かかる場合、上述した印刷部数100部、
500部という設定は、図8に示すように印刷ジョブJ
obのデータフォーマットの一部に印刷条件61として
格納される。また、本実施形態のように、ポートモニタ
14d3が自動的にこの印刷条件61に応じて、印刷ジ
ョブjobをポート14d4に振り分ける場合、図9に
示すマルチビンプリンタテーブルT1を基準にして実行
することになる。
【0045】このマルチビンプリンタテーブルT1は、
コンピュータ10のハードディスク14に格納され、マ
ルチビンプリンタA〜XがネットワークNTに接続され
ると、利用者の設定、あるいは、コンピュータ10と当
該新規に接続されたマルチビンプリンタA〜Xとの双方
向通信にて追加される。むろん、マルチビンプリンタテ
ーブルT1は、上述したようにコンピュータ10のハー
ドディスク14に格納される態様に限定されず、図2
(b)に示すようにネットワークNT上にプリントサー
バPSが配置された場合、このプリントサーバPSにマ
ルチビンプリンタテーブルT1を備えさせ、当該プリン
トサーバPSにて印刷ジョブJobを入力し、適宜何れ
のマルチビンプリンタA〜Xの出力ビン301〜310
に割り振るかを選択させるようにしてもよい。かかる場
合、プリントサーバPSは図5に示すソフトウェア構成
を備えるとともに、図3に示すコンピュータ10と同等
のハードウェア構成を備える。従って、図6に示すプリ
ンタドライバ14dの構成を備えることは言うまでもな
いし、マルチビンプリンタテーブルT1がハードディス
ク14に格納されることは言うまでもない。
【0046】そして、コンピュータ10にて印刷ジョブ
Jobが発生し、ネットワークNT上に送出されると、
プリントサーバPSは当該印刷ジョブJobを入力し、
プリンタドライバ14dのポートモニタ14d3は、マ
ルチビンプリンタテーブルT1を参照し、当該印刷ジョ
ブに格納されている印刷条件61に基づいて所定のマル
チビンプリンタA〜Xの所定の出力ビン301〜310
に対応するポート14d4に印刷ジョブJobを出力す
ることになる。そして、このポート14d4からネット
ワークNT上に出力された印刷ジョブJobは当該マル
チビンプリンタA〜Xにて印刷されるとともに、当該出
力ビン301〜310に排紙される。
【0047】同図においては、マルチビンプリンタテー
ブルT1は、フィールドとして、「プリンタ」、「出力
ビン」、「態様」、「使用中フラグ」を有している。こ
こで、「プリンタ」ではネットワークNT上にマルチビ
ンプリンタA〜Xが接続されていることを示すレコード
が格納され、「出力ビン」では各マルチビンプリンタA
〜Xに出力ビン301〜310が形成されていることを
示すレコードが格納されている。また、「態様」では、
例えば、マルチビンプリンタAの出力ビン301,30
2は通常のビン(100部収容可)を示し、出力ビン3
10が大容量のビン(500部収容可)を示すレコード
が格納されている。
【0048】また、マルチビンプリンタBはマルチビン
プリンタAと同様の構成であることを示している。そし
て、マルチビンプリンタCにおいては、出力ビン10が
超大容量のビン(1000部収容可)を備えていること
を示している。そして、マルチビンプリンタXはマルチ
ビンプリンタAと同様を構成を備えることを示してい
る。従って、例えば、ポートモニタ14d3は印刷条件
に400部印刷が設定されている印刷ジョブJobを入
力すると、マルチビンプリンタA,B,Xの出力ビン3
10にこの印刷ジョブJobを割り振って出力する出力
ビンを選択する制御を実行することとなる。
【0049】このとき、マルチビンプリンタテーブルT
1には、上述した「使用中フラグ」のフィールドを備え
られており、この「使用中フラグ」は、定期的にポート
モニタ14d3がマルチビンプリンタA〜Xと双方向通
信を実行して、マルチビンプリンタA〜Xの各出力ビン
301〜310の使用状況を取得して格納する。そし
て、ポートモニタ14d3は上述した印刷ジョブJob
