JP3780738B2 - コミュニケーション支援システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メッセージの送信者が、メッセージの受信者を特定しなくても、空間的(または、空間的および時間的)に最適なユーザに対してメッセージを送信することを可能としたコミュニケーション支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、構内または限られた地域内をサービスエリアとする構内無線システムとして、構内ページングシステムや作業用連絡通信システム等が知られている。このような構内無線システムは、いずれも、音声による通話や、親局から子局への簡単な情報転送を前提としている。データ通信のポテンシャルの高い無線通信システムとしては、PHS(パーソナルハンディホンシステム)がある。構内無線システムやPHSに関しては、例えば、「移動通信ハンドブック(齋藤忠男・立川敬二共編,1995年11月15日,オーム社発行)」等に詳しい記述がある。
【0003】
構内交換機における位置情報を利用するシステムとして、特願平8−313837号公報に示されるプラントネットワークシステムがある。このシステムは、PHSを利用して、プラント保守に必要なデータを、プラント保守員の移動先に応じて先送りするものである。
【0004】
また、PHSのローミングでは、PHSの移動エリアを把握することにより、登録エリア以外のエリアでも自由に通信が行えるようになっている。ローミング方式に関しては、特開平7−322340号公報等に示されている。
【0005】
また、無線システムを利用して、情報処理端末または無線呼出し用携帯型受信機へメッセージを転送するサービスが知られている。この種のサービスでは、メッセージの宛先は個別であり、メッセージの送信者は、個人のメッセージアドレスまたは無線呼出し用携帯型受信機の番号を特定して発信する必要がある。無線呼出し用携帯型受信機へのメッセージ転送方式に関しては、特開平6−86354号公報等に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来技術においては、ユーザの位置情報の把握や無線システムを利用したメッセージの転送が可能である。しかしながら、メッセージの送信者は、メッセージの受信者となる個人の宛先を特定する必要があり、必ずしも、場所や状況に即したサービスを行えるわけではない。
【0007】
ある時間にあるエリアにいるユーザに、価値のあるメッセージを送信したい場合に、該ユーザに対してメッセージを送信するというのではなく、むしろ、その時間のそのエリアに対してメッセージを送信するという観点が重要とされる場合が多い。
【0008】
例えば、プラントの運転監視システムにおいては、プラント保守員が定期的にフィールドで計測や機器点検を行うが、複数のプラント保守員がプラント内に存在しており、ある計器について調査を依頼するとき、特定のプラント保守員ではなく、その計器に最も近い位置にいるプラント保守員に指示メッセージを送信することが好ましい。
【0009】
いま、A時にB地点にいる人にメッセージを送信したい場合で、その人が誰であってもよいという要求があったとする。
【0010】
従来、メッセージの送信者は、
Step1:A時になって、B地点に誰がいるかをトレースする
Step2:B地点にいるユーザを特定し、特定したユーザを宛先としてメッセージを送信する
という2段階の手順を行う必要があった。
【0011】
これに対して、本発明は、A時やB地点を一種のアドレスと見做すことで、1段階の手順だけでメッセージの送信を可能とするものである。
【0012】
すなわち、本発明の目的は、メッセージの送信者が、メッセージの受信者を特定せずに、空間(または、空間および時間)という条件を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することを可能とすることで、移動中のユーザが、その場所(または、その場所およびその時間)に適したメッセージを受信することを可能としたコミュニケーション支援システム、情報処理端末、無線電話網、メッセージサーバ、および、記録媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、各々異なるエリアをカバーするように設置された複数の無線基地局と、各エリアに存在している無線電話端末を示す位置情報を管理する交換機とを含む無線電話網に接続されたコミュニケーション支援システムであって、ネットワークを介して接続された、少なくとも1つの情報処理端末と、サーバとを備え、前記情報処理端末は、所望のエリアを宛先としたメッセージを前記サーバに送信する第1のメッセージ送信手段を有し、前記サーバは、前記交換機が管理している位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記情報処理端末から送信されてきたメッセージを受信するメッセージ受信手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージについて、該メッセージの宛先となっているエリアに存在している無線電話端末を、前記位置情報取得手段により取得した位置情報に基づいて特定する無線電話端末特定手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージを、該メッセージについて前記無線電話端末特定手段が特定した無線電話端末を宛先として、前記交換機に送信する第2のメッセージ送信手段と、を有する。
【0014】
本第1の態様によれば、情報処理端末のユーザが、エリアを宛先としたメッセージを送信すれば、該メッセージは、宛先となっているエリアに存在している無線電話端末のユーザに届くこととなる。従って、メッセージの送信元のユーザは、空間という条件(エリア)を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することができるようになるので、移動中のユーザは、その場所に適したメッセージを受信することができる。
【0015】
なお、本第1の態様において、前記位置情報取得手段は、前記交換機が管理している位置情報に定期的にアクセスすることで該位置情報を取得するか、あるいは、前記交換機から送信されてくる位置情報を受信することで、該位置情報を取得するようにしてもよい。
【0016】
また、前記第2のメッセージ送信手段は、前記無線電話端末特定手段が無線電話端末を特定できなかったメッセージについては、上記無線電話端末特定手段が無線電話端末を特定できるまで、送信するのを待つようにしてもよい。
【0017】
あるいは、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージを、該メッセージについて前記無線電話端末特定手段が特定した全ての無線電話端末の数だけ、これらの無線電話端末の各々を宛先として、前記交換機に送信するようにしてもよい。
【0018】
また、前記サーバは、前記第2のメッセージ送信手段が送信したメッセージごとに、該メッセージの宛先となっている無線電話端末および該メッセージの送信元の情報処理端末を管理する宛先・送信元管理手段と、前記第2のメッセージ送信手段がメッセージを送信した無線電話端末から返信されてきた返信メッセージを、前記交換機から受信する返信メッセージ受信手段と、前記返信メッセージ受信手段が受信した返信メッセージを、該返信メッセージの送信元の無線電話端末に対応付けて前記宛先・送信元管理手段が管理している情報処理端末に送信するメッセージ返信手段とをさらに有するようにしてもよい。
【0019】
また、前記無線電話端末に接続される情報処理端末が、該無線電話端末を用いて、所望のエリアを宛先としたメッセージを前記サーバに送信可能な場合、前記メッセージ受信手段は、前記無線電話端末に接続された情報処理端末によって該無線電話端末から送信されてきたメッセージを、前記交換機から受信するようにしてもよい。
【0020】
次に、本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記第1のメッセージ送信手段が、前記サーバに送信するメッセージ中に、前記サーバが該メッセージを送信すべき時刻を示す時刻情報を指定し、
前記第2のメッセージ送信手段が、前記第1のメッセージ受信手段が受信したメッセージを、該メッセージ中に指定されている時刻情報が示す時刻になった時点で、該メッセージについて前記無線電話端末特定手段が特定した無線電話端末を宛先として、前記交換機に送信する。
【0021】
本第2の態様によれば、情報処理端末のユーザがエリアを宛先としたメッセージ中に時刻情報を指定して送信すれば、該メッセージは、指定した時刻情報が示す時刻になった時点で、宛先となっているエリアに存在している無線電話端末のユーザに届くこととなる。従って、メッセージの送信元のユーザは、空間という条件(エリア)および時間という条件(時刻情報)を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することができるようになるので、移動中のユーザは、その場所およびその時間に適したメッセージを受信することができる。
【0022】
なお、本第2の態様において、前記サーバは、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージごとに、その送信元の情報処理端末を管理する送信元管理手段をさらに有し、前記第2のメッセージ送信手段は、予め定めた制限時間が経過しても、上記無線電話端末特定手段が無線電話端末を特定できなかったメッセージについては、該メッセージに対応付けて上記送信元管理手段が管理している情報処理端末に、該メッセージを返信するようにしてもよい。
【0023】
また、前記無線電話端末特定手段は、前記メッセージ受信手段が上記交換機から受信したメッセージが、予め定めた特別のメッセージである場合に、該メッセージの送信元の無線電話端末と同じエリアに存在している全ての無線電話端末を、前記位置情報取得手段が取得した位置情報に基づいて特定し、前記第2のメッセージ送信手段は、前記メッセージ受信手段が前記交換機から受信したメッセージが、前記特別のメッセージである場合に、該メッセージを、該メッセージについて前記無線電話端末特定手段が特定した全ての無線電話端末の数だけ、これらの無線電話端末の各々を宛先としてから、前記交換機に送信するようにしてもよい。
【0024】
