JP3780545B2 - 廃棄物処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、廃棄物の破砕,分別処理装置に係り、特に情報機器の再利用,有価物の回収及び無害化処理を行う廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、廃棄物処理装置として、特開平5−147040号公報及び特開平6−246256号公報の例がある。◆
特開平5−147040号公報の記載によるものは、廃棄物からガラス及び冷媒を取り出し、ガラス及び冷媒以外の物を破砕,分別する装置を示す。◆
特開平6−246256号公報の記載によるものは、廃棄物のIDカードをもとに、車体ナンバー,エンジンナンバー及び部品ナンバーを認識し、製品又は部品別に材質・取付部位置等の情報及び解体分別する手順・方法の作業情報を予め蓄積しているデータベースから所要情報を検索し、ロボット等の作業機を用いて廃棄物を解体・分別し,樹脂部品については、樹脂の種類を認識し、破砕する方法を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来提案されていた装置は無害化処理装置を有していないため、基板等に付いた半田に含まれる鉛等の有害物はダストとして埋め立てられることになる。しかしこれでは、雨等により鉛等の有害物が土壌に流れ出し、土壌及び水質汚染の問題が発生する恐れがある。また、全ての部品を破砕するため、再利用可能なユニットを利用できない。このため、再利用できない分、環境負荷が大きくなるという問題がある。また、LSIやスロットに含まれる金等の有価物を回収する手段がなく、ダストとして有価物を埋め立てることになり、資源を無駄にしているという問題がある。
【0004】
また他の従来提案の方法では、各ユニットごとに分解するため、基板に付いている鉛等の有害物とLSIやスロットに含まれる金等の有価物を分離することができない。このため、ダストとして埋め立てた場合、土壌及び水質汚染の問題と有価物の非有効利用の問題が発生する。また、廃棄物から分離したユニットが再利用可能であるかどうかを検査する装置がないため、解体したユニットを再利用することはできない。それ故、再利用できない分、環境負荷が大きくなるという問題がある。また、解体作業で、予め蓄積されたデータベースから製品又は部品別に材質・取付部位置等の情報及び解体分別する手順・方法の作業情報を検索しているため、データベースに記載されていない廃棄物が解体ラインに来た場合、解体不可能となる問題がある。
【0005】
本発明の目的は、有害物の分別を行うことにより、環境負荷の小さい廃棄物処理装置を提供することにある
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、破砕対象物が投入される破砕手段と、この破砕手段により破砕された破砕物から鉄を分する鉄分別手段と、この鉄分別手段により鉄が分された破砕物から非鉄金属を分別する非鉄金属分別手段と、この非鉄金属分別手段により非鉄金属が分別された破砕物が投入される比重選別装置を備え、前記破砕対象物は少なくともブラウン管或いは液晶表示装置が分離されたパーソナルコンピュータであり、前記比重選別装置は、ポンプと、この水槽内に設けられた複数の仕切版とを有し、水流と共に前記仕切板を越えた破砕物と越えない破砕物とで破砕物を分別するものであり、この比重選別装置に投入された破砕物を比重の軽い順に、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチック、半田や銅が付着した熱硬化性プラスチックとに分別する廃棄物処理装置とすることにより達成される。
【0019】
実施例
先ずタイプAの廃棄物処理装置における作用を以下に説明する。識別手段は、運び込まれた廃棄物の重量,形状,銘板に記載されているバーコード及び文字を認識する。これらの情報をもとに廃棄物の種類及び機種を認識する。本発明に用いるのに好適な廃棄物としては、使用済みのパーソナルコンピュータ本体,ディスプレイ,ノート型パーソナルコンピュータ,ワードプロセッサ及びワークステーション等の情報機器(OA機器)が挙げられる。
【0020】
ユニット分離手段は、廃棄物の種類及び機種をもとに製品データベースから廃棄物のユニットの位置及び解体方法を検索し、そのデータをもとに廃棄物をブラウン管,液晶,再利用対象物,有価物及びその他のものに分解する。解体後、ブラウン管及び液晶を各種類ごとに回収する。ここで、筐体を分離し、回収しても差し支えない。
【0021】
再利用検査手段は、ユニット分離手段から搬送された再利用対象物に検査装置接続し、正常に動作するかどうかを確認する。正しく動作するユニットは、再利用品として回収する。再利用品以外の有価物取出対象物を有価物回収手段に搬送する。その他のものを破砕手段に送る。
【0022】
有価物回収手段は、ユニット分離手段及び再利用検査手段から送られた基板等の有価物取出対象物上の金等の有価物を含むLSI及びソケットを位置を計測する。有価物を含むLSI及びソケットを切断し、回収する。残りの半田等の有害物を含んだ部分(無害化対象物)を無害化処理手段に転送する。
【0023】
破砕手段は、識別手段,ユニット分離手段及び再利用検査手段から送られてきた破砕対象物に破砕する。◆
分別手段は、破砕手段から送られてきた破砕物から磁石を用いて、鉄を分別する。次に、電磁気を利用して、非鉄金属を分別する。次に、比重により、熱可塑性プラスチック,熱硬化性プラスチック及びその他の有害物を含んだ物(無害化対象物)とに分別する。
【0024】
無害化処理手段は、有価物回収手段及び分別手段から送られた無害化対象物を溶融・凝固させることにより、無害化する。このことにより、再利用品及び有価物を取り出し、有害物を無害化でき、環境負荷が小さい廃棄物処理を行うことが可能である。
【0025】
次にタイプBの廃棄物処理装置における作用を以下に説明する。◆
CCDカメラや重量計等のセンサから得られた形状,銘板記載情報や重量等の情報をもとに廃棄物の種類及び機種を認識し、製品情報及び分解手順を蓄積しているデータベースから解体手順を検索し、作業機に解体手順を転送することにより、廃棄物を各ユニットに分離する装置において、認識した前記廃棄物の機種に関する情報がデータベースに記載されていない場合、形状,銘板記載情報及び重量等の情報と、筐体切断後に認識したユニットの形状及び位置と、解体手順をデータベースに入力する。このことにより、設計情報のない製品に対してユニットに分解する情報を得ることができ、より効率の良いユニット分解ができる。
【0026】
図1に本発明の一実施例の構成を表わすブロック線図を示す。本実施例は、識別手段1と、識別手段1に接続されたユニット分離手段2と、ユニット分離手段2に接続された再利用検査手段3と、ユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された有価物回収手段4と、識別手段1,ユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、有価物回収手段4及び分別手段6に接続された無害化処理手段7を備えている。但し、ユニット分離手段2と無害化処理手段7とが接続されていても差し支えない。
【0027】
識別手段1は、廃棄物101の種類及び機種を判別し、金等の有価物を含む基板等のユニット(有価物取出対象物)107,再利用対象物105,ブラウン管111及び液晶表示装置(以下、単に液晶という)112を有している廃棄物103をユニット分離手段2に、有価物取出対象物107及び再利用対象物105を有していない廃棄物102を破砕手段5に送る。
【0028】
識別手段1は運び込まれた廃棄物101の重量,形状,銘板に記載されているバーコード及び文字を認識する。これらの情報をもとに廃棄物101の種類及び機種を認識し,金等の有価物を含む基板等のユニット(有価物取出対象物)107,再利用対象物105,ブラウン管111及び液晶112を有している廃棄物103をユニット分離手段2に、有価物取出対象物107及び再利用対象物105を有していない廃棄物102を破砕手段5に送る。ここで、廃棄物101を、使用済みのパソコン本体,ディスプレイ,ノート型パソコン,ワープロ及びワークステーション等の情報機器とする。
