JP3779807B2 - 防護ネット - Google Patents

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弘康 坂倉
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、風よけ、防砂、園芸作物の保護、動物用の囲い等に用いられる防護ネットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の防護ネットを図7に示す。防護ネット1は、ポリエチレン等からなる糸で網面2が形成されている。網面2の長さ方向の一定間隔位置に、筒網部3が形成される。
防護ネット1を設置する場合、筒網部3の間隔に合わせて支柱Pを所定の間隔に配置し、次いで、筒網部3に支柱Pを挿入する。その後、ハンマーHを用いて支柱Pを地面に打ち込む。このとき、網面2の張りを見ながら、支柱Pの位置を調整し、必要であれば、適当な張りが得られる位置に支柱Pをズラして打ち直す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の防護ネットは、支柱Pを打ち込むときに、ネットの筒網部3を被せたまま、その上端をハンマーHで叩くことから、筒網部3の上部の繊維が支柱PとハンマーHとの間で潰されて損傷しやすい。支柱Pを何度も打ち直すと、筒網部3の糸が切断する場合もある。さらに、筒網部3の先端部の糸が切断すると、支柱Pが筒網部3の先端から突き出て網面2が下がることになる。
【0004】
これに対し、あらかじめ支柱Pを地面に打ち込んでから、筒網部3を被せることも考えられるが、網面の伸縮等の長さを予測するのは難しい。このため、支柱Pを打ち直す操作が面倒で、ネットの設置作業が煩雑になる。
【0005】
さらに、筒網部3の先端部に布などの補強材を設けることが考えられるが、筒網部3の数に応じて補強材の固定を行うことが必要になり、ネットの製造に手間がかかり、コストが過大になる。
【0006】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、網面に支柱を挿入可能な筒網部を設けるとともに、この筒網部に支柱を挿入したまま地面に打ち込んでも網糸を損傷することなく、かつ、何度でも簡単に打ち直すことが可能な防護ネットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の防護ネットは、網面の長手方向の所定間隔位置に支柱を挿入可能な筒網部を有する防護ネットにおいて、前記筒網部の一端に開口端、他端に閉鎖端を設けるとともに、前記筒網部の閉鎖端から所定長さ離れた位置に、前記支柱の外周長さよりも長いスリットを設ける構成とした。
【0008】
前記網面は、ダブルラッセル編により形成するのが望ましい。ダブルラッセル編によれば、編網時に、筒網部およびスリットを同時に形成することが可能になるためである。
【0009】
また、前記筒網部のスリットまたは開口端の近傍に、前記網面から識別可能な色糸を編み込むとよい。網面から筒網部およびスリットを見分けやすくなり、支柱の挿入が行いやすくなるためである。
【0010】
本発明の防護ネットによると、支柱を打ち込む場合、まず、筒網部の開口端から支柱を挿入し、スリットの位置まで支柱の先端を移動させる。次いで、スリットを通して支柱の先端を外側へ出す。
このような状態で、支柱を地面に立て、支柱の先端をハンマー等で直接叩いて地面に打ち込む。支柱が適当な深さに打ち込まれた後、筒網部を持ち上げてスリットの内側に支柱の先端を入れる。支柱を打ち直すときは、再度、筒網部を持ち上げてスリットから支柱の先端を出せばよい。
【0011】
なお、このような筒状の袋に支柱を被せる構造は、旗や幟などを支持する構造としても知られている。旗や幟などの布地で筒袋を形成する場合には、布地の上から支柱を打ち込んでも、衝撃が布面の比較的広い範囲に分散するため、繊維が破れるほど損傷することは少ない。したがって、筒袋にスリットを設ける必要性はほとんどない。