また、前記第1のメッセージ送信手段は、前記サーバに送信するメッセージ中に、自情報処理端末のユーザが使用する電話端末の電話番号を指定するようにしてもよい。。
【0025】
また、前記コミュニケーション支援システムに接続される無線電話網を介して通信可能な無線電話端末に接続され、該無線電話端末を用いてメッセージの送受信を行う情報処理端末は、前記無線電話端末を用いて、所望のエリアを宛先としたメッセージを上記サーバに送信するメッセージ送信手段を有するようにしてもよい。。
【0026】
また、前記コミュニケーション支援システムに接続される無線電話網を介して通信可能な無線電話端末に接続され、該無線電話端末を用いてメッセージの送受信を行う情報処理端末は、前記無線電話端末を用いて、所望のエリアを宛先としたメッセージを前記サーバに送信するメッセージ送信手段を有し、前記メッセージ送信手段は、予め定めた指示が入力された場合に、前記特別のメッセージを前記サーバに送信することを特徴とするようにしてもよい。
【0027】
また、前記コミュニケーション支援システムに接続される無線電話網において、無線電話網を介して通信可能な無線電話端末は、前記交換機から受信したメッセージに対して通話応答する旨を、前記交換機に要求する通話応答要求手段を有し、当該無線電話網をなす交換機は、前記サーバから送信されてきたメッセージ中に電話番号が指定されている場合には、該メッセージの宛先となっている無線電話端末および該電話番号を対応付けて管理する送信元電話番号管理手段と、メッセージを送信した無線電話端末から通話応答する旨が要求された場合に、該無線電話端末に対応付けて前記送信元電話番号管理手段が管理している電話番号の電話端末に発呼し、該無線電話端末と該電話端末との間の通話路を確立する応答通話路確立手段とを有してもよい。
【0028】
また、本発明は、各々異なるエリアをカバーするように設置された複数の無線基地局と、各エリアに存在している無線電話端末を示す位置情報を管理する交換機とを含む無線電話網に接続されたコミュニケーション支援システムであって、ネットワークを介して互いに接続された少なくとも1つの情報処理端末とサーバとを備え、前記情報処理端末は、所望のエリアを宛先としたメッセージを前記サーバに送信する第1のメッセージ送信手段を有し、前記サーバは、前記情報処理端末から送信されてきたメッセージを受信するメッセージ受信手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージの宛先となっているエリアを指定して、該エリアに存在している無線電話端末の通知を前記交換機に要求する無線電話端末通知要求手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージを、該メッセージについて前記無線電話端末通知要求手段が行った要求に対して前記交換機から通知された無線電話端末を宛先として、前記交換機に送信する第2のメッセージ送信手段と、を有するものである。
【0029】
さらに、上記コミュニケーション支援システムに接続される無線電話網において、前記無線電話網をなす交換機は、前記サーバから無線電話端末の通知が要求された場合に、該要求時に指定されたエリアに存在している無線電話端末を、自交換機が管理している位置情報に基づいて特定する無線電話端末特定手段と、前記無線電話端末特定手段が特定した無線電話端末を前記サーバに通知する無線電話端末通知手段と、を有してもよい。
【0030】
また、本発明は、各々異なるエリアをカバーするように設置された複数の無線基地局と、各エリアに存在している無線電話端末を示す位置情報を管理する交換機とを含む無線電話網に接続されたコミュニケーション支援システムであって、ネットワークを介して互いに接続された少なくとも1つのの情報処理端末とサーバとを備え、前記情報処理端末は、所望のエリアを宛先としたメッセージを上記サーバに送信する第1のメッセージ送信手段を有し、前記サーバは、前記情報処理端末から送信されてきたメッセージを受信するメッセージ受信手段と、前記交換機からメッセージの送信が要求された場合に、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージのうちの、該要求時に指定されたエリアが宛先となっているメッセージを、該要求時に指定された無線電話端末を宛先として、前記交換機に送信する第2のメッセージ送信手段と、を有してもよい。
【0031】
また、上記コミュニケーション支援システムに接続される無線電話網において、前記無線電話網をなす交換機は、自交換機が管理している位置情報を更新した場合に、更新対象となった無線電話端末および該無線電話端末が存在しているエリアを指定して、メッセージの送信を前記サーバに要求するメッセージ要求手段を有してもよい。
【0032】
また、本発明における各々異なるエリアをカバーするように設置された複数の無線基地局と、各エリアに存在している無線電話端末を示す位置情報を管理する交換機とを含む無線電話網に接続されたメッセージサーバは、前記交換機が管理している位置情報を取得する位置情報取得手段と、所望のエリアを宛先としたメッセージを、ネットワークを介して当該メッセージサーバに接続された情報処理端末、または、前記交換機から受信するメッセージ受信手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージについて、該メッセージの宛先となっているエリアに存在している無線電話端末を、前記位置情報取得手段が取得した位置情報に基づいて特定する無線電話端末特定手段と、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージを、該メッセージについて前記無線電話端末特定手段が特定した無線電話端末を宛先としてから、前記交換機に送信する第2のメッセージ送信手段と、を有するものである。
【0033】
また、上記メッセージサーバにおいて、前記第2のメッセージ送信手段は、前記メッセージ受信手段が受信したメッセージ中に、該メッセージを送信すべき時刻を示す時刻情報が指定されている場合には、該時刻情報が示す時刻になった時点で、該メッセージについて前記無線電話端末特定手段が特定した無線電話端末を宛先としてから、前記交換機に送信するようにしてもよい。
【0034】
また、本発明において、上記各手段は、記録媒体に記録されたプログラムによって、プロセスとしてサーバ上で実現されるものであってもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0036】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
【0037】
図1は、第1実施形態のコミュニケーション支援システムを適用したネットワークシステムのシステム構成図である。
【0038】
図1に示すように、第1の実施形態のコミュニケーション支援システムは、サーバ108と、PC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワークステーション)等の情報処理端末109とが、LAN106に接続された構成となっている。
【0039】
そして、図1に示すように、第1の実施形態のコミュニケーション支援システムは、複数の無線電話端末101と複数の無線基地局102と交換機103とを含んだ無線電話網104に接続されており、各無線電話端末101には、携帯型の情報処理端末105が接続されている。また、交換機103は、電話網107に接続されており、電話網107には複数の電話端末110が接続されている。
【0040】
なお、ここでは、無線電話端末101と情報処理端末105とが、個別のデバイスとして定義しているが、通信機能が内蔵された情報処理端末等を用いるなど、無線電話端末101と情報処理端末105とが一体化したデバイスであってもよい。
【0041】
また、ここでは、無線電話端末101として、無線基地局102からの電波到達範囲が200m程度と狭く、データ通信のポテンシャルが高いPHS(personal handy phone system)端末を用いるものとする。
【0042】
次に、図1に示すネットワークシステムを構成する各機器について説明する。
【0043】
図2は図1に示すサーバ108の機能構成図である。
【0044】
図2において、位置情報取得部(位置情報取得手段ともいう。以下の各部についても同様。)1081は、交換機103が位置情報を取得し、位置情報管理テーブル記憶部1082に記憶されている位置情報管理テーブルを更新する。メッセージ受信部1083は、LAN106を介して情報処理端末109から送られてきたメッセージを受信する。無線電話端末特定部1084は、メッセージ受信部1083で受信した情報処理端末109からのメッセージについて、当該メッセージの宛て先として当該メッセージに付加されたエリアに存在している無線電話端末101を位置情報管理テーブル記憶部1082に記憶されている位置情報管理テーブルを用いて特定する。宛先・送信元管理部1085は、メッセージ受信部1083で受信した情報処理端末109よりのメッセージの宛先を、当該メッセージに付加されたエリアから無線電話端末特定部1084で特定した無線電話端末101の番号(ユーザアドレス)に変更する。また、この変更された宛先を送信元の情報処理端末109に対応付けて送信元管理テーブル記憶部1086に記憶されている送信元管理テーブルに登録する。メッセージ送信部1087は、宛先・送信元管理部1085で宛先および送信元が変更されたメッセージを交換機103に送信する。返信メッセージ受信部1088は、交換機103を介して無線電話端末101より送られてきた返信メッセージを受信する。この返信メッセージは、宛先・送信元管理部1085において、送信元管理テーブル記憶部1086に記憶されている送信元管理テーブルから当該メッセージの送信元より返信先が特定され、特定された返信先を宛先とする返信メッセージに変更される。メッセージ返信部1089は、宛先・送信元管理部1085により宛先が特定された返信メッセージをLAN106上へ送出する。位置情報管理テーブル記憶部1082に記憶されている位置情報管理テーブルには、各エリアアドレス毎に、当該エリアに存在している無線電話端末109のユーザアドレスが登録される。送信元管理テーブル記憶部1086に記憶されている送信元情報管理テーブルには、無線電話端末特定部1084より受け取った各メッセージについて、当該メッセージの宛先である無線電話端末101のアドレスと送信元である情報処理端末109のアドレスとが登録される。なお、未受信メッセージ記憶部1090には、メッセージ受信部1083で受信したメッセージのうち、交換機103に直ぐに送信しないメッセージが格納される。