【0029】
ユニット分離手段2は、廃棄物103をブラウン管111,液晶112,再利用対象物105,有価物取出対象物107及びその他の物(破砕対象物)104に分解する。但し、筐体113を分離しても差し支えない。
【0030】
ユニット分離手段2は、廃棄物103の種類及び機種をもとに製品データベースから廃棄物103のユニットの位置及び解体方法を検索し、そのデータをもとに廃棄物103をブラウン管111,液晶112,再利用対象物105,有価物107及びその他のもの104に分解する。解体後、ブラウン管111及び液晶112を各種類ごとに回収する。ここで、筐体113を分離し、回収しても構わない。
【0031】
再利用検査手段3は、ユニット分離手段2に分離された再利用対象物105が正常に機能するかどうかを検査する。正常に動作するものを再利用品114とする。再利用品114以外の有価物取出対象物115を有価物回収手段4に、その他の物(破砕対象物)106を破砕手段5に送る。
【0032】
再利用検査手段3は、ユニット分離手段2から搬送された再利用対象物105に検査装置接続し、正常に動作するかどうかを確認する。正しく動作するユニットは再利用品114として回収する。再利用品114以外の有価物取出対象物115を有価物回収手段4に搬送する。そしてその他のもの106は破砕手段5に送る。
【0033】
有価物回収手段4は、有価物取出対象物107及び115から金等の有価物を含んだソケット及びLSI(以下、これを有価物ということがある。)121を切断して、回収する。
【0034】
有価物回収手段4は、ユニット分離手段2及び再利用検査手段3から送られた基板等の有価物取出対象物107及び115上の金等の有価物を含むLSI及びソケット121を位置を計測する。有価物を含むLSI及びソケット121を切断し、回収する。残りの半田等の有害物を含んだ部分(無害化対象物)122を無害化処理手段7に転送する。
【0035】
有価物回収手段4としては、例えば(社)資源・素材学会107(1991)No.2「資源と素材」第119(57)頁〜第127(65)頁「貴金属のリサイクル」に記載の方法が有効である。
【0036】
破砕手段5は、破砕対象物102,104及び106を破砕する。すなわち、破砕手段5は、識別手段1,ユニット分離手段2及び再利用検査手段3から送られてきた破砕対象物102,104及び106を破砕する。
【0037】
分別手段6は、破砕手段5からの破砕物123を鉄124,非鉄金属125,熱可塑性プラスチック126及び熱硬化性プラスチック127及びそれら以外の半田等の有害物を含む物質(無害化対象物)128に分別する。
【0038】
分別手段6は、破砕手段5から送られてきた破砕物123から磁石を用いて鉄124を分別する。次に、電磁気を利用して非鉄金属125を分別する。そして次に、比重により、熱可塑性プラスチック126,熱硬化性プラスチック127及びその他の有害物を含んだ物(無害化対象物)128とに分別する。
【0039】
無害化処理手段7は、有価物を取り除いた物(その他)122及び有害物を含む物質128を溶融・凝固させることにより、無害化する。129は無害化物である。但し、液晶112を溶融・凝固させることにより、無害化しても差し支えない。
【0040】
無害化処理手段7は、有価物回収手段4及び分別手段6から送られた無害化対象物122及び128を溶融・凝固させることにより、無害化する。但し、液晶112を溶融・凝固させることにより、無害化しても差し支えない。
【0041】
本実施例によれば、ユニットが正常に動作するかどうか検査する再利用検査手段3を設けることにより、廃棄物101内に含まれる再利用可能なユニットを取り出すことができ、マテリアルリサイクルを行うより、環境負荷が小さいリサイクルを行うことができる。また、材料として処理するより高価に売ることができる。
【0042】
また、本実施例によれば、金等の有価物を含むスロット部やLSIを取り出す有価物回収手段を設けることにより、回収物内の金等の有価物の含有率を上げることができ、薬品を使って対象物を溶かし、有価物を取り出す効率を上げることができる。
【0043】
更に本実施例によれば、有害物を含む無害化対象物を溶融・凝固する無害化処理手段を設けることにより、有害物をガラス、プラスチックや金属で覆われ、雨に濡れても有害物が無害化物から外に出ない。このことにより、土壌汚染や水質汚染の問題を解決することができる。
【0044】
また、本実施例によれば、廃棄物の種類及び機種を認識し、再利用品、有価物、ブラウン管や液晶等を含んでいるか否かを識別し、仕分けする識別手段1を設けることにより、ユニットに分離することが不要な廃棄物102を破砕手段5に直接送ることができ、ユニット分解の手間を省ける。◆
更には、破砕手段及び分別手段を設けることにより、マテリアルリサイクルを行うことができ、環境負荷の小さい処理を行うことができる。
【0045】
図2に本発明の別の実施例の構成を表わすブロック線図を示す。◆
本実施例は、図1の例に対し、再利用検査手段3を省いた例である。すなわち、識別手段1と、識別手段1に接続されたユニット分離手段2と、ユニット分離手段2に接続された有価物回収手段4と、識別手段1及びユニット分離手段2に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、有価物回収手段4及び分別手段6に接続された無害化処理手段7を備えている。但し、ユニット分離手段2と無害化処理手段7とが接続されていても構わない。◆
本実施例によれば、再利用品の引取価格が下がり、再利用が効果的でなくなった場合における図1の実施例に関する効果を有する。
【0046】
図3に本発明の更に別の実施例の構成を表わすブロック線図を示す。◆
本実施例は、図1の例に対し、有価物回収手段4を省いた例である。すなわち、識別手段1と、識別手段1に接続されたユニット分離手段2と、ユニット分離手段2に接続された再利用検査手段3と、識別手段1,ユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、再利用検査手段3及び分別手段6に接続された無害化処理手段7を備えている。但し、ユニット分離手段2と無害化処理手段7とが接続されていても差し支えない。◆
本実施例によれば、有価物の引取価格が下がり、有価物回収が効果的でなくなった場合における図1の実施例に関する効果を有する。
【0047】
図4に本発明の更に別の実施例の構成を表わすブロック線図を示す。◆
本実施例は、図1の例に対し、再利用検査手段3と有価物回収手段4を省いた例である。すなわち、識別手段1と、識別手段1に接続されたユニット分離手段2と、識別手段1及びユニット分離手段2に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、分別手段6に接続された無害化処理手段7を備えている。但し、ユニット分離手段2と無害化処理手段7とが接続されていても構わない。◆
本実施例によれば、再利用品及び有価物の引取価格が下がり、再利用及び有価物回収が効果的でなくなった場合における図1の実施例に関する効果を有する。
【0048】
図1〜図4における51の部分は図5に示すユニット分離手段8に替えても差し支えない。ユニット分離手段8は、廃棄物101の種類及び機種を認識し、廃棄物から再利用対象物105,有価物取出対象物107,ブラウン管111及び液晶112、筐体113等を分離し、その他の物102,104を破砕手段5に送る。
【0049】
本実施例によれば、識別機能を持つユニット分離手段8を設けることにより、スペースを小さくすることができ、CCDカメラや廃棄物認識制御装置の数を少なくすることができる。
【0050】
