JP3779416B2 - 原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備 - Google Patents

原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備に係わり、特に、原子炉の金属部材に液体のジェットを噴射することにより、金属材料に存在する引っ張り残留応力を圧縮方向へ改善して応力腐食割れの発生を防止する原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開昭62−63614号公報には、応力腐食割れ発生の要因となる溶接部等の残留応力を緩和する方法が開示されており、これは残留応力改善対象物である熱交換器等の管の内部に、高圧液体ジェットを噴出する回転ノズル部を有する高圧水ショットピーニング装置を挿入し、ジェットそのものの軸動圧エネルギ(ジェット噴流の軸方向動圧エネルギー)で前記管内面をピーニングすることにより、前記管に存在していた引張残留応力を圧縮残留応力に転化するものである。
【0003】
また、特開平5−78738号公報には、原子炉圧力容器上部に移動台車を設置し該移動台車に上下方向駆動装置を設置して、該上下方向駆動装置に上部マスト、下部マストを取り付け、さらに下部マスト先端にウオタージェット噴出ヘッドを設け、ウオタージェット噴出ヘッドの噴出ノズルから高圧ジェットを噴出させることによりキャビテーション気泡を発生させ、該キャビテーション気泡をシュラウド表面に衝突させて、表面応力状態を改善する技術が開示されている。
【0004】
さらにまた、特開平6−62415号公報には、CRDハウジング上部に上部アタッチメント、下部アタッチメント、噴射ノズルの駆動機構を持ったノズルユニット、および装置本体より構成される予防保全装置を取り付け、前記噴射ノズルから高圧ジェットを噴射させることによりキャビテーション気泡を発生させ、該キャビテーション気泡をシュラウド下部胴、シュラウドサポートシリンダ等の表面に衝突させて、表面残留応力を改善する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特開昭62−63614号公報に開示される従来技術は、熱交換機等の残留応力を改善する方法としては有効な方法であるが、水噴流の軸動圧力を有効に利用できるのは大気中の作業であり、この技術を水中水噴流として使用するには、周囲水の抵抗、および同じ液相であるため噴流軸動圧力の減衰が大きく、ピーニング効果を有効に得難く、大気中噴流と同等の軸動圧力を得るには超高圧でのウオータージェット噴出が必要となりポンプおよび関連機器のコスト面で不利である。
【0006】
さらに、大気雰囲気施工のため炉内構造物の炉心シュラウド等に適用することは、適用部位下部まで炉水位を下げる必要があり、炉水位の低下は周囲放射線量率の上昇につながることから困難である。
【0007】
また、特開平5−78738号公報に開示される従来技術は、シュラウド等の炉内構造物の残留応力を改善する方法としては有効であるが、原子炉圧力容器上方に移動台車を設置し、該移動台車にマストを取り付けるため、シュラウド下部胴、シュラウドサポートシリンダ等に適用する場合、マストは長尺となり装置の取り扱いが困難であり、作業性の観点から好ましいとは言えない。
【0008】
また、特開平6−62415号公報に開示される従来技術は、特開平5−78738号公報の問題点である作業性の改善を計った有効な技術であるが、シュラウド外面に適用することはできない。
【0009】
本発明は、上記の種々の問題点に鑑みて、水中雰囲気での施工が可能で、シュラウド内外面、シュラウドサポートプレート、シュラウドサポートシリンダ、シュラウドサポートレグ、ジェットポンプディフューザ等の溶接部の応力腐食割れの要因となる表面残留応力を効率良く改善することのできる原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
少なくとも噴射ノズルを備え、原子炉圧力容器内の水中において、前記噴射ノズルから前記原子炉圧力容器内の炉内構造物に対してキャビテーション気泡の発生を伴う高圧水を噴射して、前記原子炉内構造物の応力を改善する予防保全装置を備える原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備において、
前記予防保全装置は、
前記原子炉圧力容器内のシュラウド上部に設置されたリング状で且つヒンジにより複数に分割されている定着固定体と、
該定着固定体上を旋回走行可能に設けられたベースを備える予防保全装置本体と、
該予防保全装置本体から垂直方向に装着されたポールと、
該ポールに装着された前記噴射ノズルと、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、前記噴射ノズルは、一定角度で噴射するように前記ポールに装着されていることを特徴とする。