【0045】
なお、図2に示すサーバ108は、図11に示すようなCPU701と、メモリ702と、2次記憶装置703と、交換機インタフェース704と、LANインタフェース705とを備えた情報処理装置において、CPU701が、2次記憶装置703に格納されているプログラムをメモリ702上にロードして実行することで、プロセスとして実現される。
【0046】
図3は、図1に示す情報処理端末109の機能構成図である。
【0047】
図3において、ユーザインターフェース部1091は、ユーザよりメッセージの入力を受け付けたり、受け付けたメッセージや返信メッセージを表示したりする。メッセージ送信部1092は、ユーザインターフェース部1091を介してユーザより受け付けた、エリアアドレスを宛先としたメッセージをLAN1092上に送出する。メッセージ受信部1093は、LAN106を介して送られてきた自身宛の返信メッセージを受信し、ユーザインターフェース部1091に送る。
【0048】
なお、図3に示す情報処理端末は、図11において交換機インターフェース704を省略した構成を備えた情報処理装置において、CPU701が、2次記憶装置703に格納されているプログラムをメモリ702上にロードして実行することで、プロセスとして実現される。
【0049】
なお、図1に示す情報処理端末105も、メッセージ送信部1092および受信部1093の相手がLAN106から無線電話端末101に代わる点を除けば、図3に示すものと基本的に同じ構成である。
【0050】
図4は、図1に示す交換機103の機能構成図である。
【0051】
図4において、位置情報管理部1031は、電源が投入されている無線電話端末101より、当該無線電話端末101がどのエリアに位置するかを示す位置情報を取得し、該位置情報を位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶されている位置情報管理テーブルにより管理する。ここで、無線電話端末101よりの位置情報の取得は、無線電話端末が電源を投入した時点と、電源投入後、所定時間間隔毎に、当該無線電話端末から発せられる位置情報信号を、どの無線基地局102を介して受信したかを調べることにより行う。なお、無線電話端末101より位置情報を取得した交換機103は、位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶されている位置情報管理テーブルを参照し、エリア(すなわち、位置情報信号を受信した無線基地局102)に変動が合った場合は、位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶されている位置情報管理テーブルを更新する。また、位置情報管理部1031は、位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶されている位置情報管理テーブルの内容を、定期的に、あるいは、サーバ108からの指示に応じて、サーバ108へ送信する。
【0052】
データ受信部1033は、サーバ108より送信されたメッセージを受信する。データ送信部1034は、データ受信部1033で受信したメッセージに付加された宛先の無線電話端末101が存在するエリアを位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶されている位置情報管理テーブルより取得し、取得したエリアを管理する無線基地局102を介して当該メッセージを宛先の無線電話端末101へ送信する。データ受信部1035は、無線基地局102を介して無線電話端末101より送られてきた返信メッセージを受信する。データ送信部1036は、データ受信部1035で受信した返信メッセージを当該メッセージの返信先であるサーバ108へ送信する。
【0053】
なお、図4に示す交換機103は、位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶されている位置情報管理テーブルの内容を定期的にあるいはサーバ108の指示によりサーバ108へ送信する点を除き、従来より用いられている交換機と同様である。また、交換機103のハードウエア構成は、従来より用いられている交換機と同様であるので省略する。
【0054】
図5は、無線電話端末の機能構成を示す図である。
【0055】
図5において、データ着信部1011は、自身が存在するエリアを管轄する無線基地局102を介して交換機103より送られてきた自身宛のメッセージの着信処理を行う。データ送信部1012は、データ着信部1011に着信したメッセージを自身に接続された情報処理端末105へ送信する。データ受信部1013は、自身に接続された情報処理端末105より送られてきた返信メッセージを受信する。データ発信部1014は、データ受信部1013で受信した返信メッセージを発信する。この返信メッセージは、自身が存在するエリアを管轄する無線基地局102を介して交換機103へ送られる。
【0056】
また、位置情報発信部1015は、電源投入時および電源投入後定期的に位置情報信号を発信する。この位置情報信号は、自身が存在するエリアを管轄する無線基地局102を介して交換機103へ送られる。
【0057】
なお、図5に示す無線電話端末101は、従来より用いられている無線電話端末と同様である。また、無線電話端末101のハードウエア構成は、従来より用いられている無線電話端末と同様であるので省略する。
【0058】
次に、上記構成のネットワークシステムにおけるメッセージの流れについて説明する。
【0059】
図6は、本第1実施形態におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【0060】
図6に示すように、本第1実施形態においては、情報処理端末109から送信されたメッセージは、サーバ108によって、交換機103を介して、無線電話端末101に接続された情報処理端末105に送信される。このメッセージに対する情報処理端末105からの返信メッセージは、逆のルートを辿って、情報処理端末109に送信される。
【0061】
図7は、情報処理端末109から送信されるメッセージのフォーマットを示す説明図である。
【0062】
図7に示すように、情報処理端末109から送信されるメッセージは、宛先301と、送信元ユーザアドレス302と、データ部分303とから構成される。
【0063】
本第1実施形態では、メッセージの送信元のユーザが、メッセージの送信先のユーザを特定せずに、空間(または、空間および時間)という条件を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することを可能とするものである。
【0064】
そのために、本第1実施形態において、情報処理端末109から送信されるメッセージの宛先301には、ユーザを特定したユーザアドレスではなく、無線基地局102の電波到達範囲であるエリアを特定したエリアアドレス(図6の例では「plant1」)が設定されるようになっている。さらに、宛先301には、エリアアドレスに加えて、送信待ち時間または送信指定時刻が設定されるようにすることもできる。なお、宛先301に設定されるエリアアドレスは、空間という条件を特定するためのものであり、宛先301に設定される送信待ち時間または送信指定時刻は、時間という条件を特定するためのものである。
【0065】
このエリアアドレスや送信指定時刻の設定は、図3に示すユーザインターフェース部1091によりユーザが設定可能である。
【0066】
また、本第1実施形態において、サーバ108は、図2に示す無線電話特定部1084により、情報処理端末109から送信されてきたメッセージを、該メッセージの宛先301に設定されているエリアアドレスが示すエリアに存在している無線電話(PHS)端末101に接続された情報処理端末105に対して送信するために、該エリアアドレスを、該無線電話端末101を特定したユーザアドレス(図6の例では「#4」)に変換するようになっている。
【0067】
また、情報処理端末109から送信されてきたメッセージの宛先301に、送信待ち時間または送信指定時刻がさらに設定されている場合には、サーバ108は、該送信待ち時間が経過した時点、または、該送信指定時刻になった時点で、該メッセージを、該メッセージの宛先301に設定されているエリアアドレスが示すエリアに存在している無線電話端末101に接続された情報処理端末105に対して送信するために、図2に示す無線電話端末特定部1084により、該エリアアドレスを、該無線電話端末101を特定したユーザアドレス(図6の例では「#4」)に変換した後、未送信メッセージ記憶部1090に一時蓄積する。そして、無線電話端末特定部1084は、該送信待ち時間が経過した時点、または、該送信指定時刻になった時点で、該メッセージを未送信メッセージ記憶部1090から取り出し、送信するようにしている。
【0068】
このように、本第1実施形態では、サーバ108は、情報処理端末109から送信されてきたメッセージの宛先301に設定されているエリアアドレスの変換を行うために、無線電話端末101の位置情報を管理する必要があり、以下、位置情報の管理方法について説明する。
【0069】
図8は、交換機103が無線電話端末101の位置情報を管理するために、位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶する位置情報管理テーブル401の構成を説明するための図である。
【0070】
図8に示すように、位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶される位置情報管理テーブル401の各エントリは、無線基地局102のエリアの識別番号であるエリア番号が格納されるフィールド402と、無線電話(PHS)端末101の識別番号であるPHS番号が格納されるフィールド403とから構成されている。
【0071】
交換機103は、位置情報管理テーブル401によって、各無線基地局102のエリアのエリア番号ごとに、該エリアに存在するPHS端末101のPHS番号を管理する。すなわち、交換機103は、図3に示す位置情報管理部1031により、PHS端末101がエリアを移動したことを検知した時点で、該当するPHS番号フィールド403を更新する。
