JP3779908B2 - 排ガス測定装置及び排ガスサンプリング装置 - Google Patents

排ガス測定装置及び排ガスサンプリング装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばエンジン排ガス測定装置などの排ガス測定装置及び排ガスサンプリング装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
エンジン排ガス測定装置として、例えば、自動車のエンジンから排出される排ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)、全炭化水素(THC)、窒素酸化物(NO)などの測定を行うものがある。
【0003】
そして、上記エンジン排ガス測定装置においては、排ガスをサンプルガスとしてガス分析部にまで導入するためのサンプルラインにおける汚れをとるために、従来より、図2に示すように、測定終了後に、ガス分析部71の前段側に設けられるサンプルライン72に対して加圧した状態で清浄なパージガスPを大量に供給し、サンプルライン72内の各部に付着したり残留している残留物を除去するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、サンプルラインには、電磁弁、ポンプ、流量計、レギュレータなどの各種の部材が数多く設けられており、これらの部材におけるガスに接する部分(接ガス部)の全てに前記パージガスPを流すことは困難であるとともに、入り組んだ部分や電磁弁など構成部品の微小な隙間や構成部品の材料の微小な穴などにおけるパージを不十分な状態でしか行うことができなかった。また、サンプルラインが複雑なエンジン排ガス測定装置においては、各ラインにパージガスPを流すための電磁弁やそれらを制御する制御部を必要とし、装置内の構成をさらに複雑にする。
【0005】
そして、上述のような不十分なパージでは、サンプルライン72の各部の残留物が、排ガス測定におけるバックグラウンドとなり、極低濃度レベルにおけるガス測定を困難にする。さらに、大量のパージガスPの消費は、ランニングコストをアップさせ、また、複雑な装置は組立性やメンテナンス性をダウンさせるとともに、コストアップを招来するといった不都合がある。
【0006】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、サンプルラインの構成部材の微小隙間や構成部材の材料における微小穴などを含む全ての接ガス部をも確実にパージすることができるようにして、極低濃度レベルにおけるガス測定においても所望の測定を行うことができるようにした排ガス測定装置及び排ガスサンプリング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明では、排ガス測定に用いられるガスをガス分析部に導入するためのサンプルラインと、そのガスを分析するガス分析部とを備えた排ガス測定装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに、パージガスを導入するパージガスラインを接続するとともに、前記サンプルラインに真空ポンプを接続し、前記パージガスラインからサンプルラインにパージガスを供給して該サンプルライン内を掃気した後、前記真空ポンプによって前記サンプルラインを真空引きして当該サンプルラインの真空パージを行うように構成している(請求項1)。
また、この発明では、排ガス測定に用いられるガスをガス分析部に導入するためのサンプルラインと、そのガスを分析するガス分析部とを備えた排ガス測定装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに真空ポンプを接続するとともに、導入するパージガスの流量を調整する手段を備えたパージガスラインを前記サンプルラインに接続し、前記流量調整手段を介して流量調整されたパージガスを前記パージガスラインからサンプルラインに導入しつつ前記真空ポンプによって前記サンプルラインを任意負圧で真空引きして当該サンプルラインの真空パージを行うように構成している(請求項)。
【0008】
さらに、この発明では、排ガス測定に用いられるガスをサンプリングするためのサンプルラインを備えた排ガスサンプリング装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに、パージガスを導入するパージガスラインを接続するとともに、前記サンプルラインに真空ポンプを接続し、前記パージガスラインからサンプルラインにパージガスを供給して該サンプルライン内を掃気した後、前記真空ポンプ によって前記サンプルラインを真空引きして当該サンプルライン内の真空パージを行うように構成している(請求項5)。
