JP3086408B2 - 棒材供給機の棒材給送装置 - Google Patents

棒材供給機の棒材給送装置

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JP3086408B2
JP3086408B2 JP08005440A JP544096A JP3086408B2 JP 3086408 B2 JP3086408 B2 JP 3086408B2 JP 08005440 A JP08005440 A JP 08005440A JP 544096 A JP544096 A JP 544096A JP 3086408 B2 JP3086408 B2 JP 3086408B2
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隆三 伊藤
憲治 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棒材供給機の棒材
給送装置に関するものであり、より詳細には、棒材供給
機の棒材給送軸線上に配置された棒材給送装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】NC旋盤などの自動旋盤に対して、比較
的長尺の棒材を自動的に供給するように構成された自動
棒材供給機が知られている。この種の棒材供給機は、棒
材を自動旋盤に供給する棒材供給手段を備えており、棒
材供給手段は、棒材を自動旋盤に向かって給送する送り
矢等の棒材給送装置と、駆動モータ及びチェーン等から
構成される給送部材駆動装置とを備えている。駆動装置
は一般に、棒材給送装置に対して前進方向の駆動力又は
推力(スラスト力)を付与し、棒材給送装置は、自動旋
盤の製品加工工程に従って棒材を自動旋盤に供給する。
棒材供給機の棒材給送装置は一般に、ワーク又は素材と
しての棒材の後端部を把持する中空円筒状のフィンガー
チャックを備えており、フィンガーチャックは、棒材給
送装置の先端部又は前端部に回転可能に取付けられる。
棒材の後端部は、フィンガーチャックの中空部内に挿入
され、フィンガーチャックに把持される。図4は、この
種の棒材給送装置の構成を示す概略側面図である。棒材
給送部材を構成する送り矢1は、棒材供給機の棒材給送
軸線X−X上に配置されたロッド部分2と、ロッド部分
2の前端部に取付けられるフィンガーチャック4とを備
える。送り矢1の後端部に設けられた羽根部分3は、給
送部材駆動装置を構成する無端チェーン5に係止され
る。一般にチャックジョイントと呼ばれる回転可能な連
結部材10が、フィンガーチャック4とロッド部分2と
の間に介装される。
【0003】棒材Wの後端部が、フィンガーチャック4
内に挿入され、フィンガーチャック4によって把持され
る。NC自動旋盤の主軸のコレットチャックに把持され
た棒材Wが高速回転するとき、連結部材10は、フィン
ガーチャック4を回転可能に支持し、フィンガーチャッ
ク4は、棒材Wの回転に追随して回転する。また、送り
矢に取付け可能なフィンガーチャックとして、例えば、
実開昭57─91502号公報に開示されたフィンガー
チャックは、ウレタン樹脂等の円筒状弾性体を備えてお
り、該弾性体は、中空部の内壁全周に内張りされ、フィ
ンガーチャック内に挿入された棒材後端部を弾力的に把
持する。同様に、実公平7─4082号公報に開示され
たフィンガーチャックは、筒形の弾性把持部材を備えて
おり、該把持部材は、棒材の後端部を弾力的に把持する
正多角形断面の棒材挿入孔を備えている。
【0004】
【発明が解決しよとうする課題】しかしながら、自動旋
盤の主軸回転速度は、製品加工時間の短縮化の要請に伴
って極めて高速化しつつあり、例えば、10000r.