をマルチビンプリンタA,B,Xの何れかの出力ビン3
10に割り振る処理を実行する場合、この「使用中フラ
グ」を参照し、空いている出力ビン310に割り振る。
【0050】従って、マルチビンプリンタAの出力ビン
310の「使用中フラグ」は“1”になっているので、
次のマルチビンプリンタBの出力ビン310の「使用中
フラグ」を参照し、かかる場合、“0”であるため、5
00部印刷の印刷ジョブJobは、マルチビンプリンタ
Bの出力ビン310に割り振ることになる。また、印刷
ジョブJobの印刷条件が1000部印刷であれば、マ
ルチビンプリンタCの出力ビン310に割り振ることに
なる。他の印刷条件の場合を含め、このポートモニタ1
4d3にて印刷ジョブJobを割り振るにあたり、所定
のポート14d4を選択する処理については後述する。
【0051】本実施形態においては、印刷ジョブJob
に印刷部数などの印刷条件を設定し、この印刷条件に基
づいて印刷ジョブJobを割り振るマルチビンプリンタ
A〜Xの出力ビン301〜310を選択する手法につい
て説明した。ここで、上述したように出力ビン301〜
310は、開閉構造を備えるとともに、この開閉構造を
施錠解錠することができるようになっている。かかる場
合、当該施錠された出力ビン301〜310を解錠する
にあたり、当該出力ビン301〜310を有するマルチ
ビンプリンタA〜Xにおいて予め登録したパスワードを
入力し、このパスワードが正規のものであれば、施錠さ
れた出力ビン301〜310を解錠する。本実施形態に
おいては、施錠された出力ビン301〜310を解錠す
るパスワード等を印刷ジョブJobが発生するコンピュ
ータ10側にて登録することができるようになってい
る。
【0052】図10は、コンピュータ10にてパスワー
ド等を登録する場合のユーザーインターフェース画面を
示している。同図において、本ユーザーインターフェー
ス画面70は、利用者がコンピュータ10にて印刷を実
施するに際し、プリンタドライバ14dが起動された場
合に表示される画面の中の一設定画面であり、本実施形
態においては、パスワード71と、解放時間72と、施
錠する/しない選択73とを設定可能になっている。こ
のパスワード71の設定は、上述した施錠された出力ビ
ン301〜310を解錠する際に入力するものであり、
解放時間72は施錠された出力ビン301〜310が長
時間にわたり占有されてしまうことを防止するために、
強制的に施錠を解錠してしまう時間を設定するものであ
る。
【0053】また、施錠する/しない73は、印刷に際
して出力ビン301〜310を施錠するか否かを選択さ
せるものである。従って、この施錠する/しない73で
「する」が選択された場合のみ、パスワード71、解放
時間72が設定可能になることは言うまでもない。むろ
ん、パスワード71と解放時間72は強制的に設定しな
ければならないようにしてもよいし、選択的に設定可能
にするようにしてもよい。
【0054】この設定は印刷ジョブJobを生成する場
合、すなわち、アプリケーション14cなどで印刷を実
行するごとに行うようにしてもよいし、コンピュータ1
0ごとに設定するようにしてもよい。前者の場合は、印
刷ジョブJobごとにパスワード71等を設定すること
ができるため、よりセキュリティを向上させることが可
能であり、後者の場合は、利用者が使用するコンピュー
タ10に対して、パスワード71や解放時間72を固定
的に定めれば、以降、このコンピュータ10〜出力され
る印刷ジョブJobに、このパスワード71および解放
時間72が設定されるため、操作性を簡易にすることが
可能になる。
【0055】図11は、図10の設定画面70にて設定
したパスワード71、解放時間72および施錠する/し
ない73が格納された印刷ジョブJobのデータフォー
マットを示している。同図において、印刷ジョブJob
はパケット構造を備え、それぞれ出力ビン80と、印刷
条件81と、施錠82と、パスワード83と、解放時間
84と、印字データ85とが格納される。
【0056】ビン番号80および印刷条件81は、コン