また、この発明では、排ガス測定に用いられるガスをサンプリングするためのサンプルラインを備えた排ガスサンプリング装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに真空ポンプを接続するとともに、導入するパージガスの流量を調整する手段を備えたパージガスラインを前記サンプルラインに接続し、前記流量調整手段を介して流量調整されたパージガスを前記パージガスラインからサンプルラインに導入しつつ前記真空ポンプによって前記サンプルラインを任意負圧で真空引きして当該サンプルライン内の真空パージを行うように構成している(請求項6)。
【0009】
なお、前記測定に用いられるガスとは、排ガスやこれを希釈する空気または希釈された排ガスのことを言い、また、前記サンプルラインとは、希釈用空気のサンプリングラインや、希釈された排ガスが流れる配管に接続されているサンプルガスラインや、排ガスをガス分析部に導入するためのサンプルガスラインなどのことをいう。
【0010】
また、前記サンプルラインには、サンプルラインを切換えるための複数の電磁弁からなる電磁弁ユニットが設けられており、この電磁弁ユニットの複数の電磁弁の全てを開いた状態での前記真空ポンプの動作により前記サンプルラインを真空引きして全サンプルライン内の真空パージが行われるように構成されていることが好ましい(請求項3)。
そして、上記いずれの排ガス測定装置においても、真空パージを行う際、サンプルラインを加熱するようにしてもよい(請求項)。
【0011】
上記排ガス測定装置及び排ガスサンプリング装置においては、パージガスラインから導入されるパージガスによりサンプルライン内を掃気した後、該サンプルラインを真空ポンプによって真空引きしてサンプルラインを負圧にしているので、負圧となった接ガス部の全てから残留物が除去され、サンプルライン内の全ての接ガス部を含む部分が確実にパージされる。また、請求項2のように、流量調整されたパージガスを導入して、負圧状態を調整することにより、パージをより効率的に行うことができる。すなわち、真空パージでは、サンプルラインの内部圧力が低いほど、短時間における清浄効果が期待できる。しかし、過剰に低い内部圧力は外気の混入(外部からのリーク)を招き、これがサンプルラインの汚染につながる可能性がある。一方、より高い気密性や耐圧性を確保するには、当然、高価な構成部品を必要とし、それらは装置全体のコストアップを招来する。ここで、パージガスを導入する真空パージでは、流量調整されたパージガスを導入することにより上述の清浄効果と気密性とのバランスをとっている。したがって、パージガスの流量は、これらのバランスを考慮して決定される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の詳細を、図を参照しながら説明する。
図1は、この発明の排ガス測定装置の一例を示し、この実施の形態においては、特に、エンジンからの排ガスを希釈空気によって希釈し、この希釈された排ガスの一部をサンプルバッグに貯留するように構成された定容量サンプリング装置(Constant Volume Sampler)を示している。
【0013】
図1において、1は希釈された排ガスGが流れる配管で、その上流端にはエンジン(図示していない)からの排ガスGを導入する導入管2と希釈用空気Aを導入する希釈用空気導入管3が接続されている。この配管1の途中には、排ガスGを定流量で吸引するためのメインベンチュリ4が設けられており、その下流側はターボブロア(図示していない)に接続されている。5,6は配管1のメインベンチュリ4より上流側に設けられている圧力センサおよび温度センサである。また、7は空気導入管3の上流端に設けられるフィルタである。
【0014】
8は配管1を流れる希釈された排ガスGの一部をサンプリングするサンプリングベンチュリで、その下流側にはサンプリングされ希釈された排ガスGが流れるサンプルガスライン(サンプルラインの一例)9が接続される。このサンプルガスライン9には、複数の(図示例では9つ)の電磁弁10a〜10iからなる電磁弁ユニット10を介して複数の(図示例では3つ)サンプルバッグ11a〜11cが接続されている。そして、サンプルガスライン9のサンプリングベンチュリ8から電磁弁ユニット10までの間には、その上流側から、ライン開閉手段としての電磁弁12、流量計13、フィルタ14、サンプリング用の吸引ポンプ15が設けられるとともに、電磁弁12からサンプルバッグ11a〜11cに至るまでのサンプルガスライン9、フィルタ14および電磁弁ユニット10は、ヒータなどにより温度調節されるように構成されている。16,17,18は前記温度調節用のコントローラである。
【0015】
