JP3778989B2 - 棒材供給機のフィードロッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋盤等の工作機械の主軸に棒材を供給するための棒材供給機のフィードロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
棒材供給機は棒材を旋盤等の工作機械に連続的に送り込むようにしたもので、その棒材を送り込むためのフィードロッドは、その水平に配置されたロッド本体の先端にグリッパーを備えており、該グリッパーで棒材の後端を把持するようになっている。
【0003】
従来のフィードロッドとしては、例えば実開平5−11921号公報で開示されるようなものがある。これはロッド本体の後端をその往復駆動装置側に回転しないように取り付け、該ロッド本体の先端に軸受を介しグリッパーを回動可能に取り付け、さらにロッド本体の外周に一定間隔でニードルベアリングを取り付けてなるものである。一方、棒材供給機にはU字溝が設けられており、該U字溝でフィードロッドを案内するようになっている。
【0004】
これにより、フィードロッドはその先端のグリッパーで棒材を把持し、往復駆動装置の駆動によりU字溝内を進行し、旋盤等の工作機械の主軸及び刃物の方に棒材を送る。主軸はその棒材を掴んで回転し、刃物が棒材を切削する。このような棒材の加工が繰り返され棒材がある程度消費されると、フィードロッドが主軸内に入るが、ニードルベアリングが主軸内面に接触しフィードロッド上で回転するので、フィードロッドの振動が抑止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のフィードロッドによれば、ニードルベアリングが主軸内面に接触した際のころがり抵抗が大きく、ロッド本体が不安定になり、振動が発生してしまうおそれがある。特に細いフィードロッドほどころがり抵抗等の影響が大きく、振動が発生しやすい。
【0006】
したがって、本発明はそのような問題を解決することができる棒材供給機のフィードロッドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、棒材1を把持するグリッパー13を先端に有した、工作機械等の主軸22内に入り込み得るロッド本体前部12aが、ロッド本体後部12bに対して軸受14を介し回動可能に連結され、該ロッド本体前部12aの外周には上記主軸22の内面22aに接触しうる円筒体15a,15b,15cが回動自在に取り付けられている棒材供給機のフィードロッドの構成を採用し、請求項2の発明は、上記円筒体15a,15b,15cが軸受の外輪である請求項1に記載の棒材供給機のフィードロッドの構成を採用している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、棒材供給機は、棒材1を旋盤等の工作機械の方へ送るためのフィードロッド2、該フィードロッド2を往復移動させるための往復駆動装置3、該フィードロッド2の往復移動を案内するためのガイド溝部材21等を有している。
【0009】
上記工作機械は、棒材供給機から送られてくる棒材1の先端部を把持する主軸22、主軸22内のチャック4、上記棒材1の先端を受け止めて棒材1の位置決めをするためのストッパー5、棒材1を切削するための刃物6等を有している。
【0010】
上記フィードロッド2の往復駆動装置3は、棒材供給機の駆動源であるモーター7、棒材供給方向に沿うようにスプロケットホイール8a,8b間に掛け渡された無端チェーン9、上記モーター7の出力を無端チェーン9に伝達するためのベルト10及びプーリー11a,11b等を有している。モーター7の起動によって無端チェーン9が駆動し、フィードロッド2が棒材1を保持して工作機械の方へ送ることとなる。
【0011】
上記フィードロッド2は、図2及び図3に示されるように、棒材を把持するグリッパー13を先端に有した、工作機械等の主軸22内に入り込み得るロッド本体前部12aが、ロッド本体後部12bに対して軸受14を介し回動可能に連結され、該ロッド本体前部12aの外周には円筒体15a,15b,15cが回動自在に取り付けられることにより構成されている。
【0012】
上記ロッド本体後部12bは、中実又は中空のロッドであり、その後端において上記無端チェーン9にアーム状の継手16を介し連結され、その軸回りに回動することなく往復移動するようになっている。
【0013】
上記ロッド本体前部12aは、上記ロッド本体後部12bの前端に螺着された軸受スリーブ17と、該軸受スリーブ17に接続される軸芯18a,18bと、該軸芯18a,18bに被せられる外嵌スリーブ19a,19b,19c,19dとを具備している。軸芯18bの後部は上記軸受スリーブ17内に挿入される細径部20となっており、該軸芯18a,18bはその細径部20と軸受スリーブ17との間に挿入される上記軸受14を介し軸受スリーブ17に回動自在に接合されている。
【0014】
上記軸受14は、具体的にはラジアルボールベアリングが上記ロッド本体前部12aの細径部20に多数配列されることにより構成されている。ボールベアリングに代えてニードルベアリング等の他の形式の軸受を用いることも可能である。この軸受14を介することにより、ロッド本体前部12aはロッド本体後部12b及び往復駆動装置3に対し連結された状態で回動自在となっている。