ピュータ10にて印刷ジョブJobを発生させるときに
設定する場合や、印刷条件等に応じてプリンタドライバ
14dが自動的に印刷ジョブJobを所定のマルチビン
プリンタA〜Xの出力ビン301〜310に割り振ると
きに、選択したマルチビンプリンタA〜Xおよの出力ビ
ン301〜310が格納される。一方、施錠82とパス
ワード83と解放時間84とは、上述した設定画面70
にて設定された際に印刷ジョブJobに格納される。施
錠82については、マルチビンプリンタA〜Xに入力さ
れると、PDL解釈部51のヘッダ部解釈部51bにて
解釈される。そして、この解釈に従い施解錠制御部56
は、所定の出力ビン301〜310の蓋31が施錠され
るように制御を実行する。
【0057】ここで、上述したようにポートモニタ14
d3にて印刷ジョブJobが自動的に割り振られる場
合、利用者は自己の印刷ジョブJobが何れのマルチビ
ンプリンタA〜Xの出力ビン301〜310に出力され
たかが不明になる。このとき、ポートモニタ14d3
は、図12に示すパスワード対応テーブルT2を備え、
印刷ジョブJobについて割り振りを実施するごとに同
パスワード対応テーブルT2を更新する。
【0058】同図において、パスワード対応テーブルT
2は、フィールドとして、パスワード81と、ユーザ名
82と、ホスト名83と、マルチビンプリンタ名84
と、出力ビン番号85とから構成されている。かかるユ
ーザ名82およびホスト名83は、図11にて図示して
はいないが、通常、印刷ジョブJobに付加されるもの
であり、当該印刷ジョブJobが出力されたコンピュー
タ10のユーザ名やホスト名が格納される。
【0059】このように、利用者が印刷ジョブJobを
発生させるにあたり、特にマルチビンプリンタA〜Xの
出力ビン301〜310を指定しない場合は、ポートモ
ニタ14d3にて勝手に印刷ジョブJobを所定のマル
チビンプリンタA〜Xに割り振ってしまうため、利用者
は自己の印刷ジョブJobが何れのマルチビンプリンタ
A〜Xの出力ビン301〜310に排紙されたかが不明
になる。
【0060】ここで、コンピュータ10、プリントサー
バPSあるいは各マルチビンプリンタA〜Xの操作パネ
ル27にて、図13に示す入力画面90a〜90cを状
況に応じて順次表示し、自己の印刷ジョブJobが何れ
のマルチビンプリンタA〜Xの出力ビン301〜310
に出力されたか否かを認識可能にする。同図において、
図13(a)にて、まず、パスワード91を入力する。
すると、コンピュータ10あるいはプリントサーバPS
にてパスワード対応テーブルT2を検索し、該当するパ
スワード81を抽出し、当該パスワード81を有するレ
コードのマルチビンプリンタ名84および出力ビン番号
85を特定する。そして、図14に示す出力表示画面1
00をコンピュータ10あるいはプリントサーバPSの
ディスプレイ上または、マルチビンプリンタA〜Xの操
作パネル27に表示する。同図においては、プリンタ1
01に当該マルチビンプリンタA〜Xの名称と、ビン番
号102に当該出力ビン301〜310とを表示する。
これにより、利用者は自己が出力した印刷ジョブJob
が何れのマルチビンプリンタA〜Xの出力ビン301〜
310に排紙されたかを認識することが可能になる。
【0061】むろん、パスワード71の設定は、ネット
ワークNT上の全てのコンピュータ10にてユニークに
なる訳ではない。すなわち、偶然、複数の利用者が同一
のパスワードを設定してしまう場合がある。このときの
ために、ユーザ名82およびホスト名83を格納する態
様を採用し、図13(a)のパスワード91の入力時、
パスワード対応テーブルT2にて複数の同一のパスワー
ドが抽出された場合は、図13(b)の入力画面90b
を表示し、利用者にユーザ名を入力させる。このユーザ
名についても偶然に複数の利用者が同一のユーザ名を有
する場合があるため、利用者が入力したユーザ名92に
ついても複数の同一のユーザ名82が抽出された場合
は、図13(c)の入力画面90cを表示し、利用者に