また図1〜図4における51の部分を図6に示す識別手段1及び複数のユニット分離手段2に替えても構わない。識別手段1は廃棄物101の種類及び機種を認識し、ディスプレイ130,再利用対象物105と有価物対象物107を含んでいる計算機本体131及び液晶付き計算機・ワープロ132を夫々ユニット分離手段2に、その他のもの102を破砕手段5に送る。ユニット分離手段2は、廃棄物103をブラウン管111,液晶112,再利用対象物105,有価物取出対象物107及びその他のもの104に分解する。但し、筐体113を分離しても差し支えない。
【0051】
本実施例によれば、ユニット分離手段を複数にすることにより、作業時間の長いユニット分離工程を短くし、処理のネックにならないようにすることができ、また、種類に応じてユニット分離手段を割り当てることにより、ユニット分離手段はある決まった種類の物を対象にすることができ、作業ハンドの稼働範囲を小さくして、ユニット分離時間を短くすることができる。
【0052】
更に図1及び図2における52の部分を図7に示すユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された有価物回収手段4と、認識手段1,ユニット分離手段2,再利用検査手段3及び有価物回収手段4に接続された破砕手段5と、破砕手段5及び無害化処理手段7に接続された分別手段6に置き換えても差し支えない。◆
本実施例によれば、有価物を取り除いた残りのものを破砕,分別することになり、プラスチックの回収率を上げることが可能となる。
【0053】
図3における53の部分は図8に示すユニット分離手段2に接続された再利用検査手段3と、認識手段1,ユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された破砕手段5と、破砕手段5及び無害化処理手段7に接続された分別手段6に置き換えても有効である。◆
本実施例によれば、再利用品以外のものを全て破砕,分別することになり、プラスチック等の回収率を上げることが可能となる。
【0054】
また図1及び図2における52の部分を図9に示すユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された有価物回収手段4と、認識手段1,ユニット分離手段2,再利用検査手段3及び有価物回収手段4に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、分別手段6及び無害化処理手段7に接続された燃焼手段9に置き換えても有効である。燃焼手段9は、投入されたものを燃焼させ、気化した重金属を回収し、燃えた後に生成される物質から灰と除去し、回収した重金属及び燃えた後に生成される物質から灰と除去したものを無害化処理手段7に送り、燃焼時に発生する熱エネルギー135を回収する。尚、133は無害化対象物128から熱エネルギー及び灰を取り除いたもので有害物を含んでいる。◆
本実施例によれば、燃焼手段を設けることにより、熱エネルギーを回収することが可能である。
【0055】
図3における53の部分を図10に示すユニット分離手段2に接続された再利用検査手段3と、認識手段1,ユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、分別手段6及び無害化処理手段7に接続された燃焼手段9に置き換えても構わない。◆
本実施例によれば、燃焼手段を設けることにより、熱エネルギーを回収することが可能である。
【0056】
更に図1及び図2における52の部分を図11に示すユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された有価物回収手段4と、認識手段1,ユニット分離手段2,再利用検査手段3及び有価物回収手段4に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、分別手段6及び無害化処理手段7に接続されたプラスチック燃料化手段10に置き換えても差し支えない。プラスチック燃料化手段10は、投入されたものを400度程度で蒸し、気化した重金属とプラスチックから発生するブタンやプロパン等の炭素系の気体を分離・回収し、また、プラスチックは炭素系の燃料136となる。蒸された後に生成される物質を蒸すときの燃料として燃焼させ、燃えた後の物質及び回収された重金属を無害化処理手段7に送る。尚、134は無害化対象物128から燃料に変化したラスチックを取り除いたものである。◆本実施例によれば、プラスチック燃料化手段を設けることにより、燃料を回収することができる。
【0057】
図3における53の部分は図12に示すユニット分離手段2に接続された再利用検査手段3と、認識手段1,ユニット分離手段2及び再利用検査手段3に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、分別手段6及び無害化処理手段7に接続されたプラスチック燃料化手段9に置き換えることも有効である。◆
本実施例によれば、プラスチック燃料化手段を設けることにより、燃料を回収することができる。
【0058】
図13に本発明の更に他の実施例の構成を表わすブロック線図を示す。◆
本実施例は、識別手段1と、識別手段1に接続されたユニット分離手段2と、識別手段1及びユニット分離手段2に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、分別手段6に接続された燃焼手段9と、燃焼手段9に接続された無害化処理手段7を備えている。但し、ユニット分離手段2と無害化処理手段7とが接続されていても構わない。◆
本実施例によれば、燃焼手段を設けることにより、熱エネルギーを回収することが可能である。
【0059】
図14に本発明の更に他の実施例の構成を表わすブロック線図を示す。◆
本実施例は、識別手段1と、識別手段1に接続されたユニット分離手段2と、識別手段1及びユニット分離手段2に接続された破砕手段5と、破砕手段5に接続された分別手段6と、分別手段6に接続されたプラスチック燃料化手段10と、プラスチック燃料化手段10に接続された無害化処理手段7を備えている。但し、ユニット分離手段2と無害化処理手段7とが接続されていても構わない。◆
本実施例によれば、プラスチック燃料化手段を設けることにより、燃料を回収することができる。
【0060】
図15は識別(認識)手段1の一実施例を示す。廃棄物b05は搬送台b31によって、搬送機能付きの重量計b18に運ばれる。ここで、廃棄物b05は支持台に固定されている。CCDカメラb33,b34及びb35は廃棄物b05の画像を廃棄物認識制御装置b01に転送する。
【0061】
重量計b18は、廃棄物b05の重量を計測し、計測結果を廃棄物認識制御装置b01に転送する。廃棄物認識制御装置b01は、CCDカメラb33,b34及びb35から転送された画像,重量計b18から転送された重量及び製品データベースc06に格納されている製品情報をもとに、廃棄物b05の種類及び機種を認識する。仕分け装置b37及びこれに付設した仕分け板b38を用いて、再利用対象物,有価物取出対象物,ブラウン管及び液晶を有している廃棄物を搬送台b32に、それ以外の廃棄物を搬送台b36に運ぶ。尚、廃棄物認識制御装置b01は、画像認識制御装置b30が接続される。◆b20及びb21は作業機であり、HDはハードディスクであり、b30は画像認識制御装置であり、b15は破砕対象物であり、c59は分解手順(図19参照)である。
【0062】
本実施例によれば、廃棄物の種類及び機種を認識し、再利用品,有価物,ブラウン管や液晶等を含んでいるかどうかを製品データベースの情報をもとに識別し、仕分けする識別手段1を設けることにより、ユニットに分離することが不要な廃棄物102を破砕手段5に直接送ることができ、ユニット分解の手間を省くことができる。
【0063】