これに対し、ネットに筒網部を設ける場合は結束糸が網目を構成していることから、支柱の打ち込みの際に、ハンマー等の衝撃が糸に集中して、網面が破れやすくなる。すなわち、筒網部にスリットを設ける構成により、網面への衝撃を避けることが有効になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、防護ネット10は、網面12が長手方向に延びている。網面12を所定の長さで切断して使用する。網面2の長手方向の所定間隔位置には、支柱Pを挿入可能な筒網部13が形成される。筒網部13の図1で下端は開口端となっており、上端は閉鎖端となっている。
【0013】
図2に示すように、網面12は、ダブルラッセル編により形成されている。ダブルラッセル編は、たて編みの一種で、二列の平行なニードルを有するダブルラッセル機によって編網される。ダブルラッセル機は、各ニードル列で単独に網地を編成可能になっており、これらの網地を部分的にあるいは全面的に連結することにより、網面に筒網部3を形成する。
網面12を形成する糸の材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ビニロン等を用いることができる。これらの二種以上の材料を組み合わせてもよい。
また、網面12は、前記材料の合繊繊維にステンレス等の金属線を同時に編み込んでもよい。金属線によって網の強度を高めることができるためである。さらに、金属線に形状記憶合金を使用し、筒網部3の袋形状を記憶させることも可能である。
【0014】
たて糸15は、一列に並んだニードルの数に対応して形成される。複数の編糸が束ねられて長手方向に延び、たて糸15となる。よこ糸16は、たて糸15から一本の編糸が分離してループを形成してなる。ダブルラッセル機のニードルの動作によって、よこ糸15のループが隣合うたて糸に絡み合う。
【0015】
編網時、筒網部12を除く部分の網面は、ダブルラッセル機により2列のニードルバーによる表裏の網地を重ねて編み込むことで形成される。筒網部3を形成する場合には、表裏の網地の結束を一定の幅だけ行わずに、これらの間に筒状の網面(筒網部13)を形成する。そして、筒網部13の一方の端は、表面と裏面とを結束し、閉鎖端13bとする。
【0016】
筒網部13の所定位置には、スリットSが形成される。スリットSは、一定の間隔でよこ糸のループをたて糸に絡ませないように形成したものである。スリットSの長さは、支柱Pの外周長さよりも長くなるように設定されている。
スリットSの位置については、支柱Pの先端が筒網部13から外れやすくならないように閉鎖端13bから所定の長さだけ離れた位置に形成される。例えば、閉鎖端13bから5〜25cm程度の位置にするとよい。なお、25cmまでとしたのは、閉鎖端13bからあまり離れすぎると、筒網部13の上部を支柱Pに被せる操作が行いにくくなるためである。
【0017】
筒網部13のスリットSの上側および下側の部分には、色糸17、18が表れている。色糸17、18は、たて糸15を構成する編糸の一本をよこ糸として分離したものである。網面12の筒網部13を除く部分では、色糸17、18は、たて糸15に絡んで長手方向に延び、他の編糸の色に紛れて色糸17、18の色は外観上殆ど表れない。筒網部13の網面では、色糸17、18が単独でたて糸15から離れて、隣り合うたて糸15に絡んでよこ糸のループを形成するため、網面12に色糸の色が表れる。
また、色糸17、18のループは、他のよこ糸のループよりも密に形成される。これにより、外観上、色糸の色が視認しやすくなるとともに、スリット部分の網面の強度が高められている。
例えば、網面の基本色を緑色にし、色糸を黒にすると、網面全体では、緑色になり、スリットの上下部分に黒が表れる。作業者は、色糸の色によって網袋の位置およびスリットの位置を容易に判別することが可能になる。
【0018】
また、図3に示すように、筒網部13の開口端13aの上側の部分にも、同様な構成の色糸19が用いられている。すなわち、開口端13aの上側の部分の網面では、色糸19がよこ糸の密なループを形成している。これにより、筒網部13の挿入口が容易に識別することができ、開口端13aの周囲の網面が破れにくくなる。
【0019】
防護ネット10の上端および下端には、ロープ20が通される。樹脂、金属等からなるロープ20は、よこ糸のループの間に通されている。支柱Pに網面12を取り付けた後、ロープ20を両端から引っ張ることで、網面12を上下方向に張る。