ホスト名を入力させる。このホスト名はネットワークN
T上のコンピュータ10にて相互にユニークであるた
め、このパスワード91と、ユーザ名92と、ホスト名
93との入力により、利用者の使用しているコンピュー
タ10から出力された印刷ジョブJobが何れの出力ビ
ン301〜310に排紙されたかを特定することが可能
になる。
【0062】ここで、ポートモニタ14d3にて印刷ジ
ョブJobをマルチビンプリンタA〜Xの出力ビン30
1〜310に割り振る場合、単一のマルチビンプリンタ
A〜Xに割り振る場合に限定されず、一つの印刷ジョブ
Jobを複数のマルチビンプリンタA〜Xの出力ビン3
01〜310に割り振る場合も有り得る。かかる場合、
パスワード対応テーブルT2のマルチビンプリンタ名8
4および出力ビン番号85には当該複数のマルチビンプ
リンタA〜Xの出力ビン301〜310が格納されるこ
とになる。
【0063】また、上述したように利用者が状況に応じ
て入力画面90a〜90cについて所定事項を入力する
と、図15の出力表示画面200が表示され、プリンタ
201a,bおよび出力ビン番号202a,bにて利用
者は自己の出力した印刷ジョブJobが何れの複数のマ
ルチビンプリンタA〜Xの出力ビン301〜310に排
紙されたかを認識することが可能になる。
【0064】次に、上述した図8および図9に基づい
て、ポートモニタ14d3が印刷ジョブJobを所定の
マルチビンプリンタA〜Xの出力ビン301〜310に
割り振る場合に実行するビン選択処理の処理内容を図1
6のフローチャートに示す。同図において、最初に、発
生した印刷ジョブJobを入力する(ステップS10
0)。そして、当該印刷ジョブJobに格納されている
ビン番号60および印刷条件61を解析する(ステップ
S105)。ここで、ビン番号60が利用者によって特
定の出力ビンを指定されているか否かを判定する(ステ
ップS110)。ビン番号60が指定されていない場合
は、各マルチビンプリンタA〜Xと双方向通信し、ステ
ータス情報を取得するとともに、マルチビンプリンタテ
ーブル70を更新する(ステップS115)。更新が終
了すると、次に、印刷条件61が印刷部数であるか否か
を判定する(ステップS120)。印刷条件61が印刷
部数でなければ、丁合印刷か否かを判定する(ステップ
S125)。丁合印刷でなければ、大量印刷であるか否
かを判定する(ステップS130)。
【0065】ここで、大量印刷でないと判定された場合
は、通常の出力ビン301〜309を選択すればよいた
め、かかる出力ビン301〜309の「使用中フラグ」
を参照し、使用フラグが“0”すなわち、使用中ではな
い出力ビンを選択する(ステップS140)。また、ス
テップS130にて大量印刷であると判定された場合
は、その印刷部数を取得し、100部以上500部以下
であれば、マルチビンプリンタA等の500部収容可能
な出力ビン310であって、使用中フラグに基づいて使
用中でない出力ビンを選択する(ステップS145)。
ステップS125にて丁合印刷と判定された場合は、一
部であって、500部未満であれば、通常の出力ビン3
01〜309を選択するし、100部以上500部以下
であれば、500部収容可能な出力ビン310を選択す
る。むろん、かかる場合も使用中でない出力ビンを選択
する。一方、複数部数の丁合印刷の場合は、この複数部
数に対応した連続した出力ビンが選択できるか否かを判
定し、連続で選択できる場合は、連続出力ビンを選択す
るし、連続で選択できない場合は、同一マルチビンプリ
ンタA〜X内から適宜出力ビンを複数分選択してもよい
し、複数のマルチビンプリンタA〜Xに跨って出力ビン
を複数分選択してもよい(ステップS150)。
【0066】ステップS120にて部数印刷と判定され
た場合は、一部であって、500部未満であれば、何れ
かのマルチビンプリンタA〜Xの通常の出力ビン301
〜309を選択するし、100部以上500部以下であ
れば、500部収容可能な出力ビン310を選択する。