p.m.に達する主軸回転速度を実現可能な自動旋盤が
開発されている。本発明者は、このような主軸回転速度
の高速化により、棒材供給機の棒材給送装置における回
転機構が、主軸の回転、即ち、棒材の回転に追従し難い
状況が具現化することを想定せざるを得ない。また、従
来の棒材給送装置においては、単一の回転機構にてフィ
ンガーチャックを回転可能に支持していたことから、か
かる回転機構の機能不良の発生を予測ないし想定した対
策を事前に講ずる必要がある。本発明は、かかる点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、近
年において一層高速化する棒材の高速回転速度に対応し
得るとともに、回転機構の機能不良が生じたときに棒材
の高速回転を阻害せずに棒材を高速回転可能に支持する
ことができる棒材供給機の棒材給送装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による棒材供給機
の棒材給送装置は、棒材の後端部を把持する棒材把持部
材と、棒材給送時に前進するロッド部分と、該棒材把持
部材を回転可能に支持するように上記棒材把持部材及び
ロッド部分の間に介装された連結部材とを備え、切削加
工時に回転する棒材を回転可能に支持する。連結部材
は、直列に連結された第1連結部材及び第2連結部材を
含む。第1連結部材は、上記棒材把持部材を一体的に支
持する回転部分と、上記第2連結部材に連結された固定
部分と、上記回転部分及び固定部分を相対回転可能に連
結する第1回転手段とを備える。第2連結部材は、上記
第1連結部材の固定部分に一体的に連結された回転部分
と、上記ロッド部分に一体的に連結された固定部分と、
該第2連結部材の回転部分及び固定部分を相対回転可能
に連結する第2回転手段とを備える。本発明の上記構成
によれば、棒材給送装置は、第1回転手段を備えた第1
連結部材と、第2回転手段を備えた第2連結部材とを有
する。第1回転手段及び第2回転手段からなる2つの回
転手段は、棒材の回転時に第1連結部材及び第2連結部
材を回転させる。従って、棒材の回転時に棒材給送装置
に課せられる高速回転保証機能及び回転運動は、各連結
部材に分散し、各連結部材の回転負荷が軽減する。かく
して、棒材給送装置の回転機構は、各連結部材の回転負
荷を軽減し、連結部材の寿命を長期化するばかりでな
く、各連結部材の回転速度を好適な速度領域に設定し得
るので、一層高速化する棒材の回転速度に十分に対応し
得る。しかも、一方の連結部材の回転機能が低下又は不
良化したとき、他方の連結部材が、低下した回転機能を
分担し、不足した回転運動を補償するように増速回転す
る。
【0006】また、上記棒材把持部材は、棒材の後端部
を受入れ可能な中空部を有する把持部と、該把持部内に
回転可能に収容され且つ上記棒材の後端部を把持するフ
ィンガー部材とを備える。かかる構成によれば、上記連
結部材及び上記フィンガー部材が、棒材給送装置の高速
回転保証機能及び回転運動を分担するので、連結部材の
寿命の長期化及び回転速度の最適化を図ることができる
ばかりでなく、一層高速化する棒材の回転速度に十分に
対応し得る。しかも、一方の回転支持手段(連結部材又
はフィンガー部材)の回転機能が低下又は不良化したと
き、他方の回転支持手段が、棒材給送装置の回転機能を
補償するように増速回転する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の棒材給送装置の好適な実
施形態において、第1連結部材及び第2連結部材を挿入
可能な一体的な円筒状カラーが該第1及び第2連結部材
の外周に配置される。好ましくは、上記第1及び第2連
結部材は夫々、チャックジョイントからなり、上記円筒
状カラーは、直列に相互連結したチャックジョイントの
全長に実質的に等しい全長を有しており、円筒状カラー
を貫通するチャックジョイントの連結組立体の撓み又は
下方変位を防止するように、該連結組立体を回転可能に
支持する。本発明の他の好適な実施形態において、上記
フィンガー部材は、樹脂成形品からなる樹脂製フィンガ
ー、例えば、ウレタンフィンガーからなり、上記把持部
内に遊嵌状態に挿入され、上記把持部に回転可能に保持
される。本発明の或る実施形態において、樹脂製フィン
ガーの内壁面は、本例では、段差又は段部のない平滑な
内周壁面に形成され、また、本発明の他の実施形態にお
いて、樹脂製フィンガーの内壁面は、軸線方向に延び且
つ半径方向内方に突出する複数のリブ状突起を備える。
該内周壁面の直径、或いは、リブ状突起の先端部の内接
円の直径は、好適には、棒材の外径よりも僅かに小さく
設定される。更に好ましくは、上記樹脂フィンガーを回
転可能に支持する軸受(スラストベアリング)が、上記
棒材把持部材の底壁に隣接して配置される。
【0008】本発明の好適な実施形態において、上記第
1連結部材の固定部分と上記第2連結部材の回転部分と
の間に、両部分を一体的に連結する固定連結具が介装さ
れる。固定連結具は、第1連結部材の固定部分に螺合す
る第1螺子部と、上記第2連結部材の回転部分に螺合す
る第2螺子部とを備える。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好まし
い実施例について、詳細に説明する。図1は、本発明の