【0012】
また、前記予防保全装置本体は、前記ベース上を回転する回転機構を備えることを特徴とする。
【0014】
また、前記定着固定体は、回転防止機構を備えていることを特徴とする。
【0015】
また、前記ポールは、前記予防保全装置本体から水平方向に移動可能に設けられたアームの先端部に、垂直方向に装着されていることを特徴とする。
【0016】
また、前記ポールは、上下に移動する移動機構を備えていることを特徴とする。
【0017】
また、前記噴射ノズルは、自在継手を介して前記ポールに装着されていることを特徴とする。
【0018】
また、前記ポールは、クランク形状に構成されていることを特徴とする。
【0019】
また、前記ポールは、複数段に分割され、各段は上下に伸縮する伸縮機構を備えていることを特徴とする。
【0020】
また、前記ポールは、多関節アームから構成されていることを特徴とする。
【0021】
また、前記ポールは、複数本装着されていることを特徴とする。
【0022】
また、前記複数のポールに装着された各噴射ノズルは、それぞれ異なる角度で噴射するように前記各ポールに装着されていることを特徴とする。
【0023】
また、前記複数のポールを、前記シュラウド内面と前記シュラウドの外面に分けて配置したことを特徴とする。
【0024】
また、予防保全状況を映し出す監視カメラを備えていることを特徴とする。
【0025】
また、前記予防保全装置の近傍に、前記原子炉圧力容器外に設置された吸引装置の吸引口が配備されていることを特徴とする
また、炉水の水面近傍に、原子炉圧力容器外に設置される排気ダクトに連通する集気カバーが配備されていることを特徴とする。
【0026】
また、前記予防保全装置の上部に、前記噴射ノズルへ高圧水を供給する高圧ホースを保持する高圧ホース旋回テーブルが配備されていることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明に係わる第1の実施形態を図1〜図5を用いて説明する。
【0028】
図1は本実施形態に係わるシュラウド上に設置された予防保全装置の全体構成図である。
【0029】
図において、1は予防保全装置、1aは予防保全装置本体、2は原子炉圧力容器、3は原子炉圧力容器2内に取り付けられたシュラウド、4はシュラウド3の上フランジ、5は上フランジ4上に設置されるリング状の定着固定体、6は定着固定体5上を旋回するベース、7はベース6上で回転する回転ボックス、8は予防保全装置本体1aから水平方向に伸縮自在に伸び、先端部においてポールを支持するアーム、9はアームから上下方向に移動可能に装着され、先端部において噴射ノズルを備えるポール、10はシュラウド3に高圧水を噴射する噴射ノズル、11,12はラグ、13はラグ11,12間を締結することにより、上フランジ4上に定着固定体5を固定するボルト、14は、ベース6および回転ボックス7を含む予防保全装置本体1aを旋回走行させるために、定着固定体5上に設けられた凸型状レール、15はベース6に設けられレール14上を走行する車輪、16はボックス6上に設けられた円周状ギャラック、22はポール9の下部に設置され、予防保全対象および噴射ノズル10を監視する監視カメラ、23は予防保全装置1から独立して設けられ、予防保全対象を監視する監視カメラ、27は監視カメラ22からモニタに接続されるモニタ用ケーブル、28は監視カメラ23からモニタに接続されるモニタ用ケーブル、51は監視カメラ23を操作するケーブルである。
【0030】
なお、回転ボックス6上面の円周状ラックギヤ16により、回転ボックス7に内蔵された図示されていないモータによりギヤを介し予防保全装置1全体が回転できる構造となっている。
【0031】
また、アーム8の内部には図示されていないがシリンダが内蔵されており、シリンダの伸縮によって、アーム8が水平方向にスライドする構造となっている。なお、この伸縮動作はモータの回転をギヤにより伝達させることによりアーム8をスライドさせてもよい。
【0032】
また、噴射ノズル10は予防保全装置1が設定された上フランジ4に対し昇降および回転し、さらに噴射ノズル10は噴射方向を変えられるようスイング可能に取り付けられている。 なお、噴射ノズル10のスイング動作は、ポール9の先端に図示を省略したモータの回転軸を、噴射ノズル10を取り付けた図示を省略したスイングアームに固定し、モーターを正転、逆転することにより行う。
【0033】
さらにまた、上記のスイング動作をする噴射ノズル10に代えて、噴射ノズル10をポール9にネジ等により一定の角度で固定し、噴射ノズル10をシュラウド3および上フランジ4に対して常に一定角度で噴射するように構成してもよい。
【0034】
この場合は、噴射ノズル10の角度を制御することなくピーニングすることができるので、施工時の制御不良による不安を解消でき、安定した施工条件を提供することができる。