むろん、かかる場合も使用中でない出力ビンを選択す
る。一方、複数部数の場合は、この複数部数に対応した
連続出力ビンが選択できるか否かを判定し、連続で選択
できる場合は、連続出力ビンを選択するし、連続で選択
できない場合は、同一マルチビンプリンタA〜X内から
適宜出力ビンを選択してもよいし、複数のマルチビンプ
リンタA〜Xに跨って出力ビンを選択してもよい(ステ
ップS155)。ステップS110にて特定の出力ビン
が指定されていると判定した場合は、当該特定された出
力ビンを選択する(ステップS160)。そして、ステ
ップS140,S145,S150,S155,S16
0にて選択した出力ビンを有するマルチビンプリンタA
〜Xに対応したポート14d4に印刷ジョブJobを出
力し印刷を実行させ、当該出力ビンに印刷物を排紙させ
る(ステップS165)。
【0067】図17は、上述した図13〜図15に示し
た入力画面90a〜90cでの受け付け、および、出力
表示画面100,200の表示を実現するビン表示処理
の処理内容を示したフローチャートである。同図におい
ては、前提として、図10の施錠する/しない73にて
「施錠する」が選択され、図11に示す施錠82に基づ
いて施解錠制御部56が所定の出力ビンを施錠し、同施
錠82を備える印刷ジョブJobに基づいて印刷が実行
される(ステップS200)。この印刷ジョブJobを
発生させたコンピュータ10の利用者は、当該コンピュ
ータ10あるいはプリントサーバPSあるいは任意のマ
ルチビンプリンタA〜Xの操作パネル27に所定の手法
に基づいて図13(a)に示す入力画面90aを表示さ
せ、印刷ジョブJobを出力するに際して設定したパス
ワード91を入力する。すると、この利用者が入力した
パスワード91を受け付け(ステップS205)、この
パスワード91に基づいて図12に示すパスワード対応
テーブルT2を検索し、該当するパスワード91がパス
ワード81に格納されているか否かを判定する(ステッ
プS210)。
【0068】該当するパスワード91が存在する場合、
次に、このパスワード91が重複してパスワード81に
格納されているか否かを判別し(ステップS215)、
重複したパスワード91がある場合は、図13(b)に
示す入力画面90bを表示させ、利用者が入力したユー
ザ名92を受け付ける(ステップS220)。そして、
このユーザ名92に基づいて図12に示すパスワード対
応テーブル80を検索し、このユーザ名92がユーザ名
82に格納されているか否かを判定する。むろん、かか
る検索の対象となるデータは、上述したパスワード91
を備えるデータに限定されることは言うまでもない(ス
テップS225)。
【0069】当該ユーザ名92が存在する場合、次に、
このユーザ名92が重複してユーザ名82に格納されて
いるか否かを判別し(ステップS230)、重複したユ
ーザ名92がある場合は、図13(c)に示す入力画面
90cを表示させ、利用者が入力したホスト名93を受
け付ける(ステップS235)。そして、このホスト名
93に基づいて図12に示すパスワード対応テーブルT
2を検索し、該当するホスト名93がホスト名83に格
納されているか否かを判定する。むろん、かかる検索の
対象となるデータは、上述したパスワード91およびユ
ーザ名92を備えるデータに限定されることは言うまで
もない(ステップS240)。
【0070】該当するホスト名93が存在する場合は、
印刷ジョブJobを排紙したマルチビンプリンタ84お
よび出力ビン番号85が特定できるため、特定した内容
を図14あるいは図15に表示させる(ステップS24
5)。そして、当該出力ビンを解錠する(ステップS2
50)。一方、ステップS210、S225、S240
にて該当するパスワード91,ユーザ名92,ホスト名
93がパスワード対応テーブルT2に存在しないと判別
したときは、誤ったデータが入力されたと判断し、デー
タの再入力を指示する(ステップS255)。
【0071】図17に示したように、通常は、適宜パス
ワード91、ユーザ名92、ホスト名93の入力を受け