そして、19はサンプルガスライン9の上流側に、サンプリングベンチュリ8とは並列的に接続されるパージガスラインで、その上流側から、ガス導入口20、レギュレータ21、圧力計22、流量調整手段23、電磁弁24が設けられ、電磁弁24の下流側は、サンプルガスライン9の電磁弁12の下流側の点25において接続されており、例えば加圧された清浄なパージガスPとしての窒素ガスまたはエアーを導入できるように構成されている。そして、流量調整手段23は、例えばニードル弁26と電磁弁27とを直列に接続したものとキャピラリ28とを並列接続したものからなる。
【0016】
また、29はサンプルガスライン9の下流側に電磁弁ユニット10を介して設けられる真空引きラインで、この真空引きライン29には、電磁弁30と真空ポンプ31とが直列に接続された状態で設けられており、真空ポンプ31の下流側は大気開放されている。そして、32は真空引きライン29の真空状態を検出する真空ゲージである。
【0017】
さらに、33は希釈用空気Aのサンプリングラインで、その上流側が希釈用空気導入管3に接続されている。この希釈用空気サンプリングライン33の下流側には、複数の(図示例では9つ)の電磁弁34a〜34iからなる電磁弁ユニット34を介して複数の(図示例では3つ)サンプルバッグ35a〜35cが設けられている。そして、希釈用空気サンプリングライン33の電磁弁ユニット34の上流側には、その上流側から、流量計36、ニードルバルブ37、吸引ポンプ15と連動して動作するサンプリング用の吸引ポンプ38が設けられている。
【0018】
そして、39はガス分析部で、詳細には図示していないが、このガス分析部39においては、例えば、CO、THC、NO等をそれぞれ測定できるように、複数のガス分析計が設けられている。そして、このガス分析部39には、サンプルバッグ11a〜11c内の希釈された排ガスGやサンプルバッグ35a〜35c内の希釈用空気Aがサンプルガスとして供給されるとともに、図示例のものでは、配管1を流れる希釈された排ガスGや希釈用空気導入管3を流れる希釈用空気Aが直接供給されるようにしてある。
【0019】
すなわち、図1において、40はサンプルガスライン9とは独立して設けられるサンプルガスラインで、その上流側はサンプルプローブ41を介して配管1に接続されている。サンプルプローブ41は、例えばサンプルガスライン9のサンプリングベンチュリ8より下流側でメインベンチュリ4よりも上流側において配管1に挿入接続されており、下流側は三方電磁弁42を介してガス分析部39に接続されている。三方電磁弁42には、希釈用空気サンプリングライン33から分岐した希釈用空気サンプリングライン43が接続されており、三方電磁弁42を切換え操作することにより、配管1を流れる希釈された排ガスGまたは希釈用空気導入管3を流れる希釈用空気Aのいずれかを選択してガス分析部39に導入できるように構成されている。なお、サンプルプローブ41の配管1への接続位置は、上記に限られるものではない。
【0020】
44はサンプルバッグ11a〜11c,35a〜35cからガス分析部39へのガス供給ラインで、その上流側は電磁弁ユニット10,34に接続されており、ニードルバルブ45、吸引ポンプ46、ライン開閉手段としての電磁弁47を備えている。また、48はサンプルバッグ11a〜11c,35a〜35cにパージガス(例えば清浄な窒素ガスまたはエアー)Pを導入するための別のパージガスラインで、その上流側から圧力調整弁49、圧力計50、ライン開閉手段としての電磁弁51が設けられるとともに、その下流側は真空引きライン29に接続され、さらに、電磁弁ユニット10,34に接続されている。なお、53はパージガスライン48に電磁弁52を介して設けられる真空スイッチである。
【0021】
次に、上記構成の排ガス測定装置におけるパージの手順の一例について説明する。
(1)まず、サンプルガスライン9の最上流に位置する電磁弁12、下流側の電磁弁47,51,52および電磁弁ユニット34の電磁弁34d〜34iを閉じて外部とは遮断された状態にする。そして、パージガスライン19の電磁弁27,24、電磁弁ユニット10の全ての電磁弁10a〜10iおよび真空引きライン29の電磁弁30の全てを開く。この状態で、真空引きライン29の真空ポンプ31を動作させる。これにより、パージガスライン19には、大量のパージガスPが導入され、このパージガスPは、ニードルバルブ26、電磁弁27、24を経てサンプルガスライン9に供給され、前記パージガスPによってサンプルガスライン9内が掃気される。この掃気時間は任意に設定される。
【0022】