【0072】
図9は、サーバ108が無線電話(PHS)端末101の位置情報を管理するために、位置情報管理テーブル記憶部1082に記憶する位置情報管理テーブルの構成を示す説明図である。
【0073】
図9に示すように、位置情報管理テーブル記憶部1082に記憶される位置情報管理テーブル501の各エントリは、エリアアドレスが格納されるフィールド502と、エリア番号が格納されるフィールド503と、ユーザアドレスが格納されるフィールド504とから構成されている。
【0074】
サーバ108は、位置情報管理テーブル501によって、各無線基地局102のエリアのエリア番号を、情報処理端末109から送信されるメッセージの宛先301に設定されるエリアアドレスに対応付けて管理する。なお、エリア番号とエリアアドレスとの対応は、予め、n対n(n=1以上)となるようにして設定されるようになっており、1つのエリアアドレスに複数のエリアを対応付けるようにしてもよい。
【0075】
また、サーバ108は、位置情報管理テーブル501によって、各無線基地局102のエリアのエリア番号ごとに、該エリアに存在するPHS端末101を特定するユーザアドレスを管理する。なお、ユーザアドレスとPHS端末101とは1対1に対応するので、ここでは、ユーザアドレスをPHS番号とする。
【0076】
サーバ108は、位置情報取得部1081により、後述するようにして交換機103から取得したPHS端末101の位置情報に従って、ユーザアドレスフィールド504を更新する。
【0077】
図10は、サーバ108が無線電話(PHS)端末101の位置情報を交換機103から取得する際のシーケンス図である。
【0078】
図10(a)は、サーバ108が、定期的に、交換機103にアクセス(ポーリング)して、交換機103が管理している位置情報を取得する方法を示している。サーバ108は、位置情報取得部1081により、交換機103にアクセス(ポーリング)して、交換機103が管理している位置情報を取得し、取得した位置情報と自身が有する位置情報とを比較し、変化があった場合に、位置情報管理テーブル501中のユーザアドレスフィールド504を更新する。
【0079】
また、図10(b)は、交換機103が、PHS端末101の位置移動を検出した時点で、その旨をサーバ108に通知する方法を示している。交換機103は、位置情報管理部1031により、位置情報管理テーブル401の更新状況を管理し、更新があった場合は、更新された位置情報をサーバ108へ送信する。これを受けて、サーバ108は、位置情報取得部1081により、交換機103から通知を受けた時点で、位置情報管理テーブル501中のユーザアドレスフィールド504を更新する。
【0080】
次に、サーバ108のメッセージ送信処理について説明する。
【0081】
サーバ108は、上述したように、図11に示すような、CPU701、メモリ702、2次記憶装置703、交換機インタフェース704およびLANインタフェース705を備えた情報処理装置の構成を有する。以下に説明するメッセージ送信処理は、CPU701が、2次記憶装置703に格納されているプログラムをメモリ702上にロードして実行することで実現されるものである。
【0082】
なお、以下では、情報処理端末109から送信されるメッセージの宛先301にエリアアドレス(空間という条件)のみが設定されている場合を例にして説明する。そこで、サーバ108は、情報処理端末109から送信されてきたメッセージを該当する無線電話端末101に送信する契機を、情報処理端末109からメッセージを受信した時点とする。
【0083】
図12は、サーバ108のメッセージ送信処理のフローチャートである。
【0084】
図2において、メッセージ受信部1083により、LAN106を介して、情報処理端末109からメッセージを受信すると、無線電話端末特定部1084は、図12(a)に示すように、まず、該メッセージの宛先301に設定されているエリアアドレスを読み出し(ステップ801)、位置情報管理テーブル記憶部1082に記憶されている位置情報管理テーブル501中の、ステップ801で読み出したエリアアドレスに対応するユーザアドレスフィールド504を調べる。これにより、該エリアアドレスのエリアにユーザが存在するか否かをチェックする(ステップ802)。
【0085】
そして、エリアアドレスのエリアにユーザが存在する場合(ステップ802)、無線電話端末特定部1084は、ステップ801で読み出したエリアアドレスの代わりに、該当するユーザアドレスを宛先301に設定し(ステップ803)、その後、該メッセージをメッセージ送信部1087より送信する(ステップ804)。なお、無線電話端末特定部1084は、同一エリアに複数のユーザが存在する場合は、1つのユーザを選定する。ここでは、ユーザの選定方法については特に定めない。
【0086】
一方、エリアアドレスのエリアにユーザが存在しない場合(ステップ802)、無線電話端末特定部1084は、メッセージを未送信メッセージ記憶部1090に蓄積しておくようにする(ステップ805)。この際、エリアアドレスごとにメッセージを蓄積するようにする。
【0087】
また、無線電話端末特定部1084は、位置情報取得部1081により、図10(a)または図10(b)に示した方法で取得した位置情報に基づいて位置情報管理テーブル501中のユーザアドレスフィールド504が更新された場合、図12(b)に示すように、更新したユーザアドレスに対応するエリアアドレスが宛先301に設定されているメッセージが、未送信メッセージ記憶部1090蓄積されているか否かを調べる(ステップ811)。
【0088】
メッセージが蓄積されている場合(ステップ811)、無線電話端末特定部1084は、該メッセージの宛先301に設定されているエリアアドレスの代わりに、更新したユーザアドレスを宛先301に設定し(ステップ812)、その後、該メッセージをメッセージ送信部1087より送信する(ステップ813)。
【0089】
これにより、図12(a)のステップ805で蓄積されたメッセージは、宛先301に設定されているエリアアドレスが示すエリアにユーザが存在するようになった時点で、サーバ108から交換機103に送信されることとなる。
【0090】
このようにしてサーバ108から交換機103に送信されてきたメッセージは、公知技術である交換機103の着信処理によって、該メッセージの宛先301に設定されたユーザアドレス(PHS番号)のPHS端末101に対して送信され、該PHS端末101に接続された情報処理端末105に送信されることとなる。
【0091】
情報処理端末105は、受信したメッセージをディスプレイ上に画面表示する。画面表示の例としては、図13(a)に示すようにすることができる。図13(a)の例では、メッセージ内容(メッセージのデータ部分303)と、メッセージの送信元のユーザアドレス(メッセージの送信元ユーザアドレス302)とが、ディスプレイ上に画面表示されるようにしている。
【0092】
ここで、メッセージ受信側の画面表示例の説明に伴って、メッセージ送信側の画面表示について説明しておく。
【0093】
メッセージ送信元の情報処理端末109におけるユーザインタフェース部1091としては、宛先301にエリアアドレスが設定されたメッセージを送信できるものであれば、どのような仕様でもよいが、例えば、情報処理端末109上で動作するメッセージ作成エディタが、図14(a)に示すように、メッセージ送信エリアの地図をディスプレイ上に画面表示し、情報処理端末109のユーザが地図中の所望の場所を指定すると、指定された場所に対応するエリアアドレスを、宛先301に設定するようにしてもよい。
【0094】
また、例えば、情報処理端末109上で動作するメッセージ作成エディタが、図14(b)に示すように、実際のエリアを表す情報(例えば、プラント番号)とエリアアドレスとの対応表示であるアドレス一覧をディスプレイ上に画面表示し、情報処理端末109のユーザが指定した項目に対応するエリアアドレスを、宛先301に設定するようにしてもよい。
【0095】
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、メッセージの送信元のユーザは、移動するユーザの位置やアドレスを知らなくても、空間(または、空間および時間)という条件を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することができるようになるので、移動中のユーザは、その場所(または、その場所およびその時間)に適したメッセージを受信することができるようになる。
【0096】
そこで、例えば、プラント運転監視システムに第1の実施形態を適用することで、保守責任者は、フィールドにいるプラント保守員の位置を管理することなく、調査して欲しい計器が設置されているエリアにいるプラント保守員に対して、調査指示のメッセージや異常事態発生のメッセージを送信することができるようになる。また、メッセージの受信側のプラント保守員も、自身が位置するエリア内で作業を行えばよく、無駄な移動をせずに済むようになる。
【0097】
また、例えば、駅構内に相当するエリアを特定してメッセージを送信することで、情報提供者は、電車の発着時刻や連絡メッセージを、駅構内に存在するユーザに対して送信することができるようになる。また、イベント場に相当するエリアを特定してメッセージを送信することで、情報提供者は、イベント案内を、イベント場に存在するユーザに対して送信することができるようになる。また、レストラン周辺に相当するエリアを特定してメッセージを送信することで、レストラン経営者は、メニュー内容を、レストラン周辺に存在するユーザに対して送信することができるようになる。
【0098】
このように、本発明の第1の実施形態によれば、様々な形のコミュニケーションを支援することが可能となる。
【0099】
なお、上記の第1実施形態では、情報処理端末109から送信されるメッセージの宛先301にエリアアドレス(空間という条件)のみが設定されている場合を例にして、サーバ108のメッセージ送信処理を説明した。しかしながら、送信待ち時間または送信指定時刻(時間という条件)がさらに設定されるようにした場合には、サーバ108は、情報処理端末109から受信したメッセージを一旦蓄積しておき、該メッセージの宛先301に設定されている送信待ち時間が経過した時点、または、送信指定時刻になった時点で、上述したメッセージ送信処理と同様のメッセージ送信処理を行うようにすることもできる。