実施例に係る送り矢の全体構成を概略的に示す送り矢の
概略側面図である。棒材供給機の送り矢1は、棒材供給
機の棒材給送軸線X−X上に配置されるロッド部分2
と、ロッド部分2の後端部に一体的に固定される羽根部
分3と、ロッド部分2の前端部に取付けられるフィンガ
ーチャック4とを備える。羽根部分3は、棒材供給機の
送り矢駆動手段又は推進手段を構成する無端チェーン5
に係止され、無端チェーン5は、棒材供給機のフレーム
(図示せず)に回転可能に取付けられた駆動スプロケッ
ト及び遊動スプロケット(図示せず)に巻装される。駆
動スプロケットは、電動モータ等の動力源(図示せず)
に作動的に連結され、動力源の作動より回転し、無端チ
ェーン5を回転走行させる。無端チェーン5の回転走行
により、無端チェーン5の走行帯部分に係止された羽根
部分3は、前進又は後退する。
【0010】フィンガーチャック4は、ロッド部分2の
前端領域に配設された第1及び第2のチャックジョイン
ト10、20を介してロッド部分2に支持される。第1
及び第2チャックジョイント10、20は、直列に連結
され、後方に位置する第2チャックジョイント20は、
ロッド部分2に固定されており、第1チャックジョイン
ト10を回転可能に支持し、前方に位置する第1チャッ
クジョイント10は、フィンガーチャック4を回転可能
に支持する。チャックジョイント10、20の外径より
も僅かに大きい内径を有する鞘管又は円筒状カラー40
が、チャックジョイント10、20の外周に配置され
る。円筒状カラー40は、相互連結されたチャックジョ
イント10、20の全長に実質的に等しい全長を有し、
円筒状カラー40内に挿通されたチャックジョイント1
0、20の連結体を支持する。フィンガーチャック4
は、棒材Wの後端部を挿入可能な把持部5を備える。樹
脂成形品からなる樹脂製フィンガー、例えば、ウレタン
フィンガー30が、把持部5内に遊嵌状態に挿入され
る。ウレタンフィンガー30は、把持部5内に回転可能
に保持され、棒材Wの後端部を把持する。図1に示す送
り矢1は、上記の如く、相対回転可能な複数の回転部
材、即ち、第1チャックジョイント10、第2チャック
ジョイント20及びウレタンフィンガー30を備えてお
り、棒材Wは、把持部5に対するウレタンフィンガー3
0の相対回転、フィンガーチャック4に対する第1チャ
ックジョイント10の相対回転および第1チャックジョ
イント10に対する第2チャックジョイント20の相対
回転により、ロッド部分2に対して自由に回転すること
ができる。
【0011】図2及び図3は、図1に示す送り矢の前端
部分を示す部分側面図及び部分縦断面図である。図2に
示す如く、第1及び第2チャックジョイント10、20
は夫々、前方部分に配置された回転部材12、22と、
後方部分に配置された固定部材11、21とを備え、固
定連結具8が第1及び第2チャックジョイント10、2
0の間に介装される。固定連結具8は、前端部が第1チ
ャックジョイント10の固定部材11に一体的に連結さ
れるとともに、後端部が第2チャックジョイント20の
回転部材22に一体的に連結される。第2チャックジョ
イント20の固定部材21は、ロッド部分2の前端に一
体的に固定され、第1チャックジョイント10の回転部
材12は、フィンガーチャック4を一体的に支持する。
第1チャックジョイント10及びフィンガーチャック4
の断面構造が図3に示されている。第2チャックジョイ
ント20は、第1チャックジョイント10と実質的に同
じ構造を有するので、図3において第2チャックジョイ
ント20の断面構造の図示を省略する。図3に示すよう
に、フィンガーチャック4は、全体的に円筒形に形成さ
れた把持部5と、フィンガーチャック4の底壁を形成す
る円形の基部6と、基部6に隣接して配置された軸受
(スラストベアリング)31とを備える。把持部5は、
棒材Wの後端部を受入れ可能な円形断面の中空領域7を
画成し、ウレタンフィンガー30が、中空領域7内に回
転可能に収容される。ウレタンフィンガー30は、全体
的に円筒形に成形されたウレタン樹脂の一体成形品から
なり、ウレタンフィンガー30の外径は、把持部5の内
径よりも僅かに小さく設定される。例えば、ウレタンフ
ィンガー30の外周壁面の直径は、把持部5の内周壁面
の直径よりも0.01mm乃至0.1mm程度、好適には、
0.05mm程度小さく設定され、従って、ウレタンフィ
ンガー30は、把持部5内で自由回転可能に収容され
る。ウレタンフィンガー30の内壁面32は、本例で
は、段差又は段部のない平滑な内周壁面に形成される。
しかしながら、所望により、軸線方向に延び且つ半径方
向内方に突出する複数のリブ状突起を内壁面32に形成
しても良い。内周壁面の直径、或いは、リブ状突起の先
端部の内接円の直径は、棒材W(仮想線で示す)の外径
よりも僅かに小さく設定される。
【0012】ウレタンフィンガー30の前端部は、前方
に拡開する円錐状内壁面33を備える。円錐状内壁面3
3の前端に連続する環状端面34は、把持部5の拡大前
端部9と対向し、拡大前端部9にて前方移動を規制され
る。拡大前端部9は、把持部5の半径方向内方に突出す
るとともに、円錐状内壁面33と連続する円錐状前端面
9aを備える。第1チャックジョイント10の回転部材
12は、フィンガーチャック4の外径よりも小さい外径
を有する円筒状の中空部材であり、フィンガーチャック