図16は、廃棄物認識装置b01のブロック線図を示す。廃棄物認識装置b01は、画像c51から形状を認識する形状認識手段c03と、画像c51からバーコードや機種名が記載さていている銘板を認識する銘板情報認識手段c04と、筐体に記載されている文字やマークを認識する筐体記載認識手段c05と、重量計c01から転送された重量c55及び形状認識手段c03から転送された形状c54をもとに廃棄物の種類c52を認識する種類認識手段c09と、種類認識手段c09からの重量c55及び形状c54,銘板情報認識手段c04から転送された銘板情報c56,筐体記載情報認識手段c05から転送された筐体記載情報c57をもとに、製品データベースc06を検索し、廃棄物の機種c53を認識する機種認識手段c12と、認識した結果から仕分け装置c11に廃棄物を仕分けする動作命令を出す制御手段c13とから構成されている。但し、廃棄物認識装置b01は、種類c52,機種c53,形状c54,重量c55,銘板情報c56,筐体記載情報c57,内部構造c58及び分解手順c59を格納している製品データベースc06を有していても構わない。尚、c10は図19における作業機動作特定手段であり、またc14はCCDカメラ(図の左の方)を示し、c62は動作命令を示す。
【0064】
本実施例によれば、図15と同様の効果が得られることに加えて、計測及び認識した結果(廃棄物の種類,機種,形状,重量等)が製品データベースに入力されていない場合、製品データベースに前記の結果を入力することにより、未知製品の情報を自動的に獲得することができ、予め入力する手間が省ける。
【0065】
図17を用いて、廃棄物認識装置b01の廃棄物の種類c52と機種c53の認識の手順を説明する。◆
ステップj01:形状認識手段c03は、CCDカメラc12から転送された画像c51を用いて廃棄物の形状c54を認識する。
【0066】
ステップj02:種類認識手段c09は、形状認識手段c03から転送された形状c54及び重量計c01から転送された重量c55から、廃棄物の種類c52を認識する。◆
ステップj03:銘板情報認識手段c04は、CCDカメラc12から転送された画像c51を用いて銘板に記載されているバーコードや文字を認識する。
【0067】
ステップj04:筐体記載情報認識手段c05は、CCDカメラc12から転送された画像c51を用いて筐体に記載されている文字やマークを認識する。◆
ステップj05:機種認識手段c12は、種類認識手段c09から転送された種類c52,形状c54及び重量c55,銘板情報認識手段c04から転送された銘板情報c56,筐体記載情報認識手段c05から転送された筐体記載情報c57をもとに、製品データベースc06から廃棄物の機種c53を検索し、廃棄物の機種c53を認識する。
【0068】
ステップj06:制御手段c11は、認識した結果から仕分け装置c11に廃棄物を仕分けする動作命令を出す。◆
本実施例による効果は、図15によるものと同様である。
【0069】
図18には、ユニット分離手段2を例示する。画像認識制御装置b30は、CCDカメラb16,b17及びb19から転送された画像をもとに、廃棄物b05の位置,姿勢及び内部構造を認識し、廃棄物認識制御装置b01から転送された廃棄物の種類及び機種をもとに製品データベースc06を検索し、切断位置及びハンドリング位置を特定し、作業アームb06及びフライスカッターb07を有する作業機b20に切断位置を転送する。
【0070】
また、作業アームb08及び作業ハンドb09を有する作業機b21にハンドリング位置を転送する。作業機b20は画像認識制御装置b02から転送された切断位置の情報を受け取り、廃棄物b05を切断し、作業機b21は画像認識制御装置b02から転送されたハンドリング位置の情報を受け取り、廃棄物b05をハンドリングすることにより、廃棄物b05を各ユニットに分解し、ブラウン管をブラウン管回収箱b22に、液晶を液晶回収箱b23に、有価物を含む基板等の有価物取出対象物b13は搬送台b10に、HD,FD等の再利用対象物b14は搬送台b11に、その他の破砕するもの(破砕対象物b42)は搬送台b12に設置する。ここで、筐体の筐体回収箱b40に回収してもよい。尚、b04は支持台、b08は作業アーム、b09は作業バンド、b13は基板、b14はHD、b15は筐体、b41は搬送台である。
【0071】
本実施例によれば、製品データベースの情報を利用することにより、効率良く解体することができ、また、処理工程が異なるユニットを分離することにより、次工程の効果を引き出すことができる。
【0072】
図19には、画像認識制御装置b30のブロック線図を示す。画像認識制御装置b30は、CCDカメラc02から出力された画像c51から廃棄物の各ユニットの位置・姿勢c60を認識する内部構造認識手段c07と、内部構造認識手段c07から転送された内部構造c58,位置・姿勢認識手段c08から転送された位置・姿勢c60、廃棄物認識装置b01から転送された種類c52,機種c53及び形状c54、製品データベースc06から転送された内部構造c58及び分解手順c59をもとに、切断及びハンドリンク位置を特定し、作業機c11に動作命令c61を転送する作業機動作特定手段c10(図16参照)から構成されている。但し、画像認識制御装置b30は、種類c52,機種c53,形状c54,重量c55,銘板情報c56,筐体記載情報c57,内部構造c58及び分解手順c59を格納している製品データベースc06を有していても構わない。
【0073】
尚、図19において、分解手順c59は、作業機動特性手段c10から製品データベースc03へ入る。また、製品情報が既知であれば、予め製品データベースc03に入力されている。◆本実施例によっても図18の例と同様の効果が得られる。
【0074】
次に、図20を用いて、筐体分離のための作業機c11の動作特定の手順を説明する。◆
ステップk01:位置・姿勢認識手段c08は、CCDカメラc02から転送された画像c51を用いて、廃棄物の位置・姿勢を計測する。
【0075】
ステップk02:作業機動作特定手段c10は、機種認識手段c12から転送された種類c52及び機種c53をもとに、製品データベースc06から分解手順c59を検索する。機種認識手段c12から転送された形状c54,位置・姿勢認識手段c08から転送された位置・姿勢c60,製品データベースc06から検索した分解手順c59をもとに,筐体を取り外すための廃棄物の切断位置及びハンドリング位置を特定し、その結果を作業機c11に転送する。◆
本実施例によっても図18の例と同様の効果が得られる。
【0076】
図21を用いて、製品の未知情報のデータベース化とユニット分離のための作業機c11の動作特定の手順を説明する。◆
ステップe01:内部構造認識手段c07は、CCDカメラc02から転送された画像c51を用いて、廃棄物の各ユニットの位置・姿勢c60を計測する。
【0077】
ステップe02:作業機動作特定手段c10は、機種認識手段c12から転送された種類c52及び機種c53をもとに、製品データベースc06から解体手順を検索する。内部構造認識手段c07から転送された内部構造c58及び製品データベースc06から検索する分解手順c59をもとに、ユニット分離ための切断位置及びハンドリング位置を特定し、その結果を作業機c11に転送する。
【0078】
ステップe03:ステップd05で認識された機種c53に関する情報が製品データベースc06に格納されていない場合、ステップe04に進む。認識された廃棄物に関する情報が製品データベースc06に格納されている場合、終了する。
【0079】
ステップe04:機種認識手段c12は、認識された廃棄物の種類c52,機種c53,形状c54,重量c55,銘板情報c56及び筐体記載情報c57を製品データベースc06に格納する。作業機動作特定手段e10は、内部構造c58及び分解手順c59を製品データベースc06に格納する。
【0080】
本実施例によれば、計測及び認識した結果(廃棄物の種類,機種,形状,重量,内部構造や分解手順等)が製品データベースに入力されていない場合、製品データベースに前記の結果を入力することにより、未知製品の情報を自動的に獲得することができ、予め入力する手間を省くことができる。
【0081】