【0035】
本実施形態において、上フランジ4上への予防保全装置1の設置は、はじめに、ラグ11,12間をボルト13によって上フランジ4とリング状の定着固定体5を締結して固定し、次に、定着固定体5上に予防保全装置本体1a、回転ボックス7、ベース6を一体となして、上方より図示されていないクレーンを使用して吊り降ろし着座させる。
【0036】
次に予防保全装置1の動作について説明する。
【0037】
予防保全装置1には、予防保全装置1の各部を駆動するモータおよびポテンショメーター等の速度および回転位置を検出する検出器が設けられており、検出された信号は制御ケーブルを介して図示を省略した制御盤に伝送され、予防保全施工に際し、噴射ノズル10の走行速度、噴射位置(昇降位置、回転位置、スイング角度)を最適な条件下で各モータ等を制御する。
【0038】
図示を省略した高圧ポンプで昇圧された水は、高圧ホースを介して予防保全装置1に導かれ噴射ノズル10から噴射される。
【0039】
その際、周囲水(炉水)と噴射水流との圧力差、せん断作用等によりキャビテーション気泡を発生させ、このキャビテーション気泡が上フランジ4の表面およびその近傍において崩壊するときに発生する衝撃圧力により、上フランジ4全般およびその下部のシュラウド3上部全般をピーニングして残留応力を改善する。
【0040】
なお、シュラウド3の内面をピーニングする場合は、ポール9を上限まで上げ、回転ボックス7を回転することによりシュラウド内面の施工を行うことができる。 このように、本実施形態によれば、水中でシュラウド上部胴フランジに定着した定着固定体に対して、ベースを旋回させ、さらにはポールを上下させて一定位置において予防保全対象に噴射ノズルからの高圧水ジェットを噴射し、発生したキャビテーション気泡を予防保全対象に衝突させ、前記予防保全対象の応力状態を改善する。
【0041】
次に、本実施形態に係わる予防保全装置を、運転運転開始後の原子力プラントに適用する場合の設備について図2を用いて説明する。
【0042】
図2は予防保全装置を運転開始後の原子力プラントに適用する場合の設備の全体構成図である。
【0043】
なお、図において、図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
【0044】
図において、17は高圧ポンプから噴射ノズル10に高圧水を供給する高圧ホース、18は炉水、19は原子炉建屋オペレーティングフロア、20は燃料交換台車、21はホイストクレーン、24は制御盤と予防保全装置1間に接続される制御ケーブル、25は、原子炉建屋オペレーティングフロア19に設置され、予防保全装置1および高圧ポンプ29を遠隔制御する制御盤、26は監視カメラ22,23からの映像を表示するモニタ、29は原子炉建屋オペレーティングフロア19に設置される原子炉水相当の水を高圧で予防保全装置1に供給する高圧ポンプ、30は制御盤25から予防保全装置1に送風するためのエアホース、31は制御盤25と高圧ポンプ29間に接続される制御ケーブル、32はエアを制御盤25に送風するためのエアホース、33は高圧ポンプ29に給水するための低圧ホース、34は炉水18を高圧ポンプ29に給水するためのホース、35は炉水を濾過するフィルタ、36は炉水18を高圧ポンプ29に給水する循環ポンプ、37はシュラウドフランジ部、38は高圧水の噴出時に発生するクラッドを含む炉水を吸引する吸引口、39はクラッド回収装置、40はクラッド移送ホース、41クラッド移送ポンプ、42はクラッドを濾過するフイルタ、43は吐出口、44は燃料プール、45は炉水面、46は集気カバー、47は移送ホース、48は局所排気装置、49は換気空調用排気ダクト、50はフイルタである。
【0045】
次に、予防保全装置1を運転開始後の原子力プラントに設置する設置方法について説明する。
【0046】
はじめに、図示を省略した、原子炉圧力容器上蓋、蒸気乾燥器、気水分離器、シュラウドヘッド、燃料集合体等を順次取り外す。
【0047】
次に、予防保全装置1は、原子炉建屋オペレーティングフロア19に設置されている燃料交換台車20に取り付けられたホイストクレーン21より図示されていないワイヤーロープにより降下して、予防保全装置1を上フランジ4上に予め取り付けてある定着固定体5上に設置する。
【0048】
予防保全装置1の設置作業は、該装置1に取り付けた監視カメラ22および該装置1と独立した監視カメラ23からの映像を各々監視しながら実施する。
【0049】
該装置1に取付けた監視カメラ22の映像はケーブル27を介して制御盤25に伝送され、制御盤25の近傍に設置したモニタ26に映し出され、該装置1と他の炉内構造物との位置関係や該装置1の昇降および回転位置を確認する。監視カメラ23の移動操作は、操作員が燃料交換台車20上で監視カメラ23のケーブル28と監視カメラ23の先端に取り付けたケーブル51を操作することにより行う。
【0050】