【0100】
以下、本第1実施形態の応用例についていくつか説明する。
【0101】
(応用例1)
本第1実施形態において、サーバ108が、情報処理端末109から受信したメッセージと、該メッセージの送信元の情報処理端末109のユーザアドレスと、該メッセージの送信先のPHS端末101のユーザアドレスとを対応付けて管理しておくようにすれば、メッセージの受信者は、メッセージの送信元のユーザアドレスを知らなくても、返信メッセージを送信することが可能となる。
【0102】
以下、このようにした場合について説明する。
【0103】
図15は、サーバ108がメッセージの送信元を管理するために、送信元管理テーブル記憶部1085に記憶されている送信元管理テーブルの構成を示す説明図である。
【0104】
図15に示すように、送信元管理テーブル記憶部1085に記憶されている送信元管理テーブル1101の各エントリは、サーバ108がメッセージに一意に割り付けたメッセージIDが格納されるフィールド1102と、送信元の情報処理端末109のユーザアドレスが格納されるフィールド1103と、送信先のPHS端末101のユーザアドレス(PHS番号)が格納されるフィールド1104とから構成されている。
【0105】
図2に示す宛先・送信元管理部1085は、無線電話端末特定部1084からメッセージを受信したときに、該メッセージにメッセージIDを割り付け、割り付けたメッセージIDと、送信元の情報処理端末109のユーザアドレスとを、メッセージIDフィールド1102と、送信元ユーザアドレスフィールド1103とに登録する。さらに、宛先・送信元管理部1085は、該メッセージのメッセージIDに対応する宛先ユーザアドレスフィールド1104に、該メッセージの宛先301に設定したユーザアドレス(PHS番号)を登録する。
【0106】
次に、メッセージの受信者である無線電話(PHS)端末101および情報処理端末105のユーザからのメッセージ返信方法について説明する。
【0107】
PHS端末101および情報処理端末105のユーザは、メッセージを受信すると、該メッセージに対する返信メッセージ作成し、返信指示を入力する。
【0108】
なお、本例は、メッセージの送信元の情報処理端末109のユーザアドレスを知らなくても、返信メッセージを送信することができるようにするものであるので、情報処理端末105におけるメッセージの画面表示は、例えば、図13(b)に示すように、メッセージ内容(メッセージのデータ部分303)と返信ボタン901とを、ディスプレイ上に画面表示すればよい。
【0109】
PHS端末101および情報処理端末105のユーザは、返信メッセージを作成後、返信ボタン901を押下することで、メッセージの送信元の情報処理端末109に対して返信メッセージを送信する旨の指示を行うことができる。
【0110】
ここで、返信ボタン901については、情報処理端末105ではなく、図13(c)に示すように、PHS端末101が有するディスプレイに、返信ボタン901の押下と等価な結果を得られるような特定の番号(例えば、「*1」)を表示するようにし、PHS端末101および情報処理端末105のユーザは、表示された番号を押下することで、同様の指示を行うようにしてもよい。
【0111】
さて、情報処理端末105は、返信ボタン901が押下されると、作成された返信メッセージを、PHS端末101から交換機103を介して、サーバ108に送信する。なお、このとき、PHS端末101とサーバ108との間は、メッセージの送信によって移行した通話状態が保たれたままである。
【0112】
サーバ108は、図2に示す返信メッセージ受信部1088により返信メッセージを受信すると、宛先送信元管理部1085により、送信元管理テーブル記憶部1086に記憶されている送信元管理テーブル1101中の、該返信メッセージの送信元のPHS端末101のユーザアドレスと同じユーザアドレスが格納されている宛先ユーザアドレスフィールド1104に対応する送信元ユーザアドレスフィールド1103を調べる。そして、メッセージ返信部1089により、該送信元ユーザアドレスフィールド1103に格納されている送信元ユーザアドレスの情報処理端末109に対して、受信した返信メッセージを送信する。
【0113】
なお、宛先送信元管理部1085は、メッセージ返信部1089により返信メッセージを送信した時点で、送信元管理テーブル1101中の該当するエントリをクリアしておく。
【0114】
以上説明したように、本例によれば、サーバ108が、情報処理端末109から受信したメッセージと、該メッセージの送信元の情報処理端末109のユーザアドレスと、該メッセージの送信先のPHS端末101のユーザアドレスとを対応付けて管理しておくようにしているので、メッセージの受信者は、メッセージの送信元のユーザアドレスを知らなくても、返信メッセージを送信することが可能となる。
【0115】
また、本例によれば、サーバ108は、メッセージ送信処理において、メッセージを送信しようとした時点で、該メッセージの宛先301に設定されているエリアアドレスのエリアにユーザが存在しない場合に、さらに、予め定めた制限時間が経過しても、該エリアにユーザが存在しないならば、該メッセージを、送信元の情報処理端末109に返信し、送信元管理テーブル1101中の該当するエントリをクリアするようにすることができる。
【0116】
(応用例2)
本第1実施形態では、メッセージの送信元のユーザが情報処理端末109のユーザであるものとして説明している。しかしながら、移動中のユーザ(PHS端末101および情報処理端末105のユーザ)であってもよく、移動中のユーザは、移動中のユーザの位置やアドレスを知らなくても、空間(または、空間および時間)という条件を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することができる。
【0117】
図16は、本例におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【0118】
図16に示すように、本例においては、例えば、「エリア2」に存在するPHS端末101に接続された情報処理端末105から送信されたメッセージは、交換機103を介してサーバ108に送信され、サーバ108によって、交換機103を介して、「エリア1」に存在するPHS端末101に接続された情報処理端末105に送信される。
【0119】
このとき、サーバ108は、情報処理端末105から送信されてきたメッセージを、情報処理端末109から送信されてきたメッセージと同様に扱えばよい。
【0120】
(応用例3)
本第1実施形態において、サーバ108は、図12(a)のステップ802で、同一エリアに複数のユーザが存在する場合、1つのユーザを選定して送信するようにしているが、1つのユーザを選定せずに、同一のエリアに存在する全てのユーザに対してメッセージを同報送信するようにしてもよい。ここで、メッセージの送信元のユーザが同報送信を行う旨を要求することができるようにし、サーバ108の無線電話端末特定部1084は、同報送信が要求されているか否かによって、1つのユーザを選定するか否かを判断するようにしてもよい。
【0121】
図17は、本例におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【0122】
図17に示すように、本例においては、例えば、「エリア1」に存在するPHS端末101に接続された情報処理端末105から送信されたメッセージは、交換機103を介してサーバ108に送信され、サーバ108によって、交換機103を介して、「エリア3」に存在する全てのPHS端末101に接続された情報処理端末105に送信される。
【0123】
また、メッセージの送信元のユーザが同報送信の要求時に同報の繰り返し周期および回数を指定することができるようにし、サーバ108の無線電話端末特定部1084は、周期および回数が指定されたメッセージを未送信メッセージ記憶部1090に記憶させ、該メッセージを、指定された周期および回数に従って、送信時点で該当するエリアに存在する全てのユーザに対してメッセージを同報送信するようにしてもよい。そして、指定された回数メッセージを送信した後に、当該メッセージを未送信メッセージ記憶部1090から削除するようにしてもよい。なお、位置情報取得部1081は、同報送信を繰り返している最中に、ユーザの移動が行われた場合は、位置情報管理テーブル記憶部1082に記憶している位置情報管理テーブル501を更新し、更新後の位置情報に基づいて同報送信を行う。
【0124】
本例によれば、メッセージの送信元のユーザは、緊急メッセージなどを、状況に即した全てのユーザに同報送信することができるので、リアルタイムなコミュニケーションを行うことができる。
【0125】
(応用例4)
本第1実施形態において、応用例3と同様に、メッセージの送信元のユーザが同報送信を行う旨を要求することができるようにした場合、サーバ108の無線電話端末特定部1084は、PHS端末101に接続された情報処理端末105から送信されてきたメッセージについて、該メッセージの宛先301にエリアアドレスが設定されていないか、または、予め定めた特定のエリアアドレス(例えば、「*」)が設定されているならば、すなわち、該メッセージが特別のメッセージであるならば、自身が管理する位置情報に基づいて、該メッセージの送信元のユーザが存在しているエリアを特定し、特定したエリアに存在する全てのユーザを宛先とすることができる。これにより、特定したエリアに存在する全てのユーザに対して該メッセージを送信することができる。
【0126】
図18は、本例におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【0127】
図18に示すように、本例においては、例えば、「エリア1」に存在するPHS端末101に接続された情報処理端末105から送信されたメッセージは、交換機103を介してサーバ108に送信され、サーバ108によって、交換機103を介して、「エリア1」に存在する全てのPHS端末101に接続された情報処理端末105に送信される。
【0128】
例えば、本例をプラント運転監視システムに適用した場合に、情報処理端末105に予め設けられた非常ボタンが押下されると、エリアアドレスが宛先301に設定されていないか、または、予め定めた特定のエリアアドレスが宛先301に設定されているような非常用メッセージが、サーバ108に送信されるようにしておけば、フィールドにいるプラント保守員は、事故等の異常事態発生時に、非常ボタンを押下するだけで、同じエリアに存在する他のプラント保守員に対して非常用メッセージが同報送信されることとなるので、直ちに他のプラント保守員の助けを得ることができるようになる。