4の螺子部35が回転部材12の前方開口部に螺入さ
れ、締結される。軸部材13が回転部材12の後方開口
部内に挿入され、軸部材13は、軸部材13を貫通する
ピン14を介して、回転部材12に一体的に連結され
る。軸部材13の後部は、固定部材11の前方開口部に
挿入される。固定部材11は、回転部材12と実質的に
同じ外径を有する円筒状の中空部材であり、固定部材1
1の中空部には、円環状肩部16が形成され、肩部16
は、軸部材13の後端拡大部15が摺接可能な形態を有
する。後端拡大部15の後面は、鋼球17の外形に相補
し且つ鋼球17に摺接する凹状部を有する。後端拡大部
15から後方に所定間隔を隔てて鋼球支持部材18が固
定され、鋼球17は、後端拡大部13と鋼球支持部材1
8との間に自由回転可能に介装される。固定部材11及
び回転部材12と実質的に同径の固定連結具8の本体部
分81が、固定部材11と、第2チャックジョイント2
0の回転部材22との間に介装される。本体部分81か
ら前方に延びる雄螺子部82が、固定部材11の雌螺子
部19に螺入され、締結される。また、本体部分81か
ら後方に延びる雄螺子部83が、回転部材22の雌螺子
部29に螺入され、締結される。
【0013】第1チャックジョイント10と実質的に同
じ構成を有する第2チャックジョイント20は、雌螺子
部19と実質的に同じ構造を有する雌螺子部(図示せ
ず)を後端部に備え、ロッド部分2の前端面から前方に
突出する雄螺子部(図示せず)が第2チャックジョイン
ト20の雌螺子部に螺入され、締結される。固定連結具
8によって連結したダブルジョイント又は複式ジョイン
ト構造の第1及び第2チャックジョイント10、20
は、一連のジョイント組立体10、8、20の全長より
も僅かに短い長さを有する円筒状カラー40の中に挿入
される。円筒状カラー40の内径は、ジョイント組立体
10、8、20の外径よりも僅かに大きく、円筒状カラ
ー40の外径は、フィンガーチャック4の外径と同径も
しくはフィンガーチャック4の外径よりも僅かに小さ
い。次に、本例の送り矢1の作動について説明する。棒
材給送軸線X−X上に配置された棒材Wの後端部が、フ
ィンガーチャック4の前端開口を介して、フィンガーチ
ャック4内に挿入され、ウレタンフィンガー30の中空
部内に嵌入される。ウレタンフィンガー30の内壁面3
2は、若干拡径し、その弾性復元力により棒材Wの後端
面を弾力的に把持し、かくして、棒材Wの後端部は、フ
ィンガーチャック4のウレタンフィンガー30によって
弾力的且つ回転可能に把持される。
【0014】棒材Wの前端部分が棒材加工装置、例え
ば、NC自動旋盤(図示せず)に挿入され、NC自動旋
盤の主軸内装管に挿通される。NC自動旋盤の主軸は、
コレットチャックにて棒材Wの前端部を把持し、しかる
後、棒材Wを高速回転させるとともに、バイトによって
棒材Wの前端外周部を切削加工する。無端チェーン5
は、前方に作用する所定の推進力又は駆動力を送り矢1
に継続的に加えているが、回転可能なフィンガーチャッ
ク30、第1及び第2チャックジョイント10、20
が、棒材Wの後端部と送り矢1のロッド部分2との間に
介装されているので、高速回転する棒材Wの後端部は、
送り矢1によって自由回転可能に支持される。このよう
に、棒材供給機の送り矢1は、棒材Wの後端部を把持す
るフィンガーチャック4と、棒材給送時に前進するロッ
ド部分2と、フィンガーチャック4を回転可能に支持す
るようにフィンガーチャック4及びロッド部分2の間に
介装された第1及び第2チャックジョイント10、20
とを備えており、切削加工時に回転する棒材Wを回転可
能に支持する。第1及び第2チャックジョイント10、
20は、直列に連結されており、第1チャックジョイン
ト10は、フィンガーチャック4を一体的に支持する回
転部材12と、第2チャックジョイント20に連結され
た固定部材11と、回転部材12及び固定部材11を相
対回転可能に連結する第1回転手段13〜18とを備
え、同様に、第2チャックジョイント20は、第1チャ
ックジョイント10の固定部材11に一体的に連結され
た回転部材22と、ロッド部分2に一体的に連結された
固定部材21と、第2チャックジョイント20の回転部
材22及び固定部材21を相対回転可能に連結する第2
回転手段とを備えている。更に、フィンガーチャック4
は、棒材Wの後端部を受入れ可能な中空部を有する把持
部5と、把持部5内に回転可能に収容され且つ棒材Wの
後端部を把持するウレタンフィンガー30とを備える。
ウレタンフィンガー30は、軸受31によって回転可能
に支持されている。
【0015】また、第1及び第2チャックジョイント1
0、20を挿入可能な一体的な円筒状カラー40が第1
及び第2チャックジョイント10、20の外周に配置さ
れる。円筒状カラー40は、第1及び第2チャックジョ
イント10、20の連結組立体の撓み又は下方変位を抑
制し、第1及び第2チャックジョイント10、20及び
フィンガーチャック4の整列状態を維持する。従って、
NC自動旋盤の作動により高速回転する棒材Wは、ウレ
タンフィンガー30と把持部5との相対回転、固定部材
11と回転部材12との相対回転、更には、固定部材2
1と回転部材22との相対回転により、送り矢1のロッ
ド部分2に対して、自由に回転することができる。これ
ら3つの回転手段は、例えば、棒材Wが10000r.