このように監視カメラ22,23を利用することにより、予防保全装置1の脱着さらには予防保全状況を容易に監視できる。
【0051】
次に、予防保全装置1を運転開始後の原子力プラントに適用するための設備について説明する。
【0052】
予防保全装置1を遠隔操作する制御盤25および原子炉相当の水を高圧で供給すうる高圧ポンプ29は、原子炉建屋オペレーティングフロア19に設置する。なお、これらの設備は原子炉建屋内の空きスペースに設置することも可能である。その際、高圧ポンプ29は、高圧ポンプ29と予防保全装置1を繋ぐ高圧ホース17を延長させる必要がある。
【0053】
制御盤25には、予防保全装置1を遠隔操作する電気信号を送受信する制御ケーブル24、予防保全装置1を遠隔操作するエアーを供給するエアーホース30、および高圧ポンプ29を遠隔操作する電気信号を送受信する制御ケーブル31が接続される。
【0054】
遠隔操作は手動または自動モードの選択が可能であり、基本的に施工は自動で実施し、噴射ノズル10の位置調整等は手動で実施する。また、制御盤25から、噴射ノズル10の昇降、回転、スイングの各動作速度、およびピッチを施工に際し最適な値に調整できる。
【0055】
予防保全装置1を遠隔操作する操作用エアーは、原子炉建屋のエアー供給源からエアーホース32を介して制御盤25へ導かれ、制御盤25内のバルブを制御することにより予防保全装置1を遠隔操作する。なお、エアーは、原子炉建屋のエアー供給源以外にコンプレッサーを設け、エアーホース32にエアーを供給することも可能である。
【0056】
予防保全装置1に高圧水を供給する高圧ポンプ29は、原子炉建屋およびその近傍の水供給源から低圧ホース33によって原子炉水相当の水が供給され昇圧する。
【0057】
なお、高圧ポンプ29に供給する水は、原子炉建屋およびその近傍の水供給源以外に、通常の水を原子炉内に入れても問題とならない水質に調整する純水製造装置を使用して、純水を供給してもよい。
【0058】
また、炉水18をホース34および炉水に浮遊しているクラッド等を除去するフィルタ35を介し、循環ポンプ36によって高圧ポンプ29に供給することも可能である。この場合、炉水18は高圧ポンプ29によって昇圧後、噴射ノズル10から噴射され再び炉内に戻る循環システムを構成する。
【0059】
高圧水は、高圧ホース17を介して予防保全装置1に導かれ、予防保全装置1に取付けられた噴射ノズル10から噴射され、キャビテーション気泡を発生する。
【0060】
高圧水の噴射は、キャビテーション気泡の崩壊圧力、および高圧水噴射による水流の巻き上げにより、シュラウドフランジ部37に沈降堆積していた放射能を帯びた酸化鉄を主成分とするクラッドを発生し、雰囲気線量の増大等を引き起こす。クラッドは、予防保全装置1付近に設けられた吸引口38からクラッド回収装置39により回収する。該装置39は、吸引口38、クラッド移送ホース40、クラッド移送ポンプ41を備え、炉水18と共に吸引されたクラッドは、クラッド回収装置39内のフィルタ42に捕獲され、クラッド捕獲後の炉水は、吐出ホース43を介し使用済み燃料プール44に戻される。
【0061】
なお、クラッドを捕獲したフィルタ42は高放射性廃棄物として遮蔽付きドラム缶等の容器に詰め、原子力プラント内に保管する。
【0062】
このように、クラッドを捕獲することにより、原子炉圧力容器底部から炉水の水面にまで自由に放射化されたクラッドが舞い上がってくることを抑制し、炉水水面上方にまで放射線汚染が拡大することを抑制することができる。
【0063】
また、高圧水噴射により発生したキャビテーション気泡の内、崩壊しないで炉水面45にまで到達するものは、前記した放射能を帯びたクラッドを抱込み、炉水面45で崩壊する際、汚染拡大の恐れがあるため、炉水面45を覆う集気カバー46で集気する。集気は移送ホース47を介して局所廃棄装置48で原子炉建屋に設置されている換気空調用排気ダクト49から排気される。局所排気装置49には、ダスト、ミストを捕獲するフィルタ50が組み込まれており、汚染物質はここで捕獲される。なお、図示は省略されているが、ダスト、ミストを捕獲したフィルタ50は放射性廃棄物としてドラム缶等の容器に詰め、原子力プラント内に保管する。
【0064】
このような集気手段を設けることにより、予防保全作業で原子炉圧力容器内で発生した気泡が炉水の水面に浮上してくると、その浮上気体は集気カバーで補集されて排気ダクトに通され、炉水水面からの放射線汚染を抑制することができる。
【0065】
次に各実施形態に係わる予防保全装置のベースおよび回転ボックスの詳細構造について図3を用いて説明する。
図3はベース上に設けられる回転ボックスの回転機構図であり、図において、6はベース、61はベース6上に設けられる輪状溝、62はスラスト軸受け、7は回転ボックス、71はモータ、72,73はギア、74はギア73に結合されるシャフト、75はキー、76はシャフト74に直角に結合されるシャフト、77はシャフト76の両端に図示されていない軸受けを介して取り付けられる車輪である。