【0129】
(応用例5)
本第1実施形態において、応用例3と同様に、メッセージの送信元のユーザが同報送信を行う旨を要求することができるようにした場合において、さらに、メッセージの送信元のユーザが同様送信の要求時に同報送信すべきユーザの数を指定することができるようにした場合、サーバ108の無線電話端末特定部1084は、メッセージの宛先として指定されたエリアに存在しているユーザから指定された数のユーザを特定し、特定したユーザを宛先とすることができる。これにより、指定した数のユーザに対して該メッセージを送信することができる。
【0130】
このようにする場合、サーバ108の無線電話端末特定部1084は、図12(a)のステップ802で、指定された数のユーザに対してメッセージを同報送信できなかった場合には、該メッセージを未送信メッセージ記憶部1090に一旦格納するとともに当該メッセージを送信したユーザの番号を管理する。そして、位置情報管理テーブル401が更新される毎に、メッセージの宛先として指定されたエリアに存在するユーザであって当該メッセージを未だ送信していないユーザがいるか否かを調べ、当該メッセージを未だ送信していないユーザがいる場合には、当該ユーザを宛先にとし、メッセージを送信する。この処理を、管理している送信先ユーザの数が指定されたユーザの数に達するまで行う。送信先ユーザの数が指定されたユーザの数に達した場合は、該メッセージを未送信メッセージ記憶部1090から削除する。
【0131】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0132】
本発明の第2実施形態が上記の第1実施形態と異なる点は、受信者からのメッセージ返信方法である。すなわち、本第2実施形態では、メッセージの受信者が、メッセージの送信者の電話端末110に対して、PHS端末101から音声メッセージで返信するようにしたものである。以下、上記の第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0133】
本第2実施形態において、情報処理端末105と無線電話(PHS)端末101とは、一体型のデバイスではなく、個別のデバイスである必要がある。
【0134】
図19は、本第2実施形態におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【0135】
図19に示すように、本第2実施形態では、情報処理端末109から送信されたメッセージは、第1実施形態と同様、サーバ108によって、交換機103aを介して、PHS端末101に接続された情報処理端末105に送信される。このメッセージに対するPHS端末101からの返信メッセージ(音声メッセージ)は、交換機103aおよび電話網107を介して、情報処理端末109が使用するユーザの電話端末110に送信される。
【0136】
図20は、情報処理端末109から送信されるメッセージのフォーマットを示す説明図である。
【0137】
図20に示すように、情報処理端末109から送信されるメッセージは、宛先301と、送信元ユーザアドレス302と、データ部分303とに加えて、メッセージの受信者が音声メッセージで返信することを可能とするために、情報処理端末109のユーザが使用する電話端末110の電話番号である送信元電話番号304が付加されるようになっている。この宛先や送信元ユーザアドレスや送信元電話番号の設定は、図3に示すユーザインターフェース部1091によりユーザが設定可能である。
【0138】
図21は、図19に示す交換機103aの機能構成図である。
【0139】
図21に示す交換機103aが図4に示す交換機103と異なる点は、宛先・送信元管理部1037および送信元管理テーブル1038が追加されていることである。宛先・送信元管理部1037は、データ受信部1033で受信したサーバ108よりのメッセージの宛先を当該メッセージに含まれる送信元電話番号に対応付けて送信元管理テーブル記憶部1038に記憶されている送信元管理テーブルに登録する。また、データ受信部1035を介して受け取ったサーバ(音声)メッセージを、送信元管理テーブル記憶部1038に記憶されている送信元管理テーブルから特定される当該メッセージの送信元電話番号へ送信するようデータ送信部1036を制御する。
【0140】
本第2実施形態において、メッセージの受信者から返信される音声メッセージは、サーバ108を経由しないことから、交換機103が、送信元電話番号を管理する必要がある。以下、送信元電話番号の管理方法について説明する。
【0141】
図22は、交換機103が送信元電話番号を管理するために、送信元管理テーブル記憶部1038に記憶される送信元管理テーブルの構成を示す説明図である。
【0142】
図22に示すように、送信元管理テーブル1701の各エントリは、メッセージの送信先のPHS番号が格納されるフィールド1702と、送信元電話番号が格納されるフィールド1703から構成されている。
【0143】
宛先・送信元管理部1037は、送信元管理テーブル記憶部1038に記憶されている送信元管理テーブル1701によって、メッセージの送信先であるPHS端末101のPHS番号ごとに、該メッセージの送信元の情報処理端末109のユーザが使用する電話端末110の電話番号を管理する。すなわち、宛先・送信元管理部1037は、サーバ108から送信されてきたメッセージをPHS端末101に送信する際に、該メッセージの送信元電話番号304に設定されている電話番号を読み出し、該メッセージの送信先のPHS端末101のPHS番号に対応する送信元電話番号フィールド1703に登録する。
【0144】
さて、PHS端末101および情報処理端末105のユーザは、メッセージを受信すると、メッセージの送信元の情報処理端末109のユーザが使用する電話端末110に対して返信メッセージ(音声メッセージ)を送信する旨の指示を行う。
【0145】
なお、本第2実施形態は、メッセージの送信元の情報処理端末109のユーザが使用する電話端末110の電話番号を知らなくても、音声メッセージで返信することができるようにするものであるので、情報処理端末105におけるメッセージの画面表示は、例えば、図13(b)に示すようにすることができる。
【0146】
情報処理端末105は、返信ボタン901が押下されると、PHS端末101から交換機103に対して返信指示を通知する。なお、このとき、PHS端末101とサーバ108との間は、メッセージの送信によって移行した通話状態が保たれたままである。
【0147】
交換機103は、データ受信部1035を介してPHS端末101から返信指示が通知されると、宛先・送信元管理部1037により、送信元管理テーブル記憶部1038に記憶されている送信元管理テーブル1701中の、該PHS端末101のPHS番号と同じPHS番号が格納されているPHS番号フィールド1702に対応する送信元電話番号フィールド1703を調べる。そして、データ送信部1036により、該送信元電話番号フィールド1703に格納されている電話番号の電話端末110を、電話網107を介して呼び出す。そして、交換機103は、呼出先の電話端末110が応答すると、宛先・送信元管理部1037により、サーバ108との間の通話路を、該電話端末110との間の通話路に切り替えることで、PHS端末101と電話端末110との間を通話状態に導く。
【0148】
なお、宛先・送信元管理部1037は、PHS端末101と呼出先の電話端末110との間が通話状態となった時点で、送信元管理テーブル記憶部1038に記憶している送信元管理テーブル1701中の該当するエントリをクリアしておく。
【0149】
以上説明したように、本第2実施形態によれば、メッセージの受信者は、メッセージの送信元の情報処理端末109が使用するユーザの電話端末110の電話番号を知らなくても、音声メッセージで返信することが可能となるので、音声によるリアルタイムなコミュニケーションを図ることができる。
【0150】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0151】
本第3実施形態が上記の第1実施形態と異なる点は、サーバ108aがPHS端末101の位置情報を管理しなくてもよいようにした点であり、以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
【0152】
図23は、本発明の第3実施形態におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【0153】
図23に示すように、本第3実施形態において、情報処理端末109から送信されたメッセージは、第1の実施形態と同様に、サーバ108aによって、交換機103bを介して、PHS端末101に接続された情報処理端末105に送信される。
【0154】
図24は、図23に示すサーバ108aの機能構成図である。
【0155】
図24に示すサーバ108aが図2に示すサーバ108と異なる点は、位置情報管理テーブル記憶部1082に代えてエリアアドレス管理テーブル記憶部1082aを設けたこと、および、位置情報取得部1081に代えて宛先アドレス取得部1081aを設けたことである。
【0156】
エリアアドレス管理テーブル記憶部1082aには、図25に示すように、エリアアドレスとエリア番号とを対応付けたエリアアドレス管理テーブル1901が記憶される。宛先アドレス取得部1081aは、無線電話端末特定部1084より通知されたエリアアドレスを交換機103bに送信し、その応答として交換機103bより受け取った無線電話端末101のアドレス(宛先アドレス)を無線電話端末特定部1084に通知する。
【0157】
図26は、図23に示す交換機103bの機能構成図である。
【0158】
図26に示す交換機103bが図4に示す交換機103と異なる点は、無線電話端末特定部1039を設けたことである。無線通信端末特定部1039は、位置情報管理テーブル1032を用いて、サーバ108aより通知されたエリアアドレスに存在する無線電話端末101のアドレスを検索し、検索した無線電話端末101のアドレスを宛先アドレスとしてサーバ108aに送信する。
【0159】