付け、該当印刷ジョブJobが排紙されたマルチビンプ
リンタA〜Xの出力ビン301〜310が特定された時
点で印刷に際して施錠された出力ビン301〜310を
解錠することになる。一方、図10にて解放時間72が
設定された場合は、この解放時間が経過すると、強制的
に施錠を解錠する。ここで、図18はこの強制解錠処理
の処理内容をフローチャートに示している。
【0072】同図においては、前提として、図10に示
す施錠する/しない73にて「施錠しない」が選択さ
れ、図11に示す施錠82に基づいて施解錠制御部56
は所定の出力ビンを施錠し、同施錠82を備える印刷ジ
ョブJobに基づいて印刷が実行される(ステップS3
00)。利用者が上述したパスワード91等を入力した
ことによる解錠指示があるか否かを判別し(ステップS
305)、無ければ、施錠してからの経過時間を算出
し、図10に示した解放時間72にて設定され、図11
に示す解放時間84に格納された時間が経過したか否か
を判定する(ステップS310)。経過していれば、当
該出力ビンを解錠する(ステップS315)。一方、ス
テップS310にて経過時間が設定した解放時間を越え
ていないと判別された場合は、ステップS305に戻り
処理を繰り返す。
【0073】このように、ポートモニタ14d3にて割
り振られた印刷ジョブJobの出力先を判別してパスワ
ード対応テーブル80にて管理し、当該印刷ジョブJo
bを出力した利用者によるパスワード91,ユーザ名9
2,ホスト名93の入力に基づいて、当該パスワード対
応テーブル80を検索し、当該印刷ジョブJobが出力
された出力ビンを特定して、操作パネル27などに表示
することにより、利用者は自己の印刷ジョブJobが排
紙された出力ビンを認識することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる出力ビン管理装置
のクレーム対応図である。
【図2】プリンタシステムの概略図である。
【図3】コンピュータおよびマルチビンプリンタの概略
ブロック図である。
【図4】出力ビンの施錠解錠構造を示した斜視図であ
る。
【図5】コンピュータの概略ソフトウェア構成を示した
概略構成図である。
【図6】プリンタドライバの構成を示した構成図であ
る。
【図7】マルチビンプリンタの動作を実現する各機能を
示した機能ブロック図である。
【図8】印刷ジョブのデータフォーマットの構成の一例
を示した構成図である。
【図9】マルチビンプリンタテーブルの構成を示した構
成図である。
【図10】コンピュータにてパスワード等を登録する場
合のユーザーインターフェース画面を示した画面図であ
る。
【図11】印刷ジョブのデータフォーマットの構成の一
例を示した構成図である。
【図12】パスワード対応テーブルの構成を示した構成
図である。
【図13】入力画面を示した画面図である。
【図14】出力表示画面を示した画面図である。
【図15】出力表示画面の他の例を示した画面図であ
る。
【図16】ビン選択処理の処理内容を示したフローチャ
ートである。
【図17】ビン表示処理の処理内容を示したフローチャ
ートである。
【図18】強制解錠処理の処理内容を示したフローチャ
ートである。
【符号の説明】
M・・・出力ビン管理装置 C1・・・判別手段 C11・・・施錠手段 C2・・・管理手段 C21・・・管理テーブル C21a・・・識別データ C21b・・・印刷ジョブ名 C3・・・受付手段 C4・・・特定手段 C41・・・解錠手段 C5・・・表示手段 A〜X・・・マルチビンプリンタ A1〜X10・・・出力ビン NT・・・ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 39/11 B41J 29/00 Z

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された少なくとも1
    つ以上の複数の出力ビンを有する印刷装置にて所定の印
    刷ジョブが排紙される出力ビンを判別する判別手段と、 上記判別手段の判別に従い上記印刷ジョブと当該出力ビ