【0066】
この回転機構は、モータ71の回転力がギヤ72,73を介してシャフト74に伝達し、キー75を介してシャフト74と連動し回転力を発生し、その結果、回転ボックス7のシャフト74はスラスト軸受け62を介してベース6に支持され、車輪77がベース6の輪状溝61上を回転走行する。
【0067】
予防保全装置1にこのような回転機構を設けることにより、異なった場所の予防保全対象箇所を施工する場合、予防保全装置1を脱着をすることなくピーニングが可能となり、施工時間の短縮が計れる。
【0068】
次に各実施形態に係わる予防保全装置の定着固定体の詳細構造について図4を用いて説明する。
【0069】
図4は定着固定体の上フランジへの設置およびその回転防止構造を示す図であり、図において、2は原子炉圧力容器、4は上フランジ、5は定着固定体、52は上フランジ4上に設置される分割タイプのリング、53はリング52間を結合するヒンジ、54はリング締結部で、55は定着固定体の外面に固着されたラグ、56は原子炉内に取り付けられたガイドロッドである。
【0070】
定着固定体5の設置は、設置前の状態では、各々のリング52はヒンジ53を介し結合されており、リング52の中心側に向けて折り畳まれており、原子炉内への搬入時には、折り畳んだ状態で、図2に示すクレーン21によりワイヤーロープおよび吊り金具を介して上フランジ4の上方近傍まで吊り降ろされる。吊り降ろされた定着固定体5は、リング52を図示の状態まで広げ、締結部54で固定し円周状のリング52を形成する。
【0071】
定着固定体5の外面のラグ55は、ガイドロッド56にはめ込まれ、定着固定体5が水平回転しようとすると、ラグ55がガイドロッド56に接触し回転が防止される。
【0072】
予防保全装置の定着固定体をこのように構成することにより、図示されていない、主蒸気ラインプラグ等の機器と干渉することなくシュラウド上フランジに容易に設定することができ、さらに定着固定体が複数に分割されているので運搬等の取扱いが容易となる。また、定着固定体がシュラウド上フランジに設定された状態では回転が防止されるので、予防保全装置を安定して動作させることができる。
次に各実施形態に係わる予防保全装置のアームおよびポールの詳細構造について図5を用いて説明する。
【0073】
図5はアームに対するポールの上下動機構を示す図であり、1aは予防保全装置本体、8はアーム、81はアーム8に取り付けられたモータ、82はアーム8取り付けられた取付板、83はモータ8を取付板82に取り付けるボルト、ナット、84は取付板82をアーム8に取り付けるボルト、ナット、85はモータ81の先端に取り付けられたギア、86はギア85の回転により回転するギア、9はポール、91はポール9に取り付けられギア86によって回転されるラックギアである。
【0074】
モータ81の回転力はギヤ85およびギヤ86を介して、ラックギヤ91に伝えられ、ポール9は上下方向に移動する。ポール9の先端には噴射ノズル10が取り付けてあり、上下方向の移動が可能となる。
【0075】
アームおよびポールをこのように構成することにより、異なった場所で予防保全対象箇所を施工する場合、予防保全装置を脱着をすることなくピーニングが可能となり、施工時間の短縮が計れる。
【0076】
次に、本発明に係わる第2の実施形態を図6を用いて説明する。
【0077】
図6はポールと噴射ノズルとの間に自在継手を備えた予防保全装置の全体構成図である。
【0078】
なお、図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、92はポール9の先端に取り付けられたモータ、93は噴射ノズル10が取り付けられる自在継ぎ手である。
【0079】
噴射ノズル10のスイング動作は、モータ92を回転することにより、モータ92の回転軸を自在継ぎ手93に固定し、モータ92を正転、逆転することにより行う。
【0080】
本実施形態によれば、噴射ノズル10の噴射角度を所望する位置に設定できるので、所定位置での広範囲な施工が可能となる。
【0081】
次に、本発明に係わる第3の実施形態を図7を用いて説明する。
【0082】
図7はクランク形状のポールを備えた予防保全装置の全体構成図である。
【0083】
なお、図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、94は先端部にアームが結合されているポール、95は先端部に噴射ノズル10が取り付けられているポール、96はアームである。
【0084】
ポール82とポール83はアーム84を介してクランク形状に構成されており、このクランク形状は、シュラウド3のクランク形状に予め合わせてあり、シュラウド3の外面と噴射ノズル10間の距離を一定に保つ構造となっている。
【0085】