(2)次いで、前記掃気の完了後、電磁弁27を閉じる。これにより、パージガスPはキャピラリ28および電磁弁24を経てサンプルガスライン9に供給される。この場合、サンプルガスライン9へのパージガスPの流量は、キャピラリ28によって規制され、きわめて微量である。そして、サンプルガスライン9内はいわば外部と遮断された状態にあり、しかも、その下流側において真空ポンプ31によって真空引きされているので、内部が負圧状態となっており、真空パージされる。したがって、サンプルガスライン9に導入されたパージガスPは、流量計13、フィルタ14、サンプリングポンプ15、電磁弁ユニット10、真空ポンプ31を経て外部に排出される。特に、サンプリングポンプ15から電磁弁ユニット10までのラインには高い圧力の排ガスGが流れるので、きわめて汚れやすいのであるが、パージガスPが流れることにより、確実に清浄化される。また、サンプルガスライン9内の圧力は、装置の気密性に応じてレギュレータ21およびキャピラリ28によって調整され、リークによる外気の侵入でサンプルガスライン9内が汚染されることを防止する。前記パージガスPの流量は、例えば、500mL/minで、真空パージの時間は、8時間位に設定される。
【0023】
なお、前記真空パージを行う際、ヒータを動作させてサンプルガスライン9を所定の温度でヒータ加熱するようにしてもよく、このようにした場合、高沸点のTHCなど吸着物の除去が促進されるとともに、真空パージに要する時間を短縮することができる。そして、前記真空パージ中にサンプルガスライン9を所定の温度でヒータ加熱していた場合、パージ終了時には前記ヒータをオフにし、サンプルガスライン9の近傍に設けられている冷却ファン(図示していない)を動作させて、前記加熱された部分を冷却するのが好ましい。
【0024】
前記真空パージの終了後、電磁弁27を開くと、パージガスライン19には、大量のパージガスPが導入され、これがサンプルガスライン9内を満たすことによりサンプルガスライン9内の圧力が回復し、リークによる外気の侵入でサンプルガスライン9が汚染されことを防止する。その後、全ての電磁弁27,24,10a〜10i,30が閉じられ、パージが完了する。
【0025】
上述のように、この発明の排ガス測定装置においては、サンプルガスライン9を真空ポンプ31によって真空引きし、サンプルガスライン9を負圧にしているので、負圧となった接ガス部の全てから残留物が除去され、サンプルガスライン9内の全ての接ガス部を含む微細部分が確実にパージされる。また、微量のパージガスPを導入し圧力調整することで、気密性を十分に保つことができないサンプルガスライン9についてもパージをより効率よく行うことができる。
【0026】
つまり、上記排ガス測定装置においては、サンプルガスライン9をパージする際、サンプルガスライン9に設けられる電磁弁など各種の構成部品の微小空間や、それらを形成している部品における微小穴や、ガスの溜まり部など全ての接ガス部がほぼ均一に負圧状態になるように真空パージしているので、前記微細部に吸着された微小な異物は全て均一に取り除かれて排出される。また、真空パージに際して、サンプルガスライン9には微量のパージガスPが流れるようにしているので、サンプルガスライン9中の最も汚れた部位をも確実に清浄化することができる。そして、前記真空パージ中においては、装置の気密性に応じてサンプルガスライン9が適度の圧力に調整されていることにより、サンプルガスライン9内への外気のリークによる侵入が防止され、外気による汚染が防止される。
【0027】
したがって、上記のようにパージされる排ガス測定装置においては、排ガス測定におけるバックグラウンドがほとんどなくなるため、極低濃度といったレベルの排ガス測定を精度よく行わせることができる。
【0028】
そして、上記排ガス測定装置においては、パージガスPの消費量がきわめて少なく、メンテナンスに要するコストが低減される。さらに、ラインが複雑で同等のパージ効果を要求される場合には、装置全体の構成がシンプルになるため、組立性やメンテナンス性が向上し、コストダウンが図れる。
【0029】
なお、上記の実施の形態においては、真空ポンプ31で真空引きする際に大量のパージガスPを導入してサンプルガスライン9内を掃気した後、微量のパージガスPを流すようにしているが、最初から微量のパージガスPを流しつつ真空引きを行うようにしてもよい。このようにした場合においても、微細部分を十分に清浄することができる。
【0030】
また、上記実施の形態においては、流量調整手段23として、電磁弁27とキャピラリ28とを並列的に接続したものを用いているが、これに代えて、マスフローコントローラなどの流量制御弁を用いることもできる。
【0031】
ところで、上述の実施の形態においては、配管1に接続されているサンプルガスライン9とこれに設けられている各部のパージについて説明していたが、この発明はこれに限られるものではなく、希釈用空気Aのサンプリングライン33や、ガス分析部39へのサンプルガスライン40に対しても、サンプルガスライン9に対する構成と同様の構成を施して、上記と同様のパージを行うようにしてもよい。尤も、希釈用空気Aのサンプリングライン33については、サンプルガスライン9ほど汚れることはなく、また、ガス分析部39へのサンプルガスライン40については、サンプルガスライン9ほど構成が複雑ではないので、前記パージを行う必要性はサンプルガスライン9に比べて低いと思われる。