【0015】
上記円筒体15a,15b,15cは、上記ロッド本体前部12aの軸芯18a,18bに複数箇所にわたって被せられ、外嵌スリーブ19a,19b,19c,19d、ピン等により軸芯18a,18b上定位置に回動自在に保持されている。円筒体15a,15b,15cは例えば軸受の外輪の単体又は複数個の組み合わせにより構成される。この軸受としては、ボールベアリング、ニードルベアリング等所望のものを用いることができる。円筒体15a,15b,15cは上記外嵌スリーブ19a,19b,19c,19dよりもやや大径に形成され、ロッド本体前部12aが主軸22内に入った時にこの外輪が主軸22の内面22aに接触することによりフィードロッド2の外面すなわち外嵌スリーブ19a,19b,19c,19d等の主軸22の内面22aへの接触を防止するようになっている。
【0016】
なお、図示例では、一つの円筒体15aがロッド本体前部12aの前寄りの箇所に設けられ、他の二つの円筒体15b,15cが後寄りの箇所に相互に近接して設けられているが、設置箇所は増減可能であり、例えばロッド本体前部12aの中央部にも設けることができる。
【0017】
上記グリッパー13は、棒材1の後端を把持する例えばコレットチャックのような構成であり、上記ロッド本体前部12aの軸芯18a,18bの先端に固定されている。グリッパー13は棒材1の後端を把持し、棒材1及びロッド本体12の前部12aと共に回転することとなる。
【0018】
この棒材供給機及び工作機械による棒材の加工は、一般に次のようにして行われる。
まず、棒材供給機のフィードロッド2のグリッパー13が棒材1の後端を把持する。無端チェーン9の駆動によりフィードロッド2がガイド溝部材21内を移動し、棒材1を工作機械の主軸22の方へ送る。棒材1は主軸22を貫通しストッパー5に当たって停止し、そこで主軸22のチャック4が棒材1を掴んで回転し、この棒材1の先端部を刃物6が切削加工し製品を切り落とす。加工の初期においてはフィードロッド2はガイド溝部材21上にあり、ロッド本体前部12aはガイド溝部材21上で回転することになるが、その場合円筒体15a,15b,15cがガイド溝部材21に接触し軸受として機能するので、フィードロッド2の振動が防止される。
【0019】
このような加工が繰り返され製品が切り出され棒材1が徐々に短くなると、フィードロッド2がガイド溝部材21から出て主軸22内に入り込むようになる。しかし、主軸22内に入り込むロッド本体前部12aは円筒体15a,15b,15cを伴って主軸22と同じ回転数で回転しているので、円筒体15a,15b,15cが主軸22の内面22aに接触しても振動は防止される。この場合、円筒体15a,15b,15cはスペーサー又はカラーとして機能することになる。
【0020】
かくて、フィードロッド2や棒材1の振動は低減し、精度の高い加工が達成されることとなる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、棒材の加工の進行につれフィードロッドのロッド本体前部がが主軸内に入っても、その部分は主軸と同じ回転をしているので、ロッド本体前部上の円筒体が主軸内面に接触しても衝撃はなく、従ってフィードロッド等の振動の発生が防止される。また、棒材の加工の初期段階においてフィードロッドのロッド本体前部がガイド溝部材内で回転しても円筒体が軸受として機能するのでその場合も振動の発生が防止されることになる。これにより、フィードロッド、棒材等の振動が低減し、加工精度が向上することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィードロッドを備えた棒材供給機の概念図である。
【図2】上記フィードロッドの部分切欠平面図である。
【図3】上記フィードロッドの前部の縦断面図である。
【符号の説明】
1…棒材
2…フィードロッド
3…往復駆動装置
12…ロッド本体
12a…ロッド本体前部
12b…ロッド本体後部
13…グリッパー
14…軸受
15a,15b,15c…円筒体
22…工作機械等の主軸
22a…主軸の内面
Claims (2)
- 棒材を把持するグリッパーを先端に有した、工作機械等の主軸内に入り込み得るロッド本体前部が、ロッド本体後部に対して軸受を介し回動可能に連結され、該ロッド本体前部の外周には上記主軸の内面に接触しうる円筒体が回動自在に取り付けられていることを特徴とする棒材供給機のフィードロッド。
- 上記円筒体は軸受の外輪であることを特徴とする請求項1に記載の棒材供給機のフィードロッド。
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1996
- 1996-04-12 JP JP09129296A patent/JP3778989B2/ja not_active Expired - Fee Related
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