図22には、ユニット分離手段8の一実施例を示す。廃棄物b05は搬送台b03によって、搬送機能付きの重量計b18に運ばれる。ここで、廃棄物b05は支持台に固定されている。CCDカメラb16,b17及びb19は廃棄物b05の画像を画像認識制御装置b02に転送する。重量計b18は、廃棄物b05の重量を計測し、計測結果を画像認識制御装置b02に転送する。
【0082】
画像認識制御装置b02は、CCDカメラb16,b17及びb19から転送された画像及び重量計b18から転送された重量をもとに、廃棄物b05の形状,位置,姿勢,種類及び機種を認識し、切断位置及びハンドリング位置を特定する。作業アームb06及びフライスカッターb07を有する作業機b20に切断位置を転送する。また、作業アームb08及び作業ハンドb09を有する作業機b21にハンドリング位置を転送する。
【0083】
作業機b20は画像認識制御装置b02から転送された切断位置の情報を受け取り、廃棄物b05を切断し、作業機b21は画像認識制御装置b02から転送されたハンドリング位置の情報を受け取り、廃棄物b05をハンドリングすることにより、廃棄物b05を各ユニットに分解し、ブラウン管をブラウン管回収箱b22に、液晶を液晶回収箱b23に、有価物を含む基板などの有価物取出対象物は搬送台b10に、HD,FD等の再利用対象物は搬送台b11に、その他の破砕するものは搬送台b12に設置する。ここで、筐体の筐体回収箱b40に回収してもよい。
【0084】
本実施例によれば、識別機能を持つユニット分離手段を設けることにより、スペースを小さくすることができ、CCDカメラや廃棄物認識制御装置を省くことができる。
【0085】
図23には、画像認識制御装置b02のブロック線図を示す。画像認識制御装置b02は、形状認識手段c03と、銘板情報認識手段c04と、筐体記載認識手段c05と、製品データベースc06と、内部構造認識手段c07と、位置・姿勢認識手段c08と、種類認識手段c09と、機種認識手段c12と、作業機動作特定手段c10とを備えている。
【0086】
形状認識手段c03は、画像c51から形状を認識する。銘板情報認識手段c04は、画像c51からバーコードや機種名が記載さていている銘板を認識する。筐体記載認識手段c05は、筐体に記載されている文字やマークを認識する。製品データベースc06は、種類c52,機種c53,形状c54,重量c55,銘板情報c56,筐体記載情報c57,内部構造c58及び分解手順c59を格納している。
【0087】
内部構造認識手段c07は、画像c51から廃棄物の各ユニットの位置・姿勢c60を認識する。位置・姿勢認識手段c08は、画像c51から廃棄物の位置・姿勢c60を認識する。種類認識手段c09は、重量計c01から転送された重量c55及び形状認識手段c03から転送された形状c54から廃棄物の種類c52を認識する。
【0088】
機種認識手段c12は、種類認識手段c09からの重量c55及び形状c54,銘板情報認識手段c04から転送された銘板情報c56,筐体記載情報認識手段c05から転送された筐体記載情報c57をもとに、製品データベースc06を検索し、廃棄物の機種c53を認識する。
【0089】
作業機動作特定手段c10は、内部構造認識手段c07から転送された内部構造c58,位置・姿勢認識手段c08から転送された位置・姿勢c60,機種認識手段c12から転送された種類c52,機種c53及び形状c54,製品データベースc06から転送された内部構造c58及び分解手順c59をもとに、切断及びハンドリンク位置を特定し、作業機c11に動作命令c61を転送する。
【0090】
本実施例の効果は図22のものと同様であるが、更に加えて、計測及び認識した結果(廃棄物の種類,機種,形状,重量,内部構造や分解手順等)が製品データベースに入力されていない場合、製品データベースに前記の結果を入力することにより、未知製品の情報を自動的に獲得することができ、予め入力する手間を省くことができる。
【0091】
図24を用いて、画像認識制御装置b02の廃棄物の種類c52と機種c53の認識及び筐体分離のための作業機c11の動作特定の手順を説明する。◆
ステップd01:形状認識手段c03は、CCDカメラc02から転送された画像c51を用いて廃棄物の形状c54を認識する。
【0092】
ステップd02:種類認識手段c09は、形状認識手段c03から転送された形状c54及び重量計c01から転送された重量c55から、廃棄物の種類c52を認識する。◆
ステップd03:銘板情報認識手段c04は、CCDカメラc02から転送された画像c51を用いて銘板に記載されているバーコードや文字を認識する。
【0093】
ステップd04:筐体記載情報認識手段c05は、CCDカメラc02から転送された画像c51を用いて筐体に記載されている文字やマークを認識する。◆
ステップd05:機種認識手段c12は、種類認識手段c09から転送された種類c52,形状c54及び重量c55,銘板情報認識手段c04から転送された銘板情報c56,筐体記載情報認識手段c05から転送された筐体記載情報c57をもとに、製品データベースc06から廃棄物の機種c53を検索し、廃棄物の機種c53を認識する。
【0094】
ステップd06:位置・姿勢認識手段c08は、CCDカメラc02から転送された画像c51を用いて、廃棄物の位置・姿勢を計測する。◆
ステップd07:作業機動作特定手段c10は、機種認識手段c12から転送された種類c52及び機種c53をもとに、製品データベースc06から分解手順c59を検索する。機種認識手段c12から転送された形状c54,位置・姿勢認識手段c08から転送された位置・姿勢c60,製品データベースc06から検索した分解手順c59をもとに、筐体を取り外すための廃棄物の切断位置及びハンドリング位置を特定し、その結果を作業機c11に転送する。◆
本実施例による効果は、図22の実施例によるものと同様である。
【0095】
図25は、再利用検査手段3の一実施例を示す。搬送台m01は再利用対象物m14を運ぶ。CCDカメラm02は画像認識制御検査装置m03に画像をリアルタイムに転送する。画像認識制御検査装置m03は、CCDカメラm02から転送される画像を取り込む。取り込んだ画像と1回前に取り込んだ画像を比較して、再利用対象物m14が作業機m06の前に運ばれたことを認識する。
【0096】
そこで、画像認識制御検査装置m03は、CCDカメラm02から転送される画像を用いて、再利用対象物m14の形状,位置及び姿勢を計測し、作業ハンドm04及び作業アームm05を有する作業機m06の前に再利用対象物m14が来たとき、搬送台m01を止めるという動作命令を搬送台m01に転送する。搬送台m01は画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け、搬送を止める。
【0097】
CCDカメラm02から転送される画像を用いて、再利用対象物m14の形状,位置,姿勢及び電源・データ入出力のコネクタm15及びソケットm16の位置を計測する。計測された再利用対象物m14の形状,位置及び姿勢をもとに、再利用対象物m14を保持する作業ハンドm04の移動位置を特定し、その位置に作業ハンドm04を移動させ、再利用対象物m14を保持するという動作命令を作業機m06に転送する。
【0098】
作業機m06は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け取り、作業ハンドm04を移動させ、再利用対象物m14を保持する。画像認識制御検査装置m03は、コネクタm15とソケットm16の位置をもとに、コネクタ取り外しハンドm07の移動位置を特定し、その位置にコネクタ取り外しハンドm07を移動させ、コネクタm15をソケットm16からを外すという動作命令をコネクタ取り外しハンドm07及び作業アームm08を有する作業機m09に転送する。
【0099】
作業機m09は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け取り、コネクタ取り外しハンドm07を移動させ、コネクタm15をソケットm16からを外す。コネクタm15除去後、画像認識制御検査装置m03は、コネクタm15とソケットm16の位置をもとに、検査コネクタハンドm10の移動位置を特定し、その位置に検査コネクタハンドm10を移動させ、検査コネクタm11をソケットm16に挿入するという動作命令を検査コネクタハンドm10及び作業アームm12を有する作業機m13に転送する。