本実施形態によれば、シュラウド中間胴外面を施工する場合、噴出ノズルとシュラウド間の距離を適切な値とすることができる。
【0086】
次に、本発明に係わる第4の実施形態を図8を用いて説明する。
【0087】
図8は複数段のポールを備えた予防保全装置の全体構成図である。
【0088】
なお、図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、97はポールの伸縮を駆動するシリンダ、98は各々外径が異なる円筒状の管からなる複数段のポールである。
【0089】
各ポールはアーム8の上部に取付けたシリンダ81の駆動力により、外径の大きい側のポール98に内部外径の小さい側のポール98が格納または突出される。ポール98の先端には噴射ノズル10が取り付けられており、ポール98の伸縮により噴射ノズル10の上下方向の位置が定められる。
【0090】
本実施形態によれば、複数段の伸縮ポールを縮めた状態で予防保全装置をシュラウド上部胴フランジ面に設定することにより、長尺ポールを有する場合に比べ予防保全装置の設定が容易にできる。また、シュラウド下部、シュラウドサポートレグ等シュラウド上部胴フランジ面から離れた箇所への施工が容易となり、また、異なった場所の予防保全対象箇所を施工する場合、予防保全装置1を脱着をすることなくピーニングが可能であり、施工時間の短縮が計れる。
【0091】
次に、本発明に係わる第5の実施形態を図9を用いて説明する。
【0092】
図9は多関節アームのポールを備えた予防保全装置の全体構成図である。
【0093】
なお、図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、99は先端部に多関節アームが結合されるポール、100はポールおよび各アームを結合するギヤヒンジ、101は多関節アームである。
各多関節アーム101は、図示を省略した多関節アーム101に内蔵されているモータによりギヤヒンジ100を介して屈折する。多関節アーム101の先端部には噴射ノズル10が取り付けられており、多関節アーム101の屈折により狭隘部への接近が容易となる。
【0094】
本実施形態によれば、シュラウド上フランジの予防保全対象箇所において、狭隘部の所望する部分をピーニングが容易となる。
【0095】
次に、本発明に係わる第6の実施形態を図10を用いて説明する。
【0096】
図10は垂直ポールを複数本装着した予防保全装置の全体構成図である。
【0097】
なお、図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、102は予防保全装置本体1aの上部に上フランジ4の内側に向けて取り付けられたアーム、103はアーム102に取り付けられたポール、104はポール103に取り付けられた噴射ノズルである。
【0098】
なお、アーム102内には、アーム8と同様に図示されていないがシリンダが内蔵されており、シリンダの伸縮によって、アーム102に水平方向にスライドすることができる。
【0099】
本実施形態によれば、複数の予防保全対象箇所を同時にピーニングすることができ、施工時間の短縮が計れる。
【0100】
次に、本発明に係わる第7の実施形態を図11を用いて説明する。
【0101】
図11は一定角度の噴射角で取り付けられた噴射ノズルを備える垂直ポールを複数本装着した予防保全装置の全体構成図である。
【0102】
なお、図において図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、105はアーム8に取り付けられたポール、106は、ポール105に取り付けられ、シュラウド3の外面に対して上向きに常に一定角度で取り付けられる噴射ノズルである。
【0103】
なお、噴射ノズル10もシュラウド3の外面に対して下向きに常に一定角度で取り付けられる。
【0104】
本実施形態によれば、噴射ノズルが一定の角度で取付けられることにより、噴射ノズルの角度を制御することなくピーニングすることができ、施工時の制御不良による不安を解消して安定した施工条件を提供することができる。
次に、本発明に係わる第8の実施形態を図12を用いて説明する。
【0105】
図12はシュラウド3の内外面に垂直ポールを複数本装着した予防保全装置の全体構成図である。
【0106】
なお、図において図1に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、105はアーム8に取り付けられたポール、106はポール105に取り付けられた噴射ノズル、107は予防保全装置本体1aに取り付けられたアーム、108はアーム107に取り付けられたポール、109はポール108に取り付けられた噴射ノズルである。
【0107】
これらの複数の噴射ノズル10,106,109によって、シュラウド3の内外面の複数箇所に高圧水を噴射する。
【0108】
本実施形態によれば、異なった場所の予防保全対象箇所を施工する場合、予防保全装置を脱着をすることなくピーニングが可能であり、施工時間の短縮が計れる。