    ンとを同印刷ジョブに付加されている所定の識別データ
    と対応させて管理する管理テーブルを生成する管理手段
    と、 上記印刷ジョブの排紙された出力ビンを特定するための
    上記識別データの入力を受け付ける受付手段と、 上記受付手段にて入力された識別データに基づいて上記
    管理テーブルを検索し、同入力された識別データの付加
    された印刷ジョブが排紙された出力ビンを特定する特定
    手段と、 上記特定手段にて特定された出力ビンを表示する表示手
    段とを具備することを特徴とする出力ビン管理装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の出力ビン管理装置
    において、 上記出力ビンは、施錠開錠可能であるとともに、上記判
    別手段は、上記印刷ジョブが所定の出力ビンに排紙され
    るに際して、同出力ビンを施錠する施錠手段を備え、上
    記印刷ジョブが排紙される出力ビンの判別時に同施錠手
    段にて施錠することを特徴とする出力ビン管理装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の出力ビン管理装置
    において、 上記特定手段は、所定の出力ビンを特定するとともに、
    上記施錠手段にて施錠された当該出力ビンを解錠する解
    錠手段を備えることを特徴とする出力ビン管理装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の出力ビン管理装置において、 上記識別データは、所定の組み合わせにて上記印刷ジョ
    ブが出力された出力ビンを特定可能な複数の識別子にて
    形成され、上記受付手段は、複数の識別子の入力を順次
    受け付け、上記記特定手段は、上記受付手段にて順次入
    力された識別子に基づいて管理テーブルを検索し、所定
    の組み合わせの識別子の入力を受け付けると出力ビンを
    特定することを特徴とする出力ビン管理装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の出力ビン管理装置において、 上記表示手段は、上記各印刷装置に組み込まれた表示パ
    ネルであることを特徴とする出力ビン管理装置。
  6. 【請求項6】 ネットワークに接続された少なくとも1
    つ以上の複数の出力ビンを有する印刷装置にて所定の印
    刷ジョブが排紙される出力ビンを管理する出力ビン管理
    方法であって、 上記印刷ジョブが排紙される出力ビンを判別する判別工
    程と、 上記判別工程での判別に従い上記印刷ジョブと当該出力
    ビンとを同印刷ジョブに付加されている所定の識別デー
    タと対応させて管理する管理テーブルを生成する管理工
    程と、 上記印刷ジョブの排紙された出力ビンを特定するための
    上記識別データの入力を受け付ける受付工程と、 上記受付工程にて入力された識別データに基づいて上記
    管理テーブルを検索し、同入力された識別データの付加
    された印刷ジョブが排紙された出力ビンを特定する特定
    工程と、 上記特定工程にて特定された出力ビンを表示する表示工
    程とを具備することを特徴とする出力ビン管理方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載の出力ビン管理方法
    において、 上記出力ビンは、施錠開錠可能であるとともに、上記判
    別工程は、上記印刷ジョブが所定の出力ビンに排紙され
    るに際して、同出力ビンの施錠を実施する施錠工程を備
    え、同施錠工程にて当該出力ビンを施錠することを特徴
    とする出力ビン管理方法。
  8. 【請求項8】 上記請求項7に記載の出力ビン管理方法
    において、 上記特定工程は、所定の出力ビンを特定するとともに、
    上記施錠工程にて施錠された当該出力ビンの開錠を実施