【0100】
作業機m13は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け取り、検査コネクタハンドm10を移動させ、検査コネクタm11をソケットm16に挿入する。検査コネクタm11挿入後、画像認識制御検査装置m03は、検査コネクタm11に基本信号を入力する。基本信号入力後、再利用対象物m14から基本信号に対応した出力信号が画像認識制御検査装置m03に返ってきた場合、再利用可能な物として、画像認識制御検査装置m03は、検査コネクタm11を抜くという動作命令を作業機m13に転送する。
【0101】
作業機m13は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け、検査コネクタm11を再利用対象物m14から外す。検査コネクタm11除去後、画像認識制御検査装置m03は、再利用品回収箱m17の位置に作業ハンドm04を移動させ、再利用対象物m14を放すという動作命令を作業機m06に転送する。
【0102】
作業機m06は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け、再利用品回収箱m17の位置に作業ハンドm04を移動させ、再利用対象物m14を放す。基本信号入力後、再利用対象物m14から基本信号に対応した出力信号が画像認識制御検査装置m03に返ってこない場合、再利用不可能な物として、画像認識制御検査装置m03は,検査コネクタm11を抜くという動作命令を作業機m13に転送する。
【0103】
作業機m13は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け、検査コネクタm11を再利用対象物m14から外す。検査コネクタm11除去後,画像認識制御検査装置m03は、再利用対象物m14を放すという動作命令を作業機m06に転送する。作業機m06は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け、再利用対象物m14を放す。再利用対象物m14を放した後、画像認識制御検査装置m03は、搬送台m01を動作させるという動作命令を搬送台m01に転送する。搬送台m01は、画像認識制御検査装置m03から転送された動作命令を受け、搬送を開始する。
【0104】
本実施例による効果は、ユニットが正常に動作するかどうかを検査する再利用検査手段3を設けることにより、廃棄物101内に含まれる再利用可能なユニットを取り出すことができ、マテリアルリサイクルを行うより、環境負荷が小さいリサイクルを行うことができる。また、材料としての利用価値をより高めることができる。
【0105】
図26,図27,図28には、有価物回収手段4の一実施例を示す。基板f11は搬送台f01により作業台f12に運ばれる。CCDカメラf02は画像認識制御装置f03に画像をリアルタイムに転送する。画像認識制御装置f03は、CCDカメラf02から転送される画像を取り込む。取り込んだ画像と1回前に取り込んだ画像を比較して、基板f11が作業台f12に運ばれたことを認識する。そこで、画像認識制御装置f03は、CCDカメラf02から転送される画像を用いて、基板f11の形状,位置及び姿勢を計測する。計測された基板f11の形状,位置及び姿勢をもとに、基板f11を挟むことにより基板f11を保持する保持具f07の移動位置を特定し、その位置に保持具f07を移動させるという動作命令を作業機f13に転送する。ここで、作業機f13は、くり抜き棒f04,切断刃f06,保持具f07,支持フレームf08,切断受け台及び作業台f12を含む装置である。
【0106】
作業機f13は、画像認識制御装置f03から送られた動作命令を受け取り、動作命令に記載されている位置に保持具f07を移動させる。画像認識制御装置f03は、画像から転送された画像をもとに有価物を含んでいるLSI及びスロットを認識しその位置を計測する。作業台f12上に空けられた四角上の穴の領域に有価物を含んだLSIが入るように保持具f07の移動位置を特定し、その位置に保持具f07を移動させるという動作命令を作業機f13に転送する。
【0107】
作業機f13は、画像認識制御装置f03から送られた動作命令を受け取り、動作命令に記載されている位置に保持具f07を移動させる。画像認識制御装置f03は、くり抜き棒f04の先端が作業台f12よりも下になる位置に移動し、その後、作業台f12よりも上の位置に移動するという動作命令を作業機f13に転送する。尚、f10は搬送台である。
【0108】
作業機f13は、画像認識制御装置f03から送られた動作命令を受け取り、くり抜き棒f04を作業台f12よりも下の位置に移動させ、しかる後、作業台f12よりも上の位置に移動する。この作業により、有価物を含んだLSIは基板f11の一部とともに、LSI回収穴f05の下にあるLSI回収箱f14に回収される。f16は回収LSI、f15は切断受け歯、f17は回収通路である。
【0109】
尚、有価物回収及び有価物が取り除かれた基板を搬送台f10に載せるという作業の効率を良くするためには、作業台f12と搬送台f10は隣合って、かつ搬送台f10の高さが作業台f12と同じかそれよりも低くするとよい。
【0110】
画像認識制御装置f03は、基板のスロットが切断受け台からはみ出た状態になるような保持具f07の位置を特定し、その位置に保持具f07を移動させるという動作命令を作業機f13に転送する。作業機f13は、画像認識制御装置f03から転送された動作命令を受け取り、動作命令に記載されている位置に保持具f07を移動させる。画像認識制御装置f03は、切断刃の切断部が作業台f12よりも下になる位置に移動し、その後、作業台f12よりも上の位置に移動するという動作命令を作業機f13に転送する。
【0111】
作業機f13は、画像認識制御装置f03から送られた動作命令を受け取り、切断刃の切断部を作業台f12よりも下の位置に移動させ、その後、作業台f12よりも上の位置に移動する。この作業により、基板f11のスロットが切断され、スロット回収箱f09に回収される。f18は回収スロットである。
【0112】
図26〜図28に示した実施例によれば、金等の有価物を含むスロット部やLSIを取り出す有価物回収手段を設けることにより、回収物内の金等の有価物の含有率を上げることができ、薬品を使って対象物を溶かし、有価物を取り出す効率を上げることができる。また、くり抜きによりLSIを回収することにより、他の方法(半田を溶かしてLSIを基板から取り外す方法)に比べて処理時間が短い。更に、数秒で回収物内の金等の有価物の含有率を上げることができる。
【0113】
図29,図30は、破砕手段5の一実施例を示す。搬送台g01で運ばれた破砕対象物g02は、第一破砕機g03に投入される。図30に示すような2本のシャフトg04の夫々の軸で回転している1対の回転刃g05により、約100mm程度の小片に切断される。この破砕物g11は、その後、第二破砕機g06に投入される。ここでは、2本のシャフトg07の夫々の軸で回転している1対の回転刃g08により、20〜5mm程度の小片に切断される。この破砕物g09は、搬送台g10で分別手段6に運ばれる。但し、破砕手段5は、一つの破砕機でも良い。この場合、一回の切断により、破砕対象物g02を20〜5mm程度の小片に切断する。◆
本実施例によれば、金属やプラスチックを各単一材料に破砕することにより、マテリアルリサイクルを可能にする。
【0114】
図31,図32,図33及び図34と、図31,図35及び図36は、分別手段6の一実施例を示す。図31において、搬送台h01で運ばれた分別対象物h02は、二段式の鉄分別装置h11に投入される。回転する円筒状の磁石h03の上に落とされた分別対象物h02の内、鉄はシャフトh04を軸に回転する磁石h03に付き、鉄以外は下に落ち、シャフトh07を軸に回転する円筒状の磁石h06の上に落ちる。