【0109】
次に、本実施形態に係わる第9の実施形態を図13を用いて説明する。
図13は、旋回テーブルが配備された、予防保全装置を運転開始後の原子力プラントに適用するための設備を示す全体構成図である。
【0110】
なお、図において図2に示される部分と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。図において、110は予防保全装置1の上方で原子炉ウエルのバルクヘッドプレート上に配置される旋回テーブル、111は旋回テーブル110の脚、112はバルクヘッドプレート、113は円盤状で図示されていないころ軸受けを介して旋回テーブル110上に着座しているリング、114は半割形状のリングから構成されネジ等で結合される固定金具、115は原子炉ウエルである。
【0111】
固定金具114内には、高圧ケーブル等の多種のケーブルが束ねられており、固定金具114はリング113にネジまたは溶接等により固着されており、リング113と連動して水平旋回する。
【0112】
予防保全装置1が上フランジ4上を旋回すると、予防保全装置1に取り付けてある多種のケーブルも前記リング113と連動して旋回する。
【0113】
本実施形態によれば、前記ベースの前記定着固定体上での旋回を容易にすることができるので、ケーブル類のねじれ、絡まり等を防止でき円滑に施工できる。
【0114】
【発明の効果】
上記のごとく、本発明は、水中でシュラウド上部胴フランジに定着された定着固定体に対して予防保全装置を旋回させることができるので、原子炉圧力容器内構造物の応力状態の改善を容易かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図2】本発明の各本実施形態に係わる原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備の全体構成図である。
【図3】本発明の各実施形態に係わる予防保全装置の回転機構を示す図である。
【図4】本発明の各実施形態に係わる予防保全装置の定着固定体を示す図である。
【図5】本発明の各実施形態に係わる予防保全装置のポールの移動機構を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図10】本発明の第6の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図11】本発明の第7の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図12】本発明の第8の実施形態に係わる予防保全装置の全体構成図である。
【図13】本発明の第9の実施形態に係わる原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備の全体構成図である。
【符号の説明】
1 予防保全装置
1a 予防保全装置本体
2 原子炉圧力容器
3 シュラウド
4 上フランジ
5 定着固定体
6 ベース
7 回転ボックス
8 アーム
9 ポール
17 高圧ホース
18 炉水
22,23 監視カメラ
25 制御盤
26 モニタ
29 高圧ポンプ
37 シュラウドフランジ部
38 吸水口
39 クラッド回収装置
40 クラッド移送ホース
41 クラッド移送ポンプ
42 フィルタ
43 吐出ホース
46 集気カバー
47 移送ホース
48 局所廃棄装置
49 換気空調用排気ダクト
50 フイルタ
52 リング
53 ヒンジ
54 リング締結部
55 ラグ
56 ガイドロッド
61 輪状溝
62 スラスト軸
71 モータ
72,73 ギア
74,76 シャフト
77 車輪
81 モータ
85,86 ギア
91 ラックギア
92 モータ
93 自在継手
94,95 ポール
96 アーム
97 シリンダ
98 ポール
99 ポール
100 ギアヒンジ
101 多関節アーム
102 アーム
103 ポール
104 噴射ノズル
105 ポール
106 噴射ノズル
107 アーム
108 ポール
109 噴射ノズル
110 旋回テーブル
111 脚
112 バルクヘッドプレート
113 リング
114 固定金具

Claims (17)

  1. 少なくとも噴射ノズルを備え、原子炉圧力容器内の水中において、前記噴射ノズルから前記原子炉圧力容器内の炉内構造物に対してキャビテーション気泡の発生を伴う高圧水を噴射して、前記原子炉内構造物の応力を改善する予防保全装置を備える原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備において、
    前記予防保全装置は、
    前記原子炉圧力容器内のシュラウド上部に設置されたリング状で且つヒンジにより複数に分割されている定着固定体と、
    該定着固定体上を旋回走行可能に設けられたベースを備える予防保全装置本体と、