本第3実施形態において、サーバ108aはPHS端末101の位置情報を管理しないようにしているので、位置情報管理テーブル401および位置情報取得部1081は不要となる。このため、後述するように、交換機103からサーバ108に対して、メッセージの宛先301の変換を行うために必要な情報を通知するようなっている。
【0160】
図27は、サーバ108aがメッセージを送信する際のシーケンス図である。
【0161】
図27(a)は、サーバ108aが、メッセージを受信した時点で、交換機103bに対して情報通知を要求する方法を示している。
【0162】
サーバ108aにおいて、メッセージ受信部1083により情報処理端末109からメッセージを受信すると、無線電話端末特定部1084は、エリアアドレス管理テーブル記憶部1082aに記憶されているエリアアドレス管理テーブル1901を参照し、受信したメッセージの宛先301に設定されているエリアアドレスに対応するエリア番号を特定する。そして、特定したエリア番号を宛先アドレス取得部1081aを介して交換機103bに通知する。
【0163】
これを受けて、交換機103bは、無線電話端末特定部1039により、位置情報管理テーブル記憶部1032に記憶されている位置情報記憶テーブル501を参照し、通知されたエリア番号が示すエリアに存在している無線電話(PHS)端末101のPHS番号を取得する。そして、取得したPHS番号を宛先アドレスとしてサーバ108aに通知する。
【0164】
サーバ108は、宛先アドレス取得部1081aにより交換機103bからPHS番号を受信すると、該PHS番号を無線電話端末特定部1084に知らせる。これを受けて、無線電話端末特定部1084は、メッセージの宛先301を該通知されたPHS番号に変更し、メッセージ送信部1087を介して交換機103bに送信する。
【0165】
また、図27(b)は、交換機103bが、メッセージを蓄積してからサーバ108aに対してメッセージの送信を要求する方法を示している。
【0166】
サーバ108aは、情報処理端末109からメッセージを受信したときに、該メッセージをすぐには送信せずに、宛先301に設定されているエリアアドレスごとに、未送信メッセージ記憶部1090に蓄積しておく。
【0167】
一方、交換機103は、無線電話端末特定部1039により、定期的に、位置情報管理テーブル103bに記憶されている位置情報管理テーブル501を参照し、エリア番号を指定して、当該エリア番号に特定されるエリアに存在するPHS端末のPHS番号ともにサーバ108aに通知することで、メッセージの送信を要求する。ここで、エリア番号の指定は、位置情報管理テーブル501に記憶されているエリア番号毎に順番に指定するようにしてもよいし、あるいは、位置情報管理テーブル501から前回指定したエリア番号(1つとは限らない)を除いたエリア番号とするようにしてもよい。
【0168】
サーバ108aは、宛先アドレス取得部1081aにより、交換機103bから指定されたエリア番号の通知を当該エリア番号に対応付けられたPHS番号とともに受けると、当該エリア番号とこれに対応するPHS番号とを無線電話端末特定部1084に通知する。これを受けて、無線番号端末特定部1084は、エリアアドレス管理テーブル記憶部1082aに記憶されているエリアアドレス管理テーブル1901を参照して、指定されたエリア番号に対応するエリアアドレスが宛先301に設定されたメッセージが未送信メッセージ記憶部1090に格納されているか否か調べる。そして、このようなメッセージが蓄積されているならば、該メッセージの宛先301を指定されたPHS番号に変換し、メッセージ送信部1087を介して交換機103bに送信する。
【0169】
また、図27(c)は、交換機103bが、PHS端末101の位置移動を検出した時点で、サーバ108aに対してメッセージの送信を要求する方法を示している。
【0170】
サーバ108aは、情報処理端末109からメッセージを受信したときに、該メッセージをすぐには送信せずに、宛先301に設定されているエリアアドレスごとに、未送信メッセージ記憶部1090に蓄積しておく。
【0171】
一方、交換機103は、無線電話端末特定部1039により、位置情報管理テーブル103bに記憶されている位置情報管理テーブル501が更新された場合、すなわち、PHS端末101が移動した場合、移動後のPHS端末101が存在するエリアに当該PHS端末101のみ存在する場合、つまり、位置情報管理テーブル501において、PHS番号が増加したエリアアドレスに、1つのPHS番号しか登録されていない場合、該エリアアドレスのエリア番号を指定して、当該エリア番号に対応付けて登録されている1つのPHS番号ともにサーバ108aに通知することで、メッセージの送信を要求する。
【0172】
サーバ108aは、宛先アドレス取得部1081aにより、交換機103bから指定されたエリア番号の通知を当該エリア番号に対応付けられたPHS番号とともに受けると、当該エリア番号とこれに対応するPHS番号とを無線電話端末特定部1084に通知する。これを受けて、無線番号端末特定部1084は、エリアアドレス管理テーブル記憶部1082aに記憶されているエリアアドレス管理テーブル1901を参照して、指定されたエリア番号に対応するエリアアドレスが宛先301に設定されたメッセージが未送信メッセージ記憶部1090に格納されているか否か調べる。そして、このようなメッセージが蓄積されているならば、該メッセージの宛先301を指定されたPHS番号に変換し、メッセージ送信部1087を介して交換機103bに送信する。
【0173】
以上説明したように、本第3実施形態によれば、サーバ108aがPHS端末101の位置情報を管理していなくても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、メッセージの送信元のユーザは、移動するユーザの位置やアドレスを知らなくても、空間(または、空間および時間)という条件を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することができるようになるので、移動中のユーザは、その場所(または、その場所およびその時間)に適したメッセージを受信することができるようになる。
【0174】
なお、本第3実施形態は、サーバ108aがPHS端末101の位置情報を管理していなくても済む分、交換機103bとサーバ108aとの間のやり取りが大幅に改造されるので、既存の移動電話網104における交換機103bではなく、局所的な構内交換機に適用すると効果的である。
【0175】
以下、本第3実施形態の応用例についていくつか説明する。
【0176】
(応用例1)
本第3実施形態では、メッセージの送信元のユーザが情報処理端末109のユーザであるものとしているが、電話端末110やPHS端末101のユーザであってもよい。
【0177】
電話端末110やPHS端末101のユーザは、無線呼出し用携帯型受信機と同様に、数字ボタンの組み合わせによって、送信すべきメッセージを作成することができる。このようにする場合、メッセージの宛先301は電話番号となり、メッセージはサーバ108aを経由しないので、交換機103bによって、宛先301の変換が行われるようにする必要がある。
【0178】
具体的には、本例では、電話端末110やPHS端末101は、宛先301に設定されるべき特定の電話番号とエリアアドレスとを予め対応付けておき、電話端末110やPHS端末101のユーザがエリアアドレスを指定すると、対応する電話番号を宛先301に設定したメッセージを、交換機103bに送信する。
【0179】
ここで、電話端末110やPHS端末101におけるユーザインタフェースにの一例ついて簡単に説明する。例えば、電話端末110やPHS端末101は、図28に示すように、実際のエリアを表す情報(例えば、プラント番号)と、エリアアドレスと、特定の電話番号との対応表示をディスプレイ上に画面表示し、電話端末110やPHS端末101のユーザが所望の項目を指定すると、指定された項目に対応する電話番号を、宛先301に設定するようにすることができる。
【0180】
一方、交換機103bは、宛先301に設定されるべき特定の電話番号とエリア番号とを予め対応付けておき、電話端末110やPHS端末101からメッセージを受信すると、宛先301に設定されている電話番号に対応するエリア番号が示すエリアに存在しているユーザ(PHS端末101)を特定し、特定したPHS端末101に対してメッセージを送信する。
【0181】
図29は、本例におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【0182】
図29に示すように、本例においては、例えば、電話端末110から送信されたメッセージは、交換機103bにより、「エリア1」に存在するPHS端末101に接続された情報処理端末105に送信される。
【0183】
(応用例2)
本第3実施形態では、第1の実施形態と同様に、交換機103bは、同一エリアに複数のユーザが存在する場合は、1つのユーザを選定して送信するようにしてもよいが、第1の実施形態の応用例3と同様に、1つのユーザを選定せずに、同一のエリアに存在する全てのユーザに対してメッセージを同報送信するようにしてもよい。
【0184】
ここで、メッセージの送信元のユーザが、同報送信を行う旨を要求することができるようにし、交換機103bは、同報送信が要求されているか否かによって、1つのユーザを選定するか否かを判断するようにしてもよい。
【0185】
なお、本例において、応用例1と同様に、メッセージの送信元のユーザが、電話端末110やPHS端末101のユーザであるようにした場合には、さらに、メッセージの送信元のユーザは、音声メッセージによる同報送信を行う旨を要求することができるようにしてもよい。
【0186】
【発明の効果】
本発明によれば、メッセージの送信者は、メッセージの受信者を特定せずに、空間(または、空間および時間)という条件を特定するだけで、該条件に合う不特定のユーザに対してメッセージを送信することができるので、移動中のユーザは、その場所(または、その場所およびその時間)に適したメッセージを受信することができる。
【0187】
従って、本発明によれば、空間的(または、空間的および時間的)に最適なユーザ間でのコミュニケーションが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のコミュニケーション支援システムを適用したネットワークシステムのシステム構成図である。
【図2】図1に示すサーバ108の機能構成図である。