【0115】
磁石h03に付いた鉄は板h05により磁石h03から取り外され、搬送台h09の上に落ちる。一つ目の磁石h03に付かなかった鉄は、二つ目の磁石h06に付き、板h08で磁石h06から取り外され、搬送台h09の上に落ちる。搬送台h09に落ちた鉄は、鉄回収箱h10に回収される。但し、二段式の鉄分別装置h11は、磁石h06,シャフトh07及び板h08を除いた一段式の鉄分別装置でもよい。
【0116】
鉄以外の分別対象物h12は、非鉄金属分別装置h13内に導かれ、先ずシャフトh15を軸に回転する円筒状の磁石h14の上に落とされる。アルミニウムや銅等の非鉄金属h17は、渦電流により、板h16方向に力が働き、飛ばされ、非鉄金属回収箱h18の中に落ちる。分別対象物h02の内の非金属h19は、搬送台h20に落ち、プラスチック分別装置に運ばれる。尚、h21は回収箱18の内外を仕切る仕切り板である。
【0117】
本実施例によれば、磁石及び電磁気を利用することにより、鉄と非鉄金属を回収することができる。このことにより、金属に関してマテリアルリサイクルを可能にすることができ、環境負荷を小さくすることができる。
【0118】
図32,図33及び図34は、プラスチック分別装置を示す。搬送台h51で運ばれた非金属h52は、水h54で満たされた水槽h53に落とされる。但し、水槽h53内の水h54は、パイプh55を通ってポンプh56によって矢印の方向に流れている。水槽h53に落とされた非金属h52の内、水h54より比重の小さい熱可塑性プラスチックh79は、水h54の流れh60により、回収装置h57の回収板h58辺りの水面に集まる。
【0119】
但し、回収板h58の下部はゴム部h59である。水h54より比重の大きい熱可塑性プラスチックh78は、水h54の流れh60により仕切板h81を越え、搬送台h63の上に落ちる。基板の成分である熱硬化性プラスチックで半田や銅等が付いていないものh77は、水h54より比重の大きい熱可塑性プラスチックh78より比重が大きい。このため、仕切板h81を越えず、搬送台h62の上に落ちる。基板の成分である熱硬化性プラスチック(その他の分別物)h76は半田や銅等が付いているため、半田や銅等が付いていない熱硬化性プラスチックh77より比重が大きい。このため、仕切板h80を越えず、搬送台h61の上に落ちる。
【0120】
搬送台h61に落ちたその他の分別物は搬送台h69に落ち、温風機h65が生成した温風により乾かされ、無害化手段7に運ばれる。◆
熱硬化性プラスチックh77は、搬送台h62により脱水装置h66の円筒状の槽内に投入される。脱水装置h66は、槽を回転させることにより、熱硬化性プラスチックh77を脱水し、搬送台h70の上に落とす。熱硬化性プラスチックh77は、搬送台h70によって熱硬化性プラスチック回収箱h73に運ばれ、回収される。
【0121】
搬送台h63に落ちた熱可塑性プラスチックh78は、搬送台h63により脱水装置h67の円筒状の槽内に投入される。脱水装置h67は、槽を回転させることにより、熱可塑性プラスチックh78を脱水し、搬送台h71の上に落とす。熱可塑性プラスチックh78は、搬送台h71によって熱可塑性プラスチック回収箱h74に運ばれ、回収される。
【0122】
回収装置h57は、図34に示すように回収板h58を搬送台h64に移動させることにより、回収板h58辺りに集まった熱可塑性プラスチックh79を搬送台h64に運ぶ。搬送台h64は熱可塑性プラスチックh79を脱水装置h68の槽内に投入する。h82はh64の側の槽とh63の側の槽とを仕切る仕切り板である。脱水装置h68は槽を回転させることにより、熱可塑性プラスチックh79を脱水し、搬送台h72の上に落とす。搬送台h72は、熱可塑性プラスチックh79を熱可塑性プラスチック回収箱h75に投入する。
【0123】
ここで、半田等の付いた熱硬化性プラスチックh76を温風機で乾かす代わりに、脱水装置で乾かしても構わない。半田等が付いていない熱硬化性プラスチックh77,水h54より比重の重い熱可塑性プラスチックh78及び水h54より比重の軽い熱可塑性プラスチックh79を脱水装置h66,h67及びh68で乾かす代わりに、温風機を用いても差し支えない。
【0124】
本実施例によれば、比重及びポンプによる水の流れを利用することにより、プラスチックを種類ごとに分別,回収することができ、種類ごとに分別されていないときに比べて、質の高い再利用をすることが可能である。また、温風機或いは脱水装置を用いることにより、プラスチックを乾いた状態で回収することができる。更に、回収装置h57を用いることにより、水より比重の小さいプラスチックを回収することができる。
【0125】
図35及び図36は、プラスチック分別装置の一実施例を示している。搬送台n01で運ばれた対象物n02はプラスチックを溶かす溶液n04で満たされた槽n03の中に投入される。対象物n02に含まれているプラスチックは溶液n04によって溶ける。ポンプn09により溶液n04は矢印n06の方向に流れ、プラスチック分離装置n07に流れ込む。プラスチック分離装置n07は、流れ込んだプラスチックが溶け込んでいる溶液n04からプラスチックを取り出し、プラスチック回収箱n08に回収する。プラスチック分解装置n07からは分離された溶液がパイプh10内を矢印n06に向けて流れてポンプn09を経由して槽n03に再び流入する。対象物n02からプラスチックが取り除いた物n13は、搬送台n11及びn12によって次工程に運ばれる。
【0126】
プラスチックを溶かす溶液n04としては、例えばキシレンが用いられる。キシレンは昇温すると、プラスチックとして、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレンを溶かし込むが、熱硬化プラスチックやポリ塩化ビニルはこれに溶けないので分離できる。次にプラスチックの溶け込んだキシレン液を冷却すると、その温度の段階によって溶け込んでいたポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレンが析出するのでこれを濾過して回収できる。◆
本実施例によれば、溶液で溶かすことにより、図32に示す装置に比べてプラスチックの回収率を上げることができる。
【0127】
図37は、無害化処理手段7の一実施例を示す。搬送台i01で運ばれた無害化対象物i02は、炉i07に投入される。炉i07内にはコイルi06を巻いた炭素棒i05が設置されている。コイルi06は電源i04に接続されており、コイルi06は熱を発生している。これにより,無害化対象物i02はこの熱により溶融し、炉i07内には溶融物i03で満たされている。溶融物i03は、取出口i08から炉i07外に取り出され、無害化物回収箱i09に回収される。回収された溶融物i03は冷えて固まり、無害化物になる。なぜなら、有害物質は、プラスチック,ガラス及び金属により覆われ固められるため、溶融物i03が固まったものの外に出ることはないからである。
【0128】
本実施例によれば、有害物を含む無害化対象物を溶融,凝固することにより、有害物をガラス、プラスチックや金属で覆われ、雨に濡れても有害物が無害化物から外に出ることはない。このことにより、土壌汚染や水質汚染の問題を解決することができる。
【0129】
図38は、プラスチック燃焼手段9の一実施例を示す。搬送台o01で運ばれた対象物o02は、燃焼室o03に投入される。点火装置o04は対象物o02に点火する。対象物o02は燃焼し、プラスチックは灰o14となり、二酸化炭素が発生する。尚、o05は燃焼物である。沸点が燃焼温度よりも低い重金属o08(半田等)は気化する。重金属回収装置o06は沸点が燃焼温度よりも低い重金属o08を重金属回収箱o07に回収し、残りの二酸化炭素は熱エネルギーo09として回収する。燃焼後、搬送台o10は燃焼室o03に残った物を灰除去装置o11に運ぶ。灰除去装置o11は、ふるいや水を用いて、灰o14を灰回収箱置o12に回収する。対象物o02からプラスチック及び沸点の低い重金属o08を取り除いた物を搬送台o13で次工程に運ぶ。◆