    する開錠工程を備えることを特徴とする出力ビン管理方
    法。
  9. 【請求項9】 上記請求項6〜請求項8のいずれかに記
    載の出力ビン管理方法において、 上記識別データは、所定の組み合わせにて上記印刷ジョ
    ブが出力された出力ビンを特定可能な複数の識別子にて
    形成され、上記受付工程は、複数の識別子の入力を順次
    受け付け、上記記特定工程は、上記受付工程にて順次入
    力された識別子に基づいて管理テーブルを検索し、所定
    の組み合わせの識別子の入力を受け付けると出力ビンを
    特定することを特徴とする出力ビン管理方法。
  10. 【請求項10】 上記請求項6〜請求項9のいずれかに
    記載の出力ビン管理方法において、 上記表示工程は、上記各印刷装置に組み込まれた表示パ
    ネル上にて具体的表示を実行することを特徴とする出力
    ビン管理方法。
  11. 【請求項11】 ネットワークに接続された少なくとも
    1つ以上の複数の出力ビンを有する印刷装置にて所定の
    印刷ジョブが排紙される出力ビンを管理する出力ビン管
    理プログラムを記録した媒体であって、 ネットワークに接続された少なくとも1つ以上の複数の
    出力ビンを有する印刷装置にて所定の印刷ジョブが排紙
    される出力ビンを判別する判別機能と、 上記判別機能の判別に従い上記印刷ジョブと当該出力ビ
    ンとを同印刷ジョブに付加されている所定の識別データ
    と対応させて管理する管理テーブルを生成する管理機能
    と、 上記印刷ジョブの排紙された出力ビンを特定するための
    上記識別データの入力を受け付ける受付機能と、 上記受付機能にて入力された識別データに基づいて上記
    管理テーブルを検索し、同入力された識別データの付加
    された印刷ジョブが排紙された出力ビンを特定する特定
    機能と、 上記特定機能にて特定された出力ビンを表示する表示機
    能とをコンピュータにて実現させることを特徴とする出
    力ビン管理プログラムを記録した媒体。
  12. 【請求項12】 上記請求項11に記載の出力ビン管理
    プログラムを記録した媒体において、 上記出力ビンは、施錠開錠可能であるとともに、上記判
    別機能は、上記印刷ジョブが所定の出力ビンに排紙され
    るに際して、同出力ビンの施錠を実施する施錠機能を備
    え、同施錠機能にて当該出力ビンを施錠することを特徴
    とする出力ビン管理プログラムを記録した媒体。
  13. 【請求項13】 上記請求項12に記載の出力ビン管理
    プログラムにおいて、 上記特定機能は、所定の出力ビンを特定するとともに、
    上記施錠機能にて施錠された当該出力ビンの開錠を実施
    する開錠機能を備えることを特徴とする出力ビン管理プ
    ログラムを記録した媒体。
  14. 【請求項14】 上記請求項11〜請求項13のいずれ
    かに記載の出力ビン管理プログラムを記録した媒体にお
    いて、 上記識別データは、所定の組み合わせにて上記印刷ジョ
    ブが出力された出力ビンを特定可能な複数の識別子にて
    形成され、上記受付機能は、複数の識別子の入力を順次
    受け付け、上記特定機能は、上記受付工程にて順次入力
    された識別子に基づいて管理テーブルを検索し、所定の
    組み合わせの識別子の入力を受け付けると出力ビンを特
    定することを特徴とする出力ビン管理プログラムを記録
    した場媒体。
  15. 【請求項15】 上記請求項11〜請求項14のいずれ
    かに記載の出力ビン管理プログラムを記録した媒体にお
    いて、 上記表示機能は、上記各印刷装置に組み込まれた表示パ
    ネル上にて具体的表示を実行することを特徴とする出力
    ビン管理プログラムを記録した媒体。
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