【図3】図1に示す情報処理端末109の機能構成図である。
【図4】図1に示す交換機103の機能構成図である。
【図5】図1に示す無線電話端末101の機能構成図である。
【図6】本発明の第1の実施形態におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【図7】本発明の第1の実施形態において情報処理端末から送信されるメッセージのフォーマットを示す説明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における交換機が管理する位置情報管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施形態におけるサーバが管理する位置情報管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の実施形態においてサーバが位置情報を取得する際のシーケンス図である。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるサーバのハードウェア構成図である。
【図12】本発明の第1の実施形態におけるサーバのメッセージ送信処理のフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施形態におけるメッセージ受信側の情報処理端末の画面表示例を示す説明図である。
【図14】本発明の第1の実施形態におけるメッセージ送信側の情報処理端末の画面表示例を示す説明図である。
【図15】本発明の第1の実施形態の応用例1におけるサーバが管理する送信元管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図16】本発明の第1の実施形態の応用例2におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【図17】本発明の第1の実施形態の応用例3におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【図18】本発明の第1の実施形態の応用例4におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【図19】本発明の第2の実施形態におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【図20】本発明の第2の実施形態において情報処理端末から送信されるメッセージのフォーマットを示す説明図である。
【図21】図19に示す交換機103aの機能構成図である。
【図22】本発明の第2の実施形態における交換機が管理する送信元管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図23】本発明の第3の実施形態におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【図24】図23に示すサーバ108aの機能構成図である。
【図25】本発明の第3の実施形態におけるサーバが管理するエリアアドレス管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図26】図23に示す交換機103bの機能構成図である。
【図27】本発明の第3の実施形態においてサーバがメッセージを送信する際のシーケンス図である。
【図28】本発明の第3の実施形態の応用例1における電話端末やPHS端末の画面表示例を示す説明図である。
【図29】本発明の第3の実施形態の応用例1におけるメッセージの流れを示す概念図である。
【符号の説明】
101…無線電話端末(PHS端末)、102…無線基地局、103…交換機、104…無線電話網、105…情報処理端末、106…LAN、107…電話網、108…サーバ、109…情報処理端末、110…電話端末、301…宛先、302…送信元ユーザアドレス、303…データ部分、304…送信元電話番号、401…位置情報管理テーブル、501…位置情報管理テーブル、701…CPU、702…メモリ、703…2次記憶装置、704…交換機インタフェース、705…LANインタフェース、901…返信ボタン、1101…送信元管理テーブル、1701…送信元管理テーブル、1901…エリアアドレス管理テーブル。
Claims (12)
- メッセージ作成装置が作成したメッセージをメッセージ送信装置が無線通信手段を備え
た装置に送信するメッセージ送信システムであって、
前記メッセージ作成装置は、
空間を特定するエリアアドレスを宛先とする送信メッセージを作成する処理と、
前記送信メッセージを前記メッセージ送信装置へ送信する処理と、を実行し、
前記メッセージ送信装置は、
受信した前記送信メッセージを受信する処理と、
受信した前記送信メッセージを記憶部に蓄積する処理と、
前記送信メッセージに宛先として設定されている前記エリアアドレスが示すエリア内に、前記無線通信手段を備えた新たな装置が存在しているか否かを調べる処理と、
存在している場合には、当該存在している前記無線通信手段を備える新たな装置のユーザアドレスを宛先として、前記送信メッセージを送信する処理と、を実行し、
前記調べる処理と、存在している場合に送信する前記処理と、を繰り返す
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項1に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ送信装置は、
前記記憶部に蓄積する処理において、
前記送信メッセージを、前記エリアアドレス毎に管理する
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項1または2に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ送信装置は、
前記調べる処理において、
前記無線通信手段を備えた装置おのおのの位置情報を取得する処理と、
前記エリアアドレスに新たに存在する前記無線通信手段を備えた装置を、前記位置情報に基づいて特定する処理と、を実行する
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項3に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ送信装置は、
前記エリアアドレスと、前記無線通信手段を備えた装置の位置情報と、前記無線通信手段を備えた装置のユーザアドレスと、を対応付けて管理し、
前記特定する処理において、各々の前記無線通信手段を備えた装置について、前記位置情報の変化を調べる
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項1または2に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ作成装置は、
前記送信メッセージの送信時期を条件付ける制御情報を含めて、当該送信メッセージを作成し、
前記メッセージ送信装置は、
さらに、前記出現または存在が、前記制御情報による送信時期条件を満たす場合に、前記蓄積されている送信メッセージを送信する
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項5に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記送信時期を条件付ける制御情報は、送信時刻または送信待機時間を指定する情報である
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項1または2に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ送信装置は、
所定時間が経過しても、前記送信メッセージのエリアアドレスが示すエリア内に前記無線通信手段を備えた装置が出現しない場合は、蓄積されている前記送信メッセージの送信を行わない
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項1ないし7いずれか一に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記送信メッセージの宛先として設定されたユーザアドレスを有する無線通信手段を備えた装置は、
送信された前記送信メッセージを受信し、
前記送信メッセージに対する返信メッセージを前記メッセージ送信装置へ向けて送信する
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項8に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ送信装置は、
前記返信メッセージを受信し、
前記返信メッセージの送信元である前記無線通信手段を備えた装置のユーザアドレスに基づいて、前記送信メッセージの送信元ユーザアドレスを特定し、
受信した前記返信メッセージを前記特定した送信元ユーザアドレスを宛先として送信する
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項1ないし9いずれか一に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ送信装置は、
前記送信メッセージの宛先である前記エリアアドレスが示すエリアに存在している複数の前記無線通信手段を備えた装置へ前記メッセージを送信する
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項1ないし10いずれか一に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ作成装置は、いずれかの前記無線通信手段を備えた装置である
ことを特徴とするメッセージ送信システム。 - 請求項11に記載のメッセージ送信システムにおいて、
前記メッセージ作成装置である前記無線通信手段を備えた装置は、予め定めた送信メッセージを、前記メッセージ送信装置へ送信し、
前記メッセージ送信装置は、前記蓄積において、
前記予め定めた送信メッセージを、前記メッセージ作成装置が存在するエリアを、前記宛先とするエリアアドレスとして蓄積する
ことを特徴とするメッセージ送信システム。
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