本実施例によれば、対象物を燃焼させることにより、熱エネルギーを回収することができる。
【0130】
図39は、プラスチック燃料化手段10の一実施例を示す。搬送台p01は対象物p02を蒸し室p03に投入する。点火装置p06は燃焼室p07の燃焼物p08に点火する。燃焼物p08は燃え、蒸し室p03内の温度は400度程度になり、対象物p02は蒸された状態になる。対象物p02内のプラスチックからブタン等の炭素系の気体が発生する。また、気体発生後プラスチックは炭素系の燃料となる。対象物p02内の半田等に含まれる鉛等の融点の低い重金属は気体となる。プラスチックから発生した燃料となる炭素系の気体と気化した重金属は気体分別装置p09で重金属と炭素系の気体に分別され、重金属は重金属回収箱p10に、炭素系の気体は炭素系気体回収ボンベp11に回収される。蒸されて炭素系の燃料になったプラスチックを含む対象物p02は搬送台p04及びp05で燃焼室p07に運ばれ、燃焼物p08として燃やされる。燃焼物p08が燃えた後には、灰と融点の低い重金属が残る。これらの物質は搬送台p12で運ばれる。◆
本実施例によれば、対象物を400℃程度で蒸すことにより、プラスチックを炭素系の燃料に変化させ、燃料を回収することができる。
【0132】
【発明の効果】
以上本発明によれば、有害物の分別を行うことにより、環境負荷の小さい廃棄物処理装置を提供することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す廃棄物処理装置全体のフロー図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す廃棄物処理装置全体のフロー図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す廃棄物処理装置全体のフロー図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す廃棄物処理装置全体のフロー図である。
【図5】本発明における識別手段及びユニット手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図6】本発明における識別手段及びユニット手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図7】本発明における有価物回収手段,破砕手段及び分別手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図8】本発明における再利用検査手段,破砕手段及び分別手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図9】本発明における有価物回収手段,破砕手段,分別手段及び燃焼手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図10】本発明における再利用検査手段,破砕手段,分別手段及び燃焼手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図11】本発明における有価物回収手段,破砕手段,分別手段及びプラスチック燃料化手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図12】本発明における再利用検査手段,破砕手段,分別手段及びプラスチック燃料化手段の別の実施例を示すフロー図である。
【図13】本発明の更に他の実施例を示す廃棄物処理装置全体のフロー図である。
【図14】本発明の更に他の実施例を示す廃棄物処理装置全体のフロー図である。
【図15】本発明における識別手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図16】本発明における廃棄物認識装置の一実施例を示すブロック線図である。
【図17】本発明の廃棄物認識装置の一実施例において廃棄物の種類及び機種を認識する手順を示すフロー図である。
【図18】本発明におけるユニット分離手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図19】本発明における画像認識制御装置の一実施例を示すブロック線図である。
【図20】本発明の画像認識制御装置の一実施例において廃棄物の解体及び製品情報のデータベース化の手順を示すフロー図である。
【図21】本発明の画像認識制御装置の一実施例において廃棄物の解体及び製品情報のデータベース化の手順を示すフロー図である。
【図22】本発明におけるユニット分離手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図23】本発明における画像認識制御装置の一実施例を示すブロック線図である。
【図24】本発明の画像認識制御装置の一実施例において廃棄物の認識及び解体の手順を示すフロー図である。
【図25】本発明における再利用検査手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図26】本発明における有価物回収手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図27】本発明の有価物回収手段におけるLSI回収の一実施例を示す装置要部の斜視図である。
【図28】本発明の有価物回収手段におけるスロット回収の一実施例を示す装置要部の斜視図である。
【図29】本発明における破砕手段の一実施例の構成を示す断面模式図である。
【図30】本発明の破砕手段における回転刃の一実施例を示す斜視図である。
【図31】本発明における分別手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図32】本発明における分別手段の一実施例の構成を示す斜視図である。
【図33】本発明における分別手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図34】本発明における分別手段の一実施例の構成を示す配置図である。
【図35】本発明における無害化処理手段の一実施例の構成を示す配置図である。
【図36】本発明における分別手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図37】本発明における分別手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図38】本発明におけるプラスチック燃焼手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【図39】本発明におけるプラスチック燃料化手段の一実施例の構成を示す説明図である。
【符号の簡単な説明】
1…識別手段,2…ユニット分離手段,3…再利用検査手段,4…有価物回収手段,5…破砕手段,6…分別手段,7…無害化処理手段。

Claims (1)

  1. 破砕対象物が投入される破砕手段と、この破砕手段により破砕された破砕物から鉄を分する鉄分別手段と、この鉄分別手段により鉄が分された破砕物から非鉄金属を分別する非鉄金属分別手段と、この非鉄金属分別手段により非鉄金属が分別された破砕物が投入される比重選別装置を備え、前記破砕対象物は少なくともブラウン管或いは液晶表示装置が分離されたパーソナルコンピュータであり、前記比重選別装置は、ポンプと、この水槽内に設けられた複数の仕切版とを有し、水流と共に前記仕切板を越えた破砕物と越えない破砕物とで破砕物を分別するものであり、この比重選別装置に投入された破砕物を比重の軽い順に、熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラスチック、半田や銅が付着した熱硬化性プラスチックとに分別する廃棄物処理装置。
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