【0020】
次に、防護ネット10の設置方法を説明する。
まず、図4に示すように、筒網部13に支柱Pを通す。支柱Pは、開口端13aまたはスリットSのいずれから通してもよい。次いで、スリットSから支柱Pの先端を外側に出した状態で、所定位置に支柱Pを打ち込む。このとき、支柱Pの先端をハンマーHで直接叩く。
支柱Pを所定の深さまで打ち込んだ後、筒網部13を上方に持ち上げて、図5に示すように、スリットSの内側に支柱Pの先端部を被せる。
他の支柱Pについても、同様の操作で地面に打ち込み、図6に示すように、一定間隔位置に支柱Pを立てる。
【0021】
支柱Pを打ち直す場合は、筒網部13を持ち上げ、スリットSから支柱Pの先端を外側に出す。次いで、支柱Pを適当な位置に移動し、先端をハンマーで叩いて所定の深さまで打ち込む。そして、支柱Pの上部に筒網部13の上部を被せ直す。
【0022】
このように前記防護ネット10によれば、支柱Pを打ち込む場合に、支柱Pの先端をネットから簡単に取り出すことができるため、支柱Pの先端に直接ハンマーHを当てることができる。このため、網面12がハンマーHと支柱Pに挟まれて損傷することが防止される。
また、防護ネット10を設置した後でも、スリットSから容易に支柱Pの先端部を外側に出すことができ、支柱Pの打ち直しを何度でも簡単に行える。
【0023】
なお、前記実施例では、網面2をダブルラッセル編としたが、他の実施例としては、そのトリコット編、シングルトリコット編等の網面に筒網を縫製することによっても形成することもできる。また、スリットSは、筒網部の網面を所定の長さで切断することによって形成してもよい。さらに、スリットSは、筒網部の一方の面のみに形成するほか、表裏両面に設けてもよい。
また、色糸17、18については、前記実施例はスリットSおよび開口端13aの近傍で色を識別可能にしているが、筒網部13のよこ糸の全部を色糸にすることも可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の防護ネットによれば、次のような優れた効果を奏する。
(a) 筒網部に支柱を通したまま、支柱の先端を直接ハンマー等で打ち込むことができ、網面を傷つけることがない。
(b) 支柱の位置合わせおよび打ち込みを迅速に行うことができ、防護ネットの設置作業が簡単になる。
(c) 支柱の位置の変更等をする場合、スリットから簡単に支柱の先端を出すことができ、網面の傷つけることなく、支柱を打ち直すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による防護ネットを示す正面図である。
【図2】本発明の実施例による防護ネットのスリットを示す部分拡大図である。
【図3】本発明の実施例による防護ネットの筒網部のスリットを示す部分拡大図である。
【図4】本発明の実施例による防護ネットの使用方法を説明するための正面図である。
【図5】本発明の実施例による防護ネットの使用方法を説明するための正面図である。
【図6】本発明の実施例による防護ネットの設置後の状態を示す斜視図である。
【図7】従来の防護ネットの使用方法を説明するための正面図である。
【符号の説明】
10 防護ネット
12 網面
13 筒網部
13a 開口端
13b 閉鎖端
15 たて糸
16 よこ糸
17、18、19 色糸
20 ロープ
H ハンマー
P 支柱
S スリット

Claims (3)

  1. 網面の長手方向の所定間隔位置に支柱を挿入可能な筒網部を有する防護ネットにおいて、
    前記筒網部の一端に開口端、他端に閉鎖端を設けるとともに、前記筒網部の閉鎖端から所定長さ離れた位置に、前記支柱の外周長さよりも長いスリットを設けたことを特徴とする防護ネット。
  2. 前記網面がダブルラッセル編により形成される請求項1記載の防護ネット。
  3. 前記筒網部のスリットまたは開口端の近傍に、前記網面から識別可能な色糸が編み込まれる請求項1または2記載の防護ネット。
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