    該予防保全装置本体から垂直方向に装着されたポールと、
    該ポールに装着された前記噴射ノズルと、
    を備えたことを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  2. 請求項1の記載において、
    前記噴射ノズルは、一定角度で噴射するように前記ポールに装着されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  3. 請求項1ないしは請求項2のいずれか1つの請求項記載において、
    前記予防保全装置本体は、前記ベース上を回転する回転機構を備えることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  4. 請求項1ないしは請求項3のいずれか1つの請求項記載において、
    前記定着固定体は、回転防止機構を備えていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  5. 請求項1ないしは請求項4のいずれか1つの請求項記載において、
    前記ポールは、前記予防保全装置本体から水平方向に移動可能に設けられたアームの先端部に、垂直方向に装着されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  6. 請求項1ないしは請求項5のいずれか1つの請求項記載において、
    前記ポールは、上下に移動する移動機構を備えていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  7. 請求項1ないしは請求項6のいずれか1つの請求項記載において、
    前記噴射ノズルは、自在継手を介して前記ポールに装着されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  8. 請求項1ないしは請求項7のいずれか1つの請求項記載において、
    前記ポールは、クランク形状に構成されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  9. 請求項1ないしは請求項7のいずれか1つの請求項記載において、
    前記ポールは、複数段に分割され、各段は上下に伸縮する伸縮機構を備えていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  10. 請求項1ないしは請求項7のいずれか1つの請求項記載において、
    前記ポールは、多関節アームから構成されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  11. 請求項1ないしは請求項7のいずれか1つの請求項記載において、
    前記ポールは、複数本装着されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  12. 請求項11の記載において、
    前記複数のポールに装着された各噴射ノズルは、それぞれ異なる角度で噴射するように前記各ポールに装着されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  13. 請求項11ないしは請求項12のいずれか1つの請求項記載において、
    前記複数のポールを、前記シュラウド内面と前記シュラウドの外面に分けて配置したことを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  14. 請求項1ないしは請求項13のいずれか1つの請求項記載において、
    予防保全状況を映し出す監視カメラを備えていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  15. 請求項1ないしは請求項14のいずれか1つの請求項記載において、
    前記予防保全装置の近傍に、前記原子炉圧力容器外に設置された吸引装置の吸引口が配備されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  16. 請求項1ないしは請求項15のいずれか1つの請求項記載において、
    炉水の水面近傍に、原子炉圧力容器外に設置される排気ダクトに連通する集気カバーが配備されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
  17. 請求項1ないしは請求項16のいずれか1つの請求項記載において、
    前記予防保全装置の上部に、前記噴射ノズルへ高圧水を供給する高圧ホースを保持する高圧ホース旋回テーブルが配備されていることを特徴とする原子炉圧力容器内構造物の予防保全設備。
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