p.m.の回転速度にて回転するとき、ウレタンフィン
ガー30が2000r.p.m.の回転速度で把持部5
に対して相対回転し、回転部材12、22が4000
r.p.m.の回転速度で固定部材11、21に対して
相対回転することにより、棒材Wの円滑な回転を実現す
る。また、例えば、1つの回転手段に万一機能不良が生
じたときに、他の2つの回転手段が回転機能の低下を補
償することにより、不所望の棒材Wの回転抵抗又は回転
速度の低下をを防止し、円滑な棒材Wの回転運動を維持
する。
【0016】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の上記構成に
よれば、近年において一層高速化する棒材の高速回転速
度に対応し得るとともに、回転機構の機能不良が生じた
ときに棒材の高速回転を阻害せずに棒材を高速回転可能
に支持することができる棒材供給機の棒材給送装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る送り矢の全体構成を概略
的に示す送り矢の概略側面図である。
【図2】図1に示す送り矢の前端部分を示す部分側面図
である。
【図3】図1に示す送り矢の前端部分を示す部分縦断面
図である。
【図4】従来構造の送り矢の全体構成を概略的に示す送
り矢の概略側面図である。
【符号の説明】
1 送り矢 2 ロッド部分 3 羽根部分 4 フィンガーチャック 5 把持部 10 第1チャックジョイント 11 固定部材 12 回転部材 20 第2チャックジョイント 21 固定部材 22 回転部材 30 ウレタンフィンガー W 棒材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒材の後端部を把持する棒材把持部材
    と、棒材給送時に前進するロッド部分と、該棒材把持部
    材を回転可能に支持するように前記棒材把持部材及びロ
    ッド部分の間に介装された連結部材とを備え、切削加工
    時に回転する棒材を回転可能に支持する棒材供給機の棒
    材給送装置において、 前記連結部材は、直列に連結された第1連結部材及び第
    2連結部材を含み、 前記第1連結部材は、前記棒材把持部材を一体的に支持
    する回転部分と、前記第2連結部材に連結された固定部
    分と、前記回転部分及び固定部分を相対回転可能に連結
    する第1回転手段とを備え、 前記第2連結部材は、前記第1連結部材の固定部分に一
    体的に連結された回転部分と、前記ロッド部分に一体的
    に連結された固定部分と、該第2連結部材の回転部分及
    び固定部分を相対回転可能に連結する第2回転手段とを
    備える、ことを特徴とする棒材供給機の棒材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1連結部材及び第2連結部材を挿
    入可能な一体的な円筒状カラーが、該第1連結部材及び
    第2連結部材の外周に配置される、ことを特徴とする請
    求項1に記載の棒材供給機の棒材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記棒材把持部材は、棒材の後端部を受
    入れ可能な中空部を有する把持部と、該把持部内に回転
    可能に収容され且つ前記棒材の後端部を把持するフィン
    ガー部材とを備える、ことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の棒材供給機の棒材給送装置。
JP08005440A 1996-01-17 1996-01-17 棒材供給機の棒材給送装置 Expired - Lifetime JP3086408B2 (ja)

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JP08005440A JP3086408B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 棒材供給機の棒材給送装置

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JP08005440A JP3086408B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 棒材供給機の棒材給送装置

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