【0032】
つまり、上述の説明から理解されるように、定容量サンプリング装置を用いて希釈された排ガスGをサンプリングしてサンプルバッグ11a〜11cに貯留する場合、サンプルガスライン9には電磁弁やサンプルバッグを始めとして各種の構成部材が多数用いられている。したがって、このような排ガス測定装置において、この発明は特に有用な効果を発揮するが、前記バッグサンプリングしない場合にも有用な効果を発揮することはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、サンプルラインの構成部材の微小隙間や構成部材の材料における微小穴などを含む全ての接ガス部をも確実にパージすることができるので、極低濃度レベルにおけるガス測定においても所望の測定を行うことができる排ガス測定装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の排ガス測定装置の構成の一例を概略的に示す図である。
【図2】 従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
9…サンプルライン、12…電磁弁、19…パージガスライン、23…流量調整手段、31…真空ポンプ、39…ガス分析部、47…電磁弁、51…電磁弁、A…希釈用空気、G…排ガス、P…パージガス。

Claims (6)

  1. 排ガス測定に用いられるガスをガス分析部に導入するためのサンプルラインと、そのガスを分析するガス分析部とを備えた排ガス測定装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに、パージガスを導入するパージガスラインを接続するとともに、前記サンプルラインに真空ポンプを接続し、前記パージガスラインからサンプルラインにパージガスを供給して該サンプルライン内を掃気した後、前記真空ポンプによって前記サンプルラインを真空引きして当該サンプルラインの真空パージを行うように構成したことを特徴とする排ガス測定装置。
  2. 排ガス測定に用いられるガスをガス分析部に導入するためのサンプルラインと、そのガスを分析するガス分析部とを備えた排ガス測定装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに真空ポンプを接続するとともに、導入するパージガスの流量を調整する手段を備えたパージガスラインを前記サンプルラインに接続し、前記流量調整手段を介して流量調整されたパージガスを前記パージガスラインからサンプルラインに導入しつつ前記真空ポンプによって前記サンプルラインを任意負圧で真空引きして当該サンプルラインの真空パージを行うように構成したことを特徴とする排ガス測定装置。
  3. 前記サンプルラインには、サンプルラインを切換えるための複数の電磁弁からなる電磁弁ユニットが設けられており、この電磁弁ユニットの複数の電磁弁の全てを開いた状態での前記真空ポンプの動作により前記サンプルラインを真空引きして全サンプルライン内の真空パージが行われるように構成されている請求項1または2に記載の排ガス測定装置。
  4. 真空パージを行う際、サンプルラインを加熱するように構成してなる請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス測定装置。
  5. 排ガス測定に用いられるガスをサンプリングするためのサンプルラインを備えた排ガスサンプリング装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに、パージガスを導入するパージガスラインを接続するとともに、前記サンプルラインに真空ポンプを接続し、前記パージガスラインからサンプルラインにパージガスを供給して該サンプルライン内を掃気した後、前記真空ポンプによって前記サンプルラインを真空引きして当該サンプルライン内の真空パージを行うように構成したことを特徴とする排ガスサンプリング装置。
  6. 排ガス測定に用いられるガスをサンプリングするためのサンプルラインを備えた排ガスサンプリング装置において、前記サンプルラインにライン開閉手段を設ける一方、前記サンプルラインに真空ポンプを接続するとともに、導入するパージガスの流量を調整する手段を備えたパージガスラインを前記サンプルラインに接続し、前記流量調整手段を介して流量調整されたパージガスを前記パージガスラインからサンプルラインに導入しつつ前記真空ポンプによって前記サンプルラインを任意負圧で真空引きして当該サンプルライン内の真空パージを行うように構成したことを特徴とする排ガスサンプリング装置。
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